ハードボイルドの卵以外許さない!

作者:柊暮葉


「ゆで卵はハードボイルドのみ! そしてハードボイルドのゆで卵こそ至高の食べ物である!」
 廃寺でビルシャナが叫んでいる。
「半熟ぐずぐずのゆで卵などゆで卵ではない! 第一、皮が剥きづらくて食べるテンションが下がるだろーが!」
 また勝手な事を叫んでいる。
「卵にはタンパク質や鉄分、カルシウム、ビタミンCなど様々な栄養が含まれている。さらにコレステロール値を正常化し、ダイエット効果も高く、美肌にもよい! 正に万能食品である卵! 中でもゆで卵は作りやすく、持ち運びなどにも便利! 正に理想の食べ物である!」
 ビルシャナの説教に対して信者達が歓声を上げる。
「一生のうちに食べられる回数は限られているが、ならばより作りやすく便利であり、しかも万能食品のゆで卵を食べるべき! 一生、ハードボイルドのゆで卵を食べ続けるのだーッ!」


「一生ハードボイルドのゆで卵を食べ続けろという悟りを開いたビルシャナが発生しました。問題を解決してください」
 セリカ・リュミエールが集めたケルベロス達に説明を開始した。
 ロザリア・レノワール(黒き稲妻・e11689)はどういうことなんだと思った。
「悟りを開いてビルシャナ化した人間とその配下と戦って、ビルシャナ化した人間を撃破する事が、今回の目的です。このビルシャナ化した人間が、周囲の人間に自分の考えを布教して、配下を増やそうとしている所に乗り込む事になります。ビルシャナ化している人間の言葉には強い説得力がある為、ほうっておくと一般人は配下になってしまいます。ここで、ビルシャナ化した人間の主張を覆すようなインパクトのある主張を行えば、周囲の人間が配下になる事を防ぐことができるかもしれません。ビルシャナの配下となった人間は、ビルシャナが撃破されるまでの間、ビルシャナのサーヴァントのような扱いとなり、戦闘に参加します。ビルシャナさえ倒せば元に戻るので、救出は可能ですが、配下が多くなれば、それだけ戦闘で不利になるでしょう」


「ビルシャナの能力は?」
 誰かの質問に対して、セリカはすぐに資料を広げてくれた。
 ビルシャナ閃光……敵を退ける、破壊の光を放ちます。
 孔雀炎……孔雀の形の炎を放ち、敵を焼き払います。
 浄罪の鐘……鐘の音を鳴り響かせ、敵のトラウマを具現化させます。
 これらの力で戦うらしい。
「今回のビルシャナは、卵が大好きであらゆる古今東西のあらゆる卵料理を作り続けてきた青年が、初心に返ってゆで卵に目覚め、中でも皮が剥きやすいハードボイルドだけが至高であると悟りを開いたというものです。……美味しいですけどね、卵」
 セリカはため息をついた。
「配下の10名も卵料理にこだわりのあった料理好き達で、ビルシャナに洗脳されて言動が攻撃的かつ排他的になっています。現在彼らはビルシャナと共に都内の廃寺を乗っ取り、周辺住民に対してゆで卵の布教活動を行っています。今はプチ嫌がらせ程度ですが、そのうちゆで卵以外の料理を食べたら暴行とか、飲食店に乗り込み暴行などという事になりかねません。そうなる前に、配下達にはインパクトを与えて正気に返し、ビルシャナは退治してください」


 最後にセリカはこう締めくくった。
「教義を聞いている一般人は、ビルシャナの影響を受けているため、理屈だけでは説得することは出来ないでしょう。重要なのは、インパクトになるので、そのための演出を考えてみるのが良いかもしれませんね」


参加者
ミザール・ロバード(ハゲタカ・e03468)
カルロス・マクジョージ(煌麗の満月・e05674)
九十九折・かだん(泥に黎明・e18614)
日月・降夜(アキレス俊足・e18747)
ミカ・ミソギ(未祓・e24420)
クロエ・フォルバッハ(ヴァンデラー・e29053)
ユリス・ミルククォーツ(蛍狩りの魄・e37164)
鬼灯・こよみ(カガチの裔・e39618)

