トリガーハッピー

作者:ハル


 ガガガガガガガガガガガッッッ!!!
 シトシトと降り続ける雨に混じって、夕暮れの秋空を、連続した甲高い射撃音が支配する。
「う、うわああっ、パパ、ママー!」
 そんな中、瞬く間に肉塊と変わり果てた両親。唯一原型を止めた掌を握りしめた子供が、半狂乱になって泣き叫んでいた。
「オラオラオラ!!」
 その悲惨な光景を前に、手を差し伸べる者はいない。何故なら、射撃音は未だ続き、子供を含めた誰もの背中に死が迫っているからだ。
「カァーー! やっぱガトリングガンをぶっぱするのは気持ちいいぜ!」
 この元凶の大元は、巨躯から人々を見下ろすエインヘリアル。恍惚とした表情で、ガトリングガンを放ち続ける。
「……ひぃ、あがっ!?」
 また一人、また一人と、人々が形を失い、細切れだけがアスファルトに積み重なる。
「ふぅ……満足」
 やがて、エインヘリアルが清々しい表情で額を拭った。しかし、生み出された光景に笑顔を見せられるものなど、きっとエインヘリアル以外にはいないだろう。
 ……雨にうたれ、紅葉散る。
 忌々しいことに、血潮に浮かぶ紅葉は、嫌に絵になっていた……。


「夕暮れの大通りにて、アスガルドで凶悪犯罪者を犯し、拘束されていたはずのエインヘリアルの姿を確認しました!」
 会議室に息を切らせて入ってきたのは、山栄・桔梗(シャドウエルフのヘリオライダー・en0233)であった。
「ガトリングガンを扱っている事も含め、ジェニファー・キッド(銃撃の聖乙女・e24304) さんの懸念通りです! 連日降り続く雨もあり、大通りとはいえ人通りは多くありませんが、放っておけば死傷者が多数でる事は間違いありません。味方のエインヘリアルの皆さんにも、一部の悪行により影響が出る恐れもあります」
 すぐに大通りに向かって欲しい。ただ、エインヘリアルとケルベロスの到着は、ほぼ同時か、僅かにケルベロスが早いくらいだ。

「敵はエインヘリアル一体ですし、引きつけも、そう難しくはありません。現れたエインヘリアルは、典型的なトリガーハッピーです。耐久性の低い一般人よりも、撃ち続けられるケルベロスを好むはずです。なんとしても、エインヘリアルの初撃を受けて下さい。そうすれば、自然と皆さんに攻撃が集中すると思われます」
 そこが成功すれば、後は避難を進めるだけ。ただ、エインヘリアルの攻撃力は高い。耐える際の布陣には、注意した方がいいだろう。
「今回のエインヘリアルも、逃走の心配はありません。避難を無事に完了できれば、戦闘に集中してくださって大丈夫です」
 武装は、ガトリングガン。何も考えず、ひたすらに乱射を繰り返してくる。
「予知された悲惨な現実を、皆さんでどうか打ち破ってください! また、現場は雨が降り続いています。戦闘には影響はありませんが、戦闘後はどうかお身体をお冷やしになられませんように……」
 桔梗が、静かに瞳を伏せた。


参加者
水限・千咲(斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る・e22183)
ジェニファー・キッド(銃撃の聖乙女・e24304)
植田・碧(ブラッティバレット・e27093)
黒江・神流(独立傭兵・e32569)
ブロンディ・ウォーレン(荒野の風来坊・e36242)
人首・ツグミ(絶対正義・e37943)
菊池・アイビス(コウノ獲リ・e37994)
楊・凛華(地球人の鎧装騎兵・e41474)

