街には南瓜のランタンやお化けの飾り付けなどが溢れていた。世間はすっかりハロウィン一色である。
「……くそっ」
街角に貼られているハロウィンパーティのポスターを見て、男は悪態をつく。
クリスマスと言い、バレンタインと言い、海外から来たイベントはろくなもんじゃない。独り身には関係ない、むしろ惨めな気分になるイベントばかりじゃないか。
けっと唾を吐いて帰路に着こうとする。その足が止まった。
少女が目の前にいた。ハロウィンの仮装なのか、赤い頭巾を被り、手には巨大な鍵を持っている。
目が合った。頭の中まで覗かれているような不思議な視線だった。
そして次の瞬間。
少女の手にした鍵が、彼の心臓を貫く。
血が吹き出す訳でもなく、服が破れる訳でもなく、だが、その鍵は間違いなく心臓を穿っていた。
「ハロウィンパーティーに参加したい……ですか。その夢、かなえてあげましょう。世界で一番楽しいパーティーに参加して、その心の欠損を埋めるのです」
男の身体がどぅっと地面に倒れる。
その背後に現れたのは一体の怪人。南瓜の頭を持ち手にはランタン、それ以外の身体全てがモザイクに包まれていた。
新たなドリームイーター、誕生の瞬間であった。
「行きなさい」
少女の言葉にこくりと頷き、怪人は歩き出す。
後には気を失った男の身体だけが取り残されていた。
「大変です! ドリームイーターが現れる予知を見ました!!」
ケルベロス達を迎え入れた笹島・ねむ(ウェアライダーのヘリオライダー・en0003)が慌てた声を上げる。宥めるケルベロスの前で大きく深呼吸をすると、藤咲・うるる(サニーガール・e00086)さんが調査してくれた内容です、と次の言葉を切り出した。
「うるるちゃんの調査によると、日本各地でドリームイーターが暗躍しており、ハロウィンドリームイーターを生み出している様子なのです」
ハロウィンドリームイーターとは、ハロウィンのお祭りに対して劣等感を持っていた人を材料として生み出されたドリームイーターのこと。それが、ハロウィンパーティー当日に一斉に動き出すというのだ。
「ハロウィンドリームイーターが現れるのは世界で最も盛り上がるハロウィンパーティー会場です」
つまり、鎌倉のハロウィンパーティーだ。
「パーティーが開始される直前までに、ハロウィンドリームイーターを倒して欲しいんです!」
ぐっと身を乗り出してそれを告げた後、ねむはぺこりと頭を下げる。
「現れるハロウィンドリームイーターですが、南瓜の格好をしています」
ハロウィンと言えば南瓜。現れるハロウィンドリームイーターもまた、南瓜の頭部を持った怪人の外見をしているそうだ。ただし、ドリームイーターらしく、その南瓜頭以外の全てがモザイクで覆われている。
「ドリームイーターが現れるのは、ハロウィンパーティーが始まると同時に……なのです」
だから、本当のハロウィンパーティが始まるより早く、ケルベロス達がその会場に向かい、あたかもパーティーが始まったかのように楽しそうに振るえば、ハロウィンドリームイーターを誘き寄せる事が出来るだろう。
なお、ハロウィンドリームイーターも通常のドリームイーターと変わらず、モザイクを飛ばすことで攻撃をしてきたり、自身を回復したりする。生まれたてとは言えそこはデウスエクスの一員。油断することは出来ないが、ケルベロス達が力を合わせれば倒せない敵ではない筈だ。
「ドリームイーターに本物の会場を襲わせない事が最善の策、だとねむは思います。そして……ドリームイーターを撃破したら、本当のハロウィンパーティをみんなで楽しもうね!」
そう言って、ねむはケルベロス達に笑顔を振りまくのだった。
参加者 | |
---|---|
夜桜・月華(突撃魔法剣士・e00436) |
新城・恭平(黒曜の魔術師・e00664) |
