拝啓、シマエナガ様

作者:東間

●ころころまあるい、天使なことり
 ぴょん。ぴょんっ。ぴょんぴょんっ。
 森の中、草葉に覆われた地面の上を小鳥達が跳ね回っている。
 更に、首を傾げ、見つめ合い、囀った。
 それが自然界ではありふれた光景でも、やっているのが『あの小鳥』となれば、淳一はそれを『ありふれた』とか言ってられない。だって、だって。
「お、おれの中の男らしさがシマエナガぱわあできえていく……!」
 両手が勝手にグーになって、口元へ寄って、ごろごろニヤニヤしちゃうくらい、シマエナガは可愛かった。
「さ、さわりたいなあ。両手にすっぽりおさまるんだろうなあ。でもやせいの天使にはノータッチ、それが男ってやつなんだぜ」
 得意げになる淳一だが、チュリリ、と鳴いたシマエナガ達とばっちり目が合い固まった。
 チュリリ、チュリッ。
「え、こ、こっちに来――あれ? 何かへんだな?」
 ピューンってこっちへ飛んできてる筈なのに、なかなか近くならないぞ――と考えて、気が付いた。もしかして。もしかすると。
「すっごくでっかいシマエナガ!? うわあ天ご……いやヤベーじゃんつぶれちゃうじゃん!? やだよそんなの!! うわああーーっ!?」

「いって!?」
 ゴンッ、と激痛が走った頭を押さえて目を開ければ、そこはシマエナガ天国ではなく自分の部屋。更に、上半身はベッドからずり落ちて、頭を床に突くという体勢になっていた。
「た、たすかった~! で、でも……でっかいシマエナガ、ぎゅーってしたかった、なあ」
 そう呟く間も、夢がもたらした驚きは心臓をドクンドクンといわせ続ける。
 それは『魔女』を惹き付け、結果、淳一の心臓は一瞬で貫かれ――。

●拝啓、シマエナガ様
「シマエナガ型ドリームイーター……実に、実に恐ろしい存在だよ」
 あれに対抗出来る可愛さは、純真無垢な赤ん坊か、うちの娘しか浮かばない。
 ラシード・ファルカ(赫月のヘリオライダー・en0118)は真顔でそう言った後、ケルベロス達に、シマエナガ型ドリームイーターの撃破を依頼した。
 淳一から『驚き』を奪った第三の魔女・ケリュネイアは既に姿をくらましており、淳一の部屋から飛び立ったシマエナガ型ドリームイーターはというと、ぴょんぴょん跳ねたり、たまに飛んだりしながら周辺を彷徨っているそうだ。
 小さな黒いくちばし。
 豆粒のように円らなお目々。
 黒くて細くて、小さい脚。
 丸く、ふかふかしていそうな真っ白ボディ。
 翼と尾翼に黒や茶色を持つ非常に愛らしい姿。
 それが、今回倒すべき相手が持つビジュアルだ。体高2メートル、更には輪郭が所々モザイク化しているので、普通のシマエナガと見間違える事はまず無いだろう。
「このドリームイーターは、『誰かを驚かせたい』ってうずうずしながら彷徨いているから、被害者の自宅近くにある公園を使うといい。良さそうなのは野球スペースかな。照明も広さも充分だからね」
 敵は、自分に驚かなかった相手を優先的に狙ってくる。
 攻撃手段は、その愛らしさをこれでもかと大盤振る舞いするようなものばかりだが、攻撃力はあまり高くなく、それを補うように防御力の高い個体らしい。
「つまり……その、不謹慎かもしれないんだけどね。戦いながら、こう。触れ合えるんじゃないかと」
 その感触は、愛らし過ぎるビジュアル通りの素敵な触り心地なのかもしれない。
 しかし、実際はどうなのか?
 その答えは、シマエナガ型ドリームイーターが彷徨う街にある。
 それを確かめる為、そして淳一少年を救う為、ケルベロス達を乗せたヘリオンが夜空へと飛び立った。


