落ちては染まる

作者:ヒサ

 その町中を流れる小さな川は、かつては単なる用水路だったらしい。
 水質と見目を整えられた今は、流れに沿って敷かれた路地の脇に紅葉の並木の立ち並ぶ、田舎町に人を呼ぶ観光スポットと化していた。夜には照明が灯され昼夜を問わず人通りも多く、その日は丁度月の明るい晴天だった。
 上空で風が鳴った。気付いた者達が空へと向けた目を瞠る。道行く人々の合間、人混みの只中に巨大な牙が落ちて来た。舗装の石を弾き飛ばし地面を抉ったそれが、その場の誰をも害さなかったのは奇跡的──では、無い。
 牙から変じた五体の竜牙兵達は、驚き狼狽え、あるいは怯える人々を見渡し告げる。
「我ラが主、ヤーケイロンノ命ニ依り参ッタ」
「オ前達のグラビティ・チェインヲ貰おウ」
「楽にハ死ナセヌ。我ラを憎悪セヨ」
「我ラヲ拒絶セよ。コレヨリ始マるノハ地獄狩リ」
「恐怖ヲ涙と、命ヲ血ト。木ノ葉ナドヨリモ鮮ヤかニ」
 各々携える凶器が月明かりにきらめく。彼らは速やかに散り、近くに居る者達から手に掛けて行った。夜の中にあって血煙はなお赤く、辺りを彩っていた葉は重く暗く墜ちて行く。
 宙を舞うのは血しぶきのみならず。しかし悲鳴はじきに止むのだろう。歩くに不向きな凹凸を与えられた路地はそこかしこをてらてらと光らせ、対照的に水路は赤く黒く、濁る。
 ある若い母親が最期に見たものは、一つの紅葉。ぽんと飛んだそれが質量を持って肌に触れた事に目を見開いた彼女がそれ以上の動きを見せるより速く、竜牙兵の剣は軽々とその肉を斬り捨てた。

 これも幾名かのケルベロス達が危惧していた件の一つ。竜牙兵達による殺戮を防いで欲しいと篠前・仁那(白霞紅玉ヘリオライダー・en0053)は言った。
 竜牙兵達は多くの人が居るところを狙い現れる為、人々を避難させるのであれば敵が現れた後にして貰う必要がある。
「警察とかには、こちらで協力を依頼しておくわ。避難の誘導はあなた達が動き出してから、と伝えておくので、あなた達は竜牙兵に集中して貰っても大丈夫、だと思う」
 勿論、ケルベロス達の協力があればより迅速且つ的確に人々を心身共に護り得るだろうが、敵を速やかに倒す事とどちらをより優先すべきかは、現時点では何とも言えない、とヘリオライダーは眉をひそめた。ケルベロス達次第とも言え、皆の判断に頼りたい旨を仁那は伝える。
「敵は、一体一体は、あなた達にとってはそこまで強いわけでも無い……と見て良さそうだけれど、周りのひと達にとっては、五体も居ると、怖いものがあると思う」
 速やかに戦闘に持ち込む事さえ出来れば、ケルベロス達への対応を優先する竜牙兵達は、周囲の事や自身の傷なども気に掛けなくなるであろうが、ケルベロス達が現場へ介入できるのは牙が現れる寸前から。混乱の中で皆がどう動くかに依って、被害のほどは変わってくるだろう。人も地形も、それ以外も。
「居合わせるひと達は、怖い思いをすると思う。でもあなた達が戦ってくれれば、きっと皆、頑張れる」
 だから人々の勇気になってやって欲しい。少女は祈るようにケルベロス達を見た。


参加者
花凪・颯音(欺花の竜医・e00599)
秋芳・結乃(栗色ハナミズキ・e01357)
キソラ・ライゼ(空の破片・e02771)
神宮時・あお(壊レタ世界ノ詩・e04014)
小鞠・景(冱てる霄・e15332)
グレッグ・ロックハート(泡沫夢幻・e23784)
相川・愛(すきゃたーぶれいん・e23799)
服部・無明丸(オラトリオの鹵獲術士・e30027)

