鎌倉ハロウィンパーティー~大きな袋を持つ男

作者:baron

「ハロウィンかあ。それ自体はどうでも良いんだけどなぁ……。いや、興味が無いんだから、気にしなくても良いかな」
 町中で見かけられるハロウィンの気配を感じて、とあるサラリーマンが寂しそうに呟いた。
 男にだって誘ってくれる同僚が居ない訳ではない、だが、どうにも気後れしてしまうのだ。
 馬鹿にされるかもしれないし、そもそもネタが判らず無視されるかもしれない。
 せめて金に余裕があれば、店でコーディネイトでもしてもらえるのであろうが……。
「家で大人しくして……?」
『ハロウィンパーティーに参加したい……ですか。その夢、かなえてあげましょう。世界で一番楽しいパーティーに参加して、その心の欠損を埋めるのです』
 いつの間にか、男の前に赤い頭巾を被った少女が立っていた。
 手には鍵を持ち、男の心臓にめがけて突き刺すのだ。
 するとどうだろう、怪我したり、死んだりすることは無く……。
 崩れ落ちる男の代わりに、全身モザイクのドリームイーターが、手に袋を持って立っていた。当然ながら、袋の口にすらモザイクがあったのである。

「うるるちゃんが調べてた事なんですけど、ハロウィンに関して事件が起こるみたいです。どうやらドリームイーターが日本全国で行動してて、一斉に動き出すのでしょうか?」
 笹島・ねむが幾つかのレポートのうち、一枚を広げて話し始めた。
 藤咲・うるる(サニーガール・e00086)が調査してくれたらしいのだが、日本各地でドリームイーターが暗躍しているらしい。
 元となるのはハロウィンのお祭りに対して劣等感を持っていた人だと推測あるいは予知されたとか。
「今、もっとも盛り上がるハロウィンパーティって、鎌倉ってことですよね? だからパーティが始まる前に、ハロウィンドリームイーター撃破をお願いします」
 デウスエクスを退けたばかりの鎌倉の町では、それは盛大なパーティが起きるだろう。これを邪魔させる訳にはいくまい。

「ハロウィンドリームイーターは、ハロウィンパーティーが始まると同時に現れようとするみたいですから、逆にいえば、予定の時間より早く、パーティーが始まったように楽しそうに振るまえば、ハロウィンドリームイーターを誘き出すことができると思います」
 パーティの時間はある程度決まって居る為、それより速く騒ぎだせば、襲ってくるだろう。
 ねむはそんな事を言いながら、紙に絵を描き始めた。
 どうやら、予測される相手の特徴らしい。
「みんなに退治して欲しいのは、大きな袋を持ったハロウィンドリームイーターです。全身に加えて袋の口もモザイクが掛ってるから、間違う事はないと思います」
 ねむが持ってるレポートの内、一枚を読み上げながら簡単な絵を書いてくれた。
「攻撃して来る時は、この袋に知識や夢を吸いこんで、その後で隠している鍵でトラウマを抉ってくるみたいです」
 自分の姿に自身が無いのか全身はモザイクだらけで、大きな袋もまた口がモザイクになっていた。
 幾らでも入るように見えて、何も入らない様に見える実に寂しい感じである。
「ハロウィンパーティーを楽しむために、ドリームイーターは撃破してしまいましょー。みんなで楽しくわいわい遊びたいですからね」
 だから気を付けて。
 ねむは案にそう告げると、笑顔でみなを送りだした。


参加者
エスティウル・アレーテイア(智識の蒐集者・e00253)
付喪神・愛畄(白を洗う熊・e00370)
カルディア・スタウロス(炎鎖の天蠍・e01084)
千島・累(砂の薔薇・e02065)
槙島・紫織(ヘビーアームドメディック・e02436)
メリノ・シープ(サキュバスの鹵獲術士・e02836)
ユキ・アネラス(猫剥げかけ・e14836)
鬼塚・水陰(ドラゴニアンの巫術士・e17398)