参加者
道玄・春次(花曇り・e01044)
リヴカー・ハザック(幸いなれ愛の鼓動・e01211)
光宗・睦(上から読んでも下から読んでも・e02124)
浅羽・馨(星斗・e05077)
シャルロッテ・リースフェルト(お姉さん系の男の娘・e09272)
花露・梅(はなすい・e11172)
ホリィ・カトレー(シャドウロック・e21409)
セリア・ディヴィニティ(忘却の蒼・e24288)

■リプレイ

●野球スペースで逢いませう
 金網フェンスの内側は、夜間練習用に設置されている照明のおかげで、非常に明るい。そのせいかフェンスの外がやたら暗く感じなくもないが、『シマエナガ型夢喰いを待つ』という状況がホラーの気配を場外へ蹴っ飛ばしていた。
「シマエナガっていうとあの可愛い鳥だよね。写真で見たことあるよ。可愛いんだろうなー」
 外に目を向けたホリィ・カトレー(シャドウロック・e21409)が敵の姿を想像すれば、リヴカー・ハザック(幸いなれ愛の鼓動・e01211)は何やら感服といった表情。
「日本では、野生の生き物まで可愛らしい姿になるのだな。さすがは『カワイイ』文化の国だ……」
「シマエナガってだけでも可愛いのに、大きくてモフれるとか超絶可愛いに決まってんじゃん……!」
 頬を紅潮させた光宗・睦(上から読んでも下から読んでも・e02124)も、今か今かと外へ目を向けている。そんな彼女達とは対照的なのが、静かに目を閉じていたセリア・ディヴィニティ(忘却の蒼・e24288)だ。
「我等ヴァルキュリアが定命化して、早一年……地球文化に慣れ親しみ、社会の一員となれた者も多いと思う。そんな中で、私も大切なことを学んだわ」
「それは?」
「もふもふは正義」
 ――そうでもなかった。
 その時、入り口を警戒していたホリィがハッ、と目を丸くする。
「……あの白いのはまさか」
 『それ』を見たケルベロス達に衝撃走る――!
 まん丸ホワイトボディ。
 ちっちゃな嘴、『チュリッ』という可愛い声。
 豆粒のような黒いお目々。
 神が色々与え過ぎたのでは、という生き物がフェンスの外、通りに沿うように植えられた木――から盛大にはみ出ていた。それを見た浅羽・馨(星斗・e05077)の目は胸のときめきを隠せない。
(「何だあの白いもふもふは……あんな生き物がこの世にいるなんて」)
 額に手を当て、どばどば流れて消えそうな理性を押し止めるセリアの横、花露・梅(はなすい・e11172)も小さく震える。敵の容姿は、自然を愛する心にジャストミート過ぎた。
「やばいカワイすぎヤバイ……!」
 笑顔になりかけた頬を押さえた睦の小声に、道玄・春次(花曇り・e01044)は、せやね、とこっそり同意。その表情は狐面に覆われているが。
(「しかも空からやなくて出入り口から……変に律儀な所すらも可愛ぇな」)
 あんなもふもふしとってつっかえへんのやろか、と春次が愛らしい姿に震えそうになっていると。
「ぢゅっ!?」
 みちっとつっかえるシマエナガ!
 ガシャッと鳴るフェンス!
 じたばた暴れる大きなふわもこボディ!
 シャルロッテ・リースフェルト(お姉さん系の男の娘・e09272)は必死に我慢した。
 ここで愛らしさに驚いてしまったら、みんなで平等にモフれない――!

