松茸だけを食い続けろ!

作者:柊暮葉


「秋の味覚と言ったら松茸である! 松茸以外許さない!」
 廃寺で松茸持ったビルシャナが叫んでいる。
「しかし、この香り、この味わい……秋だけでいいのだろうか? 否! 松茸こそ至高の食べ物。もうこうなったら一生松茸だけでいい!」
 いきなり極端から極端へ飛ぶビルシャナ。
「松茸の料理は数々ある。松茸の炊き込みご飯、吸い物、網焼き、どびん蒸し! 他にもこの香りと美味を考えればあらゆるレシピが生まれる事だろう。この秋から最早人類は松茸以外喰わなくていい! 松茸松茸松茸! 人間は死ぬまで永遠に松茸のみを食べ続けるのだー!」
 今年の松茸はいくらぐらいするのだろう。栄養面は元より、食費のかかり方も気になる明王が誕生したのであった。

「秋の味覚と言ったら松茸、もう松茸以外食べなくていいと言う悟りを開いたビルシャナが発生しました。問題を解決してください」
 セリカ・リュミエールが集めたケルベロス達に説明を開始した。
 ユナイツェルク・メーベルナッハ(嬌襲煽蕩姫・e16656)は、松茸美味しいけれどと思った。
「悟りを開いてビルシャナ化した人間とその配下と戦って、ビルシャナ化した人間を撃破する事が、今回の目的です。このビルシャナ化した人間が、周囲の人間に自分の考えを布教して、配下を増やそうとしている所に乗り込む事になります。ビルシャナ化している人間の言葉には強い説得力がある為、ほうっておくと一般人は配下になってしまいます。ここで、ビルシャナ化した人間の主張を覆すようなインパクトのある主張を行えば、周囲の人間が配下になる事を防ぐことができるかもしれません。ビルシャナの配下となった人間は、ビルシャナが撃破されるまでの間、ビルシャナのサーヴァントのような扱いとなり、戦闘に参加します。ビルシャナさえ倒せば元に戻るので、救出は可能ですが、配下が多くなれば、それだけ戦闘で不利になるでしょう」

「ビルシャナの能力は?」
 誰かの質問に対して、セリカはすぐに資料を広げてくれた。
 ビルシャナ閃光……敵を退ける、破壊の光を放ちます。
 孔雀炎……孔雀の形の炎を放ち、敵を焼き払います。
 浄罪の鐘……鐘の音を鳴り響かせ、敵のトラウマを具現化させます。
 これらの力で戦うらしい。
「今回のビルシャナはきのこマニアで、元からきのこ狩り、特に松茸狩りに血道を上げていた青年が、ついに松茸への煩悩が極まって悟りを開いたというものです。まあ、松茸は美味しいんですが……」
 セリカは困惑顔である。
「配下の10名も元々秋といえば松茸、程度に松茸を愛していた人達です。ここまで極端ではなかったのですが……。ビルシャナの洗脳によって煽られて、もう一生松茸以外食べなくていいと思い、しかもその思想を他人に押しつけて回っています。彼らは岩手県の山奥にある廃寺を乗っ取りそこに住み着いて、山から取ってきた松茸だけ食べて暮らそうとしています。その山は私有地なので、既に犯罪なんですけれども……これ以上被害を拡大させる訳にはいきません。配下達にはインパクトを与えて正気に返し、ビルシャナは退治してください」

 最後にセリカはこう締めくくった。
「教義を聞いている一般人は、ビルシャナの影響を受けているため、理屈だけでは説得することは出来ないでしょう。重要なのは、インパクトになるので、そのための演出を考えてみるのが良いかもしれませんね」


参加者
和郁・ゆりあ(揺すり花・e01455)
ロベリア・アゲラータム(向日葵畑の騎士・e02995)
ユナイツェルク・メーベルナッハ(嬌襲煽蕩姫・e16656)
近衛・如月(魔法使いのお姉ちゃん・e32308)
ミミ・フリージア(ヴァルキュリアの鎧装騎兵・e34679)
アマリ・ペストマスカル(世間知らずの魔貴族男装令嬢・e40816)

