銃と剣

作者:紫村雪乃


 紅葉舞う山中。
 銃声が鳴り響いた。舞ったのは紅葉である。
 すると刃が疾った。舞い散る紅葉を切り裂く。さらに銃床で払う。
「……だめだ。まだ動きが鈍い」
 がっしりした体躯の若者が肩を落とした。その手には剣をつけた長銃が握られている。彼の業は銃剣道なのであった。
「お前の、最高の『武術』を見せてみな!」
 誘うような声がした。はじかれたように振り向いた若者は声の主を見た。幻武極を。
 次の瞬間、幻武極に魅入られたように若者が襲った。銃口をむけて撃つ。続けて肉薄すると剣で突いた。が――。
 幻武極は平然と笑っていた。幻武極に物理攻撃は通じないのだった。
「僕のモザイクは晴れなかったけど、お前の武術はそれはそれで素晴らしかったよ」
 告げると、幻武極は若者の胸を鍵で貫いた。声も上げえず若者が倒れる。いつの間にか、若者のそばに人影が現れた。
 しなやかな肉体の青年。その手には若者のものより遥かに大きな長銃が下げられていた。
 と――。
 青年が動いた。一瞬で距離をつめると、彼は銃につけられた剣で大木を薙ぎ払った。次いで、切断された大木を銃床で払う。そして吹き飛んだ大木を狙って撃った。
 爆発。
 そうとしか思えぬ銃弾の威力であった。大木が微塵に粉砕されている。
「お前の武術を見せ付けてきなよ」
 幻武極がいうと、青年はゆっくりと歩みだした。


「武術を極めようとして修行を行っている武術家が襲われる事件が起きます」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)はいった。
 武術家を襲うのはドリームイーターで、名前は、幻武極。自分に欠損している『武術』を奪ってモザイクを晴らそうとしているらしい。
「今回襲撃した武術家の武術ではモザイクは晴れないようです。けれど、代わりに武術家のドリームイーターを生み出して暴れさせようとします」
 が、幸いなこともあった。このドリームイーターが人里に到着する前に迎撃する事が可能なのだった。場所を選ぶことができるので、周囲の被害を気にせずに戦う事が出来るだろう。
「戦場は山中となるでしょう。敵の武器は剣をつけた長銃です。撃つ、突く、殴る。銃と槍をもっているのと同じように戦うことが可能です」
「銃か」
 青いショートヘアの良く似合う凛々しい娘が声をもらした。そして腰のホルスターにぶち込んであるリボルバー銃のグリップに手をのばした。銃の名はフォーリングスター。そして彼女の名は豊田・姶玖亜(ヴァルキュリアのガンスリンガー・e29077)といった。
「はい」
 うなずくと、このドリームイーターは、とセリカは続けた。
「自らの武道の真髄を見せ付けたいと考えているようなので、戦いの場を用意すれ、向こうから戦いを挑んでくるでしょう。強力な敵です。注意してください」


参加者
八代・社(ヴァンガード・e00037)
眞月・戒李(ストレイダンス・e00383)
ファルケ・ファイアストン(黒妖犬・e02079)
盟神探湯・ふわり(悪夢に彷徨う愛色の・e19466)
エストレイア・ティアクライス(さすらいのメイド騎士・e24843)
豊田・姶玖亜(ヴァルキュリアのガンスリンガー・e29077)
ライ・ハマト(銀槍の来訪者・e36485)
フェリシア・アケノ(憑かせ屋・e42288)

