●夢見る心
花屋にあった植木の中で、ちょこんと鎮座するお化け南瓜。
スーパーへ買い物に行けば、南瓜やお化けの限定パッケージになった沢山のお菓子達。
近所のケーキ屋では、南瓜やお化けを模った季節限定のケーキにクッキーが並んでいる。
そういうシーズンだ。どこへ行っても目に入ってくるそれが青年の心を波立たせ、買ったばかりのパックジュースをぐしゃりと握り潰してしまう。
「ちっ……何がトリック・オア・トリートだ」
いたのが公園だった事もあり、青年はパックジュースをゴミ箱へと放り投げた。
仮装して、合言葉を口にして。返事次第でお菓子を貰うか悪戯するか決めたり、ただ仮装してお菓子を食べたり。そんな――そんな、もの。
「…………俺、だって……」
本当はやりたい。仮装したい。お菓子やジュースを楽しみたい。わいわいしたい。
しかし目が合う人全員が目を逸らすくらい自分の顔は怖い。身長も高い。ガタイもいい。声だって低い。更に人付き合いが大の苦手で、これまで友達といえる存在は1人も出来なかった。
「一緒にやれる奴なんて、今更……!」
「ハロウィンパーティーに参加したい……ですか。その夢、かなえてあげましょう」
「――は?」
赤頭巾がいる。
「世界で一番楽しいパーティーに参加して、その心の欠損を埋めるのです」
青年の意識は、鍵で心臓を穿たれた瞬間にぷつりと途切れた。
赤頭巾の少女は倒れた青年の隣に現れたものを見つめる。鮮やかなオレンジ色の南瓜頭、吊り目と大きなギザギザ口。すらりとした体躯には薄汚れた包帯が巻かれているが、隙間や頭部の目と口からはモザイクが覗いている。
「さぁーて! パーティはどこでやってるのかなッ!?」
南瓜頭は首をカタカタ揺らすと、軽やかに駆けていった。公園に残ったのは、意識を失った青年だけ。
●鎌倉ハロウィンパーティー~孤独なかぼちゃ
「はいはーい! ねむからとっても大事なお知らせですー!」
笹島・ねむ(ウェアライダーのヘリオライダー・en0003)が元気な声を響かせ、手を挙げた。藤咲・うるる(サニーガール・e00086)が行った調査により、日本各地でドリームイーターが暗躍している事が判明したのだ。
「そのドリームイーターはハロウィンのお祭に劣等感を持ってた人で、ハロウィンパーティーがある日、わーって動き出すみたいです」
名付けてハロウィンドリームイーターですね、と、ねむはフムフム納得する。
そのハロウィンドリームイーターが出現するのは、世界で最も盛り上がるハロウィンパーティー会場、鎌倉だ。
「という事なので! ハロウィンパーティーが始まる直前までに、ハロウィンドリームイーターをやっつけてください!」
ハロウィンドリームイーターはパーティー開始と同時に現れる為、パーティーに影響が及ばないよう誘き出す事が出来るという。
「ハロウィンパーティーが始まるのより早い時間に、『ハロウィンパーティー始まったよー』って楽しくしていたらバッチリだと思います。ねむのオススメはここです!」
ねむが見せたのは、とあるビル1階にあるイベントスペースの広告だ。壁は全面硝子張りで室内は長方形。約60人収容出来る広さの為、戦場となっても支障は無いが、イベントスペース目の前にある石畳の大通りで戦ってもいいだろう。
「テーブルや椅子、お皿はレンタルできるようになっているから、美味しいものを持ってきてもいいですね!」
ハロウィンドリームイーターの元となった青年は、容姿と内面が原因で人と馴染む事が出来ず、『誰かとハロウィンパーティーを楽しみたい』という劣等感を抱いていたらしい。
仮装やお菓子、軽食に楽しげな雰囲気。そこがポイントになりそうです、と言ったねむは、自分ならお菓子ですとほんわか笑った。
