紅血の雪待草

作者:雨音瑛

●山奥にて
 ゆるやかに朝日が昇り始めた頃。香坂・雪斗(スノードロップ・e04791)は、山奥の神社を訪れた。
 雪斗の目に映るのは、石造りの鳥居と小さな社、古びた賽銭箱。が、モザイクに覆われているさま。
「俺の予感は正しかった、ってことやね」
 口元に手を当て、モザイクの中を調査しようと歩み寄る。しかし、外からでは何ら確認できない。雪斗はやむを得ず、モザイクの中へと足を踏み入れた。
 モザイクの中は、木々や鳥居、社、賽銭箱がバラバラにされて混ぜ合わされたようになっている。また、粘性の液体で満たされており、まとわりつくような感覚もある。
 驚き、周囲を見回す雪斗の前に、一人の青年が現れた。
 鮮やかな緑の目。胸元に抱えた、赤い本。冷たい色の翼。彼の周りを浮遊する、暗い紅色の雪待草。
 青年は、無表情で雪斗へと視線を注いでいる。
「このワイルドスペースを発見できるなんてな。……この姿に因縁のある者やろか?」
 息を呑む雪斗をそのままに、青年は続ける。
「せやけど、今ワイルドスペースの秘密を漏らすわけにはいかないんよ。――お前は、ワイルドハントである俺の手で死んでもらわんとな」
 青年は赤い本を開き、口早に詠唱をする。すると青年のかたわらに雷鳴でできた刃が現れ、雪斗めがけて飛翔した。

●ヘリポートにて
 ウィズ・ホライズン(レプリカントのヘリオライダー・en0158)は、ヘリポートに集まったケルベロスを見渡すが早いか、説明を始めた。
「ワイルドハントについて調査していた雪斗が、ドリームイーターの襲撃を受けた」
 当のドリームイーターは、自らを「ワイルドハント」と名乗っている。山奥の神社をモザイクで覆っており、その中で何らかの作戦を行っているという。
「このままでは、雪斗の命が危ない。すぐに救援へ向かい、ワイルドハントを名乗るドリームイーターを撃破してくれ」
 また、ウィズは雪斗をフォローする用意を既にしていたため、すぐに救援に向かえるようになっているそうだ。つまり、雪斗を捜索する必要はない、ということである。
「まずは戦場となるモザイクの中についてだが、特殊な空間ではあるものの、戦闘に支障はない」
 武器の取り回しはもちろん、浮遊するものへの衝突なども心配ない。
「そして……戦うことになるワイルドハントは雪斗が暴走した時のような姿をしているが、完全な別人だ」
 戦闘時は赤い本を開き、暗い紅色の雪待草を降らせて動きを鈍らせる魔術、霧で包み込んで催眠状態にする魔術、雷の刃を発生させて斬りつける魔術だという。
「敵は、ワイルドの力を調査されることを恐れているのかもしれないな……しかし今は雪斗の救出が先決だ。急ぎ、現場に向かって欲しい」
 と、ウィズはヘリオンを見た。


参加者
花道・リリ(合成の誤謬・e00200)
ヴィ・セルリアンブルー(青嵐の鎧装騎兵・e02187)
香坂・雪斗(スノードロップ・e04791)
アルルカン・ハーレクイン(道化騎士・e07000)
アニマリア・スノーフレーク(十二歳所謂二十歳・e16108)
ティスキィ・イェル(ひとひら・e17392)
フェイト・テトラ(飯マズ属性持ち美少年高校生・e17946)
ラグナシセロ・リズ(レストインピース・e28503)

■リプレイ

●心強きもの
 雷鳴の刃が、香坂・雪斗(スノードロップ・e04791)の肩口を抉った。雪斗は傷口を押さえ、青年――ワイルドハントに視線を注ぐ。
 顔立ち。髪の色。目の色。
 見れば見るほど、雪斗自身と同じ。翼の色と表情こそ違えど、知人が見れば間違いなく同一人物だと思ってしまうだろう。
「何が目的か知らんけど……とりあえず、ぶっ倒すしかないみたいやね。その無表情がどう変わるか、ちょっと楽しみやわ」
 そう、表情を除いて。雪斗の言葉に青年は顔色一つ変えず、静かに赤い本のページを捲った。

