陰惨なる再誕日

作者:木乃

●Reバースディ
 徳島県三好市。閑静な地方都市も日は落ち、中科一家も食卓を囲む団らんの時間。妻と幼い一人息子が顔を見合わせ年頃の長女と次女が席を外すと『プツ』と照明が消えた。すると奥から蝋燭の灯が現れた。
 誕生を祝う歌と共に置かれるケーキ。祖父母も拍手を送る中、呆気に取られているのは今日の主役。
「ハッピーバースデーディア、お父さーん!」
「おめでとう厚司」
 口々にお祝いの言葉を述べると父、厚司は思わぬサプライズに目を潤ませた。
 蝋燭が吹き消してプレゼントが贈られようとした瞬間――縁側に立つ人影に7つの首は刎ねられた。断面から鮮血が噴き出し一気に生臭い赤色に染まっていく。
 黒装束の男は転がる頭を蹴り転がして集めると死体を剥いで、繋いで――肉塊と共に継ぎ接ぎされた巨躯は背中から4本の腕を生やし、脇腹から4本の足を生やした巨大なクモのような姿をしていた。
「――う、ひぃ、ぁ、ああ、ああああああああああああああああああああああああ!」
 目覚めた屍隷兵、厚司の双眸から赤い涙が止めどなく溢れていく。

 神野・雅(玲瓏たる雪華・e24167)が危惧した通りの事態が起きた――屍隷兵の再研究。どうやら螺旋忍軍の研究データを元に、屍隷兵を利用しようとする勢力が出てきたようだ。
「その中でも一際、悪質な手法を用いたのが螺旋忍軍の『傀儡使い・空蝉』ですわ。仲の良い家族を惨殺し、その家族の死体を繋ぎ合わせることで屍隷兵を強化しようとしているようでしてよ」
 場所は徳島県三好市にある集落。生み出された屍隷兵は飢えを満たそうと、集落一帯を壊滅させグラビティ・チェインを奪い始めるだろう。
「空蝉の凶行を阻止することは出来ませんが、中科一家の屍隷兵が周辺住民を襲いだす前には現場へ到着出来ますわ。近隣住民にも仲の良い家族だと評判で、近所付き合いも良好なほど……近隣の方も知ればショックを受けるでしょう」
 そんな彼らに虐殺するような悲劇を起こさせる訳にはいかない。急ぎ現場に向かって、事件を解決するよう要請される。
「今回の被害者、中科一家の家長である厚司様が体長3mほどの屍隷兵に改造されていますわ。胴体に妻と息子の頭や胴体、背中に娘二人の腕が4本、脇腹に妻と祖父の足が4本、厚司様の両脚も反対向きに繋がれて巨大なクモのような外観をしていますわ。他に祖父母の頭に、娘の両脚と息子の両手足を継ぎ接ぎしたのような配下も2体随伴しています」
 本命を製造するついでに余った部位で実験したのだろう、と口にするオリヴィアは顔を顰めた。中科家で待ち受けるのは計3体となる。
「厚司様の巨体に見合わぬ機動性を補助するように、祖父と祖母が妨害してきますわ。屍隷兵としての戦闘力は高くありませんが、体の一部分が攻撃されるとその部分の材料になった家族の名前を叫ぶようです」
 『痛い』『やめて』『妻を殺さないで』、常人ならば耳を塞ぎたくなるような台詞を聞くことになるだろう。
「精神的な苦痛も与えてくるため屍隷兵の中では難敵と言えましてよ、気をしっかりもってくださいませ」
 皮肉なことに襲われた日は厚司の誕生日、家族全員で祝っている最中の惨劇だった。
「家族の絆を悪用するなんて許される所業ではありませんわ、後味の悪い結末になると思いますが……」
 凶行を止めるにはケルベロスの力が必要、協力して欲しいとオリヴィアは静かに目を伏せた。


参加者
ジゼル・クラウン(ルチルクォーツ・e01651)
イルヴァ・セリアン(あけいろの葬雪花・e04389)
ロウガ・ジェラフィード(金色の戦天使・e04854)
西村・正夫(週刊中年凡夫・e05577)
城間星・橙乃(雅客のうぬぼれ・e16302)
エリオット・アガートラム(若枝の騎士・e22850)
尾方・広喜(量産型イロハ式ヲ型・e36130)
櫻田・悠雅(報復するは我にあり・e36625)

