
●事件
とある地方都市の、住宅街にある一軒家。
二階の奥まった部屋で、一人の男がネットゲームに熱中していた。
名は、毒崎・伸也。32歳男性、無職、引きこもり。
「…………」
ゲームは至高の娯楽だ。現実を忘れさせてくれるから。
「きゃっ、ゴキブリだわ! ねえあなた、お願いするわよ!」
「任せとけ、新聞紙で……そりゃっ! よし、やった!」
階下から聞こえる両親の声など、彼にとっては、無視していればいいことだった。
「――キャアアアアァァ!!」
そんな日常は、悲鳴によって破られる。
「……?」
伸也はのっそりと立ち上がり、ドアを開けて顔を覗かせる。
「この体が、地球でもっとも我々に近いものなのか。高い生存能力と適応性は、確かに我々に近いであろう」
「あ……あ……」
「嘘だろう……?」
誰か、聞き覚えのない人物の声と、怯えたような両親の声音。
「我らローカストは、生存に必要なグラビティ・チェインは非常に少ない。故に、収奪するグラビティ・チェインは一人分で十分である」
言葉はなおも続く。伸也は恐る恐る、階段を下りて行った。
彼が目にしたのは……両親の前に立つ、昆虫人間だった。
昆虫人間は、言い放つ。
「我々に捧げるグラビティ・チェインを一人選べ、そうすれば、残りのものは逃がしてやろう」
視線を泳がせた母親と、偶然目が合った。
母はヒステリックに叫ぶ。
「……伸也! あんたが残りなさいよ! あんたみたいな穀潰しでも、私達を助けることができるんだから、ありがたいと思うといいわ!」
「おい!? 教子、お前……!」
父親が驚いたように母を見た。
「いいんだ、父さん」
伸也は目を細め、諦めたように薄く笑う。
「俺が残れば解決するんだろ?」
――死ねばいいんだろ、俺なんか。
●ヘリオライダーは語る
「皆さん! デウスエクス、ローカストが事件を起こすみたいっす!」
漆黒の衣装を身に纏った、見目麗しき青年は、開口一番そう言った。
彼は、黒瀬・ダンテ。ヘリオライダーだ。
「続けるっすよ。ローカストは、第一次侵略期には確認されていないデウスエクスっす。多分、地球の情報を得るための調査が目的だって考えられるっす」
さらに、彼はこう付け加えた。
「昆虫型のデウスエクスであるローカストは、理性とかは低い傾向にあるはずなんすけど。送り込まれてくるローカストは、かなり理知的に行動するみたいっす。きっと、この作戦のために選りすぐられた精鋭なんっすね」
でも、とダンテは言う。キラキラした目で、あなた達を見つめながら。
「ケルベロスの皆さんなら、そんな精鋭でも、蹴散らせるに違いないっす! 自分、信じてるっすよ!」
つまりは――ローカストの撃破、それが今回の作戦目的、ということだ。
「見えた予知の内容としては、毒崎さんっていう三人家族の自宅にローカストが現れるっす。息子の伸也さんと、母親の教子さん。それに、父親の京二さんの三人っすね。一人選べ、残りは逃がしてやる、ってローカストは言ってきて……伸也さんが残ることになるっす」
ダンテは、作戦について説明する。
「伸也さんが家に残されて、教子さんと京二さんが家から出されたところで、作戦開始っす。出てきたお二人から家の内部の情報を聞くことができれば、有利に事を運べるかもしれないっすね」
さらに、彼は補足を続けた。
「ローカストは、三つのグラビティを使ってくるっす」
まず、アルミの牙を伸ばして食い破ってくる攻撃。これは追撃の効果がある。
次に、腕からカマキリめいた鎌を展開し、切り裂く攻撃。これはドレインのおまけつきだ。
最後に、羽をこすり合わせて放つ破壊音波。これは、催眠を付与する。
「破壊音波は遠距離に届く列攻撃、他の二つは近距離の単体攻撃っす」
気をつけてくださいっす、とダンテは告げて。
