おい

作者:あき缶

●君、を呼ぶ声
 だらだらと教室に残って、最終下校時間が迫り、教師がやってくるかもしれないスリルに身を浸しながら、三人の女子生徒は談笑に興じている。
「でさー」
「うそー」
「まじでまじでー」
 きゃはは。
 意味のない言葉リフレイン。
 ただ声を交わすだけで楽しい時間。
「……ねえ、あなた達、怪談話はお好き?」
 びくり。
 急に『誰でもない』声が耳に飛び込んで、女生徒達は肩をビクつかせて声の方へと、弾かれたように顔を向けた。
 黒いフードをかぶった『見たことのない』少女が佇んでいた。
「ちょ、アンタ誰え……」
「ねえ、お好き?」
 勇気を振り絞った誰何など綺麗に無視して少女はもう一度問う。
「う、うん……」
 震えながら頷いた三人は思う――アンタが一番の怪談じゃん。

 おい。
 と、呼ぶ声がするのだ。
 この学校の特別教室が集まる旧校舎三階の廊下の奥から。
 家庭科室に忘れ物を取りに行った男子生徒は、階段を登りきったところから、ずうっと『おい』と呼びかけられ続けた。
 振り向いたら行けない気がして、必死に前だけ向いて歩く。『おい』という声は、距離をおきながらも付いてくる。
 ようやく家庭科室に入ると、声が聞こえなくなった。
 ほっとしながら、目当てのものを手に入れた男子は気づく。
 戻るためには振り返って『声のする方へと』近づかないといけないのだと。
 跳ねる鼓動、乾く喉、だがこのまま教室で立ち尽くすわけにも行かないから、男子は思い切って振り向く。
 眼前に目と口を大きく見開いた黒い巨躯がすぐ後ろに居た。
「お い」

「ぎゃあー!」
 最後に大声を挙げられて、三人の女子生徒は思わず身をすくめて目を閉じながら悲鳴を上げてしまった。
「ちょっと! 最後にでっかい声だすのは反則……」
 ようやく目を開き、文句を言おうとしたが、もうフードの女はいなくなっていた。
「な、なんだったのよ」
「怖い話だったね」
「でもさぁ、そんな話聞いたこと無いし」
 ――じゃあ、行ってみる……?

●ホラーメイカーの罠
「っひぎゃあああ!」
 香久山・いかる(天降り付くヘリオライダー・en0042)の語った『怪談話』を聞いて、ユーデリケ・ソニア(幽世幼姫・en0235)は涙目で頭を抱えてうずくまった。
「そんなに怖がらんでも」
「い、いかるは話がうまいのじゃ! 怪談話にその才能を活かすでない!」
 ガタガタ震えながらユーデリケは喚く。
 いかるは苦笑いしつつ、頬をかいた。
「褒められてるんか貶されてるんか……。ともかく、ドラグナーのホラーメイカーって奴が怪談話をエサに女生徒を、人気のない旧校舎におびき寄せて、三階に潜ませた屍隷兵に襲わせようとしとるんや」
「ひぃ、怪談話を本物にしようとしておるのか」
「そうやね。ちゅーか、順番が逆やな。屍隷兵を潜ませて、それに合う怪談話を作って語っておるわけや。……この話を確かめに行ったやつを襲わせるためやね」
 つまり、ケルベロスは一般人が捜索にやってくる前に、屍隷兵を倒す必要がある。
 特別教室が集まり、普段は人気のない旧校舎。その三階の廊下の奥は、使用されておらず物置状態になっている教室がある。
「おそらく、そこに屍隷兵は潜伏しとる。夕方に人の気配を感じたら『おい』と呼びながら、後を追う仕掛けや」
 不気味に目と口を大きく開いた巨躯の屍隷兵は、一体だけ。
 それの口からほとばしる絶叫は、猿叫のように聞いた者をひるませるだろう。
 巨大な四肢から放たれる殴打も脅威だが、とにかくこの屍隷兵は『喰おう』としてくる。
「齧られたらケルベロスでも平気ではいられへんやろうから、気をつけるんやで」
 ホラーメイカーには会えないだろうが、とにかく此の屍隷兵に生徒を喰わせる訳にはいかない。
「う、うう、き、斬って倒せるなら大丈夫じゃ……。わしもいくぞ!」
 ユーデリケはようやく立ち直ってグッと拳を握る……が、まだ彼女の膝は笑っていた。


