失伝攻防戦~眠る髭男と首なし女騎士

作者:秋津透

 埼玉県春日部市、郊外。
 その古いアパートには、もうずいぶん長いこと誰も住んでいなかった。数年前に取り壊される予定だったらしいが、何かの都合で壊されず、電気ガス水道もすべて止められたまま放置されている。そして、その中の一室に、極小規模のワイルドスペースが存在したことなど、もちろん誰も知らなかった。
 しかし、今。ワイルドスペースを切り取って隠していたモザイクが消滅し、無人の室内にその中にあったものが出現する。それは、直径1メートル強の半透明な球体で、その中に、髭面の壮年男性が自分の膝を抱えた姿勢で座り込み、微動だにせずにいるのが見える。
 そして、部屋の反対側に、ぽかっと異様な空間が開き、そこから見るからに異様な生物……というか怪物が出てくる。それは、鱗に覆われたドラゴンのような胴体に、人間の女性の上半身を繋ぎ、更にその首を外して自身の小脇に抱えているという、ドラゴンケンタウロスとデュラハンを混ぜたような姿をしている。
「……これが、回収対象か」
 球体と、その中で眠る髭面の男を見やって、怪物……ジグラットゼクス配下の精鋭騎士、グロワール騎馬隊員バイイは軋んだような声で唸った。

「緊急事態です! ドリームイーターの『王子様』撃破と時を同じくして、東京上空5000mの地点に、ジュエルジグラットの『ゲート』が姿を現しました。そして、そのゲートから『巨大な腕』が地上へと伸び始めたのです。この『巨大な腕』こそ、『王子様』が最後に言い残した『この世界を覆い尽くすジュエルジグラットの抱擁』である可能性が高いと思われます」
 ヘリオライダーの高御倉・康が、緊張した口調で告げる。
「確かに、東京上空に現れた巨大な腕は大きな脅威ですし、打ち破るには全世界決戦体制(ケルベロス・ウォー)を発動する必要があります。しかし『ゲート』を戦場とする以上、私達が勝利し『ゲート』を破壊する事ができれば、ドリームイーターに致命的な一撃を与える事ができるわけです」
 そう言うと、康は集まった一同を見回す。
「勿論、この状況はドリームイーター側も理解しているのでしょう。彼らの最高戦力である『ジグラットゼクス』達は、戦いの切り札として日本各地の極小ワイルドスペースに隠していた特殊能力を持つ人々を、急遽、ゲートに集めるべく動き出したようです。その人たちは、二藤・樹(不動の仕事人・e03613)さんの調査によって探索が進められていた『失伝したジョブに関わりのある、失踪していた人物』です。皆さんには、彼らを回収しに来る『ジグラットゼクス』配下の精鋭戦力を撃破し、ドリームイーターの手に落ちないようにしてほしいのです」
 そう言って、康はプロジェクターに地図と画像を出す。
「皆さんに行っていただきたい場所は、埼玉県春日部市郊外の、ここです。ここにある無人のアパートの一室に、『失伝したジョブに関わりのある、失踪していた人物』が凍結保存されています。そこへ回収にやってくるのが、これ……ジグラットゼクス配下の精鋭騎士、グロワール騎馬隊員バイイです。ポジションは、おそらくキャスター。手にした大剣で斬りつける、ドラゴンの四肢で疾走突撃する、ドリームイーターらしくモザイクで治癒する、という三つのグラビティを使うようです」
 そう言うと、康は再び一同を見回す。
「注意していただきたいのは、この敵は、自分が負けそうだと判断した場合、魔空回廊を開いて凍結保存している人物をゲートに送り届けようとします。その行動には二分程度かかり、その間、敵は攻撃も防御もできず、無防備になります。戦闘に関しては有利になりますが、もし阻止できなかった場合は、敵に切り札を渡してしまうわけですから、後日の決戦で不利になる可能性が非常に高いです。そして……」
 わずかに口籠ったが、康は意を決したように言い放った。
「敵は『ケルベロスが凍結された人間を攻撃する事は、同じ人間である以上ありえない』と思い込んでいます。なので、皆さんが凍結された人を攻撃した場合、敵は阻止できず、少なくとも敵の作戦は失敗します……凍結されている人も助かりませんが」
 できれば避けたいですが、敵の手に渡して手先として利用され、ゲート決戦で強敵として対峙するぐらいなら、最悪やむを得ないかもしれません、と、康は告げる。
「失伝ジョブの探索がこのような事態になるとは予想外でしたが……ゲートが出現した今こそが、ドリームイーターを撃破する好機なのは間違いありません。どうか、敵の姑息な作戦を打ち破って、来たるべき決戦を有利に進めることができるよう、よろしくお願いいたします」
 そう言って、康は深々と頭を下げた。