「毒崎さん家は二階建てで、広さはそこそこっす。どこかの部屋に、ローカストと伸也さんがいるはずっす。それから、ローカストは、グラビティ・チェインを『ゆっくり吸収しなければ吸収できない』っすから、伸也さんがすぐに死ぬことはないっす。戦闘中に伸也さんを攻撃したりもしないっす」
ダンテは一瞬目を伏せる。
「……できればっすけど、伸也さんも助けてあげて、ローカストを撃破したら人間関係のフォローを軽く入れてくれると、自分、嬉しいっす」
一連のダンテの説明を聞き終えた、ケルベロスの一人……ギルバート・ハートロックが、口を開いた。
「なるほど。まずは、ローカストを撃破しなければ、話にならないわけだね。ならば私は、力を尽くそう。君達と共に、戦おう」
彼の腰には、鈍く光る二丁のリボルバー銃。
信頼を宿した、穏やかな色のギルバートの瞳が、他のケルベロス達を見渡した。
参加者 | |
---|---|
![]() フェクト・シュローダー(レッツゴッド・e00357) |
![]() 光影・闇照(尊大な勇気・e00380) |
![]() サルヴァトーレ・ドール(赤い月と嗤う夜・e01206) |
![]() ベルノルト・アンカー(傾灰の器・e01944) |
![]() 玖琅・辰彦(バトルバトラー・e02520) |
![]() アッシュ・ホールデン(無音・e03495) |
![]() 横島・郁人(愛求暴食のミッペルテルト・e09818) |
![]() ガイラ・ゼブ(地球人の鹵獲術士・e11373) |
●両親
「ケルベロスです。これ以上の蛮行は見逃しません」
家から出てきた伸也の両親に向けて、ベルノルト・アンカー(傾灰の器・e01944)は開口一番そう名乗った。
「助けに来たぞ。我らが来たからにはもう安心だ!」
豪然たる態度で、光影・闇照(尊大な勇気・e00380)がそう伝えれば、
「本当か!? どうか頼む、このままでは伸也が!」
父親、京二は、すがるような目で言った。
「うん、任せて。それじゃあ、家の中のどこにローカストが出現したのかと、そこへの最短移動方法を聞かせてもらっていいかな?」
「あとは、家の間取りもだな」
フェクト・シュローダー(レッツゴッド・e00357)が問い、サルヴァトーレ・ドール(赤い月と嗤う夜・e01206)が隣人力を発揮しながら続けば。
「分かった。……あいつが現れたのは、一階のリビングだ。玄関から入って左側にある。二階に続く階段の向かい側だ」
京二は一つ一つ答えていく。横島・郁人(愛求暴食のミッペルテルト・e09818)は頷きながら聞いていた。
母親の教子については、触れず刺激しないというのが今回の方針である。ただ、玖琅・辰彦(バトルバトラー・e02520)は、彼女の言動を注視していた。
「……私……私のせいで……伸也が……伸也が……なんてこと……」
辰彦の視線の先、教子は青ざめ、震え、宙を見つめながら、かすれた声でうわごとを呟いている。
「Non c'e` problema.(大丈夫だ)あんた等の息子は無事に助け出すさ、此処で大人しく待ってな」
「ええ。必ずご子息を救い出します」
サルヴァトーレとベルノルトが、二人に言う。
「心配しなくても、中に一緒に入れとは言わねぇさ。此処で待っててくれりゃあ、さくっと倒してあんたらの息子も助けてくる。何も悪い話はないだろ?」
「そういうことだ。安心してくれ」
アッシュ・ホールデン(無音・e03495)、それに、ガイラ・ゼブ(地球人の鹵獲術士・e11373)も言えば、
「分かった、ここで待っている。……どうか、よろしく頼む」
京二は、しっかりと頷いた。教子の反応はない。
「では、害虫駆除と行こうか」
「ああ。行くとしよう」
