猫人形の悲劇

作者:白鳥美鳥

●猫人形の悲劇
「うん、やっぱりこの子は可愛いな……。今までに無い傑作だよ!」
 佐奈は目の前にある猫の人形を眺めて幸せを感じていた。その猫の人形は、本物の猫の大きさをしていて、ぱっと見れば、まるで本物ではないかと思わせる見事なものだ。愛くるしい表情に仕草。彼女が苦心の末に作成した羊毛フェルトで作った会心の一作である。
 そんな佐奈の前に第八の魔女・ディオメデスと第九の魔女・ヒッポリュテが現れる。そして、佐奈の苦心の結晶であるその猫の人形を燃やしてしまった。
「な、何てことするの!? この子は私の大切な……!」
 それ以上、悲しみと怒りで声の出ない佐奈に向かって、二人の魔女は鍵を取り出すと同時に彼女の心臓を突いた。
「私達のモザイクは晴れなかったねえ。けれどあなたの怒りと、」
「オマエの悲しみ、悪くナカッタ!」
 崩れ落ちていく佐奈。そして、彼女の傍からは大きな赤茶と白い二匹の猫が現れたのだった。

●ヘリオライダーより
「ねえ、みんなは猫って好き? ……まあ、俺も猫なんだけどね」
 デュアル・サーペント(陽だまり猫のヘリオライダー・en0190)は、そう言ってからケルベロス達に事件の話を始めた。
「パッチワークの魔女が、また体動き出したみたいなんだけど……宵華・季由(華猫協奏曲・e20803)が予知した事件が起きてしまったんだ。生れたドリームイーターは人々を襲ってグラビティ・チェインを奪おうとしている。悲しみのドリームイーターは『壊された悲しみ』を語り、その悲しみを理解できなければ『怒り』でもって殺害するらしいんだ。このドリームイーター達が事件を起こす前に、みんなに倒して欲しい」
 デュアルは続けて状況を説明する。
「被害者の佐奈って人は、羊毛フェルトを使って猫の人形を作る人なんだ。この猫の人形が凝っていてね、本物と同じ大きさのものを作っているんだよ。流石にそれだけの大きさがあると自宅では作れなくて、小さなアパートの一室で作っているんだ。そして、ドリームイーターは2メートルはある猫の姿をしている。だから、アパートの外に出て事件を起こそうとしているみたいなんだ。それで、このドリームイーターは『自分の悲しみを語る事』と『怒りを表現する事』しか出来ない。だから、残念だけど会話を成立させることは出来ないんだ。だから、倒すしかない。この二体のドリームイーターは、怒りのドリームイーターが前衛に、悲しみのドリームイーターが後衛になって、連携攻撃を仕掛けて来るよ」
 デュアルの話を聞いていたミーミア・リーン(笑顔のお菓子伝道師・en0094)は、難しい顔をする。
「大きな猫さん……それも二匹……シフォンといつも一緒のミーミアとしては興味があるけど、何より猫さんが悲しんだり悪い事をする事は許せないの。みんな、力を貸して欲しいの!」


参加者
キアラ・ノルベルト(天占屋・e02886)
天野・司(たぶんおそらくきっとプリン味・e11511)
霧城・ちさ(夢見るお嬢様・e18388)
宵華・季由(華猫協奏曲・e20803)
ヒストリア・レーヴン(鳥籠の騎士・e24846)
アーニャ・クロエ(ルネッタ・e24974)
ヨハネ・メルキオール(マギ・e31816)
十六夜・琥珀(トロイメライ・e33151)

■リプレイ

●猫人形の悲劇
 今回の作戦は、アパートの一室で暴れ回られても困るので、二体のドリームイーターがアパートから出て来た所を狙って倒す計画だ。キアラ・ノルベルト(天占屋・e02886)と十六夜・琥珀(トロイメライ・e33151)、そしてミーミア・リーン(笑顔のお菓子伝道師・en0094)の三人が戦場となる場所を想定してキープアウトテープを貼っていく。ドリームイーター達が出て来た所で、安全を確保した場所で一気に叩くのだ。
 応援に駆け付けてくれたフローネ・グラネット(紫水晶の盾・e09983)は、近隣の住人に声をかけ、避難誘導をしてくれた。これで、安全度は随分変わる。ありがたい支援だ。
 後は、ドリームイーター達が現れるのを待つだけだ。
「ふにゃああああああっ! ふにゃああああああああああ……」
 泣き声が聞こえてくる。大きな声で、大泣きしていた。大きな泣き声だけれど、その声色はとても悲しみに満ちている。悲しみに暮れている声を聞くに、白猫のドリームイーターだろう。しばらくすると、赤茶の毛並みが怒りを表しているような猫と共に、白猫が現れた。
 体長2メートル。それが2体。なかなかの迫力である。
「ふにゃあああああ、壊されちゃったのにゃ、壊されちゃったのにゃ……。とっても上手く出来たのに……宝物と同じくらい大切だったのに……壊されちゃったのにゃー……」
 最初は泣きわめいていた白猫のドリームイーターは、ケルベロス達に訴えるように悲しげに言葉を投げかける。悲しみを映した瞳を見ていると、その悲しさも辛さもケルベロス達に伝わってきた。そして、同時に怒りを抑えているのであろう赤茶の猫は、毛並みがまるで怒りで燃えているかのようにすら見えた。
「壊されちゃったのにゃ、壊されちゃったのにゃ……。凄く悲しくて辛いのにゃ……」
 ケルベロス達に訴えかけてくる白猫のドリームイーター。それは、本当に辛そうにしか見えない。
 しかし、このドリームイーター達とは残念ながら会話が成立しない事は分かっている。だから、戦って倒すしかないのだ。

