襲い来る蛇の拳!

作者:林雪

●理想の武術
 北関東の、とある山中。
「ヘビだ……ヘビになりきるんだ……!」
 茨の茂みの前で、30代くらいの男がそう低く呟いた。袖の破れた道着を身に着け、額に黒いハチマキを巻いている。小柄だが、格闘家らしいガッシリとした体形である。男の名は、蛇月・知恵太郎。ヘビ殺しの異名を取りたいなあと思って修業に明け暮れる格闘家である!
「ニョラあああああ大蛇拳んんんん!!」
 格闘家、蛇月が茂みに向けて必殺の一撃を放とうとしたその時だった。
『さあ、お前の、最高の『武術』を見せてみな!』
 現れたのは、ドリームイーター幻武・極。極の声が響いた瞬間、蛇月の目に怪しい光が宿った。
「オラァアア!」
『フン、まあまあの突きだね』
 まるで操られているかの如く、蛇月は極に攻撃を繰り出し始めた。まるで腕前を確かめるように、極はそれを受け続けていたが。
『うん、僕のモザイクは晴れないけど、お前の武術はなかなかどうして素晴らしかったよ』
 言うや極は、手にした鍵でグサリ! と蛇月の心臓を貫いた。真っ赤な血が……吹きだしたりはしない。怪我をした様子もなかった。ただ蛇月は意識を失い、その場にバッタリと倒れてしまった。そしてその傍らに出現したのは……蛇月そっくりの姿の、逞しい格闘家型ドリームイーターだった。
『……蛇神変化』
 格闘家ドリームイーターは黒いハチマキをたなびかせ、低く構えた。全身がウロコで覆われ、禍々しい気を放ちながら今度は空に向けて蹴りを放った。
『蛇殺シノ爪先』
 ひとつひとつ、己の力を噛みしめるようにドリームイーターは技を放つ。
『大蛇拳!』
 最後の大技を放ったところで、極はニヤリと微笑んで告げた。
『準備運動は済んだだろう? 見せつけてやりなよ、お前の強さを!』
 その言葉に背を押され、ドリームイーターは対戦相手を求めて山を下りて行った……。

●大蛇拳法・蛇月!
「ドリームイーターが、武術の修行に励んでいる人に目をつけたんだ。格闘家、ってやつだね」
 ヘリオライダーの安齋・光弦が、集まったケルベロスたちに説明を始めた。
「事件を起こしてるのは幻武・極って名前のドリームイーターだ。こいつの欠損はどうやら『武術』そのものらしい。自分のモザイクを晴らそうとして、次々に格闘家を襲ってる。今回襲われた、蛇月さんって人の武術じゃモザイクは晴れなかったみたいだけど、格闘家型ドリームイーターを生み出して人間を襲わせようって腹らしい」
 格闘家型ドリームイーターは元になっている蛇月・知恵太郎の理想の姿になっている為、なかなか手強い相手らしい。技なども『理想が具現化』されている為、強力だ。
「幸い、山から人里に降りる途中で迎え撃てるから、周囲に被害は出ないよ。思い切り戦って、格闘家として真っ向から倒してやってよ」
 戦場は、蛇月が修行場としていた川の近くの、開けた山道である。戦いの場としては、うってつけと言える。
「現れるのは1体だけ。基本的には格闘家だから、自分の武術を見せつけたくてウズウズしてるはずだよ。君たちも堂々と名乗って、流派とか言ったりして煽れ逃げられる心配もない。頼んだよ、ケルベロス」


参加者
鉋原・ヒノト(駆炎陣・e00023)
セフィ・フロウセル(誘いの灰・e01220)
日崎・恭也(明日も頑張らない・e03207)
星河・湊音(燃え盛りし紅炎の華・e05116)
ミレイ・シュバルツ(風姫・e09359)
朱藤・環(飼い猫の爪・e22414)
アビス・ゼリュティオ(輝盾の氷壁・e24467)
人首・ツグミ(絶対正義・e37943)

