金平糖を散りばめたような星空に、紅葉のこすれるサワサワという演奏が辺りに響く。
零れる息は白く染まり、氷のように冷たい風が頬をなでる。
そんな廃寺の四畳半部屋に、突如棺桶があらわれた。棺桶の中には、凍結された人間が安置されている。
しばらくすると魔空回廊からドリームイーターが現れた。
「棺おけに放置されるなんて本当にステキね……。次は私も経験したいものだわ」
赤い頭巾をかぶった少女のようなドリームイーターは、ヒラヒラとスカートをひるがえし、指をくわえて棺桶を見下ろしていた。
●失伝ジョブを取り戻せ
「緊急事態です。『王子様』撃破と時を同じくして、東京上空5000mの地点に『ゲート』が姿を現し、『巨大な腕』が地上へと伸び始めたのです。この『巨大な腕』こそ、『王子様』が最後に言い残した『この世界を覆い尽くすジュエルジグラットの抱擁』である可能性が高いでしょう」
ざわめく番犬達に、アモーレ・ラブクラフト(深遠なる愛のヘリオライダー・en0261)は力強い瞳で声をかけた。
「『ジュエルジグラットの抱擁』は、彼らが日本全土を完全に支配するための、止めの一手として用意されたものだったのでしょう。しかし、『創世濁流』を阻止した事により、その目論見も崩れ去りました。ドリームイーターの最高戦力達は戦いの切り札として用意していた人間達を、急遽、ゲートに集めるべく動き出したようです。ドリームイーターが回収しようとしているのは、二藤・樹(不動の仕事人・e03613)さんの調査によって、探索が進められていた『失伝したジョブに関わりのある、失踪していた人物』達です。日本中でケルベロスが探索を行った事で、この襲撃を予知し、連れ去られる前に駆け付ける事が可能となりました。最高戦力達が彼らを利用してゲートの防衛を固める前に、使わされたドリームイーターを撃破し、連れ去られた人物を救出してきて頂きたいのです」
では次に敵の特徴です……。アモーレは資料に目を落とす。
「敵は赤い服に包まれたジャマータイプのドリームイーター。恍惚とした表情で猟銃を乱射し、手にした鍵に全体重をのせ、こちらへと突き刺してきます。そして、バスケットから取り出したモザイク状のお菓子を体内に取り込み、自己修復をするようです。援軍はありません」
メモを取るケルベロスたちに、アモーレは少し難しい顔で話を続ける。
「このドリームイーターは『失伝ジョブに関わりのある人物』を連れ去ることを最優先としているため、『自分が敗北する可能性が高い』と考えた場合、棺桶を魔空回廊からゲートに送り届けるよう手を打ってきます。移送は2分程度で完了するでしょう。『失伝ジョブに関わりのある人物』が敵の手に落ちぬように、対策のほど、お願い致します」
そこまで話すと、アモーレは資料から目を上げた。そのままケルベロス達の瞳を真摯な瞳で見つめる。
「ドリームイーターの切り札である棺桶に安置されていた人物。救いだす事が出来れば今後の戦いの力となるかもしれません。皆様の救出劇、期待しております」
アモーレは深々とお辞儀をするのだった。
参加者 | |
