失伝攻防戦~革命返し

作者:つじ

 創世濁流の阻止。ケルベロス達が成したその偉業の余波は、この場所にも及んでいた。
 廃屋と化した日本家屋の、その押し入れ。そんな極々小規模のワイルドスペースが消滅し、中身が露になる。
 箱のようなその空間には、凍結された少女が押し込められていた。

「あァもう、めんどくさいわァ。なんでわざわざアタシが出向かなきゃいけないのよォ」
 魔空回廊を通り抜け、その少女を回収しにドリームイーターが現れる。
「ま、でもあのお方のためですもの、しょうがないわネ」
 長身のピエロのような姿。その右手に持った銀の大鎌が、妖しく揺らめいた。

「緊急事態! 緊急事態ですよ皆さん! 空から腕が生えてきました!!」
 白鳥沢・慧斗(オラトリオのヘリオライダー・en0250)の雑な説明に合わせて、ディスプレイが東京上空を映し出す。開かれたゲートから、地表に向けて伸ばされた巨大な腕。これこそが、あの『王子様』の言い残した『ジュエルジグラットの抱擁』だろう。
「おそらく、本来はワイルドスペース化した日本全土にぶちかます止めの一撃だったのでしょう。しかし皆さんの活躍により、そういった事態は防ぐことができました!」
 それでもなお、あの巨大な腕は全世界決戦体制を行う必要がある程の危険規模だろう。だがジュエルジグラットのゲートを戦場とする戦いに勝利できれば、逆にドリームイーターに対して致命的な一撃を見舞うことができるはず。
「ドリームイーター側もこの状況を認識しているようです。ドリームイーターの最高戦力である『ジグラットゼクス』達は、ケルベロスとの戦いの切り札として用意していた人間達を、急遽、ゲートに集めるべく動き出しています!」
 彼らが回収しようとしているのは、二藤・樹(不動の仕事人・e03613)の調査によって、探索が進められていた『失踪していた失伝したジョブに関わりのある人物』達だ。
 ドリームイーターが彼らを利用して、ジュエルジグラットのゲートの防衛を固める前に、ドリームイーターを撃破して救出する事が、今回の目的となる。
 
「皆さんに向かってもらいたい場所は、郊外にある日本家屋です! 今は廃屋となっている場所ですが、要救助者は、そこの押し入れの中に隠されていたようですね!」
 現場に着くと、回収に来たドリームイーターと遭遇することになるだろう。現れる個体は『クラウン・クラウン』、大鎌を手にしたピエロのようなドリームイーターだ。
 手にした鎌を武器にするほか、小型のびっくり箱を投げつけて攻撃してくるようだ。
 また、敵は『自分が敗北する可能性が高い』と考えた場合、失踪していた『失伝したジョブに関わりのある人物』を魔空回廊からゲートに送り届けようとするだろう。それに要する時間は、およそ二分間。敵が無防備になるこの時間をうまく使えば、戦闘を有利に運ぶことができるかもしれない。
「失伝ジョブの探索がこのような事態になるとは驚きですが、敵の切り札をここで奪ってしまえば、今後の戦いを有利に運べると思われます! 是非とも作戦を成功させてください!!」
 一際大きな声で一同を鼓舞し、慧斗はヘリオンに向かう道を示した。


参加者
岬守・響(シトゥンペカムイ・e00012)
一恋・二葉(暴君カリギュラ・e00018)
アマルティア・ゾーリンゲン(フラットライン・e00119)
阿守・真尋(アンビギュアス・e03410)
城間星・橙乃(雅客のうぬぼれ・e16302)
三石・いさな(ちいさなくじら・e16839)
尾方・広喜(量産型イロハ式ヲ型・e36130)

■リプレイ

●現れた道化
 周りの土地を一方的に見下ろすような丘の上、手入れする者もいなくなり、廃屋と化した日本家屋に、ケルベロス達が駆けつける。
 ほぼ同じタイミングで現れた敵、ピエロのような『クラウン・クラウン』が狙う人物は、この屋敷の中に居るはずだが。
「あら? あらあらあら? 先客が居るの?」
 雑草が伸び、そして枯れた形跡のある無秩序な庭先で、ケルベロス達の姿を認めたクラウン・クラウンが大げさに驚いて見せる。
「そこまでだ。暗躍が得意なようだけど、逃がすわけにはいかないね」
「せこいことしやがって……ぜってー、二葉が助けてやんぞ、です」
 岬守・響(シトゥンペカムイ・e00012)と一恋・二葉(暴君カリギュラ・e00018)が武器を取り出す後方で、阿守・真尋(アンビギュアス・e03410)もライドキャリバーと共に構える。
「ジョーカーを奪わせるのは何としてでも此処で阻止するわ」
「多くのケルベロスの調査で掴んだ好機だ、無駄にするワケにはいかんな!」
 レッドレーク・レッドレッド(赤熊手・e04650)が突き付けた赤い熊手を前に、道化はけたけたと笑い声を上げた。
「全部お見通しって事かしら? 困ったわァ!」
 眉根を寄せて、道化が体を揺らす。わざとらしいとしか言い様のない仕草と共に、銀の大鎌もそれに合わせて揺れる。
「ちょーっと出し物の準備が足りない気がするけど、そこは即興ってことで許してくださる?」
 そして刃の風斬り音が、戦いの幕開けを告げる。

