西瓜の恨み

作者:baron

「あはは何も見えない~、さっきの大きなスイカどこかなー」
 ちょっと暑い日の事です。
 浜辺で見つけたのでタオルで目隠ししてグールグル。
「右だって右」
「左いや右!」
 周囲から聞こえる声を頼りに西瓜を探し、フラフラしつつ、あちこちを棒で叩きます。
「えいえいえーい!」
 思いっきり振り押すと、手応えタップリ!
 顔に掛ったタオルを外すと、そこには……。
『ヤッタナー!』
「うわああ! 大きな西瓜が襲ってくる!?」
 人間よりも巨大な西瓜が待ち受けていました。
 目隠しを取った瞬間にコレですからたまりません。
 逃げようとするのですが、追い掛けてきます!
『あったまパカーン!』
「に、逃げなくちゃ。うわー!? アレレ? なんだ夢か」
 必死で逃げても襲われてしまいました。
 これで一貫の終わりかと思ったら……。
 なんと、それは夢だったのです! 人間より巨大な西瓜なんてあるはずありませんよね。

 じゃあもう一回寝るかと思ったら、胸に銀色の鍵が刺さっていました。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『驚き』はとても新鮮で楽しかったわ」
 転げるように気絶するのですが、最後に見たのは奇妙な少女と彼女より大きな西瓜の化け物でした。


「子供ゆうのは奇妙な夢を見るものです。理屈は通って居ないのですが」
「夢か。死んだはずのミュージシャンと腕比べを……いや、なんでもない」
 ユエ・シャンティエが説明を始めると、ヴィンセント・アーチボルト(ウルトラビートダウン・e38384)は相槌を打ってるような打って居ない様な独りごと。
「ビックリして飛び起きたりするのですが、その『驚き』をドリームイーターに奪われてしまう事件が起きます」
 『驚き』を奪ったドリームイーターは既に姿を消しているようだが、奪われた『驚き』を元にして現実化したドリームイーターが、事件を起こそうとしているとユエは続ける。
「現れた怪物肩ドリームイーターによる被害が出る前に撃破をお願いしますえ」
 このドリームイーターを倒す事ができれば、『驚き』を奪われてしまった被害者も目を覚ますだろうと、心配するケルベロス達に答えながら、ユエは地図と西瓜をテーブルの上に載せた。
「西瓜のドリームイーターか、そいつはビックリだ。ジャック・オ・ランタンにでもなるのか?」
「いいえ、人間より大きな西瓜みたいですえ。流石に、3mも4mしないようですが、割れて挟み込んだりしてきます」
 ヴィンセントが肩をすくめて尋ねると、ユエは指先で西瓜をつついて半分に割ってしまう。
 切り口がきれいな事を考えると、予め割って置いたのだろう。
「敵は被害者宅の近くで、驚かせたいために相手の方から近寄って来ます。性質として、自分に驚かなかった相手が許せないので優先して襲ってくるようですね」
 そういいながら、挟み込む以外にタオルを投げつけて目を封じようとするのだと教えてくれた。
「子供の無邪気な夢を奪って、ドリームイーターを作るなど許せませんわ。再び目を覚ませるように、ドリームイーターを倒して解決をお願いしますえ」
 ユエはそう言って西瓜を細かく切ってお茶受けにすると、相談を邪魔しない様にヘリオンの準備に向かうのであった。


参加者
神宮時・あお(壊レタ世界ノ詩・e04014)
狐村・楓(闊達自在な螺旋演舞・e07283)
雪村・達也(漆黒纏う緋色の炎剣・e15316)
アレス・アストレア(ヴァルキュリアの自称勇者・e24690)
葛之葉・咲耶(野に咲く藤の花のように・e32485)
エング・セナレグ(重装前進踏襲制圧・e35745)
ヴィンセント・アーチボルト(ウルトラビートダウン・e38384)