参加者
空波羅・満願(優雄たる満月は幸いへの導・e01769)
ハチ・ファーヴニル(暁の獅子・e01897)
鎧塚・纏(アンフィットエモーション・e03001)
ギメリア・カミマミタ(俺のヒメにゃんが超かわいい・e04671)
八崎・伶(放浪酒人・e06365)
ランドルフ・シュマイザー(白銀のスマイルキーパー・e14490)
シフォル・ネーバス(アンイモータル・e25710)
シャルフィン・レヴェルス(モノフォビア・e27856)

■リプレイ

●階段で怪談
 放課後の鐘が鳴り、茜が差す階段をケルベロス達は登っている。
 校舎内に人が残っていないかを確認しつつ、各階の階段をキープアウトテープで塞ぎながらの道のりは、当然ながらまっすぐ三階の家庭科室を目指すより時間がかかっている。
「うー……誰もいない学校は不気味じゃの」
 おどおどキョロキョロと、ユーデリケ・ソニア(幽世幼姫・en0235)は校舎を見回した。
「結構雰囲気があるっスよねぇ……」
 ユーデリケと同じようにハチ・ファーヴニル(暁の獅子・e01897)も首を巡らせている。
「学校の七不思議、みたいな感じのって、何処でもちょっとずつ姿形を変えてありますし」
 鎧塚・纏(アンフィットエモーション・e03001)は苦笑した。確かにしぃんと静まり返った校舎は、怪異を見てしまいそうな空気がする。
「はうあ、この学校にも、デウスエクス以外の七不思議とかあるかもなのじゃな!? 見てしまうかもしれないのじゃな?!」
「ええっ、他にも出るっスか!? 聞いてないっス! そっちは本……物……?」
 纏はそんなつもりで言ったのではなかったのだが、ユーデリケは涙目になってしまった。ついうでにハチもビクビクしている。
 怖い怖いと思いながら歩けば、枯れ尾花ですら幽霊に見えてしまうものだ。
「怪談話なんて大抵は妄言だ」
 サーヴァントのウイングキャット、ヒメにゃんを抱きかかえ、ギメリア・カミマミタ(俺のヒメにゃんが超かわいい・e04671)はキリッと言い放つも、
「だから決して怖がる必要など無いぞ! 絶対にだ!!」
 と続ける様は、無理をしているように感じさせる。
 が、そんな機微には気づかずハチは元気を取り戻していた。
「そ、そうっスよね! ……いや、自分ずっと怖くなんてなかったっスよ、全っ然!!」
「おい」
「キ゜ャー!?」
 跳び上がったハチを見て、声掛けの犯人である櫟・千梨が笑っている。
「先に慣れといた方が良いかと」
「この調子なら、演技しなくても敵は不信がらなさそうですわね」
 怖がっているケルベロス達を眺め、シフォル・ネーバス(アンイモータル・e25710)はうっすら笑む。本人も内心大いにビビっているのだが、他人が大げさに怖がっているとどうも冷静になるものだ。
(「学校ねぇ……」)
 元ダモクレスであった八崎・伶(放浪酒人・e06365)には、所謂『学生生活』のような記憶はない。故に、目に映る全てが物珍しさのだが、特に気を引くのは、先頭を歩く学生服姿の空波羅・満願(優雄たる満月は幸いへの導・e01769)である。
 伶の視線の先にいる満願は、怖がるユーデリケに愛らしい袋に入った飴を与えて慰めていた。
「怪談と都市伝説の違いってなんだろうな?」
 キープアウトテープを張る間をもたせようと、伶は話を振る。
「ふむ、怪談か。学校の怪談ではないが俺も見た事はあるぞ」
 呼応したのは、シャルフィン・レヴェルス(モノフォビア・e27856)。真面目な顔で切り出した。
「暗い夜道に後ろから声をかけられて、振り向けばそこには、ロングコートに下半身に服が無いおっさんがいた」
「ふーん……。ん? ん?? 何がないって?」
 伶は一瞬聞き流しかけたが、ひっかかるものを感じて聞き返す。
「あれはきっと一種の幽霊か何かだったんだろうか。下半身が無いのはよく聞くが服が無いのは初めて見た」
 シャルフィンはクソ真面目な顔で話しきった。
「それって……」
 伶がツッコむ前に、マサムネ・ディケンズがシャルフィンの背を押す。
「シャルフィン、そういう露出魔のおっさんのことは忘れよう! はいはい、お仕事お仕事。もう皆三階行ってるから!」
「む、すまん」

