私の可愛いぬいぐるみ

作者:白鳥美鳥

●私の可愛いぬいぐるみ
「やっと手に入れた!」
 小学生位の女の子、沙希は自分が抱きかかえるのも大変なくらいの大きな猫のぬいぐるみを抱きしめていた。
「お父さんとお母さんには反対されたけど、この子がどうしても欲しかったの。毎月のお小遣いを頑張って貯めて……やっと買えた! ねえ、みんな、一番上のお姉ちゃんがついにやって来たよ!」
 沙希が振り向いた先には、彼女の部屋と思われるところだった。棚や机、ベッド等、色々な所に、色々なぬいぐるみを置いてある。種類は様々だが動物である事が共通で、全体的に猫が多いのが特徴的だ。
「ああ、やっとあなたが来てくれたのね。お店でずっと輝いてた。お店のおじさんに頼んで置いておいて貰ったかいがあったよ!」
 ぎゅうっと抱きしめると、ふわふわの温かい感覚が感じられる。ついに手に入れた、一目惚れの子に沙希は夢中だった。
 だが、そんな沙希の前に、第八の魔女・ディオメデスと第九の魔女・ヒッポリュテが現れ、沙希の大切な猫のぬいぐるみを破壊してしまう。
「ああっ、私の大切な猫ちゃんが……! お姉さん達、酷いよ!!」
 そんな沙希に、二人の魔女は同時に鍵で少女の心臓を一突きする。
「私達のモザイクは晴れなかったねえ。けれどあなたの怒りと、」
「オマエの悲しみ、悪くナカッタ!」
 崩れ落ちていく沙希の傍には、ふさふさの毛を持つ大きな猫と、短い毛を持つ大きな猫が現れたのだった。

●ヘリオライダーより
「ぬいぐるみって好き? どちらかといえば、女の子が好きなイメージがあるけど、男の子でも好きな子はいると思うんだよね」
 そう話しながら、デュアル・サーペント(陽だまり猫のヘリオライダー・en0190)は、ケルベロス達に事件の内容を話し始める。
「実はね、パッチワークの魔女がまた動き出したみたいなんだ。今回動いたのは怒りの心を奪う第八の魔女・ディオメデスと、悲しみの心を奪う第九の魔女・ヒッポリュテの2体。この魔女たちは、とても大切な物を持つ一般人を襲って、その大切な物を壊し、それによって生じた『怒り』と『悲しみ』の心を奪ってドリームイーターを生み出すみたい。それで、生れたドリームイーター二体は連携して行動し、周囲の人間を襲ってグラビティ・チェインを得ようとするみたいだ。悲しみのドリームイーターは『壊された悲しみ』を語り、その悲しみを理解出来なければ、『怒り』でもって殺害するようなんだ。戦闘では怒りのドリームイーターが前衛、悲しみのドリームイーターが後衛で連携して戦闘を行うみたいなんだ。このドリームイーター達が人々を襲う前に、みんなに倒して欲しいんだよ」
 デュアルは状況を説明する。
「場所はね、ドリームイーターに大切なぬいぐるみを壊されちゃった沙希ちゃんの家の近く。幸い、沙希ちゃんの傍から離れて誰かを探しているみたいだ。で、このドリームイーターなんだけど、言葉は話せるけど悲しみを語る事と怒りを表現する事しか出来ないんだ。だから、会話は残念ながら成立しない。残念だけど、倒す以外には無いんだ。それで、このドリームイーターは沙希ちゃんの宝物の大きな猫のぬいぐるみを元にして生まれている。二体ともそれなりに大きくて、毛が長い方が前衛で攻撃をしてきて、後ろの毛が短い方が後衛で攻撃とサポートを担当している。場所は住宅街だから、出来る限り、周囲の家の人達には避難を呼びかける方が良いと思うよ」
 最後にデュアルはケルベロス達に言葉を贈る。
「ねえ、ぬいぐるみって言っても、大切な人には本当に大切なものなんだよ。知ってる人は知ってると思うけど、実は、同じ種類でも、顔が少し違ってたりとか全く同じものは無いんだ。だから、好きな人にとっては本当に特別なもの。唯一無二のものなんだ。小さな女の子が狙われたのは、俺としてはとても悲しいよ。だからこそ、みんなにお願いしたいんだ。沙希ちゃんの大事なものを恐ろしいものにしないであげて欲しい。みんなが頑張ってくれる事を信じているよ」


