ボーイッシュ娘の汗と涙と……。

作者:ハル


「女の人ばかりなんて、珍しいね」
「ほら、今日はレディースデイだから」
 8月某日。とあるスポーツジムでは、月に一度のレディースデイが開催されていた。この日に限り、追加料金のかかる施設利用料が半額という事もあり、多くの女性会員が集まっている。
「はぁ……はぁ……」
 頭の上で纏められた髪に、チラリを見えるうなじ。そのうなじを伝う汗は、彼女達の努力の証である。
「はーい、もう一回ね!」
「うぅ! もう無理ぃ!?」
 ダンベルトレーニングでは、半泣きになっているボーイッシュな女性の姿。それなりに負荷のかかるメニューが多数のジムだけあって、どちらかといえば活発な、ボーイッシュな女性が大半を占めているようだ。
「……引き締まった身体をした、いい女ばかりじゃないか。やはり、母体の質がよくなければ、強い子は生まれないからな~!」
 だが、唐突にジム内に轟いたのは、下卑た声色。そして、あっと言う間に黒光りした触手がジムを這い回りはじめる!
「い、いやだっ……離せ、馬鹿っ!」
「ボーイッシュ娘の汗うめぇええええ!」
 触手は好みなのだろう中性的な女性達を捉えると、全身の体液という体液をズルズルとすすり上げる。
「熱っ……そんなので触らないで! っ、んふぅ!?」
 脈動する触手は女性達の肌をまるで焼くように熱く、だが触れられれば否応なく目がトロンとしてしまっている。
「一緒に強い子を成そうじゃないか? 俺達オークに隅々まで愛されるために、今日まで鍛えてきたんだろう?」
 オークの触手は、ジムにいた女性全員に絡みつき、白く濁った液体を放出するのであった。


「……オークですか……夏ですね」
 山栄・桔梗(シャドウエルフのヘリオライダー・en0233)は、汗を拭いながら深々と溜息を吐いていた。
「最も、オークは夏だけ活発な訳ではないのですが。それでも、露出度の高くなる今の時期に最盛期を迎えると考えると、憂鬱でしかありません」
 オークに襲われた女性達の姿を自分に重ね合わせ、桔梗はブルリと身震いする。
「というのも、山之内・涼子(おにぎり拳士・e02918)さんの懸念通り、ボーイッシュ娘が好みだと自称するオークが、とあるスポーツジムに出現する事が確認されたからなのです」
 夏休みで暇な時間がたくさんある、学生多数を含む10数人程の若い女性達が、オークのターゲットになってしまっている。当然ながら皆薄着で、お腹を大胆に出したウェアを着用している女性も複数いる。
「早急に助けたい所ですが、事前避難をしてしまうと、オークの標的が別に移ってしまう懸念があるんです。予知が変わってしまうと、事件を防げなくなってしまい……」
 そのため、女性達の避難はオークの出現後に行わなくてはならない。
「なんとか、皆さんのお力で被害が女性達に向かないようにしてあげてください。現れた10体程のオークには、突出した能力はないようですので、その点はご安心を」
 とはいえ、相手はオークだ。その性質上、被害を完全に避けるのは難しい。特に、女性であるならなおさらの事。
「幸い、インストラクターの方々も女性ばかりですので、男性の目についてはあまり気にしなくていいかと。皆さんが全滅しない限り、オークが女性達に危害を加える可能性もありませんし。ただ……」
 桔梗が、腰まで届く長い黒髪の毛先を弄びながら、何やら言い淀む。その清楚な頰は、羞恥に赤くなっていて。
「今回現れたオークは、なんというか、ねちっこいといいますか、おじさん臭いといいますか」
 戦闘力は低いが、性行力は高いようだ。ある意味、そちらの方が脅威ではあるが……。
「かなりエッチなオークという事ですが、皆さんならなんとかしてくれると信じています! ジムにはシャワーがありますから、ヒールだけでは嫌だという方は、遠慮無く使ってくれていいそうですよ」


