美しき蝶の群れの中で

作者:白鳥美鳥

●美しき蝶の群れの中で
「……やはり、蝶は素晴らしいな」
 沢山の蝶の標本が並んでいる。それを颯太は満足そうに見ていた。そして、一つの小さな標本箱を取り上げて、何度も何度も見返した。
「……この蝶は特別だな。捕まえる事が凄く難しかったし……ここに今、変わらず美しく居てくれる事がとても幸せだ」
 颯太が持っている標本には、美しい蝶が入っていた。美しいその色合いは褪せることなく、そのままの姿をしている。この蝶は捕まえる事自体もとても難しかった思い出のある特別なものだった。
 そんな颯太の前に二人の魔女、第八の魔女・ディオメデスと第九の魔女・ヒッポリュテが現れ、彼の大切な小さな標本を燃やしてしまった。
「な、何をするんだ! 誰だか分からないが、これはとても大切で……!」
 怒りと悲しみでそれ以上声が出なくなった颯太の心臓を二人の魔女は持っている鍵で同時に突く。
「私達のモザイクは晴れなかったねえ。けれどあなたの怒りと、」
「オマエの悲しみ、悪くナカッタ!」
 崩れ落ちていく颯太。そして、彼から大きな白と黒の大きな蝶が現れたのだった。

●ヘリオライダーより
「ねえ、みんな、蝶って好きかな? 綺麗だから好きな人、多そうだよね?」
 そう言いながら、デュアル・サーペント(陽だまり猫のヘリオライダー・en0190)は、ケルベロス達に事件の概要を話し始めた。
「パッチワークの魔女がまた動き出したようなんだ。それで、雅楽方・しずく(夢見のウンディーネ・e37840)が予知した事件が起きてしまったようなんだよ。このドリームイーターが事件を起こす前に、みんなに倒して欲しいんだ」
 デュアルは詳しい説明を続ける。
「時間帯は夜。被害者の住んでいるマンションの屋上にドリームイーター達は現れるみたいだ。悲しみのドリームイーターは白、怒りのドリームイーターは黒の蝶の姿をしている。夜だけれど、ドリームイーターだからか、黒の蝶は輪郭がうっすら光っているから、その姿はちゃんと見えるし心配しなくて大丈夫だよ。大きさは1.5メートルくらいで飛行している。どちらも『飛行状態』だ。そして、怒りのドリームイーターが前衛、悲しみのドリームイーターが後衛にいて、連携攻撃をしかけてくるよ。そして、このドリームイーター達なんだけど、自分の悲しみを嘆き語る事と、怒りを表現する事しか出来ない。だから、会話は成立しないんだ」
 デュアルはケルベロス達に語りかける。
「誰にも大切な物ってあると思うんだ。それを壊される事で悲しみと怒りのドリームイーターが生み出される事も、とても悲しい事だと思う。そして、とても大切な物を失ってしまった颯太さんの事を思うと、俺も心が苦しくなるよ。だから、みんなで悲しい物を倒して欲しい。……そして、出来たら颯太さんの事もお願いできたらと思う。みんなが頑張ってくれる事を信じて、応援しているからね」


参加者
ゼロアリエ・ハート(晨星楽々・e00186)
斉賀・京司(花と蝶・e02252)
エリース・シナピロス(少女の嚆矢は尽きること無く・e02649)
虎丸・勇(ノラビト・e09789)
遠道・進(浪漫と希望狂いの科学者・e35463)
キアラ・エスタリン(光放つ蝶の騎士・e36085)
阿東・絡奈(蜘蛛の眷属・e37712)
雅楽方・しずく(夢見のウンディーネ・e37840)

■リプレイ

●美しき蝶の群れの中で
 真夜中のマンション。その屋上にケルベロス達は向かう。それぞれ光源を持参した。
 夜の帳を張った空は暗く、月の光も星の光も無い。まるで暗幕を垂らしたかのようだ。……それは、夜空すら嘆き悲しんでいるかのようにも見えた。