■リプレイ

●死者はなにに涙する
 遠目に見ればよくある民家だった。それが非日常の中にあることを示すように濃密な血の臭いが鼻腔を満たす。
 庭先に飛び込むと孤影が映る、古い家屋から漏れる灯りを背にして継ぎ目だらけの巨大な蜘蛛は咽び泣く。
「あ、ああ、あああああうういいいい痛い、痛いイタイ、いたいぃぃ……」
 異形と成り果てた厚司は頬に爪を立て、青白い顔中を真っ赤な涙で濡らして嘆き悲しむ。
 西村・正夫(週刊中年凡夫・e05577)にとって目を逸らしてはいけない現実。あの老獪な螺旋忍軍を仕留められず、屍隷兵の製造法が拡散された結果が目の前にある。
(「幾つになっても、目を逸らしてはいけない現実は胸に刺さりますね……だがこれは私の過失、逃げてはいけない」)
「中科厚司さん、すぐ楽にして差し上げます」
 意識が残っているかは解らない。故に、これは責を負う者としての布告。穏やかな口調とは裏腹な、苛烈な一撃によって戦いの火蓋は切られた。
「小さき隣人たち、その矢尻の秘蹟を此処に」
 大樹の妖精を召喚するジゼル・クラウン(ルチルクォーツ・e01651)の視界に小さな影。瑞々しい少女の脚、幼い子供の両腕と両脚を接いだ皺だらけの顔。奇声をあげる一朗太とサネが厚司の陰から飛び出す。
 殺界を広げながらイルヴァ・セリアン(あけいろの葬雪花・e04389)が身構える。その眼差しに含むのは憐憫の情。
「……参ります」
 その苦しみを、悲しみを、痛みを終わらせる為に。縛りつけ留められた命をあるべき姿に戻すために。イルヴァがサネの側頭を蹴り抜く、その背後からロウガ・ジェラフィード(金色の戦天使・e04854)は厚司に狙いを定める。
 怒りと悲しみで拳が震える。食いしばる唇の端に血が滲む。あれは止めねばならない脅威、涙は噛み殺して飲み下そう。
(「許せとは言わぬ。せめて、安らかな眠りを与えよう」)
 妖気を帯びた衝撃波が厚司の脇腹から伸びる脚を斬りつけ、赤い飛沫が噴き出す。鋭い痛みに怯えきった厚司の瞳が見開かれた。
「ゆゆゆゆ百合を!百合を殺さないで!や、やめ、やめてくれぇぇぇっ!?」
 増えた手足を使って急接近した厚司はエリオット・アガートラム(若枝の騎士・e22850)の真上に跳びあがって月を遮る。
「あ、あ……」
「壊してえなら、俺にしておけ」
 押し退けるように尾方・広喜(量産型イロハ式ヲ型・e36130)が割り込む。身の丈を超す巨体だ、勢いもあって支えきれず地面に押し潰されてしまう。
「っ、かは……すぐに、壊してやるよ。俺は壊すしか能が無えから、なっ」
 強引に押し返した彼の口許は笑っているが、それ以外の表情には乏しい故のもの。その真意を表すように青き獄炎は燃え盛っていた。猛然と斬りかかる姿に狼狽していたエリオットも噛み締める痛みで気を持ち直す。
(「今は、この人たちを止めることに専念しなくては……!」)
「中に押しこもう、少しは動きを制限できるはずだ」
 ジゼルの視線は数時間前までありふれた日常があったはずの、死体で散らかる非日常的な空間と化した居間を示す。
 イルヴァ達が家屋へ押しこみ三体が密着した一瞬、エリオットが長槍を振り下ろす。こうすることでしか彼らは救われない――己が為すべきことを見失えば、更なる犠牲を招くことになる。
 疾風怒濤の斬撃にちゃぶ台が飛び跳ね、血で汚れた食事が畳にぶちまけられる。一朗太とサネも転がされると嗚咽を漏らしながら春樹の手足を使って四つん這いになる、気味悪さが際立つ動きに城間星・橙乃(雅客のうぬぼれ・e16302)は露骨に不快感を表した。
「本当に趣味が悪いわね」
 殺すだけでは飽き足らず骸を玩具にして、これを悪趣味と言わずなんとする? 悲鳴とも絶叫ともつかない不協和音が老女の口から放たれる。
「なるべく早く終わらせましょ、お互いの為にも……」
 一人冷静さを示すように。老人達の金切り声を遮ろうと雷光の障壁を展開。脳髄にこだます反響を振り払った櫻田・悠雅(報復するは我にあり・e36625)が地を蹴る。
(「イタチごっことはいえ、これ以上の被害があるなら……止むを得まい」)
 戦禍を広げぬ為には『外敵』を排除するのみ、それがたとえ被害者を元にしたモノであったとしても。
 悠雅が壁を蹴り厚司の頭上へ――幼子のかんばせと目が合った。濁りきった眼が、幼い童の鼻が、小さな口が膨張した肉体に張り付いていたのだ。厚司が着地点からズレると勢いづいて衝突した食器棚が盛大な音を立て崩れる。