■リプレイ


 牙の出現に混乱する人々の合間をケルベロス達が駆け抜ける。目指すは敵の前、人々を護る盾となるべく。
「──コレヨリ始マるノハ地獄狩リ」
「させるかよ」
 ザ、と砂の滑る音。灯りに浮かぶ淡い彩と護りを織る紙兵を連れたキソラ・ライゼ(空の破片・e02771)の体が敵の視線を遮る位置へ。
「ロゼ」
 花竜が纏う光は先を駆けた青年の為の鎧に。命じた花凪・颯音(欺花の竜医・e00599)が持つ白杖は薄闇に加護の雷を散らす。
 先陣を切り道を拓いた彼らに次いで、賦活を受けたグレッグ・ロックハート(泡沫夢幻・e23784)が手近の敵へと蹴りを見舞う。そのまま駆け抜けた彼に続き追撃を加え敵を抑えたのは相川・愛(すきゃたーぶれいん・e23799)。その強襲に応じんとする敵を牽制する神宮時・あお(壊レタ世界ノ詩・e04014)は敵越しに、白く広がる大きな翼を見た。
「ケルベロスが来たよ! 竜牙兵は私達に任せて!」
「お巡りサン方、居たら皆を逃がして貰えっかな!」
 周囲へ報せる秋芳・結乃(栗色ハナミズキ・e01357)の声は、人々を励ますよう明るく。危険と見た鎌使いの一体に張り付く青年に依る指示は、託すとばかりの強い色を。応じる人らを脅かす、近い位置に居た剣使いを、動ける前衛達が抑えに向かう。
「皆さん、どうかご安心を。私共ケルベロスがお護りします」
 仲間を支援する銀光を撒きながら小鞠・景(冱てる霄・e15332)は穏やかな語調で告げる。して、白翼とその持ち主の大きな背、その陰に護られながらも震えていた親子連れへ微笑み掛けた。ほどなく駆けつけた警官に連れられて行く頃には、彼女らも幾らか落ち着きを取り戻していた様子であった事に安堵する──思いを同じくする如く、翼が小さく風を撫でた。
 それを畳むには、気を緩めるには未だ早い。今、ケルベロス達が手を届かせられたのは、前衛に位置する二体の竜牙兵へのみ。比較的自由に動ける可能性を有するものは、その奥に未だ三体居た。得物を振るわれれば、抗う力を持たぬ人達をも容易く巻き込んでしまうから。
「────!!」
「さ、せません……っ!」
 それが現実となる寸前、包囲の穴を塞ぐように走る。振りかざした刃に魔力を纏わせる竜牙兵の前へ割り込む事に成功した愛は、その攻撃が背後の人々へ届かぬようにと全身で受け止めた。小さな体が震えたが、耳に届く人の声に苦痛を訴えるものが生まれなかった事を良かったと思う。
「離れ、て、お願い──早く」
 不可視の刃に鋭く身を裂かれ顔をしかめた結乃が発した懇願は、その両手が銃を構えた途端に静かな命令に変わる。反撃とばかりの嵐のような連射が応えの有無すら判らなくした。
 また、言葉より先に地を蹴ったキソラの胴は、鋸刃に開かれて太い傷を創った。咄嗟に身を護りはしたものの、目にした人々からは案じるような悲鳴が上がる。大丈夫、と顔を上げて見せて彼は、近くで誘導にあたっていた警官の靴を汚す血に気付き目を瞠ったが、どうやら彼では無く自分のものらしい。
「ゴメン」
 でも良かった。息を吐く彼がこの時放棄した標的からの追撃は、ほぼ同時に動いたあおとグレッグが阻んでおり、青年は次いでそちらへ礼を告げた。が、返事は首を小さく横に──二人が乞われずとも応じ得たのはきっと、何より人々を案じる以上、己も同じように動いたろうから。
「喝、聞いておらんかったのかえ!」
 幸いと言おうか、仲間達以外に怪我人は居ない。服部・無明丸(オラトリオの鹵獲術士・e30027)が声を張り上げ竜牙兵達を叱りつけた。
「わしらが相手になると申しておる! 貴様らもつわものならば応えよ、いざ尋常に勝負いたせ!」
 言葉と共に氷の術が放たれる。夜気を白く染める氷の粒が、戦場を区切るかのよう濃く舞った。
「罪無き人々を虐げるのがお前達の在り方とは言うまいね」
 誇りはと、問う思いは彼女に同じ。颯音の静かな声は敵達への侮蔑にも似た冷たい色を孕んで低く。
「──否定スルナラば止メテ見セヨ、ケルベロス共」
 徐々に、ケルベロス達が眼前の敵達にのみ集中し得る状況が調いつつあった。ゆえに研ぎ澄まされ行く彼らの戦意を感じたのだろう、竜牙兵達はそう応じて彼らへと向き合った。


