俺はお前に会いたくなかった

作者:秋津透

「予感が当たったな……」
 正直、当たってほしくはなかったんだが、と、星詠・唯覇(星天桜嵐・e00828)は苦い表情で呟く。
 ここは、長野県下高井郡木島平村。険しい山が連なる村域内には、いくつかの小集落……というか、居宅の固まった場所があるが、その中の一つが奇怪なモザイクに覆われている。
「これが噂のワイルドスペースって奴か。だとすると、あそこに俺の暴走形態を模したドリームイーターがいる可能性が高い、と……」
 会いたくないな、と、唯覇は苦い表情のまま唸る。彼は、自分の暴走形態が二つあることを知っている。そして、そのどちらも、間違っても対面したい姿ではない。
「とはいえ、放置もできん……」
 見るからに気の進まない様子で呟くと、唯覇は自前の翼……その片翼は未だに折れた痕跡を残し、完全には治癒しきっていない……をばさりと広げた。

「だいたい、聞いた通りだな……」
 モザイクに覆われた区域に入った唯覇は、油断なく周囲を見回しながら呟く。
 モザイクの中は、元の地形や建物などがバラバラにされて混ぜ合わされたような奇怪な場所で、まとわりつくような粘性の液体に満たされているが、呼吸にも発声にも支障はない。すべて、今までワイルドスペースを発見、探索したケルベロスたちが、報告している通りだ。
「だとすると、そろそろ……」
 唯覇が呟いた時、甲高い声が左前方から投げかけられた。
「参ったね。このワイルドスペースを見つけて、入り込んでくるなんて。すっげー迷惑なんだけど。まさか、この姿に因縁があるの?」
 うんざりしたような調子で言いながら姿を現したのは、まだ年端もいかない少年。粗末な着物を裾短にまとい、身の丈ほどもある大きな鎌に、小剣を鎖で繋いだものを携えている。そっちで来たか、と、唯覇は暗い表情で呟く。
「ああ、因縁はあるさ。うんざりするほど、たっぷりとね」
「あっそ。だけど、そんなことはどーでもいーんだ。相手が誰だろうと、今、ワイルドスペースの秘密を漏らすわけにはいかないからね。あんたのことは、おいらが殺す。ただの邪魔者としてね」
 無雑作な口調で告げ、少年は大鎌を構える。なるほど、これは別人だ、と、唯覇は暗い表情のまま唸る。
(「こいつが俺なら……あの時の、あの年頃の俺なら、今の俺を見て、こんなに平然としていられるわけがない……」)
 唯覇が呟いた時、過去の彼に似た少年……ドリームイーターのワイルドハントは、猛然と鎌を振るって唯覇に襲い掛かった。

「緊急事態です。長野県木島平村でワイルドハントについて調査していた星詠・唯覇さんが、ドリームイーターの襲撃を受けるようです」
 ヘリオライダーの高御倉・康が、緊張した口調で告げる。
「ドリームイーターは自らをワイルドハントと名乗っていて、『木島平村の小集落の一つ』をモザイクで覆い、その内部で何らかの作戦を行っているようです。急ぎ、救援に向かって、ワイルドハントを名乗るドリームイーターの撃破を行ってください。このままだと、星詠・唯覇さんが殺されてしまうかもしれません」
 口早に言って、康はプロジェクターに地図と画像を出す。
「現場はここです。モザイクに覆われた小集落は、特殊な空間になってしまっているようですが、戦闘に支障はないようです。敵のドリームイーターは単体で、唯覇さんに似た顔だちをしていますが、年端のいかない少年の姿をしているので、見分けをつけるのは容易です。ポジションはキャスターで、簒奪者の鎌のグラビティをかなりの高威力で使います。正直、一対一の闘いでは、唯覇さんに勝ち目はないというぐらいの強さです。子どもの姿をしているからといって、油断や手加減をしていられるような相手ではありません。また、鎌のグラビティではありませんが、モザイクを使った治癒能力もあるようです」
 一気に言い放つと、康は一同を見回す。
「ワイルドハントは、今この時、ワイルドスペースの秘密を漏らすわけにはいかないと口走っているようです。単身挑んだ唯覇さんの行動は無謀にも思えますが、彼には彼の思うところがあるようですし、敵の秘密作戦を直感で見事に暴いたとも言えます。どうか唯覇さんを無事に救い、ワイルドハントを撃破してください」
 そう言って、康は深々と頭を下げた。


