遭ったら、死ぬ

作者:黒塚婁

●怪談
 ねえ、この学校にはフェンスで封鎖された裏庭があるでしょう?
 夜、そこに犬のお化けが出るって噂……知っているかしら?
 そこで誰かが面白がって――本当にそんな犬がいるのか、確かめに行ったの。
 実際、真夜中、灯りひとつない裏庭に薄汚れたボロボロの犬がいた――でも、周囲が雑草だらけで、詳細はよくわからない。もしかしたらそう見えるだけの草の塊かしら?
 そう思って眺めていると、びくりと動くのが確認できた。
 よし、お化けなのかただの野良犬なのか確かめてみよう……。
 調子に乗った皆は、フェンスを乗り越え、犬に駆け寄ろうとした時――それは、突然振り返った!
 見るなり、声をあげて逃げ出していたらしいわ。

 ――それは人の顔をしていたの。

 その時、何か呟くように口が動いたそうだけど……何を言ったかは知らないわ。
 だって、ねえ? その犬を見た人達。
 ――みんな死んでしまったんだもの。

 きゃああ、絹を切り裂いたような悲鳴が教室に響く。突然現れた不気味な少女の怪談は、それはそれは恐ろしい語り口で、多感な二人は心底震え上がった。
 本当に恐ろしい。何が怖いって、帰宅前にゴミを捨てにいかねばならないのだが、ゴミ捨て場は裏庭にほど近いのだ。
「そ、その犬は今も出るの……?」
 震えながら問い返すが、黒いフードを被った少女の姿は忽然と消えていた。
 その事実に軽く身震いしながら、暗くなりつつある窓の外をひと睨み、さっさと用事を済ませて帰ろうと友人へ声を掛ける――が、彼女は含みのある笑みを浮かべていた。
「でもちょっと、興味湧かない?」
 嫌な予感の通り。好奇心旺盛な親友は、寄り道する気満々なのであった。

●呪い破る者
「ドラグナー『ホラーメイカー』が、屍隷兵を利用した事件を起こしている」
 雁金・辰砂(ドラゴニアンのヘリオライダー・en0077)は淡々と告げた。
 ホラーメイカーは作成した屍隷兵を校内に潜伏させた上で、適当な生徒を捕まえ、その屍隷兵をモチーフにした怪談を語る。
 話を聴いた生徒が罠に飛び込んでくるかはどうかは相手次第ではあるが――少なくとも今回、既に犠牲者は出ていると辰砂は眉間に皺を寄せつつ報告する。
「奴が語るのは単純な怪談だ。裏庭に犬のお化けが出る。それを見たものは皆死んでしまう……そして実際、屍隷兵が現れ、襲いかかるというわけだ」
 つまり、現実は呪いでも何でも無いのだが、犠牲者が出た事で多くの人々が噂を信じ――確かめようと思っている怖い者知らずも、少なからずいるようだ。
 これ以上の犠牲を出さぬよう対策しつつ、屍隷兵を排除せよ――辰砂の説明はシンプルだった。
 さて、ホラーメイカーが作った屍隷兵は怪談の通り、人面犬の姿をしている。
 それは夜間、覆い繁る雑草の奥に身を潜めているようだ。体長は一メートルほどあるが、伏せれば丁度人目に付かぬようだ――ただし、どうやらこの屍隷兵は一体ではなく、三体潜んでいるらしい。
 もっとも「いる」と解って掛かれば、ケルベロスの問題とはならないだろう。
「既に犠牲者の出ている現場だ。早々に片付けろ」
 遠くを睨むように目を細め、辰砂はそう告げるのだった。


参加者
翡翠寺・ロビン(駒鳥・e00814)
木戸・ケイ(流浪のキッド・e02634)
御子神・宵一(御先稲荷・e02829)
端境・括(鎮守の二丁拳銃・e07288)
クーゼ・ヴァリアス(竜狩り・e08881)
花唄・紡(宵巡・e15961)
アルシエル・レラジェ(無慈悲なる氷雪の弾丸・e39784)

