男性向けラノベはエッチで教育に悪い!

作者:柊暮葉


「男性向けラノベは非現実的でエッチで教育的にNGです!」
 廃寺でビルシャナが喚いている。
「よく問題にされる少年漫画やコンビニ雑誌。しかしその一方で、男性向けラノベが問題にされる事はありません。ですが! こんなにもこんなにもエッチなんです!!」
 ラノベの表紙や挿絵をばっと開いてビルシャナ(♀)は叫んだ。
 それに対して一昔前なら教育ママとかPTAオバサンと言われたであろうタイプの主婦達が「んまああッ!」と声を上げる。
「しかもこのストーリーの非現実的な事と言ったら! ある日やってきた半裸の宇宙人が主人公に一目惚れしたり、お風呂が大好きですぐに脱ぐ幼なじみがいたり、無闇にパンチラ見せてくれる先輩がいたり、正にハーレム状態! こんなものをいたいけな思春期の少年が読んでいるんですよ。許しがたい! もうこうなったら、私達の力でこんな不埒な本は抹殺するべきなのです!!」
 ビルシャナに対してPTAママゴン(死語)達10名は一斉に拍手を行った。


「男性向けラノベは非現実的でエッチで教育的にNGという悟りを開いたビルシャナが発生しました。問題を解決してください」
 御嶽・忍(オラトリオの巫術士・en0236)が集めたケルベロス達に説明を開始した。
 鏡・胡蝶(夢幻泡影・e17699)は真面目な顔で話を聞いている。
「悟りを開いてビルシャナ化した人間とその配下と戦って、ビルシャナ化した人間を撃破する事が、今回の目的です。このビルシャナ化した人間が、周囲の人間に自分の考えを布教して、配下を増やそうとしている所に乗り込む事になります。ビルシャナ化している人間の言葉には強い説得力がある為、ほうっておくと一般人は配下になってしまいます。ここで、ビルシャナ化した人間の主張を覆すようなインパクトのある主張を行えば、周囲の人間が配下になる事を防ぐことができるかもしれません。ビルシャナの配下となった人間は、ビルシャナが撃破されるまでの間、ビルシャナのサーヴァントのような扱いとなり、戦闘に参加します。ビルシャナさえ倒せば元に戻るので、救出は可能ですが、配下が多くなれば、それだけ戦闘で不利になるでしょう」


「ビルシャナの能力は?」
 誰かの質問に対して、忍はすぐに資料を広げてくれた。
 ビルシャナ閃光……敵を退ける、破壊の光を放ちます。
 八寒氷輪……氷の輪を飛ばし、敵を凍りつけさせます。
 浄罪の鐘……鐘の音を鳴り響かせ、敵のトラウマを具現化させます。
 これらの力で戦うらしい。
「今回のビルシャナは、青少年の教育条例などに詳しく、喧しいタイプの母親が、思春期の子供が反抗するにもかかわらずそうしたメディアを厳しくチェックしているうちにヒートアップして極まって悟りを開きビルシャナ化したというものです」
 ケルベロス達は呆気に取られた。子供の当然の成長を阻んでまで……。
「配下の10名も、そうした書籍はとにかく不健全でいやらしいというとらえ方しか出来ず、それを子供にも押しつけてきました。そしてビルシャナの考えに共感し、廃寺を拠点として周辺住民に少年向けラノベであってもいやらしいものは許さないという教えを広め、ネットでも過激に活動しています。このままではそうした本を所持している子供に暴行ということになりかねません。そうなる前に信者達には大きなインパクトを与えて正気に返し、ビルシャナは退治してください」


 最後にセリカはこう締めくくった。
「説得に必要なのはまずインパクトです。面白いインパクトを与えるといいでしょう。また、元は配下達は男女問わずオタクなので、女性向けラノベの魅力などを力説すると興味を持つかもしれませんね」