参加者
ヒスイ・エレスチャル(新月スコーピオン・e00604)
星詠・唯覇(星天桜嵐・e00828)
エリオット・シャルトリュー(イカロス・e01740)
天音・迅(無銘の拳士・e11143)
五嶋・奈津美(地球人の鹵獲術士・e14707)
西院・玉緒(夢幻ノ獄・e15589)
桔梗谷・楓(オラトリオの二十一歳児・e35187)
櫻田・悠雅(報復するは我にあり・e36625)

■リプレイ

●突入! 謎のワイルドスペース
「……あれか」
 長野県下高井郡木島平村上空。急行してきたヘリオンから真っ先に飛び出したエリオット・シャルトリュー(イカロス・e01740)は、眼下に広がる光景の一画を見据えて唸った。
「うまく擬装してある。……よく見つけたもんだ」
 あそこの中へ飛び込んでいく、ということはあまり考えないようにして、エリオットは星詠・唯覇(星天桜嵐・e00828)が直感に導かれて発見し、その中へ単身踏み込んでいったと思われる、モザイクに覆われた区域、ワイルドスペースに向かって急降下する。
 実のところ、エリオットは軽度の閉所・暗所恐怖症で、高空から森を見下ろすのは何でもないが、地上に降下して日差しの通らない枝下の狭い空間を歩む状況は、あまり想像したくない。ましてや正体不明のワイルドスペース、いったいどういうことになっているのか……やっぱり想像したくない。
 しかし、仲間の唯覇を助けねばという責任感に駆られ、エリオットは無意識に表情を歪ませながらも、ワイルドスペースへ飛び込む。
「思ったよりは圧迫感がないな……暗くもないし」
 どういう構造なのか不明だが、内部からはワイルドスペースを覆い隠すモザイクは見えず、普通に空が見える。ふう、と内心息をつき、エリオットは滞空したまま周囲を見回す。
「どこだ、唯覇……おっ?」
 その時、少し先の方でいきなり竜巻が巻き起こり、少し掠れた叫び声が響く。
「答えろ! ケルベロスの暴走姿を使って何を企む? 暴走姿でないと出来ない事でも?」
「はん! 知らないよ! 知ってたって、ぺらぺら言うわけないだろ!」
 幼く甲高い声が、やや苛立った調子で応じる。
「ぐだぐだ言ってないで、とっとと死ねよ! ……ちっ、また邪魔しやがって、このチビスケめ!」
「そこかーっ!」
 後続にも聞こえるよう大声で叫びながら、エリオットは竜巻が起き、叫び交わす声のする場所へ全速力で飛び込む。
「援護隊先鋒エリオット・シャルトリュー、ただいま参上!」
「げっ! マジか、新手が……ぐわっ!」
 血相を変えて空を見上げる唯覇によく似た少年……ドリームイーターのワイルドハントに向け、エリオットは空から渾身の急降下重力蹴りを叩きつける。
「唯覇、無事かっ?」
「ああ、何とか生きてる……カランのお陰だ」
 応じながら、唯覇は自分のサーヴァント、テレビウムの『カラン』に目を向ける。実際、『カラン』の献身的な庇いがあったから、回復一辺倒ではなく、オリジナルグラビティ『桜吹雪(サクラフブキ)』を使って竜巻を起こすことができた。
「くっそぉ! やりやがったなあ!」
 エリオットに蹴りつけられたワイルドハントは、凶悪な目つきでケルベロスたちを睨み据え、大鎌を構える。
「新手が何人来ようが、皆殺しにしてやる! 相手が誰だろうと、何人いようと、今、ワイルドスペースの秘密を漏らすわけにはいかないんだ!」
「皆殺しねぇ……唯覇と『カラン』の二人だけでも、かーなーり、手こずってたように見受けられるんだけど?」
 皮肉っぽい口調で告げながら天音・迅(無銘の拳士・e11143)が上空から舞い降り、消耗している『カラン』に気力を送って治癒する。
「無理そうな目標は、思ってても口に出さない方がいいぜ? 恥かくからさ」
「まあ、自分の姿を隠し、他人の姿を真似している時点で、もはや充分に恥晒しではありますが」
 穏やかな口調で辛辣な言葉を放ちながら、ヒスイ・エレスチャル(新月スコーピオン・e00604)がモザイク状に混ざった木々の間から姿を現す。シャドウエルフのヒスイは、オラトリオのエリオットや迅のように空を飛んでは来られないが、森の中での迅速な行動はお手の物。いったんは地上に降りたが、さほど飛行組に遅れず現場に到達した。