●嗚呼、シマエナガ様
 うんしょ。うんしょ。
 シマエナガ型夢喰いはそんな声が聞こえてきそうな動きで、ふわもこの体をめいっぱい動かして、じたばたバサバサ。ケルベロス達が見守る前でポコンッと通り抜けたが、勢い余ってコーロコロ。
「……」
「……」
 転がって、止まって。数秒後、すくっと起き上がって。
「チュリッ」
 尾翼をピンと立ててキメポーズ。
 文句なしの愛らしさだが、愛らしい故に驚けなかったリヴカーや、春次とセリアは微動だにしない。睦も、驚かない驚かないと自分に言い聞かせ堪え続ける。敵が可愛いから目がキラキラするのはセーフだ。
 という事で。
「大きい! 大きいよ!」
「わあ、なんて素敵なモフモフでしょう! とてもびっくりいたしました……!!」
「……!」
 心の準備をしていても、不覚を取る程に大きくキュートな敵を見上げたホリィが。もふもふしとうございます、という想いをぐっと我慢した梅が、ふわあと口を開き驚いてみせた。その傍らでは、箱竜・雷蔵も春次の指示で目を丸くしている。
「可愛いけど僕にはサーキュラーがいるから……サーキュラー……?」
 ホリィの足にしがみついていた箱竜が、前脚で顔を隠してキュー! とひと鳴き。
「え、照れてるの?」
「キュ……!」
 少女達の反応にシマエナガが左右に飛び跳ねては囀る。が、驚かなかった面々を見ると、きっ、と豆粒お目々を吊り上げ不満げに鳴いた。それすら可愛い。
「可愛らしいとはいえデウスエクスの産物だ」
 リヴカーは螺旋手裏剣を握り締めた。そう、手を抜くつもりはない。ない、が。
「……しかし、何というか……」
「チュリ」
 嗚呼、今の囀りはグラビティ攻撃でないのに、この愛らしさ。更にビッグサイズの可愛い生き物とは、正しく夢の顕れ。
 心を鬼に、溢れるトキメキを余裕の仮面で隠し、放った手裏剣で螺旋を描くと、ジジッと鳴いたシマエナガが宙で体勢を整え着地した。ぴょんっと跳ねた瞬間、衝撃が前衛の間を駈け抜ける。
「おおっと」
「ああ、これは」
 何ともいえぬモッフンとした衝撃を受け、共に身を盾にした馨は表情緩ませ、春次はそんな彼と視線を交えた。攻撃がコレなら、此方が仕掛けたら一体どんな感触なのか。
「強敵の予感がするわね」
 セリアは呟くと同時、輝く粒子で前衛を包み感覚を研ぎ澄まさせ、雷蔵からの力も受けた春次が一気に迫る。
 シマエナガの嘴を、翼を捌いて一撃見舞えば、目の前には魅惑のボディ。故にちょっともふって、ちょっと撫でた。黒い豆粒お目々とも目が合った。結果。
「……天使やわこれ」
 その言葉に梅は瞳を震わせ、もふもふに向けガトリングガンを構える。
 敵はとても可愛い。そして、恐らくとってももふもふ。だが覚悟して頂かねばなりませぬ――という時、目が合ってしまった。
「あっ、そのようにつぶらな瞳でこちらを見られてしまっては……うう、でもがんばります!」
「一緒にがんばろ、梅ちゃん! 敵なのは勿体ないけど、倒さなきゃ被害が広がっちゃうもんね! つらいけど、めっちゃ戦いにくいけど!」
「はい、参りましょう睦様……!」
 意を決した乙女達の連携攻撃は、もふもふを凍らせる弾丸と、目にも止まらぬ速さの飛びつき――プロレス技を添えて――と、なり。
「うっそヤバイくらいふわふか!」
「な、なんと……!」
 温かな抱き心地は決意を真っ白羽毛の中へ沈めそうな程。
「調子が狂ってしまいそうですね。でも!」
 シャルロッテは手にした刀で月光を描いた。白い羽毛がふわりと舞い、ホリィの起こした黄金の輝きが前衛を包む。その隙にサーキュラーが箱ごと体当たりすれば、シマエナガが何するの、と言いたげな表情と仕草で鳴いた。
 その様を真剣な面持ちで見た馨は、自身を闘気で包んで備えるもつい表情が緩んでしまう。いかんいかん、と引き締めた馨の横に並び、オーラを高めた春次も同じ気持ちのようで。
「攻撃を受ける度に胸射貫かれるわ、めっちゃ強いわ、皆気を付けや……!」
「ああ。紛う事無く強敵と言える」
 ごくりと息を呑むケルベロス。対するシマエナガは、どこか誇らしげに丸い胸を張り、更に丸くなっていた。