■リプレイ


「まだ来てないみたいだな。今の内に準備を頼む」
 雪村・達也(漆黒纏う緋色の炎剣・e15316)は周囲を見渡すと、敵も含めて誰も居ないのを確認した。
(「封鎖、しておきます、ね」)
 神宮時・あお(壊レタ世界ノ詩・e04014)は声には出さずコクコクと頷きながら、仕草も交えてなんとか同意の意思を伝える。
(「……おばけ、南瓜、も、あります、し、おばけ、スイカも、探したら、あるかも、しれません、ね……」)
「ん? ええ、ああ。……いつも食べてる西瓜に逆に食べられるかもなんて怖いねぇ」
 結んで開いて、ゆっくりしっかり頑張って意思疎通。
 あおが必死に行うボディランゲージを、目隠ししてる葛之葉・咲耶(野に咲く藤の花のように・e32485)は中々判らなかったが、途中から考えるのを止めたらなんだか通じたような気がした。
 良く言うではないか、『ロシア語で考えるんじゃない、日本語で感じるんだ』とかなんとか。
 なーんて、本当は見えてたんだけど、見え難かったから判らなかったけなんだよね。きひひっ。
「終ったか? そろそろお出ましであるぞ」
「なら予定通りいくか。……でかいだけの西瓜に驚いてやる訳にはいかんな」
 タオルを用意して居たガイスト・リントヴルム(宵藍・e00822)が陣笠の庇を僅かに指で押し上げる。
 達也もその方向を睨み、視線が闇夜に交錯したところで何者かのシルエットを見付けだした。
 やっぱり居たかと思いつつ、その姿に苦笑して煙草をもみ消す事にする。
「割られる側が割りに来るとは、中々大した反骨心じゃネェか。嫌いじゃないぜ。あー……思ったより……デケェな?」
「うひゃあ、おっきいねぇ」
 ヴィンセント・アーチボルト(ウルトラビートダウン・e38384) は驚くと言うより呆れて見せて、咲耶はどうやったのか本当に驚いた。

 なにしろ人間よりも大きな球体がそこに居たのである。
「野菜じゃあるが『理屈じゃネェだろ、ハートで聴きな!』ちっと手洗い情操教育だ!」
 ヴィンセントは人差し指と小指を立てる独特のポーズを決めると、激しく波討つような曲を奏で始める。
 それは強烈な音ではあるが、緩やかにビートを高めていくため不安を感じさせない。
 まるで心臓がリズムを奏でる様に、熱く激しく高鳴らせて行った。
(「……あの、スイカ、食べれる、でしょう、か……」)
 あおはおっかなビックリ近づきながら、もしかして食べられるのかな~と期待した目で見ながら回し蹴り。
 今は戦いの最中であるが、甘いモノは別腹。
 気になるモノは仕方無い。
「西瓜ちゃんを倒したらぁ、被害者子と一緒に西瓜割りしようかなぁ。そしたら怖くないんだぁって気持ちになれるかもぉ?」
 そんな様子を見ながら、咲耶は食欲が恐怖を上回るのだと学習した。
 雷電の結界を仲間達の前に築きつつ、戦いの後に重いを馳せる。
 デウスエクスと戦い始めた以上は倒すしかないが、日常は続いて行くのだ。
 子供達の心も護らなくてはならないだろう(あと自分の気持ちも)。


『あったま、パカーン!』
「脅かすタネはその程度か?」
 達也は左右に分かれて食いついて来る西瓜を、両手で遮りながら手にした紙片で防ぐ。
 その紙片は徐々に体積を増し、仲間達の姿を取って行った。
 そして雷電の結界と共に、仲間達を守る壁役と成るのだ。
「すいかー!!!! 楓さんはすいか大好きっすーーー!!」
「西瓜割りは海辺でするからこそ風情あるもの。住宅街で……まして道路でするものではない、な。腹を下したくなければ止めておけ」
 尻尾をパタパタとさせる狐村・楓(闊達自在な螺旋演舞・e07283)を押し留め、ガイストは深く静かに西瓜へ指先を突き刺した。
 零れる飛沫は実に血の色の様で、食べておいしいとは思えなかった。
「えっ! 食べられないすいかっすか……楓さんとっても残念っす!! でもお腹ピーは困りものっすよね」
 驚きというよりは、尾吐露喜といった風情の楓さんは、ハンマーを小脇に抱えてピョンピョンした。
 すいか食べたいっすー!! と心がピョンピョンしているのだが、お腹壊すだけなら良いかなと思う辺りが末期である。
「だったらせめて、楓さんのハンマーですいか割を楽しむっすよー! どーん!!」
 かろうじて楓さんを正気に戻したのは、みんなに怒られるーという事実であった。
 流石に冷たい物を食べまくるシーズンにトイレを占領したら激怒されるであろう。
 ウサを晴らすべく、でっかいハンマーで重力弾をビリヤードすることにした。