---|---|
フィルトリア・フィルトレーゼ(傷だらけの復讐者・e03002) |
レベッカ・ハイドン(鎧装竜騎兵・e03392) |
ヴィルフレッド・マルシェルベ(路地裏のガンスリンガー・e04020) |
レイ・ジョーカー(魔弾魔狼・e05510) |
雪村・達也(漆黒纏う緋色の炎剣・e15316) |
ファルゼン・ヴァルキュリア(輝盾のビトレイアー・e24308) |
マーシャ・メルクロフ(月落ち烏啼いて霜天に満つ・e26659) |
ルビー・グレイディ(曇り空・e27831) |
●綱渡り
霜の気配が大気に満ち、冷たい風が肌を刺す。零れる息は湯気となる。
「近寄らないで!!」
甲高い悲鳴が、廃寺に響いた。
四畳半から姿を現した夢喰いが、赤い頭巾をはためかせ、棺桶に近づこうとする番犬達にライフルをかまえている。
親指の爪を噛み、窮鼠のように殺気だった瞳を走らせる夢喰い。彼女の頭脳は今、目まぐるしく動いているようだった。その使命は棺桶の送還。今現れた番犬達の目的はなにか。ただの遭遇戦ならば応じればよい。しかし、棺桶を巡っての奪還戦だったとしたら? 彼女の右手が虚空に揺れた。
(「警戒されていては、撤退を早めてしまうかもしれないな」)
雪村・達也(漆黒纏う緋色の炎剣・e15316)は素早く状況を分析すると、努めて真面目な声で仲間へと注意を促した。
「いたぞ! 夢喰いだ! 被害が出る前に倒すぞ!」
漆黒のコートをはためかせ、漆黒の斬塊剣をブォンと構える。あたかも目的は夢喰いの討伐といった雰囲気である。視線が夢喰いと絡み合い、彼女が棺桶に目を走らせたところで、初めてソレに気づいたように声をあげる。
「何だアレは? 迂闊に手を出さない方がいいかもしれないな」
見事な芝居だった。夢喰いは首をかしげる。その姿を見たレイ・ジョーカー(魔弾魔狼・e05510)は銀色のくせっ毛を揺らし、得意の軽口を披露した。
「いや待てよ。よく見てみろ、美人だぜ?」
ウキウキとした雰囲気で、警戒心MAXの赤頭巾へと締まりのない声をかけてみせた。
「レディが物騒なモン持つもんじゃないぜ? そんなモン捨ててお茶でもどうだ?」
「……は?」
返ってきたのは冷たい声。しかし裏腹に、キュンッと得体のしれない音も響いていた。おやおや、赤頭巾さん少し頬が赤いです。その変化を、ヴィルフレッド・マルシェルベ(路地裏のガンスリンガー・e04020)は見逃さない。赤茶色の目をキラリと光らせ畳み掛ける。
「お姉さん銃使いなんだね、僕もなんだ。一緒にオシャベリしようよ!」
指をくわえ訝しむ赤頭巾。そこにヴィルフレッドのウィンクが追撃をかけた。トゥンク! またしても得体のしれない音が響く。
「ふん。私の方が、銃を語らせたらずっと詳しいんだから!」
はい釣れた。赤頭巾の顔は、その頭巾と同じように真っ赤っ赤だ。
「ちょっと待ってなさい、それなら仕事を済ませてしまいますわ」
鼻歌交じりに部屋へ戻ろうとする赤頭巾。番犬達に緊張が走る。止めなければいけない。だがどう止めるか。考えている時間は無い。
ズガガガガガガガッ!