●不協和音
 前衛を刻む刃の乱舞、それに身を晒しながらも、踏み込んだ三石・いさな(ちいさなくじら・e16839)がドラゴニックハンマーを砲撃形態へと変化させる。
「そっちの思い通りにはいかないからね! ハンマー砲!」
「追撃は任せろ!」
 唸る轟音に合わせ、尾方・広喜(量産型イロハ式ヲ型・e36130)もまたバスターライフルの引き金を引く。敵の攻撃の威力を削ぐ特殊な光弾は、確かに敵を捉えた、が。
「あらあら? その程度かしらぁ?」
 さして効いた様子も見せず、クラウン・クラウンは軽やかにステップを踏む。中列、踊るような仕草で踏み込んできた敵の姿に、城間星・橙乃(雅客のうぬぼれ・e16302)は反射的にウイルスカプセルを投擲して迎撃にかかった。
 神をも殺す毒。だがそれは跳躍する敵を捉えそこない、不発に終わる。
「……あなたって結構やり手なのね」
「うふふ、照れちゃうわァ」
 呟く橙乃に満足気に笑いかけ、クラウン・クラウンがまた大鎌を揺らす。
「調子に乗るな……!」
 そこに飛び込んだアマルティア・ゾーリンゲン(フラットライン・e00119)が、空中から流星の如き一撃を見舞った。
 交戦からの一時、手始めとなった差し合いに大きな動きは見られなかった。探りを入れるようなドリームイーターの動きに対し、ケルベロスの側は懸命に応じたように見えたが……。
「おい、作戦と違うではないか!」
「慎重に動く、そういう話だったわよね?」
「指図すんな、俺はやりたいようにやるぜ」
 連携に生じる軋み。レッドレークと真尋の撒いたオウガ粒子の援護を受け、広喜が制止を振り切って前へ出る。
「あらヤダ。ケンカはよくないわよぉ?」
 作戦の不一致か、意思の疎通の不足か。戦いの行方に、暗雲が立ち込める。

「お邪魔しまァす」
 橙乃の攻撃を捌きつつ、後退したクラウン・クラウンが屋敷の扉をくぐる。それを追った響が抜刀、月光斬で敵の足を狙う。
「ティアさん!」
「ああ、逃がしはしない!」
 体勢を崩したそこにアマルティアが拳を放った。活性化したオウガメタルが鋼の拳を形作り、逃げる敵を打ち据える。
「そんなものでワタシを倒す気かしら?」
 それに対し、せせら笑うように告げて、クラウン・クラウンは後ろ手に持っていた小箱を放った。狭い廊下に放たれたそれが、響の目の前に落ちる。
「この……ッ」
 危険を察した二葉が、彼女を引き寄せるようにして庇いに入る。開いた箱から飛び出したのは、バネ仕掛けの人形。だがそれも見かけに過ぎないのだろう、グラビティによるものと同様、確たる重さを持った一撃は、二葉を天井へと叩き付けた。
「傑作ね! 飛び上がるほど驚いちゃったの?」
 手を叩いて喜ぶ敵に、天井の破片と共に落下した二葉が歯噛みする。
「いつまでも調子乗ってんじゃあねーぞ、です……!」
 敵を睨み付け、呟く彼女をまたいで通り、レッドレークがオウガメタルで固めた拳を振るう。重量級のそれは敵を廊下の先へ後退させることに成功。
「好機よ、合わせて!」
「応!」
 それを確認し、橙乃は前線に出るもう一人の攻撃手、広喜に白と碧色の電撃を浴びせ、動きを活発化させる。だが同時に、その広喜が展開したオウガ粒子が、拳を振り切ったレッドレークへと降り注いでいた。
 わなわなと、拳を振るわせて彼は怒りを口にした。
「何故そうなる! 今のは俺様に合わせて仕掛けるべきだろう!?」
「あぁ? 慎重に行くって話だったろさっきは」
 至近距離で向かい合った二人の視線が火花を散らす。戦闘中にも関わらず繰り広げられる攻防に、橙乃と真尋はため息を一つ。
「……敵を前にして言い争いだなんて、どういうつもりなのかしら。全く、考えられないわ」
 やれやれと首を振るにとどめ、真尋は二人をまとめて爆破スイッチによる爆煙に包み込んだ。