 ケルベロスの眼力は命中率を目測できても、どれだけダメージを与えられているかは見抜けない。全員の狙いが完全に分散されない限りは、最も攻撃を受けている相手が一番蓄積されているだろう。
 老人達の頭は呻きながら蚤のように跳ねまわり、囲う橙乃達の足元を素早く動き回る。サネが広喜の鉄腕に歯型を付け、振り落としたと同時に巻き上げられた紙兵の隙間をジゼルの黒陽が照らす。
「年寄りにしちゃ丈夫な歯あしてんじゃねえか」
「屍隷兵化させられたからだろう……肉体が、とは言い難いが」
 ミサイルによる爆撃に吊り下げられた電灯やテレビが巻き込まれ、白髪を振り乱す老父に向かってイルヴァの霜花墜が加速する。
 終わりを告げる花は腫れ上がっていた老人の頭部を叩き潰して血の花を描く。痙攣する少女の脚もまもなく動きを止めた。
(「……今は、落ち込んでる場合ではありません」)
 嫌な手応えに胸が締めつけられる。他のデウスエクスならばこんな不快さは抱かないだろうに。
「は、るぅきぃぃぃ……!」
 傷つく孫を庇うように老婆の口から金切り声が発せられる。鼓膜の奥まで突き刺すような高音を振りきって正夫が拳を振るう。
「お孫さんは、ここにはいませんよ」
 そうした原因が誰であろうと自身が関わったことに違いはない、だが謝罪したところで元に戻らないことは自身が一番理解している。
 裂帛の気合を込めた衝撃波を正夫が繰り出すと振動でパラパラと埃が落ちる。揺れでサネの動きが止まるとエリオットの鋭い刺突が若々しい女の脚を穿つ。
「天空に輝く明け星よ。赫々と燃える西方の焔よ――!」
 せめて煌らかに輝く希望の星に導かれんことを。聖剣の閃きは絶望に歪むサネを暗闇ごと斬り裂いてみせる。重い水音を立てて穢れた頭蓋が散じ、咽び泣く肉の蜘蛛のみが取り残された。
「やめてぐでよぉ、みみみんな、ぐるじいぃんだよぉぉ」
 散在する死体のパーツやこぼれた食事を踏みつけ、肉薄する巨体は手狭な室内を縦横無尽に動き回っていた。ロウガも足止めしようと牽制しているものの三人で相手どるには荷が重い。
「全く、どういう思考してたらこんな真似ができるのかしらね」
 攻撃に回っている余裕もなく、鎖を手繰り魔方陣を組む橙乃は何度目かの悪態を漏らす。陣を完成させると滅多打ちされた悠雅に縫合糸を伸ばす。
 配下を含め複数人への攻撃や弱体効果を仕掛ける相手がいなければ、多数に回復効果を分配させるより、一人に回す回復量を重視したほうが効果的だろう。
 突進や細腕の攻撃が時たま強烈な一発を決めて広喜達の身を軋ませていた。
「当たらねばどうということはない、か……ならば穿ち狙う。炎の一撃」
 口許の血を指で拭うと右手の大槌に獄炎を纏わせ、悠雅の一撃に合わせてロウガの掌から竜の幻影が放たれる。肉の焼ける臭いが漂いだし「いぃやだぁぁぁ!」と苦悶の声が家中に響いた。
「煌めけ!!勇気を宿した調停の光!!」
 ロウガが引き金を引く、長大な砲身の先端から光弾が射出される。吸い込まれるように直撃した一弾に少女達の手がだらりと脱力した。
 懇願する態度に反して老人と女の脚に力が入った――援護していた広喜が体ごと受け止め壁に強かに打ちつけられたが、ただで終わらせるつもりはない。至近距離で捉えると拳の地獄を活性させる。
「解析完了、ぶち壊す」
 爆炎のごとき青い炎を厚司の首根っこに鋭く叩きこむ。首が外れんばかりの威力に頭を抱えながら反撃するが、視線が逸れた隙に広喜は間合いをとり直す。
 叫喚する男の最期は確実に近づいていた。