■リプレイ

●蛇月を救え
「あー、確かに蛇とか出そうな山道だな、ここ」
 辺りを見回して、鉋原・ヒノト(駆炎陣・e00023)が頷いた。今回ケルベロス達が救出に来た被害者、蛇月知恵太郎氏はこの山中で修行に励んでいたのだという。その努力は尊敬に値するし、それを利用する輩は許しておけない、と気合いが入るヒノト。
 一方、蛇月の極めようとしている武術に興味深々なのは、セフィ・フロウセル(誘いの灰・e01220)である。
「やはり蛇の拳法と言うからには、やはり手の構えに特徴があるのだろうか」
「わたしのところの術はどちらかと言えば螺旋の力を動きに反映させるけれど……」
 同じく蛇の拳を使うミレイ・シュバルツ(風姫・e09359)の言葉に釣りこまれ、女子たちが熱心に武術談義を始めた。
「蛇月さんのは、象形拳ってやつでしょうかぁ……実際に見るのは初めてですねーぇ。楽しみですよーぅ」
 人首・ツグミ(絶対正義・e37943)が、通常の間延びした口調で続けると、星河・湊音(燃え盛りし紅炎の華・e05116)もそこに乗っていく。
「うーん、手強そうだけど、ボク何だかワクワクしてきちゃったよ」
 格闘家という人物にも、その拳法にも興味のあるメンバー達を、ゼイハア言いながら後から追っていくのは日崎・恭也(明日も頑張らない・e03207)だ。自慢ではないが体力には自信がない。
「あーきっつ山道きっつ!! ちょっと皆さん、なんでンな楽しそうかなぁ~」
「そろそろ、蛇月さんの修行場だっていう川の音が聴こえてくるんじゃないですかね、頑張りましょう、日崎さん!」
 朱藤・環(飼い猫の爪・e22414)がくるりと振り返って明るく励ましても、恭也はまだぶーぶーである。
「こんなトコで修行なんかして何が楽しいんだよもぉ~」
「この、ちょっと寂し気な感じがそそるんじゃねえか?」
「気が散りませんからね。ここなら」
 ボヤキに対して、さらっと正論を返すヒノトと環。
「真面目か、真面目ですか君たちは……」
 ただひとり、少し離れた位置から、わざわざこんなところで修行しなくてもという恭也の意見に、無言で賛成していたのはアビス・ゼリュティオ(輝盾の氷壁・e24467)。アビスは皆から少し離れて殿を歩いている。
「……さっさと終わらせて帰るよ」
 誰に聞かせるともなく呟いた言葉に、ボクスドラゴンのコキュートスが優雅に尾を揺らした。
 やがて、蛇月が修行をしていたという場所に近づくにつれせせらぎの音が耳に響いてきた。
「そろそろ、という感じだな」
 セフィの言葉に皆が頷く。
「ふふ……」
 戦いの前の緊張感が心地いいのか、湊音が小さく笑いを洩らす。俄に道幅が広くなり、そこを登ると恐らく修行場に続くのだろう細い道も見える。
「……!」
 ミレイが異様な気配に視線を巡らせたのとほぼ同時、怪しい黒影が木の上から飛び降りて来た!
『ハァッ!』
 筋肉隆々の男性らしき人影は、着地と同時にバク転で移動する。その人間離れした動き、間違いなく格闘家ドリームイーターだ。
「出ました、ねぇ~」
 ツグミの呟きはあくまでいつも通りの調子だが、瞳の奥には密かに狂なる輝きが宿る。全員がドリームイーターを取り囲むが、敵は動じず、不敵にもケルベロスたちひとりひとりの顔を見回すではないか。