■リプレイ


「ここでいいかなの」
 木立の中、少女がいった。ピンクの髪をゆらしたその姿は人形のように美しい。ふんわりとした雰囲気をもった美少女であった。名を盟神探湯・ふわり(悪夢に彷徨う愛色の・e19466)という。
 ふわりは手をすうと上げた。その手にはナイフが握られている。
 次の瞬間、ふわりが疾った。木立の間を駆け巡る。
 数秒後のことだ。地を削って勢いを殺し、ふわりは足をとめた。ややあって幾本もの樹木がゆっくりと倒れた。
「木さんには可哀想だけどー……後でふわりが頼んで、小物とかにして貰えるように業者さんとかにお願いしておくの!」
「これで戦場は用意できましたね」
 陽光のように輝く金髪、南洋のように澄んだ青瞳。凛然とした娘がいった。衣服はどういうわけかメイド服である。これは名をエストレイア・ティアクライス(さすらいのメイド騎士・e24843)といい、メイド騎士を自称していた。
「ではお迎えにまいりましょうか」
「ああ」
 うなずいた藍色の髪の娘は腰のホルスターにおとした銃に視線をむけた。フォーリングスター。リボルバー銃であった。
「銃剣道かあ」
 感慨深げに娘――豊田・姶玖亜(ヴァルキュリアのガンスリンガー・e29077)は声をもらした。同じ銃使いとして、まだ見とことのない銃剣道というものに興味があった。
「銃剣…かつて戦争で使われていたものだったが、今も使われているのだな……」
 興味深そうに、その女はいった。十五歳の少女なのだが、妙に大人びている。名をライ・ハマト(銀槍の来訪者・e36485)というのだが、人間ではなかった。銀狼の相貌をしている。ウェアライダーなのであった。
「新たな武器として使えたらどんな技が使えるのやら……」
「銃と槍を持ってるような感じなら、バスターライフルかリボルバー、それにゲシュタルトグレイブ的な攻撃を繰り出すのかもね」
 姶玖亜はいった。

 ケルベロスたちは山道を進んだ。足をとめたのは十五分ぼ後のことであった。
 前方から歩み寄ってくる人影が見えた。
 しなやかな肉体の青年。その手にはとてつもなく大きな長銃が下げられていた。
「ドリームイーターだな」
 男がいった。細身だが精悍な青年である。鋭い目つきは猛禽を思わせた。名は八代・社(ヴァンガード・e00037)。
「そうだ」
 静かにおとこはうなずいた。
「そこまでです! このメイド騎士がこれ以上の悪事は許しません!」
 エストレイアが叫んだ。ライもまた。
「腕に覚えのある奴と戦いたいんだろう!? ならこっちにでも来い、相手してやろう!」
「お前たちは何者だ?」
「ケルベロスだよ」
 眞月・戒李(ストレイダンス・e00383)という名の娘が陽気な口調でこたえた。
 その戒李であるが。人間ではなかった。猫のウェアライダーである。敵であるドリームイーターよりもしなやかな肢体の持ち主であった。
「ケルベロス?」
 怪訝そうに青年は眉根を寄せた。どうやらケルベロスを知らないようだ。が、強敵であることはわかったらしく、その身からゆらと殺気を立ち上らせた。
「俺の業を試すには良い相手のようだ」
「待ってください」
 エストレイアが制止した。
「待つ?」
「ああ」
 フェリシア・アケノ(憑かせ屋・e42288)がうなずいた。戒李と同じく陽気そうな娘である。が、切れ長の目には孤独の光があり、どこか謎めいた雰囲気を漂わせていた。
「戦うのにふさわしい場所を用意した。そこで戦ろうぜ」
 フェリシアは指で背後を指し示した。