 しかしそのくらいで破壊されるドリームイーターではない、ビクともせずに真ん丸のまま鎮座している。
「いやー、話には聞いていましたが、勇者としては一度はやってみたかったんですよ。楽しみですねースイカ割り」
 アレス・アストレア(ヴァルキュリアの自称勇者・e24690)は西瓜のサイズには驚きながらも、ゴクリの喉を鳴らしてバールのようなナニカを握り締めた。
「ふっふっふ。夏の勇者たちが幾多も挑みその中身を散らして逝ったという噂は本当だったようですね!」
 ホームランバッターが強豪ピッチャーに挑むが如く、バールを掲げてアレスは不敵な笑みを浮かべる。
「さぁ! 私も夏の勇者の一員に加わらんが為、いざ参ります! まっこー唐竹わりぃぃぃ!」
 横のスイングで唐竹割りも無いものだが、この際気にせずに振り切ってしまう。
 なにしろ彼女にとって初めてのスイカ割り。
 セオリーなど最初知らないのだから気にする筈も無い!
 あと、弾かれてボンボンしちゃうしな。
「やりますね。それでそ私のライバルです!」
「いつライバルになったんだ? まあいいが」
 エング・セナレグ(重装前進踏襲制圧・e35745)は西瓜などには驚かないが、『彼』は仲間のハイテンションには驚きそうになった。
 ビックリマークを浮かべながら、『彼』はエングを切り離して壁役に配置すると、自身は後方へと下がって行く。
「ふむ、確かにな。人間より大きいが、3mには届かず。ただの斬り甲斐がある西瓜に過ぎん。大きさで驚かすのであれば、ガスタンクサイズ位の巨大さで来い」
 エングはテレビウムの『彼』の指示通り、命中率を確かめるために腕部を回転させて突撃したのだが……。
 言われてみると、思ったよりも良い感じで当たったような気がした。
 大きくて丸い分だけタフかもしれないが防御力はさほど高くないのだろう。
 こうしてケルベロス達は台形状の陣形を整えて、道を封鎖する形でドリームイーターと相対したのである。


「ひああー。飛び散ったっす。だいぶ汚れちゃってるけど、平気っすか?」
「大丈夫である、問題無い」
 楓は顔に掛った飛沫をプルプルプルとワンコのように跳ねのけた。
 ダイナミックな回し蹴りを炸裂させたガイストは、その分だけ被りが酷いのだが、彼は予めタオルを用意して居る。
「夏であるし、水浴びすれば汚れなど直ぐに落とせるであろう」
「水浴びとは良いですね! ちまたにはナイトプールという場所もあるとか。騎士たちと交流を深めるべく、行ってみましょう」
 あまりにも自信満々の表情にガイストはアレスの言葉がジョ-クだと解釈した。
 どこが面白いのか判らないが、雅とかユーモアがきっと含まれているのであろう。
 もっとも彼女としては至極本気の表情であって、決してドヤ顔でギャグを言っている訳ではないのだ。
「さきほどのバッカンレコードを越えて見せますよ。どっちが早いか競争です!」
「いいっすね! プールで泳ぐと言う前提なら楓さんも遠慮しないっすよ! 実は最初から水着を下に着て来たッす!」
 わはは!!
 アレスと楓さんは一緒に成って暴れ始めた。
 その様子を仲間達は『遊び始めた』と評するかもしれない。しかし彼女たちとて本気なのだ。
 本気だからタチが悪いとも言えるが、バールを投げたり刀で切りかかったりと大忙しである。
(「……び、びしょ濡、れ。早く……なんとか、しない、と……」)
 あおはお気に入りのワンピースが真っ赤に染まってベタベタしているのを見てゲンナリした。
 元奴隷の彼女としてはこのくらいの仕打ちは別にどーってことはないが、ふんわりした感触が無くなり、変な色が付くのは残念である。
 やっぱり人と関わるのは苦手だなとか思いつつ、月光を呼び集めて砲弾に変えたのである。
 そして形の無い弾を放てば、周囲に花の香りが漂い、西瓜の臭いを僅かに打ち消してくれた。
『こっちこっち! こっちこっち』
「させん、戦線を維持するのが俺の役目だ。切り落とすっ」
 エングはとびはねr敵の動きを肩アーマーで受け止めると、刀を一閃して即座に反撃。
 バシャリと真っ赤な飛沫がかかるが、『彼』に言われた通りに水着を着て来たので問題ない。
 しかも競技用の水着なので、きっと耐久性も高いに違いないだろう。
「仔細問題なし!」
「とはいえ傷があるのは確かだしな。戦いはまだまだ続くんだ、今日のナンバーを最後まで聞いて行けよ」
 エングの豪語を聞きながらも、ヴィンセントは防壁を完全に張る意味を含めて治癒してしまうことにした。
 とはいえ彼いn取っての治療とは、良い曲を聞かせてその気にさせることである。
 アンコールを聞かせることで、甲冑が濡れても問題無いくらいに元のテンポを取り戻す事にしたのだ。
「んじゃ、こっちは他を担当だぜ」
「あちらさんの能力は面倒だものねぃ」
 達也は紙で作った兵士を増やして陣を敷き、咲耶は雷電の壁を広げてで飛沫を撃ち落としに掛る。
 ドリームイーターは実に怪しげな奴が多い、対策して置くにこしたことはないだろう。


