●全人類ステーキ計画
食欲の秋にビルシャナは、集めた人々を前にのたもうた。
町外れにある空き家のリビング。食欲をそそる音と香りを立てているステーキプレートを前にして。
「世界一美味しい食べ物、それは何だ! ステーキだ!」
人々に制止を駆けながら、自分自身をも律しながら。
「ならば、毎日毎食ステーキを食べられることこそ至上の喜び……そういう世界こそが幸福な世界、違うか!」
違わない、との声が挙がっていく。
ぐうぐうお腹の鳴る音も聞こえてきた。
「そう、違わない。ならば毎日毎食ステーキを食べ、幸せを追求する。そのために、今日は諸君らのためにステーキを用意した。さあ、存分に食べるが良い!」
ビルシャナが告げるとともに、集まった人々は声を揃えて頂きます。
次々とステーキに取り掛かっていくさまを、ビルシャナは自らもくちばしを付けながら楽しげな表情で見つめていた……。
●ビルシャナ討伐作戦
「出たのか、そういうビルシャナが」
「はい、なので……っと」
フィオリナ・ブレイブハート(インフェルノガーディアン・e00077)と会話を交わしていた黒瀬・ダンテ(オラトリオのヘリオライダー・en0004)は、足を運んできたケルベロスたちと挨拶を交わしていく。
メンバーが揃ったことを確認し、説明を開始した。
「悟りを開きビルシャナとなった方の信者が新たに悟りを開いてビルシャナとなり、独立して自らの信者を集めるという事件が起きているみたいっす」
今回は、新たに悟りを開いてビルシャナ化した人間とその配下と戦って、新たにビルシャナ化した人間を撃破することが目的となる。
「今回はステーキを掲げ、毎日毎食ステーキを食べて幸福を追求しよう、という教義みたいっすね」
この教義に惹かれてやって来た人々に演説を行っているところに乗り込む……というのが大まかな流れとなる。
また、ビルシャナ化した人間の言葉には強い説得力があるため、ほうっておくと一般人は配下となってしまう。しかし、ビルシャナ化した人間の主張を覆すようなインパクトのある主張を行えば、周囲の人間が配下になることを防げるかもしれないのだ。
「もしも説得に失敗した場合、ビルシャナの配下となった方はサーヴァントのような扱いとして、戦闘に参加してくるっす」
ビルシャナさえ倒せば元に戻るため救出は可能だが、力量が低く気をつけなければ命を落としてしまうだろうほどに脆い。また、ビルシャナを護るように立ち回るため、数が多ければそれだけで厄介な存在となるだろう。
「続いて、具体的な教義何かについて説明するっすね」
教義は先程語られたとおり、毎日毎食ステーキを食べて幸福を追求しようというもの。ステーキこそ世界一美味しい食べ物であり、毎日毎食食べることで幸せになれるのだ!
その教義に惹かれ、集まってきたには男8名女2名の合計10名。
うち、男2名女2名はステーキが大好きな人たち。毎日3食ステーキが食べられるようになって欲しいと思っている。
別の男4名は肉が大好き! だから、ステーキが毎日食べられるのは幸せなことだろうと考ええいるようだ。
更に別の男2名はステーキが食べたい! 程度の考えで集まってきたようだ。
「この辺りを材料に、説得を行うと良いと思うっすよ」
最後に、ビルシャナの戦闘能力について。
戦いにおいては妨害特化。
炎をもたらす孔雀炎、複数人を威圧するビルシャナ閃光、複数人のトラウマを呼び起こす浄罪の鐘、といったグラビティを仕掛けてくる。
一方、戦闘に参加するかもしれない配下については先に語られたとおりとなる。
「以上で説明を終了するっす」
ダンテは資料をまとめ、締めくくった。
「教義を聞いている一般人はビルシャナの影響を受けているっすから、理屈だけでは説得できないかもしれないっす。重要なのはインパクトになるっすから、そのための演出を考えて欲しいっすよ」
人々を、正しき道へ戻すためにも……。
参加者 | |
---|---|
フィオリナ・ブレイブハート(インフェルノガーディアン・e00077) |
水無月・鬼人(重力の鬼・e00414) |
芥河・りぼん(リサイクルエンジン・e01034) |
スヴァルト・アール(エリカの巫女・e05162) |
春花・春撫(プチ歴女系アイドル・e09155) |
天照・葵依(護剣の神薙・e15383) |
浅葱・ミク(クルーズナビゲーター・e16834) |
ルソラ・フトゥーロ(下弦イデオロギー・e29361) |
●人はステーキだけに非ず
焼けている。
音を立てて、牛肉が。
脂の乗ったステーキが!