●シマエナガ様よ、とこしえに
 シマエナガ夢喰いとの戦いは、『しれつ』を極めた。
 体高2メートルの穢れなきふわもこボディは、全身で堪能するには丁度良く、両腕で抱き締めるには少々余るビッグサイズ。
 黒い目は、怒っても拗ねても、じっと魅惑の眼差しで見つめてくる時も可愛い。首を傾げられると、また違った可愛さが心臓にズドン。ふわふわの羽毛から、ちょこん、と覗く華奢な脚でぴょんっと跳ねられれば、やっぱり可愛い。
 ――ただし全然痛くない。
 ――いやちょっとは痛い。だが、それだけだ。何より、事前に情報を得ていたケルベロス達に抜かりはなかった。
 ホリィが降らせ続けた黄金果実の光と、セリアの起こす光輝の粒子や駆ける黒鎖が、何重もの支えと浄化になっている。それは、驚かなかった者の多い前衛がシマエナガの愛らしさに対抗する力になり続けていた。
「それにしても……あざとい、あざといわ……」
 愛らしいジャンプと、モッフンとした衝撃を受けたセリアの心がちょっと折れそうになったりもしたが、個々が用意した癒しという備えもある。
「てかマジ可愛すぎ! もっともふもふしたーい!」
 睦はくらりと来た感覚を祓うように熱いシャウトをキメ、手をにぎにぎ。
 戦いの途中、聖なる左手と闇の右手を駆使したついでにぎゅーっと抱き締めた、あの感触と温もりは、本当に――本当に『マジ最高』だった。
 ふふ。零れ聞こえた声は狐面の向こうから。
「こういう時は、激しく同意、て言えばええんやろか」
 春次が、トンッとマウンドを蹴った次の瞬間にはもう、シマエナガの目の前。
 拳は一瞬で白いふわもこを撃ち、語彙力が圧倒的ふわふわ感にのみ込まれる。あかん、しか出てこない。その頬スレスレを竜の息吹が駈け抜けた。
「心配してくれたん? けど今のは危ないやろ雷蔵、あかんて」
 雷蔵が更に呆れ顔になる最中、シャルロッテは翼を広げじたばたするシマエナガに確かな隙を見出し、痛烈な一打を見舞った。そして。
「はぅぅ……とても抱き心地がよくて、倒さないといけないとわかっているのですが、思わず手を抜きたくなる可愛さです……♪」
 可愛らしい顔にめいっぱいの幸せを浮かべ、大きなふわふわボディに頬をすりすり。
 褒められていると感じ取ったのか、シマエナガがエッヘンと胸を張るが『ヂュッ!』と鳴き、キリリ顔で見つめてくる。
 どんなに可愛いって言われてもやっつけちゃうんだから、と言いたげな顔は――相変わらず愛らしく、梅は流動する鋼を巨大な拳へ変えていきながら、小さく翼を震わせた。
「うう、かわいらしいシマエナガ様には申し訳ないのですが、これも運命というやつです……わたくしは、わたくしは、負けません……!」
「ジュリッ!」
「ああ、でも可愛い……」
「目を合わせてはいけないわ。あの瞳は人心を揺さぶり、平静を失わせる極めて強力な魔眼よ……」
 セリアの言葉に少女は『ハッ!』。
「成る程、故に『くらっ』と来るのですね……!」
「ええ。もふもふは正義かもしれない、だけれど……行き過ぎた正義が誰かを傷付ける刃と成る様に、もふもふもまた、行き過ぎれば危険な刃と成る」
 雑念に惑わされるのは此処まで。そう言った通りの結果を近付ける、電光石火の蹴りがシマエナガを斬った。やはり負けられませぬ、と梅も剛鬼の拳を叩き込み――ふかふかぬくぬくの手触りに、はわわと頬が染まる。
 仲間達の戦いっぷりにホリィはつい和んで、頬を緩ませると『芽吹』でコツ、とマウンドを叩いた。
「ローリー・ポーリー、捕まえて。カボチャのパイはないけれど、女の子達にそうしたように、」
 優しく強く捕まえて――。
 詠唱と共に現れた巨大な両腕が、青炎を纏いながらシマエナガを掌の内へ閉じ込め、優しい檻にサーキュラーのブレスが重なった。
「ジュリッ、ジュリリ!」
 隙間から逃れたシマエナガが尾翼を立て、翼を広げる。見た目、サイズ共に奇跡といえる姿に馨は一瞬手が止まるが、指1本に全てを注いだ一撃を容赦なく見舞った。
「すまないな。とにかく残念で、矢張り残念だが。こればかりは仕方がない」
 故に最後までもふもふを堪能させてもらう所存。
 両腕を広げ、全身で立派な羽毛が踊る胸に飛び込めば、素晴らしき温もりに思わず『おお……』と声。
 天こ盛りの可愛さは、倒れるまでケルベロス達を苦しめ続けるだろう。現に向かい合っているだけで胸がきゅんとして大変だ。リヴカーの心も大変だった。『余裕』仮面の残機がどんどん減っていく。
 ところで。鳥の羽毛というのは、見た目の印象以上に厚みがあるのではないか?
「こ、これは、深く手を差し込まないと本体まで攻撃が届かないだろう……そうだ、きっと届かないな……」
 彼女の呟きにシャルロッテが『そうです!』と声を弾ませれば、リヴカーの手が純然たる攻撃という名の動きを見せる。
 なあに、と目をぱちくりさせたシマエナガの腹へ、螺旋秘めた掌でそっと触れれば――ふか、っと温もり。
「これは、反則ではないか……」
 清く美しく柔らかな羽毛、そして愛らしい小鳥よ、万歳。
 密かな喜びに打ち震えながらの一撃は、入場時のようにシマエナガの体をぽいんっと飛ばし、コロンコロコロとセカンドベースの向こうまで吹っ飛ばした。