参加者
シアライラ・ミゼリコルディア(天翔けるフィリアレーギス・e00736)
イグナス・エクエス(怒れる獄炎・e01025)
神楽火・みやび(リベリアスウィッチ・e02651)
タンザナイト・ディープブルー(流れ落ち星・e03342)
若生・めぐみ(めぐみんカワイイ・e04506)
モンジュ・アカザネ(双刃・e04831)
津雲・しらべ(さっぱりしました・e35874)
パフェット・ドルチェ(自称お菓子の国の魔法少女・e41619)

■リプレイ

●いきなり! 激闘そして大威嚇!
「あそこね!」
 深夜。埼玉県春日部市の郊外に、ぽつんと建つ古アパート。長いこと無人だったその建物の一階の一室から、淡い光が漏れているのを認めるより早く、若生・めぐみ(めぐみんカワイイ・e04506)と彼女のサーヴァント、ナノナノの『らぶりん』は、庭側のガラス窓をぶち破って室内に飛び込む。
「なっ!?」
 いきなりの突入者に、ドラゴンの胴体に女性の上半身、自分の首を小脇に抱える奇怪な姿の怪物、ジグラットゼクス配下の精鋭騎士であるグロワール騎馬隊員バイイが驚きの声を発する。
「何者だ!」
「ケルベロス、参上よ!」
 話すこともお互いないでしょうから、すぐに始めましょう、と、めぐみはバイイの横腹に炎を伴う痛烈な蹴りを見舞い、『らぶりん』はハートビームを撃ち放つ。
「ぐっ……な、なぜ、ここにケルベロスが……」
「問答無用!」
 めぐみと『らぶりん』に続いて室内に躍り込んだイグナス・エクエス(怒れる獄炎・e01025)が、砲撃形態にしたドラゴニックハンマーをぶっぱなす。
「難しい事はお前をぶっ倒してから考える!」
「お、おのれ……」
 痛手を受け呻きながらも、さすがというべきか、バイイは回収対象である半透明の球体へと素早く駆け寄る。
 しまった、一歩遅れた、割り込み損ねた、と、内心歯噛みしながらも、タンザナイト・ディープブルー(流れ落ち星・e03342)が飛び込み、いきなり威力絶大なオリジナルグラビティ『アセンションブレイズ』を叩き込む。
「天地を……繋げっ!」
「ぐわっ!」
 地獄から星界まで吹き上がる光芒に直撃され、バイイの身体が宙に浮き、床に叩きつけられる。ボロアパートの床は一発で抜け、天井から二階部分が吹っ飛んで夜空が見えるほどの大穴が開く。
「く、くそっ……ケルベロスめ、いったい何人、来ている……」
 剣を支えに身を起こし、しっかり小脇に抱えられたバイイの首は、唸りながら周囲を見回す。そこへ、ボクスドラゴン『シグナス』とともに飛び込んだシアライラ・ミゼリコルディア(天翔けるフィリアレーギス・e00736)は、相手の視線と表情に強い絶望と決意を同時に感じ取り、はっとした表情になった。
(「この敵は……今すぐに回収対象を、失伝ジョブの継承者を移送しようとしている!」)
 ケルベロスの側からすると、いくら何でも早すぎる決断に思えるが、敵側からするとそうではない。絶対に邪魔が入らないよう隠密に発動した回収作戦の場に、待ち構えていたかのようにケルベロスが多人数で乱入してきた。その実力は、『王子様』がなすすべもなく討たれたことで実証済み。ひたすら命令に従うしか能のない愚鈍な者や、自分の力に根拠のない自信を持つ驕慢な者ならいざしらず、多少なりとも冷静に状況を見ることができる者なら、その時点で作戦は半ば失敗していると判断するだろう。
 だとすると、敵の取る方策はただ一つ。可能な限り早く、消耗が最小限のうちに、作戦目的を遂行……回収対象を移送することだ。