「ここか」
 青年は辺りを見回した。樹木が切り倒され、広い空間となっている。人間業ではなかった。
「気に入ったかい?」
 男が問うた。二十代後半。おだやかな顔立ちをしている。髪はぼさぼさであまり手入れはしていないようであった。ファルケ・ファイアストン(黒妖犬・e02079)である。
「銃剣とは、今どき珍しい武器だね。ドリームイーターである君が使うとなるともはや銃剣道とは違う進化をした武術というか……。ま、それはそれとして、銃と名の付く武器の扱いとなると、負けられないのがガンスリンガーってものでね。ひとつ、お手合わせ願おうかな」
 ファルケの手がすうと腰のホルスターにのびた。そこには古ぼけたリボルバー銃がぶち込んである。
「お前と?」
 値踏みするように青年がじろりとファルケを見やった。すると嘲弄するように戒李が不敵に笑った。
「自分の力をぶつけられる、強い相手が欲しいんでしょ? 運がいいね、ここに取っておきのが八人も揃ってるよ」
「素人より達人、達人よりケルベロスってね。相手が強けりゃ強いほど燃えるもんなんでしょ、武道家ってのはさ?」
 フェリシアがニヤリとした。青年が笑み返す。
「確かにそうだ。が、本当に俺を楽しませてくれるんだろうな」
「やってみろよ。武を極めるってのは武術家共通の願いだからな。解るよ、おれもそうだからさ。いいぜ、あんたの武術を見せてくれ――『銃弾拳法』五段『正拳士』、八代・社。推して参る」
 社の手が日本刀――缺月の柄にのびた。青年の指はトリガーに。
 空気が見る間に硬質化していった。凄絶の殺気の成せる業だ。
 ビキッ。空間が軋んだ。
 刹那、青年が跳んだ。後方にむかって。一気に数十メートルの距離を開ける。
 ケルベロスのうち、最も速く動いたのは意外にもふわりであった。漆黒の鎖を疾らせ、地に魔法陣を描く。魔法式は守護であった。
 他に動いたのはファルケだ。一瞬で銃を抜き撃つ。青年ですら視認するのがやっとの素早さだ。
 青年は長銃をかまえた。重く硬い音をたてて銃弾を受け止める。
「ぬっ」
 青年が呻いた。とんでもない衝撃だ。おそらくは大口径弾丸の威力を凌いでいるだろう。
 着弾の衝撃を利用し、さらに青年は跳んだ。目的は無論距離をとるためである。
 長銃の利点。その最大のものは有効射程距離である。そのメリットを生かさぬ手はなかった。
 流れるような動きで青年は銃をかまえた。撃つ。
 銃声は雷鳴に似ていた。着弾の衝撃にはエストレイアが吹き飛ぶ。社を庇ったのであった。
「ああ」
 地を転がったエストレイアが苦悶した。脇腹がごっそりとえぐれている。
 恐るべき長銃の威力であった。アンチマテリアルライフルの威力を凌いでいるだろう。通常人ならば肉体が引き裂かれているところであった。


