●
「俺も昔悪かったんだぜ、例えばこんなことやったり、ああしてやったり」
そう言ってビルシャナがスマホを操作すると、見るに堪えない生傷だらけの少年の画像が現れた。次々に現れる写真はどれも犯罪の履歴と言って差し支えない。
「これってイジメって奴なのかな~。でもさ、イジメをしてやってよかったと思うよ。どう考えてもこいつ暗くてキモかったし、うじうじと情けない事ばかり言っていて行動に移さないし、イジメの口実を作る方が悪いんだよな。所謂、イジメられる方が悪いっていう奴。イジメっ子は善人でイジメられっ子は悪人、これが真理よ。俺は真理と正義を貫いてストレス解消していただけで何も悪くない。イジメっ子こそが救われる、これが本当の世界の摂理である!!」
ビルシャナが説教をすると卑劣そうな笑い声を立てる信者達10名が拍手喝采をした。
●
「イジメっ子は善人でイジメられっ子は悪人という悟りを開いたビルシャナが発生しました。問題を解決してください」
セリカ・リュミエールが集めたケルベロス達に説明を開始した。
「悟りを開いてビルシャナ化した人間とその配下と戦って、ビルシャナ化した人間を撃破する事が、今回の目的です。このビルシャナ化した人間が、周囲の人間に自分の考えを布教して、配下を増やそうとしている所に乗り込む事になります。ビルシャナ化している人間の言葉には強い説得力がある為、ほうっておくと一般人は配下になってしまいます。ここで、ビルシャナ化した人間の主張を覆すようなインパクトのある主張を行えば、周囲の人間が配下になる事を防ぐことができるかもしれません。ビルシャナの配下となった人間は、ビルシャナが撃破されるまでの間、ビルシャナのサーヴァントのような扱いとなり、戦闘に参加します。ビルシャナさえ倒せば元に戻るので、救出は可能ですが、配下が多くなれば、それだけ戦闘で不利になるでしょう」
●
「ビルシャナの能力は?」
一人が尋ねると、セリカはすぐに資料を広げてくれた。
ビルシャナ閃光……敵を退ける、破壊の光を放ちます。
孔雀炎……孔雀の形の炎を放ち、敵を焼き払います。
浄罪の鐘……鐘の音を鳴り響かせ、敵のトラウマを具現化させます。
これらの力で戦うらしい。
「今回のビルシャナはイジメを耐えるのをやめた被害者が司法に飛び込んで告訴に踏み切り追い詰められ、いよいよ犯罪者になりそうな時に俺は悪くないと開き直って悟りを開いたという……」
セリカはため息をついた。
「配下の10名も現在イジメを楽しんでいるか、昔相当なイジメをしていたイジメっ子ばかりです。自分は悪くないという口実が欲しくてビルシャナと行動を共にし、都内の廃寺を乗っ取って「イジメっ子こそ本当の善人」という布教活動を行っています。ツッコミどころは色々ありますが、とにかくこんな教えを広める訳にはいきません。配下達には大きなインパクトを与えて正気に返し、ビルシャナは退治してください」
●
最後にセリカはこう締めくくった。
「教義を聞いている一般人は、ビルシャナの影響を受けているため、理屈だけでは説得することは出来ないでしょう。重要なのは、インパクトになるので、そのための演出を考えてみるのが良いかもしれませんね」
参加者 | |
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ドローテア・ゴールドスミス(黄金郷の魔女・e01306) |
皇・絶華(影月・e04491) |
細咲・つらら(煌剣の氷柱・e24964) |
マヒナ・マオリ(カミサマガタリ・e26402) |
リシュティア・アーキュリア(サキュバスの螺旋忍者・e28786) |
劉・沙門(激情の拳・e29501) |
曽我・小町(大空魔少女・e35148) |
