●それは、黄金
「なるほど、こんなところにも広がっていたか」
夕日の照らす海岸に、金色の髪のオラトリオが舞い降りた。
アンゼリカ・アーベントロート(黄金騎使・e09974)が訪れたのは、海水浴場からさして離れていない小さな孤島。島は丸ごとある富豪の私有地となっており、人の出入りは無いに等しい。
発見が遅れたのは、そのためか。
彼女が見やった島の中心部は、既にモザイクに覆われていた。
この状況は最近になって頻発している。この語の展開を予想するに、仲間を集めて行くべきなのだろうが……。
「躊躇っているわけにもいかない、か」
中に、取り残されている一般人が居ないとも限らない。使命感を胸に、アンゼリカはモザイクの中へと踏み込んだ。
「ここを見つける事ができるとは、この姿に因縁のある者なのか?」
木々や岩が切り取られ、でたらめに配されたモザイクの中、アンゼリカを迎えたのは何故か半裸の女性だった。
目を引くのは黄金の髪と、その肉体。腕や足、そして腹部。晒された肌の下には、しなやかな鋼がその存在を誇示している。簡単に言うならムキムキだ。
「やはり、その姿は私の……!」
なんだって。
耳を疑うセリフを口にした少女の前で、パワフルな姿のそれが拳を固める。
「だが、今、ワイルドスペースの秘密を漏らすわけにはいかない。お前は、ワイルドハントである私の手で死んでもらわなければならぬ」
二の腕、肩、そして背中の筋肉がさらに隆起。一段と圧力を増した姿で、ワイルドハントはアンゼリカに襲い掛かった。
●輝ける者
「お集まりいただきありがとうございます! 緊急事態です!」
ケルベロス達にそう声をかけて、白鳥沢・慧斗(オラトリオのヘリオライダー・en0250)は一同の前に地図を広げた。
「気になることがあるから、と独自調査を行っていたアンゼリカさんが、ワイルドスペースを発見しました!」
要救助者の有無を確かめるため、アンゼリカは既にその中に踏み入っている。
幸い巻き込まれた一般人は居なかったようだが、例によって中に居たワイルドハントの襲撃を受けることになってしまった。
「というわけで皆さんには、交戦中のアンゼリカさんの救助に向かって頂きます!」
戦場となるワイルドスペースは、モザイクに覆われ、不思議な液体に満たされた謎の多い空間である。液体で満ちているとはいえ、移動や呼吸、発声に影響はなく、普段通りの戦闘を行うことができるだろう。
戦闘になれば、敵は主にその肉体を武器として、格闘戦を仕掛けてくる。また、鍛え上げられたその肉体は冗談抜きで輝きを放ち、それを駆使した攻撃も行ってくるようだ。初見で驚かないように、その辺りは覚悟しておくべきだろう。
「僕達ヘリオライダーでも予知できなかった事件を、アンゼリカさんが調査で発見できたのは、敵の姿とも関連があるのかもしれません」
少し考え込むような仕草を取った慧斗だが、すぐにそれどころではないと気付き、ヘリオンの方を指し示した。
「まぁ、それは後でも良いですよね! 迅速に、救助に向かいましょう!!」
参加者 | |
---|---|
エニーケ・スコルーク(黒馬の騎婦人・e00486) |
萃・楼芳(枯れ井戸・e01298) |
ダレン・カーティス(自堕落系刀剣士・e01435) |
ラリー・グリッター(古霊アルビオンの騎士・e05288) |
アンゼリカ・アーベントロート(黄金騎使・e09974) |
四方・千里(妖刀憑きの少女・e11129) |
渡羽・数汰(勇者候補生・e15313) |
ヒビスクム・ロザシネンシス(地中の赤花・e27366) |
●輝く者
戦いとはつまり、鍛え上げた肉体の証明の場である。
これで何度目になるか、拳が固められるのに合わせ、二の腕が、肩が、硬質な鋼と共に盛り上がる。露になった肌の下、筋肉を見せつけるようなその様に、アンゼリカ・アーベントロート(黄金騎使・e09974)が口を開いた。
「まったく、いかに自慢の体を持っていたとしても、慎みを持つべきだ。レディなのだろう?」
「淑女であれ、輝きを内に仕舞いこむ道理はあるまい」
その言葉に答えたのは、アンゼリカの姿をしたワイルドハント。顔の作りや髪の色は同じだが、総じてその見た目は全く違っている。最も明らかだと言えるのは、そのサイズだろうか。
そして、そのワイルドハントの言葉通り、固めた拳は光を放ち始めていた。
「……確かに素晴らしい肉ではあると思うがねっ!」