■リプレイ


 降り続ける雨の中、色とりどりの傘が大通りを埋め尽くしていた。長靴を履いた子供が水溜まりに足を踏み入れ、笑う。飛び散った飛沫に、母親が注意するのも含めて、何気ない雨の日の思い出の一つとなるはずだ。
「最っ低!」
 現場に降り立った楊・凛華(地球人の鎧装騎兵・e41474)は、家族の姿を目にすると、そう口にした。エインヘリアルへの怒りと緊張による熱を、雨と言葉で冷ますように。
「自分の快楽を満たすためだけに虐殺だものね。一部の凶悪犯罪者がそうなのだろうけど、こうも続くと私もエインヘリアルにそういうタイプが多いのかと思っちゃうわ」
「銃を撃って楽しむのは勝手だが、周りを巻き込むのはやめてもらいたいものだ」
 植田・碧(ブラッティバレット・e27093)と黒江・神流(独立傭兵・e32569)が、怒りも露わに言った。
「なんにせよ、通り魔は捨て置けん。手早く避難をすますぞ」
 ともかく、エインヘリアルよりも僅か早く到着できた事を僥倖とし、ブロンディ・ウォーレン(荒野の風来坊・e36242)が急ぎ避難を呼びかけ始める。
「そうですね、ブロンディさん! ――皆さん、私達の指示に従って、逃げてください!」
 光の翼を羽ばたかせ、ジェニファー・キッド(銃撃の聖乙女・e24304)は高い視線から、できるだと多くの人々の注目を集めようとした。
「……あれ、何?」
 子供達がジェニファーの存在に気付き、両親の危機感を呷る。そうして、周囲はザワザワとした喧噪に包まれた。
(……少々手荒だが、仕方ない)
 雨音も相まって、声が通りにくい可能性にブロンディが舌打ちすると、銃を空に掲げ、空砲を鳴らした。すると、喧噪がピタリと止まり、恐怖がケルベロス達に向く。
「皆さん! 早くここから避難を! ここからは最っ低で凶悪な血なまぐささですから!!」
 その一瞬の間隙を突き、凛華が若干辿々しく告げる。子供を連れた家族に近づくと、懸命に危険を伝えた。その結果、それ程人通りが多くない事もあり、避難はスムーズに進行を始める。
「来ましたねーぇ。やられ役さんのお出ましですぅ!」
 だが――ソレは、人首・ツグミ(絶対正義・e37943)が気配を察した、すぐ後に現れた。
「行っくぜーー!? トリガーハッピィィィッッ!」
 出現と同時に、解放の歓喜に喜び勇んでガトリングガンを構える巨躯こそ、紛う事なきエインヘリアル。
 ガガガガガガガガガガガッッッ!!!
 勢いよく銃弾が縦横無尽にバラ撒かれる。大通りは、あっと言う間に白煙に包まれた。
 その白煙が、ようやく収まった頃。
「今のうちにここから離れてください!」
 近くに残る数少ない一般人へと声をかけるのは、水限・千咲(斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る・e22183)。足元には、意識せず両断された夥しい数の銃弾が積み重なっている。当然その身にも複数の銃弾を受けていたが、千咲はその傷を隠し、『斬る』ただその一念を胸に、斬撃空間を構える。
「お゛お゛!!?」
 死傷者ゼロの現実を前に、エインヘリアルが浮かべた感情は、予想に反しての歓喜。
「お前ら、揃いも揃って判で押したように阿呆面さらしよってからに。残忍さと引き替えになるのは知性ちゅーことかいね、お気の毒さん」
「カッハ!」
 そして、菊池・アイビス(コウノ獲リ・e37994)が、エインヘリアルの浮かべた表情を揶揄すると、エインヘリアルの歓喜はさらに強く刻まれた。
 そして、対象を変えてアイビスへと連射が放たれる。
「残念ですーぅ!」
 銃弾がアイビスに着弾する寸前、ツグミによって前衛の前方にケルベロスチェインで描かれた魔法陣が展開される。加護を受けたアイビスが、重力を纏った蹴りを放つ傍ら、両腕を盾に銃弾を受けきる。傷は負ったものの、またしても死者はいない。
「最高だ、お前ら!」
 いつまででも銃弾を撃ち続けられる相手と出会ったエインヘリアルは、歓喜を越えて恍惚と、銃弾を放ち続ける。
「だから、生き死にに関わるこんな大通りで、銃を乱射するのはやめろと。あんたのせいで、私まで怪しまれるだろう?」
 外装を纏った神流が、右手と肩に背負ったNTX-30とLM-116の射線をエインヘリアルに向け、呆れ混じりに言う。そうしながらドローンを展開し、まずは防備を固めた。
「聞いていた通りの、単純な敵みたいね。快楽主義者っていうのは、どうしてこうなのかしら?」
 碧は、嵐のような弾丸を前に、巧みな身のこなしで掻い潜る。そうして瞬時に敵へと接敵すると、電光石火の蹴りを痛烈に叩き込むのであった。

