かれとみそとデンガクと

作者:ヒサ

「おでんは味噌に限ります」
 ビルシャナが真剣な面持ちでそう言った。
「味噌で甘めに煮るのが一番です。薄い醤油味で煮たものがあろうとも、味噌だれをかけて食べるのが最善です! そこにカラシだのサンショウだのは要りませんっ!」
 力説である。彼を取り巻く聴衆の一人が、刻みネギも加えたいんですが、とおずおず挙手すると、
「ネギは、あっても良いです」
 大きめに切って煮込むのも良いです、とビルシャナ。
「あの、トウガラシは」
「駄目です!」
 即答だった。
「じゃあ柚子胡椒は」
「不可です!!」
 一蹴した。
「ショウガ……」
「辛くなければ許します」
 まとめた。
 なお、此処は関東のとある街である。色々な地方から人が来ることも珍しく無いためか、通りを行き交う人々は、まあそういう意見もあるよね、といった風に通り過ぎて行く。ビルシャナの話に耳を傾けている人々は全員が味噌味好きのようで、その後も真剣に意見を交わしていた。

「また、味に拘るビルシャナが出たわ」
 神崎・ララ(闇の森の歌うたい・e03471)が言った。彼女自身は以前、ヤキソバの味に拘るビルシャナに遭遇していた。
「私としては……ううん、私の意見はいいわよね。今は、人が巻き込まれている事の方が大事だもの。このままだと、ビルシャナの話を聞いている人達が配下にされてしまうわ。止めるために、皆の力を貸してほしいの」
 このビルシャナ自身は、元が人間とはいえ完全にビルシャナとなってしまっており救う事が出来ないが、彼を倒せば人々は、その時命を落としていなければ救える。真っ向から行った場合、ビルシャナの話に耳を傾けている十名の一般人がその配下として敵陣に加わってしまう。ケルベロス達の腕をもってすれば脅威とはなり得ない彼らだが、その数は邪魔にはなり得る。戦いに持ち込む前に何とかしてビルシャナの影響下から助け出すのが良いだろう。ビルシャナの主張を覆す、あるいは霞ませるような印象強い主張を掲げ説得出来れば、人々の配下化を防げるかもしれない。
 彼らはとある公園を占拠している状態にある。人々は年齢も性別も様々だが、仕事あるいは買い物帰りの大人ばかりで集まっていた。夕方のまだ明るい時間とはいえ、事情を知らない子供などがふらりと入ってくるといった心配はしなくて良さそうだ。
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)が補足を終えて、
「皆さんの力で、被害の拡大を止めて頂きたいのです」
 どうかよろしくお願いしますね、とケルベロス達を見渡した。


参加者
アルフレッド・バークリー(殲滅領域・e00148)
グレイブ・ニューマン(筋肉もりもりハッピー・e01338)
八千代・夜散(濫觴・e01441)
ファルケ・ファイアストン(地球人のガンスリンガー・e02079)
レナード・アスコート(狂愛エレジィ・e02206)
彼方・悠乃(永遠のひとかけら・e07456)
ジュリアス・カールスバーグ(牧羊剣士・e15205)
ディーン・スタンスフィールド(人助け趣味の機械人形・e18563)