煙は香りを風に乗せ、空き家の外へも運ばれた。
誘われたかのように、ルソラ・フトゥーロ(下弦イデオロギー・e29361)はふらふらと匂いのもと、空き家のリビングへと入り込む。
「ステーキ! 美味しそうでありますよね、とても美味しそうであります。一口食べたい……」
「無論、同士は大歓迎!」
演説付きのステーキパーティーと洒落込んでいたビルシャナたちに歓迎され、ルソラの前にも分厚いステーキが提供されていく。
はやる気持ちを抑え、ルソラはステーキを切り分けた。
肉汁滴る赤みを見つめ、ぱくりとかじりついた。
スパイスは最小限。
噛むたびに滲み出る旨味を引き立て、食を進めさせていく。
仲間で火が通っているレアステーキを、気づかぬ内に平らげていた。
「……」
笑顔で口を拭きながら、ルソラは顔を上げていく。
信者たちへと視線を向け、こほんと1つ咳払い。
「えっとですね! ステーキ以外にも美味しい料理はたくさんあるのですよ。例えばしゃぶしゃぶとか!すきやきとか!! 冬になると美味しいでありますよね……」
反応は鈍い。
ステーキを食べているか、要領を得ない表情でルソラを見つめている。
ビルシャナも人々の反応を知っているかのように、特に口を挟む気配は見せていない。
だからルソラは続けていく。
「ステーキは確かに美味しいのでありますがっ! それだけで良いのでありますか! しゃぶしゃぶしてあっさりしたお肉に、味付けはポン酢やしょうゆたれや……。すきやきの甘い味付けに〆のうどんや雑炊とか……。毎日ステーキだけじゃこれらは味わえないのでありますよ! 良いのでありますか!」
「そもそも、懸念は味だけではない」
口火を切ってくれたルソラの言葉をつなぐため、玄関から中へ侵入しリビングの様子を伺っていた水無月・鬼人(重力の鬼・e00414)がビルシャナと人々の間に割り込み、概ね満足げな表情を浮かべている男性2名へと視線を向けた。
「命を食べる事に対してこんな無自覚な事ではな。このまま行けば、早死にするのは目に見えてるからよ。命を食べる者はその命をもらった分、長く生きなきゃいけない義務が有るってもんだぜ」
遠慮なく歩み寄り、懐から瓶を取り出していく。
「とりあえずビタミンは補給して方がいい。長く美味しいものを食べたいのならな」
「内臓へのダメージも懸念材料になりますね」
続いて、芥河・りぼん(リサイクルエンジン・e01034)がやって来た。
彼女は努めて落ち着いた声音で、2名の男性に語りかけていく。
「ステーキを毎食食べるとタンパク質が多すぎて、身体では処理しきれずに内臓を傷めます。内臓脂肪も増えて身体に悪く早死にします。その前に、やはり美味しいものも食べられなくなってしまうでしょう」
もちろん、ステーキも。
3人が言葉を終えた時、2人は顔を見合わせた。
プレートに向き直りごちそうさまと告げながら、ゆっくりと立ち上がっていく。
去りゆく気配を見せている2人に対し、ビルシャナは何か声をかける素振りを見せた。
だから……。
ビルシャナが手を伸ばしかけた時、浅葱・ミク(クルーズナビゲーター・e16834)が進路を塞ぐように割り込んだ。
迷わず立ち去っていく2人を見送った後、残る8名の男女へと向き直っていく。
「ステーキは確かに美味しいですけど、使う肉はサーロインやヒレ等に限られますよね? 毎食ステーキだとすね肉やカルビなんか捨ててしまいます」
牛のからは大きいけれど、ステーキとなると使える部位はひどく少ない。当然、美味しい部位を逃すことにもなる。
「こんなに美味しいのにもったいないと思いませんか?」
語りかけながら、取り出したのはタッパーに収められている牛すね肉のシチュー。ラップの張られた丼に盛られているカルビ丼。