「あっ、ハロウィンドリームイーターの見た目は、カボチャミイラさんです。首から下は包帯でぐるぐるで、全身がモザイクになってました!」
攻撃はモザイク状の巨大な口による喰い付きと、モザイク状のお菓子を降らすもの。一部をモザイクにした包帯で患部を巻くヒールグラビティも使う。
そこまで言ったねむは、ふいに頬をぷぅーっと膨らませた。
「誰かとハロウィンパーティーしたいな、っていうお兄さんの心をこんな風にするなんて、ねむは許せません! だから、ハロウィンパーティーもお兄さんの心も、守ってあげてください!」
誰もがハロウィンパーティーを楽しめるように――悪い夢喰らいに、お終いを。
参加者 | |
---|---|
ラウル・フェルディナンド(霽月・e01243) |
ヘイゼル・ハイドランジア(ティアレタヒチ・e01401) |
梅鉢・連石(午前零時ノ阿迦イ夢・e01429) |
飛鷺沢・司(灰梟・e01758) |
ガヴェイン・ブリントン(メスを取る偏愛者・e04380) |
儀竜・焔羅(咆撃要塞・e04660) |
サイファ・クロード(零・e06460) |
柊・弥生(癒しを求めるモノ・e17163) |
●誘いの宴
入り口や透明硝子の壁には、ハロウィンらしい飾りや蝙蝠風船やランタン達がぴたり。緑に橙といった鮮やかなそれに負けじと天井の飾りも華を添え、白狼の着ぐるみ――柊・弥生(癒しを求めるモノ・e17163)が音楽をセットすればポップな曲が流れ出した。
「やっぱりパーティーはみんなで楽しまなきゃね!」
南瓜の灯りにふふっと笑みが零れる。
楽しむ為のスパイスは他にもあった。蝙蝠風船とランタン達の主、白のスーツを身に纏った飛鷺沢・司(灰梟・e01758)は、ギザギザにんまり口の奥で小さく息を漏らす。
「……任務を忘れそうだな」
三角目から覗く金眼に映るのは、パーティーテーブルにずらりと並ぶ美味しいもの達ご一行。菓子や定番料理等、皆で持ち寄ったご馳走は全員で食べてもすぐには無くならない予感でいっぱいだ。
「さぁさぁお菓子は何処デスカー?」
司が持参した南瓜とココアのマーブルパウンドケーキが、天井をばっちり飾り付けてくれたシーツお化け、もとい梅鉢・連石(午前零時ノ阿迦イ夢・e01429)にひょいっと攫われる。
そんな彼へ、サキュバスだけれど今だけは仮装で天使、なサイファ・クロード(零・e06460)が取り出したるは、カリカリ食感と濃厚な味が楽しめるかりんとう。
「これもやるよ。じ、地味いうなよ」
「そんなコト! 大天使サイファエル様、壁への祝福だけでなく神々しきかりんとうマデ! 感謝致しマス!」
連石がかりんとうをバリボリ食べて喜べば、サイファも良きかりんとう信者に出会い喜んだ――が、己は威厳の欠片もない大天使。ああ、と嘆いて天井を見上げる。
「もしかしたらどこかにいるかもしれない大天使様、貴方になりきれなかった罪深い私を御許しください」
「おお、サイファエル様……ハッ!」
小芝居の後に危機を察知した連石が後ろを見れば、人々を巻き込まない為にと楽しむ気満々な白狼が真っ白シーツをぎゅっ。
トップシークレットなので覗いたり捲るのは駄目でスッテバきゃースケベー、と楽しそうな声が響き、その後を弥生がぱたぱた追い掛ける。
その様子をにこにこと見守っていたガヴェイン・ブリントン(メスを取る偏愛者・e04380)は、ヘイゼル・ハイドランジア(ティアレタヒチ・e01401)から差し出された飲み物を笑顔で受け取った。
「ありがとう。ヘイゼル嬢もお化けの仮装か」
「はい」