参加者
アルメイア・ナイトウィンド(星空の奏者・e01610)
山之内・涼子(おにぎり拳士・e02918)
神籬・聖厳(魔法の鍛冶屋ヒエロファニー・e10402)
黎泉寺・紫織(ウェアライダーの鹵獲術士・e27269)
レーヴ・ミラー(ウラエウス・e32349)
草薙・美珠(純白の退魔巫女・e33570)
御足菜・蓮(剣脚娘・e33882)
三枝・栞(野良メイド・e34536)

■リプレイ


「相変わらず、オークは卑怯だねー! アルメイアさんと聖厳さんもそう思うでしょ?」
「私としてはむしろ楽しみ――とっ、いけないですっ。これでは魔法少女失格ですね、うん涼子さん! オーク、許せません!」
 フローリングスペースで柔軟をする山之内・涼子(おにぎり拳士・e02918)と神籬・聖厳(魔法の鍛冶屋ヒエロファニー・e10402)。
「少なくとも、顔を見て良い気分になる相手ではないわな」
 その傍で、蒼のハーフトップに黒スパッツ姿で壁際に背中を預けるのは、アルメイア・ナイトウィンド(星空の奏者・e01610)。肩に流したおさげの毛先を何気なく弄るアルメイアは、「はい、立ちこぎで全力30秒、頑張りましょう!」と、元気よく言うエアロバイクのインストラクターの声に惹かれ、そちらに視線を向けた。
「汗をかいていた方が妖魔の気を引けると初めてみましたが、これはなかなか……!」
「私も、代謝がいいのか、汗が頰を伝う程でございますねっ……!」
 草薙・美珠(純白の退魔巫女・e33570)とレーヴ・ミラー(ウラエウス・e32349)が、インストラクターの声に応え、懸命にペダルを回転させている。
「変態汗フェチな豚さんのために、満足に汗も拭えないっていうのも、難儀な話よね」
 御足菜・蓮(剣脚娘・e33882)は新品のタオルを用意しているというのに、それを使う気配はまったくない。
 三人の細い首筋を、透明な汗がツゥーと伝う。
「汗だくのまま戦いたくはないのですが……」
 レーヴとしては、すぐにでもシャワーを浴びて着替えたいくらいだ。
「ところで、この格好、おかしくないでしょうか……?」
 ふいに、美珠が水分補給をしつつ言った。「女性しかいないのに、何故か視線を感じるのですが?」そう不思議がる彼女だが、今時ブルマを履いていれば注目されるのも当然だ。その事を蓮に指摘され、美珠の顔がカァーと赤らんだ。
「むこうもやっているみたいね」
 タオルに汗を吸わせ、黎泉寺・紫織(ウェアライダーの鹵獲術士・e27269)が呟く。その隣には三枝・栞(野良メイド・e34536)の姿もあり、ルームランナーで走っている最中であった。
「見ない顔だけれど、貴女達ここは初めて?」
「ええ、そうです。よろしくお願いしますね」
 二人はすぐ傍で走っている女性に話しかけられ、栞が応対。少し走るペースを落とす。
「見ている限り、運動は慣れているみたいね。それに――」
 女性の視線は、栞の暴れる胸元へ。「大変ね」そう苦笑する女性に、栞は肩を竦め頬笑んだ。