■リプレイ

●百聞
「皆さん、何を細かい事を言っているんですか? おでんの主役は具ですよ」
 公園での集会に、アルフレッド・バークリー(殲滅領域・e00148)が介入した。
「何だと!?」
「何なんだお前……ら?」
 味噌が味噌が言っていた集団が気色ばんで顧み、疑問符を発する。そこに居た相手が少年一人では無く数名の集団だったばかりか、その更に後ろで数人掛かりで台だの器具だのを広げている光景に面食らった様子だった。
「お楽しみのところ失礼。ですがどうかお聞き下さい」
「あ、ハイ」
 集団が我に返る前に、ジュリアス・カールスバーグ(牧羊剣士・e15205)が割り込み、美しく一礼した。ビルシャナ以外の十名が居住まいを正す。
「何なんですか貴方達は」
「まあまあ。私達にも思うところがあってね。暫く付き合っては貰えないかな」
 ビルシャナが不満げに口を開くが、グレイブ・ニューマン(筋肉もりもりハッピー・e01338)が押し留めた。
「皆さんの仰る事にも一理ありますが、それに固執してはおでんの持つ数多の魅力を見逃してしまいます」
 改めてジュリアスが口を開く。その背後では、作業台の上に携帯用コンロや網焼き器を設置し終え更に鍋等を乗せ、着火に移っていた。
「味噌ばかりに拘る事は賢明とは言い難いのです。諺にも戒めがありますでしょう。己にとって至上のものでも、他人から見ればつまらない事である場合も多い」
 思い入れがあるとつい甘い評価をしてしまいがちなものだ。往々にしてそこに他者の迷惑等を顧みる気遣いなど無くなる。各種ことわざを挙げつつのジュリアスの話は止まらない。ビルシャナに割り込まれ得る隙があってはまずいのもあろうが、背後で行われている加熱調理の為の時間稼ぎを兼ねているがゆえの必然である。
「古来より辛いは味噌の代名詞です。それはおでんにも言える事──」
「そういえば、君は随分辛い物が嫌いらしいね」
 甘党なのかい、とグレイブがビルシャナへと声を掛ける。
「何か問題でも」
「いや、それ自体は否定しないがね」
 ぎりぎりぎり。力んだ様子で答えるビルシャナへ穏やかに応じながらグレイブは、制止を振り払いたがる相手の肩付近に手を置いて物理的に押し留めていた。
「おでんに味噌、自体は悪かねえと俺も思うぜ」
 何気ない風、八千代・夜散(濫觴・e01441)が二人の遣り取りに交ざる。その頃になると辺りには良い匂いが漂っていた。
「──味噌同様に塩も生きる上で無くてはならない物といいます。どちらも辛いのは皆さんご存じの通りですね。そう、人は辛味なくして生きて行くことは叶いません」
 ここまで水も飲まず理屈を説き続けているジュリアスは大したものである。その甲斐あって、
「出来ました」
「僕の方もそろそろ完了かな」
 鍋に付きっきりで居た彼方・悠乃(永遠のひとかけら・e07456)が顔を上げて微笑み、網焼き器で火加減と戦っていたファルケ・ファイアストン(地球人のガンスリンガー・e02079)がにこやかに火を落とすに至った。