覚めたステーキプレートの横に置いていき、人々の様子を伺っていく。
男女2名ずつ合計4名は見向きもしない。
男性4名は同時に提供されたスプーンを握り、タッパーやラップを外さんと手を伸ばしている。
だからミクは動かぬ男女4名へと向き直り、道を開けた。
「フィオリナさん、やっちゃって下さい!」
促され、フィオリナ・ブレイブハート(インフェルノガーディアン・e00077)が前に出る。
もちろん介入の機会を伺っているビルシャナを人々から分断する形で。
「ステーキはディナーとしてたまに食べるのは良いが……例えば、風邪の時はどうだ? 朝はどうだ?」
食欲のない時や忙しいときなどは、ステーキを食べるには向かないだろう。
「TPOが大事なのではないかと思うが、どうかな」
1人の女性が主張した。
美味しいものはいつ食べても美味しいと。
1人の男性が主張した。
忙しくないように頑張れば良いのだと。
同様の意見なのだろう残る2人を見回し、フィオリナは肩をすくめていく。
「ならば、本当にステーキ愛があるのか試させてもらおう」
フィオリナは荷物の中からステーキを取り出した。
それは、ステーキと呼ぶにはあまりにも黒く、正体不明の青緑色のソースがかかっていた。
「ちょっと火が強かったけど、まあ大丈夫だろう」
漂ってくるのは焦げたチョコの香り。
一部の隙もなく、食欲をそそらない逸品だ。
躊躇う様子を見せている人々に、ミクが小首を傾げて尋ねていく。
「あれ、食べないのですか?」
「ん、ステーキは好きなんだろう?」
フィオリナも言葉を重ねるも、人々が手を付けることはない。
それを、2人はステーキ愛がないと断言した。
退場を促した。
「……ふっ」
背後から小さな笑い声が聞こえてくる。
無論、それはビルシャナだ。
「何を出すかと思えば……そのような冒涜的なもの、ステーキとは到底呼べまい。ステーキへの愛があれば、そのような肉の塊を呼ぶことさえおこがましい物質にはなるまい。故に」
「あ、そうそう」
その言葉を断ち切るため、スヴァルト・アール(エリカの巫女・e05162)が間に割り込み女性たちのもとへと歩み寄った。
「ステーキだけだと栄養や体型だけではなく、肌も荒れるし体臭もきつくなりますし、なーんもいいことないですよ」
だから、付け合せも工夫しよう。
「ステーキばっかじゃなくてラグーとか、副菜に豆類追加するとバランス良いですし、お豆類食べてると健康にもいいしきれいになれますよ」
お肌のため、健康のため。
「それに、肉だけじゃ味気ないですからね。どれだけ美味しくても口先をちょっと変えるものがないと続けていたら飽きちゃうし……焼くだけじゃなくて煮込むのも、そして生食も、様々な調理法や料理を堪能してこそ肉好きといえるんじゃないでしょうかね? それこそ、サボテンステーキもありますし……」
「ステーキ、空揚げなどには終末糖化産物、通称AGEと呼ばれている物が含まれている! これは肌の老化を促進させる成分だ!!」
畳み掛けるため、天照・葵依(護剣の神薙・e15383)が音を立てて扉を開けた。
一斉に視線が集まる中、タッパーを取り出していく。
「そこの君! それを踏まえた上でこれを食べてみないか?」
女性に対して中に入っている唐揚げを提示するも、反応はない。
「いいから。大丈夫だから、いいから食え」
だから取り出し、無理やり口へと突っ込んだ。
女性が目を白黒とさせる中、葵依は言葉を続けていく。
「それは唐揚げと見せかけて鶏肉は使っていない。材料はお麩だ」
新たな唐揚げを取り出し、今度は自らパクリ。
表情を和らげ、宣言する。