■リプレイ


「良く似合ってるよ……うん」
 囮の仮装パーティに際し、ライオン仮面の付喪神・愛畄(白を洗う熊・e00370)は、つくもに足元まで隠れるプリンセスドレスを着せていた。
 可愛い少女であり、足が見えないビハインドをドレスで覆い隠す……。
 美女と野獣もだが、二重三重の意味で似合ってる。
「こうやってハロウィンを祝うのって初めてだから楽しみ、いや、誘き寄せ用の囮だから、楽しまなきゃいけないんだけれどね」
 ……? と小首を傾げるつくもに、愛畄は笑って首を振る。
 作戦とはいえ敵を呼ぶ為に賑やかさを演じるのが難しかったからだ。
 仕方無いので、仲間に頼みごとをして誤魔化す事にした。
「すみません。この子の分も占い良いですか? 例の、バームブラック占い。このくらいの……小さいので良いんですけど」
「ああ、小さなお姫様の分ね、構わないよ?」
 愛畄の頼みを聞いて、銃士姿の千島・累(砂の薔薇・e02065)は、羽付き帽子を指で上げながら腰をかがめる。
 そして姫さまルックに対して片膝付いて見せるのは、無表情ながら堂の入った仮装だろう。
「まぁ、ハロウィンパーティとかしないからなぁ。気持ちは解らなくもないけれど……ま、今考えても詮無い事だね。小生達は仕事に専念することにしよう」
「確かに、普段落ち着いてる人には辛いイベントかもね~」
「い、いえ。そんなつもりじゃあ……」
 今回の被害者の話だよ。
 累と槙島・紫織(ヘビーアームドメディック・e02436)は顔を見合わせ、何となく落ち着かない愛畄へフォロー。
 冷徹な銃士と色っぽい魔女と野獣仮面の紳士(そしてお姫様)。なんとなく統一感があるような、それでいて無いような組み合わせである。
「なんというのかな? 『踊る阿呆に見る阿呆~』なんて言葉もあるくらいだし、迷惑にならない程度に好き放題して楽しむのが一番よ~」
 でも、そうできないのが劣等感という感情の厄介なところなのよね~……。
 紫織は一足先に、他人が作った南瓜クッキーと自分の南瓜クッキーを食べ比べ始めた。
 彼女のように自家製の物もあれば、店売りの物もある。

 そして残りの仲間達が駆けつけて来ると、一気に騒がしくなった。
「被ってしまいましたね。……でもバリエーション違いを愉しめるのですから、これはこれで良かったのでしょうか?」
「その通り! 派閥が違えば魔女仲間と言えど、容赦は無用! お菓子をくれなきゃ、呪ってやりますわよ。うーらーめーしーやー」
 一見、同じような魔女姿の鬼塚・水陰(ドラゴニアンの巫術士・e17398)とユキ・アネラス(猫剥げかけ・e14836)がやって来た。
 だがしかし、その詳細は随分と違う。
 ユキは黒いフードに分厚いグリモア、水晶髑髏や鍵束など無数の呪物で固めたオールドスタイルの黒魔術師。
 対して水陰の方は、スカートに大胆な切れ込みを入れ、動き易さを重視する魔剣士仕様である。
「バームブラックって悪い結果もあるんですよね? う、占い……悪いの当たったらヤダな」
 更にメリノ・シープ(サキュバスの鹵獲術士・e02836)に至っては、南瓜の紋章付きの白いローブを羽織る白魔道士である。
 たしかに仮装するのがハロウィンとはいえ、細部の調整は各自の好みだ。
 これだけ個性に違いがあるのだ、同じ装束と言っても、大幅に差があった。
「ドリームイーターさん参加して全部悪いの持っていってくれないかな?」
「それじゃバクじゃありませんの? まあ、夢を喰らうという意味では同じですか。洋の東西で同じ魔物もイメージが変わりますし、面白いですわね」
「では北の魔女、東の魔女、南の魔女、西の魔女ということで行きましょう。ふふっ……、面白いですね」
 あくまで遊びの占いだというのに怯えるメリノを可愛がって、ユキと水陰はキャッキャウフフと戯れ始めた。
「ジンジャーブレッドマンさしあげますからっ。悪戯は止めてくださいってば~」
 イジラレーで遊ぶのは、どこでも同じに違いない。
 なんだか違う気もするが、今日に限っては、コレで良いのだ。