●貴方を呼ぶ声がする
 たん。と満願が階段を登りきった。
 既に日が落ちてしまった校内は、想像以上に暗い。特に物が置かれて窓が塞がれている廊下の奥――ホラーメイカーが語った怪談で声が聞こえてくる方角――は完全に闇だ。
「てめぇなんぞに食われるかよ。逆にてめぇ食ってやる、糞神が。来るなら来やがれ」
 満願は呟き、そして闇に背を向けて家庭科室へと向かう。
 ぞろぞろと他のケルベロスもそれに続く。
 歩くのだが、思ったより屍隷兵からの呼びかけが来ず、ケルベロスはジレていた。
「間の置き方が絶妙っつーか、緩急をしっかり付けて来るっつーか、不安を煽る様な空気感を出すのが上手いよな。いつ飛び出して来るのかが分からない、ってのがニクいね」
 纏の横で、ダレン・カーティスが軽口を叩いた。
「もー」
 と頬をふくらませる纏だがダレンに手を差し伸べられれば、素直に握り返そうと手を伸ばし――。
「おい」
「!」
 ついに闇の奥から声がした。一同に緊張が走る。
 ぴぃと泣きそうになるユーデリケを、ハチが気遣う。
 ギメリアは精神を落ち着かせるためか、ヒメにゃんをモフりまくっていた。
 とにかく家庭科室まで引きつけよう、とケルベロスは歩き続ける。
「おい」
 暗いおぞましい呼び声は止まらない。
「おい」
 声は近寄っているような気がするが、よくわからない。目指す家庭科室は突き当たりだ。
「おい」
(「ロクでもねえ事、考えつきやがる」)
 振り返りたくなる気持ちを抑え、ランドルフ・シュマイザー(白銀のスマイルキーパー・e14490)は心の中で毒づいた。
 数回の呼びかけを無視した末、ケルベロスは家庭科室に入る。
 そして。
「うるせぇぞ、気安く話しかけるなよ糞神風情が」
 満願が、
「ドッキリ大成功☆」
 そしてシフォルがプラカードを持って振り返った。
「おぉぃい」
「ひっ!」
 予想以上の不気味な姿を目の当たりにし、シフォルは震える。
 天井まであるほどの巨躯をぐいと曲げ、歪みきり左右ばらばらの方角を見ている巨大な眼と調理台ほどもありそうな巨大な口が、全てを飲み込まんとばかりに開かれながら、ケルベロスを睥睨していた。
 ぶん。
 肥大した腐肉のような腕がケルベロスを掴んで咀嚼しようと迫る。
「糞神がっ! こっちだ」
 満願が全員を庇うように腕の前に出た。掴まれた満願は、ソレが潜んでいた闇を思わせる口の中に腰まで押し込まる。人間の歯そのものを巨大化させたような歯が、満願の腰を断ち切ろうと食い込んだ。
 ブツリと噛み切られてはケルベロスでもただでは済まない。
「死体は動かすモンじゃねえんだ! ましてや人を傷つけるために使うたあ許せねえッ!」
 引き離すようにランドルフは天井近くまで飛び上がる。纏も同様に跳躍し、二人合わせて屍隷兵の眉間めがけて足を突き出す。
 衝撃で解放された満願は、腰から血を流しつつも、不敵に笑んで見せた。
「甘噛みかそれは? あ゛ぁ?」
 そのまま虹をまとって飛び蹴りを浴びせる。
 ボクスドラゴンの焔によるブレスが屍隷兵を焼き、嫌な匂いが家庭科室に立ち込める。
 満願達を護るようにドローンを展開した伶は、悪趣味な造形の敵を眺めて呟く。
「屍隷兵にエサやる為に怪談を広めるとか、趣味の悪いペットも飼い主も大概にして貰いてぇモンだ」
「なにか儀式的な意味でもあるのか、それとも趣味なのか……」
 シフォルは自身に魂を降ろす。全身に広がる呪紋は、彼女を『魔人』へと変えていく。
 シュゥとギメリアのパイルバンカーに水蒸気が巻かれる。パイルバンカーがまとった雪さえも退く凍気によって冷えた空気が外気と混じって水蒸気となったのだ。
「人と猫達の笑顔を護るため、俺は闘うッ!」
 ずむ、と埋まる極寒の杭が、屍隷兵の水分を瞬時に凍らせる。だが霜に覆われてなお、屍隷兵は動く。合わせて、ヒメにゃんがリングを飛ばす。
 シャルフィンが投げた鎌が屍隷兵の肉を削ぐ。
「やーっと思いっきり戦えるっスな! 切って倒せるなら怖くない……いざ尋常に勝負! っとぉ!」
 刃の如き鋭きハチの脚が屍隷兵を貫く。
「そ、そうじゃ、斬って倒せるなら問題ない。ぶった斬らせてもらうのじゃ! っでぇーい!」
 ユーデリケは長大な斬霊刀で屍隷兵に飛びかかる。