 廊下から一つ奥の部屋へ。少し開けた食卓で敵を囲んだケルベロス達に、再度鎌の嵐が見舞われる。風の中に鮮血が散り、赤い軌跡を描くそこで。
「あーーお腹が空いて力が出ない!」
 味方を庇い、深手を負った様子のいさなが嘆きの声を上げる。原因は強いて言うなら準備不足、だろうか。
「わがままを言わないの。もう少し、堪えて?」
「うう、でも……」
 立たせるように回復の手を伸ばす真尋に、少女は眉根を寄せて答えた。
「あら、どうせなら倒れててくれてもいいのよぉ? 見逃してあげる」
 それらの様を見下ろして、余裕の表情を浮かべ、ドリームイーターは笑う。
「道化師が二葉の前でケラケラ笑ってんじゃあねー、です!」
 守りに徹し、ブレイブマインで味方を鼓舞する二葉の頭上にボクスドラゴンが着地。属性インストールで彼女を補助する。
「パフ、そのまま前衛維持に努めて」
 指示を出しつつ、天井すれすれに飛び上がり、空中から仕掛けたアマルティアの刀が大鎌と噛み合う。火花と共に、金属同士が擦れる耳障りな音が辺りに響いた。
 優勢に立つ敵に追いすがるような、苦闘が続く。アマルティアの刻んだ傷をなぞる響の刃が敵の体制を崩すが、しかし。
「鬱陶しいわぁ……大人しく刻まれなさいよ!」
 刃の嵐が一行を迎撃し、ぼろぼろの襖を斬り倒しながらクラウン・クラウンが前衛を追い詰めていく。
 攻撃のタイミングを潰された様子のレッドレークが上体を揺らし、熊手を床に立てて体を支える。
「ここまでの威力とは……想定外だ!」
「こいつ、俺たちじゃ手に負えねえぞ」
 膝をつき、顔を伏せた広喜もまた、そんな声を絞り出す。
「あ、朝ごはん野菜多かったから……」
 盾役に回っていたいさなも負傷の度合いが大きい。劣勢に回ったケルベロス達を睥睨し、クラウン・クラウンはわざとらしく鼻を鳴らした。
「噛み合わないわねぇアナタたち、これじゃ大した手役にはならないわよ?」
「油断してたら……アマルティアあたりがずばっとやりやがるからなー、です!」
「はいはい、良い線いってるのはそのコ達くらいでしょ?」
 二葉の言葉に軽く返しつつ、ドリームイーターは襖を一つ斬り倒す。押し入れになっていたその場所には、手足を畳み、凍結処理された少女の姿があった。
「このまま続けてもつまらないし、アタシはこの子を連れて帰らせて――」
 ……と、伸ばしたその手に、赤が絡みつく。
「――は?」

●ショウダウン
「やはり『ポーカー』は難しいな……」
 燃え盛る赤い蔦、攻性植物の真朱葛を操り、レッドレークが首を鳴らす。先程までの『緊迫感』はなりを潜めているようだが、それは顔を上げた広喜も同様。伏せて隠していたその顔には薄い笑みが浮かんでいた。
 上辺を取り繕う事には向いてない二人だが、幸い敵に『読まれる』ところまでは至らなかったようだ。
「もう壊して良いんだよな?」
「無論だ。――喰らい、焼き尽くせ!」
 YIELD-FIELD:H。レッドレークの命に応え、赤のヘビが荒れ狂う。縛られ、噛まれ、苛まれるドリームイーターの前に、続けて青い焔が上がった。
「ちょ、まっ――」
「よーし、どっちが先に壊れるか、勝負しようぜ」
 光を放つのは、満面の笑みを浮かべた広喜の腕部。眩い青の噴射炎を伴い、放たれた『壊シ詠』により、顔面を打ち据えられた道化は屋敷の外へと転がり出る。
「突然何なの! どういうことよ!?」
「んーとね、みんな、この時を待ってたんだよ」
 うろたえる敵の前には、既に鎚を振りかぶったいさなの姿があった。
 確りと、仕込んできた準備が身を結んだ形と言えるだろう。ここまでの動きが演技に過ぎぬことを示すように、互いに結ばれた信頼が連携を繋ぐ。
「私も、実はちゃんと朝ご飯は食べてきたから、全力でいけるよ!」
 いさなの振り下ろしたそれは、超重の一撃を以って敵を凍てつかせた。
「騙したのね! ひどい! ひどいわぁ!」
 悲鳴と共に、道化はどこからか取り出した小箱を投げつける。
「何度も同じ轍は踏まねー、です」
 二葉の声に応えて飛び出したのは、彼女のテレビウムだ。飛び出すバネ仕掛けに備え、防御を固めたテレビウムが、箱から飛び出してきたのは爆弾だった。
「ざまーみなさい!」
「無駄な抵抗ね」
 嘲笑を浮かべる敵に対抗し、真尋がメタリックバーストで味方をバックアップする。
 そのタイミングで、威力の高い攻撃を控え、不仲や不調を演じていたケルベロス達は一転して攻勢に移る。力押し、と言えばその通りだが、序盤の溜めの分の上乗せはされている。
「この! ちくしょう! 三文役者どもめ! こうなったらあの娘だけでも――!」
 様相の変わった戦いに、取り乱したクラウン・クラウンは狙いを本来の標的に絞る。戦況がたとえどうであれ、凍結、保存されていたその少女を移送してしまえば、このドリームイーターは目的を果たせるのだから。
 だが、『魔空回廊を開く』というそれが戦況をひっくり返す一手だとしても。
「それまで、耐えられると思うの?」
 絶空斬。目立つ傷跡にさらなる刃を走らせ、橙乃が口の端に笑みを浮かべる。そう、ケルベロス達にはこの時のために、備え持っていた手札がある。
 耐え、欺き、散らしてきたエンチャントとバッドステータスは、敵の悪足掻きを覆すに足るもの。
「さぁ、ここからが『革命返し』だ!」
 魔空回廊の出現まで2分。レッドレークの宣言、そして拘束を目的とした赤い蔓を皮切りに、一同の怒涛の攻撃がクラウン・クラウンに襲い掛かった。