参加者
アマルガム・ムーンハート(ムーンスパークル・e00993)
睦沢・文香(ブレイクスルービート・e01161)
リーズレット・ヴィッセンシャフト(アルペジオは甘く響いて・e02234)
琴宮・淡雪(淫蕩サキュバス・e02774)
マイヤ・マルヴァレフ(オラトリオのブレイズキャリバー・e18289)
猫夜敷・愛楽礼(吼える詩声・e31454)
カロン・レインズ(悪戯と嘘・e37629)
雅楽方・しずく(夢見のウンディーネ・e37840)

■リプレイ

●私の可愛いぬいぐるみ
 ドリームイーター達の現れる場所は住宅街。
「私たちはケルベロスです!これからデウスエクスとの戦闘が行われます! 付近の住民の方は避難をお願いします!」
 睦沢・文香(ブレイクスルービート・e01161)は、そう周囲に避難を呼びかける。マイヤ・マルヴァレフ(オラトリオのブレイズキャリバー・e18289)、猫夜敷・愛楽礼(吼える詩声・e31454)、カロン・レインズ(悪戯と嘘・e37629)、雅楽方・しずく(夢見のウンディーネ・e37840)達も、ケルベロスである事を伝えつつ、避難を呼びかけたり誘導したりした。その間に、琴宮・淡雪(淫蕩サキュバス・e02774)がキープアウトテープを貼っていき、戦闘する場所を確保する。
 そんな時、どこかから泣き声が聞こえてきた。
「うわああああん、壊されちゃったのにゃー! やっとやっと迎えられたのに、壊されちゃったのにゃー!」
 見ると、かなり大きめなベージュ色の猫が、涙を流しながら泣き声を上げている。
「ふにゃあああ……壊されちゃったのにゃ、壊されちゃったのにゃ……」
「そうにゃ! 壊されたのにゃ!」
 嘆き悲しむベージュ色の猫に、チョコレート色の猫が怒りながら同意している。
「そうなのにゃ……これからお友達になれると思ったのに……思ったばかりなのに壊されちゃったのにゃ……」
 しくしくと泣くベージュ色の猫。それはそれは悲壮な顔つきと声だ。
 猫の言う悲しさは、とてもよく分かる。アマルガム・ムーンハート(ムーンスパークル・e00993)は、ぬいぐるみが好きだし、やっとお迎えした子を壊された辛さ思うと胸がぎゅぅっとする。
 淡雪にとっても、ぬいぐるみは特別だ。ぬいぐるみは、大切に扱えば母から子……孫へと移譲も出来るとても大切で素敵なもの。そう強く思っているから。
(「ぬいぐるみは可愛いし愛でるもの! そして大切にするものだ! 折角沙希ちゃんがお小遣いを貯めて買った子を壊すだなんて許せんぞ!」)
 このドリームイーター達を作り上げた魔女達にリーズレット・ヴィッセンシャフト(アルペジオは甘く響いて・e02234)も怒りを隠せない。
 マイヤも今回の事は本当に許せない気持ちで一杯だ。そんな彼女を宥めるみたい彼女のボクスドラゴン、ラーシュは肩に乗っている。
 愛楽礼も気持ちは同じ。ぬいぐるみだって、人にとっては大事な家族の一員なのだから。だからこそ、元凶の魔女達が逃げてしまっているのが本当に腹立たしくもある。
(「壊されたのはぬいぐるみで、「もの」ですけれど……紗希にとっては大事な大事な、たったひとりの「友達」だったんですよ!」)
 しずくもぬいぐるみが好きだ。だからこそ、この悲しみも怒りも理解できるし、同時に許せないのだ。だが。
(「な、なんてふわふわのもこもこ、お目々くりくりの可愛い姿……! とはいえ、紗希の大切なお友達を壊したのは許せませんし……くぅっ」)
 目の前のドリームイーターの可愛らしさに、可愛いものが大好きなしずくは、そんな葛藤も生まれていたりしていた。
 悲しみに暮れるベージュ色の猫に文香とマイヤは言葉をかける。
「理不尽に悲しみ、怒る気持ちはわかります」
「ぬいぐるみだけじゃないよ。気に入って買ったばかりのものを壊されたら悲しいでしょ」
「僕も子供の頃から大好きなぬいぐるみがあったんだけど、恥ずかしくて素直に好きだって言えなくて投げたりして、今ではもうボロボロになっちゃったっけ……」
 カロン・レインズ(悪戯と嘘・e37629)は、自分の過去を振り返りながら、そう声をかけた。そして、こうも続ける。
「しかし、人を襲うのは話が違うのではありませんか。あの子が知ったらどう思うだろうね」
 そして、文香も言葉を続けた。
「理不尽に襲われたとしても、理不尽を働いていい道理などありません! 貴方を必要としてくれた人から貴方を引き離したのは誰ですか!? その言いなりになっていいのですか!?」
 それらの言葉はチョコレート色の猫の怒りに、より一層、火をつけた。
「でも、壊されたのにゃ! この気持ちは……この怒りは、もう消せないのにゃ! この辛い悲しみ、理解なんて出来るはずが無いのにゃ!」
 そう言ったかと思うと、チョコレート色の猫はカロンに襲い掛かってきた。