月・いろこ(滑稽な踊り・e39729) |
●
ケルベロス達は現場の廃寺に到着した。
ドローテア・ゴールドスミス(黄金郷の魔女・e01306)、皇・絶華(影月・e04491)、細咲・つらら(煌剣の氷柱・e24964)、マヒナ・マオリ(カミサマガタリ・e26402)、リシュティア・アーキュリア(サキュバスの螺旋忍者・e28786)、劉・沙門(激情の拳・e29501)、曽我・小町(大空魔少女・e35148)、月・いろこ(滑稽な踊り・e39729)の総勢八名である。
廃寺に侵入しながらケルベロス達は小声で会話した。
侵入前に絶華は信者達とその所業について徹底的に調べてきていた。特にいじめの内容を一人ずつ細かく確認した。
「皆、怒ってるよね? ワタシもそうだもん。今回のは酷すぎるよ……!」
暗闇を進みながらマヒナが言う。
怒りと呆れ野混じり合った会話をしながら、とにかく、ケルベロス達はイジメビルシャナとイジメっ子達が根城にしている廃寺の本堂へと進んだ。
「どうして…どうして苛めるの…やられたら…痛いんだよ…辛いんだよ? だからやめて…お願いだから」
殴られ、蹴られた絶華が弱々しい声で訴える。
「やられる方が悪いんだよ!」
「キモイんだよお前ー!!」
10名のイジメっ子信者達は次々に勝手な暴言を浴びせかけながら、一人きりの絶華に暴行を働いた。少女のような美貌を持つ絶華はイジメっ子達にはいい餌食だったのだ。
「そうだ、イジメられるような口実を作る方が悪いんだ! お前が悪いから苛めるんだぞ!!」
ビルシャナは大声で叫び、げらげらと笑い出した。
目を覆いたくなるような凄惨な光景がその場に繰り広げられる。
そこにガラリと引き戸を開けてリシュティアが登場した。
「あ? なんだお前」
信者達がびっくりしている間にリシュティアはツカツカと歩み寄ると、いきなりその一人を殴り飛ばした。
「な、なんだァア!? 何するんだよ!!」
ビルシャナが驚いて抗議の声を上げる。
「なんでって…ちょうどいいサンドバックが居たから?」
リシュティアはツインテールの髪の毛をかきあげながら言った。
「こーゆーのが善人とか言ってるんでしょ? なら、こちらが正義でおたくらが悪よね」
「ふ、ふざけるな!」
信者の一人が殴りかかってくる。
すると、リシュティア相手の髪の毛をひっつかんで手繰り寄せ顔面に膝蹴りを入れた。勿論、手加減攻撃である。
「サンドバックが余計な口聞いちゃダメでしょ? そもそも、ストレス発散とか言ってたし、私も同じようにストレスを発散させてるだけだし…たまたま居合わせたのが悪いんでしょう」
「俺達はサンドバッグじゃねーよ!」
抗議をするもう一人をリシュティアは手加減攻撃で倒し、頭を思いきり踏みつけた。
「貴方達も言ってるじゃない。虐められるの悪いのであって、自分達は正しいと。その考えなら、私の行動は正しいよね。それとも…違うと言うのかい? サンドバッグの分際で。違わないというのなら、覚悟してもらうだけだけど」
リシュティアは冷静な瞳でビルシャナ達を見据えた。
「何で俺達が苛められるんだ。気持ち悪い奴が悪いんだろうっ!」
ビルシャナと信者達はそう怒鳴り、絶華がキモイだの顔がどう声がどうと口々に喚いた。
続いてドローテアが現れると、すっと、うるさい信者の一人に歩み寄った。そしてみぞおちに鋭くボディーブローを入れた。
「げ、げほっ……何すんだこの野郎!」
ドローテアに反撃しようとした手を彼女は掴み上げて捻り上げる。
「何故抵抗するの? アタシは貴方たちの主張に則って善行を行ない、徳を高めようとしているのよ? いじめは正義なんでしょう?」
ドローテアはそう言ってその信者を床に放り投げた。