(……私がやったのね!)
 無事に避難した人々を前に、凛華が強く拳を握っていた。
「あとは、あの命をなんとも思わない輩をどうにかするだけですね」
 ジェニファーが、ハットを指先で弾きながら言った。響く銃撃音は、激しさを増すばかり。
「……やれやれ、濡れるのは嫌いだというのに……」
 銃撃音と同期するように強まっていく雨脚。ブロンディが、鬱陶しげに濡れた金の髪を掻き上げる。
 そうして避難誘導を終えた3人は、残る仲間が懸命に耐える戦場へと、急いで帰還するのであった。


 エインヘリアル一体に、ケルベロス5人で挑む厳しい布陣ながら、ケルベロス側は十分に健闘していた。
「水限さん、菊池さん、大丈夫かしら?!」
 ディフェンダー二人の状態を気にしながら放たれた碧のグラビティー弾が、エインヘリアルを正確に狙撃する。その際、僅かの時間敵からの銃撃が止み、「問題ありませんっ!」「こっちもや! これぐらいでへばってられんけえのう!」千咲とアイビスから心強い返答が。
「とはいえ、油断は禁物ですよーぉ? 合流するまで、もうひと踏ん張り頑張りましょーぅ♪」
 ツグミは、火傷の残るアイビスの傷を癒やしていく。千咲は特に小まめに自己回復を行っており、すぐに危険な状態に陥ることはないだろう。
(むしろ、問題は火力面か)
 神流が、抱える長大な砲身から、魔法光線を放散する。直撃した光線は、エインヘリアルの攻撃の精度を僅か鈍らせるが。
「いいね、いいねぇ! その調子でドンドン行こう!」
「チッ! しゃらくせぇのう……っ!」
 エインヘリアルの勢いはまったく落ちない。快楽に任せてばらまかれた弾丸が、アイビスの全身に突き刺さり、口内に溢れる血と共に盾のエンチャントを一つ破壊する。狙われたアイビスは、たまらず気力を溜めた。
 さらに、間髪入れず爆炎の込められた弾丸が、神流に襲い掛かる。千咲はその前に身を躍らせると、無心となって刀を振るった。
 その時――。
「少しでも、洗脳された時に犯した罪を償うためにも……そして少しでも犠牲者を出さないためにあなたを倒します! ヴァルキュリアの弾丸よ、敵を貫け!」
 戦場に響くジェニファーの声と、一発の銃声。ヴァルキュリアの翼の力が込められ、光り輝く弾丸が、千咲を猛然と攻め立てるエインヘリアルを穿ち、その勢いを鈍らせた。
(――斬りますッッ!)
 その際、千咲の一念、その全身の細部までも刃とし、緩やかな弧を描く斬撃空間の刀身が、音もなくエインヘリアルを切り裂く。
「下手な鉄砲数打ちゃ当たる……ね。お前には、美学がないな」
 さらに、ブロンディの放つ弾丸が、エインヘリアルをその場へと縫い止める。
「貴方みたいな最っ低の外道! 私が絶対に許さないわ!」
 憧れた瞬間は、ついに凛華にとっての現実となる。助けた家族と、彼女が接してきた施設の子供達が、凛華の力となっている。凛華はブレイクされた分を補うため、ヒールドローンを展開。また一歩を踏み出した。