■リプレイ


 ケルベロス達は現場の廃寺に到着した。
 すると、山の中の廃寺の本堂からビルシャナの雄叫びが聞こえて来た。
「松茸ー! 喰うべし喰うべし喰うべしっ!」
「最早、松茸以外何も喰わない! 喰うな!!」
 非常に偏った事を信者達と叫んで騒いでいる様子である。
「松茸って美味しいけど、それだけってのは何だかねぇ。って言うかあんな高いのしか食べられないって食費が酷いコトになるよね…! これは、信者の人達の財布を守る戦いである! 多分!」
 ユナイツェルク・メーベルナッハ(嬌襲煽蕩姫・e16656)は山門の辺りでそう言った。
「ママに連れられて、栽培してるお山、見せてもらったことはあるのよ。だからこそちょと言いたい事あるし…勝手なこと言うビルシャナは…めっ、て怒らないとね?」
 近衛・如月(魔法使いのお姉ちゃん・e32308)は、叫びを聞いて悲しそうである。
「マツタケってそんなに美味しいのかな?」
 アマリ・ペストマスカル(世間知らずの魔貴族男装令嬢・e40816)は首を傾げている。
「でも、好きだからって同じものだと飽きるよね。もっと美味しいキノコだってあるし」
 そういう訳で、秋の味覚を準備してきたようだ。
(「松茸なんぞたくさん食べてもそんなにいい事ないと思うがのぅ。それなりの量を味わって食べるのがいいんじゃないかの。とにかく食べもののことなどで周囲に迷惑かけてるだけでなんとかしないといけない集団なのじゃ。しかしこのビルシャナ松茸の味がわかるのかのぅ。違うきのこ入れてもわからぬのではないかの。料理を作るものがおったらちょっとわらわも食べてみたいのじゃ」)
 ミミ・フリージア(ヴァルキュリアの鎧装騎兵・e34679)は、そんなことを考えていた。
 山の中に突っ立っていても仕方ないので、ケルベロス達は、和郁・ゆりあ(揺すり花・e01455)、ロベリア・アゲラータム(向日葵畑の騎士・e02995)、フィアールカ・ツヴェターエヴァ(赫星拳姫・e15338)、エディス・ポランスキー(銀鎖・e19178)も一緒に、廃寺の中へ入って行った。
 廊下の奥が本堂である。
 本堂の中ではビルシャナが松茸料理を作りながら大騒ぎをしていた。
「松茸こそ至高! 一生、松茸だけを食い続けろ!」
 そして信者達は、不法占拠した寺の中で勝手に採ってきた松茸を食ってる。
 明らかな犯罪行為に対してケルベロス達は戸の隙間から覗きながらため息をついた。
 まずはゆりあが本堂の引き戸を思い切り開けた。
 ズバーン!
 凄い音がしてビルシャナが説教をやめ、ゆりあとケルベロス達を振り返る。
「何者だ!」
「私達はケルベロスよ。あなたたちを説得しに来たのよ」
 ゆりあが本堂に踏み込みながら言った。
 他のケルベロス達も次々に中に入ってくる。
「松茸至上の邪魔をするなっ!」
「いやあんたら不法占拠でしょ!?」
 喚くビルシャナにゆりあはツッコミ返した。
「松茸がおいしいのはわかるけど、松茸と同じ時期の秋刀魚はどう? 栗ご飯に、少し肌寒い季節にはラーメンなんかも悪くないわね! そー、外の世界はおいしいもんがたくさんあるの!」
 ゆりあは信者達を振り返って説得を開始した。
「だいたい松茸ばっか食べてたらデザートも欲しくなるでしょ。ケーキ作ってきたの、ケーキ。クリームめっちゃ使ってるわよ。このへんじゃとれないでしょ」
 ゆりあは自前のケーキを取り出すと、美味しそうに頬張って食べ始めた。それから仲間にも配り始める。
 ゆりあのケーキを堪能するケルベロス達。