■リプレイ


 ケルベロス達は現場の廃寺に到着した。
 すると、本堂の方からビルシャナのばかでかい声が響いてきた。
「ゆで卵はハードボイルドのみ! それが至高!」
 その後に配下10名の「かーたゆでっ、かーたゆでっ」という掛け声が入った。本当に一体何の宗教なんだろう。
「固ゆで卵以外、食してはならーんっ!」
 ビルシャナが叫ぶと、信者達の拍手喝采。
「何を食おうと自由だとは思うがな。それを束縛するような野郎には一言申したくなるわけよ。デウスエクス死すべし、食われるべきはどちらかなのを教えてやろう」
 ミザール・ロバード(ハゲタカ・e03468)がそう言った。
「そうだね、ゆで卵はおいしい。調理も簡単で栄養価もよく短時間で出来る、実に結構なことだ。それ故にゆで卵の可能性を狂信者たる君達自らが殺すこの愚行を許すわけにはいかないんだ」
 ミカ・ミソギ(未祓・e24420)は真剣な口ぶりであつ。
「食べ方の好みは仕方ないところもありますが……他の料理を否定してしまうところまでいくと、行き過ぎですね。さぁ、料理の時間です! もといデウスエクスをやっつけて、皆さんを開放しましょう!」
 鬼灯・こよみ(カガチの裔・e39618)は元気よくそう言った。
「たくさん、卵料理……こんな感じかな?」
 カルロス・マクジョージ(煌麗の満月・e05674)は既に作り上げた数々の卵料理を持ち込んで来た。半熟卵の他に、卵焼きやスクランブルエッグ、ケーキにふわとろオムライスなどである。
「一生のうちに食べられる回数は限られているが、ならばより作りやすく便利であり、しかも万能食品のゆで卵を食べるべき!」
 その間にもビルシャナは信者達とともに訳の分からない事を喚いている。
 聞いていられないので、ケルベロス達は、九十九折・かだん(泥に黎明・e18614)、日月・降夜(アキレス俊足・e18747)、クロエ・フォルバッハ(ヴァンデラー・e29053)、ユリス・ミルククォーツ(蛍狩りの魄・e37164)も共に、全員で本堂へと移動した。
「ゆで卵はハードボイルドが至高ッ!」
 本堂では相変わらずビルシャナが他をこきおろして固ゆで卵ばかりを褒め称えている。それに頷いている10名の信者。
 そこでこよみが廃寺の錆び付いた引き戸に手をかけた。
 がらがらぴしゃーん!
 大きな音を立てて開かれる引き戸。
 突然の事に驚いて、ビルシャナ達がこよみ達ケルベロスを振り返る。
 こよみは本堂の中に踏み込んでいった。
 ケルベロス達も次々に突入。
「なんだお前ら!」
 ゆで卵持って怒鳴るビルシャナ。
「私達はケルベロスです。あなたたちを説得しに来ました」
 こよみは信者達に向き直った。
「なんだとっ」
「我々のゆで卵を邪魔するな!」
 信者達がいきり立つ。
 そこでこよみがあくまで穏やかに言った。
「好きなものを美味しい食べ方で食べる。それも素敵なことです。けど、卵って鶏卵だけでしょうか? 秋らしく、こういうもの、食べてみたくないですか?」
 こよみはいくらを熱々の白米の上にたっぷり乗せて、軽くお醤油をかけてみた丼を差し出した。
 艶々のお米の上にルビーよりも赤いいくらがたっぷり。醤油とともに食欲をそそる匂い。思わず沈黙していくら丼に見入る信者達。
「食が進むし、沢山美味しいものがある季節です! 楽しみを狭めるの、勿体無いです。食事は楽しい場所です。排斥は似合いません」
 こよみが説得すると信者達は明らかに食べたそうな顔でいくら丼の方へ近づいて来る。
「いくらの栄養価がどんなもんだー!!」
 そこでビルシャナが怒鳴った。
「鶏卵こそ正義! ゆで卵こそ至高ッ! そんな外道の食べ物は撲滅せよーッ!!」
 どん引きするこよみ。信者達はすごすごとビルシャナの陣地に帰っていく。
「ゆで卵、確かに作りやすくて美味しいよね。でも、もうひと手間加えるだけで、また違った楽しみ方も出来るんだよ」
 そこでクロエが前に出た。
 山羊の頭骨を被って顔を隠した、呪術師系不気味ちゃんにヒく信者達。
 彼女は廃寺の厨房で作った煮卵を持って来ている。