喋るのは苦手だが、配膳係を務めながらしっかりと仮装し楽しんでいる。そんなオラトリオの少女らと同じく、シーツを被った『お化け』なドラゴニアンがガヴェインの笑顔に気付いた。
「すぐに剥ぎ取れるからな。君のは……」
「海賊や魔法使いがイメージでね」
豪奢なロングコートに鍔広の帽子は、前者なら大海賊の船長、後者ならば偉大な魔法使い。
成る程と頷いた儀竜・焔羅(咆撃要塞・e04660)から飛び出た、『実益』を兼ねた発言。予想していなかったラウル・フェルディナンド(霽月・e01243)は、くすり笑った。
出で立ちは夜会服に黒の外套。ゴシック吸血鬼は乙女の血を求めるのではなく、配っていた菓子をどうぞと渡すと外を見る。
前もって事件が起きると判っていた為、一般人は会場に近付かず安全な場所にいるようだ。そのおかげで、ケルベロス達は『パーティーを楽しむ』事に専念出来る――という事で。
「まだ出してないお菓子あったよな。お、コップ空いてるけど何か飲む?」
幼少時ぶりのハロウィンが楽しみだったサイファは、皆の周りを導きの天使よろしく動き回り袖をたすき掛け。ヘイゼルも楽しい時間の為にと配膳係に精を出す。
そうして和気藹々と楽しみながら、いつ主役が来るかと待ち構えるケルベロス達。最初に気付いたのは、奇襲を受けないよう警戒していたラウルだった。
「来た」
一言で全員察した時、元気なノック音と共にドアが開かれる。飛び込んできたのは、長身でスリムなひとりの南瓜ミイラ。
●南瓜と踊る
ハロウィンドリームイーターの登場に慌てる者はいない。パーティー会場はここで、主役は南瓜ミイラ。こっちと手招きした司は、南瓜ミイラの入室後、誰も来ないよう『立ち入り禁止テープ』を張り巡らせる。
「見ー付けた! みんなココで楽しんでたんだね!?」
南瓜ミイラはケルベロス達の用意した空間にくるくる回ってはしゃぐが、放っているのは敵意と殺意。それを受けたケルベロス達は即座に隊列を組んだ。
「ハロウィンパーティにいらっしゃいマセー! 但し此処からはバトルパーティ、ですケドネ」
バイオガスで室内を覆った連石はくるくるっと回り、大きく後ろへ飛ぶ。歓迎の声と共に描いたお守り代わりの守護星座は、雲間で輝く光のように後衛陣の足下に展開し、続いて前衛陣を包む雷壁が編み上げられた。
入り口付近に陣取ったヘイゼルからの支えの中で、サイファと司の「Trick or treat」が重なる。サイファはにかり笑い、己含む前衛陣を更なる雷壁で包む。盾として覚悟は済ませているが、まずは支援。
「戦闘だって一期一会……楽しもうぜ?」
「ようこそ――さあ、パーティーの時間だ」
挑発的な笑みの後、司も囁き、示した歓迎の意は宙を翔る光へ。すると南瓜ミイラは首をカタカタ振って跳躍する。
「オーケイ! 次は僕の番だ、さあ楽しんでおくれ!」
壁を蹴って避けると同時に両手を広げ、投擲してきたのはモザイクの塊。ガウェインの頭上でバチンと弾けた瞬間、バケツをひっくり返したような密度のモザイク菓子が降り注いできた。
「むっ……」
くらり蝕んでくる感覚が、癒しの行き先をねじ曲げる。薬液の雨に南瓜ミイラが鼻歌を口ずさむが、ヘイゼルのビハインド・ステラクリアが菓子の空き箱をぶつけ停止させた。
スコーンと小気味よい音の後、室内に迸ったのは強烈な冷気。
「皆が楽しみにしているハロウィンパーティーを狙ってきたか。邪魔は……させん!」
「ギャッ!?」
アームドフォートとバスターライフルを左右両手に構え、足はしっかりと床を踏みしめる。自身を砲台のようにして立つ焔羅が放った凍結光線に、南瓜ミイラが悲鳴を上げて飛び回った。だが轟くエンジン音にびくっと止まる。