「松茸ばっかだとデザートも欲しくなるでしょ? チョコレートのケーキも! いちごのケーキも! チーズケーキもあるわ!」
 トドメにウインクを飛ばすゆりあ。そして信者達に「あーん」で食べさせようとする。
「外でもそもそもマツタケは食べれるわ!」
 そんなゆりあが可愛かったのと美味しそうなケーキに生唾を飲み込む信者達。
 しかしビルシャナは違った。半目になりながらおもむろに言った。
「太 る ぞ」
「なっ……」
「そんなにケーキばっかり喰っていると太るぞ、豚のように! その点、キノコである松茸はいくら食ってもヘルシー!!」
 ゆりあのケーキに手を伸ばしかけていた信者達はたちまち引っ込んでしまうのであった。
 その頃、エディスは廃寺の本堂向かいの庭で火事にならないように火を焚いていた。
 その煙に気がついてビルシャナ達が反応し、縁側の戸を開けた。
「ところで松茸は秋の珍味みたいなものよね。その季節の食材を美味しく食べるのは良い事だわ。だけどやっぱり、色んな種類を美味しく食べるが一番だと思うのよ」
 エディスは焚き火の中から焼き芋を取り出した。
「松茸の匂いも良いと聞くけど焼き芋の甘い香りも最高よ」
 香ばしい匂いを放つほかほかの焼き芋を頬張るエディスであった。
 山奥の廃寺の本堂の真ん中で、みんな体が冷え切っている。
「こっちに来て火に当たりなさいよ」
 エディスは信者達を焚き火へと誘う。
 信者達は何やらもじもじしているが、どうもビルシャナに遠慮しているようだ。秋空の寒い日に、やはり焚き火は魅力的だったのだろう。
「皆の持ってきたのも美味しそう。ゆりあは何を持ってきたの?」
「私はケーキ! ぽこさんも食べてーっ!!」
 ゆりあはケーキを持って庭に飛び降り、エディスの焚き火にあたりながらケーキと焼き芋を交換した。
 これまた美味しそうに頬張るゆりあとエディス。暖かさと食欲で気合いを入れて誘惑するのであった。
「ぐぬぬ……松茸だって、炭火で焼いただけで美味しいんだからな!」
 相変わらずの松茸明王。
「きのこは松茸だけとは限らない。秋の味覚それはトリュフ! 黒いダイヤモンドやキノコの王様とも言われてるよ。ロッシーニ風ステーキとか美味しいよね」
 そこでアマリが進み出た。
「きのこと言ったらそれは松茸! それだけは譲らない!」
 脊髄反射で喚くビルシャナ。
「好きなものを沢山食べたいって気持ちは分かるけど、飽きないの? お口直しに甘い物はいかが」
 しかしアマリは狼狽えずに、持って来たサツマイモや栗、お菓子を信者達へと配り始めた。だが内心はどきどきそわそわ。あたかも初めての遠足のようである。
「味覚がリセットされてたよね? 同じものを食べ続けるより違うものを間に挟んで食べたほうがいいと思うな。それに、そんなに食べたらこの山からマツタケなくなっちゃうよ?」
 促されて信者達がお菓子の袋を開こうとした瞬間、ビルシャナがそのお菓子やサツマイモを全て手から叩き落とした。
「リセットしなくても松茸は充分美味しい! それに気になるなら味付けや料理を変えればいいだけ! 我々は一生松茸だけを食い続けるのだ!!」
 どん引きするアマリ。
 一方、エディスは可愛い女の子が用意してきた料理に注目している。彼女にとっては松茸よりも価値があるものなのだ。
「なんか……ずっといおうと思ってたわ、ぽこさん女の子好きすぎて軽くひくわー。ほら、ぽこさんのも用意したからたべなさい。ゆりあのなかなかおいしいでしょっ?」
 ゆりあはそんなエディスにさらに自分の作ったケーキをすすめる。