玄関へと向かう闇照に、ギルバート・ハートロック(シャドウエルフのガンスリンガー・en0021)や、他のケルベロス達が続いた。
●奇襲
音を立てないよう、一同は慎重に歩を進める。
静かにリビングを覗くと、伸也のグラビティ・チェインを吸収している最中のローカストの姿が目に入った。
(「Stupido molto(本当にくだらねぇ)……俺はファミリーを壊す話が一番嫌いなんだ」)
サルヴァトーレの目つきが、一瞬鋭くなった。
(「ひぃ~! ローカストって初めて生で見たけどこれはヤバイよっ! さっさと倒そうっ!」)
ぞわっとするフェクト。彼女はライトニングロッドをローカストに向け、雷を放った。閃光が走る。
「!」
雷光に打たれ、一瞬ローカストは痙攣する。だが、躍りかかった闇照の十字斬りはかわした。
「いっちょまえに知性を持つようだな、しかし……真の強さとは心から溢れ出るもの。勇気は持っているのかな? 勇気がなければ所詮はゴキブリと同類よ」
振り向きざま、態勢を整えながら闇照は問う。
「貴様らを相手に戦う意志を勇気と呼ぶとするなら、我にもある」
ローカストは淡々と答えた。
「お前みたいなタイプが一番ムカつくな」
言ったのはガイラだ。人を追い詰め冷静さを奪い、こんな事態を引き起こした……それが許せない。彼は掌をローカストに向ける。
「二度とこんなこと出来ないように殺虫してやるよ」
ドラゴンの幻影が放たれる。ごぉ、と音を立て、炎がローカストを包んだ。間を置かず、郁人がガトリングガンを連射し、さらなる爆炎をローカストの身に纏わせる。
「せめて醒めないまどろみの中で、眠るように崩れてゆけ」
ベルノルトが斬霊刀を振るった。解血刃(げけつじん)――精緻な斬撃がローカストの身から体液を噴き出させ、神経を麻痺させる。
サルヴァトーレはにこやかな表情を浮かべ、されど確かな殺気を放ちながら、達人の一撃をローカストに与えた。
アッシュは冷静に周囲を観察しつつ、紙兵を大量に縛霊手からばら撒き、仲間達を守護させる。
続いたギルバートの弾丸を、ローカストは紙一重で避けた。
「必要な分だけ、という貴殿の姿勢、私は嫌いではありません」
辰彦が、静かに日本刀を構える。
「……が。それが略奪であることに変わりないならば、我らの対応は一つです」
瞬時に床を蹴る辰彦。繰り出された神速の突きが、ローカストを捉えた。雷の霊力が甲殻を焼く。
「! 来るぜ!」
アッシュが警告を発する。
キイイイィィ――。
ローカストは羽を震わせ、一帯に破壊を催す音波を発生させた。
●決着
音波が与える催眠――それは、脅威になりかねないものだった。
だからこそ、ケルベロス達は対策を怠ってはいなかった。
まず、闇照が床に守護星座を描いた。スターサンクチュアリ――ゾディアックソードの、星座の力。アッシュの紙兵と合わせ、これで二重の守護となった。
加えて、ベルノルトが薬液の雨を降らせてゆく。後衛に控えたギルバートと合わせ、二人がかりでの回復をすることとなっている。
(「こんだけ手を打っておきながら、催眠が発動したら世話がねぇな……」)
ブラックスライムで敵を貫きながら、アッシュは少しだけ思った。だが、今のところ、そのような、ローカストにとっての奇跡が起きる気配はない。
戦いは続く……ケルベロス達は、徐々にローカストを追い詰めていく。
あえて不安要素を挙げるとするなら、予想よりも敵の回避力が高いことぐらいだろう。常に攻撃の種類をローテーションすることを忘れていないサルヴァトーレの攻撃ですら、半分程度の確率で避けられている。
郁人の攻撃は前衛に比べれば当たりやすいはずだが、これもなかなか当たらない……理力で統一されている彼の攻撃は、見切られているのだ。
フェクトが、ぴょんと高く跳躍、ローカストに飛びかかる。スナイパーたる彼女の武器は、しかと敵を捉えた。