「立ちなさい。終わってないワよ。次は指でも折ろうかしラ? きっと楽しいワ。『嫌』? 『やめて』? 貴方はそう言われてやめたことがある?」
ドローテアはビルシャナの方を振り返った。
「面白がって笑ってたでしょ? だかラ、アタシもそうするワ。ほラ、見てる貴方達も笑いなさい? 笑いなさい。善行でしょう? 次は貴方よ。まさか、逃げられるとでも?」
ドローテアは冷ややかな顔でもう一人の信者に歩み寄る。
(「内心、ハラワタ煮えくり返っているワよ。徹底的に自分だけが可愛い連中。許しておけないワ。人の幸福を奪ったのだかラ、代償を払わなくては釣り合いがとれないでしょう?」)
そういう気持ちで凄惨な笑みを浮かべると信者が叫んだ。
「悪魔っ……!」
「悪魔? 違うワ、アタシは魔女よ? だかラ残酷だし容赦もないの。ほラ。次は財布を出しなさい」
迫力に飲まれて信者達が黙る。
「イジメられる理由を作るほうが悪い、ね。じゃあ私も、あなた達の顔とか性格とか……まぁ、とにかく何か気に入らないから……イジメ、させてもらうわ」
いろこが戸口でそう言った。信者達が戦慄する。
いろこは事前に生ゴミやら泥やら、色々と見た目と匂いがキツイものを大量にぶち込んだ密閉容器を用意してきていた。
ドラゴニアンの彼女は翼飛行で飛び上がるとその容器から汚物をビルシャナと信者達の頭上に振りまいた。
「ぎゃああっ!」
悲鳴を上げる彼らの前に華麗に着地。
「ば、バカ野郎、汚いじゃないか、何しやがる!!」
「何で怒るんだよ。イジメられる方が悪いんだろ? イジメた方が正義なんだろ? だったらほら、受け入れろよ。自分が悪いって認めろよ。ごめんなさいって言えよ。それが言えないってことは、本当はそんな理屈おかしいって、分かってるんじゃねぇの? あ、そうそう。それ、しばらく匂い消えないと思うから。めちゃくちゃ避けられるだろうけど頑張れよ」
いろこはしれっとした表情でそう言った。
「こ、この野郎--!!」
所詮相手は女ばかりだと思ったんのだろうか。信者達はいきり立って反撃しようと殴りかかろうとした。
そこで倒れていた絶華が立ち上がった。
一番自分を痛めつけていた相手の拳を掴み上げて不敵に笑い、迫る。
「教えてやろう…いじめの果てに…復讐があるという事を」
絶華は、倍の勢いでイジメをイジメで返した。
虫を食べさせたものは虫をその口にねじ込み、大怪我をする程の暴行を行った者は痛みを伴った手加減攻撃を行う。
絶華の勢いを見た仲間達は、手伝う気になった者は手伝った。
「踏みつけた方は忘れても踏みつけられた者はけして忘れない。知るがいい…その痛みを
貴様らは何れ復讐を遂げられるだろう。当人か…或は関係する者達に。それは貴様らだけではない。貴様らの大切な家族。友人。恋人。それらもまた犠牲になるかも、な」
スマホを取り上げ信者達とその家族の個人情報を確認しながら呟く絶華。
悲鳴を上げる信者達。
そこで沙門が乗り出して来た。
「誰か喧嘩に自信のある者はいるか?」
「う……ああ……」
「俺とタイマンで勝負しろ」
既に信者達はケルベロスの実力を見ていた。
それに、絶華やいろこのような外見には強く出られても、沙門のような拳法の継承者の男性とは目も合わせる事が出来なかった。ビルシャナまでも目をそらしている。
沙門が絶華を苛める時は勢いがよかった一人の前に立って、軽くビンタをしてみた。それでも相手はへらへら笑っているだけだった。
「お前は1人では俺を倒すことはできぬ。それに誰もお前を庇おうともしない。いじめは集団でやれば責任が分散されると思っておるのだろう。だが、いじめられていた者は1人で耐えておったのだ。そちらの方が強いとは思わぬか?」
「…………」