「めんつゆの中で、ゆで卵を煮るだけなんだけど…これだけで、煮卵の完成。騙されたと思って、一つ食べてみて…作って来たから。めんつゆじゃない調味料に変えれば、違った味の煮卵が出来るだろうし…色々と楽しむのも、料理の醍醐味、なんじゃないかな」
 クロエはゆで卵を信者の一人に渡そうとしたが、ビルシャナが払いのけて叩き落とした。
「神聖なゆで卵に変な味をつけるな! ゆで卵はゆで卵というだけで完成されている。アレンジなどゆるさーんっ!!」
 床に落ちたゆで卵をもったいなさそうに見つめるクロエと信者。
「Excellent! この煮卵は実に美味しい」
 クロエが作った残りの煮卵をうまそうに食べるミザール。
 料理を豪快に口に含みダイナマイトモードを発動、無駄にキラキラ光ってしかも脱ぐ。
「弾力のある堅さの卵にしっとりと染み渡っためんつゆの味は既に芸術!」
「ビルシャナさんの言う通り、卵は身体にいいです。しかし、ゆで卵も何もハードボイルドだけがゆで方ではない」
 ユリスが果敢に説得を開始した。
「持ち運びが容易なのは半熟でも同じ。白身が固まっている以上、剥く難易度も大して変わりません。あと硬く茹でてしまうと消化に悪くなり、折角の栄養も上手く吸収されません。半熟か温泉卵が身体にはいいんですよ。タマゴだけではビタミンCと食物繊維も取れませんのでその辺も注意してください」
 色々調べてきたのかユリスが滑らかに語り出す。
 必要な裏付けを医学論文から引用し、子どもからお年よりまでわかるようにくだいた文章で補足、目で見て分かるように比較をグラフ化し、それをさらに講義資料にして、配下とビルシャナ分用意して配布するほど真面目に説得。
 そしてユリスは本堂の隣の寂れた厨房で半熟卵の実演を開始した。
「携帯コンロに水と鶏卵の入った小鍋をかけ沸騰したら火を止めて蓋をして3分置き、お湯から引き揚げて水で3分冷す。たったこれだけです」
 固ゆで卵から半熟卵に乗り換える容易さを説いたのであった。
「うん。俺、作りやすさの問題じゃなくて皮の剥きにくさを言ってるんだな」
 ビルシャナはユリスに迫った。
「ちょっと爪を引っかけただけでボロボロになる半熟卵! ハードボイルドの方が圧倒的に皮剥き安いんだよ!」
(「不器用……?」)
 首を傾げるユリスであった。
 一方、ミザールがもぐもぐと熱中して半熟卵を食っている。
「半熟は美味しい。白身と黄身が絡み合って……」
「消化がなんだ! 食物繊維がなんだ! 固ゆで卵が美味しくていいんじゃないか! ハードボイルド最高ーッ!」
「シャラップ、ヴィルシャナァァァァ!!」
 そこにカルロスのボディブローが炸裂した。
「ふごっ」
 うずくまるビルシャナ。
「…卵料理、沢山あるんだけどね。でも、ハードボイルドのゆで卵しか認めないならたべちゃダメだよ」
 そう言ってカルロスは持って来た卵焼きやスクランブルエッグやオムライスをテーブルの上に並べ始めた。
 思わず手を伸ばす信者達に鋭い眼光を飛ばす。
「固ゆで卵の教義を捨てないなら食べちゃダメ!」
 そして自分は半熟ゆで卵に塩と特性ソースをかけて、パンに挟んだ。
「うまい!」
 全力で半熟卵パンを美味しそうに食べるカルロス。
 羨ましそうに見つめる信者。
「何を見てるかーッ! ゆで卵こそ至高。ゆで卵以外を食べるものなど……」
 ビルシャナが喚くがカルロスがまた容赦なく手加減攻撃したため黙った。
 そしてミザールに半熟卵パンを渡す。
 食べられない信者達の前に見せ付けるように味を堪能するミザール。
「卵の上質なタンパク質と炭水化物のパンのスペシャルハーモニー! 塩と特製ソースのうまみが絡み合って……」
 既にリポーター状態のミザールであった。
「ゆで卵が作りやすい? 語るに落ちたな。ゆで卵を美しく作るにはしばらく湯の中の卵を掻き混ぜる必要がある。じゃないと黄身が真ん中に来ないからな。十分に手間が必要な料理なんだ」
 そこに厨房でご飯を炊いていた日月が出て来た。
「そこへ行くと生卵はいいぞ。ゆで卵より長持ちするしな。卵料理は日本人の心の料理、タマゴかけごはん……すなわち T!K!G!  があるだろう!」
 どーん! と丼いっぱいの卵かけご飯を披露する日月。
「ほかほかごはんに卵を割り入れるだけ。これぞお手軽。作りやすさはゆで卵など比較にもならんしね」