「あなたの終わりを! 私が祝福してあげるっ!」
神様の祝撃。ひたすら神を目指す彼女の、強い想いと魔力の乗った一撃が、ローカストの身に叩き込まれた。サルヴァトーレが凍らせた部位が砕け散る。
「……伸也くん。あなたが何を思ってそう動いたのかは知らないけど……自分を犠牲にしてでも家族を救おうとしたのは凄いよ」
着地したフェクトは、リビングの隅でうずくまる伸也に声をかけた。
「だから後は私達に任せて。もう、無理はしなくていいから」
彼女は言って敵に向き直り、後方に下がりながら、油断なく武器を構え直す。
「……おのれ、ケルベロス!」
炎に焼かれ、毒に蝕まれながらも。昆虫めいたデウスエクスは叫び、アルミニウムの牙を伸ばす。狙ったのは、手近なサルヴァトーレ。
瞬時に割り込み庇ったのは、執事服を纏った人影……辰彦だ。
「ご無事ですか?」
「Grazie」
サルヴァトーレはイタリア語で短く礼を言い、ベルノルトが素早く辰彦の負傷を『緊急手術』してゆく。
「『シグマ』! お願いだよ!」
郁人は、相棒たるブラックスライムに呼びかける。郁人の体に巻き付いていたそれはほどけてうねり、ローカストに喰らいつく――願いが届いたか、この一撃は命中した。
「これが勇気だァ!!」
闇照が全力でローカストを殴る。自分を主人公と信じているからこその力、主人公補正(ブレイブフォース)。ローカストは大きく吹き飛び、壁に叩きつけられる。
「ぐ……」
よろめきつつ立ち上がるローカストに、もう余力はないに等しい。
「さよならの時間だ」
ガイラが前に歩み出る。
「赤より紅き朱の王 緋色に染まる虚構の刃よ 今こそ誓いの声を聞き 汝が力を我に与えん 我が身を食い現れよ」
ガイラが自分の傷口に片手を当てると、そこから、ずるりと血の剣が姿を現した。
「血滅斬(ブラッディ・ブレイド)!」
赤の刃を、鋭く一閃。
貧血でぼやけるガイラの視界には、両断され崩れ落ちるローカストの姿が映った。
●愛情
「待たせたな!!」
ケルベロス達の先頭を切って、闇照が教子と京二の元に帰還した。闇照の後ろから、フェクトがぴょこっと顔を出す。
「伸也くんも含めて、みーんな無事だよっ!」
「ああ……! ありがとう、本当にありがとう……!!」
京二は、はらはらと涙をこぼした。
辰彦の肩を借りてゆっくり歩く伸也と、教子の視線が合う。
「……」
二人とも黙っている。
「何が真意であろうと、落ち着いた今こそご本人に伝えていただきたい」
辰彦が教子に言葉を向けた。
「死ぬまで言いたいことをお互い飲み込み続ける必要はないんじゃないかねぇ……」
アッシュが言う。過去の経験から、『実の親子だから』という無条件の信頼は信じていない彼だが、それでもフォローはしたいと考えている。……死んだら、もう分かり合えないのだから。
「……でも」
「でももへったくれもねーよ。お前、諦めて色々伝えてないだろ。やっぱ、言わないと伝わらないこともあると思うぜ」
逡巡する伸也に、ガイラが背を押すように言葉をかける。
「本心から自分の子を疎ましいなんて思う親はいねーよ。一時的にパニクっただけだ、聞いてみりゃわかるさ」
「……。本当か、母さん? あれは本心じゃなくて、本当は俺を疎ましく思ってないのかよ?」
「…………」
伸也の問いに、教子は視線を逸らした。
「疎ましかったの? なら、どうしてそんな息子を今まで育ててたの? 今回みたいに見捨てれば良かったのに」
郁人が言い放つ。教子は、目を見開いた。
「なっ、その……だ、だって、家の中で飢え死にでもされたら、私の責任じゃない!」
「ふぅん……」
郁人は教子から伸也へ視線を移す。
「どうして生贄になったの? 見捨てれば良かったのに?」