●チョコレート色とベージュ色の猫型ドリームイーター
 いきなり襲い掛かってきたチョコレート色の猫の攻撃をカロンはかろうじて受け止める。長毛種かつふわふわで、カロンは思わずもふもふしてしまった。温かくてもふもふで気持ちが良い。攻撃は十分痛いのだけれど、何だか変な感じだ。
「なんかちょっと可愛い気もするけど手加減なんぞせんからな! 響、いくぞ!」
 リーズレットは、守ってくれるものが留守になってしまったベージュ色の猫に向かい炎の竜を放った。それに合わせるように、愛楽礼の煌めきを放つ重たい蹴りが続けて叩き込み、彼女の相棒、正義のライトキャリバーの火珠も名の通り、炎を纏って突撃した。
 淡雪は、ふわふわもこもことはいえ、まともに攻撃を喰らってしまったカロンに桃色の霧による回復を施していく。一緒に、リーズレットのボクスドラゴン、響も属性インストールによる回復を施していった。
「ふにゃあ……こんなに悲しくて仕方が無いのに、攻撃をしてくるなんて……酷いにゃ、酷いにゃ……」
 泣きながらもベージュ色の猫は、踊りを踊り始める。軽快なステップを踏んで可愛らしく踊る姿は、そして、カロンと同じく強い言葉を放った文香の心を奪っていった。
「ラーシュは文香をお願いね!」
 そう相棒に声をかけたマイヤは、二匹の猫のドリームイーターを睨みつける。
「私、すっごく、怒ってるんだから!」
 マイヤも狙うのは、ベージュ色の猫。ファミリアに魔力を篭め、撃ち放つ。しかし、それは戻ってきたチョコレート色の猫に阻まれてしまった。しかし、それによって生まれた隙を狙い、文香は何とか意識を保たせながらベージュ色の猫にウイルスを撃ち込む。
 アマルガムは、リーズレットの攻撃力の底上げを図り、カロンは文香にオーラによる回復を施して、意識を取り戻させた。
「もう怒ったんですからねっ! おいたの過ぎる悪い猫さんには、お仕置きです!」
 ドリームイーターの猫達の悲しみには共感できるけれど、このまま放置は出来ない。しずくはベージュ色の猫に炎の竜を放つが、こちらもチョコレート色の猫が庇ってしまった。
「大丈夫かにゃ?」
「まだまだいけるにゃ!」
 ベージュ色の猫の回復を受けながら、チョコレート色の猫は強く答える。そして、思いっきりアマルガムに抱きついてきた。その温かくてふわふわな感触にアマルガムは気持ち良くなってしまう。……攻撃は、しっかり喰らっているのにも関わらず。
「うう、もっと攻撃されたくなっちゃう」
「アマルガムくん!? 確かに、気持ちが良いのは分かるけど!?」
 彼の様子に、同じく攻撃を受けているカロンが慌てて声をかける。
「……って何考えてるんだ俺!? いかん、戦闘に集中……できなーい!? 猫さんもふもふあったからぶー!?」
 そんな彼に慌てて淡雪は癒しで正気を取り戻そうとするが、その状態は変わらない。何かが壊れた感じだ。
「こ、これは……ほ、本物です! 皆様、手早く倒しましょう!」