月織・宿利(ツクヨミ・e01366) |
エル・エルル(アウラ・e01854) |
ベルノルト・アンカー(傾灰の器・e01944) |
レグザイア・ブリーズクロウ(シャドウエルフの刀剣士・e04877) |
ダン・オリバー(鋼鉄の装甲機兵・e11604) |
ウェン・ウィリディ(遊火・e18179) |
●Halloween Night
10月31日。この日、神奈川県鎌倉市はちょっとした喧噪に包まれていた。
正午を回った今では道行く人々は浮かれ、口々に今晩の仮装パーティーをどうするかと言い合っている。仮装イベントを心待ちにしている者、パーティーで出る食事を楽しみにしている者、パーティーで騒ぐ事そのものを楽しみにしている者など。
誰もがハロウィンのムードに流され、今、この日を楽しもうとしていた。
中には気の早い若者が既にハロウィンを楽しんでいたりもする。パーティーそのものは夕刻からであったが、既にコスプレをして練り歩く者もいれば、パーティー会場の一つで騒いでいる者もいる。
鎌倉駅からほど近い場所にあるこのパーティー会場もまた、そんなフライングをした若者達の憩いの場と化していた。
南瓜をくり抜いて作られたランタンに明かりが灯ればパーティーの開始の合図。
並んだ数々の南瓜料理はハロウィン仕様。グラタンにスープ、サラダやパン、南瓜を織り込んだミートローフがお客様をお出迎え。
料理だけじゃなく数々のお菓子が悪戯は勘弁と配られる。
クッキー、キャンディ、ケーキにプリンと、素敵なお菓子が可愛らしい悪霊達に振る舞われる。
「みんな準備はいいかな?」
飾り付けもそこそこに、もう待ちきれないと、花妖精に扮したエル・エルル(アウラ・e01854)が声を上げた。お揃いの花冠を被ったサーヴァント、ボクスドラゴンのフルートも主人に合わせ、嬉しそうな鳴き声を上げる。
エルの言葉に応と答えたのは付け髭に赤い三角帽子、同じく赤いマント姿と、イギリスの妖精、レッドキャップのコスプレをしたレグザイア・ブリーズクロウ(シャドウエルフの刀剣士・e04877)である。
「そうね。もう良いかな」
パーティーの開始が待ちきれないのは一緒と、緑色の服に灰色のマントを身に纏った月織・宿利(ツクヨミ・e01366)が賛同する。スコットランドの死を告げる妖精、バンシーのコスプレだった。お供のオルトロス、成親もまた、同郷であるスコットランドの犬の妖精、クー・シーの格好をしている。
「それじゃ、乾杯」
「かんぱーい」
サスペンダーとワイシャツ姿の狼男と言ったコスプレのウェン・ウィリディ(遊火・e18179)が配られたジュースを掲げれば、それに応じるのは兎――着ぐるみではなく、バニースーツ――の格好をした夜桜・月華(突撃魔法剣士・e00436)。山羊の頭部を持った悪魔、バフォメットのコスプレをしたベルノルト・アンカー(傾灰の器・e01944)もグラスを合わせ、チンと澄んだ音を響かせる。
「うむ。旨いな」
吸血鬼姿の新城・恭平(黒曜の魔術師・e00664)が南瓜料理に舌鼓を打つ。
ならば自分も、とダン・オリバー(鋼鉄の装甲機兵・e11604)が料理に手を伸ばすものの、かちんとフォークが鉄兜にぶつかり、料理の受け入れを拒む。
「このままでは、食べられないんでした」
全身鎧の騎士は苦笑し、面甲を持ち上げた。そのおどけた様子に会場から笑いが零れたのだった。
お腹が満たされれば次のイベントへ。
「お菓子を配るのです!」
月華の提案に自分も自分もと皆が持ち寄ったお菓子を手に取る。
「それではお菓子の交換会ですね」
パンプキンシードを混ぜ込んだお手製クッキーを取り出したダンが兜越しに提案する。
が。
和気藹々のその雰囲気は次に発せられたウェンの言葉で中断する事となった。
「お客人が来たようだぜ」