 屋上に辿り着いた時、まだドリームイーターは現れてはおらず、それぞれが身に着けている光源の他に、阿東・絡奈(蜘蛛の眷属・e37712)は、用意してきた投光器も設置して灯りを照らす。遠道・進(浪漫と希望狂いの科学者・e35463)も照明弾を上げた。これで少し、屋上が明るくなり、足元への注意も容易くなる。
 そんな屋上に、大きく羽ばたく音が聞こえる。音がした方を見上げると、夜空に大きな白く輝く蝶と黒の蝶。黒の蝶の色は闇に溶けそうながらも縁が光っている為に輪郭が確認できる。その姿を見ると同時に、エリース・シナピロス(少女の嚆矢は尽きること無く・e02649)は、人が来ない様にと殺気を放った。
 並ぶように飛ぶ二つの蝶。白い蝶は、まるで涙の様な輝きを零し始める。
「悲しい、悲しいよう……。壊されてしまった……大切な物が壊されてしまった……辛いよう、辛いよう……」
「どうして? 何故、壊されなくちゃいけないんだよ? 大切な物が壊された……! 許せない……!」
 黒い蝶もその闇の色が赤黒くも見える。その黒は怒りの黒なのだ。
 ……しかし、夜闇の中に浮かび上がる蝶の為か、綺麗にも感じられるのが不思議だ。
「ひらひら舞うのはちょっと、綺麗。ミミちゃんもそう思わない……?」
 エリースは可愛くて大切な相棒であるミミックのミミちゃんにそう声をかけるが、ミミちゃんの反応は薄い。
「……興味ない? ……そう、残念」
「エリース、ミミちゃん、ちょっと待って!? それ以前に、いくらキレイな蝶って言ったって、この大きさはコワイよ!」
 残念がっているエリースに、ゼロアリエ・ハート(晨星楽々・e00186)がそう声をかけてくる。
「蝶が夜空を舞ってるのはすごくいいが、デカすぎるんだよなぁ」
 進もそう、溜息をついた。
「……そう、かな? ……綺麗じゃ、ない?」
「夜に淡い輝きを放つ2匹の蝶……素敵ですわ」
 たどたどしく言うエリースに、絡奈も同意する。最も絡奈にとって蝶は蜘蛛の獲物として、なのだけれど。
「! そうだね、キミ達の言う通りだ。コワくても、キレイなのは間違いないよね!」
 そんな二人に、楽天家のゼロアリエも考え直す。確かに悲しみと怒りで彩られているとはいえ、蝶の姿をしているだけに綺麗な事には間違いはない。
「ううう……僕達は壊されて悲しくて仕方が無いだけなの。悲しくて仕方が無いだけなの……」
「僕達の悲しみと怒りを分かってくれないなんて! それどころか怖いとかデカすぎるとかどういう事!?」
 そんなケルベロス達のやり取りをみて、ドリームイーター達からツッコミの様な言葉が降ってきた。
「キレイは無視!? キレイって話をしてたんだよ!?」
 そう返すゼロアリエに、ウイングキャットのリューズが冷たい視線を彼に送っている。
「うう、リューズが冷たい……。うん、でも、颯太やこのドリームイーター達の為にも倒さないと! リューズ、頼りにしているからね!」
 ゼロアリエはリューズの冷たい態度に悲しみつつ気持ちを切り替えると、胡蝶型の光の翼を持つキアラ・エスタリン(光放つ蝶の騎士・e36085)に向かい、雷の力を用いて彼女の力を上げていく。リューズの方はゼロアリエの言葉は当然の事と澄ました顔付きで、黒い蝶へ向かってリングを撃ち放った。間髪を入れず、エリースはドラゴニックハンマーを変形させると、砲弾を黒い蝶に向かって狙いを定め撃ち放つ。
「綺麗だって言ってくれたのに、やっぱり僕達を壊すんだね! 許せないよ!」
「お願い、壊さないで……壊されるのは悲しいんだ、悲しいんだよ……」