 合流するまでを徹底して戦線維持に努めたおかげで、合流してからの戦闘の均衡は、一気にケルベロス側に傾いていた。
「ハッ、ハハッ!」
 エインヘリアルは強がるように笑みを浮かべ、後衛に向かって嵐の如く乱射する。だが、額の浮かぶ汗は、明からに焦りの証だ。
「っ!」
 銃弾を浴び、凛華の表情に苦痛が浮かぶ。だが、整った耐性のおかげで、現状なんとか倒れずに耐え切れていた。
(私を操っていたエインヘリアルも、彼のように嘲笑っていたのでしょうか?)
 だとしたら、ジェニファーは余計許せない。責任を転嫁するつもりは更々ないが、屈辱を少しでも晴らすために、ジェニファーの早撃ちが攻撃の威力を少しでも弱らせようと火を噴く。
「オラオラーッ!」
 反撃に、エインヘリアルは猛然と、ツグミ目掛けてガトリングの轟音を響かせた。
「あらあらーぁ?」
 だが、その弾丸をツグミは薄笑いを浮かべながら躱す。
 その様を見ていたブロンディが、フッと笑うと――。
「一斉掃射の手本を見せよう。この“カンオケ”を使ってな」
 そう言いながら、手元のリボルバーを一旦手放し、補助兵装Armed Casket #01からガトリング砲を展開。ブロンディの一斉掃射が逆襲する。
「私は私にできる事をやるわ!」
 次いで、凛華の一撃が、エインヘリアルの弱点を的確につく。
「――斬って刻んでばーらばら」
「オ、オオオオオオッ!?」
 千咲とエインヘリアルが、至近距離で激突した。近距離から放たれる弾丸を最小限の被害に抑えながら、千咲の剣戟が放たれる。一撃で倒れぬエインヘリアルに、千咲の口元には笑み。刀を振るう事でしか生を実感できない千咲は、ある意味で眼前のエインヘリアルとは似た者同士なのかもしれない。
(まだ、多少は余裕があるわね!)
 碧にも、複数の盾エンチャントが付与されており、その結果として、最大火力の碧も攻撃に集中できていた。火力面で心許ない布陣の中、アイビスのブレイブマインの効果も含め、それは大きなプラスとして働いている。
「一気にいくわよ!」
 碧のKami-Tamisu:Igarimaが、「虚」の力を纏って迫り、序盤から一方的に押し込んできていたエインヘリアルをついに後退させた。
「凛華さん、大丈夫ですかーぁ?」
 ツグミのマインドリングが、盾を形作って凛華を守護する。
「誘導組が役割を果たしたんだ。私もウカウカとはしていられないな。そちらを丸投げした分だけ、私もやるさ」
 神流が、ナイフに空の霊力を帯びさせて、エインヘリアルを斬りつける。銃弾の勢いがさらに弱まり、千咲の付与した氷が深く浸食を始める。
 その時――。
「穴だらけにしてやるぜぇ?」
「……最っ低……!」
 エインヘリアルが、凶悪な表情と共に、凛華へとガトリングガンの銃口を向けた。連射に追撃の効果が加わったクラッシャーの一撃に、凛華の意識がアッサリともっていかれる。
「凛華! ……っ、後はわしらに任せや! 今度はあいつの図体の穴開けたるけぇのう」
 後衛によって後方に凛華を下げる時間を作ろうと、アイビスが細い帯状の螺旋力でエインヘリアルを刺し貫く。
 一方、凛華を下げたツグミは、表情一つ変えない。心に痛痒一つ、波風一つ立たせず「ゆっくりお休みなさぁーぃ」と頬笑むその様は、まさしく凶人といった在り方だが、彼女自身がそれを当然と思っているのが厄介だ。
 最も――。
「もうあなたは、死を待つだけの籠の鳥ですよーぉ? 自覚はおありですかーぁ?」
 平然とエインヘリアルを見据え、ケルベロスチェインを展開するツグミは、戦場においては希有な才能であり、頼もしい存在だった。
「まだ斬れますか? それとも、もう死んでしまいますか?」
「グッ……ググッ……イイ!」
 そしてそれは、千咲にも言えること。銃弾を幾度浴びようと、剣鬼の如きその切れ味と、凍結させようと襲うパイルバンカーの扱いに陰りはない。
 ジェニファーが、半透明の「御業」で炎弾を放つ。
「っ!」
 ブロンディーが、嵐の弾丸に追い立てられながらも、発射口から光線を放って反撃を仕掛けた。
 エインヘリアルは、最早一連の攻撃を躱すことはできず、直撃を受け続けている。
「トリガーハッピィィィッッ!」
 それでも、エインヘリアルは弾丸を放ち続けられる相手に出会えた幸運に歓喜し、ケルベロスを薙ぎはらう。ジェニファーを爆炎が襲い、庇いに入ったアイビスが炎に包まれる。
「アイビス、援護するぞ!」
 神流が、対デウスエクス用焼夷弾を、GUX-80の銃身内にグラビティ圧縮して精製する。
「これが人の生み出した業、本物の地獄を見せてやる」
 神流の告げた宣言に嘘はなく、文字通りの炎の塊と化した特殊弾が、エインヘリアルを焼き尽くした。
「……アッ」
 ガクッと、エインヘリアルが膝を突く。指先は、もう引き金を引くことすらもできなかった。
「往生際が悪くないのだけは褒めてあげるわ、さようなら」
 首筋に向け、碧が鎌を振り上げる。勢いよく振り下ろすと、鮮血と共に首が両断された。ゴロッと転がるエインヘリアルの顔は、何故か満足そうな表情を浮かべていて、最後の瞬間まで、忌々しいトリガーハッピーであり続けたのだった。