「格上相手の戦いは慣れてないからね、後ろでじっくり研究させてもらうよん、先輩がた」
 フェリシアが倒れたエストレイアに駆け寄った。が、すぐに顔色を変えた。回復を行うとしたが、できない。フェリシアは治癒用のグラビティを用意していなかった。
 顔色を変えたのは他のケルベロスたちも同じであった。敵は強力だ。有力な癒し手がいなければ追い詰められてしまうだろう。
「ボクがやるよ」
 足をとめると、姶玖亜は振り向いた。装甲から光を放ちエストレイアの肉体を修復する。
 その時、社は青年に迫っていた。疾風の速度で接近。月輪のごとき光の尾を描きながら刃を閃かせた。
「ぬっ」
 青年は呻いた。社の刃に足を切られている。続けての跳躍は不可能だ。
 と、青年の長銃が消えた。そうとしか思えぬ神速の刺突。社にすら視認できなかった。腹をぐさりと貫かれる。
「はなれろ」
 戒李が指をのばした。凝縮、指向性を与えられた気の塊を弾丸と化して放つ。
 咄嗟に青年から刃を引き抜き、青年は後退った。が、気弾は彼を追って意思あるもののごとく疾った。
「ふんっ」
 青年が長銃を振った。はじかれた気弾が木立に撃ち込まれ、樹木を粉砕した。
「そういえば実際の銃剣はその剣で突くものだったな」
 ライが巨槍――水禍槍を繰り出した。紫電をからみつかせた迅雷の突きだ。
 空に鮮血がしぶいた。水禍槍が青年の脇腹をえぐったのである。が、浅い。
「さすがは」
 ライは感嘆の声をもらした。彼は青年の腹を串刺しにしたと思ったのだ。
「今度は俺の番だ」
 青年が刺突を放った。ライが水禍槍で受け止める。次の瞬間、長銃が旋回。銃床を青年はライの顔に叩きつけた。衝撃にライが吹き飛ぶ。
「……これが格上との戦いか」
 フェリシアは呻いた。
 ケルベロスたちは決して弱くはない。むしろ超人的といってよいほどに強い。その超人たちはドリームイーターは互角に渡り合っていた。
「癒しができないなら」
 フェリシアは輝く翼を開き、光を放った。撃たれた青年がわずかに顔をしかめる。たいした傷ではなかったのだ。
「が、隙はできた」
 社が踏み込んだ。『GS01-Rampage Bayonets』――大鎌を青年の首筋めがけて振り下ろした。彼の視覚は周囲の動きがスローモーションのようにとらえている。
 ガキッ。
 社の大鎌がとまった。背に負った形の長銃の銃身によって。
 青年は身を旋転させた。刃を閃かせ、社を切り裂く。
 次の瞬間、青年の背にパンチが炸裂した。突き刺さっているのは獣化した戒李の腕だ。
「くっ」
 さすがに顔をゆがめ、青年は後方に銃口をむけた。顔を向けもせず、撃つ。
 咄嗟にふわりが戒李の前に跳んだ。弾丸が容赦なく彼女の肉体を粉砕する。地に落ちたふわりの左腕はちぎれかけていた。
「苦難へ立ち向かう戦士達に、光あれ!」
 叫び、エストレイアは輝く翼を広げた。粒子変換し、放つ。それは一切浄化の高次元熱量をもっていた。ふわりの肉体を分子レベルで修復する。
 すると傷ついた身体でふわりは立ち上がった。社に駆け寄ると血で汚れるのもかまわず口づけした。
「ふわりが全部癒してあげるの……痛いのも苦しいのも全部、今は忘れちゃって良いの。ふわりが愛してあげる、忘れさせてあげるの……」
 ふわりは社を抱きしめた。彼女の胸にあるのは紛れもない愛情である。いや、それだけではない。戦いの高揚感がふわりを興奮させていた。
 恋人に対するように、ふわりは唇を八代の傷に這わせた。濡れた舌で肌をチロチロと舐める。
 愛されている。その自覚が社の肉体を修復した。
 その時、青年は地を蹴っていた。再び距離をとるつもりた。狙撃のための距離を。
「そうはさせないよ」
 ファルケの身体から黒い奔流が噴出した。武装化したスライムを捕食モードに変形し、放ったのだ。
 が、青年は逃れた。一気に距離をとり、ライをポイント。一気にとどめを刺すつもりだ。
 刹那、空間を貫いて弾丸が放った。着弾の衝撃に青年の長銃がはねあがる。
「何っ」
「さすがにリボルバーじゃあ、斬ったはったってのは難しいけど、射撃は負けないよ」
 ニッと姶玖亜 は笑った。そして――。
 流星のように煌きながら空を裂いて飛んだ槍がぐさりと青年の腹に突き刺さった。さしもの青年も躱しようのない鋭い一撃だ。
「ぬう」
 信じられないものを見るように青年は腹を貫いている槍を見下ろした。そして槍の柄を掴んだ。ずぼりと引き抜く。その瞬間、槍は水と化して溶け崩れた。
「河の神より授かった力の槍だ。とくと味わうがいい」
 水筒を手にライがいった。
 河伯槍。ライの必殺技である。水、またはその他の液状物質をグラビティチェインを絡めて槍の形に整え、彼女は放つことができるのだった。