「こういうのを見ちゃうと、羨ましいような、そうでないような気持ちになるわね」
 次いで紫織が言うと、3人は声を上げて笑った。
 ――と、その時!
「ボーイッシュ娘は俺の嫁! ボーイッシュ娘の汗は全て俺のもの!」
 下卑た言葉を用いるオークの声が、スポーツジムに響き渡る。同時に、10体のオークから伸ばされるヌメヌメとした幾本もの触手。
「こ、こっちにこないでぇ!」
「そう言うな、一緒に強い子を成そうぜぇーー?!」
 それが若い女性客の引き締まった肢体を捉えようとした瞬間!
「貴様の相手はこっちだ!」
「出ましたね、邪悪な妖魔たち! 一般人の皆さんは避難を!」
「ぐへっ!」
 アルメイアの巧みな軌道を描く拳が、美珠が手にする神器である鏡から照射される灼熱の炎が、触手を抉り、焼き尽くす。
「私達はケルベロスです! ここは任せて、今すぐに避難を!」
 美しい舞と花びらをフワリと散らせながら、プリンセス変身をした聖厳が、女性客に背中を向けたまま魔法少女のロッドをオークに向ける。
「は、はい!」
「落ち着いて、こっちだよ! 蓮さんと栞さんのいる場所、分かるよね?!」
 粘液と触手飛び散るエロ地獄と化したジム内から、一刻も早く退避したい女性客。加速する高速の拳で触手と応戦する涼子の援護を受けながら、その場から逃れようと走り出す。だが――。
「ボーイッシュ娘と汗は一滴たりとも逃さん!」
 彼女達の容姿や、肌の上で弾む汗は、オークの気を嫌でも惹いてしまう。そう易々と逃がしてはもらえない雰囲気だ。
「汗……ね。なら、こういうのはどうかしら?」
 その時、空中をヒラリと舞うタオル。そのタオルは湿っており、紫織の汗を多分に含んでいた。
「おおおおおっ!」
 紫織のタオルに群がるオーク。あっと言う間にしゃぶりつくされるタオルに、紫織は背筋をゾワリと泡立てながらも、「混沌なる緑色の粘菌」を招来し、「今よ!」と、蓮を見た。
「避難ルートは確保してあるわ! 後、汗をちゃんと拭って!」
「蓮様にご協力を! オークは見た目以外にも、汗にも強い執着を抱いているようですので!」
 女性客に呼びかけながら、蓮が頷く。回転斬撃でオークを薙ぎはらい、美しく輝いて視線を集めようとする栞や、大柄な身体で原始の炎を放ち、女性客に安心感を与えるトコヤの力も借りて、蓮は懸命に走ってくる女性客達の身体の汗をクリーニングし、清潔なタオルを渡していく。一方、蓮自身は汗ばんだままで、女性客達が使い終わり残されたタオルもオークの注意を引くことが期待できた。
「不潔なのは……嫌です、嫌いですっ……!」
 レーヴの動きを制限しようと伸びる触手に、全身に呪文を浮かび上がらせたレーヴの顔が嫌悪に歪む。
「プラレチっ!」
 だが、役割として、逃げてもいられない。庇いに入るプラレチに負けないよう、レーヴは女性客と仲間に伸びる触手の前に身を躍らせる。
(くっ……ヌルヌルして、変なっ……匂い、ですっ……!)
 おまけに、汗を啜らせる感覚に怖気を走らせながら、レーヴは女性達の避難完了の時を息を潜めて耐えるのであった。