●おーい
 聞くに堪えない絶叫が屍隷兵からほとばしる。
「まだまだァ! 喰らい尽くすのは番犬の仕事っス!」
 とハチが気力を溜め、他の面々も叫び返すことで精神を保つ。
 シフォルの唄う生きる事の罪を肯定するメッセージが、前衛を支えている。
 だが囮となった満願は、屍隷兵に執拗に殴られ、喰われたせいで、シフォルの歌だけではどうにもおぼつかない。伶と焔で庇ってはいたが毎度庇うことに成功するわけではないからだ。故に、ギメリアも真の自由なる者のオーラを、消耗した満願に飛ばす。
 纏が伸ばす如意棒が屍隷兵を突き飛ばし、黒板に叩きつけた。
「煌け優曇華! 屍よ! あるべき姿へ還れ!」
 ランドルフが吼え、グラビティ・チェインと気による長刀を手に宿すと、屍隷兵を袈裟斬りに処した。
 ずる、と腐肉めいた屍隷兵の右肩が落ちる。
「おい」
 猿叫以外に屍隷兵が口にできるのは、この呼びかけだけらしい。
 気味悪く、ただただ無表情に呼びかけてくる屍隷兵は、デウスエクスであると分かっていても寒気がするものだった。
「うぅ。あまりまっすぐ見たいものではないのう」
 ユーデリケが涙目で眉を下げる。
「ビビるなビビるな。さっさと終わらせようぜ」
 満願はユーデリケに優しく声をかけ、一転して厳しく屍隷兵を睨む。
「喰らうってのはなぁ、こうすんだよ」
 胃袋の中の黒い地獄が、振りかぶった満願の右腕に宿る。
 ――汝、業罪を貪り、天をも呑む地獄の咢也。祀られし万物万霊、悉く召され荼毘にふせり。
 魔獣の形をとった黒炎が咆哮を伴いながら拳とともに屍隷兵に叩きつけられる。
 シャルフィンはやる気と気合を渾身の一撃へと変えて、指先に宿した。
「この一撃を受けてみろ」
 よっこらショットが屍隷兵の真ん中を撃ち抜く。
 中心を失って巨体の自立を維持できなくなった屍隷兵はぐらぐらと頼りなく揺れた。
 残った左腕がそれでも捕食しようと伸びていく。
「おい、おい」
 ハチめがけてその手が向かっていった。
「屍隷兵の話は聞き及んでいるっスよ」
 ハチはぐっと足を踏みしめ、屍隷兵を見据えた。この怪物の原料は、おそらく『人間』。その経緯に、心優しいハチは思うところがあり、迷いもあった。
 しかし、こうなってしまったからには救いようがないことも分かっている。
「けど、あんたが元々『何』だったとしても、不幸の連鎖はここで断ち切らせて貰うっス!」
 覚悟を決め、ハチは斬霊刀を大上段から振り下ろした。
 ずぱん、と屍隷兵の左手が落ちる。
「ああ。その成り立ちには同情する。だが、これ以上人々と猫達が怪談で怖がる事が無いよう、安らかに眠らせてくれよう……ッ!」
 相対したギメリアが手にした太刀は、平和を護る信念の具現化だ。
「無から創造するは我が決意。凍炎により全ての悪意を無へと封ぜんッ! ゼロ・スラッシュ!」
 絶対零度の炎が屍隷兵をがちりと凍らせて固めた。
「眠りな、ゆっくりと……。あばよ」
 ランドルフの掌が優しく屍隷兵に触れる。
 瞬間、莫大な螺旋が屍隷兵の内部で弾けた。爆発四散する屍隷兵――もはや何も言わず、一寸たりとも動かない。