「ヴォルクス、力強く地を駆けるお前の務めを果たせ。前を頼んだぞ」
南瓜ミイラの目に炎が映る。それが炎纏い疾走してきたライドキャリバー・ヴォルクスだと気付けたのは、衝撃を受けた後。
その炎の色を受けた銃弾が一瞬、赤く輝いた。室内を縦横無尽に飛び回る赤い軌跡が南瓜ミイラを捉える。
「楽しくて甘いひとときは中断だ。夢喰い野郎には不味い鉛弾を喰らわせてやるぜっ!」
そう言ったラウルに先程までの穏やかさは無い。旅団の女の子の可憐な仮装(あと男性陣の)を見る為にも、ここで倒す。その決意で満ちていた。
「ハロウィンパーティーは絶対に邪魔させねぇっ! ルネッタ!」
ラウルの声を受けた翼猫がガヴェインの傍で羽ばたく。清らかな空気が頭を蝕んでいた感覚を一気に祓い、それを見た弥生は南瓜ミイラに視線を移した。手にした美味しいドーナツを口元に寄せる。
「あっキミのドーナツ美味しそ――」
「残念、爆破スイッチでした!」
ポチッとな。
室内を揺らす衝撃。弥生の箱竜・リュウも封印箱ごとぶつかれば、南瓜ミイラが恨めしそうな悲鳴を上げた。
●ひとりぼっちにサヨナラを
モザイクが降り、踊る。攻撃と癒し、それぞれのグラビティが飛び交う。南瓜ミイラが動き回れば、前に立つ者達が逃がさないよう立ちはだかっていた。
相手は1体だが、1度の攻撃で複数の効果をもたらすその質は非常に厄介だ。だがその対象とされる仲間は常に1人。戦闘が続くにつれ害を受けた者が増えたなら、ヘイゼルとガヴェインがすぐさま対応に回っていた。
「貴方達と私の夢が裾野に広がる。秘されど醒めし儚きを覆う」
冥府に茂る彼岸花――ピュルガトワール・フランメッシュ・ルージュ。ヘイゼルの力で焔羅の足下に花開いた紅が癒しの波動を伝え、儚く散りゆく中、ステラクリアが南瓜ミイラの後ろに音もなく現れる。
「ヴォルクス、攻撃は任せたぞ」
返事するかのように響いたエンジン音。焔羅はニヤリと笑いながら己のグラビティを癒しと守護もたらすドローンへと変え、前衛陣の周囲を固めていく。
「エオロー・イズ、癒しをここに」
更なる癒しをと、前衛陣に薬液の雨を降らせたガヴェインの視界では、踊るような動きで2体のサーヴァントと交戦する南瓜ミイラがいる。
日本でいうお盆の祭と同じような所があるハロウィンの起源。かといって1人で楽しんでも致し方ないものがあるからこそ、南瓜ミイラを止めてやらねばと感じる。
元になった青年が抱いた憧れの為にも。その想いをケルベロス達は行動に、言葉に乗せていった。
南瓜ミイラが掲げたモザイク菓子の塊が放られるより早く、刃に地獄の炎を寄り添わせた司が斬り掛かる。
「今日は、不幸をばらまく日じゃないんだ。そのお菓子は没収させてもらう」
「ダメダメ、お菓子が欲しいなら合言葉を言わなきゃ!」
司は催促の声をモザイク菓子ごとナイフで両断する。真っ二つになり霧散していくのを見た南瓜ミイラの目がつり上がった――ような気がした。
「何て事するんだ!」
膨れ上がったモザイクが巨大な口と化す。背で翼を模るブラックスライム、その片翼で受けようとするが、モザイクの口は翼ごと司の肩に喰らい付いた。
大きく欠けた片翼に南瓜ミイラが笑い、視線を動かす。そのど真ん中にサイファが大袈裟なポーズを決め、おどけながら飛び込んだ。だって今日はハロウィンパーティー。青年の為、少しくらい楽しい思いをさせても良い筈だ。
「オレを差し置いてどこ行く気だよ? 抜かせねぇよ、ばぁか」
言った瞬間響かせた断末魔の叫びは、南瓜ミイラにしか聞こえないマンドラゴラの最期の声。
「危険だから耳塞いどけ。……まぁ、今更塞いでも手遅れだけどな」