「ふうん。だいたいわかったわ」
 フェリシアが小さく笑った。ドリームイーターとケルベロスたちの戦いは十分に見学させてもらったという意味だ。
「集え、狙え」
 青年をポイントすると、フェリシアは叫んだ。今、青年は動けない。チャンスであった。
 すると光の糸が疾った。青年の身で収束する。が――。
 光の糸は青年をかすめて過ぎた。外れたのである。フェリシアはため息をこぼした。
「うーん。命中の精度を上げないとだめみたいね」
 その時だ。青年が態勢を立て直した。再び跳躍する。
「そうはさせないよ」
 姶玖亜はフォーリングスターをかまえた。
「さあ、踊ってくれないかい? と言っても、踊るのはキミだけだけどね!」
 トリガーを引いたまま、姶玖亜はハンマーを起こして連射した。怒涛のように弾丸が唸り飛ぶ。
 弾丸は青年の足元の地を穿った。機関砲を撃ち込まれたように地が爆ぜる。
 青年はステップしつつ躱した。さしものドリームイーターもそれが渾身の業だ。
「ええいっ。面倒な」
 姶玖亜が放った弾丸を躱しつつ、青年は銃弾を放った。紅蓮の火線が奔流と化して疾る。
「これは凄いね」
 さすがに笑みを強ばらせ、ファルケはリボルバー銃をかまえた。ポイントに要した時間は一刹那。
 ファルケは撃った。銃弾が空を裂いて疾る。
 空で爆発が起こった。凄まじい破壊力の衝突のためだ。二つの銃弾が噛み合ったのである。
 ファルケがポイントしたのは青年が放った銃弾であった。が、その銃弾の初速は八百メートル毎秒を超える。それを狙い撃つファルケの技量を何と評してよいか。
 しかし、である。青年の放った銃弾の威力はファルケの予想を遥かに超えていた。威力を削がれた青年の銃弾はなおも飛び続けていたのである。
 着弾の衝撃に姶玖亜が後退った。地を削りつつ、停止。その頭上を躍り超えてエストレイアが跳んだ。蹴りを放つ。
 咄嗟に青年が長銃の銃身で受け止めた。エストレイアの煌くつま先が火花を散らす。
「ぬうう」
「かあっ」
 火花がエストレイアと青年の顔を真紅に染めた。
「ボクが知る限りでは、最強の銃の使い手って君なんだよね」
 戒李が社に目配せした。そして術を発動した。
 終息世界。それは心象魔術の奥義ともいうへき終術だ。術者の記憶を仮想的に書庫化し、その中から選択した記憶に基づいた環境を展開する。
 青年を旋風が包み込んだ。それは嵐というも愚かしいほどの風の暴虐であった。通常人であれば、その肉体は巨大なミキサーにかけられたようにミンチと化していただろう。
「だから、見せてあげてよヤシロ。最強ってやつを」
「いいぜ。舞台も整った」
 社は片目を瞑ってみせた。次の瞬間、地が爆裂した。社の脚が地を蹴ったのだ。一瞬で間合いを詰める。
 このような場合、社は『銃弾拳法・終式』なる必殺技を使う。が、この時、彼は銃を所持していなかった。故に社は缺月を使った。
 交差は一瞬。
 駆け抜けた社が足をとめた。急制動の衝撃に耐え切れず、アスファルトが粉砕される。
 社が振り向いた。その目が見たのは両断された青年が地に崩折れる姿であった。


「なるほどね、依頼ってのはこんな感じかなー。これで人類に一つ貢献したわけだ」
 ふう、と息を吐き、フェリシアはいった。まるで遊びを終えたかのような口調である。
 と、フェリシアは気づいた。何人かのケルベロスが走り去っていく。
「どこへいくのよ」
「被害者のところだ」
 走りながらライがこたえた。
「それも任務なの?」
「違う。これは……そう、興味というものだ。銃剣道に対するな」
「あんたの武術は凄かったと、伝えてやりもしたいしな」
 どこか楽しげに、社はいった。

作者:紫村雪乃 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年12月14日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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