「薄っぺらい友情とずっと強者に勝てない人生…それでいいのか? それが嫌ならば弱きを庇い、強きに立ち向かえ! それは自分の力を向上させることと仲間が増えることを両立できる…一石二鳥だ!」
沙門が強く言うが、信者達は虚ろな瞳で目をそらしながら、「あは、あは」。
「ハァ……」
マヒナが盛大なため息をついた。
「カッコ悪い……」
マヒナの言葉に信者達は首を竦めた。
「イジメてる姿、好きな人や憧れの人に見せられる? アロアロもこんなに恐がっているよ」
ぷるぷるしているシャーマンズゴーストを撫でながらマヒナは言った。
「それでもやめないなら……仕方ないなぁ、ワタシの知り合いに、いわゆる『ドM』な人がいるから紹介しようか? 今まで可愛がってくれてた人が暴行罪で捕まっちゃって、新しいパートナーを探してるみたいだから。きっと喜んでくれると思うよ?」
完全に嘘なのだが、スマホを取り出して連絡するふりをするマヒナ。
「あ、でも紹介して欲しいならビルシャナと縁を切ってからね」
念を押すマヒナであった。
「お前らにつきあえるのはドMの変態のみ。つまりお前らは生粋の変態ってことだな」
いろこがそう突っ込んで追撃を加えた。
「イジメは良くありませんよっ! なぜならイジメは良くないからですっ! そんなことも分からないだなんて、なんておバカさんなんでしょうっ」
つららが身を乗り出して言った。
「そんなおバカさんたちに賢く聡明、天才でクールなつららちゃんが、正しい道へ導いて差し上げましょうっ! つららちゃんは氷のようにクールで冷静ですのでジーニアスらしく理屈でお話させていただきますっ! おほん!」
つららはおもむろに六法全書を取り出した。
「……イジメ、という言葉は良くないですね。アナタたちのやってるそれ、犯罪です。犯罪。くらいむ。そのお写真貸してくーださいっ、動かぬ証拠ってヤツですっ! さ、警察へ向かいましょっ?」
つららはビルシャナのスマホに飛びついて、自慢にしていたイジメ写真を奪い取ろうとした。
そしてウインクをバチーンっ。
ビルシャナが悲鳴を上げてスマホを庇って跳びすさる。
「お、俺達は何も悪くない、なんでこんなことで犯罪者にならなきゃならねーんだよ!」
信者達はまだそんなことを言って泣いている。
「やめろよ、俺達のも将来があるんだ……」
「こんな風に集まって、教義だ何だで自分を正当化しなくちゃいけないなんて、駄目駄目な生き方だわね、あんた達」
そこで小町が穏やかにそう言った。
「あんた達の主張が万一受け入れられて、気に入らない人を虐めていい世界になったとして、あんた達が虐められる側にならないって保証、あるのかしら」
既にケルベロス達に散々苛められた面々を眺め回す小町であった。
「……既にいるんじゃないの? この集まりの中にも、立場が弱くてワリを食ってる人とか。あんた達の善は、虐められる側が居なければ成り立たない。一人で胸を張って生きられないなんて、本当に、惨めね」
小町の哀れむような声に対して信者達は皆真っ赤になったが、言い返す事は出来なかった。
「苛める奴は苛められる……くそっこんなのはもう御免だ!」
信者達はそう言って、ゴミを被った格好のままケルベロス達へと投降した。
「さ、裁きを受けます……」
イジメを許す人間は自分もイジメられるということがようやく分かったらしい。
「ま、待てっ! 犯罪者はいじめられっ子の方だろう! だっていじめられっ子はキモイんだぞ、色々な欠点があるんだぞ! あんなにミスを犯しているんだぞ! それを攻撃しているんだから、俺達の方が善人だろうが! キモイ奴をやっつけている俺達が何で犯罪者になるんだよ! キモイ奴の方が何倍も悪いだろうっ!!」
ビルシャナがまくしたてると、ケルベロスも、元信者達さえもが、冷ややかな目で向かった。