 黒と白の蝶は舞い始める。夜の闇の中でも、それが美しい事はとてもよく分かって、その舞は蝶に対して思い入れのあるキアラと絡奈の意識を奪っていくが、虎丸・勇(ノラビト・e09789)と彼女のライドキャリバーであるエリィがキアラを、ミミちゃんと絡奈のボクスドラゴン、アトラスクが庇いに入った。
「気合を入れ直さないといけないね」
 勇は自らの意識に入り込む黒い蝶を、覇気と共に追い払う。
「勇さん、ありがとうございました」
 自らを庇ってくれた勇に礼を伝えると、キアラは構える。自らの翼は金色の胡蝶の形。今回のドリームイーターには、蝶がお気に入りである事も加わって思う所が沢山ある。だからこそ、蝶を壊し、こんなドリームイーターを生み出した魔女達が許せない。
「私は胡蝶は自分とは思えないほど、お気に入りで、大切です。だから、私は魔女たちを許せません……!」
 キアラの放つ御業は黒い蝶を捕らえると縛り上げ、その動きを制限させていく。
「わたしは、皆の好きなものや、大切なものを守る為に戦います。平和に笑って暮らせるのが一番ですから。それを傷付けるデウスエクスは……絶対に許しません!」
 魔女に対する思いは同じ。雅楽方・しずく(夢見のウンディーネ・e37840)も、その心情を吐露する。このドリームイーター達の気持ちはよく分かる。辛くて嘆く事も、怒りに震える事も。……それは、とても大切だったからこそ生まれるものだから。
「……思いっきり痛くします。あなた達に宝物を奪われた颯太は、もっと心が痛いんですよ」
 しずくは、精一杯の想いを込めて、黒い蝶に燃え盛るドラゴンを放った。
「私は蜘蛛、蝶ならば大人しく喰われるべきですわ」
 絡奈は蜘蛛の魔術を研究している。だから、蝶は狙うべき対象でもある。しかしながら、先程狙われた上、相棒でもあるアトラスクとエリースのミミちゃんに庇われている。まずは護りを固める方が先だろう。絡奈は勇達に紙兵を放って護りを重ねていく。
「変身」
 進はベルトのバックル部分に手を押し込み、そう呟く。それを合図にパワードスーツが、彼を包み込んだ。
「うーん、まじかで見ると色々だがやはりカブトムシの方がいいねぇ、とりあえず虫狩りと洒落込みますか!」
 進はマインドリングから光の輪を生み出すと、黒い蝶に向かって放つが、身体が大きいとはいえ、飛行している蝶には上手い具合に翅を使って攻撃をかわしていく。まだ、当てるには条件が良くないようだ。味方の応援を期待するしかない。
(「蝶は縁深く好むものだ。美しきその御姿は、確かに魂だもの」)
 斉賀・京司(花と蝶・e02252)も、蝶に思い入れがある一人である。しかし、能面に似た仮面を被った彼の表情は読み取れない。……実は、仮面の下も、顔色一つ変わっていなかったりするのだが。
 先程の様子を見つつ、京司も蠍座の光による魔法陣を描き、進達へと護りを固めていく。ビハインドの彼者誰は、黒い蝶に攻撃を仕掛けていくが、ひらひらと飛びながらかわされてしまい、上手く攻撃出来ないでいた。
「……また、壊そうとするんだ。僕達も壊そうとするんだ……悲しい、悲しすぎるよ」
「僕らを壊そうとする奴等に、僕らの気持ちなんて分からないんだ!」
 白の蝶と黒の蝶は、再び夜の闇の中を飛び回りながら、攻撃相手に狙いを定めている様である。
 まず動いたのが白い蝶。白くて美しく輝く燐分が、京司を狙う。狙いは、どうやら特に蝶に関心が深い相手の様だ。その鱗粉は怒りを持って襲い掛かるが、それは彼者誰が動いて庇う。その間にも黒い蝶の、黒く、それでも輝く燐分がゼロアリエを狙う。だが、それは勇が庇ってくれた。