●エンディング
 シマエナガ型夢喰いの愛らしい目がゆっくり閉じられ、それと共に、一部だけだった輪郭のモザイクがふわもこボディ全体へ広がっていく。
 プリズムの欠片となって消え、それを見送った春次は、ものすごく戦いにくかった、と息をついた。
「ある意味どんなデウスエクスよりも強かったかもしれんね」
「同意見よ。ある意味では、嘗てない強敵だったわね……」
 頷いたセリアは自分の両手を見る。
 戦いながら感じたあの感触、そして温もり。あれは正しく――。
「……だが……いい夢を見させてもらった……の、かもしれない、な」
 リヴカーの言葉に否を示すケルベロスはいない。
 だって可愛かった。すんごく可愛かった。
 梅も掌を見つめ、そ、と合わせ――リヴカーの提案で、ケルベロス達は戦場となったマウンドをヒールグラビティで整えていく。幻想の中に小鳥の足跡が浮かんで見え、それを見ていた睦がムムムと震えた。
「あの感触忘れらんない! 大きなぬいぐるみ欲しいー!」
「おお、それは名案だな。抱き枕にできるものがあれば尚良しだろう」
 明朗に笑った馨の言葉に、目に蒼炎を宿したヴァルキュリアが両手をにぎにぎ。
 サーキュラーもキューキュー鳴いてはホリィの周りを飛び回り、戦場だったマウンドは戦っていた時と違う賑やかさで満ちていく。そして。
「あっ、入り口がシマエナガ型にひしゃげたままだよ!」
 あっ。

作者:東間 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年9月24日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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