●一見
「どうぞ。熱いので気をつけて下さいね」
「う、こっからまだ待つのか……」
 皆の手を借りて少量ずつおでんを盛った器の一つを、悠乃はレナード・アスコート(狂愛エレジィ・e02206)へ手渡した。おでん初体験という娘はしかし、辺りに漂う温かな香りには既に惹かれていたようで、視界を埋める濃い湯気を見ながらそわそわしている。
「すみません。でも待ってあげたらきっと、もっと美味しくなってくれますよ」
「へえー! そっかぁ」
 悠乃が器の上の湯気を払うようくるり指を回し、美味しくなあれ、と微笑む。ぱっと笑って復唱したレナードは、ふー、と湯気に息を吹き掛けながら待つ態勢に入った。
「自信作だよ、美味しそうだろう?」
 味噌の香ばしい匂いを放つ田楽を皿に載せてファルケがディーン・スタンスフィールド(人助け趣味の機械人形・e18563)達の方へ寄って行く。
「わあ、良い匂いですね! ……あの、良かったらオレも頂いても」
「勿論どうぞ。悠乃が鍋の面倒見てくれてるから、そっちも貰って来るね」
「あ、すみません!」
 一人分には多過ぎる田楽を手渡し踵を返すファルケにディーンが畏まる。だがファルケは構わないとにこやかに手を振り、言外に後を頼んで一旦去って行った。
 じゃあ、とディーンは田楽に惹かれて寄って来た信者達にお裾分けをして腰を落ち着ける。ほどなく届いたおでんも皆で分けた。
「貰って良いの? ありがとう!」
「寒い中でおでんとか贅沢だわー」
「何これ、美味しい……」
「年末俺絶対帰省する! 実家でおでん作って貰う!」
 はしゃぐ信者達。田楽を一口齧り感動に打ち震える者も居た。醤油味のつゆに浸かったおでんの温かさに涙を滲ませる者まで出る始末。こちらもどうぞとファルケが悠乃から預かった調味料類を提供した。
「暖まるよねえ。薄い醤油味だとつゆもスープみたいに飲めるし尚更だよね」
「色々入れて味変えられるのも良いですよね! 具によって一番合う味も違うだろうし」
 選択肢を用意してやれば各人が好きな味を楽しみ始め、辺りには非常にほのぼのと温かな空気が漂った。
「──見ろよ」
 ぎりぎり。肩を押さえるグレイブの手に抗う事を諦めていなかったビルシャナへ、夜散が声を掛けた。
 多くを語るまでも無い。無論ケルベロス達の真摯な気遣いあっての事だが、答えは最早辺りに広がる平和な光景そのもので足りる。
「どれもすっげー美味いな! あとオレどれ食べてないだろ……」
「こんにゃくとちくわはどうですか? 冷めるのに時間が掛かるかと思ってまだお渡ししてなかったのではと」
「あ、ホントだ! 貰って良い?」
「はい、どうぞ」
 子供のように目を輝かせてはしゃぐレナードへ悠乃が新たな皿を渡す。礼を言ってレナードは一口齧り、貰った薬味を足しては齧り、幸せそうに目を細めていた。
「お解りでしょう? これが人々の望んだ姿です」
 ジュリアスがビルシャナへ一歩踏み出す。
「具を美味しく食べられるなら、特定の味付けだけに拘る必要なんてありませんよ」
 熱々のジャガイモを冷ましながらアルフレッドが説く。
「そもそも日本の鍋料理っていうのは、皆と自由に楽しむ事の出来るものなんだろう?」
 来日してからの知識ではあれどと箸片手にファルケが問い掛ける。
「皆で鍋囲んでわいわいするのに、食べ方を強制されたら楽しくないよな」
 うんうん、と田楽を齧る合間にディーンが頷く。
「好きなものは好きで良いじゃん。他人の顔色窺う必要なんてホントは無い筈だろ」
 つゆが残った器を口元に運ぶ途中でレナードが当然とばかりに言う。
「味噌だれで甘いばかりのおでんでは単調だ。その味自体を否定するつもりは無いが、あくまで選択肢の一つであるべきだろうね」
 ビルシャナの両肩をしかと掴んでグレイブは正面から告げる。
「食事は単なる栄養摂取ではありません。色々な味があり、それを楽しむ事は心を、生活を豊かにしてくれる喜びの一つです」
 悠乃が、醤油味が染み込んだ大根と味噌の色に染まりきったゆで卵を盛った皿をビルシャナへ差し出し、勧めるよう微笑んだ。
「好みも食べ方も十人十色ってな。好きな物否定されたら気分悪いだろ?」
 それでは料理が持つ様々な可能性すら潰してしまうと、夜散が憂うよう視線を向け。
「ゆえに、敢えて告げさせて貰おう。素材の味すら消してしまわんばかりに一つの味だけを頑なに勧め、他の意見を否定するのは独りよがりに過ぎない。
 ──君に味噌だれを語る資格は、無い!」
 グレイブの言葉にビルシャナは、雷が落ちたが如き衝撃を受けた、かどうかは傍目には解らないが、彼はまさにそんな様子でカッと目を瞠ったという。