(「だけど……させない!」)
 当初の作戦では五ターン経過後に行う予定だったが、そんな悠長なことは言っていられない。シアライラは、普段のほんわかな姿からは想像もつかないような、周囲を凍てつかせるような冷徹な表情になって告げる。
「他者の夢をむさぼり喰らう貪欲な策謀家、卑劣なドリームイーターよ。この方を連れ去り、我々の敵と為すつもりですか。そんな陰謀を許すぐらいなら、我々は一思いにこの方を抹殺します。その覚悟を決めた上で、我々はこの場に来ています」
「な、何っ!?」
 愕然とした表情で、バイイの首はシアライラを注視する。
「貴様……地球人ではないな! オラトリオか!」
「いかにも」
 冷然とした口調で告げ、シアライラは純白の翼をこれ見よがしに広げる。
「時空の調停者の非情な決断を侮る者は、相応の報いを受けるでしょう。任務を全うしたいのであれば、我々をすべて倒す以外の道はありません」
「おのれっ!」
 憤怒と絶望の混じった咆哮をあげ、バイイは長剣を振り上げてシアライラに斬りかかる。そこへ、ディフェンダーポジションに入った『シグナス』が飛び込み、攻撃を肩代わりする。
「……ドラゴン? このチビが……?」
「侮るな、と申したはずですが?」
 冷ややかに言い放ち、シアライラはゾディアックソードの治癒力を展開。『シグナス』を癒し、前衛に状態異常耐性を付与する。『シグナス』自身も、自分に属性を注入して回復する。
 そして津雲・しらべ(さっぱりしました・e35874)が縛霊手から紙兵を繰り出し、治癒と状態異常耐性の重ね掛けを行う。
 するとバイイは、しらべを見やって唸る。
「貴様はダモクレスか……この作戦を妨害するために、堕ちたとはいえ元デウスエクスを揃えてきたか……おのれ、ケルベロス……」
「そして、俺様は勇者の種族ドラゴニアンってわけよ!」
 へっ、柄にもねぇ、と、内心苦笑いしながらも、モンジュ・アカザネ(双刃・e04831)が御魂刀「霊呪之唯言」を猛然と振るい、バイイの左手側……剣を持たずに首を抱えている側から斬りつける。
「てめぇらのくだらねぇ策謀は、とうの昔にお見通しだ! とっとと観念して往生しやがれ!」
「くそっ……!」
 肩当てをぶつけるようにして防御しながら、バイイは焦燥に満ちた呻きを漏らす。モンジュの一撃を受けた肩当てが割れ、血が噴き出す。
 そして神楽火・みやび(リベリアスウィッチ・e02651)が、イグナスに戦闘力強化を施しながら、挑発の言葉を飛ばす。
「ふふ。私は諜報と暗殺を業とする妖精、シャドウエルフ。私がここに来ているということ自体が、貴方がケルベロスを出し抜いたつもりで、まんまと出し抜かれたことを意味しているのですよ」
「おのれ……すべて読まれていたというのか……」
 ぎりぎりと、バイイは口惜しげに歯噛みする。まあ、愉快な顔ですこと、と、みやびは殊更に高慢な態度で嘲笑する。
 続いてパフェット・ドルチェ(自称お菓子の国の魔法少女・e41619)が、最後の切り札はできるだけ存在を隠しておかなくてはいけないという信念のもと、何も言わずにドラゴニックハンマーで砲撃する。
(「シアライラさんの威嚇が効いた……今のところ、回廊を開けようとする気配はないけど……でも、まだ、油断はならない……」)
 もしも万一、敵がいちかばちかで回収を図ったら、そして、撃破ができずに回収されそうになったら、最後は私がやる、やるしかないんだ、と、パフェットはドラゴニックハンマーを握る手に力を籠め、声には出さずに呟いた。