●白猫と赤茶猫型ドリームイーター
(「倒す敵も猫型とは嫌な敵ですわね。でも仲良くなれそうな感じではないので抵抗しなくてはいけませんわね」)
 猫が好きな霧城・ちさ(夢見るお嬢様・e18388)には、このドリームイーターと対峙する事に対して気が乗らない所もあるのだが、何か事件を起こすとなれば、それは困るので覚悟を決める。
「エクレア、頑張っていきますわよ」
 ちさは、ウイングキャットのエクレアに声をかけると、まずは赤茶の猫に向かって、強烈な蹴りを叩き込む。それに続いて、エクレアもリングを飛ばした。
「私達は壊されたのにゃ! それを、まだ壊そうというのかにゃ!? 絶対に許せないにゃ!」
 赤茶の猫は怒りの炎を瞳に宿しながら、その尻尾を逆立てる。
「許さない、許さないのにゃ!」
 赤茶の猫は、巨体でありながらも素早い動きで、ちさに飛びかかって襲ってくる。だが、その攻撃をヒストリア・レーヴン(鳥籠の騎士・e24846)が庇って受け止めた。
「ちさ殿、怪我は無いか?」
「ええ、助かりましたわ」
 ヒストリアとちあが無事を確認し合っている間に、ヨハネ・メルキオール(マギ・e31816)が動く。
(「俺も猫は好きだ! 可愛いもんな。なので敵に攻撃するのも少し戸惑いがあるような……い、いやここで手を緩めるわけには……でもな……」)
 ヨハネも猫が好きなので、葛藤はある。大きいために猫とは違う生き物に見えなくもないが、狙う赤茶の猫の方は、宵華・季由(華猫協奏曲・e20803)の大切な相棒であるミコトに似ていて少々やりにくい。しかし、倒さなくてはいけない相手なので、その気持ちを切り替えながら、光の翼の暴走させて光の粒子となると、赤茶の猫に突撃していった。
 キアラはアーニャ・クロエ(ルネッタ・e24974)達へとオウガ粒子を放ち、その集中力を高めていく。彼女のテレビウムのスゥはロシアンブルーの着ぐるみを身に着けて、ヒストリアの回復に回った。
 天野・司(たぶんおそらくきっとプリン味・e11511)は、攻撃に入る。
「さぁ猫ちゃん! 退屈だろう、俺達が遊んでやる!」
 そう声をかけながら、気合を入れたポーズを取ると、巨大なハンマーを振るって叩き潰す様に振り下ろした。
「猫を傷つける輩は許さんぞ! 例え、人形だったとしてもな! 猫好きの力、見せてやる! いくぞ、ミコト!」
 季由は宵猫風鈴を使って猫の幻影による鈴の音で司達の集中力を上げていく。同時にミコトも清らかなる風を送って加護の力を高めていった。
 アーニャ・クロエ(ルネッタ・e24974)は、九尾扇の羽根を伸ばして赤茶の猫に凍結の一撃を放つ。続いて琥珀が輝きを伴う重い蹴りを叩き込んだ。猫を倒すのは少々気が引けるのだが、そうも言っていられないのが悲しい所だ。
 一方で、傷を負っているヒストリアは、それに耐えながら、ヨハネ達にカラフルな爆破によって士気を高めていく。
 ミーミアがヒストリアへと雷の力を使った回復を施し、それに合わせるようにヒストリアのウイングキャット、リィクとティナ、そしてミーミアのウイングキャットのシフォンが協力し合って清らかなる風を送り、加護と回復を重ねていった。
「にゃああああああ! 許さない、許さないにゃ!」
「ふええええん、酷い事するのにゃ。悲しいのに、もっと悲しい事をするのにゃ」
 赤茶の猫は赤の色が更に濃くなり、怒りで燃えているかのように見える。逆に白猫は、その白さに薄っすらと青い色がかかった様になって、より悲しみを訴えていた。
 まず、白猫が歌いだす。優しい声から紡がれるメロディは赤茶の猫を包み込んでいった。赤茶の猫は、再び活力を取り戻すと、踊り始める。激しいステップはやがて炎の様に変わり……その赤さはとても美しく、同時に激しさを感じるものだ。その赤さに、ヨハネの心は奪われてしまう。攻撃するにも若干戸惑ってしまう位、猫が好きだからこそ惹かれてしまうのだ。
「ヨハネさん、直ぐに回復しますわ」
 ちさから発せられる、桃色の霧はヨハネの思考を正常にしていく。
「ありがとう、助かった」
 ちさにヨハネは礼を言うと、赤茶の猫に向かって構えた。やはり、攻撃を受けても戦いにくい相手だ。でも、手を緩める訳にはいかない。ヨハネは赤茶の猫に向かって、雷を帯びた強烈な突きを浴びせた。そして、そのタイミングに合わせてキアラの炎を纏った蹴りが繰り出す。一方で、スゥはヨハネの所に向かい、回復に励んだ。
「お前達の気持ちは分かるけど許してくれよ」
 司は赤茶の猫に向かって、思いっきりエクスカリバールを投げつける。続いてアーニャが凍てつく手刀を浴びせた。
 その間に、季由がカラフルな爆発により司達へ、ヒストリアもキアラ達へ、力の底上げを図る。ミコト、ティナ、リィク、そら、エクレア、シフォン、6体のウイングキャット達も協力して、それぞれ清らかなる風を送り、傷を癒し、加護を与えていった。
 琥珀が、赤茶の猫に強烈な雷を落とす。それにより、少し赤茶の猫の動きが緩くなった様に見えた。かなり弱っているのかもしれない。
「大丈夫かにゃ? 大丈夫かにゃ? 壊れちゃダメなのにゃ」
「大丈夫にゃ! 壊れたりなんてしないにゃ!」
 心配する白猫に対して赤茶の猫は強がっているが、白猫は赤茶の猫を回復し、赤茶の猫も自身の回復に励んでいる。
「ヨハネちゃん、力を送るの!」
 ミーミアが、雷の力を使ってヨハネの力を底上げしていく。その力を受けたヨハネは赤茶色の猫に向かって構えた。
「思い出せ、己が罪を」
 ヨハネが放つのは、魔術の炎。それは地獄の業火。炎は激しく燃え上がり……赤茶の猫はそのまま灰になって消えていった。申し訳ない気持ちにもなるけれど、こんな気持ちは灰になってしまった方が良いと思うから。
「ふにゃあ……、あの子が壊されてしまったのにゃ、壊されてしまったのにゃ……!」
 悲しみ泣き叫ぶ白猫はヨハネに向けて飛びかかってくる。だが、それをヒストリアが受け止め、カウンターで稲妻を纏った突きを放った。あの悲しみに満ちた顔を見ると、胸が痛くなるけれど。
「ヒストリアさん、回復しますわ」
 傷を負ったヒストリアに、ちさが桃色の霧を使って癒していく。
 一方、攻撃の手を止める事無く、キアラはガトリングガンを構えて白猫のドリームイーターに向かって連射し、司はドラゴニックハンマーで思いっきり叩き潰した。
「これで……どうです!!」
 アーニャは月光のオーラを纏った剣を使い、白猫に向かって貫く。そこに、琥珀の重い蹴りが叩き込まれた。
「ふにゃあああ、悲しいのにゃ、悲しいのにゃ……悲しくて悲しくて辛いのにゃ……」
 白猫が刻むのは、独特のステップ。それは、見ている者に対して悲しみの感情を沸き起こされるものだった。
 それに惑わされそうになるが、ちさは何とか耐える。そして、ちさは白猫に対して魂を喰らう一撃を放った。畳み掛けるように、ヨハネは光の粒子となり、ぶつかっていく。更にキアラの炎を纏った蹴りが叩き込まれた。
「……覚悟は決めた。これが、俺の意志だ!」
 司が最後の一撃を白猫に放つ。地獄の炎を閃光へと変え、思いっきり殴りつけた。その攻撃を受けた白猫のドリームイーターは、小さな光となって消えていく。
「ごめんよー……お前たちも、せっかく産まれたのにな……」
 その光を見ながら、赤茶の猫と白猫のドリームイーターを思い浮かべて司は呟いたのだった。