 飄々とした口調で日月はTKGの魅力を告げて口につっこみ堪能。
 思わず生唾を飲み込む信者達。もうかなりケルベロス側に揺れている。
「ふ、ふざけるな。生卵など外国人には……」
「シャラップ!!」
 ビルシャナが何か喚こうとするとカルロスの手加減攻撃が入る。
 そしてやはりおもむろにTKGを喰うミザール。実に美味しそう。幸せそう。
「おおおこれぞ日本の味ーッ!」
 信者達は遠い目になっている。
「まずこれだけは言わせてもらわねば」
 そこでミカが前に進み出て来た。
「皮が剥きづらい、だと? 怠慢という他ない。ゆで時間の調整、事前の罅入れ、常温戻し、水から茹でる、流水に晒す……幾らでも皮対策など存在するというのにあろうことかそれを半熟のせいにしようとは不届き千万。半熟ゆで卵に謝りなさい。よろしい、ここからは楽しいたまごタイムだ」
 ビルシャナを叱りつけつつ、ミカはやはり厨房で用意した固ゆで卵や他の料理を持ってくる。
「さあ各自固ゆで卵を用意しよう、したね? ではそれをみじん切りにしてボウルの中へ。マヨネーズやビネガー、お好みでピクルスやパセリ、塩コショウなどで味を調えよう。おわかりだね、タルタルソースだ……事前に用意したエビや牡蠣など各種フライやソースをかける前のチキン南蛮などもあるぞ。一緒に食べよう。ウマいぞ」
 ミカは卵は片手で割れるし三次元光粒子カッターでみじん切りなど一瞬。ヴァルキュリア、調理においても死角なし。
 そして出てくるタルタルソースをたっぷりかけた各種肉魚料理。
 生唾どころではなく食欲を刺激される信者。
 しかもそれを全部うまそうに食べるミザール。
「牡蠣フライも海老フライもそれ自体で美味しいがタルタルソースの存在感によってよりきらめくレインボーな味わいへと」
「いい加減にしろーッ! お前ばっかり喰ってるなよ!!」
 ついにブチギレる信者。
「固ゆで卵だけを食え!!」
 別の意味で切れているビルシャナ。
 そこでミザールが初めて突っ込んだ。
「俺ァ別に偏食が悪い事だとは思ってねえ。だがな、想像してみろよ、卵から孵ったヒナが成長した姿を……てめえらが崇拝する鳥人間そっくりじゃねえか?」
 全く思ってもみなかった攻撃にビルシャナが固まる。
「無礼、不敬、不道徳。深い情を向ける相手と似た物を食うなんて、味や栄養以前の問題だろうッ!!」
 確かに鳥の卵が孵化し成長したら--鳥になる。
「お前も鳥人間だろうが!」
「俺は強いからいいんだよ!!」
 そう宣言してミザールはジャイアニズムパンチ。
 そこでかだんが雛を両手に持って前に進み出て来た。
「お前達がかた茹でを愛しているのは、よくわかった。だが。私はひよこの方がもっと好きだ」
 両手のみならず、かだんのツノにもひよこがぴよふわしている。ぴよぴよふわふわとして愛らしい事この上ない。
 もうイノセントどころではなく純粋無垢な可愛いひよこ!
「偏った卵料理は、この可愛いひよこちゃん達の命を無駄に奪っているも同然。可哀想だと思わないのか」
 ぴよぴよふわふわのひよこ達を信者達の手のひらに乗せていくかだん。
「お前達も、卵が好きならば。真に守るべきは ひよこちゃんだと 気付く時だ。ハードボイルドで固まった心を、ぴよふわで癒されるがいい」
 かだんが物憂げにそう告げた。
 しかしひよこが可愛いのは表情からも見て取れ、最早ひよこモンペ状態である。
 信者達はひよこのぴよふわ具合にでれでれな顔つきになって次々とケルベロス達に投降を始めた。
「卵料理は固ゆでだけじゃなく美味しい。そしてひよこ可愛い。もうそれでいいなじゃないか」
「ちょ、ちょっと待てお前らー! 鳥人間の俺が鶏卵食うのに、なんで人間のお前らが鶏卵食えないんだ!! 卵料理の数々を食っていたら結局ひよこは滅びるぞ! TKGだってタルタルだって卵だろーが!」
「ひよこの可愛さを思い出させてくれた人に従うだけです」
 最早意味不明な信者達とビルシャナであった。
 意味不明なのはひよこの可愛さの破壊力であろうか。最早ひよこ可愛きゃなんでもよくなってる。
「さあ、ビルシャナ。後はあなたを倒すのみです!」
 こよみが武器を構えた。