参加者
ミルディア・ディスティン(猪突猛進暴走娘・e04328)
ヤマダ・タエコ(ボッチなアニソンロッカー・e11869)
鏡・胡蝶(夢幻泡影・e17699)
篠・佐久弥(塵塚怪王・e19558)
ユリス・ミルククォーツ(蛍狩りの魄・e37164)
鬼灯・こよみ(カガチの裔・e39618)
伊礼・慧子(臺・e41144)
秦野・清嗣(白金之翼・e41590)

■リプレイ


 ケルベロス達は現場の廃寺に到着した。
 すると本堂の方から山門まで、ビルシャナと信者達のヒステリックな声が響き渡ってきた。
「男性向けラノベは非現実的でエッチで教育的にNGです!」
「もうこうなったら、私達の力でこんな不埒な本は抹殺するべきなのです!!」
 そして大きな声で該当のラノベを聞き苦しいほど罵り始めた。
 ケルベロス達は皆、顔を見合わせた。
「また寺か…廃寺が多いのも問題だね。今回は母親達か。しかしラノベがどうこう言う以前に不法侵入とかそう言うのはどうなのかね? 危ない所へ行ってはいけない筈じゃなかったな」
 秦野・清嗣(白金之翼・e41590)は首を傾げている。
「わざわざ焚書みたいな事をしなくても、読まなきゃいいだけだと思うんですけど……」
 伊礼・慧子(臺・e41144)は半ば呆れているようだった。
「確かに、初見だとびっくりする作品、時々見かけます。うん、だけど」
 鬼灯・こよみ(カガチの裔・e39618)は若干ひきながら考えていることがあるようである。
「性的な興奮を催すような想像しちゃってるの? くす…こういう読み物で興奮しちゃうなんて、結構むっつりスケベ?」
 鏡・胡蝶(夢幻泡影・e17699)は余裕の様子だ。
「ラノベ大好き! 私のお気に入りはなろう系からの出版本です。でも、ハードカバー並みの作りが積み置きにしているとひびくの~。気が付くとベットの周りが本で埋め尽くされ…て……えっと? 私、今日は何をするです?」
 ヤマダ・タエコ(ボッチなアニソンロッカー・e11869)はきょとんとしている。今回のステージ衣装は、ロックの神様にリスペクトして、黒革のジャケットにパンツである。
 山門のところでそうしていても体が冷えるだけなので、ケルベロス達は、ミルディア・ディスティン(猪突猛進暴走娘・e04328)、篠・佐久弥(塵塚怪王・e19558)、ユリス・ミルククォーツ(蛍狩りの魄・e37164)もともに、全員で本堂へと向かった。
 本堂では正にビルシャナがヒートアップしながら説教をしていた。
「青少年は健全に育てるべきです。不埒なメディアは許しておけません! 特に最近のラノベのような、無闇に女の子が脱いだり! パンツ見せたり! そんな作品を子供が読んではいけないんです! よもや我が家の息子がそんなものを読んで、ハハハハーレムとか……」
 そのまま説教しているうちに興奮してきたのか今にも血管ブチギレて泡を吹きそうな表情で叫ぶ。
「男性向けラノベ滅ぶべし!」
「滅ぶべし!!」
 似たり寄ったりの母親達が似たり寄ったりの形相で叫んだ。
 引き戸の隙間から中を覗いていたこよみはため息をつく。
 これは本当に犯罪を起こすかもしれないから、なんとか止めなければ。
 こよみは思い切って引き戸を大きく横に開き、中に突入した。他の仲間も同時に突入。
「な、なんですかあなたがたは!」
 突然の少年少女達の突入にビルシャナ(♀)が目を剥く。
「私達はケルベロスです。あなたたちの説得に来ました」
 こよみはこっそりロープを手に持ちながらそう言った。
「確かに、少しばかり過激な作品を目にすることもありますけれど。……でも、お母様方。あなた方の小さい頃、例えばそういう漫画なんて、まったくありませんでしたか? なかなか過激な作品、時々見かけた気がします」
「お、女の子が何を言うんですか、過激な漫画なんて、なんだあなたは知ってるの!」
 どうやらこよみは過激な漫画の存在も知っていてはいけなかったらしい。