「私も惑わされましたけど……気をしっかり持って下さい」
「私も可愛いものが好きだから気持ちは分からなく無いですけども……一刻も早く倒しましょう!」
 淡雪の言葉に、文香と愛楽礼も頷く。催眠状態ではなく本物なら別の意味で危険だ。
「シュパパパッとドーン! っとやってやるぞー!」
 リーズレットは鋼鉄の拳で攻撃に入るが、それはチョコレート色の猫の守りに阻まれる。だが、それによって生じた隙に愛楽礼と火珠はベージュ色の猫に向かって矢を撃ち込み、更にスピンで轢き潰した。
「ラーシュ、一緒に行くよ!」
 マイヤも鋼鉄の一撃をベージュ色の猫に放つ。続けてラーシュの吐いたブレスが襲い掛かった。
「ね、猫さん……じゃなかった、愛楽礼に力を送るよ!」
 アマルガムは愛楽礼の力を高めていく。そして、文香はバスターライフルを構えて、ベージュ色の猫に光線を放った。
「フォーマルハウト、宜しくね」
 カロンはアマルガムを月の様な光で回復する。そして、ミミックのフォーマルハウトはベージュ色のドリームイーターに噛みつきにいった。
「マコトさん、ゴー!」
 しずくはカワウソのマコトさんを放つが、こちらはチョコレート色の猫に阻まれてしまう。
「酷いにゃ……酷いにゃ」
「優しい事を言ったくせに、襲ってくるなんて酷いにゃ! 許せないのにゃ!」
 ベージュ色の猫は、今度は自らにぼしを頬張り、チョコレート色の猫は軽快なステップを繰り広げる。可愛らしいその踊りに、少し壊れ気味のアマルガムの心は吸い込まれていく。
「アマルガム様、目を覚まして下さい!」
 直ぐに淡雪はピンクの霧でアマルガムを回復させる。
「ありがとう、淡雪。……猫さん……いや、何を考えて……でも、猫さん」
 催眠は解けたようだが、後者はまだ葛藤中の様だ。
「マイヤさん、愛楽礼さん、一気にいくぞ!」
 リーズレットの掛け声に、二人は頷く。
 まず、リーズレットの凍結の弾丸がベージュ色の猫を襲う。続けて愛楽礼の炎による蹴りに加えて火珠による炎の突撃が入り燃え上がらせた。
「これで、終わりだよ!」
 マイヤの放った地獄の炎の弾丸がベージュ色の猫は燃える様に消えていった。
「よ、よし、後、一体!」
 アマルガムは文香の力の底上げを図る。その力を受け取った文香はウイルスをチョコレート色の猫に撃ち込んだ。
 カロンは、ラーシュや響、テレビウムのアップルがアマルガムの回復を担っている事を確認してから、愛楽礼達にカラフルな爆破によって士気を高める。そして、しずくは炎の竜を猫に撃ち込み、燃え上がらせた、更にフォーマルハウトが続いた。
 淡雪は爆破攻撃をチョコレート色の猫へと仕掛け、リーズレットの強烈な鋼鉄の拳と響のブレスが襲い掛かる。
「ここは断頭台、その首頂きます!」
 愛楽礼は、足を大きく振り上げ、全霊の踵落としを猫へと叩き込む。それはまるで、ギロチンの様に。その攻撃を受けたチョコレート色の猫は、火の粉の様になり消えていったのだった。