「皆さんお疲れ様でしたーぁ!」
「ええ、お疲れ様」
 一帯の修繕を終えたツグミが仲間にそう言うと、碧もそれに対して笑みを見せる。
 そのすぐ傍では、意識を取り戻した凛華が、自身が救った人々に感謝を告げられて感激している。
「弾撃たれるわ雨に打たれるわ……ホンマハッピーやで。というか、現時点で打たれとるがな……」
 アイビスが、肩を竦める。服も靴も中も、濡れていない所などどこにもない。
「あのエインヘリアルさえおらんかったら、わしのハーレムやったんやけどな」
 アイビスはびしょ濡れの女性陣を眺めるが、さすがに対策しているのか、透けている……なんて嬉し恥ずかし展開はないようだ。
「さすがに、少し寒いですね」
 もうすぐ11月。寒気に、傘をさす千咲の背がブルリと震えた。
「なら、ホットコーヒーでもどうだ? 冷えると思って用意したんだが」
 そんな千咲に、ブロンディがコーヒーを差し出す。
「私にも頂けますかーぁ? 濡れるのはともかく、暖かい飲み物は欲しかったんですよーぅ」
「ああ、もちろんだ」
 次いで、ツグミがコーヒーを受け取った。
 暖かな湯気を放つコーヒーは、瞬く間にケルベロス達の心身を癒やしてくれた。
「コーヒー美味かったぞ、ブロンディ。さっ、修繕も終わったし、さっさと帰って飯にするか」
 ――いや、その前に風呂か? 神流が呟きながら背を向けると、他のケルベロス達も続く。
「……二度とこんな事が起きなければよいのですが……」
 ふと、ジェニファーが足を止め、雨空を見上げた。見上げた空は、やはり曇りで……銃撃の聖乙女であろうとも、もう少しだけ晴らすのに時間がかかりそうであった。

作者:ハル 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年10月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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