「そういうモノを見て、まったくどきどきしませんでした?悪いことだとわかってても。そういう気持ちも全部否定することこそ、子供の考える機会を奪っている。私はそう思います」
「子供は考える力が備わっていないから、子供なんです! 親は子供を守る義務があるんです!」
 きいいいという感じになってしまうビルシャナと母親達。こよみは絶句。
「大体あんな非現実でエッチなもの、けがらわしい!」
 もう全くの感情論であるらしい。
「非現実的でエッチだから駄目? あれが非現実的やエッチに見えるって、人生経験が少ないからなのですか?」
 そこでタエコが前に出た。
「晒しあって、ぐちょぐちょになって、愛し愛される、ロックの神様は偉大だったですよ。人生の全てを歌と愛に注いだのです。そこまでの経験がないからあれくらいの描写で積んじゃうですね。分かったです? 私がその世界へいざなってあげるよ。まずは私の歌を聴くのです」
 目を剥いている母親達の前で突如アニソンをガンガン歌い出すタエコ。
 手を振り足を振り、ロックの神様をリスペクトしながら歌いまくり。
 母親達は目を剥くから目が点にシフトしてしまった。気が削がれた。
「確かに行きすぎていたり突飛と感じる表現もあるけれどそこはフィクションだからこそ……お嬢さん方もロマンス小説に心躍らせたり、すれ違った素敵な男性とのロマンスを想像したりする事は、全くない訳ではないでしょう」
 ワイルドさもこみのチョイ悪おじさん風の清嗣がそう言って、手近な奥さんにコケモモの実を取り唇にそう押し当てた。
「お嬢様」
 そんなの何年も言われた事のない母親達は胸きゅん。
「貴女方の使命は寧ろ子ども達をのびのびと健全に育てる事の筈。奪い続ければ子どもは萎縮し非行へも走りかねない。貴女方も時に想像の世界に旅立てば良いのですよ」
 ふわりと羽ばたきながら近づいて流し目で見つめる清嗣に、母親達は皆ほんのりと頬を染めている。
「…………」
 大人の色気にはかなわず、清嗣に興味を持つのだが、ビルシャナの手前いきなり改宗は出来ない。
「ふ、ふん……男は男の子の味方するわよねっ」
 憎まれ口を言って目をそらす母親達。
 そんな様子を見て現役男の子のユリスは思った。
「男性向けライトノベルってえっちなんですか? 知りませんでした。信者の皆さん随分男性向けラノベに詳しいんですね。そんなに積極的に男性向けラノベを読むですか? 男性向けラノベがえっちと言うなら、みんな相当なえっちではないでしょうか?」
 ああ純粋な少年の疑問。
 ぽかんと口を開けるビルシャナ。
「大変です。この人達、男性向けラノベはえっちと言いながら、たくさん男性向けラノベを読んでるえっちです! 深淵を覗き込む時深淵もまた覗き返していると言います。男性ラノベがえっちなら貴方達もえっちです!」
「ち、違うわよー! 息子の持ってる本を検閲したらえっちなのが出て来ただけで……」
「余計悪いです! えっちを理解出来る母親だってえっちですー!」
 ビルシャナは反論しようとしたが、ユリスがさらに言う。
「ぼくはまだまだライトノベルは難しくって読んだ事ありませんね。児童書が精いっぱいです。でもなんだかアニメにもなってると聞きますし、楽しそうですよね。男性向けというと女性向けもあるのでしょうか? そちらもなんだか気になりますね」
「こ、子供は勉強だけしていたらいいのっ! アニメとかラノベとか不埒なのっ!!」
 ビルシャナは力技で無理矢理抑え込もうとするが、ユリスの子供らしい疑問は止まらない。たちまち混沌状態に。
「男性向けラノベはエッチで教育に悪いっすか」
 聞いてられずに佐久弥が前に出た。
「そりゃそーいうのもあるっすよ。少年漫画だって、少女漫画だって、ジャンルで一括りにして悪い部分引っ張ってきてレッテルを張るんだったら。なんだってそんなもの、ラノベにえっちぃのがあるのなんて可愛いもんっす。