細い体を翼で浮かし、飛び退るアンゼリカへとワイルドハントが迫る。
「はァッ!!」
格闘技と言うよりは砲丸投げに近い、そんな全身を乗せた動きでワイルドハントが踏み込み、光り輝く拳を振り下ろす。
描かれる光の弧、それをアンゼリカの寸前で阻んだのは、ラリー・グリッター(古霊アルビオンの騎士・e05288)だった。
「むむむ、何というキレキレの肉体……!」
交差させた剣と槍の向こう、自らを押し込んでくる敵の肉体に、ラリーは思わず感嘆の声を上げていた。
「なるほど光る筋肉……筋トレを極めると出来るようになったりするのだろうか……」
真似をする気は無いけれど、付け足して、四方・千里(妖刀憑きの少女・e11129)が呻く。緋色に染まったその瞳は、友人が妙な影響を受けないかと僅かな危惧を宿していた。
「失礼、肌と肌の触れ合いの最中かしら?」
その一歩後ろ、エニーケ・スコルーク(黒馬の騎婦人・e00486)は冗談めかした言葉でアンゼリカに到着を告げる。合流は叶った、もう一人ではない。その事実への安堵もあってか、アンゼリカは口元を綻ばせた。
「肌と肌の触れ合い? ふふ、筋肉の拳よりは最愛の姫の温もりが恋しいさ」
「それはそれは」
そう返せるならば、問題はあるまい。そう判断し、エニーケは両手を交差させて七色の輝き、ニコニ光線を敵へと放つ。
「さァて、見知った顔とは言え、中身が別物ってんなら――」
さらにダレン・カーティス(自堕落系刀剣士・e01435)も側面から銃撃、相手の注意を引き付ける。肉の鎧で銃弾を受け止めたワイルドハントの目が、狙い通りそちらを向く、が。
「あァ、むしろ外見もこれ……」
別物では? そんな感想が思わず漏れた。
「まあ確かにワイルドではあるが、ワイルドハントってこういうもんだっけか?」
「見た目のインパクトは物凄いよな」
それと似たような事を考えつつ、渡羽・数汰(勇者候補生・e15313)も逆方向から冷凍光線を撃ち込み、ヒビスクム・ロザシネンシス(地中の赤花・e27366)がスピニングドワーフで仕掛ける。
萃・楼芳(枯れ井戸・e01298)もまた、ヒールドローンを展開して敵の攻撃に備えた。
「仲間を呼んだか、小癪な」
連携の組まれた連続射撃から一歩遅れ、飛んできたヒビスクムを、ワイルドハントはタックルで弾き返す。
「何人束になろうと、この肉体を以って打ち倒すのみ」
宣言と共にさらに前進、ワイルドハントがケルベロス達の中心で両腕を広げる。
誇示された肉体が、眩い光を放った。
●より強く
「この光……仮初めの、偽物の姿でなければ憧れていたところです!」
前衛を灼く光に、ラリーが言う。脳裏を過ぎるのは他でもない、鍛え上げた肉体を持つ母の姿。筋肉に対して並々ならぬ思いを抱くラリーではあるが、だからこそ。
「ですが、信念や努力もなく得た筋肉ではわたしの正義を挫くことはできません!」
この敵は『違う』と結論付けた。
「行こう、ラリー。私達なら……」
「負けません! 輝く刃をもって……正義に祝福を、邪悪に裁きを!」
千里の送った『気』に応え、ラリーが吠える。Sacred Energy Shooter、生み出された光の刃はアンゼリカへと飛び、傷ついた身体を癒していく。
「感謝する! これで……」
そして、翼を広げて彼女が舞う。
「さぁ、かかって来たまえよ、偽りの私……!」
流星を描き、空中からの一撃がワイルドハントへと突き立った。
負傷していたアンゼリカをスナイパー位置に回し、ケルベロス達は早々に戦線を組み立てる。ラリーと楼芳にガブリンを並ばせ、ヒビスクムも前列で得物を構える。
「さーて、珍しくアタッカーやれるんだ。全力でぶん殴るぜ」
閃く銃口が弾丸を吐き出し、敵の機先を制する。とはいえそれだけで敵の動きが止まるはずもなく。
「吹き飛びなさい……!」
丸太に例えるべき太さの足が振るわれ、ワイルドハントに接敵していた前衛が薙ぎ払われる。力ずくとしか言いようのないそれは、見た目通り確たる威力を以って一同を打ち据えた。
「回復は任されよう……思い切り行ってくるといい……」
千里が味方を守護する魔方陣を展開する傍ら、中列で敵の攻撃を逃れていたエニーケが側面からその手を伸ばす。掌が捉えるのは、敵の見事に割れた腹筋だ。
「全く、良く鍛えられていますね」
「賞賛は素直に受け取るけれど、何のつもり?」