「~~っ、ホント遅いよ!」
戦闘中でなければじゃれ合っているようなやり取りに、ラウルの惨殺ナイフが閃く。目の前にある南瓜頭、その目や口の中ではモザイクが揺らめき、青年は今もどこかの公園で――自ら踏み出す変化への恐れを抱え、倒れたままだ。
(「だけど……ほんの小さなきっかけが、彼の一歩の助けになるなら」)
力になりたい。だからこそ迷わず南瓜ミイラの腕を斬ったその近くで、ルネッタの羽ばたきが司の傷を癒していく。
「もうちょっと、かな!」
一点集中。弥生は極限まで高めた精神で爆発を起こす。寸での所で避けた南瓜ミイラは、リュウが吹き出した炎で顔表面をこんがりさせながら、弱々しい地団駄を踏み始めた。
「パーティーを終わりに、なんて……そんな、そんなの絶対、許さないよ……!」
頭にしゅるしゅると包帯を巻いて喚く姿は、長身でなければ幼子の我が儘のよう。もっと遊ぶ、もっと食べる。楽しい祭なら、誰でも思う事――だが。
「今日は楽しいハロウィーンパーティ。騒げば皆お友達デスネ~」
連石の変わらない口調は、真剣なのか遊んでいるのか、掴むのは難しい。だが、バサリと跳ね上げたシーツの下、抜いた銃はピタリと南瓜の眉間に狙いを定めていた。
「自分は仲間外れなんて思ってる寂しんぼな迷い子には、甘いお菓子の代わりに……」
救いの弾丸を送りマショウ。
●夢のあと
大の字に倒れた南瓜ミイラは、体のあちこちからぽろぽろとモザイクを零していた。零れたモザイクは水に溶けていくように、色も形も無くしていく。
パーティー。パーティー。南瓜ミイラは、壊れた機械のように同じ言葉を繰り返していた。
「……あんたの悩みは、正直よく分からないね」
消えていく姿を見つめていた司は、同じ経験はないと言った。ただ、青年自身が閉ざしてたからじゃないのか。そう言った声は責めるものではなく、静かな問い掛けとなって向けられていた。
「パー……ティ……」
耳を澄まさなければ聞こえない程の声を最後に、ハロウィンパーティーへの想いから生まれたドリームイーターは完全に消滅した。南瓜の欠片も包帯の切れっ端も見当たらない。
――青年は、どこかの公園で意識を取り戻しているだろう。
「……お菓子、余っちゃったな」
準備に力を入れすぎたと言った司の掌には、カラフルな包み紙。『CANDY』の文字にサイファも「オレも」と懐から取り出し笑った。
青年に直接渡す事は出来なかったが、ハロウィンドリームイーターを倒した事で、青年は守られた。ならば、願って醒めた後の青年がゆく『これから』は、常に孤独という暗いものばかりではないだろう。
未来というものは、ちょっとした事で良い方向へ変わるものだ。その『ちょっとした事』が、『今回のケルベロス達の活躍』となるかもしれない。
「変わる為の、一歩を踏み出す勇気のきっかけになれば幸いだね」
ラウルの柔らかな言葉の後、連石がパンパンと両手を合わせ鳴らす。
「悪い夢は御仕舞いデスネ! さぁハロウィンパーティの続きをしマショー!」
それじゃあ、と会場の補修を済ませた弥生は、笑顔でもふもふな両手を差し出した。
「トリック・オア・トリート!」
お菓子も料理も仮装も――みんな一緒に、楽しい楽しいパーティータイムを始めよう。
作者:東間 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2015年10月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 3
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