■リプレイ

●闇を払う者達
「人間も大概好奇心の塊だね……」
 光源の設置を手伝いながら、アルシエル・レラジェ(無慈悲なる氷雪の弾丸・e39784)は物憂げな表情で呟く。
 死ぬ、という噂を何故確かめようとするのか――その内なる声は決して外には漏らさず。表情にも出ない。
 まぁなあ、と木戸・ケイ(流浪のキッド・e02634)は曖昧に零す。
 その近くをふよふよと飛ぶポヨンの姿が、灯りを受けて鮮やかに闇夜に浮かんだ――見ようによっては、これも怪談として語られそうである。
 彼らは今、戦場近辺を照らす光源をいくつか用意している。戦場の視界を確保するためでもあるが、端境・括(鎮守の二丁拳銃・e07288)曰く「あれ? あんまり怖くない」――肝試しに相応しくない明るい場所にしてしまおうという策であった。
 大体の作業が終わる頃、レッドレーク・レッドレッド(赤熊手・e04650)と御子神・宵一(御先稲荷・e02829)が合流する。
 彼らは二手に分かれ、キープアウトテープを通路に仕掛けてきたのだ。
「……想定できる通路は塞ぎました」
「こちらも同じく――後は念のため、クーゼが上から確認しているようだ」
 それは直接の経路のみならず、校内にも及ぶ――宵一は見取り図を畳み、静かに報告し、レッドレークは天を指さす。
「では、ロビン、任せたのじゃ」
 花唄・紡(宵巡・e15961)と視線を合わせ、最後の照明の電源を確認した括が振り向けば、
「まかせて。だれも、近づかせないから」
 小さく頷き、翡翠寺・ロビン(駒鳥・e00814)は請け負う。
 前進を阻止するテープに、殺界形成、極めつけは皓皓たる照明――ここまでやれば、肝試し以前に近づく気力もないだろう。
 ――それにしても、レッドレークは腕組み呟く。
「自分で仕込んでおいて噂をバラまくとは、けしからん自作自演ではないか。俺様は元々怪談とか……信じない方だがな!」
 憤慨している表情はやや俯き加減で――ゴーグルもあって、不明である。
 怪談、と鸚鵡返しに括は呟く。
「参考になればと人面犬の伝承について調べてはきたけれど……時速百キロで走るとか噛まれると伝染るとかなんぞこれこわい」
 思い出し、ふるふると震える――も、すぐに表情を改める。
「……否。此度現れるは改造された死者の骸じゃ」
 これぞわしの務めと気合いを入れ直すのは、恐怖を振り払うためでなく、為すべき事を見つめ直したからだ。
 そう、改めて屍隷兵という敵の性質を思い返し、宵一が僅かに目を細める。
「ということは素材になった人間と犬が居るって事ですよね……」
「野良犬か? と思ったが、このご時世だ。日本に野良犬なんてそうそういないよな」
 肩を竦め、ケイが首を振る。その詳細が明らかになる日はないだろうが――いずれにせよ、気持ちの良い相手ではない。
「好奇心猫をも殺すと言うが、それが現実になってしまえば、笑える話でもないな」
 底冷えのする声音で独りごち――クーゼ・ヴァリアス(竜狩り・e08881)はシュバルツと共に皆の元へと降り立った。
 待たせたな、と仲間達に周囲に近づく者はないと報告し、照らされた裏庭を睨め付ける。
 長いもので膝上まで伸びた雑草で覆われた其処は、八方から照らされている。その光を背に、クーゼは言い放つ。
「さぁ、出てこいッ! 俺たちが、お前らに引導を渡してやろう!」