●激突! 大蛇拳
 事前情報通り、どうやら敵の望みは正々堂々の勝負をして、自分の武術でケルベロスに……というより、格闘家に勝つ事のようである。敵の顔の作りはモザイクでわからないが、筋骨隆々、ハチマキまでなびかせたまごう事なき格闘家の姿をしている。
「あなたの相手は、わたし達」
 ミレイが大鎌・黒死天翔を構えて名乗りを上げる。
「『風姫』ミレイ・シュバルツ。参ります」
『ミレイ・しゅバルツ……』
 会話が通じた、というよりただの鸚鵡返しではあるが、敵は闇雲に襲ってきたりはしない。
 続いてはセフィが、ハンマーの頭部を地に着かせたまま名乗りを。
「セフィだ。流派未所属だが合気道を少々……他には、剣と魔法を」
 青い瞳で敵を見据え、同時に武器を構えて告げる。
「手合わせ願えるだろうか?」
『セフィ……』
 やはり敵は『名乗り』には反応するようである。なるほど、と、環が続く。
「飼い猫の爪、朱藤環」
 片足を軸にして、もう片方を持ち上げ膝を曲げた状態で環はピタリと止まって見せる。
「全部受け止める予定なんで、遠慮なくどうぞ?」
『ストウ・タマキ……』
 声を発しながら、敵もまた腰を低くして身構え始める。次に名乗ったのは、ヒノト。
「術士、鉋原ヒノト!  格闘家じゃないからって甘く見ないでくれよ。と、こいつは相棒のアカだ」
『カンナバラ……アカ……』
 敵を真直ぐに見据えると、ヒノトは口元に笑みを浮かべて言い放った。
「つまらない戦いにはさせない。いざ、正々堂々勝負だ!」
 その瞬間、アカはロッドへと姿を変える。正々堂々勝負、の言葉に、ついに敵は拳法の構えを取り始めた。
「ほう、大蛇拳法とな……ならオレも封印されし一子相伝の秘技を披露しなければなるまいて……」
 嘘だけど、と両掌を合わせてテケトーな構えを取って応じる恭也。
「手合わせよろしくニョラ~ん」
『…………』
「はいシカトぉ!」
 成り行きを見守っていたアビスが、どうした間合いの詰め方か、ドリームイーターの背後にそっと忍び寄って、言った。
「お前、戦いたいんでしょ? 相手してやるからかかってきなよ」
『……』
「もちろん、勝てる自信無いなら逃げてもいいけどね」
 淡々とした口調は、アビスが自分を守る為に作り上げた鎧の一部とも言えるが、今は敵を煽る武器ともなる。
 アビス同様戦いに餓え、早く始めたくて仕方がないといった風に首を回していたツグミが、緩慢と言った。
「さーぁ、やりあいましょうかぁ」
 湊音もいよいよ赤茶の瞳を爛々とさせて身構え、大きな声で叫んだ。
「さあ、思いっきり燃えていくよ!」
 戦いは、環の蹴りで幕を開けた。
「てぁっ!」
 猫が獲物を狙う、その唐突さで放った蹴りは綺麗に命中。ドリームイーターにはあまり防御を固める雰囲気はない。
「……油断してんのか!」
 ヒノトが環と交差するように拳を振りぬき、ミレイは大鎌を大きく構えて振り下ろした。
「あなたの蛇、狩らせていただきます」
「……仕掛けてこないのか、なら。コキュートス、攻めていいよ」
 自身のボクスドラゴンに短くそう告げたアビス自身は、失われたものを悼む歌を口にし始める。敵が、ケルベロスの攻撃を受けつつ反撃の糸口を狙っていることを、アビスは既に見通している。
「シルト、備えて。私は今のうちに足を止める」
 それはセフィも同じく、ボクスドラゴンのシルトに低く指示を出すと素早くハンマーを変形させて狙いをつけた。シルトは引いた位置で敵の反撃に備えるべく、恭也の方へ羽ばたいていく。
「あまり派手に動かれると、やりづらいもんね」
「そう。足は、折ってやる方が楽しめますよーぅ……」
 湊音がセフィに並んで砲門を開き、ドォンと轟音が響いたとほぼ同時、爆炎の間を跳び越してツグミが敵の足元へ滑り込む。このまま一方的にケルベロスが攻める展開になるのかと思われた瞬間、ドリームイーターが咆えた。
『ハァアアァあ蛇神変化ェ!』
 拳を腰の辺りに引き、背を丸くして己のエネルギーを集中、すると敵の身体の表面をモザイクが覆い始め、それはさながら蛇のウロコに見える。
「うわっ! ガチの蛇かよ、誰だ象形拳っつったの!」
 笑えねえ、と恭也が慌てて出しかけた拳を引っ込めた。
『ケルベロス……蛇の拳、クラエ……!』
 心なしか、元々逞しい男性の姿をしていた敵の身体が一回り大きくなったようだった。全身から攻撃の殺気を放ち、スルリと構えた両手は、二匹の蛇が絡み合うかのように。
「やっとその気になりましたね、こちらも容赦しない!」
 環がチェーンソー剣を振り上げ、モザイクで塞がりかけた傷を再び広げんと躍りかかる。かわしつつ、ドリームイーターの指先が、噛みつこうとする蛇の如く動いて首筋を狙うのを環もまたかわす。詰め寄る敵を一旦引き離すべく、ヒノトが掌から放った炎は、龍を模る幻影となって敵に絡みついた。
「……確か、大技がおありでしたね。あなたの『蛇』でわたしの『蛇』が殺せるか、試してみますか?」
 ミレイが挑発しつつ、拳を放つ。空を裂くというより風と一体になるようにミレイの動きは軽やか、だがその拳は螺旋を纏うと旋風の如く敵に食らいつく。
『ムッ……』
 アビスの歌が響く戦場で、ケルベロスたちが駆け回る。数の有利で攻撃を重ねていくが、敵はまだ倒れる気配を見せない。そして。
『……大蛇拳』
「あ、やっと出た!」
「動きすごいよね……!」
 思わず楽しげな声をあげてしまう環と湊音。
 ただ、所詮はドリームイーターの拳。人間の持つ本物の気迫、といったものに欠けるのも事実だった。とは言え、その威力は本物。攻撃特化した大蛇拳が、超至近距離に迫ってヒノトに襲いかかった。
『チェェエエイ!』
「ヒノトさんっ!」
 環の飛び出しを文字通り蛇の動きですり抜け、大蛇の牙が食い込んだ。
「っ……ぶねえ、備えといて正解だぜ……っ」
 強烈な一撃によろめくものの闘志を失わないヒノトに、セフィが素早く駆け寄って治療を施す。
「色々、剥ぎ取ってあげますねーぇ……」
 ツグミが手数を増やして敵の目を泳がせつつ、体を大きく見せていたモザイクを打ち砕いていく。嗚呼、いいですねこの感じ……と、戦いの空気に酔いつつも、ツグミは状況を見る事も忘れない。次はこの傷を抉りますぅ、と目を細める。
「そろそろ、かな……」
 湊音の身体を地獄の炎が包む。その中から生まれ出でるのは、小さな竜だった。竜はドリームイーターの身体に纏わりつき、炎の鎖で敵を縛り上げんとする。
「そう簡単には逃れられないよ!」
『……蛇殺シノ爪先』
 小竜に襲われながらも爪先を天に向けてビシリと伸ばした姿は、ドリームイーターながらも達人の風格がある。思わずその構えに見入ってしまった環に向けて、蛇は大きな口を開けて襲いかかった! 狙いは急所、しかし。
「猫のしなやかさ、なめないで下さい!」
 環がその衝撃を受け止めつつも威力を流す。
「……無駄だよ」
 アビスの氷の盾に守られつつ、取った敵の足をどうするか考えていた環だったが、視線の先にヒノトの姿を見とめ、その手を離した。意を得たりと、ヒノトは絶対零度の鎖でドリームイーターの頭を絡め取った。ケルベロスたちの猛攻によりその敏捷性を既に奪われていたドリームイーターは為すすべなく捕えられる。
『……ぬ、ゴォ……!』
「寒獄へ落ちよ、零の氷錨!」
 荒々しく巨大な氷の錨が、モザイクの頭を打ち砕く。それでも尚余力を絞ろうとする敵を完全に封じたのは、風姫・ミレイの鋼糸。蜘蛛の巣にかかった虫のように蠢くも、そのまま。
「裂け、彼岸花」
 季節にはまだ少し早い花は美しく咲き、格闘家・蛇月知恵太郎を模したドリームイーターはモザイクの屑と化したのだった。
「……」
 その様子を、どこか名残惜しそうに見送るツグミだった。