●贈り物を貴女へ
 ケルベロス達は壊れた道路などにヒールを施してから、とても気になっていた沙希の家に尋ねていった。
 意識を取り戻していた沙希の落ち込み様は、見ている側も悲しくなる程だった。
 壊されたぬいぐるみは再現できず、仮に再現できたとしても沙希の大切な子には戻らなかっただろう。何故なら、ケルベロス達は元の姿を知らないし、イメージで再現してしまう事もあり、彼女のただ一つの宝物は戻す事は出来ないのだ。
「辛かったね……猫さん助けられなくてごめんね」
 アマルガムは沙希にケルベロスカードを渡す。
「きっと猫さんも、沙希ちゃんが寂しがってるのは悲しいと思う。だから…一緒にいたいって思う子いたら、またお迎えしてね。そしたら猫さんも天国で笑顔になれると思うから」
「……うん、ありがとう、お兄ちゃん」
 アマルガムからケルベロスカードを受け取った沙希は、涙を零さないように頑張りながら頷いた。
「この子達ともお友達になっていただけますか?」
「わたしの子も!」
 文香は持って来ていた、白と黒のぬいぐるみ達を、リーズレットはだらんと三段に重なった猫を沙希に手渡す。
 そして、淡雪も事前に聞いておいた猫の特徴に、リーズレットに頼んで肉球グローブをはめた姿で可愛いポーズも取って貰って……リーズレットはその姿を恥ずかしがり、更にアップルに撮影までされていたりする……完成したぬいぐるみを手渡した。
「あるお姉さんの頑張りによってこの可愛いニャンコは生まれたのよ!」
「そうだぞ! あるお姉さんの頑張りによるものなのだ! 大切にしてくれると嬉しいぞ!」
 淡雪の言葉に、リーズレットが明るく……でも少し恥ずかしそうに顔を赤らめて……沙希に笑いかけた。
「……うん。沢山の猫さん、ありがとう。いなくなっちゃった、あの子の分と一緒に大切にするね。……それと、頑張ってくれたお姉さんにもお礼、言いたいな」
 少し笑顔になる沙希に、ケルベロス達も少し救われた気持ちになる。
「お姉さんは、その気持ちだけで喜んでくれると思うぞ?」
 そのお姉さんであるリーズレットは、そう言って沙希の頭を撫でてあげた。
「今、お家にいる子も、これからお迎えする子も、沢山可愛がって、遊んであげてくださいね」
「ぬいぐるみにそれだけの想いを抱ける沙希さんは優しい人なのだと思います。その優しさをどうか大切にしてほしいと思うのです」
「ええ、その優しさも気持ちも大事にして下さいね」
 しずく、カロン、愛楽礼も優しく微笑み、そう沙希に伝え、沙希も少し笑みを浮かべて頷いた。
「本物の猫も飼えるといいね」
 マイヤの言葉に沙希は頷く。
「うん。ありがとう、お兄ちゃんにお姉ちゃん達。私に会いに来てくれたのも、猫ちゃん達をくれたのも忘れない。……本当にありがとう」
 沙希の言葉は心からの言葉で……その小さな可愛らしい笑みに、ケルベロス達の心は嬉しさと優しさで一杯になったのだった。

作者:白鳥美鳥 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年10月4日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 10/キャラが大事にされていた 0
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