『親がラノベの表現なんてもんでビルシャナになって、ケルベロスに討伐されるよりは』

 それに比べりゃラノベなんて全然、子供に悪影響ないっす」
 しーんと辺りが静まりかえる。
 確かに、親がケルベロスに討伐される事以上の闇が子供に取ってあるだろうか。
 顔面蒼白になる母親達。
「何を言うんですか。子供の頃にえっちなラノベ読んであんなこととかこんなこととか妄想したり言ったりしていたって、大人になって振り返ったら、とんでもない黒歴史ですよ!」
 なんとかビルシャナは反論しようとする。
「え? それってラノベに限ったことじゃないよね?」
 そこでミルディアが鋭く切り返した。
「ビルシャナさんに正論を言っても意味無いと思うけど、一応言ってみるかな? えっちなのなら女性向けのも負けず劣らずだし、市販の小説なら、某都知事もえっち…というよりえぐい小説書いてたし、日本神話でもえっちなの多いよね? そもそも、若い人ってえっちなことに興味がある方が健全なんじゃないのかな? 下手に遠ざけて抑えつける方がかわいそうだよ」
「日本神話を穢すんですかー!」
 ビルシャナが顔真っ赤にして怒鳴る。
「神話を穢すんじゃなくて、神話が穢れているんだよ」
 ミルディアが突っ込むが聞いていない。
「ここに日本が誇る古典文学「源氏物語」全巻54冊をお持ちしました」
 そこで慧子がドーン! と書籍の源氏物語を持って来た。視覚効果もあって、ビルシャナや母親達も黙る。
「いづれの御時にか……、長くなるので要点に付箋を貼っておきました。・実母に似た藤壺(帝の妃なのに!)に惚れて手を出す・正妻を迎えたのに藤壷が忘れられず遠縁の若紫(幼女)を引き取る・人妻に手を出すこと幾たび・藤壺から生まれた御子がタイミング的にもどう見ても光の君の子ですありがとうございました。…えー、教育熱心なお母様方ならこの続きも大体ご存知でしょう。正直けしからん奴ですが、これはフィクションですから、誰も実害には遭ってません」
 そこで慧子は咳払いを行った。
「恋多きゆえに洗練された和歌の美しさとか、そういった部分だけでなく、本能に抗えない人間臭い部分まで理解してこそ、真の文学教育ではありませんか?」
 源氏物語はその後も亜流の作品を数々生んでいるが、どれも一夫多妻は当たり前、不倫だの幼女だのとろくでもないことになっている。
 それを知っている母親達は沈黙するが、ビルシャナは違った。
「だったら源氏物語も子供は読んじゃダメなのよ! 子供は幼稚でバカだから、妄想と現実の区別がつかない! 真似してとんでもない犯罪に巻き込まれてしまうわ!」
 呆気に取られる周囲。
 その中、胡蝶が微笑んでラブフェロモンを発動し、ビルシャナに歩み寄った。
「大体、フィクション・ノンフィクションの区別もついてないのはあなた達じゃなくって? 読み物として読むのではなく、実際にあることだと空想するのは自由だけれど…普通は現実と空想に線引きできるでしょうに。それともあなた達……出来ないような子供でも育ててるわけ?」
 本来、妄想と現実の区別をつけられるように教育を施すのが親の役割なのである。
「……ふふ。違うなら、あなた達が勝手にエッチな気分になって、勝手に批判してるだけで…それって、ただのワガママの主張じゃない? 妄想逞しくなって拗らせちゃうのは、或る意味若い時分の通過儀礼みたいなものだけど…ふふ、あなた達はまだ二次性徴期なのかしら? 肉体的にじゃなく精神的に…ね」
 くすくす笑いながら微笑みかける胡蝶に対して、かーっと赤くなっていく母親達。
 一人ずつケルベロスの陣地に入ってきて投降した。
「考え直します……子供には自由に本を読ませて、一緒に考えて行こうと思います……」
「すみませんでした」
 口の中でごにょごにょ何かいいわけしながら降参する母親達。
「教育とは! 子供を不埒な犯罪に巻き込ませない事よー! 悪質な書籍は排すべき!!」
 ビルシャナだけがまだ一人で叫んでいた。