●夜の学校に出るモノ
 シフォルの手で家庭科室の電灯が灯された。戦闘している間にすっかりと日が沈んでいたからだ。窓からの月光で戦闘に支障はなかったが、後始末まで闇夜に紛れる必要もない。
「これにてこの怪談話はお終い、めでたしめでたし……っスかね!」
 ハチがはにかみ、
「これで怪談に怯える人々と猫は居なくなる! もう安心だぞワハハ!!」
 ギメリアはヒメにゃんをワシャワシャ撫で回しながら高笑いしている。随分怖かったようだ。
「怪談になぞらえて殺すなんて、ホラーメイカーって人もずいぶん迂遠なことしますわね」
 戦うために怖い目にあったので、精神的に疲れた。シフォルはため息をつく。
「今日のトコは終わったか、いや……始まったというべきか」
「他にもこういう怪談が生み出されていたりすんのかね」
 ランドルフや伶は共にヒールで後始末を始める。
 破壊された黒板や調理台をヒールしておかないと明日からの授業に差し障るだろう。
「夜の学校ってだけで、なかなかジャパニーズホラーだったわね。お家帰ったら何かアメリカンなホラーでも見て口直ししよ」
 纏は苦笑する。
 ヒールされて、ファンタジックに再生していく家庭科室をぼんやり眺めながら、シャルフィンはユーデリケに話しかけた。
「そういえばユーデリケは知っているか? 家庭科室には『出る』らしいぞ」
「ぴゃっ!? いいいいきなり何の話をしておるのじゃ」
 震え上がるユーデリケに、シャルフィンは真顔で言う。
「ゴキブリがな」
「そっちも嫌じゃぁー!」
 幽霊ではなかったが、あまり少女の好きでもない虫の名前を出され、ユーデリケは悲鳴を上げる。
「怖がらせるんじゃないっつーの」
 満願は呆れ顔でシャルフィンをたしなめるのだった。

作者:あき缶 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年9月2日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 5/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 1
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