「勿論殺す前の冷やかしに決まってるじゃありませんの」
飄々と、探るような一瞬の後、その手を介してエニーケが衝撃を叩き込む。
「そこだね、合わせるよ」
その動きに呼応し、アンゼリカが呪文を詠唱、ペトリフィケイションを放つが。
「はッ!!」
石化効果を持つその光線は、裂帛の気合と共に盛り上がった腹筋の輝きに乱され、散っていった。
「……はァ? 何だ今の?」
「……ちょっとその肉はずるいぞ!」
至近距離でそれを目にしたダレンが思わず声を上げ、アンゼリカもまた歯噛みする。
「その程度の光では、私の輝きは消せない」
無駄にポーズを決めたワイルドハントが勝ち誇った笑みを浮かべる。自前で光を放てるのだから、光線に対抗することも可能、と言えなくもないか。
「外見通り、戦い方も脳筋そのものだな」
「ああ、しかもパワフルなのは外見だけじゃないようだが……嬢ちゃん?」
「私に振らないでくれるかな。こっちも驚いているんだ」
呆れたような表情を浮かべる数汰の傍で、ダレンとアンゼリカが途方に暮れたように言葉を交わす。
「こちらも負けてはいられませんね」
「その辺りは任せる。こっちは頭脳プレイで相手させて貰うよ」
わざわざ水着を着てきたエニーケが肉体美で対抗するような姿勢を見せる中、数汰が旋刃脚、ダレンがサイコフォースでそれぞれ仕掛けにかかった。
「コッチも搦め手で行かせて貰おうか!」
パラライズに武器封じ、まずはその手足の自由を削いでいく構えで、ケルベロス達はこの重戦車を迎え撃った。
「ラリー……敵の攻撃来るよ……」
「任せてください!」
千里の声に応え、ラリーが前に出る。ワイルドハントの暴風の如き乱打、プレッシャーを伴うそれが、庇いに入った楼芳を打ち据え、同様にラリーへと降り注ぐ。
頭上から降る肉の槌を受け止めたラリーに、敵が表情を変えぬまま呟く。
「潰れてしまいなさい、弱き者よ」
「っ……姿を奪っただけのあなたに、語る資格はないのです!」
決然と言葉を返し、懐へと潜り込んだラリーが破鎧衝を放ち、巨体を大きく弾き飛ばした。
「喰らえっての!」
ヒビスクムのフェアリーブーツから星が散る。牽制代わりの攻撃が放たれる間に、楼芳と千里が状況を支えに回る。
「不成第五の牙よ、魔を祓え!」
魔喰【饕餮】、楼芳が魔を喰らう獣の力を乗せて治癒を施し、千里が花びらのオーラで複数の味方を包み込んでいく。攻勢に寄った姿勢を取ったワイルドハントを止める事は、不可能ではないが負担も大きい。
どうにか戦線を維持する味方の様子を見て取りながらも、アンゼリカの視線は重圧を放つ敵の肉体へと引き寄せられる。
どうしても思い浮かんでしまうのは、その選ばなかった『道』について。過去に魔法を学ぶ道を選び取ったアンゼリカではあるが、肉体の鍛錬に傾倒していれば、これだけの力を得られたのか。
後悔とはまた違う、可能性の話はそう簡単には消しきれない。
けれど、確かなことが一つ。
「1人の力は脆いものさ!」
注視していた一点へ、矢のように飛んだアンゼリカがエアシューズを叩き込む。狙ったのは肉の鎧の繋ぎ目。
「く……っ!?」
鳩尾へと突き立った一撃に、敵の足が一瞬止まる。明確に生まれたその隙に、獣化した足を打ち込んだ。
●重なる光
「消えてしまいなさい、弱き光よ」
巨腕が光を放ち、ダレンに向けて振り下ろされる。致命傷になりかねないそれを、受け止めたのはボクスドラゴンのガブリンだった。
「悪ィ!」
回復が追い付かず、倒れ行くその様から視線を切って、ダレンは日本刀を振り抜く。半月を描いた刀身は、確実に敵の腱を切り裂いた……はずだ。
とても生身を相手にしているとは思えない手応えに戦慄を覚えつつ、追撃を避けて離脱する彼に代わり、ヒビスクムが飛び込んだ。
「っしゃ、ふっとべ、オラァ!」
スピニングドワーフ。本日二度目の正面衝突。今度はヒビスクムが押し切ることに成功したようだ。
「おのれ……!」
体勢を崩したワイルドハントにエニーケが神斬鋸【ベアグルント】を押し付ける。刃が激しく唸りを上げ、輝ける肉体に傷を刻んだ。
「良いですね、攻撃が――」
「ああ、届くようになってきた」
踏み込もうとしたワイルドハントの足を、数汰のナイフが切り裂く。一度刻まれた傷を再度なぞるようなそれに、敵は思わずといった様子で膝をついた。
捕まえようと伸ばした腕も狙いが逸れ、その間をエニーケがひらりと行き過ぎ、優雅に一回転。