「…ごちそうさま。さーて、次はチキンライス作りの時間だよ」
 カルロスが戦闘開始を告げる。
『光と廻れ、刃と舞え。透き通る音に全てを忘れて』
 ミカがトロメアの宴を使い、冥府深層の冷気を帯び疑似物質化した光粒子を放ったかと思うとビルシャナを凍て付かせた。
 降夜が斉天截拳撃を使う。
 かだんが降魔真拳でビルシャナを殴りつける。
「…もういいよ、話の時間は終わったから」
 クロエの稲妻突き。
 こよみが降魔真拳を使う。
 カルロスの獣撃拳による攻撃。
 ユリスは指天殺をふるう。
 そしてまた降魔真拳でどつくミザール。

「子供を気にしていたら何も食えないだろーがーッ!!」
 ビルシャナはそう喚いてビルシャナ閃光をぶっ放す。
 孔雀炎もぶっ放す。
 食べるとはどういうことかを問いかけながらの厨二病的大暴れ。
 カルロスのアルバリトラが大慌てで属性インストールをかけて回る。

『血は海に、骨は岩、髪は草木、私をあげる』
 犠牲の怪物でかだんは自他ともに治癒と免疫の力を与え、回復していく。
 こよみは気力溜めを回す。
 ミザールがオラトリオヴェールを使う。
 ミカはさらにドレインスラッシュでビルシャナに斬りかかり、回復しながら攻撃。
 降夜は旋刃脚で蹴り上げる。
 ユリスはスターゲイザーで流星と重力の跳び蹴り。
「今日の餌は、あの鳥…さあ、存分に喰らうといい」
 Baroness Cimetiereによりクロエは地底より怨念と憎悪の数多の腕を這いずり出させ、ビルシャナを攻撃させた。
「君は、やり過ぎた。『白(アルバス)』っ!」
 さらにカルロスの白。
 美しい光の白の波動が繰り出され、ビルシャナを完膚なきまで粛清したのだった。


 戦闘後、ケルベロス達は廃寺をヒールで片付けた。
「みんな、お疲れ様。卵料理、沢山あるから、パーティしよう!」
 カルロスがそう言った。
 そういう訳で、ケルベロス達と元信者達は入り混じって様々な卵料理を楽しんだ。ひよこちゃんたちとともに。
 それでいいのか--?
 美味しいし、可愛けりゃ、それでいいのである。

作者:柊暮葉 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年10月9日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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