「きゃっ!」
 避難は無事に完了したが、その最中に受けたケルベロスの被害は少なくはない。すでに頭から溶解液を被り高ぶっている美珠の身体を狙い、その脚にオークの触手が絡まりつく。
「ひゃんっ! ……う゛ぅぅっ……やっ、だっ……そんなとこ吸われたら、もう我慢……がぁ……あっ!」
 透けて薄らと浮かんだピンクの胸部の先端に、ブブブ! と猛烈に振動する触手が押し当てられ、美珠の口からあられもない嬌声が漏れる。そして、蒸れたブルマを狙って別のオークに吸い付かれると、美珠の身体がブルリと痙攣し、オークがゴクゴクと喉を鳴らすのが分かった。
「美珠様! 今お助けします!」
 炎弾を放ちつつも怒りで狙われる美珠に、栞は天変地異の力を槍の乗せ、援護する。
「おい、お前達! あっちにも良い身体のメスがいるぞ! あの尻、きっといい子を生むに違いない!」
「やっ、舐めないで! 気持ち悪いですぅ……ひゃんっ!」
 だが、怒りの効果を受けなかったオークの触手が殺到し、栞は瞬く間に腰砕けになってしまう。体液を吸われると、背筋にゾクリとした官能が走り、それがまた汗や体液を分泌してしまう悪循環。
「旨……うめぇ!」
 自身の体液を啜る恍惚のオークの表情に嫌悪を抱きながらも、「身体が、痺れぇっ、ああっ! こんなぁっ……ふひゃっ!」栞は槍を向けることができない。
「プラレチ、行きますよ! とにかく、一体ずつオークの数を減らしましょう!」
 幸い、オークの数は他の事例と比較すればそれほど多くはない。レーヴの電光石火の蹴りとプラレチの尻尾の輪が、オークを肉塊に変える。
「んっふ、ぁ……た、立っているだけでも、脚がゾクゾクしてくるわね」
 足技を主体に戦ってきた影響か、蓮の脚は空気に触れただけでも感覚を生々しく伝えてくる。
 その感覚に堪えて、蓮はトコヤが爪を突き立てた個体へと、怨念――豚共の子種撲滅、去勢せよ! ――の籠もった超重量の斧と化した自身の脚で蹴り上げる。蹴り上げた脚は、男を終焉に導く怨念通り、オークの生殖機能である触手を容赦なく切り裂き絶命させる。
「ブフフ……! お前はあのタオルの持ち主か! その味、匂い、忘れるはずもない!」
「まったく、デリカシーってものを知らないのかしら? 一度悪夢を見せられても、懲りていないようね。ナハト、準備はいいわね?」
 紫織の前に立ち塞がるは、恐らく彼女のタオルをしゃぶりつくした個体。
 ――罪七つ、汝忘れること能わず! ナハトのブレスに会わせ、紫織が古代語の詠唱と共に結晶を放つ。それにより、眼前の忌々しいオークは始末できたが、
「っ……あ゛! しつこいわねっ!」
 いつの間にか背後に回った触手に、抱き竦められてしまう。
(ボクの馬鹿! っ……油断した!)
 数を減らせば減らしただけ、オーク戦はこちらに有利に働く。経験則からその事を知っている涼子であるが、うっかり前に出すぎ、手足をホールドされてしまっていた。
「あっ……っ、っっ……!」
 それだけならともかく、胸を、股間を、その形を手触りを確かめるように触手が蠢くのだから最悪だ。
「この女も強い子を産みそうな、引き締まった身体をしている」
 耳元で囁くオークに、うなじを伝う汗を舐めとられ、涼子の身体がビクリと震える。「ぐえ……え……」余程気に入られたのか、確実に連れ帰るために締め堕とされそうになり、涼子の意識が遠のきかけた所で。
「しっかりしやがれ、涼子! ちっ、まずい、こっちにも来やがった! 薄汚れたモンをぶっかけた次は、服も剥ぎ取ろうってか!?」
「アルメイアさんは、まずはご自分の回復を! 涼子さんは一先ず私に任せてください!」
「悪ぃな!」
「お気になさらず。あなたのキュアがあるから、優勢に戦ってこれたのですから!」
 ニッコリとウインクする聖厳が、一拍遅れて涼子に気力を溜める。それにより、涼子は触手から脱出。アルメイアも服というよりは布きれを纏いながら、自身の体勢を整える。
「んぐっ……! くそ、吸い付いてくるんじゃねえ……!! 判決死刑だ! 地獄に落ちな!」
 そして、アルメイアは返す刀でボロボロの下着の上から吸い付く触手を本体ごと槍衾で串刺しにしてしまう。アルメイアの身体から、名残惜しむようにボタリと触手が離れると、その際の刺激でアルメイアの両脚の指先がギュッと握りしめられた後痙攣し、太ももを何かが伝った。