●因果
 ここで少々懺悔タイムが入る。
「おでん美味しかったです、ごちそうさまでした! でもすみません私、醤油だとチーズに負けるとか思ってしまいました! 濃いの大好きでごめんなさい!」
「味噌田楽凄く美味かったのはめっちゃ幸せだったんスけど……でもやっぱこれってつまり味噌味最高って事で良いんじゃね? って……」
 以上二名に関しては、かの主張を覆しきるには至らなかった模様。
 ゆえに八対三の戦いが始まった。
「ファフニール、みんなの守りは頼んだ! まだ反撃はしないでおいてな!」
 己がサーヴァントへ命じつつディーンは、説得に頷いた人々の前で我が身を盾にするよう手を広げ、避難を勧めた。ほぼ同時に動いた夜散はビルシャナへと距離を詰める。
「ガキの癇癪じゃねえんだからよ……」
 間近から一つ蹴り付けて、祈りの手を組むビルシャナの姿勢を崩し夜散がぼやく。
「こんな形じゃなく専門店でも出してりゃ平和に仲間も増えたろうになァ」
「料理出来ませんよ! 自分では上出来でも他人に出すとまずいらしいんですよ! 料理出来る奴が羨ましい!」
「……尚更色んな味食べて味覚鍛えた方が良かったんじゃねえのか?」
 今更と知りつつも料理が出来る身として夜散がつい真面目に助言している間に、人々の避難は無事完了した。見届けたディーンが後ろから皆へと報告をあげ、戦闘に加わる。
 同じく後方からは金の光が溢れ、前線の者達を包んだ。光の発生源たる茨を操るレナードは、周囲に合わせて距離をはかりながらも気持ちは少々退屈なのか、時折体を揺らす。
「オレも前で殴りたかったなぁ」
 零すが彼女は、加減は得意な者に任せた方がとばかり、自ら退がる事を選んでいた。殺すのはデウスエクスだけで良い。
 そして、状況が整うまでに大して時間は掛からなかった。
「さあ、ビルシャナ覚悟!」
 皆で声を掛け合い説得しきれなかった二名を殴らせて貰い、昏倒した彼らの身はディーンとグレイブが引き受けた。敵が放った炎を凌いでアルフレッドは、青いドローンを敵を囲む如く展開して攻撃命令を下す。主から攻撃の許可を貰ったファフニールが続き、炎を纏い突っ込んだ。
「廻る廻る、時の檻を」
 悠乃が細い手を柔らかく差し伸べる。敵を惑わせたその隙に、ジュリアスが向けた銃口は凍て付く光を放ち眼前の標的を貫いた。そうして痙攣するよう跳ねる敵の動きすら、ファルケが撒いた銃弾が阻む。
「負けるものですか……! あれも良いこれも良いと仲良しごっこをするような、奴らに」
 論破された事が堪えたのか、苦痛に顔を歪めながらビルシャナは呪詛を吐く。鐘が高く響いたが、その音に脳を直接襲われかけたディーンとレナードを、アルフレッドとファフニールで庇った。
「危ないなあ」
 また、跳び退り自力で音圧から逃れたファルケは、被る帽子を片手で押さえつつ着地した。頭へ遣ったままの手でずれた帽子を直しながら隙を潰すよう素早く射撃、破裂音と共に敵の羽根を幾つも舞わせる。
「援護します!」
 次いでディーンが身に支える主砲を一斉に解き放ち、砲弾が次々重く敵の身を打つ。
「そろそろオレも一発良いかなぁ」
 手が空いたレナードが虚空を見上げる。術者の意思に応じ青い光が走り、術式の構築と共に彼女の周囲に方陣が現れる。
「──コード・インフェルノ解放」
 癒しの務めを第一と脳は冷静さを保ちつつも、命ずる声は笑む色を帯びた。吹き荒れる凍えた風は敵のみを過たず切り刻み、羽毛を血の色に染めて行く。
「応急処置をしたとはいえ、気絶した二人を放置するのも気が退けるからね。手段を選ばず速やかに行かせて貰うよ」
 昏倒させ戦場から逃がした二名を気に掛けるグレイブは、ビルシャナへと突撃し蹴り技の乱舞を浴びせる。相手が男性体である事を踏まえて容赦なく急所を突くその技に、ダメージの程を想像し得る何名かが、うわ、とばかり同情とも恐怖とも判じ難い反応を覗かせたとか何とか。
 副次的に生じた爆風に髪を煽られながらも、この機を逃す手は無いとアルフレッドが両手を広げ二つの鎖を操る。絡め、捕らえ、鳥の顔に苦悶の表情を乗せた敵を、地面に叩きつけながら振り回す。
「──楽にしてやるよ」
 土埃にまみれた敵へと夜散が銃を向ける。それを敵が認識する暇も無く、二つの銃口は火を噴いた。銃撃の音が幾つも響き、鳥の体がひどく跳ね。
「……味噌が付いた、というわけですね」
「好きな具とか訊いてみたかったですけど」
 やがて何もかもが静まった中で、遺骸を見下ろしたジュリアスの呟きが風に流れる。答えてくれそうに無かったですね、とアルフレッドが肩を竦めた。