「ワイルドハントとやら、悪戯が過ぎましたね。夢を見るのは、お仕舞にしましょう」
 むろん、ドリームイーターが夢を見なくなるのは死ぬ時でしょうけれど、と、淡々と告げ、ヒスイはオリジナルグラビティ『疑似水晶(ギジスイショウ)』を炸裂させる。
 翡翠色の瞳から零れ落ちた乳白色の光は、やがて眩い光を纏う雷となり、ワイルドハントに襲い掛かる。
「ぐわわわわわっ!」
「貴方のその姿、本当の姿とは思えませんね。だって、どこのワイルドスペースでも、足を踏み入れたケルベロスの偽物しか見つかってないじゃないですか」
 あくまで淡々と、ヒスイは言い放つ。
「何なら、捕まえて皮でも剥いでみましょうか。君を解剖でもしてみれば、隠したい秘密が分かるかもしれませんし」
「へっ、捕まえられるもんならやってみな!」
 ワイルドハントが毒づいた途端、上空から飛行してきたドラゴニアンの櫻田・悠雅(報復するは我にあり・e36625)が、急降下重力蹴りを叩き込む。
「その動き、阻害させてもらう」
「ぐあっ!」
 上からの急襲をまともにくらったワイルドハントは、悲鳴のような声で叫ぶ。
「な、何人がかりで来てるんだよ!」
「はっ! ケルベロスはなぁ、仲間助ける時に、手の出し惜しみとかしねぇんだよ!」
 悠雅に続いて降下してきた桔梗谷・楓(オラトリオの二十一歳児・e35187)がドヤ顔で言い放ち、唯覇に強力な共鳴治癒を行う。実のところ、唯覇は『カラン』の庇いを受け、無傷とまでは言わないもののそれほど深手を負っているわけではないのだが、楓はそこまでは見ていない。
 更に、木立を縫うようにして飛んできた五嶋・奈津美(地球人の鹵獲術士・e14707)のサーヴァント、ウイングキャットの『バロン』が、『カラン』を含む前衛に清浄な風を送り、治癒を行う。
「おい、奈津美は一緒じゃないのか?」
 楓が訊ねると『バロン』はひょいと背後を振り返る。そちらからは破壊音と小さな罵声らしきものが聞こえており、どうも奈津美と西院・玉緒(夢幻ノ獄・e15589)の二人は、声や爆音を頼りに降下点から現場に直行しようとして、道なきモザイク木立に突っ込んでしまったらしい。
 そして、口の端から血を垂らしたワイルドハントが、憤怒の形相で大鎌を振り上げる。
「くそおっ! 数を頼みに好き放題やりやがって、雑魚どもが! ああ、皆殺しだ! ワイルドスペースの秘密を探ろうと踏み込んでくる奴は、何人いようが必ず皆殺しにしてやるっ!」
 ぺっと血を吐くと、ワイルドハントは初志貫徹とばかりに唯覇に向かって斬りつける。そして、飛び出してきて庇う『カラン』を両断しかねない勢いでばっさりと斬った、その時。
「っと、間に合った?!」
 瞬間、モザイクでつぎはぎされた奇怪な樹木を二人がかりで蹴り飛ばし、奈津美と玉緒が現場に飛び込んでくる。奈津美は、たった今深手を負った『カラン』に気力を送り、玉緒は樹を蹴り倒したそのままの勢いで、ワイルドハントの顔面に重力蹴りを打ち込む。
「ぐはっ!」
「随分と楽しそうね。わたしも、混ざっても良いでしょう?」
 ばんっ、と爆乳(自己申告によると108cm・kカップ)を惜しげもなく突き出すスタイリッシュ(?)なポーズをとり、玉緒が挑発的に言い放つ。
「これが噂のワイルドスペースね。粘性の液体……って、何だかアレじゃない?」
「お、おにょれ……」
 玉緒のピンヒールで顔をまともに蹴りつけられたワイルドハントが、鼻血をぼたぼた垂らしながら不明瞭に呻く。『カラン』を斬った時にドレインを発動させ、だいぶ傷を塞いで出血を止めたのだが、これでは元の木阿弥である。
「ひしゃみゃにょようにゃイキャれおんにゃに、ワイリュドシュペーシュのひみしゅをしゃぐりゃれてたみゃるもにょきゃ!」
「何言ってんのかわからんぞ。まず、鼻血拭け、鼻血」
 楓が真顔で告げ、ワイルドハントは着物の袖で、ぐしゅっと鼻血を拭った。