「ごめん相川さん、ちょっと待ってて貰っても良い?」
「は、はい、勿論ですっ」
 まずは立て直す。緊張の中、癒し手たる結乃はまず盾役へ術を施した。補助にと颯音が動くところへ景が声を掛け、艶やかな色を纏う扇を広げる。
「アリガト」
 彼女らの気遣いを受け取りキソラは一時預けた役目へと戻る。入れ替わって攻め手が敵を圧す、その間を縫うよう他の者達が目線と声を投げ合って、態勢と陣形を整える。
「ロゼ、手伝っておくれ」
 小竜の主は微笑んで、夜影落とす地を舞い駆ける。己もまた花を纏い、痛みを抱える少女達への癒しを紡いだ。
「あ、あの……手当、この後も、こまめにお願いしても、良いですか」
「あ、その方が有難い。回らん時はオレにも言って貰えっと」
「解った! あ、後ろのやつにも気をつけて、油断すると狙われそう」
 ダメージそのもの以上に幾重にも響く後遺に苦しんだ者達が言えば、脆い箇所を正確に狙われた痛みが未だ癒えきらぬ少女が頷く。早々に浅からぬ傷を負っただけの意味はあると、敵の布陣を読み解き周知した。
「あお、ちと手を貸して貰えぬか」
「……?」
 手元に炎を宿した無明丸が、常と比べると少しばかり声をひそめた。好戦的に目を輝かせる無垢な様は、例えるならば悪戯を仕掛ける子供のよう。続いた言にあおが頷いて小さな掌に炎を灯し、提案者が飛び出すのに合わせて放つ。
 ケルベロス達は敵を正面、前衛から打ち崩す事に決めた。だが、その間に後陣を遊ばせておくわけには行かぬのは既に知っての通り。ゆえの炎熱。無明丸が携えたそれは中衛二体を薙ぎ払い、あおが放った幻竜は遠く射手を焦がした。
「ありがとうございます、この後はお任せ下さい」
 その間に為した、前線への補助はひとまず足りたと判断した景が空の手に剣を抜き、扇を閉じた指に銀の色を纏う。全体を見るのは後ろを固める自分達の役目と、きつく唇を結んだ。

 その後、二分を数える前に、敵の盾役を獄炎の龍が食んだ。炎に照らされるグレッグが標的の絶命を確かめ息を吐く間に、崩した護りを踏み越える形で仲間達が敵中衛へと狙いを切り替えて行く。
「ナイフ使いを先に頼めるか」
 乞うて、青年も彼らに続く。二振りの剣の使い手が護術を紡ぎあるいは此方のそれを破りに来るのも厄介ではあったが、傷を抉り呪詛を重ね広げる事に長けた者を捨て置く方が危険と判断した。その威力を既に見知っている者達に異は無く、その思惑を阻まんとする敵に対応して彼らは駆け回る事となる。
「行かせねぇよ、諦めな」
 その攻防に加勢をと動く敵前衛を、キソラが変わらず押し留める。腕ずくで彼を排そうとする刃は厄介だが、決して退かぬと青年は、不敵に歯を剥き笑った。それを支えるべく癒し手が、一歩退いた位置から目を配りつつ的確に治癒を為して行く。
「じゃが、おぬしも辛いのでは無いかえ?」
 だが、無明丸の目がひたと彼へ据えられた。戦う事そのものを楽しむよう振る舞う彼女がしかしこの時ばかりは、無理を重ねたその先、その可能性を厭うかのよう。
 灯りに燻る赤瞳に空色の目が一度瞬いて、けれどすぐに弧を描き、
「オレに何かある前に全部片付けて来てくれんデショ?」
 明るい色で問い掛けた。と、ほんの僅か、沈黙があって。
「──っははは! そうさな、任せておくが良い!」
 からりと笑った少女の黒翼が閃いて、あっという間に彼を置き去った。あまり距離を空けられると援護へは行き辛いのだが、
「働き過ぎるとホントに倒れちゃうんだからね、あっちは花凪さん達に任せて大人しく手当されててよ?」
「……ハイ」
 めっ、とばかりに結乃に念を押されたので、託す事にする。


 景の剣が星辰を象り凍気を放つ。広がる白に煙る中、ふと彼女は気付く。それから、ここまでで見たものを一通り思い返して後、口を開いた。
「もしかしたら、ですが」
 相手は表情の無い骨の兵。痛みに呻く事すら容易くはしてくれない戦士達。
「術の力に頼ると、多少有利に戦えるかもしれません」
 それでも全く堪えないわけでも無い筈だ。冷えて軋んだ掠れる音、得物を持つ白い手の鈍る様、それは一時の事なれど、与えた傷の深さを教えた。
(「……でした、ら」)
 あおが勧めに従い魔力を振るう。音無き詩が巡り、獲物の知覚を冒す。射手の手で力を削がれた標的にはそれを凌ぐ術など無く、届いた術は、柔肌を鋭く抉るかのように震えた。
 そうして、からり、崩れ掛かり骨を鳴らす同胞の姿に、彼への追撃を警戒した敵射手が切り込んで来るが。
「だ、だめ、ですっ……!」
 その刃が届くより先に愛が幾度目か、砲撃を浴びせる。風纏う斬撃の助けを得た事もあり、敵全体の機動力を奪うという彼女の第一の仕事は完了に近付きつつあった。
 それでも、敵もまた手を休めない。異音を伴う大振りの剣が此方の攻め手を狙うのを颯音が割り込み庇う。加護が砕かれたのを案じて寄越された紙兵を今一度纏う彼は、杖に雷を喚びながら、花竜へと護りの補強を命じた。