●Visitor is Pumpkin
南瓜飾りとレースに彩られたドアがばたりと開く。
「やァ、ようこそお客人。特別ゲストのご登場だ」
「おいでませ、南瓜の怪人さん。私たちと心行くまでハロウィンパーティーと行こうじゃないか」
現れた南瓜頭の怪人を陽気な口調でウェンとエルが招き入れる。
新たな訪問者は8人の顔をぐるりと一瞥すると、招き入れられるまま、その輪に加わろうとする。
奇妙な怪人だった。
南瓜頭に全身タイツと言えばそうなのだが、頭部の南瓜と手にしたランタン以外の部位にはモザイク姿である。モザイク模様のタイツを身に纏っているわけではない。モザイクが掛かっているのだ。
これがハロウィンドリームイーター。ケルベロス達が待ち望んでいた招かれざる訪問者。
そう。全てはこの瞬間、デウスエクスを誘き寄せるための罠だった。
彼らはただハロウィンパーティーをフライングして楽しんでいた訳ではない。盛り上がる様相を見せる事で、ハロウィンパーティーに乱入して会場を滅茶苦茶にすると予知に出たドリームイーターを誘き寄せ、事前に撃退する腹づもりだったのだ。
(「パーティーの邪魔はさせないのです。頑張ってパーティーを守るのですよ」)
とは月華の弁だが、それはここに集った他のケルベロスも同じ気持ちだった。
ばたりとドアが閉まると同時に、南瓜頭から声が響く。
「Trick or Treat?」
「いや、トリックオンリーだろう、お前」
お菓子を貰ったら大人しく退散するのか、と恭平の突っ込み。
南瓜頭はその呟きを無視し、料理が広げられているテーブルを掴んで思いっきりひっくり返す。
がしゃんと皿が砕ける音が開戦の合図となった。
「極論めいてるが、ハロウィンパーティーに参加できてるじゃねぇか。良かったな」
皮肉げに笑いながらウェンがスケッチブックから霊力を帯びた紙兵を喚び出す。両腕を広げ、紙兵を召喚する様は、パーティーの参列者を増やし、ドリームイーターを歓迎するかのようだった。
あわせて動いたシカクが飴玉型の爆弾をドリームイーターに投げつける。
「ほらよ。トリートだ」
悪戯ばかりでなくこちらも楽しめよ、と喋れないサーヴァントに替わって笑う。
「黒タイツ南瓜モザイクとはなんと嘆かわしい」
仮装とは言い難いドリームイーターの格好に嘆きながら恭平が顔を覆う。公衆猥褻とまでは言わない。だが、これだけは言う。近年のハロウィンでは悪霊の格好だけでなく、アニメなどのコスプレも許容されつつあるが、その格好はないだろう、と。
「我召ぶは雷霆の壁」
嘆くと同時に雷の壁を召喚し、仲間達に付与。会場内に電撃が走った。
「珍妙な上に目に悪い姿だな。――そのモザイク、断ち切ってやろう」
その雷に後押しされるかのように、飛び出したのはレグザイアだ。飛び蹴りがモザイクイーターの腹部を貫く。
初手を奪われ、派手に吹き飛んだドリームイーターは飾り付けを巻き込みながら、そのまま壁に叩き付けられた。
追撃と、胴体に巻き付けたスライムを展開させたベルノルトが詰め寄る。
だが、それよりも早く。
「Trick?」
南瓜頭の目が光った。そして身体を覆うモザイクが広がる。
ドリームイーターもただ攻撃を受けているだけではない。この会場を壊しに来たのだ。当然、反撃は行う。
標的になったのは今まさに、ドリームイーターを捕縛しようと飛び出したベルノルトだった。
その身体が吹き出したモザイクに覆われる。
「成親!」
宿利の言葉にわんと応じたのは成親だった。体当たりの勢いでベルノルトにぶつかり、モザイクからその窮地を救う。
「――ありがとうございます」
短くも、丁寧な礼は宿利と成親に向けられたもの。その言葉の反応を待たずに、ブラックスライムをドリームイーターに叩き付ける。再び、壁に縫い止められるドリームイーター。
「Tally Ho!」