●呪うもの
 草が揺れ、深くなった闇から三つの影が飛び出した。俊敏、というのとは異なるが丁度雑草の茂みに全身が隠れるため、位置を把握するならば、その前兆を確りと見極めたほうがいいな――アルシエルは冷静に思う。
 人面犬はいずれもくしゃりと歪んだ苦悶の表情を浮かべていた。
 死に際のものなのか、それとも見たものを恐怖させる意図的なものなのか――どちらにしても愉快なものではない。
 犬の体はボロボロで傷もある。継接ぎで数多の犬種が混ざっているようにも見える。ともすれば、素体は三体では済まぬか。
 ――斬る。
 それの一心だけを胸に、真っ先に駆けるは、宵一。
 一足で距離を詰め、雷光を溜めた刀身を前へ繰る。最短の距離をとった彼に向かって人面犬も跳ぶ。
 同時、跳躍後の伸び上がった前足を、魔法の光線が撃った。
 更に横から紡が蹴撃を仕掛け、身じろぐ先すら奪い、無防備な腹を宵一の刃がすっと走る。人面犬は石化した脚と雷光に捕らわれ、背から地に叩きつけられる。
 ぼとぼととそれが腹から零す血は赤ではなく、どす黒い粘性の高いものであった。
 いずれも人に恐怖、或いは不快感を与えるものに見えた。
「人面犬って、かわいくないねえ。あ、でもアニメで見たこと、あるわ……あっちはイケメンだったけど」
 淡々と感想を告げるはロビン。
 だが、それは足を奪われても武器は別にある。もごもごと青ざめた人の顔が何かを紡ぐ。
 特別で複雑なものではない――死ね、というシンプルな呪詛だ。それを繰り返し、繰り返し紡いでいる。
 後方にいる二匹も揃って重ねた不快な呪いの言葉は、黒い塊となって弾丸のように放たれた――ポヨンとシュバルツ、それぞれが仲間を守ろうと空を駆る。
 いいぞ、と彼らの主は短く労って、入れ替わるように前に出る。
「無数の斬光、避けきれるかな? 瞬き、穿てッ! 瞬華瞬刀!!」
 クーゼが正面から放った斬撃はひとつ――だが、魔力によって複製された無数の斬撃と共に華開き、回避できぬ強烈な一撃となる。
 重ね、桜吹雪が舞う。
「来い、地獄に連れてってやる!」
 既に迎え撃っている、ケイの刃。
 逃れる場所も無いほどの斬撃の雨が、燃え消える桜の幻影が、蹲る人面犬を襲う――全てを受け止め、まさしく膾に叩かれたような状態であったが、まだ立ち上がろうとしていた。
 苦痛を感じぬのか、屍隷兵としての本能なのか、わからぬが。
 彼らは人の敵として生まれたデウスエクスではなく、元は人であったものなのだ。
「噂作りの為に犬達まで殺したと言うのか? 本当に呪いなどというものがあるなら、呪われるのは一体どちらなのだろうな……」
 叩きつけるは、これを生み出したものへの怒り。
 炎を纏わせた無骨な農業用レーキを振り上げ、レッドレークがそれを容赦なく叩きつぶした。
 これこそが、唯一無二の弔い――。
「弔い、安らかに眠らせてあげるは神様とかそういうのであるところのわしの務め! わしがこのお仕事請けた以上、誰も死なせやしないのじゃ!」
 括の構えた銃が黄金の果実を実らせ、聖なる光を皆へと放つ。
 更に、アルシエルが地に描いた星座の輝きが、仲間を包む――広がった光が一層この場を明るく照らし出す。
「それじゃあ、このまま守りは任せたよ、シュバルツ」
 呪詛を受けた相棒の様子を確かめたクーゼがそう声を掛けると、シュバルツはぎゃうと応え頷いた。
 まずは一匹、さて次は――漆黒の髪を踊らせ、ロビンは美しいナイフを振るう。
「お散歩の時間は、おわりよ。これからは……そうね、しつけの時間かな」

●弔い
 死を告げる呪いの声が、戦場に響けば、胸を締め付けるような苦痛がケルベロス達を襲う。
 一頭目をあっさりと片付けたものの、呪いの重複は彼らを多少は苦しめた。皆が前に並んだ事で、呪いの力も分散するが、癒しの力もまた同じ。
 そして、人面犬は継接ぎゆえか、外見だけでは読めぬリーチを持っていた――素早い動きが苦手なようで、あまり攻撃には活かせてはいないが――代わりに、攻撃を当てに行ったはずが、思わぬところで空を掻くことがあった。
 尤も、ケルベロスがそれを何度も繰り返すことはない。
 愚直に正面から飛びかかって来た一頭を――ポヨンが後方からの攻撃を受けとめた横、やや前傾で剣を構えた宵一がそれと対峙した。
 犬らしからず、飛びかかりながら振るうは爪。
「……捉えました。」
 歪で汚らしいそれを彼は難なく刃の腹で弾いて、そのまま宙に不安定な姿勢で放り出す。そして軽く手首を返してそのまま斬りつけた――低空に飛んだ相手を更に低い体勢で斬りつけながら駆け抜けた、といった形だ。
 対刀剣の剣技は相手が無手であっても応用可能であった。
「いいぞ、ポヨン!」
 相棒の働きを誉め、ケイも刀を振るう。無造作に踏み込みつつ、傷を更に掻き開く。
 着地した人面犬の姿は、再び草陰に身を潜めた――が、それも戦闘において刈られた部分も多く、あまり意味をなしていなかった。
 身を縛る呪いは、括とアルシエルがすかさず癒やす。
 大概の攻撃は二体のボクスドラゴンが引き受けていた事もあるが、死の呪いだけは防ぎきれぬ。いくつか重なった呪い丸ごと吹き飛ばすようなオーラの弾丸が戦場を走る。
「しつこいのう。だが、もう少しじゃ!」
 背後からの括の激励に、小さく礼を告げ、宵一は再度構え直す。
 相手は再び呪いの言葉を吐きつけながら、草の根を駆ける。
 ロビンがベスチアの焔を横薙ぎに振るう。容赦ない死を宿した刃はそれの尾を切り取った。
 黒い液体をまき散らしながら、それは逃れるべく走り続けるのだが、元々それほど早く走れぬ形。
 無数に枝分かれした蔓が伸びて先回り、犬の四肢を絡め取る。それの引き絞り、縊る力は凄まじかったが、屍隷兵の動きを完全に止めるには至らぬ。
 それでもレッドレークは力を緩めず、少しでも長く押さえつけようと試みる。
 その姿勢のまま吐き出された呪詛はシュバルツが前に出て、主人を、仲間を守る。アルシエルの与えたマインドシールドが砕け、闇夜に光の屑が散った。
 クーゼは短く労いながら踏み込む。追いかけるよう弧を描く刀身は空の霊気を纏う。
 そのまま振り下ろし首を落とす――つもりが、不意にそれは彼に突進するように跳躍した。弱っているにも関わらず、それは彼の首元まで飛び上がった。
 残念ね、とそっと呟いたロビンの掌の上、炎が灯る。
「あなたの鼓動を、たべさせて」
 華奢な腕、細い白い指。たんとおたべと囁いて、握った拳に踊る炎を纏わせ、振舞った。
 伸びきった腹へ強かに打ち付けられたそれは、魂ごと揺さぶる強烈な一撃。そこを追いかけたクーゼのもう一方の刃が、今度こそ首を落とす。
「あと一頭……そこにいるね」
 アルシエルが青い瞳を細め、オーラの礫を放つ。草に身を潜める形の人面犬が穿たれたことで、飛び出す。
 そちらへ、紡が一気に距離を詰める――その間にある全てを蹴散らす超加速突撃で、それを怯ませる。
 追撃はそれで終わらぬ。
 片膝つき、レッドレークは掌でバンと地を叩く。
 大地を赤く這った真朱葛が、人面犬の足下から熊手状になって、食らいつく。
 細かな爪で深く引き裂かれたそれの身体は、更に燃え上がる。
 宵一の向けた御業が放った炎弾によって炎に包まれた人面犬は、もごもごと何事かを呟きながら、よろよろと前に進む。
 ――その姿に、深い怒りを彼は覚えている。このような形でしか、救うことができないことへの申し訳なさもある。
 だが、もう終わりだ。
 最早視界も効かぬのであろうか、その先には納刀状態で斜に構えたケイがいる。
「念仏を唱えな。それとも、辞世の句でも詠んでみるかい?」
 呪詛しか吐けぬ苦悶の顔に、季節外れの桜吹雪が吹き付ける。
 奔出した霊力の見せる幻影は、それだったものに何らかの感情を揺さぶっただろうか……どちらであろうとも、既にケイの鋭い一閃の元、両断されている。渦を巻いて取りすがるような美しい花びらは、鮮やかに燃え、消えていく。
「……遭ったら死ぬって? そりゃホラーじゃなくてほら話だな!」