 そこに魚の焼けるいい匂いが漂っていた。
 エディスの焚き火の隣で、ロベリアが黙々と七輪で秋刀魚の炭火焼きを作っている。
 皮はぱりぱりに香ばしく、よくのった脂はとろける様に焼き上げ、醤油にたっぷりの大根おろしとすだちをかけた秋刀魚を満面の笑みで頬張るロベリアであった。
 強烈な誘惑に対して、縁側から降りそうになる信者達。
「あら? 貴方達は一生松茸のみを食べ続けるのですか?こんなに美味しい秋刀魚を一生食べる事が出来ないなんて可哀想な人達ですね」
 信者の空腹感を刺激するように、秋刀魚を昔ながらの七輪と炭火で丁寧にじっくり焼き上げ、遠火でチリチリと焼き上げる秋刀魚からは脂が滴り落ち炭の上でパチパチと音を立てている。
 ロベリアは秋刀魚に箸を入れ、白い身を割るとジュッとにじみ出る脂を信者に見せ付け、ほかほかの身をほろ苦いハラワタと一緒に口に含むのだった。
「さ、秋刀魚も食べた……」
「邪道邪道! 松茸以外の秋の味覚はゆるさーんっ!!」
 本能的に縁側からダイブしそうになる信者の首根っこを掴んでビルシャナが喚く。
「松茸はうまくてもそればかり食べるのはどうかのぅ。しかも勝手に場所を占拠して松茸を取ってくるのはよくないじゃろう…。買ってないんじゃったらまず犯罪じゃな」
 そんなビルシャナにミミが冷静に突っ込んだ。
「それにこの季節はうまいものも多かろう。他のきのこだって旬であれば味はいいのじゃ。他にも栗とかそういうのもありじゃろう。何より労働で手にした食べ物はどれもうまかろう。でもおぬしらは勝手にそんなところに居座って松茸を奪って食べてる。そんな事でいっぱい食べてもうまくないと思うのじゃ」
「何を言うか! 松茸が美味いんだから仕方ないだろう! 松茸無罪ー!!」
 変な単語を喚いてビルシャナは反論しているつもり……らしい。
「おじ様たちは松茸、どうやって採れるのかは…松茸大好きならもちろん知っているのでしょう?」
 そこにプリンセスモードを使った如月が話しかけた。
「私の3倍くらいの時間を重ねて、うんとうんと時間かけてお山の環境整えて…なのに、お天気だったり不法乱獲だったり、デウスエクスの襲撃だったりで、木(赤松)や土をダメにされちゃった所には育たなくなっちゃった…って悲しそうな顔してたわ。食べ続たいのはいいけど、それは懸命に松茸を採れる場所、整えた人がいるのよ? 貴重だし高いし…いい香りで美味しいっていうのは判るの。だからこそ、秋だけの、ほんの少しのご馳走…大事にしてあげて?」
 子供らしく「お願い!」という雰囲気を全開にして如月が説得する。
「うっ……そ、それはっ……」
 流石に揺らぐ信者達。
「それならば世界中の山を松茸に適正な土地に作り替えればいい。アマゾンの奥地であると! アフリカのど真ん中であろうと!!」
 ビルシャナは胸を張って怒鳴った。
「でも松茸ってさ、美味しいのは美味しいんだけど、見てるとついつい変な気分になってきちゃうよね。なんかこう、噛み切るんじゃなくてしゃぶりたい気分になるって言うか……」
 そこでボソっと言うユナイツェルクであった。
 皆、真っ白な表情になってユナイツェルクを振り返る。
「え、何の話かって? そりゃ男の人のアレだよ。松茸ってキノコの中でも特に見た目がアレっぽいからついついね!」
 ユナイツェルクが何を言わんとしているか悟って、松茸を食っていた信者達は、皆自分の股間を押さえたのであった。
 年若いケルベロス達は誤魔化すように笑う。中には意味が分からずキョトンとしている幼女達もいた。
 そんなカオス状態の中、フィアールカがビルシャナの前に進み出た。
「私はキノコ大好きだけど、マツタケだけってのはちょっとなー。ホイル焼きは美味しいけどねー。ロシアではキノコ狩りのことは【静かな狩猟】って言うの!」
「ふっならば俺はその静かな狩猟の狩人中の狩人……狙った松茸は外さないぞ」
 もうビルシャナはどんなキャラなのか分からなくなっている。
「ロシアのいいコトダマを教えてあげるの。『キノコと名乗ったからには籠に入れ』ッ!! 皆にマツタケ以外のキノコの素晴らしさを教えてあげるの! 名前を叫ぶから覚えておいてね!」
 キノコと名乗ったからには籠に入れ--日本語で言うならば毒喰らわば皿まで、という意味だそうだ。
 そしてフィアールカは脚を振り上げた。
「キンチャクヤマイグチ!(旋刃脚)」
「ヤマドリタケ!(降魔真拳)」
「ヌメリイグチ!(бороться Золушка)」
「アミタケ!(ファナティックレインボウ)」
 突如、ビルシャナに猛攻を始めるフィアールカ。
 不意をつかれてたちまち弱っていくビルシャナ。
 するとフィアールカは、ロシア料理のキノコと鶏肉のサワークリームの漬け焼きに見立ててビルシャナを攻撃。
「お前をサワークリーム漬けにしてやろうかァァァァァ!?」
「ふ、不意打ちとは卑怯な……かかれ、かかれえいっ、この邪道どもを打ち倒せ!」
 ビルシャナは信者達をけしかけた。