胸部からエネルギー光線をダンが放つ。狙い違わずドリームイーターの直撃したそれは一度ならず、二度、三度と追撃を重ねる。悲鳴のようなくぐもった声がドリームイーターから零れた。
「君にイタズラされるのはごめんなの。こちらのハロウィンがはじまる前に夢の果てに消え去って」
歌うような調子でエルが惨殺ナイフの刀身をドリームイーターに向ける。
そこに映る鏡像に何を見たのか。突如ドリームイーターが頭を押さえながら咆哮した。
「GAAAAA!」
遮二無二頭を振り、何かを追い出そうとするドリームイーターに追撃の手は休めない。主人に続けと吐きつけるフルートのブレスがドリームイーターの身体を灼く。三度の悲鳴がドリームイーターから零れた。
次に発した咆哮は殺意をもって。
「AAAAAA!」
吠える。まるでその咆哮で全てを破壊せんと。
だが、それを次の動きに繋げる事は出来なかった。
「魔力があふれてくるのです。みなぎる無限の魔力をうけるのですよ!」
全身に走る魔力回路を限界まで活性化させた月華がその双手に構えた一対のゾディアックソード――朧烈火と朧月光をドリームイーターに突き立てたのだ。
励起した魔力が刀身から零れ、火花を散らす。神速とも言える動きで切り結ばれた回数は十手を超えた。まさに電光石火。
「やったか!」
誰かの言葉。だが、その連撃を受けてもなお。
ドリームイーターの咆哮は止まらない。まるでダメージそのものを受けてないかのようにドリームイーターは立ち上がり、最も身近にいた者――月華に腕を伸ばす。
モザイクに包まれた右腕がぞぷりと月華の胸に吸い込まれた。
ドリームイーター。その名が示すものは文字通り、夢喰らい。
「あ、あ、あ、ああああ」
モザイクが月華を侵食し、蹂躙する。貪るのは月華のドリームエナジー。即ち、夢。
「放しなさい!!」
宿利の斬霊刀がドリームイーターのモザイクに包まれた右腕を断つ。二の太刀を避けるため月華から離れたドリームイーターは半ばまで断たれた腕を一瞥。軽く振るうとモザイクに包まれた腕は何事もなかったかの様に元に戻っていた。
南瓜頭がにたぁと笑う。それは何処か、遊び相手を見つけた子供の笑顔を想起させた。
●The After Dinner Ending
調度品は砕け、飾りは千切られていく。
ケルベロス達の奮闘はしかし、ドリームイーターの動きを止めるに至らない。
顕著だったのはダンのエネルギー弾だった。連続で放つエネルギー弾も伸ばしたドリルによる一撃もドリームイーターに見切られてしまい、その身体を掠める事はない。
対してドリームイーターの一撃は重く、ケルベロス達の消耗は大きかった。8人と3体のサーヴァントと数で有利だったケルベロス達も、次第にその数を減らされていく。
「フルート!!」
エルの悲痛な叫びが響いた。
ドリームイーターに侵食されたフルートが意識を手放し、倒れる。
まるでゴミを捨てるかのようにその身体を投げ捨てたドリームイーターは次の獲物を求め、視線をぐるりと回す。
誰しも満身創痍だった。恭平とウェンによる回復はしかし、それを行う傍からドリームイーターに仲間を傷つけられ後手に回らざる得ない。
だが。
「――?!」
それでもなお、数の優劣をドリームイーターが崩す事は出来なかった。
「……叶わぬ夢は忌まわしくも、見方を変えれば心の支えにもなります。仲間を失わせません」
ベルノルトの斬霊刀がドリームイーターを貫き、切り刻み、断ち切る。
南瓜頭にヒビの様な傷が刻まれたのがハッキリと見えた。
ドリームイーターはハロウィンパーティーに現れた。何故か。
ドリームイーターはハロウィンパーティーを求めた。何故か。
それは、彼を生み出した人間が、人の温もりを求めた孤独の徒だったから。
即ち、孤独である事そのものがドリームイーターの行動原理であり、強さであり、そして。