「勇、ありがとうー! 直ぐに回復するね!」
「ありがう、ゼロアリエくん。こちらこそ、助かったよ」
 感謝の言葉を伝えると、勇を直ぐに、オーラを放って回復する。いくら、防御力が高めだとはいえ、連続攻撃を受けるのは辛い為、勇も感謝を伝えた。
 相手が攻撃を放った後の隙に、エリースは黒い蝶に狙いを定める。そして、心を撃ち抜く矢を放った。ミミちゃんも、エリースの攻撃に合わせて黒い蝶の心を惑わせ、リューズも引っ掻き攻撃を与えていった。
 勇は惨殺ナイフを構えた。そして、トラウマを刀身に映し出す。今回の相手は、トラウマだらけかもしれない。……大切な物を壊されて生まれたものだから。そして、それを黒い蝶に向けて放った。エリィも内蔵されたガトリング砲を使って弾丸を次々と放ち、援護していく。更にキアラが放つ御業が、黒い蝶を燃え上がらせた。
「マコトさん、お願いします」
 しずくはカワウソのファミリア、マコトさんに魔力を込めると、黒い蝶に向かって撃ち放つ。続き、絡奈は蜘蛛の糸の様にケルベロスチェインを操り、黒い蝶を絡め捕らえた。
「絡めました。やはりその姿がお似合いですわ」
 そう微笑む絡奈の表情は、とても怖さを感じる。そう、獲物を捕らえた蜘蛛の様に。
 進は絡みとられている黒い蝶に向かってアームドフォートの主砲から一斉発射を行う。捕らえられていたせいか、今度は上手く当てる事に成功した。
 京司は、ダメージが溜まっている勇に向かって、オーラを放ち回復させる。先程、京司を庇った彼者誰はダメージをまともに受けたのか動くのも辛そうだが、心霊現象による金縛りを与えていった。
 黒い蝶は、立て続けに攻撃を喰らっている為、夜闇に溶けるようにして翅を休めて、体力の回復に努める。それを邪魔させないように、白い蝶はゼロアリエの回復力を危険視し、再び舞い踊り始める。美しく心惹かれる白き舞は、今度は完全にゼロアリエの心を捕らえてしまった。
 ゼロアリエが誤って相手を回復させないようにと、勇のオーラが飛んできて、彼の意識を取り戻させる。
 エリースは再び弓に矢をつがえた。そして黒い蝶に矢を放ち、撃ち貫く。
「胡蝶が閃く。もう、あなたは逃げられません!」
 キアラはお札から一羽の黄金に輝く光の胡蝶を召喚、閃光を放つように突撃させる。その光を受けた黒い蝶は、鱗粉に変わったかのように変化すると夜の闇の中に溶けるように消えていった。
「僕の……僕の仲間が壊された……酷い、酷いよ……」
 嘆き悲しむ白い蝶。その白さは夜の中、悲しい位に輝いていた。
「酷い、酷すぎるよ……。また壊すなんて……壊すなんて……」
 嘆く白い蝶。その余りに強く悲しむ姿は、しずくの心を動かし、その悲しみで身体すら動けなくなってしまった。
 直ぐに絡奈が動いて、巨大光弾を放つが、嘆き悲しむ白い蝶は、ひらりひらりと飛んでまわり避けてしまう。進も矢をつがえて弓を引き、白い蝶に狙いを定めて撃つが、これもひらひらとかわされてしまった。
「これは……ちょっと厳しいかもな」
 白い蝶は今まで攻撃を受けていない。つまり、動きなどの制限を受けていないのだ。ただ、耐久力は低いので、次回の攻撃に賭けるしかない。それは、京司の彼者誰にも言える事で、やはり、上手く攻撃が当てられない。
 一方の京司は、先程ダメージを負った、しずくへオーラによる癒しを与えて、身体の自由を取り戻させた。
「悲しい……悲しい……悲しいんだ……。もう……何も無いんだ……」
 嘆く白き蝶は、キラキラとした美しい鱗粉を振りまく。その鱗粉はキアラを包もうとするが、勇、エリィ、ミミちゃん、アトラスクが協力しながら防いでいく。そろそろサーヴァント達は体力的に限界に来ているようだ。