●猫カフェを貴女に
 アパートの近くの壊れたものをヒールしてから、ケルベロス達は佐奈の元を訪ねた。ドリームイーターが出て行ったままで開いている扉を閉め、部屋の中に入ると、そこにはいくつかの本物に見間違うかのような猫が飾られていて、その中で、ぼんやりとしている女性を見つけた。視点が定まらない彼女の目からは涙が溢れ、その悲しみが痛いほど伝わってくる。
「……そうですか。そんな事になっていたんですね……」
 事情を話すと、ぼんやりとした表情のままで頷く佐奈。心にぽっかりと穴が空いてしまっているようだ。それが見ていて辛い。
「ほら! ミコトだ! デブ猫だぞ!」
 あえて笑顔でそう言うと、季由はミコトを佐奈に抱かせる。
「……」
 佐奈は黙ってミコトを撫でていたが、それからクスッと笑った。
「……デブ猫って。そんな事言ったら可哀そうよ?」
「だが、ミコトは見ての通りデブだぞ? いつも俺と食べ物を奪い合って、その上、奪っていく位なんだからな?」
 季由の言葉に、佐奈はクスクスと笑う。そして、ミコトを優しく撫でた。
「そう……。ミコトちゃんは、とても愛されているのね」
 佐奈は元々、猫が大好きで愛猫もいる。だから、ミコトがどれだけ愛されているのかを感じ、それが嬉しかったようだ。
「わたしのエクレアも宜しかったら抱いて下さいませ」
「まあ、可愛い黒猫さん。ネクタイも良く似合っていて……素敵な紳士ね?」
 ちさのエクレアを抱き上げて、くすりと微笑んだ。
「ティナはもふもふなんですよー!」
「あら、本当にもふもふ……。リボンも素敵で凄く可愛い子ね」
 にこにことアーニャからティナを抱き渡された佐奈は、ティナの長い毛並みを撫でてあげる。
「そらも行っておいで?」
 撫でて貰っているウイングキャット達を見て、うずうずしていたそらは、琥珀の言葉を聞いて、佐奈の所へ行きすり寄って撫でて貰っている。更にミーミアのシフォンも飛んで行った。
「貴方の子も撫でても良いかしら?」
 佐奈に声をかけられたヒストリアはリィクを抱いて佐奈に撫でさせてあげる。
「ふふ、凄く素敵なお嬢様ね?」
「ああ。気位の高いお嬢様だ」
 佐奈の言葉にヒストリアは頷き、リィクは定位置のヒストリアの頭の上に戻った。
「皆さんの猫は翼があって素敵ね? 私の大切な子は灰になってしまったけれど……私、翼がある子も作ってみたくなってしまったわ」
 ふわりと微笑み、また作る意欲を見せてくれた佐奈に、皆は嬉しくなったのだった。