暫時、武骨な発射音が響いた。後方から射撃を受けた赤頭巾が、木の葉のように宙を舞う。
「さぁ、任務完了です帰りましょう」
超極薄フィルムスーツに身を包んだドラゴニアン。レベッカ・ハイドン(鎧装竜騎兵・e03392)の抱えたガトリングガンが煙を吐いていた。
「おいおい、なんてことをするんだ。せっかく仲良くなれそうだったのに!」
レイが声を荒げる。
一見して足並みがそろっていない番犬達だが、この演技には目論見が3つある。敵戦力を把握できていないように見せ、未熟さをアピール。棺桶の存在に頓着していないように見せ、警戒心を引き下げる。そして、仲間との意思疎通ができていないように見せ、組みしやすい相手だと思わせる。すべては敵を欺き、その手に落ちた仲間を救うため。仲間を敵の手に渡さぬためには、殺してしまうという手も考えられた。だが、このメンバーはそれを拒んだ。故に、なんとしてでも、ここで、取り返さなければならない。お道化た仮面の下で、決意が灯る。
8人の視線の先で、彼女が身体を起こした。ゆっくりと。ヨロヨロと。
「倒したつもりですか? おめでたいですわね。そちらが油断を誘っていることなんか、私お見通しでしたのよ! こんなの全然痛くありませんわ! 痛いのは私の心……ではなくて……、あぁ! もう! もうもうもうもう! 許しませんわよ!」
赤頭巾は立ち上がると、銃をガッシと構え、赤鬼のような形相で番犬達へと向き直った。その目の端には雫が光っている。
銃弾は風を切り、嵐のように番犬達を呑み込んでいった。
「こやつ強いでござる! 助けてほしいでござるよ師匠ぉぉ!!」
震えるウサギのように頼りないフリをする、銀髪うさ耳少女マーシャ・メルクロフ(月落ち烏啼いて霜天に満つ・e26659)。目をあけると、漆黒の鎧を纏った達也が凛々しく立っていた。
「うおぉぉぉん! ありがとうでござる!」
しかし、達也は荒々しく言い放つ。
「あんまりこっちにばかり負担を強いるなよ!」
ピシャリと言い放った言葉は、演技と分かっていても、マーシャの身体を震わせるほどの迫力があった。チラと達也の目が棺桶に向く。
(「この際失われた職能なんてどうでもいい。ただ救いたい。その為なら演技だって何だってしてやるさ」)
済まない。心の声を噛み潰し、達也は仲間に冷たく当たった。すべては、敵を欺くため。すべては、仲間を助けるため。
「た……、助けてなんて言ってないでござる!」
腕を組み、フンッと顔を逸むけ、マーシャも不仲を装って見せる。ツンデレうさ耳少女が爆誕。かくして、番犬たちによる劇の幕がおりた。
●開演
「みんなで一斉にかかるっていうけどさ、賛同できないね。だって、今の凄い攻撃を何度も食らったらすぐに全滅じゃないかな? 悪いけど僕は防御に回らせてもらうよ」
早速ヴィルフレッドが、独断専行に走ったように、仲間の強化を始めていた。
「おいおい! 勝手すんなよ! 一気に畳み込まないとヤバイ相手だぜ!?」
噛みあっていない風を装い、レイが苦言を放つ。ライドキャリバー『ファントム』と一斉に放った弾丸は、目にも止まらぬ速さで彼女の左腕に撃ち込まれていく。
「拙者たちも続くでござるぞ、まちゅかぜ! 銃身が焦げ付くまで撃ち続けるでござる!」
側面から、まちゅかぜの放った銃弾が襲い掛かり、マーシャの魔力を込めた叫びが重くのしかかる。
しかし、彼女はフッと笑った。
「それで本気なの? ちょっと、実力差が有りすぎじゃないかしら?」
ふふんと上から目線でマーシャを見下ろす。はい釣れた。わざわざ遠列攻撃で威力を落としているというのに、まんまと誤認したようである。だ、駄目だまだ笑うな、しかし。思わずマーシャの口が緩みかけるが、
「どいて下さい! 彼女は私が倒します!」
フンギュとマーシャは弾き飛ばされた。左目に大きな傷跡を残すフィルトリア・フィルトレーゼ(傷だらけの復讐者・e03002)が、夢喰いへと拳を振り下ろす。荒々しい演技だったが、二重の意味でナイスなプレーである。