●闇の向こう
「よーし、完全勝利ッ! 皆、お疲れ様だ」
 双刀を振るって汚れを払い、クーゼが高らかに宣言する。
 後はこの場を直していくくらいかな、紡も彼の言葉に微笑み、頷く。
 お疲れさん、とポヨンを労いつつ、ケイはふと零す。
「余ったパーツで人間の体に犬の頭の屍隷兵が造られてたりすんのかね?」
 彼が何気なく放った一言に、宵一は黙り、俯く――その可能性も、あるのかもしれぬ。
「これも数多ある被害の一つだから、安心もできないねぇ」
 クーゼの言葉通り、ホラーメイカーは数多の屍隷兵を産みだし、各地で事件を起こしている。
 今できることは、此処で犠牲にあった誰か、屍隷兵に利用されてしまった誰かへ黙祷を送ることだけ――。
 とほかみえみため……簡易な祝詞を唱えながら、括はじゃが……と意気込む。
「怪談話の盛りも過ぎるころじゃ――ホラーメイカーには早いとこお縄をくれて店仕舞いさせてやらねばの」
 そんな彼女の横へ、すっと並んだのはロビン。
「調査、つきあうわ。なにか手掛かり、あるといいね」
 後で警告もしないとね、と何やら含みのあるクーゼの言葉に、アルシエルは小さな吐息を零す。
「怪談に近づかなければ、問題は起きにくいと思うけど……」
 それは誰にも聴かせるつもりもなかったひとりごとであるが、その通りだ、とすぐ近くでレッドレークが応じた事に少し驚く。
「幽霊やお化けなどの怪談話などウソに決まっているのに、人々は好奇心が強すぎるのではないか。そんなもの、本当にある訳がない……」
 腕組み、彼はが憮然と吐き出した言葉――その終わりを待たず、不意に一陣の風が、ざああ、と草木を強く揺らした。
 ――さあ、本当にそうかしら……。
 その最中に混ざり、笑うような囁くようなノイズを耳にし、彼は振り返るが――当然、何もない。
 アルシエルの不思議そうな視線を背に、ある訳がない、と再び繰り返した彼は、仲間へ早々の帰還を提案するのであった。

作者:黒塚婁 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年9月25日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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