「勇、元気だして!」
 ゼロアリエは、敢えて雷の力を使って勇を回復していく。残りは一体。早期に片づけた方が良いからだ。キュアの効果は付加効果に任せる。リューズは、白い蝶に向かって引っ掻き攻撃を行った。
「……後、少し」
 エリースはドラゴニックハンマーを構えて、白い蝶に向かって砲弾を撃ち放ち、その動きを制限させていく。
「行きますよ、覚悟して下さいね」
 キアラの放つ御業は、白き蝶を捕らえると縛り上げた。更に、ゼロアリエから力を受けた勇は、精神を集中させ白い蝶に爆破攻撃を与えていく。
「鳥でも飛行機でもありません、鮫くんですよー♪」
 勇に続いて、しずくも攻撃に移った。突然、どこからともなく巨大な鮫が泳いでやって来る。そして、白い蝶を容赦なく噛みちぎっていった。
 絡奈は、再び蜘蛛の糸の様にケルベロスチェインを放って、白い蝶へと絡みとる。そう、蜘蛛の糸に絡む蝶がそこに居た。
「一点突破 これで決まれ」
 絡め取られた白い蝶に向かって、進はスーツに備わっているミサイルを一点集中で撃ち込んでいく。そして、白い蝶も、闇夜にキラキラとした光に変わり消えていったのだった。

●希望
 戦闘後、屋上のヒールを一通り済ませてから、気になっていた颯太を訪ねる。幸い、彼は、皆が屋上でヒールをしている間に目を覚ましてくれていたのだが、事情を聞いても、大切な物を失ったばかりの彼は俯くばかりだった。
 そんな時、京司がキアラを颯太に紹介する。
「初めまして、青年。私は斉賀京司、蝶と縁ある者だ。時に君は蝶にまつわる噺をご存知かい。日本で蝶は死後の世界の使いだが、ヨーロッパでは魂の象徴なのだ。扨、その中で知らせとふう側面も持つ。夕に窓から黒ではない蝶が入って来たならば、幸運の知らせだとか。そして見よ、彼女、キアラ・エスタリン君は誇り高き戦士にして光の胡蝶だ! これから善い事が起きそうではあるまいか?」
「……光の胡蝶……? ……あ……」
 最初は京司の言葉の意味が分からなかった颯太だが、キアラの背中の光の翼を見て驚いた顔をしている。……そう、彼女の背中の光の翼は胡蝶。
 紹介を受けたキアラは、自らの力で光の胡蝶を呼びだす。数々と現れる光の蝶。それに、颯太は驚いた顔をしていた。
 捕まえられる事は無いけれど……彼にとっては二度と見られないかもしれない、そんな蝶。
 金色の蝶はひらひらと部屋の中を舞い、夜の空にも美しく舞い踊った。
「……凄い」
 心奪われる颯太に、しずく、勇、ゼロアリエは声をかける。
「標本は無くなっちゃいましたけど、颯太があの蝶を捕まえたときの嬉しさや達成感は、ずっと消えない本物です」
「すぐに元気出してっていうのも無理かもしれないけど、想い出はまた繋げられるよ」
「また新しい目標に頑張ってほしいな」
 その言葉に、颯太は微笑んだ。
 ……そして、キアラの美しい蝶を見上げて皆、願う。……これが、彼にとって希望を与える蝶となってくれる事を――。

作者:白鳥美鳥 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年10月26日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 3/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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