
●某教会
「俺は常々思うんだ! 女性のおっぱいに吸い付きたい、と! だって、そうだろ!? おっぱいは吸うモノ。そして、俺達にはその権利があるッ! お前達も吸いたいよなァ!?」
羽毛の生えた異形の姿のビルシャナが、10名程度の信者を前に、自分の教義を力説した。
ビルシャナ大菩薩の影響なのか、まわりにいた信者達は、ビルシャナの異形をまったく気にしていない。
それどころか、信者達は興奮した様子で、『俺も吸いたい!』と叫ぶのだった。
●都内某所
「ロージー・フラッグ(ラディアントハート・e25051)さんが危惧していた通り、ビルシャナ大菩薩から飛び去った光の影響で、悟りを開きビルシャナになってしまう人間が出ているようです。悟りを開いてビルシャナ化した人間とその配下と戦って、ビルシャナ化した人間を撃破する事が今回の目的です。このビルシャナ化した人間が、周囲の人間に自分の考えを布教して、信者を増やそうとしている所に乗り込む事になります。ビルシャナ化している人間の言葉には強い説得力がある為、放っておくと一般人は信者になってしまいます。ここで、ビルシャナ化した人間の主張を覆すようなインパクトのある主張を行えば、周囲の人間が信者になる事を防ぐことができるかもしれません。ビルシャナの信者となった人間は、ビルシャナが撃破されるまでの間、ビルシャナのサーヴァントのような扱いとなり、戦闘に参加します。ビルシャナさえ倒せば、元に戻るので、救出は可能ですが、信者が多くなれば、それだけ戦闘で不利になるでしょう」
セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)が、教室ほどの大きさがある部屋にケルベロス達を集め、今回の依頼を説明し始めた。
「ビルシャナは破壊の光を放ったり、孔雀の形の炎を放ったりして攻撃してくる以外にも、鐘の音を鳴り響かせ、敵のトラウマを具現化させたりするようです。信者達を説得する事さえ出来れば、ビルシャナの戦力を大幅に削る事が出来るでしょう。ただし、信者達は女性の胸に異常なほどの執着心があるので……注意しておきましょう」
そう言ってセリカがケルベロス達に資料を配っていく。
「また、信者達はビルシャナの影響を受けているため、理屈だけでは説得することは出来ないでしょう。重要なのは、インパクトになるので、そのための演出を考えてみるのが良いかもしれない。また、ビルシャナとなってしまった人間は救うことは出来ませんが、これ以上被害が大きくならないように、撃破してください。それでは、よろしくお願いします」
そして、セリカはケルベロス達に対して、深々と頭を下げるのであった。
参加者 | |
---|---|
![]() クオン・テンペスト(黒炎天使・e00165) |
![]() ノーヴェ・プレナイト(レアエネミー・e07864) |
![]() 暮葉・守人(狼影・e12145) |
![]() 夕霧・蛍(円光聖女・e14646) |
![]() 神宮・翼(聖翼光震・e15906) |
![]() ロージー・フラッグ(ラディアントハート・e25051) |
![]() 龍造寺・隆也(邪神の器・e34017) |
![]() ピアリー・フェーリス(天然桃色猫娘・e36958) |
●教会前
「相変わらずビルシャナはくだらないな……」
クオン・テンペスト(黒炎天使・e00165)は何処か遠くを見つめながら、ビルシャナが拠点にしている教会の前に立っていた。
ビルシャナはおっぱいを吸う事こそ至高だと訴え、信者達と一緒にイケナイ妄想を膨らませているようだ。
ある意味、平常運転ではあるのだが、それでも呆れてしまうというのが本音のようだ。
「また、変態か……いくら暑いからと言って頭の茹ったビルシャナ、多すぎないか?」
龍造寺・隆也(邪神の器・e34017)が、ゲンナリとした表情を浮かべる。
まるで真夏に発生するGの如く、倒しても倒してもキリがない。
「でも、おっぱい吸われるの嫌いじゃないし……」
ノーヴェ・プレナイト(レアエネミー・e07864)が淡い期待を抱きつつ、複雑な気持ちになった。
友人曰く、吸い付きたくなるような胸のため、無意識のうちにビルシャナ達を誘惑してしまう可能性も高そうだ。
「まあ、俺も男だし、気持ちがまったく分からない訳でもないが……」
暮葉・守人(狼影・e12145)が、気まずい様子で視線を逸らす。
だからと言って、ここで『分かる、分かる!』と言って、ビルシャナの教義に賛同するつもりはないようである。