「まずは香坂さんを見つけ出すのです!」
 ライドキャリバー「アデル」に乗り、フェイト・テトラ(飯マズ属性持ち美少年高校生・e17946)は急ぐ。
「うん、一刻も早く雪斗の元へ……!」
 ヴィ・セルリアンブルー(青嵐の鎧装騎兵・e02187)を始め、ケルベロスたちは浮遊する鳥居や賽銭箱を避けてモザイクの中を行く。ほどなsくして対峙する二人が姿が見え始めると、ヴィは思わず立ち止まった。
「……雪斗が二人? いや、……偽物?」
「えぇっと、やられてる方が本物かしらね?」
 問うのは花道・リリ(合成の誤謬・e00200)。やってる方がなんか悪そうな感じするし、と付け足して。
「そう、肩を押さえている方が本物の雪斗だ。とにかく助けなければ!」
 一瞬立ち止まったヴィであったが、すぐに二人の元へと駆けてゆく。
「雪斗、だいじょぶ!?」
 本物の雪斗を背に、ヴィが割って入る。
「これ以上お前の好きになんてさせないぞ!」
 ヴィの言葉が終わるが早いか、アルルカン・ハーレクイン(道化騎士・e07000)がワイルドハントに肉薄した。
「形なき声だけが、其の花を露に濡らす」
 冷たいアルルカンの声に続き、ワイルドハントを襲うのは姿なき歌声に音なき剣舞。襲い掛かる花弁の幻想は、白から黄へ変わりゆく。
 アルルカンは素早く下がり、仲間へと場所を譲る。
「我々が来たからには、これ以上手出しはさせませんっ。本物のケルベロスがお相手いたします!」
 とは、ラグナシセロ・リズ(レストインピース・e28503)の言葉。エアシューズに星屑をまとい、ワイルドハントに行動阻害の一撃を食らわせる。
 その隙に、ティスキィ・イェル(ひとひら・e17392)が雪斗を凛花の祝福で癒した。
「もう、大丈夫ですからね」
 ティスキィは雪斗を安心させるように微笑みかける。
「みんな……ありがと!」
 雪斗は傷口から手を離し、ワイルドハントへと雷撃を飛ばす。ワイルドハントの肩口には、少し前まで雪斗にあったものに似た傷が刻まれた。間髪入れず、ヴィは地獄の炎を鉄塊剣に纏わせてワイルドハントへと叩き込む。
 ヴィと雪斗は視線をかわし、同時にうなずいた。
 でうすえくすますとだい、の心意気でいつも通りに仕事をこなしに来たアニマリア・スノーフレーク(十二歳所謂二十歳・e16108)であったが、救援ありいうことで少しばかり気を引き締めていた。ひとまず雪斗が無事であること、ヒールを施されたことを確認し、自らは敵体力を削る布石を。
「誰かの似姿であることに、思う所は有りますか? それともどうでもいいんでしょうか?」
 地獄化したオラトリオの翼からロザリオ『シルバーラース』へと炎を移し、アニマリアは問いかける。踏み出し、ワイルドハントへ炎を灯す。
 が、答えは得られない。
「……何にせよ、デウスエクスは倒し、味方は助けるだけです」
 続くのはボクスドラゴン「クラーレ」。花弁のブレスを放ち、ケルベロスの与えた阻害効果を増やしてゆく。
「香坂は大丈夫そうね」
 ならば、とリリは雷壁を築き、前線で戦うケルベロスに加護を与える。
 念のため、とフェイトも雪斗へと桃色の霧を放つと、アデルが炎を纏ってワイルドハントへと突撃した。