 佐久弥がデストロイブレイドをビルシャナに叩きつけた。
 タエコがスターゲイザー。
 ほぼ同時にこよみもスターゲイザーでビルシャナを蹴りつける。
 ユリスが旋刃脚で麻痺させる。
 慧子のペトリフィケイションが炸裂。
 胡蝶は九尾九節鞭でビルシャナを凍らせる。
 ミルディアは降魔真拳でビルシャナをタコ殴り。
 そして清嗣が惨劇の鏡像を放った。

 ……「ぐへへ、俺の嫁は可愛いな~」
 ビルシャナの夫がある美少女ラノベアニメにはまって小遣いは全てグッズ収集に投入。寝ても覚めてもラノベラノベ。アニメアニメ。私と言うものがありながら。エロゲじゃないだけいーだろと嘯きながら二次元美少女にはまっていく夫。
 そしてある日思春期の息子が父親のオタクコレクションに気がついて、……一緒にハマった。妻孤立。

「ぎゃあああああ!!」
 ビルシャナ発狂。
 閃光を放ったかと思うとフル火力の八寒氷輪をぶっ放す。
 たまらず崩れていく前衛達。ビルシャナはほぼ無意識に閃光と氷輪を交互に撃ち狂いながら叫んでる。
「ラノベ憎いラノベ憎いラノベ憎いぃ!!」
 ぶっ倒されていく前衛に向けて清嗣の響銅が懸命に属性インストールで回復。ああ健気。

『こんなの…草、生える……(あまり言いたくない)』
 ステルスブレイド・オブ・グラスで慧子は響銅と手分けしながら回復を回し始めた。
 ユリスは辛うじて立ち上がると降魔真拳で回復しながら攻撃。
 ミルディアも何とか立ち直り、獣撃拳をビルシャナにお見舞いする。
 胡蝶はアイスエイジを撃ち放つ。
 こよみは絶空斬でそれらの傷をなぞり上げる。
 清嗣もジグザグスラッシュで傷を増す。
『Let's Go!』
 地獄への道連れでタエコはアニソンを狂おしく熱唱しながら原初のリズムをビルシャナに撃ち込んでいく。
『同胞よ――いまひとたび現世に出で、愛憎抱くトモを守ろう。ヒトに愛され、捨てられ、憎み、それでもなおヒトを愛する我が同胞達よ――!』
 佐久弥は付喪神百鬼夜行・先導を行使した。
 廃棄物のダモクレス(付喪神)達が佐久弥の呼びかけに答え、ゴーストとなりほんの一時現世に甦り、人に仇なすビルシャナに成敗を加える。それがトドメとなり、ビルシャナは滅びた。


 戦闘後、ケルベロス達は廃寺にヒールと可T漬けを行った。
「警察に事後処理を頼むっす」
 佐久弥は警察を手配した。
 反省している母親達だったが、不法侵入はいかんともしがたいだろう。
「今日もロックに邁進したのです。いい汗かきましたです。でもでも、私のステージはまだまだ終わらないのです! 歌うです!!」
 タエコはまだまだ歌う気満々。
「管理強化は、警察に頼むとして……皆さんはどんなラノベが好きですか?」
 清嗣がそう尋ね、ケルベロス達は有志で近くの喫茶店に寄り、スイーツ食べつつラノベや他のメディアの話をして親睦を深めたという。
 禍転じて福となす。意外なところから絆は生まれるものである。

作者:柊暮葉 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年11月22日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 3
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