 沢山のウイングキャットによる猫カフェが、佐奈の部屋で開催されることになった。
 ミーミアとヒストリアの猫型クッキーに、司の猫の顔の形に加工した大福餅、ヨハネの猫マカロン、琥珀の猫ドーナツ。
「ハロウィン近いし、ココア猫パン焼いてきたんよ。あとね南瓜ジュースとコップと猫ストロー!」
 キアラの持って来た南瓜ジュースと紅茶、ココア猫パンに沢山の猫のお菓子。そして、ウイングキャット達。即席の猫カフェの完成だ。
「この子、ロシアンブルーの着ぐるみを着せてみたんよ」
 キアラは猫の着ぐるみを着ているスゥを佐奈に見せる。それを見て佐奈は微笑んだ。
「凄く可愛いわ」
「そうやろ?」
 そんな時、大騒ぎしている声が響き渡る。
「ミコト、それは俺の大福だぞ!?」
 早速、季由とミコトの争奪戦が開始されたようだ。それを見て、佐奈がくすくすと笑い、ケルベロス達も笑いだす。
「季由、大福餅ならまだあるからな!」
「ドーナツもクッキーとかも、まだあるよー!」
 司と琥珀が笑いながら、そう声をかける。だが、この様子を見ていると、またミコトに奪われそうな気がして、皆で笑ってしまった。
 そんな中でキアラは思う。
(「いのち吹き込む佐奈の手そのものまで……奪われへんでよかった」)
 色々な事件を見て来たから、色々と思う所がある。頑張らないといけない、改めてそう思う。
「それは俺のクッキーだ、ミコト! ミコトー!」
 繰り広げられる賑やかな季由達のやり取りを見て、皆一緒に笑いあう。
「賑やかなパーティなのです!」
 アーニャの言葉に、皆も頷く。
 今は佐奈が笑ってくれて、また元気を出してくれるなら良い。そして、皆で楽しめるこの時間も素敵なものだ。
 猫カフェという素敵な時間を、満喫するケルベロス達だった。

作者:白鳥美鳥 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年10月9日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 1/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 5
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