「……とは言え、ビルシャナのせいで変な方向に行っちゃってるみたいですし、私がしっかり正しい道に戻して差し上げませんとね!」
ロージー・フラッグ(ラディアントハート・e25051)が、自分自身に気合を入れた。
おそらく、ビルシャナ達はおっぱいを吸う事しか考えておらず、それ以の事には興味がないのだろう。
そのため、それ以外の事を考える事が出来ず、本能に忠実なケモノと化している可能性が高かった。
「それに、教会でこういう真似をされるのは、やっぱり止めないと……!」
夕霧・蛍(円光聖女・e14646)も色々な意味で危機感を覚え、ビルシャナが拠点にしている教会をジロリと睨む。
こうしている間もビルシャナ達は教会の中で、おっぱいを吸うためのイメージトレーニングをしている最中かも知れないため、扉を開ける時には十分に注意しておく必要がありそうだ。
「もうこれ警官隊に突入してもらって信者全員逮捕しちゃっていいんじゃないかな。狂気集合準備罪とかで……」
神宮・翼(聖翼光震・e15906)が、深い溜息を漏らす。
もちろん、ビルシャナが関わっていないのであれば、それで一件落着かも知れないが、そうでない以上は放っておく訳にはいかない。
「経緯は分かりませんが、信者のみなさんを魔の手から救わないとです! そのためでしたら、多少の事は……」
そんな気持ちになりながら、ピアリー・フェーリス(天然桃色猫娘・e36958)が仲間達を連れて教会の中に入っていった。
●教会内
「いいか、お前ら! 俺達はおっぱいを吸うために生まれてきた! ただ吸うために、だ! それなのに、乳離れと言う悪しき風習によって、俺達は役目から外された。おっぱいを吸うために生まれてきたはずなのに、だ! だからこそ、俺達は立ち上がるべきなのだ! 当然の権利を取り戻すために……!」
教会の中にはビルシャナがおり、信者達を前にして、歪んだ教義をぶち撒けていた。
しかも、信者達はその言葉を聞きながら、ビルシャナに尊敬の眼差しを送り、エアちゅうちゅうの最中のようだ。
「……と言うか、おっぱいは赤ちゃんのためにあるんだからね? はっきり言ってこの場の全員その資格ナッシング。オーライ?」
翼が呆れた様子で、ビルシャナに生暖かい視線を送る。
「それは間違った考え方だっ! 大人だって、吸う! そう言う店がある事も知っている! 何故なら、俺は常連だからだ!」
ビルシャナが堂々とした態度で、黒の会員カードを掲げた。
それは常連客だけが所有する事が出来るブラックカード。
選ばれた者だけが持つ事の出来る特別なカード。
それを所有する事によって、よりマニアックなプレイが可能になるらしく、信者達が『ビルシャナ様、マジでパネェ!』と言わんばかりの表情を浮かべていた。
「恋人の様に仲が良ければ分かるが……。知らない相手の場合は正直犯罪行為だろう……。人生を棒に振っても良いというなら止めはせん……。だが、そうなった場合2度とできないと思うがな……」
クオンもビルシャナ達を見つめ、呆れた様子で溜息をもらす。
「それがそもそも間違っていると言うのだ。おっぱいは吸われるためにある! それなのに、なぜ拒絶する!? おっぱいはみんなのために存在しているのに……!」
ビルシャナが俺様理論を高々と掲げ、それがあたかも正論のように振舞った。
しかも、まわりにいた信者達も、その考えに同意。
『おっぱいはみんなのためにある!』と言う考えで、心がひとつになっていた。
「まあ、おっぱいに吸い付きたいのは……個人の性癖だから否定しないけど、行為中以外で吸い付く権利は無いわ。……というか、通りすがりに突然吸い付かれたら普通に怖いわ……」
ノーヴェがドン引きした様子で、ビルシャナ達に視線を送る。
「性癖をとやかく言う気はないが、同意は得ろ。権利があると思い込むのは勝手だが、無理やりなら強制猥褻罪。最悪10年塀の中だぞ? ……というか、彼女に頼め。いないなら、つくれ」
隆也もそれに付け加えるようにして、ビルシャナ達に駄目出し。
「それが出来たら、苦労はしねええええええええ!」
ビルシャナが魂の叫びを響かせた。
信者達も泣いていた。彼女が欲しくて泣いていた。
「そんなに吸いたいのなら……思う存分吸えばいいじゃないですか!?」
蛍が服の前を開いて、顔を真っ赤にしてブラを外し、ビルシャナ達の前に胸をさらす。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
これにはビルシャナ達も、大興奮!