「つまり!この唐揚げならいくら食べても太らない!ヘルシー!そして肌の老化もしない!! ステーキは確かにおいしい一品だ。だが毎日だともちろん飽きる。そして栄養の方よりも出てくる。それはわかっているのだろう? このようにちょっとした工夫でおいしいものはたくさん食べることは出来るんだ。つまらない狭い世界に捕らわれてはいけない」
まっすぐにタッパーを差し向けるも、手を伸ばす者はいない。
途中で、ボクスドラゴンの月詠が1つ持ち去っていったけれど……無理やり突っ込まれた女性も飲み込みはしたものの、怪訝な表情を浮かべたままだ。
これ幸いとばかりに、ビルシャナがくちばしを開き――。
「じゅうじゅうステーキたしかにおいしー」
開きかけた時、春花・春撫(プチ歴女系アイドル・e09155)が歌いながらやって来た。
人々の視線を受け止めながら、春撫は経過なリズムで続けていく。
「でも、ちょっと高くない? 毎食たべたらお金なーい、安いステーキおいしくなーい!」
合間合間にボイパを挟み、興味を引き続けていく。
「でも、高いステーキとってもすてーき、とろける美味しさ、まさに鉄板! 毎食なんてやめて、いいの食べよう、ガマンの味もほどよいスパイス、自慢の味を食べて欲しいっす! やるなら毎月高級店で、レッツパーリー!」
まくし立てるように畳みかけ、笑顔で歌声を締めくくった。
様子をうかがえば、彼らは顔を見合わせていく。
やがて互いに頷き合い、立ち上がった。
「確かに、どうせ食べるならより高級な方が良いわね」
「毎日となるとどうしても安い肉も出てくるもんなー」
「他の要素も考えたら……高級を目指したほうが良いのかもね」
「そうだね。そうすれば、健康的に……」
ビルシャナがくちばしを挟む間もなく語らい合い、リビングから立ち去っていく。
最後まで残っていた、カルビ丼などを口にしていた男性たちも、ケルベロスに促されて立ち去っていく。
残される形となったビルシャナは、わなわなと肩を震わせていた。
「ぐ……くちばしを挟めぬ間によくもまあ言葉を弄しおって。良いだろう、ならば刻み込んでやる。お前たちを倒し、ステーキの素晴らしさを!」
●ステーキを愛したビルシャナは
――戦いはケルベロスたち優位に進んでいた。
守りは信者となるはずだったものたちに任せるつもりだったのか、ビルシャナのガードは甘く素直に攻撃を通すことができたから。
もっとも、反撃はけして弱くはない。
ビルシャナが鐘を鳴り響かせたなら、前衛陣の動きが僅かに鈍る。
影響を拭い去ることができるよう、葵依はたおやかに舞い続けた。
「蔦を司る申の神よ! 今こそ白雪に咲き添いて、枯れたる苦界を潤わさん! いざや聞こし召せ蔦ノ花神!!」
開放された神器のちからは神の加護を導いて、癒やしの花を咲かせていく。
蔦を仲間たちへと伸ばしていき、あらゆる怪我を呪いを浄化した。
足りなければボクスドラゴンの月詠が、フィオリナのウイングキャット・スクーナーが、ミクのテレビウム・ぷろでゅーさーが治療をサポートした。
万全のバックアップに支えられながら、フィオリナは神々しい輝きとともにビルシャナの懐へと入り込んでいく。
「ところで、お前はさっきのステーキを食べる気はないかな」
「まだあれをステーキと呼ぶか!」
「残念」
拳を突き出し、盾代わりにかざされた翼とぶつかり合う。
羽根が散る中、ミクが背後へと回り込んだ。
「どっちにしろ、日本人の精神に反します!」
戦乙女の槍を模した攻撃デバイスに電流を走らせ、突き出した。
「ぐっ」
ビルシャナの左肩を穿けば、りぼんが右側面へと踏み込んでいく。
2人が同時に離れる中、腰を落とし……右側面に掌底を。
「っ……!」
「春撫さん!」
ビルシャナの体が軽く宙に浮かぶ中、春撫へと視線を向けた。
「うん!」
春撫は頷き、宙に浮かぶビルシャナの正面へと踏み込んだ、
寄る辺のない脚を蹴り払い、ビルシャナを転ばせていく。