 生存を欲するのは生物として当然だろう、それに従うように厚司は必死で抵抗する。自我があるにしろないにしろ、喚き立てる声はヒトと同じで精神的に苦痛を感じさせた。
「苦しみの輪廻、この刃にて断つ!!」
 気丈に振舞うロウガの長剣から蛇遣い座の紋様が浮かぶ。三日月型の衝撃波が刻み込まれ、削げ落ちた肉の断面で女の耳鼻と唇がピクピクと震えていた。
 それが厚司の妻であろうことは想像に難くない。
「妙に継ぎ目が多いと思ったら……何重にも重ねてたなんて」
 橙乃は俯瞰的な物言いをするが、悪辣過ぎる細工に幾人は僅かに青ざめていた。何重にも被さる家族の肉が厚司を守っているのだ。
「良くねえな……ああ、良くねえよ」
 広喜の中の倫理観が、それ以上に心を掻き乱す感情が主張する。正体が解らずとも突き動かされる動機として充分なほどの激情だった。
 豪快に蹴りあげ宙に浮かせると無防備になったほんの僅かな隙を突いてエリオット達が一斉に畳みかけていく。
「煉獄の鎖、かの者を切り刻め」
 悠雅の左手から深緑色の鎖が伸びる。絡めとった鎖は勢いよく引き抜く勢いで傷を複雑化させ、継ぎ目が綻びはじめると春樹の面が剥けるようにズレていく。
「私がしてあげられる事はこれ位しかありません……もういいでしょう」
 踏みつける挙動と同時に正夫が拳を押し当て、内刳と名付けた痛烈な一打は内臓まで届いたのか厚司の口からゴポ、と血が溢れた。
「いぃぃあぁぁぁぁぁあッッ!!」
 気が触れたように叫ぶ顔を直視してエリオットは振り被った手を止めそうになる。それが自らを惑わすもので、本人の意思すら介在しない戦略的行為だとしても。
(「……僕は、絶対に許さない!!」)
 躊躇ってはいけない。己を叱咤してエリオットは穂先を突き立てた。弾けるように紫電が炸裂すると一層甲高い悲鳴をあげる。
「イルヴァ、やれるか」
「……覚悟してきましたから」
 ジゼルの問いに対してイルヴァは赤い瞳を細め、忌避すべき異体を絶つべく身を切るような冷気を引き起こす。
 狂ったように暴れる厚司の前に悠雅が躍り出て注意を引き付けている。その間にジゼルが足元に発破をかけて動きを止めてみせた――氷獄、ここに顕現せり。
「――空は哭く、海は亡く、普く世界はすべて凍てつき果てるだろう」
 永き眠りに苦痛はなく。死せる者に寝息はなく。無人の民家は静寂に包まれる。

●葬送
 荒れた室内に散らばる亡骸は筆舌し難いほど損壊していた。黒子の忍軍によるものもあるだろうが、皮肉なことに厚司達がこの場で暴れたことも一因だ。
 触れることすら憚られる悲惨な肉塊を正夫は黙々と集めた、悔恨への赦免を拒むかのように。
「本来なら然るべき対処をしてもらったほうがいいのでしょうけど、さすがに刺激が強すぎるわよね」
 落ちていた骨を拾いあげ橙乃は小さく息を吐く。むせ返るほどの生々しい悪臭は修復作業が進むにつれ薄れていった。
 ――人知れず死者を弔うということは、この事件を世間から隠匿することになる。ケルベロスしか知らない、彼らの友人や親戚に伝わることもなく永遠に秘匿される。
 作業を見ていたエリオットは部屋の端に追いやられていた箱を見つけた。贈答用に包装された細長い小箱。
「……これは、」
 誰が受け取るべきものだったか知っている。それが受け取られることが二度とないことも。
 ロウガ達は周辺を見て回ると『中科家ノ墓』と彫られた墓石と五輪塔を見つけ、回収しきれるだけの遺骸を近くに運びこんで広喜達は荼毘に伏す。
 炎の中で死臭が立つ。血肉の赤が火の赤で燃えていく。
「その御霊に安らぎを。次の輪廻に幸福を。ガイアの刻の祝福があらんことを」
 光齎す者の盾を掲げるロウガは十字を切り、橙乃も静かに掌を合わせる。
「――ごめんな」
 無意識に出た言葉に広喜自身が驚く。破損していないはずの胸の奥底が痛むのも……きっと不具合が生じているから、かもしれない。
 イルヴァは口ずさむ歌は小さいものだが、沈黙の中ではよく聞こえるものだった。
 肉体は大地に、魂は天に還り、来世を迎える時はその魂も救われているように。魂鎮めの歌を。
 耳を傾けるジゼルの傍らでエリオットは先ほど拾った箱を火に焼べ、持つべき者もこの中にいると信じて――堰を切ったようにボロボロと涙が零れ落ちる。
「どうして、どうして、どうして……!」
 陰惨な事件にこれまで何度も立ち向かってきたはずなのに。湧き上がる感情を抑えきれない……泣き崩れる彼の傍に悠雅がふらりと歩み寄った。
「我が心は地獄の火中にあり。故に同様に感ずることは出来ぬが、人情は理解できようもの」
 そっとハンカチを差し出すのは悠雅なりの気遣いだろう。
 弔いの火は音もなく煌々と、途絶えた生命を燃やし尽くそうと光り耀く。

作者:木乃 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年9月11日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 8
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