「身勝手なビルシャナには…めっ、なんだからっ!」
 啖呵を切る如月。
 ケルベロス達は手加減攻撃で信者達を倒した。
 ミミがビルシャナに轟竜砲を撃つと、ゆりあが絶空斬でジグザグをかけた。
 エディスが雷刃突でビルシャナの装甲を撃破する。
 ロベリアがドラゴニックスマッシュで攻撃。
 フィアールカはファナティックレインボウを使い、彼女のミミックがガブリングで猛攻。
 ユナイツェルクは旋刃脚で蹴り上げる。
『宝石の子達、悪意を跳ね除けて……コード・アメジストっ!』
 如月は紫水晶の大結界(コード・アメジスト)を張り巡らせて仲間達を守る。
 そしてアマリがハウリングフィストで特攻した。

「松茸を食わぬものは人にあらずっ!」
 ビルシャナは勝手な事を喚きながらビルシャナ閃光を撃ち放つ。
 それから孔雀炎を前衛に向けて乱発し、大暴れを始めた。
 ミミのテレビウムが応援動画を必死に回し始める。

 如月が再び紫水晶の大結界(コード・アメジスト)を使って仲間達を回復した。
 アマリがライトニングコレダーで追撃を加える。
 ミミは破鎧衝を使った。
 ゆりあは雷刃突。
『良く来たわね、此処に!!』
 ゆりあと呼吸を合わせてエディスがクーの反撃でビルシャナを叩き潰す。
『さあ、ボクとひとつになろう…♪それはとてもとても、気持ちいいコトなんだから…♪』
 結合する欲望の魔手(ギーリッヒ・フェライニグング)でユナイツェルクはビルシャナにチューブをツッコミ色々と吸収していく。
『硝子のステップ、水晶の花。キラキラ回ってグランドフィナーレ!』
 бороться Золушка(バロッツァ・ゾールゥシカ)でフィアールカはバレエとシステマの動きを融合させ、華麗にビルシャナに攻撃を加えていく。
『渾身の一撃を……くらえッ!』
 そこにロベリアが全身のバネを使って大ぶりの一撃を叩きつけ、ビルシャナにトドメを刺した。


 戦闘後、ケルベロス達は、ミミが中心になってダメダメな信者達の首根っこをおさえながら、山林周辺に謝らせに行ったのだった。
 不法占拠に勝手に松茸取り……やっていいことのはずがない。
 その後、持って来た秋刀魚やケーキやサツマイモなどを食べさせて、松茸以外に美味しいものがある事を認めさせた。
「一杯動いたら…お腹減っちゃったわ」
 それは如月やケルベロス達も一緒になって食べたそうである。
 世話のやける大人達だが、改心したのでよしとしよう……。

作者:柊暮葉 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年10月7日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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