●偽者に明日はない 
(「確かに手強い……けれど、八対一、いえ、サーヴァントを入れて十対一の数差を覆せるほどの強さではないわね」)
 執拗に唯覇を狙うワイルドハントの鎌を、庇って受けたエリオットの傷を癒しながら、奈津美は声には出さず呟いた。
(「簒奪者の鎌は、本来、単身の相手に威力を発揮する武器。複数の相手を一度に攻撃するには、二丁鎌にする必要があるけど、見たところそういう用意はない。そして単身相手の一撃も、カラン……テレビウムを一撃で消し飛ばす威力はない」)
 冷静に、的確に対応すれば勝てる、と、奈津美は確信する。今のところ、逃げ出す気配はなさそうだが、そこは最後まで用心しなくてはなるまい。
「唯覇を子供にしたような姿……。けど、あなたは随分嫌な目つきをしているのね」
「うにゅ……」
 止まらない鼻血を拭いながら、ワイルドハントは恨みがましい目つきで奈津美を見やる。確かに嫌な目つきではあるが、状況が状況だけに、多少哀れを誘う感じもしなくもない。
 だが、デウスエクスの残忍な行為により心を地獄化するに至っている悠雅は、表情一つ動かさず、ワイルドハントにオリジナルグラビティ『漆黒の縛鎖(シッコクノクサリ)』を放ち、アンチヒールを付与する。
「煉獄の鎖、かの者より、活力を奪え」
「ぎゅはっ!」
 地獄の力を集め鎖としたもので、腰のあたりを強打束縛され、ワイルドハントは大きくよろめく。足が動かなくなったのを補うためか、あるいは飛んで逃げようとしたのか、ワイルドハントはオラトリオの翼を広げたが、そこへすかさず唯覇がオリジナルグラビティ『桜吹雪(サクラフブキ)』を発動させ、竜巻で敵を地面に叩き伏せる。
「ぎゅあっ!」
「その姿を得た事、せいぜい後悔すればいいさ……」
 ワイルドハントの片翼が叩きつけられた衝撃で音を立てて折れるのを見やって、唯覇は小さく呟く。更に、ワイルドハントが両耳につけていた耳飾りが、片方千切れ飛んでいるのを見て、唯覇は皮肉っぽいとも自嘲するともつかない表情になる。
「その姿……あの頃の俺にもっと力があったら……願っても仕方ない後悔の化身だが……それでも力が足りずに叩きのめされていくと、皮肉にも今の俺に似てくる。ああ、力を得ていたかもしれない空想の俺は、仲間を得た現実の俺に勝てない。それを見せつけてくれたことには、感謝するさ」
「く、くしょう……」
 ぎりっと奥歯をくいしばり、ワイルドハントは大鎌にすがって立ち上がる。そこへ『カラン』が容赦なく、バールのようなものを叩きつける。
 更に楓が、オリジナルグラビティ『馨夢幻影(ケイムゲンエイ)』を放つ。
「舞うは影、残るは馨り……ってな。ドリームイーターならそれらしく、夢幻(ゆめまぼろし)と踊ってろ」
 鳳仙花の種にも似た無数の魔法弾が飛び散り、ワイルドハントにダメージを与えながら不思議な芳香で包む。ただでさえ苦しげなワイルドハントの表情が更に歪み、目の焦点が合わなくなる。