●陰鬱な瞳に見るもの
 ワイルドハントは、ゆっくりとケルベロスたちを見渡す。
「1人始末すれば良いと思ってたんやけど……8人となると面倒やなぁ」
 雪斗のそれとは違う声色でつぶやき、ワイルドハントは目を伏せる。そのまま指先で本のページを弄び、放つは大量の霧。到達するは、前衛。
「催眠ですか……これはいけませんね」
 アニマリアは前衛のケルベロスを極光で包み込む。ひどく冷静に対処できるのは、彼女の生い立ちゆえか。
 ティスキィも薬液の雨を降らせ、残る催眠状態を消し去ってゆく。
 それにしても、気になるのはワイルドハントの外見だ。
「鏡で見たような、そっくりな自分と対峙するってなんだかこわいね……もし、自分と出会ったら……、複雑な気持ちかも……。実際に出会った、雪斗さんはどう思ってるのかな」
 ティスキィの言葉に、ラグナシセロはうなずく。
「そうですね……雪斗様ご本人は複雑かもしれませんね」
 とはいえ、ラグナシセロは偽物の雪斗――ワイルドハント相手に、決して手は抜かない。不思議と気品を感じさせる動作でバスターライフルを構え、ラグナシセロは静かに引き金を引いた。
 銃口から零れ始めた冷気は直線を描き、ワイルドハントの手元を凍らせる。
 主の方を一度だけ見て、クラーレは封印箱へと入り込む。少しはみ出した花飾りを箱の中へとしっかり入れたら、ワイルドハント目がけて体当たり。
「ケルベロスの姿でモザイクを埋めるような事をしてドリームイーターは何を考えているのやら。倒して分かることなら存分に牙を振るうと致しましょうか」
 SkollとHati、それぞれ名のついた得物を手にアルルカンはワイルドハントを斬りつける。舞うように、獣が猛るように。
 刻まれる創傷に眉ひとつ動かすことなく、ワイルドハントは佇んでいる。雪斗と同じ顔をしたままで。アルルカンは、僅かに首をかしげ。
「中身は別物とはいえ、自分の一側面に似た敵を相手取るというのは……人によっては思う所もあるのでしょうね」
 雪斗を一瞥すると、嫌悪感を露わに厳しい顔つきでワイルドハントを正面に捉えているのがわかる。
 ワイルドハントの無機質な表情は、かつての雪斗自身を見ているような気分にすらなる。全てを諦めていた、あの頃の。
 今は違うと否定するように首を振り、雪斗はワイルドハントの背後から攻撃を仕掛ける。
「助けに来てくれた皆や、俺の大切な人に怪我でもさせたら……お前の事、絶対に許さへんからね」
 強く言い切ってパイルバンカーの先に冷気を纏わせ、背を貫いた。
「雪斗、下がって!」
 雪斗がワイルドハントから距離を取ったのを見て、ヴィはプログラムを起動した。
「――計画ヲ実行スル」
 直後、ワイルドハントの頭上に極めて小さなブラックホールが出現し、彼のエネルギーを奪ってゆく。
 攻撃に専念するケルベロスに対し、リリはあくまでサポートを。
「一刻も早く抜け出したい……」
 眉根をよせてぼやき、今度は後衛にむけて雷壁を構築する。
 リリにとって耐えがたいのは、粘性の液体に満たされたこの空間。戦闘に支障がないとはいえ、気持ち悪いことこの上ない。
「ふええええ……確かに気持ち悪いのです……ワイルドハントを倒すまでのガマンなのです!」
 アデルがスピンを見舞う間に、フェイトは呼吸を整え。
「貴方には聞こえますか? 乙女の嘆きの歌声が…」
 詠唱したのは『魔法使いのおじいさん』から受け継いだ魔法、そのひとつ。行使された魔法は、フェイトを含む後衛の持つ力を高めてゆくのだった。