「お愉しみはそこまでの様ですよ。しかしまあ……今回の敵は随分と斬新な姿をしていますね」
 パーティ会場を窺う姿を見て、怪人だけど紳士なエスティウル・アレーテイア(智識の蒐集者・e00253)が警戒を促す。
 普通ならば乱入客かと思う所だが、この会場は一般人には気が付き難くなっている。
 そこを窺う以上、怪しいと言うほかあるまい。
「大きな袋を持った男性ですか……何だか一月早い気がしますね」
「……もしかして、神無月の大黒さまじゃあ。いえ、なんでもないです」
 カルディア・スタウロス(炎鎖の天蠍・e01084)の呟きに愛畄が応えようとするのだが、既に仲間達は臨戦態勢。
「モザイクで見えない……。流石にプライバシー保護は万全と言った所ですか」
 エスティウルが告げる通り、断言が出来ないのも一因だったろう。
「折角準備した会場ですし、予行演習的な意味でも全力で楽しむと致しましょう。こんな物を用意いたしました」
「こ、このお菓子は……時代劇で見たことがあります!」
「この様な物もありますよ? パンプティング・プティングです」
 エスティウルが用意したのは、南瓜のパウンドケーキだ。
 予め小分け切りに包装されているが、カルディアは目を輝かせて水陰のプティングと合わせて手に取った。
「山吹色のお菓子です! 本当に売ってるんですね、コレ……。ゴホンゴホン。後はバームブラックの占いです。誰が当たるでしょうか?」
 確かに山吹色のお菓子だし、中に何かを練り込む事も出来るだろうが……。ヲーイ帰ってこーいパッチワークゾンビ~。
 周囲の視線を浴び、彼女は咳をして誤魔化すと、メインとなる占いに注目を向けた。
 ソレはハロウィンにおける主要な遊びの一つだが、何が入って居るか判らないだけにドキドキ感が、自然と集まる。

 パーティーを台無しにしようとする事が目的であるならば、きっとそこで仕掛けて来るに違いない!
「バームブラック・ケーキの中には三種のみ仕込んである。気になる者は、付随する内容で判断してくれ。このコインだと……そのままコインでも良いが、模様から木の破片でもあるとか」
「ふむ……つまり、この玩具の指輪だと、指輪でも、指抜きにとっても良いと。……この場合は私が男なので矛盾しない範囲で指輪ですね」
「こちらはフェルト製の指輪ですわね。布きれよりの指輪。素直に指輪と取るべきか、結婚するけど貧困に……。この際、ドラマチックな方にしやがれですの!」
「布キレ……。いえ、布キレで良いのです。これは決して破れた布キレではありません。で、でもドラマチックな恋には憧れますね」
「ううっ……神様……。よかったー、普通のコインだ。普通でいられて嬉しい……」
「コインと布きれ? もしかして、つくもと俺で相殺なのか」
「私は普通の指輪ですね~。きっと素敵な出逢いがあるのかも~」
 と言う感じで結果は、悲喜こもごも。
 基本形であるコイン・指輪・布キレのみだが、指輪やコインの形状で判断を展開。
 それぞれに自分なりの解釈で、イメージを付け加えた。
「私のも指輪ですね。……いえ、これは戦争の予兆であるボタンでもあると判断しましょうか。来ましたよ」
 カルディアは金属で出来た玩具の指輪を取り出すと、会場に侵入してきた敵に向きあったのである。
 そう、待ちかねた、戦いの時だ!