「人を許さない奴は……お前自身が、誰からも許されないんだ……」
絶華が壮絶な声でそう言った。
●
つららがヴァルキュリアブラストでビルシャナに特攻した。
それを皮切りにケルベロス達は様々な技を駆使してビルシャナを攻撃した。
「いじめっ子こそ善人ー! いじめられっ子こそ悪人ー!!」
ビルシャナはまだ訳の分からない事を喚きながら、ビルシャナ閃光を撃ち放った。
そして前衛を中心に孔雀炎を乱れ撃ちにして醜い事を喚きたてる。
すると沙門のミミック、オウギが武装具現化で華麗に立ち向かう。
マヒナのアロアロが祈りを捧げるで主人の仲間を回復する。
小町のグリが清浄の翼を広げた。
『其は彼方の月の城――全てを拒む、魔女の城』
小町が傷を負った仲間達に「魔女の城」を歌い上げて回復していく。
リシュティアはフレイムグリードで焼却処分にしながらビルシャナの体力を吸い上げた。
つららが氷鬼を開始した。
召喚された一振りの氷の剣がどこまでもビルシャナを追跡する。地の果てまで。海の果てまで。
その追い回されるビルシャナにマヒナはココナッツフォール。
椰子の木の幻影からビルシャナの頭上にココナッツが何個も落ちてきて炸裂。
ドローテアは“蠍の刻印”で、幾重にも織り込まれた術式を作動させ、魔力で研ぎ澄まされた剣の一撃を繰り出した。赤い軌跡を描きながらビルシャナの心臓を狙う。
悪食祭でいろこは白骨の魚を召喚し、ビルシャナを喰らい尽くさせる。
貪欲な魚達に群がられ、貪られていくビルシャナ。
沙門はラリアットのような技でビルシャナを空中にふっ飛ばす。その後ビルシャナよりも高く跳躍。宙に浮いたビルシャナを踵落としで突き落とすダイナミックな技を披露した。
『我が身に降り立つは暴食の狂獣! 四凶門「饕餮」…開門!!! …ぐぎ…ぎが…GaaaAAAAAA!!!!!』
そして絶華の四門「饕餮」。
瞬きの間だけ己の身に古代の魔獣の力を宿す魔技である。
全身の筋肉を増強させると狂ったように対象をカタールで突き刺し、最後に食らいついて破壊させていく。
「…貴様の行為は人生を破壊する行為だ。ならば貴様も人生を破壊される覚悟はあるだろう」
絶華はビルシャナにトドメを刺した。
●
「今度はいつ来てほしい? 貴方達、まさか許されたとでも? ほラ、住所と連絡先を提出なさい? 勤め先や学校のもよ。早く。冗談よ、とは言わないワ」
戦闘後、ドローテアが元信者達にそう迫った。
「許されませんよ、許しません。許される日は、来ません。アナタたちみーんなみんな、です。その罪を。ずーっと覚えたまま、ずーっと生きていかなくちゃ、いけないんです」
つららが勢いよく言った。
(「……アナタたちも、つららちゃんも」)
彼女にも辛い記憶があるらしい。
「まずは詫び。そして償いにいけ。私は常に見ているぞ……」
絶華が壮絶な笑みを見せる。
元信者達が震え上がり、戸口に殺到したところに、沙門が立っていた。
「ふむ、負けたことが悔しいか。ならば、修行あるのみだ! 強くなって再び俺を倒しに来い」
沙門が背筋をビンと張って言う。
「心と身体を鍛えるには武道が一番だ! よし、俺が中国拳法を教えてやろうか?」
悲鳴を上げて反対方向に逃げ出す信者達。
(「…イジメって根が深い問題だから難しいよね…」)
マヒナはため息をついた。
イジメ、ダメ、絶対。
作者:柊暮葉 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2017年10月2日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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