「散々斬り付けてくれた分、お返ししてやんぞ、です!」
 右目と心臓、燃え上がった二葉の地獄が炎弾となって敵を包む。
「あっついわね! 集中できないでしょ、やめなさいよ!」
 悲鳴を上げる敵を見据えて、響は召喚した一振りの剣をその手に握る。
「……この一太刀にてウェンカムイを暗き国へ繋ぎ止める。さぁ、ともに舞おうか!」
 その声は剣に、そして固い絆で結ばれた傍らの仲間に。
「そう? じゃあ、ついてきて」
 心臓に宿した炎を刀身に移し、アマルティアが神速の踏み込みを見せる。先行した彼女の初撃は鋭さに反して空を切る。
「はッ――」
 幸運、とでも思ったかクラウン・クラウンが化粧の下に喜色を浮かべる、が。
 七剣星・開陽、その初太刀は目くらましに過ぎず。返しの刃と、神喰飛刀。二条の斬撃がドリームイーターを切り裂いた。
「――好きにはさせないわ。特に、ドリームイーターのあなたには」
 凍結した少女を一瞥。守るべきものを目にして決意を新たにした真尋が、再度のブレイブマインで攻撃手達を後押しする。
「終わりにしてやろうぜ!」
「大海よ唸れ!『破壊し尽す大鯨の大飛沫!』」
 広喜が大斧を叩き付けた次の瞬間、下方からいさなの手によって鎚が振り切られる。水流と化したオーラの奔流が盛大に噴き上がり、クラウン・クラウンを呑み込んだ。

●勝ち取ったもの
「うまくいったね」
「これで、あの凍結された子も解放できるだろう」
 手にしていた刀を収め、響とアマルティアが互いの顔を見て微笑む。
 戦いの末、ケルベロス達はドリームイーターを返り討ちにする事に成功した。この戦闘の成果、ドリームイーター達の求めた切り札はと言えば……。
「もう大丈夫だぞ」
「生きてる? 生きてるよね?」
 凍結状態の解除された少女の様子を、二葉といさなが覗き込む。
「眠っているみたい、ね」
 一歩後ろで見ていた真尋もまた、安堵の息を吐く。いさなのヒールにも反応はないが、その様子から命に別状はないと見て良いだろう。
「それにしても、こんな見事な建物がなぜ放置されて……」
 緊張を解き、建物観察の方へ興味を移した橙乃がヒール個所と、撮影する角度を吟味していく。一方で、後ろでは豪放な笑みを浮かべた広喜とレッドレークがハイタッチを交わしていた。
「喧嘩すんの面白かったなあ」
「うむ。演技はお互いひどいものだったが」
 初見であるドリームイーターは見事に騙されたが、互いを良く知る二人には、今回の『苦戦』はまた違う見え方をしていたのだろう。

 目覚めた少女が何を語るのか、それはまだわからない。だが、この少女がドリームイーターに利用される未来を、彼等はその手で覆したのだ。
 高く上った日の光が、解放された少女を照らす。

作者:つじ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年12月8日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 0
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