笑う夢喰いに、漆黒のオウガメタルを身に纏った、達也の一撃が叩き込まれる。
「情熱的ね。でも酷いパーティーだわ。連携もグチャグチャ。あっちの子なんて、戦う気も無いんじゃない?」
夢喰いが目で促す先には、喪服姿のファルゼン・ヴァルキュリア(輝盾のビトレイアー・e24308)と、真紅のボクスドラゴン『フレイヤ』がいた。いかにも作業的に淡々と回復をこなしている。言うまでもないが演技である。
「まずは防御を固めないとねー。さあ、気合いを入れていくよー」
ルビー・グレイディ(曇り空・e27831)が紙兵を空へと放つ。白の大きなリボンで結んだ赤い髪がポップに弾んでいる。ミミック『ダンボールちゃん』もスキップをしながら夢喰いへと襲いかかっていく。
実に締まりのない戦いである。劣勢を演じ、あえて非効率な攻撃を選択し、夢喰いの笑いにもお道化て耐える。必要とあらば仲間に暴言まで吐く。そんな戦いが何分も、何分も、続いていく。お道化る中にも、劣勢を演じる中にも、その瞳は、静かに燃えていた。あいつを/あの人を/彼を、救うんだ。絶対に。仲間の心は一つ。
彼女は楽しみすぎたのだ。格下の相手。不揃いな連携。吹き出す不和。その全てを優越感という魔性に任せて入れ食いし過ぎた。
「攻撃を喰らいすぎだ。これじゃあいつまで経っても攻勢になんて出れやしないぞ」
ファルゼンの無機質なつぶやきに、番犬たちはふてくされ、地面を蹴りつける。
あぁ、こいつら、もうダメだわ。嗜虐心をピークにまで高ぶらせた彼女は、興奮に身を任せて嗤った。
「やめて! 私のために争わないで!!」
すべては演技だと、知りもせずに。
番犬たちは、着実に力を蓄え、夢喰いの力もそいでいた。そして、ついにその時はきた。
「クソ、中々手が出せない。これじゃジリ貧だぞ。今はまだいいが、一人でも倒れたらやばいな……!」
達也の悪態。ソレに反発し、フィルトリアが夢喰いへと突撃をしかけようとした時のことだった。
「ねぇ。ちょっと、おかしくない? あんた達さ、いつになったら倒れるわけ?」
至福の時は過ぎて、後に残るは支払いの時。
「なんのために……!? まさかッ!」
彼女は弾かれたように四畳半へと駆け出した。その瞬間、弾丸のように追撃する漆黒の炎を纏いし拳。フィルトリア。
(「戦う力のない人を拉致し、侵略の先兵にするなんて……。どんな理由があっても許される事ではありません!」)
熱い想いをのせた拳は、見事に夢喰いを芯でとらえた。
「本気じゃ……なかったのね……?」
思わぬダメージに忌々し気に歯噛みする。
瞬間、怒りの咆哮と共に、フィルトリア目掛けて、紅蓮の鍵が勢いよく炎をあげた。
が、炎を受けたのは白髪の麗人。
思い通りにいかない。夢喰いは、腕をわななかせると、怒りに任せて赤い頭巾を地面に叩きつけた。金髪がバサリと宙に舞う。ファルゼンは普段と変わらぬ瞳で夢喰いをまっすぐ見据えると、
「今だ」
力のこもった言葉に、番犬たちは弾かれたように夢喰いへと襲い掛かった。
同時に、焦燥と後悔を色濃く顔に張り付かせながら、彼女は転送を開始した。残された猶予は、後2分。
●猛攻
「ま、諦めねぇなら仕方ないな…邪魔させて貰うぜ。徹底的にな! 行くぜ! 相棒!」
銃撃するファントムに乗り、距離をつめたレイ。その手にある白銀の魔銃から放たれた光の槍が、夢喰いの身体をつらぬく。
「拙者たちも行くでござる!」
銃撃する、まちゅかぜに乗ったマーシャの手から放たれた矢が、風斬り音を纏いながら敵のハートを射貫いた。
「何としても、企みを阻止しないといけないですね」
さらに、レベッカが撃ち出した嵐のような弾丸が降り注ぎ、敵の身体を揺らしていく。
ファルゼンが投げたバールも鈍い音を響かせ、フレイヤが吐き出した火球が、色白な頬を焦げ付かせる。
「絶対に助けるんだ……! だから、全力でいくよー!」
ルビーの重い一撃に弾き飛ばされた先には、ダンボールちゃんが大きく口を開けて待っていた。ガブガブ。