『ハッピー、ハーロウイーン!』
 その男は全身モザイクに包まれ、大きな袋を持っていた。
 サンタのニコラウス司祭、大黒様のナムチ。いずれにも似ているとも、似て無いとも言える。
「来ましたか、迎え討ちましょう!」
 怪人二十X面相は己の仮面に指をあてると、魔力を仮面越しに放った。
 それはグラビティによる偏光を受け、ドミノマスク型のビームと化す!
『過去を引きずり出してやる』
「させません! 申し判りません、直ぐに……。いえ、違います。私は、私は!」
 剣戟魔女はスリット羽あげて抜刀するが、途中で狙われた仲間のカバーに入る。
 そこで思い出してしまうのは、厳しかった家のコトワリだ。
 思わず謝ろうとする言葉が口に出そうになり、唇を噛み締めてなんとか押しこめる。
「なんというゲスな。我が不屈の魂が打ち砕きましょう。彼女は頼みましたよ」
「任せてください。『傷は体、邪は心、合わせて九十九の神となり姿をなせ』全ての道の大元にあしきものはなし」
 パッチワークゾンビは自分の傷痕から猛り狂う炎を呼び出し、野獣紳士はお姫様に前衛を任せつつ、痛む心を取りだした。
 杓子定規な日常を示す器物たちが一時的に顕現し、撫でる事によって和らげて行く。
 だがしかし、敵の力量か、それとも心の痛みゆえか、まだまだ傷は深そうだ。
「ようこそ愉快なパーティへ、歓迎するよ。此処には誰もが居て良いんだ。敵も味方も無い、傷つけあわないならノーサイド。傷つけあっても決闘終わればノーサイド。無粋が一番良くないね」
「そういえば銃士の話って敵味方入れ替わるものね~。じゃあ、普段は悪い魔女さんも、今は御仲間なのです~」
 一人で三銃士な少女は、銃を構えた後で銃の影を玉に変えて一発目、続いて実弾を連射する。
 その様子を見て居た色っぽい魔女さんは、ロッドを両手に構えて胸元を強調しつつ、迸るリビドー。
 じゃなかった、雷撃を撃ち放った。
「さっ。出番よ~」
「にゃ、にゃー。サッキュバスは私の方なのにっ。と、トリック・オア・トリート! 悪いの持ってってくれないと悪戯しちゃうよ!」
 白魔道士はさっそく泣きが入った模様です。
 こうなると手がつけられません!
 さっさと仲間を防護して、強くて恰好よいドラゴンさんの幻影に護ってもらう事にしました。
 やっぱりドラゴンさんは、羊さんと可愛い魔女を守るべきだよね。ギリシア神話的にさ。
「その仮装じゃ、クリスマスには早すぎますの。一昨日来やがれですわ。和洋折衷というのなら、この和三盆を見習うべきじゃねーですかっ!?」
 黒き呪訴魔女は、骸骨型の和三盆糖を取りだすと、おもむろに掌の上で砕いた。
 なんともグロテスクな発動サインだが、これはこれで装束に似合っているのかもしれない。
 袋を担いだ男が爆発し、畳み掛けるように石化にかかる。
『ぬおおお。ゆるせない!!』
「させないと言いました、我が剣を越えられると思わないでください!」
 そして剣戟魔女が、共に宴を囲んだ友を守るために再び立ち上がった!
 いつもの3割増しで、冴えわたりますよと、雷鳴と共に切り込み、返す刀で両手の剣を活性化させる。
 星座を顕すその力が、いつになく、空を埋め尽くしていた……。