「受けよ。夢幻のごとき刃の閃きを」
レグザイアが静かに詠唱する。抜刀された惨殺ナイフは鋭い牙となり、爪となってドリームイーターを切り裂く。
単独である事。それがドリームイーターの弱さだった。数の暴力がドリームイーターを蹂躙する。
モザイクが放たれる。それが穿とうとしたのは更なる追撃を仕掛けようとした宿利。居合いの構えから生まれる一撃を止めようと伸びたモザイクの腕はしかし、間に割って入った成親が身を盾にして主人を庇うことで阻む。
そして、宿利の詠唱が完成する。
「黄泉より還りし月の一振り、我が刃が断つは其方の刻を……!」
縮地。
間合いを一気に詰め、抜刀。放たれた刃の煌めきは三日月と、其処から散らばる月の欠片を連想させる。
一撃の下、ドリームイーターの動きが止まる。モザイクに覆われた身体からは血飛沫が舞う事はない。だが、その一撃はドリームイーターの命を断っていた。
悲鳴が響く。ドリームイーターの断末魔の悲鳴はまるで、ケルベロス達の勝利を祝福しているかのように響くのだった。
●Hello Halloween
ぴくりとも動かないドリームイーターの身体から煙が立ちこめる。
「ま、まだやるですか?!」
身構える月華。ドリームイーターは重力の鎖に縛られ、そして命を失った筈だ。だが、油断は出来ない。
――と。
ぽむっと気の抜けた音と煙が噴出され、辺りを覆う。まるでマジシャンが手品を披露する演出だな、と場違いな感想を抱いた。
煙が晴れた時、其処に鎮座していたのは南瓜のランタン。ジャック・オー・ランタンと呼ばれるハロウィンの調度品だった。
「……本物の、南瓜の置物ですね」
どうしてもパーティーに混じりたいというドリームイーターの最後の執念なのか、鎮座する南瓜のランタンに触れ、それが無生物である事を確認した宿利がきょとんとした表情を浮かべ。
「丁度いい。コイツも混ぜてやろうぜ」
ぐりぐりと南瓜を撫でるのはウェンだ。ひとしきり撫で回した後、満足したのか、「俺は別の会場に用事があるから」と引き上げてしまう。
「ともあれ、これで終了ですね」
ドリームイーターを誘き寄せるための偽のパーティーは終了、とダンが告げる。
そうであれば、思う事は一つ。
「無事終われば、いよいよ本番のハロウィンな訳です。さぁ、楽しみましょう」
「その前に、お片付けだね」
この会場を本当の会場にしないといけないね、とエルが笑う。
戦いの傷痕はあるものの、ヒールを駆使することで何とかなる。後は。
「もう一回、飾り付けをしなきゃ」
今度はこの南瓜ランタンを中心に飾らなきゃね、とポンと南瓜をレグザイアが叩きながら嘆息する。
「片付けが終われば落ち着いてパーティーに戻れるな。皆、お疲れだ」
今度は乱入する敵もいないから、全力でパーティーを楽しもうと恭平が微笑む。皆の言う通り、片付けや飾り付け直しは一仕事だが、これから楽しいパーティーが始まると思えば苦にならない。
そう、ここからがハロウィンパーティーの本番だ。街では仮装行列が始まり、それの休憩を求め、この会場も賑やかになるはずだ。
「奪われた夢は肉体に戻るのでしょうか」
南瓜を見ながらベルノルトが独白した。
願わくば、この夢を生み出してしまった主も、ハロウィンを楽しんでくれれば、この会場に足を向けてくれれば良いのにな、と思いながら。
作者:秋月きり |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2015年10月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 4/キャラが大事にされていた 2
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