 やがて、凍える棘が贄を屠る様を見て、また一つ脅威が消えた事に結乃がほっと息を吐いた。治癒に掛かりきりで目を回していた彼女は、これで少し余裕が出来たろうか、と皆を窺う。と、微かな眩暈に足が縺れたところを、トン、と大きな手に背を叩かれ立て直された。
「負担を掛けてすまない、助かる」
 敵影三つを前に、無理はするな、とは未だ言えず。表情を和らげる事も出来ぬままなれどグレッグが労う。
 それでも随分と楽になったのは確かで、次の標的を追い込むまでにさほど時間は掛からなかった。無明丸の拳がまばゆい光を帯びて唸り、叩き伏せた敵へと追撃が集中する。
 同じ頃、敵の攻撃手も疲弊している様子であると見て取り颯音が加勢に向かった。一時的に護りが薄くなったとて、敵数を減らしてしまえれば釣りが来る。虹の尾を引き敵を圧し、小竜のブレスもまた夜を染め。
「──穿て」
(「……最果てへ、と」)
 間を置かず、二つ。轟音と閃光を伴い空を裂いた鉾と、静かな音の環がそれぞれの標的を塵へと変えた。次いで、遺った鎌が割れ落ちて傷の蓋を開けてしまい、キソラの肩から派手に血が噴く。
「大丈夫ですか?」
 これには冷静にと努めていた景すらも目を瞠ってしまったが、治癒の手伝いと加護の付与に回るだけの余裕は最早十分、開いた唇が零した案じる声は穏やかな色を保った。
 そして残る敵は手負いが一体、であれば彼らにとって既に脅威では無く。
「お片付け、お手伝いさせて頂きますっ」
 愛の声が喚んだ掃除具が踊り、完璧に仕事を済ませたのはそれからすぐの事だった。


 景観は無傷とは行かなかったが、被害の大半は路上の傷。樹木と水路は無事と言え、安堵に息を吐いたキソラが倒れるように座り込んだ。
 ふう、と疲労を逃がした結乃は重い体に鞭打ち治癒を施しに向かう。皆それぞれに負傷していたが、特に前衛達は誰もが結構な傷を拵えていて、手分けして治療にあたった。
「──うむ、わしらの勝利じゃな!」
 そののち周囲へも同様にヒールを終えて、どれも大事無かったことを確かめて無明丸が笑い声をあげる。それにより生まれた死角では、務めは果たせたからとあおが密かに場を辞そうとしていたのだが、帰りは共にと引き留めた颯音に依って、その腕に小竜を預けられていた。きゅうきゅうと懐こい鳴き声が無邪気に響き、戸惑いつつも少女の足が完全に止まる。
 やがて皆の声が止んでみれば辺りはひどく静かで、葉擦れと水音だけが彼らの耳をくすぐった。はらり木から離れた葉が、水に浮かび筏と流れる。
「お月さま、綺麗です、……ひゃっ」
「まだどこか痛むのでしたら、ご無理は──」
「あ、い、いえ、これは、……すみません、大丈夫ですっ」
 空を見上げて歩く愛が転び掛かる。咄嗟に支えられ、更に案じられて少女は、過剰なまでに恐縮して謝罪し──因みに彼女を知る者にとっては、躓いたところからの一連が『いわゆるドジっ子さん』の日常的な一幕のようだ──、元気です、と拳を握って見せていた。
「……そう仰るのでしたら」
 何かあれば遠慮なさらず、と景は優しく頷いて、先の言に従い空を仰いだ。流れて来た薄雲に銀の光が滲む様を紅葉越しに見る。
「……この画を、皆に返してやらねばな」
 呟くグレッグの瞳が、彩を映して柔らかく揺れる。意識を広げれば遠く、人々の気配があった。ケルベロス達を信じて待つ者達へ、報せてやらねばと。
「あ、でも、ちょっとだけ待って貰っても良いかな? 皆まだ辛い筈だもの」
 だが、控えめな制止が入る。傷そのものは塞げど未だ万全とは言えぬ今の自分達では、人々へ却って心配を掛けかねないと。
 それに、もう暫しの休息を取る間くらい、この景色を独占したとて、何もかもを護り抜いた彼らを誰も責めまい。
 護ったものの価値を、意味を知るからこそ、彼らは暫し甘える事にする──それもまた、人々の安らぎに繋がること。

作者:ヒサ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年10月23日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 4/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 1
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