実は、予め乳首に激辛の調味料を塗っているのだが、そのせいでヒリヒリしており、違う意味でピンチに陥っていた。
「……というわけで、おっぱいを吸わせてあげます。皆さん、どうぞー」
ロージーも同じように胸元をさらして、まわりにいた信者達を誘う。
「もう限界だあああああああああ!」
次の瞬間、ビルシャナ達が興奮した様子で、ロージー達に飛び掛かっていく。
「きゃー!?」
それに驚いたロージーが信者達にふっ飛ばされ、クオンを押し倒すようにして倒れた。
「あ、あの……その……えーっと……やめて……ください……!」
ピアリーも嫌がるフリをしつつ、信者達の胸を吸われて、微妙な気持ち。
ビルシャナも蛍の胸を傷つけないように、嘴をくぱっと開いて、彼女の胸を吸い始めた。
「まさか、長い舌を絡めつつ、胸を吸うなんて……。あんっ……意外と……上手、ぅん……っ」
それを目の当たりにしたノーヴェが、クオンに胸を揉まれて声を上げる。
「か、辛くないんですか……?」
そんな中、蛍が信じられない様子で、ビルシャナ達に視線を送る。
どう考えても、激辛の調味料が塗られた部分を吸っているのだが、決して蛍の胸から離れようとしなかった。
「ああ、辛いさ。辛いが、これは俺達にとっての使命。例え、辛くても、今にも悶絶しそうな状態であっても、おっぱいだけは絶対に吸う。それが俺達なのだから……!」
ビルシャナがヒーロー気取りで、キッパリと言い放つ。
妙なところでプロ根性があるのか、ビルシャナは無駄にテクニシャン。
しかも、唐辛子の辛味とビルシャナの唾液が混ざり、不思議に感覚を作り出していた。
そのドサクサに紛れ、クオンもロージーやノーヴェの胸を揉んでいたが、信者達の中に混じっているせいか、まったく気づかれていないようだ。
「……と言うか、俺も男だし、こんな状況で正気を保てるわけねぇだろ」
守人もラブフェロモンを効果で我慢できなくなった事を装いながら、ビルシャナ達の仲間に加わった。
●ビルシャナ
「あ、あの……そんなに必死になって吸ったら……何か……出ちゃ――ああっ!?」
しばらくして蛍が限界に達し、人目も気にせず母乳的なモノを噴出させた。
しかも、蛍の足元には恥ずかしい水たまりが出来ており、ビルシャナがとても満足げな表情を浮かべていた。
「あっちは盛り上がっているようだな。本当はやった事の無いチェリーなんだろ?一緒にヤラせてやろうか?」
守人がピアリーを後ろから抱き締め、腕で胸を隠しながら、甘い言葉を囁いて行為に浸る。
「胸だけで、こんなっ……んんっ、ひゃっ、あっ、にゃああああっ!!」
そのため、ピアリーは抵抗する事が出来ず、我慢をする事が出来ずに絶頂した。
「さあ、もっと吸わせろ! 俺達のは、その権利がある!」
ビルシャナがドヤ顔で、再び蛍の胸を吸おうとした。
しかし、蛍は失神状態。
これ以上、吸われれば、どうなってしまうのか分からない。
「なぜ、権利があると思ったんだ?」
すぐさま、隆也が旋刃脚を仕掛け、ビルシャナを蹴り飛ばす。
「ぐおっ! な、何故、邪魔をする! 俺にはその権利があるのに……。信者達だって……その権利が……!」
そこまで言ってビルシャナが、驚いた様子で目を丸くする。
「あたしのビートで、ハートもカラダもシビレさせてあげる!」
次の瞬間、翼が歌と踊りでビルシャナの心を震わせ、鷲掴みにすると、そのまま虜にして昇天させた。
そのせいか、ビルシャナはだらしない表情を浮かべたまま逝っており、色々な意味でヤバイ事になっていた。
「さて……帰るか」
クオンがロージーとノーヴェの胸を揉み、ビルシャナの死体に背を向ける。
一応、信者達も我に返っているようだが、洗脳された時の記憶が残っているのか、何やらソワソワとしていた。
「ふぁぁぁんっ♪ ク、クオンさん、そこはぁぁぁぁ♪」
そのせいか、ロージーが恥ずかしそうに、身体をモジモジとさせた。
「それじゃ、家で一緒に戯れましょう」
ノーヴェもまんざらではない様子で、含みのある笑みを浮かべる。
「ピアリーも、アレだと欲求不満だろ? 今日は帰さねーからさ」
守人もピアリーの耳元で囁き、物陰に隠れて行為を再開するのであった。
作者:ゆうきつかさ |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
![]() 公開:2017年8月16日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 1/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 6
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