(「もう、ちょっと……でしょう、か」)
 あおは幻の竜にブレスを吐かせながら、ようやく焦げ目が付いて来たのを見た。
 だがコンガリと言うにはまだ遠く、倒しきるにはまだ掛りそうだ。
 既に何順か手何が過ぎているので、もう少しだとは思うのだが。
「ならば一気に削り取るのである」
「おうっ!」
 ガイストとエングは同時に動きだし、西瓜を挟み討ちにした。
 片手で引力を発生させると、サイズの問題でガイストが飛び掛かる。
 そして残る片手で殴り掛る彼の反対側から、自身が先ほど作った防壁を足場にエングが切りかかって来た。
 これでかなり削れたか? だがやられっ放しのドリームイーターではない。
『右かな? ううん、左だよ♪』
「来ますか? 例え目を塞がれ四肢を封じられようとも、私の正義はひるみません!」
 襲いかかる手拭い乱舞に、アレスは抜刀態勢で立ち向かう。
 だが彼女がくっ殺する前に、誰かがそこに飛び込んで来た。
「無駄だぜっ!」
「助かります。御礼は後ほどっ!」
 二人のディフェンスのうち、達也のカバーが間にあい手拭い乱舞をそので受け止めた。
 男の目隠しプレイなんか楽しくないので割愛するが、その間にアレスは心配性の大首領がくれたハンカチでバールの汚れをふき取っていく。
 すると今まで汚れて見えなかった、グリップに刻んであるメモリがようやく見えて来た。
「知って居ますか? 武器は両手で持った方が強いんです」
 そして片手で持って居たところを両手で握り締め、全力全壊で振り抜いていく。
 ただ真面目に、ただ杓子定規に振り抜く一撃が此処に在る。
 だが一意専心、イワシの頭も信じればプラシーボと言う。
 バールで西瓜が切れるほどの威力を弾き出すのであった。
「さっきのお返しだ!」
 達也が何も無い場所で手を動かすと、その何倍もある亀裂が敵の方へと進んで行く。
 それは籠手の霊威を拡大した力であり、殴りつけると同時に抑えつけていく。
 もちろん形の泣いてであるので、味方の攻撃を邪魔する事も無いのだ。
「今っす『楓さんにかかればこんなものっすよ!』西瓜は野菜だけどカットフルーツにしてやるっすよー」
 ここで楓は無数の刃を放り投げ、グラビティで器用に操って斬撃を浴びせて行く。
 この時の為に百円ショップで用意したお徳用包丁が、四方八方から襲いかかって調理を始めるのであった。
「ここまで来たら攻撃した方が早いかもしれねーな」
 だが、断る!
 ヴィンセントは油断は禁物だぜと、仲間への攻撃を庇った達也の傷を治療していった。
 ここまで来て大怪我しては馬鹿馬鹿。
「ちゃかぽこちゃかぽこ、このまま倒しちゃおうかねぇ」
 咲耶は雷撃を放って居たが、今度はバールに持ち替えて殴り倒す事にした。
 みんなの攻撃が外れたら、またもう一回雷撃を使えば良いだろうかと思っていたのだが、その心配は無用の様だ。
『……風が、紡ぐ、不可視の、刃。優しくも、鋭い、久遠の、詩』
 あおの声なき声が局地的な凪を複数引き起こし、それらに挟まれた場所が反動でカマイタチを作り上げる。
 決して荒ぶらぬ優しい風が、音も無く西瓜を切断して行った。
「最後の一撃、『――推して参る』これにてさらば」
 ガイストは静かな心で振り抜いて、ドリームイーターにトドメを刺すと、近くに置いていたタオルで飛沫を拭い去って行った。

「実に楽しいひと時でした……またやりたいですね!」
「んー、やっぱ被害者の子と一緒にかねぇ」
「この姿で、また驚かしては意味が無い。一足先に切り上げさせてもらう。もちろん周囲の修復を終えた後でな」
 アレスと咲耶の話を聞いて、エングは周辺の修復を開始した。
 そして無骨な姿は見せぬ方が良いと、さっさと帰還を予定する。
「……なぁ、これ食えると思うか?」
「おなかピーは勘弁っすよ」
(「……スイカにも、いろいろ、ある、のです。ね……」)
 ヴィンセントと楓が残骸の処分を検討して居ると、あおは物憂げに一歩遠ざかるのであった。
 やはりドリームイーターは、残っても残らなくても迷惑であるようだ。
「ひと段落ってところか」
「そうだの。今宵のヤマもこれ限りであろう」
 達也が煙草を取り出し火を点けると、ガイストも煙管を取り出して風下で紫煙を燻らせ帰還の途についたのである。

作者:baron 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年8月17日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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