●同じで違うもの
 星色の髪をなびかせ、ラグナシセロはワイルドハントの側面に回りこむ。彼の者の凍てつくような翼ごと蹴り抜き、得意の脚技をお見舞いした。
「今です!」
 ラグナシセロの声に視線で応え、アルルカンはSkollの刀身をワイルドハントに向けた。
 トラウマが映されてなお、ワイルドハントは無表情を貫いている。
 回復には、余裕がある。癒やし手を担うティスキィとフェイトはもちろん、アニマリアとリリによる状態異常の解除が心強い。
 フェイトは『バシリス・アーディン・アイオーニオン・カタラ』を唱え、後衛に力をこれでもかとばかりに高める。
「ふええええ! 状態異常は厄介なのです! アデル、あっちも状態異常付けにしてやるです!」
 あざとらしい困り顔をつくり、フェイトはアデルをびしりと指差す。言われ、アデルはワイルドハントの炎を増やすべく加速する。
 ワイルドハントは、何度でもページを捲る。今度は一、二、三ページ戻って。ワイルドハントの視線は、ケルベロスの前衛へ。
 暗色の雪待草の花が降り始め、ケルベロスたちの動きを鈍らせてゆく。
「諦めたらええのに」
 ワイルドハントの、気だるげな言葉。
「いいえ。絶対に諦めません」
 微笑みながら、それでも強い口調でティスキィが言い切った。星辰の剣で耐性を与える魔法陣を描き、仲間を支える。クラーレも、少しでも力になろうと必死に体当たりする。
 回復は不要と判断したアニマリアは、やにわに翼を広げた。
「ドリームイーター、欠損をモザイクで覆う者……周囲がモザイクで覆われているなら……居場所無き者?」
 首をかしげ、アニマリアが小さくつぶやいた。でも、と思い直し、7色の翼の光、その力を収束させる。
(「居てもいいよとか言われたらモザイクが晴れて強化されそうですし、黙ってぶっ叩きましょう」)
「七色の光よ、混ざり白光へと還れ」
 光が一気に射出され、ワイルドハントに刻まれた炎や氷を加速度的に増やした。それに、と、アニマリアはヴィを見る。
(「既知であるほど叩きにくい心理があるかもしれませんし、叩く回数減らせられれば良いのですが」)
 攻撃のタイミングをうかがって動いていたヴィは、不意にワイルドハントの顔を凝視してしまう。
(「それにしても、……雪斗に似ている。そっくりだ」)
 この青年に、グラビティを放っていいのか。この顔は、自分の大切な人ではないのか。痛みを与えれば、雪斗も苦しむのではないか。
 不安の色を帯び始める空色の瞳を、本物の雪斗は見逃さない。
「ヴィくん、そいつは偽物やからね! 俺があんなに辛気臭い顔した事、今まであった?」
「ああ、うん。あれは違う! 俺の大切な人はここにいる。俺の大切な人を、雪斗を、傷つけるものは許さない!」
 エアシューズでの蹴撃を喰らわせる雪斗に続き、ヴィは躊躇なく炎弾を撃ち出した。
 たからものは、目の前ではなく。一緒に歩いていくために、すぐ隣にいる。
 二人の様子をどこか微笑ましく見て、リリも攻撃へと移る。信頼している者同士を眺めるのは、嫌いでは無い。
 リリは雷鳴の杖を水平に構え、ワイルドハントを電撃で包み込む。
「こんな空間、さっさと出るわよ」
 意地でも笑みひとつ浮かべず、リリは肩にかかる髪を払った。