●落着
 気絶した二人を介抱し、荒れた周辺を治し終えた頃にはもう陽が落ちつつあった。
「腹が減った……」
 何も口にしていないジュリアスの堪えかねた呟きに気付き、グレイブが頷いた。
「確かに、少し早いかもしれないが夕食には良い時間だろうね」
「おでん食いに行こうぜ、彼方達の鍋はもう空だしよ。まさかさっき食ってた分だけで腹一杯な奴は……いや、アスコートは辛いか?」
 提案した夜散はしかし途中で思い至り、『どれも』美味い、と感想を述べていたレナードを窺う。漠然と全員を誘ったものの、迷惑ならば、と夜散は気遣う色を見せたが、彼女は自分の胃の辺りに手を遣って答えに困っている様子。
「お店のおでんはまた違った味でしょうから、おつゆを頂くだけでも楽しめるかもしれませんよ」
「ホント? じゃあオレも行く! 良い?」
「勿論だ。皆で一緒に行けるのならば、こんなに楽しい事は無いよ」
 察した悠乃が微笑むと、レナードは人懐こい笑顔を見せる。グレイブが優しく目を細めた。
「決まりだな。因みに皆はどんなのが好きだ?」
「ボクは大根とジャガイモとはんぺんが好きですね」
「僕もじゃがいも好きだよ。そのまま食べると口の中がパサつくけど、薄い醤油のスープを一緒に飲むの美味しいよねえ」
「オレも醤油味好きです! 出汁の味が判るのが良いなって」
「私はまず練り物から行きますねえ。次に卵に蒟蒻に……」
 夜散が問えば、年若い男性陣が口々に答える。食事に行くと決まって少し落ち着いたか、常と同じに穏やかに答えたジュリアスは、
「……でもその前に、燗ですかね」
 杯を口元へ遣る仕草を交えた、大人ならではの意見を加えた。
「ああ、冷えてきてるし良いよなァ。時間も時間だし……」
 意見の一致に頬を緩めた二人は、しかし、と未成年組を見た。おでんも提供する飲み屋に行くのは少々気が退ける。
「あ、オレ達の事は構わず飲んで下さっても」
「飲み過ぎるとお体に障りますから、それだけはお気を付け下さいね」
「倒れられてしまうとボク達では運べませんしね」
 が、未成年達は行儀良く許した。短い話し合いの結果、食事メインの店なら酒もというところで落ち着く。
「屋台とかじゃないんですね」
「世間にゃラーメンのサイドにおでん出す店もあるんだ、探せば幾らでもあるだろ」
「えっと、この近所だと……」
 片目を瞑るディーンを乗せたファフニールの徐行速度に合わせ、彼らはのんびりと公園を後にした。

作者:ヒサ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2015年11月5日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 7
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