「やった……、のですか!?」
「まだです! カルディアさん、避けて!」
 空を埋め尽くす星々は、もしや、己の見た夢だったのか?
 カルディアは絵空ごとのように敵を、味方を、……そして滅びを免れようとする地球と黄道十二星座を順に思い出して行った。
 そして気が付けば、剣の様な鍵が胸元に!
『星を見るたび、思い出せ!』
 ガチャリとこじ開けられる記憶の扉。
 山羊の怪物と蠍座が浮かぶ宙天が目に映るが、不思議と第三者視点において、『この時点までは無傷だった』カルディアの姿が俯瞰している。
「貴様、貴様キサマぁぁ!!」
 胸元に突き刺される刃とその衝撃は、心臓を地獄にすげ変えるには十分だった!
 チリリと奔る体中の痛みは、化粧で作ったパッチワークの傷よりも生々しい。
 零れ、絶叫するようなシャウト!
 独りでは埋められない胸の痛みと空洞が、まだ足りないと炎と化して敵に襲いかかる!
「これはいかんな。放っておく訳にも、危険なまま攻撃をさせる訳にも行くまい。一人で間にあうか?」
「手伝ってもらえばなんとか。心の疵を解体するには時間が掛りますけど」
 よかろう。
 累は愛畄の返答を聞いて、仲間を救うために銃弾の中身を入れ替えた。
「聞け、『塵芥に漂う光よ、我が銃弾に宿りて魔弾と成せ。往け、治癒の魔弾!』 あらゆる困難は討ち破る為にある!」
「もろもろの悪鬼外道より、もろもろの罪をこそ、この秋の大祓えの日に常世から幽世に払いたまえ清めたまえと……宣る!」
 累の意識が切り換わることで、相対性のグラビティが、攻撃より治療にベクトルを変換する。
 ほぼ同時に唄い踊り始める愛畄は、斜め45度の角度でハリセン(借り物)を振り抜いた!
 疵を癒し意識を飛ばす事で、つかの間の安息を取り戻したのだ。
「私は……」
「今は安静を要望します。可及的速やかに原因を排除実行いたします」
 ノリノリだった紫織は、ここに来て戦闘モードに意識を切り替えた。
 二本のロッドで殴りつけ、プラスとマイナスの電流をスパークさせたのである。
 その時の冷徹な目には、先ほどまでの柔らかな雰囲気はない。
「も、もう大丈夫なのかな? じゃあ……あたってー! あたっててばー、もうやだドラゴンさーん」
 メリノは治療しようかなーと悩んでいたが、大丈夫そうになったので、蔦をからめてペッチペッチ。
 全然当たらないので、またドラゴンさんを呼ぶ事にしました。
 こんな時にもいつも通りの彼女と違って、怒ってる仲間も居る模様。
「この恰好で言うのもなんですが、女の過去を覗くなんてとても悪趣味。逆襲じゃ足りねーじゃねえですの。血ダルマ直行!」
「傷を治している隙に抜けて行くとは……もう、許しません。……悪はこれにて滅ぶべし、成敗!」
 ユキは指輪を握り締め拳のように固めて堰化の魔力を放ち、水陰は星座の剣より加護破りの星剣を両手に掲げる。
 怒れる女子会の連撃により、倒されたかに見えたが……。
「まだですね、油断は禁物。『爆撃魔法、装填……全システム、一時的にリミッター解除』これでも喰らえと、人は言います」
 エスティウルは爆発的な加速で距離を詰め、思慕とく生き残って居る敵に鉄拳を繰りだした。
 掬い上げるような右アッパーカットを叩き込み、パーティー会場の端まで飛ばす大打撃を放つ!
 そして……!? 
「何かなコレは?」
「南瓜の……キャンドルライトじゃねーですか?」
「ジャック・オー・ランタンだけに、地獄行きを拒否されたんでしょうか?」
「核として利用したんでしょうかね。これに夢を詰め込んで?」
 倒された敵は、玩具のハロウィングッズとなった。
「でも、こうなると可愛いですね~」
「ですです。私もそう思ってましたっ」
「戦利品というか、ちょっとした御褒美みたいです」
「拍子抜けしました。というか、もうちょっと休んで居たいような……」
 誰かがクスリと笑っていたが、次第に伝染し……その笑いは、きっと本当のパーティーまで続くのだろう。

作者:baron 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2015年10月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 1
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