「どうしました? 自慢の身体が、動いてませんよ」
「何を……!」
嘲笑うようなその動きに、ワイルドハントが気色ばむ。エニーケが指摘したように、眩い肉体のその動きには、確実に翳りが生じていた。
戦闘の流れは、既にケルベロス側が掴んでいる。前衛が崩れればそれも互角に戻ってしまうだろうが、少なくとも今はまだ、ラリーも楼芳も倒れることなく堪えていた。
数汰等が積んできた攻撃の成果も実りつつあるこの状況。
「そろそろ頃合いかね……」
それらを見て取り、ダレンがアンゼリカへと視線を送る。彼女が敵の姿に何か思いを抱いているのも、多少ながら察せてはいた。
「嬢ちゃん、こっから俺らが一気に守りを崩す。そしたら後は頼むぜ?」
そう申し出て、ダレンは気負わぬよう大げさにウインクを送って見せた。
「さあ……派手にいこうか……」
「わたしと千里ちゃんのコンビネーション、そう簡単に破れると思わないことです!」
一歩早く踏み込んだラリーが、稲光の如く宝槍を奔らせる。狙いは確実に、受け止めようとする腕の合間を抜けて、切っ先が敵の肩口を貫く。
十字の穂先に縫い付けられ、動きの制限された左腕の側では、千里が刀を抜き放っていた。
「逃げようなんて無駄……絶対に殺す」
千鬼の名を冠するその刃が求めるままに、放たれるは『千鬼流 壱ノ型』。刀身から斬撃が放たれ、敵の肉体が放つ光ごと切り刻む。
三度目の雷光は閃き、明るく火花を散らして。
「コレが目にも止まらぬ早技ってヤツさ!」
「我が手に宿るは断罪の雷霆――その身に刻め。裁きの鉄槌を!」
ダレンの『閃の太刀』が、落雷を乗せて放たれる数汰の神雷天槌が、同時に鋼の腕を焼き切る。
「私の、腕が……ッ!?」
絶対の自信を持つ肉体を切り離され、動揺がワイルドハントの目に走る。なりふり構わず踏み込もうとした体は、しかし楼芳の手で押さえつけられた。
「終わりだ」
静かな宣告。その背の向こうには、両腕を伸ばして飛翔するアンゼリカの姿があった。
敵を見据えた視界の中に、伸ばした両手が映り込む。向かい合う敵、ありえたはずのその姿に比べ、それはあまりに白く、か細い。肉体の強度では敵うべくもないだろう。
けれど、アンゼリカは確信する。
「大丈夫だ。――私は負けない」
肉体以上の力が、ここには在るのだと。口にした約束の言葉が、両手に光を迸らせる。
輝ける肉体を前にしようとも、それが霞むことはない。
「どんな肉体にも勝る仲間との絆――これが、光だ!」
放たれるは『約束の魔法』。究極の光が、アンゼリカを模した敵の姿を照らし出し、焼き尽くした。
●輝きの先
一帯を白く染めた光が収まるのに合わせ、ワイルドスペースが消滅していく。
「よーし、片付いたな」
モザイクから一変し、元の姿を取り戻した海岸の様子にヒビスクムが頷く。敵がここで何をしていたかは不明だが、その狙いを挫いたと言っていいだろう。
「しっかし…ワイルドハントてのも、相変わらず良くわかんねーモンだな。コイツら結局なんなんだ?」
傷ついた身体を休ませつつ、ダレンはそう首を傾げる。明確な答えは、未だに出ないまま。
「また今回もないない尽くしですか」
「何か残留物でもあれば良いんだけどな」
溜息を吐くエニーケの言葉に、数汰が頷き、周りを見回す。探索を目的とするのなら、そう言わざるを得ないだろうが。
「よかった……大きな怪我もないみたい」
「千里ちゃんがいるおかげで安心して戦えました!」
楼芳と共に仲間のヒールに回っていた千里が、親友の様子に笑みを浮かべる。一方のラリーも、千里の方に向き直って感謝の意を口にしていた。
連携の末に掴んだ勝利。それは確かな成果と言って良いだろう。
「……で、どうよ。スッキリした?」
そんなダレンの問いかけに、アンゼリカは小さく微笑んだ。
可能性の話に答えなど出ない。けれど、光を見ることはできた。それはきっと、今まで見てきた何よりも明るい。
「選んだ道に、悔いなどあるわけもない……!」
その自負を胸に、彼女は仲間達のもとへと歩き出した。
作者:つじ |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2017年10月29日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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