その問いに、伸也はうつむいて、答えを紡ぎ始めた。
「俺は父さんや母さんと違って、なんの価値もない穀潰しだって思ったからだよ。そう、虫けら以下の……」
「E ridicolo(馬鹿馬鹿しい)!」
人の良い笑みを浮かべて聞いていたサルヴァトーレが突如叫んだ。
「たとえ投げやりでも、家族のために命捨てられる男が虫以下なわけないだろ」
ファミリーを大切に思う彼にとって、今の伸也の言葉は見過ごせなかったようだ。
「自分を犠牲にして他を助ける。そこにどんな気持ちがあったかは知らないよ。でも、簡単にできることじゃない。お母さん。それに対して何か思うことぐらい……あったんじゃないかな?」
「う……あ、あれは……私が、あんなことを言ってしまったから……よね」
フェクトの言葉に、教子は戸惑う。伸也への感謝というよりは、自分のしでかしたことへの後悔が大きいようだ。
伸也は、サルヴァトーレやフェクトを見てから、首をゆっくり横に振った。
「いや……自己犠牲だなんて。そんな、大層なことをしたわけじゃない。少なくとも、さっきまでの俺は、ただ、現実から逃げたかっただけだ。誰も愛してくれないのが現実だって、そう思ってたから。もうさっさとこの世から消えようって、そう思ってたんだ」
一拍置いて、伸也は呟く。
「でも、こんな俺でも、ちゃんと助けてもらえた……」
ベルノルトが何かを伸也に差し出す。それはケルベロスカード……表面に住所が書かれている。医者であるベルノルトの診療所の住所だ。
「死にたくなったら尋ねてください」
「……ありがとう……」
伸也は呟いてカードを受け取り、顔を上げ、他のケルベロス達も見た。
「……俺のこと助けてくれて、本当にありがとう」
改めて、深くお辞儀する伸也。教子も、おずおずとケルベロス達に頭を下げる。
「ねえ。僕……愛とかよく分からないけど、二人には……相手を思いやる余地のある家族愛っていうのは少しはあるんじゃないかな? 本音で一度よく話し合ってみれば?」
郁人は言う。愛されてきたことがなかった彼は、愛というものをよく理解できていない。その上で、郁人はそのように感じたようだ。
「勇気、そして愛! があれば、大抵の障害は乗り越えられる! 自らの輝きを信じて立ち上がれよ。勇気を持って!」
闇照が、高らかに声を上げた。
「勇気と愛……ね……」
教子が小さく呟いた。
「立ち上がる……」
伸也が拳を固める。
「血は水より濃く、呪いであれ愛情であれ無関心ではいられない。こんな世界ですから、どうか悔いの無い選択をされることを願っています」
ベルノルトが教子と伸也に告げる。
ギルバートが一つ頷いた……どうやら、全員、言うべきことは言ったようだ。
帰ろうと踵を返しかけたケルベロス達の前で、伸也が口を開いた。
「なあ母さん……親としての責任だけで俺を育ててきたのか? ……俺、これから先、もっとしっかり生きるよ。だから母さんもさ……ちゃんと、愛してくれよ。俺を」
(「よく言った」)
ガイラが、口の端を持ち上げる。
教子は、顔を上げ、伸也を見た。
「……ごめんなさい! 本当にごめんなさい、伸也!」
しっかりと、彼女は伸也を抱き締める。
「母さん……」
伸也の頬を、一筋の光る雫が伝ったのを、ケルベロス達は見た。
作者:地斬理々亜 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
![]() 公開:2015年9月7日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 3/感動した 2/素敵だった 7/キャラが大事にされていた 3
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