その際に全身を強打したビルシャナは、うめき声を上げながら床を転がりはじめた。
その先に、鬼人が待つことなど知らぬまま。
「……」
転がってきたビルシャナを、鬼人は刀を振るい斬り上げる。
再び宙に浮いていくビルシャナを見つめながら、言葉を叩きつけていく。
「でさ。どんなプロセスでそんな悟りを啓いたんだ? この野郎は……。鳥っぽいのが牛肉食うなよ。悟りを目指す坊主が生臭物食ってんじゃねぇよ。小悟にも至ってないのに大悟を啓いた様になるなよ。突っ込みきれねぇよ!」
「まあ、ビルシャナはそういうものなのかもしれませんけどね」
静かな息を吐きながら、スヴァルトは体内のグラビティ・チェインを圧縮しはじめた。
「ま、それは置いておいて……鶏肉さんは焼かれるのがお望みでしょうか?」
臨界まで達したグラビティ・チェインは解放されると共に爆発し、巨大な炎のヴェールとなってビルシャナを飲み込んでいく。
羽根を、くちばしを、肉体を焼かれ、ビルシャナはもがいた。
その周囲に咲くは花。
「歌え踊れ咲きほこれ」
ルソラが導くままに咲き乱れ、炎ごとビルシャナを飲み込んでいく。
やがて地面を転がる音が失われた時、ビルシャナの気配もまた消え去った。
花々の間を探ってみても、もう、そこには何もない。
何かを語ることもできず、消滅したのだ……!
●美味しいステーキを求めて
程よい疲労と心地よい静寂に抱かれながら、フィオリナは仲間たちへと向き直った。
「無事に終わったね、お疲れ様」
「そうですね、お疲れ様です」
スヴァルトも緊張を時、両腕で大きく伸びをした。
穏やかな雰囲気の中で各々の治療や後片付けが行われていく中、鬼人はビルシャナの荷物を発見する。
中身はもちろん、ステーキ肉。
「で、倒したけど、肉、もったいないな。食っていいか?普段、野菜しかたべて無くてなぁ。これも、体の為だ」
「そうだな。調理は流石に、空き家に長居するわけにも行かないから……別の場所を探し、食べていこう」
葵依の提案に、いち早くミクが乗っかった。
「そうですね。もったいないですし、調理できる場所を探して食べていきましょう」
「色々と語りましたが、ステーキが美味しいことに違いはありませんしね」
頷きながら、りぼんは外を見た。
「もし、一般人の方々が残っていれば、おすすめのステーキ屋さんなども聞きたかったのですが……」
「そうですね、わたしも知りたいです。調べれば出てきますでしょうか」
春撫も頷き、誰か残っていないかと庭の辺りをうかがいはじめた。
流石にもう人はおらず、ステーキ店の捜索は文明の利器だよりになる。
いずれにせよ……と、ルソラはワクワク顔でビルシャナの残した荷物を見つめていた。
「今日の夕飯はステーキでもよいでありますね!」
栄養、消化……色々と懸念はあるけれど、やはりステーキが美味しいことに違いはない。
適量食べるだけならば、良い形で体にも身についていく。
さあ、全ての事後処理を終えたなら……いざ、美味しいステーキを食べに……!
作者:飛翔優 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
|
種類:
公開:2017年10月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
|
||
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 2
|
||
あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
|
||
シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。
|