「私の使い魔にならない? 三食エッチ付きでどう?」
「私の足の感触はどうかしら? ヌルヌルの足で踏まれて、どんな気分?」
 敵オークの減少に伴い、ケルベロス達に余裕が出てくる。半ば勝利を確信した聖厳は、見た目にそぐわぬ妖艶な笑みを浮かべながら、オークに馬乗りとなって腰を擦り付け、焦らすように手加減攻撃を繰り返している。蓮はそんな聖厳に触発され、媚薬の影響で全身に満ちる高揚感も手伝い、オークの顔の上に足を乗せながら、首をこてんと傾げて唇を舐めた。
「ブブブブッ! もっとブヒイイィィ!!」
 残ったオークは3体であるが、聖厳と蓮の玩具となり、かつ幸せそうに足裏を舐めているオークは最早いないも同然。
(……ぅ、身体の奥から、何かが……溢れそうで、壊れてしまいそうです……!)
 だが、ディフェンダーとして仲間への攻撃を肩代わりした影響で、レーヴが受けたダメージは大きい。また幼い少女は快感の色を覚えるにはいたらないが、こちらを敵と認識したオークは待ってはくれない。容赦なくあらゆる愛撫を受けた小さい身体は、未知の感覚に支配されかけていたが――。
「いい加減にしやがれ、豚野郎め!」
 アルメイアがStarlight Himmelで奏でる音色と、プラレチの羽ばたき。オークに対する拒否感からの反射的なレーヴの抵抗で星形のオーラが放つと、間一髪難を逃れた。
「よくも散々喘がせてくれましたね!」
 サキュバスだからと、相手が誰でも良い訳ではない。栞の揺れる二つの双丘を最後の記憶として刻みつけながら、オークが稲妻を帯びた槍の一撃で焼け焦げる。
「美珠さん、涼子さん、ナハトと一緒に援護するわ!」
「了解だよー!」
「悪しき妖魔を灼き尽くし給え!」
 あられもない格好の紫織、涼子、美珠が、それぞれ三方向に飛び退く。適宜仲間によってキュアされているとはいえ、その肢体には未だベットリと溶解液がこびり付き、動く度に女体の曲線を滑り落ちる。
「強い子を成すまで、やられてなるか!」
 往生際の悪いオークは、死の瞬間にも関わらず、そんなケルベロス達の痴態に興奮している。むしろ、子孫を残すという意識が強くなっている感さえあった。
 先陣を切るナハトのタックルを耐えきったオークは、紫織と美珠に電動触手を伸ばす。
「っ゛っ゛!」
「い゛あ゛っ!」
 紫織にとっては初の強烈な性感帯への刺激。美珠は一度は陥落しかけた悦楽。だが、初期より明確に弱体化した性攻撃は二人を堕とすに至らず、「御業」で鷲づかみにされた所へのブラックスライムの一撃に、触手を切り離される。
「一匹も逃がさないよー!」
 そして、今度は油断しない。残った最後の触手を躱した涼子は、全身を炙る熱を振り払うようにガントレット越しの拳を叩き込み、【壊アップ】諸共オークを粉砕する。
 そして――。
「ああああああんっっ♪」
 聖厳が、歓喜の声と共に折れそうな程細い腰を仰け反らせる。そうして、聖厳と蓮が欲求をある程度満たせば、
「もっとして欲しいって、言ったよね?」
「ブホ?」
 最後のオークは、ニコリと笑う蓮の、空の霊力を帯びた足に蹂躙され、消滅するのであった。
 その後、聖厳が皆のヒールという名目で、自身の身体をオーク以上にグロテスクな触手に変化させ、仲間達を凄まじい快楽地獄へと引き摺りこむ事になるのだが、それはまた別の話……。


「終了ー! お疲れ様でした!」
「……終わったわね」
 涼子の声がジム内に響く。その声を聞き付けて、ジムのインストラクターも数名様子を見に来たようだ。紫織も、安堵するように息を吐く。
「時期的に段々こういう方向にシフトしていきそうだな。ちっ……まぁとりあえずシャワー借りようぜ……」
「……はい、一刻も早くシャワーを帯びて着替えたいです……」
「いいですね。施設は自由に使って良いと許可をもらっているそうですが、一応インストラクターの方に聞いてみますね! 場所も分かりませんし」
 無事の定義にもよるが、ともかく誰も欠ける事無く任務は終わった。アルメイアがシャワーに行こうと提案すると、レーヴが同意し、栞がインストラクターの元へ駆けていく。
(……やってしまったわ……)
 そんな中、誘惑に負けてしまった蓮が頭を抱えていた。自身の言動などを思い返しつつ、自己嫌悪中。苦笑する美珠に、慰められていた。
 とにもかくにも、オーク退治は無事に終了したのであった。

作者:ハル 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年8月25日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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