●修業は続く!
 戦いを終えたケルベロスたちは、手分けして周辺の探索に当たる。勿論、被害者であり本物の大蛇拳の使い手、蛇月知恵太郎を探すためだ。
「おぉ~いおっさん、どこで死んでるニョラー?」
「し、死んでいないはずでは……?」
 恭也の呼びかけに、セフィが驚いて聞き返す。そこに、環の声が響いた。
「いた! 蛇月さん!」ケガはないですか?」
 木の根元に蹲っていた蛇月は、ケルベロスたちに介抱されて目を開けた。
「ここは……? 俺は、確か修行してたら怪しい奴に刺されて……」
「ん、デウスエクスは倒した。もう大丈夫」
 混乱している蛇月を落ち着かせるべく、ミレイが肩に手を置いてそう説明した。
「そう、ですか……俺はデウスエクスに」
 まだ少しショックなのか、経緯を聞いて呆然としている蛇月をなんとか慰めようとケルベロスたちは言葉を尽くす。
「今回は利用されたけど、あなたの技は強かった。これからも頑張って」
 ミレイの励ましを受けた湊音が、声高く次ぐ。
「うんうん、ほんとにすごかったよ! その武術、もっと極めてほしいな!」
「こんな山奥でひとり努力してんだもんな、会得できるのもきっと時間の問題だぜ!」
 ヒノトが熱く言い募れば、熱血体質の蛇月は、あっと言う間に目に涙を光らせる。
「あ……ありがとう! なんていい人たちなんだ……!」
「あ、泣いちゃうんだ。まあ、大蛇拳法の創始者になれる様頑張ってね。応援してるニョラー」
 熱血とは正反対の位置で生きる恭也がにょらっとそう言い、ツグミは元の間延びした口調で、ぽそっと付け足した。
「なかなかにおいし……いえ、楽しかったですよぉ~」
 戦いの最中こそ仲間の傍にいたが、今はまた一定の距離を置いて様子を眺めていたアビスは、くるりと踵を返す。
「さてと、やることやったし」
 帰ろ、と、あくまで彼女はマイペースだ。
 こうして事件は無事に解決したが。
「そうですか、やはり極めた大蛇拳はそんなに……ケルベロスの皆さんを圧倒するほどに強かったんですね!! よぉし、やるぞ!」
 圧倒は別にしてない、と思ったが皆優しいので黙っていた。今後も、蛇月の修業の日々は続きそうである。各々自分たちも負けてはいられない、と思いつつ山を下りていくケルベロスたちだった。

作者:林雪 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年9月14日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 1/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 4
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