●孤軍奮闘の果て
「うおおおおおおおおおおおおおおっ!」
 怨念の籠った咆哮をあげ、バイイはケルベロスの中衛……シエライラとみやびに向かって猛然と突撃を仕掛ける。しかし『シグナス』がシエライラを、『らぶりん』がみやびを庇い、二体のサーヴァントにダメージを与えたにとどまる。
 そしてアパート自体も、主としてタンザナイトの『アセンションブレイズ』の効果で内側から吹っ飛ばす形で散っているため、今更崩れてくることもない。
「残念だったな。どれほど勇猛を誇っても、てめぇ一人で俺たち十人には勝てやしねぇんだよ!」
 もしも勝たれちまった日にゃ、こっちが大恥だ、と言葉には出さずに続け、モンジュがオリジナルグラビティ『蒼牙の頂(ソウガノイタダキ)』を発動させる。
「蒼を抱きし我が魂。鎮めの唄にて討ち払わん……!」
「ぐわっ!」
 モンジュ自身の身に宿る霊剣術が、蒼い光となって御魂刀「霊呪之唯言」を輝かせる。壮絶な一撃をバイイは躱そうとして躱しきれず、かろうじて両断は免れたものの、剣を握った右腕を根元から肩当てごと断たれる。
「往生際の悪い……そろそろ消えてもらいたいものですわね……!」
 言い放って、みやびがオリジナルグラビティ『超重双滅衝(グラビトンデュアルインパクト)』を放つ。
「我が声は黄昏を告げる鐘の音、我が手は邪悪の心臓を穿つ槍……兇神、死すべし」
「ぐおっ!」
 みやびは両手にグラビティ・チェインを集め、至近距離から連続で撃ち込む。バイイの胸甲が割れ、首の付根から血が噴き出る。
(「そろそろ、いける……かな?」)
 あくまで声には出さず、目立たないように呟き、パフェットもオリジナルグラビティ『Perfect DollCE M-eclipse(パフェットドルチェモードエクリプス)』を発動させる。
(「精神抑制50%! 加えて魂魄憑依『パーフェクト・ドルチェ』! ……モードエクリプス、起動!」)
 華麗な決め文句も今回だけは魂の中で叫ぶことにして、パフェットは結果的にほとんどものも言わないまま、凄まじく強烈な一撃を敵に叩き込む。
「が、はっ……!」
 満身創痍の胴体とどこがどう繋がっているのか、バイイが小脇に抱えた首の口から、どす黒い血がごぼっと吐き出される。
「もう少しで斃せる……かな?」
 小首をかしげながら、めぐみがオリジナルグラビティ『苦痛の指先(フィンガー・オヴ・ペイン)』で、バイイの首を直接攻撃する。
「つ~ん、つん」
「ぐわあっ!」
 的確に苦痛のツボを突かれ、バイイの首が凄い形相になって叫ぶ。
「お、お、おのれ……」
「しぶといな。こいつ、頭を潰さないと斃せないのか?」
 試してみるか、と、イグナスがドラゴニックハンマーを力任せに振るう。生命の「進化可能性」を奪う事で凍結させる、超重の一撃が炸裂。バイイの頭は潰れこそしなかったが、かちかちに凍結させられ発声や動きが止まる。
 そしてタンザナイトが、如意棒を振るってバイイの頭をまっすぐに突く。ばき、と氷もろとも頭が割れ、額の傷からどす黒い血が溢れ出る。
 更にシアライラが、オリジナルグラビティ『Lumen de Purificatione(ジョウカノヒカリ)』を放つ。
「燃え盛る太陽よ、煌々と輝く月よ、夜空に瞬く無数の星よ。大いなる力を与えたまえ!」
 シアライラの祈りとともに、ほとんど屋根がなくなって野外も同然となった現場に、天空から敵を浄化し自らを癒す光が降り注ぐ。氷漬けになったバイイの頭にびしびしと亀裂が入り、内側から弾けて吹っ飛ぶ。
「やったか?」
「いえ……まだのようですね」
 訊ねるイグナスに、シアライラは冷静な口調で応じる。
「恐ろしいしぶとさです……もしも、早いタイミングで移送を強行されていたら、とうてい二ターンでは倒しきれず……非情の決断を強いられることになっていたでしょう」
 そう言ってシアライラは、内側から肉と皮が弾け半ば以上骨を露出させながらも、なおも獰猛にがちがちと歯を鳴らすバイイの首と、無傷のまま転がっている半透明の球体を見やる。
「これでとどめになれば……いいんだけど」
 呟きながら、しらべがオリジナルグラビティ『九十九式・煉獄(ツクモシキ・レンゴク)』を発動させる。
「私は至り損なった者……深淵の底……深く、昏き瞳を抱いた……亡霊たちよ……かの者を我らが煉獄へと誘え……」
 詠唱とも呪言とも悲嘆とも思える言葉が流れ、白い髪、仄昏い赤い瞳を持った亡霊たちがバイイの首、否、髑髏にまとわりつく。そしてしらべは、縛霊手『九十九式』を高々と振り上げ、亡霊のまとわりつく髑髏へと振り下ろして一気に叩き潰す。
「終わった……?」
 ドラゴニックハンマーを握りしめたままのパフェットが、今回初めて声を出して呟き、ふーっと深い息をつく。同時に、満身創痍ながら原型を保っていたバイイの胴体部分が、無数のモザイクと化して宙に溶け消える。
 そして、ヒールをかけよう、あるいは解凍を試みようと半透明の球体に歩み寄る者たちに、イグナスが告げる。
「今、ヘリオライダーから連絡が入った。ドリームイーターの凍結睡眠技術については謎な部分が多いので、手を出すと何が起こるかわからない。万が一にも死なせてしまったら元も子もないので、そのまま、何も手を出さず、凍ったままでヘリオンに乗せて回収して、専門的に調べている者に任せるそうだ」
「そういうことなら……お任せしましょう」
 応じて、シアライラは半透明の球体を見やる。
 その中では、球体が出現した時とまったく同様に、髭面の壮年男性が自分の膝を抱えた姿勢で座り込み、微動だにせずにいるのが見える。
「失伝ジョブ、斯様なものかはまだ存じ上げませんが……幸いなことに、敵の手に渡ることも、我々の手で葬り去ることもなく済みました。どうか、地球を護る一助になっていただければ……」
 祈るように呟くと、シアライラは許しを請うような神妙な表情で球体に向かって頭を下げる。そして他のメンバーたちも、表情や態度にはそれぞれ差があったが、全員が黙祷するような感じで、しばし、球体に向かって黙って頭を垂れていた。

作者:秋津透 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年12月8日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 1
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