●行方
 オウガメタル「いたずらメタル」をまとい、フェイトも攻勢に転じる。
「アデル、続いてガトリングなのです!」
 フェイトに指示され、アデルはエンジンをふかしながら弾丸を撃ち出した。
「ほんま、諦めが悪いんやね」
 ワイルドハントはページをめくり、雷鳴の刃を放つ。雪斗がこの空間を訪れた時に放たれた刃は、またもや雪斗目がけて飛来する。今度は足元を狙ったのか、地面すれすれを滑るように飛ぶ。
「させない!」
 雪斗の前にヴィが立ち塞がり、代わりに脚に大きな傷を負う。しかしヴィは膝を突くことなく、ワイルドハントを直視している。
 さほど深くはない傷だが、幾度も仲間を庇ったヴィの負傷は大きい。
「ヴィくん……!」
 言葉を失う雪斗に、ティスキィが歩み寄る。
「必ず、癒すから……、全力で戦って」
 そう言って、ティスキィはヴィの足元からガーベラの花籠を出現させた。光の幻影はヴィを包み込み、空色に光るガーベラの中でヴィが赤い宝石を見つけると、行動阻害の状態異常が消えてゆく。さらにヴィを包む花の香りは思いを新たに。
「少しでも、役に立てたら――」
「少しだなんて、とんでもありません。ティスキィ様は大変良く僕たちを回復してくださっています」
 ティスキィに微笑みかけ、ラグナシセロは如意棒を手にした。伸ばした棍でワイルドハントを後方に押しやれば、クラーレが花のブレスを浴びせてゆく。
 チェーンソー剣で凪ぐように斬りつけたリリは、手近にいた仲間へと視線を送る。
「スノーフレーク、続けられるわね?」
「勿論。畳みかけますよ」
 アニマリアの叩きつけた炎が勢い良く燃え、ワイルドハントの翼を焦がす。
 アルルカンも二本の牙でいくつもの傷をワイルドハントに刻む。紫の目は、決して獲物を逃がさない。
 今ならば、大技も当たる。仲間の付与し続けた効果は凄まじく、もはや攻撃を外す方が難しいほど。
 ヴィが鉄塊にて十字の傷を与えれば、傷跡から地獄の炎を噴出させる。
「雪斗!」
 ヴィは宙へと身体を投げ出し、雪斗の射線を作り出した。
「ありがと、ヴィくん! ――ワイルドハント、外さんよ」
 雪斗が、スノードロップの花を出現させる。
「この花を、キミへ。――もたらされるのは、『希望』でも『慰め』でもないけれど」
 白く可愛らしいスノードロップの花は、回避しようとするワイルドハントを執拗に追い詰める。やがて花弁が開き、ワイルドハントを喰らった。そのままワイルドハントは動きを止め――スノードロップの甘やかな香りを残して、消滅した。
 厳しい表情を緩め、ラグナシセロは滅びゆくものを想い静かに祈る。
「……安らかな、眠りを」
 その言葉の数秒後、空間を覆っていたモザイクが一瞬で消え去った。足元には草が生い茂り、空は抜けるほど青い。
「こうなると、ヒール無用ですね」
 アニマリアがあたりを見回す。鳥居に賽銭箱にと、視界に入るのはただの山奥の神社だ。
「気になることは多いけれど、消滅してしまっては、ね」
 リリも肩をすくめ、残念そうにため息をついた。
 もはや危険はないとわかると、クラーレは甘えるようにティスキィの肩に飛び乗る。
「クラーレ、よく頑張ったね」
 鼻先を撫でれば、クラーレは嬉しそうに目を細めている。
「みんな、本当にありがと。おかげで助かったんよ」
 雪斗は仲間に頭を下げ、笑顔を向ける。丁寧に礼を述べる雪斗の様子を、ヴィがあちこちから見ては確かめている。
「雪斗、怪我はない? どこか痛いところとかない?」
「ふふ、ヴィくんもありがと。俺は大丈夫! ヴィくんは平気?」
 いつもの顔で問われ、ヴィは首肯し。
「もうだいじょぶ、一緒に帰ろう?」
「ん。……来てくれてほんまに嬉しかった」
 うなずき、雪斗はヴィの隣に立って歩き始めた。
 やわらかな光が、彼らを照らしている。

作者:雨音瑛 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年10月17日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 8
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