「近づいてたたっ斬る、それだけだ」
達也は純白のシヴァグローブで漆黒の鉄塊剣をしっかりと握りしめ、自らの地獄化した炎を纏わせ斬りつけた。
「棺桶行きがご所望なら好きなだけ棺桶に入っておきなよ、手伝ってあげるから。サイズ形は選べないのはご愛敬」
ドヤ顔のヴィルフレッドがあらぬ方向に連射したそれは、綺麗にすべて一点を目掛けて跳弾し、夢喰いの死角を貫いた。
「貴方の罪、私が断罪します……!」
フィルトリアが漆黒の炎を拳に纏わせ貫いた。しかし、棺桶の振動は止まらない。
「ふふっ。その全力、正直予想以上よ。でも、一歩及ばなかったようね!」
金髪を振り乱し、虚勢なのか確信なのか、彼女は自身を奮い起こすように勝利宣言を放つ。しかし、それをクールな瞳の情報屋は、フッと一笑に付した。
「今、回避行動一切取っていなかったよね? 転送中は回避できないんじゃない?」
彼女の顔が、真っ青に染まっていった。
「見切りも命中率も、気にする必要はないってことさ」
かた目をつむりゴメンネのポーズを取ると、ヴィルフレッドは最後の弾丸を射出。そして、番犬たちによる、全力の一斉攻撃が再開される。
「全てを撃ち貫け!! グングニルッ!!!」
レイが放つ光の槍が、夢喰いの身体を大きく揺らし、ファントム、マーシャ、まちゅかぜ、レベッカ、ファルゼン、ルビー、ダンボールちゃんの攻撃が吸い込まれるように夢喰いへと突きささっていく。
黒の金剛石と血石を揺らし、達也が炎の剣を振り下ろし、
そして、フィルトリアと夢喰いの瞳が交差する。
「私は諦めません……絶対に!」
フィルトリアはしっかりと宣言すると、その拳に漆黒の炎を纏わせ全力で夢喰いへと振り下ろした。ひときわ大きな砂埃が舞い、夢喰いと棺桶を包みこむ。
そして――、埃が晴れた四畳半部屋には震えが止まった棺桶と、彼女が抱えていた猟銃が残されるばかりだった。
レイが一言呟いた。
「棺桶に放置……最後におまえの夢、叶えてやったぜ」
●救う力
月は西に落ち、星だけがキラキラ瞬く闇のなか、カラスの鳴き声が響いていた。達也のかかげる無骨なデザインのオイルライターが、淡く、番犬達が護り抜いたものを照らし出している。中の人物は未だ眠り姫のように目を覚まさないが、幸い怪我もなく、無事であった。何人かの顔が、くしゃっと趣のある表情へと変わった。
「守り切れましたか?」
「ええ、大丈夫!」
少し不安そうに聞くレベッカに、深緑色の瞳を安堵に輝かせフィルトリアが力強く頷いた。
「まずは、一安心ってところかなー?」
ルビーも安否を確認し、微笑みながら額を拭う。ダンボールちゃんも一緒だ。
ヴィルフレッドは接触テレパスを用いて、意識の回復を図ったが、
「眠りが深いようだね。専門の施設に任せるしかなさそうだ」
残念そうに顔を上げ、穏やかに眠っている顔を見つめると、フッと優しい顔で笑ってみせた。
「作戦とはいえ、失礼な物言いをしてしまったな。みんな、本当にすまない」
不意に真っすぐ真面目な声が響いた。頭を下げる達也に、しかし仲間は笑って応えた。
「お互いさまってやつだよな」
「私の方こそ、気を悪くさせてないといいのだけれど」
「気にしてないでありまする。見るでござるよ。実に安らかな寝顔ですぞ」
満点の星空の下、紅葉舞い散る灰寺に番犬達の笑い声が木霊した。
護れた仲間。そして、さらなる力。人々を救う力に想いを馳せて――。
作者:ハッピーエンド |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2017年12月8日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 4/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 1
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