「あ……が……」
「トラウマか。何が見えてるのか知らねぇが、そろそろ終わりにしてやるか」
 微妙に憐みの混ざった口調で呟くと、エリオットがオリジナルグラビティ『幻創像・蒼翼のレイニアス(スーヴニール・オル・レイニアス)』を発動させる。
「青炎の地獄鳥よ、我が敵をその地に縛れ」
 地獄の炎を足に纏わせ地面を蹴ると、澄んだ青色の炎で構成された鵙(モズ)が無数に出現し、もはや身動きもままならないワイルドハントへと一斉に襲い掛かる。標的を貫いた炎の鵙は、そのまま敵を地面へ縫い留める青炎の杭へと変化する。
 そして、完全に動きを止められたワイルドハントに、迅がオリジナルグラビティ『訃報の拳牢(フホウノケンロウ)』を打ち込む。
「その体勢からこれを捌けたら褒めてやるけど……やっぱ無理かな?」
 苦笑混じりに言い放ち、迅は隙の無い掌打で疾く突き抜ける衝撃波の嵐を紡ぎ、ワイルドハントに叩きつける。捌くどころかガードもままならず、ワイルドハントの小柄な身体を衝撃波が直撃する……が、地面に突き刺した鎌にすがったまま倒れない。
「……見かけによらず、しぶといな」
「そうねぇ……でも、これに耐えられるかしら?」
 できることなら耐えきって頂戴。これぐらいで逝かれちゃあ、愉しめないし……ね? などと笑顔で無茶苦茶を言いながら、玉緒がオリジナルグラビティ『鳳蝶ノ煌(アゲハノキラメキ)』を発動させる。
「はっ!」
 寸毫の容赦も手加減もなく、玉緒は手にしたリボルバー銃『RAGING BULL改』の銃把をワイルドハントの顔面に叩き込み、迸る神気を「七色に輝く蝶の羽」状に展開し飛翔する。そのまま空中でバク転し、頭上から頭頂にピンヒールでの急襲。ほぼ完全に頭蓋を砕いたところへ、とどめとばかりに展開した神気を収束し撃ち込む。
 ……あの、いったいどうやってこれに耐えきれっていうんですか?
「決まったわね!」
 もはや、どう見てもショタを残忍に嬲り殺すスタイリッシュサド痴女様(誰か警察呼べ)という勢いで、玉緒はばんっ、とドヤ乳を決める。同時に、ワイルドハントの全身が粉々に砕け散って空中に溶け消える。
「……やれやれ、また切片も残さず消滅ですか。身体の一部でも持ち帰れたら万々歳と期待していたのですが」
 まあ、斃されるとモザイクと化して溶け消えるのがドリームイーターの常ではありますけれどね、と、ヒスイが淡々と呟いた。

作者:秋津透 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年10月18日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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