硝子の中の天気予報

作者:雨音瑛

●憂鬱な天気、憂鬱な明日
 透明な硝子の中に形作る結晶を見て、城島・涼はため息をついた。
「明日は雨、か……」
 でも、と店内を見渡せば、涼が仕入れたストームグラスがたくさん。照明を受けてきらきらと輝くストームグラスは、手のひらに載るサイズから、30センチくらいの大きなものまで。硝子の容器もバリエーション豊富で、フラスコや瓶、球体といった形も。
「なんて明日の天気を気にしても、しょうがないか、お店はもう閉店なんだし」
 涼は立ち上がり、ストームグラスを箱にしまい始める。
 ふと聞こえた足音に振り返れば、心臓に鍵が突き入れられる。声を発する間もなく、涼は倒れ込んだ。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『後悔』を奪わせてもらいましょう」
 第十の魔女・ゲリュオンがつぶやけば、涼のかたわらからドリームイーターが現れる。それは、結晶の意匠が施されたエプロンをつけた店長のような姿をしていた。

●ヘリポートにて
 雲の色は重く、暗い。今にも雨が降り出しそうな空をちらりと見た後、香坂・雪斗(スノードロップ・e04791)がヘリポートに集ったケルベロスたちに告げる。
「硝子の中の液体や結晶の状態を見ることで天気予報ができる道具――ストームグラスの専門店が襲われたんやって」
 その言葉にうなずき、ウィズ・ホライズン(レプリカントのヘリオライダー・en0158)は続ける。
「店が潰れて後悔している店主がドリームイーターに襲われ、『後悔』を奪われた。『後悔』を奪った第十の魔女・ゲリュオンは姿を消しているが、『後悔』を元にして現実化したドリームイーターが事件を起こそうとしている」
 現れたドリームイーターによる被害が出る前に撃破をする、というのが今回の依頼だ。ドリームイーターを倒せば、被害者も目を覚ますという。
 戦闘となるのは状態異常が厄介な攻撃をするドリームイーター1体のみで、配下などはいない。近づいてきた人を客として店の中に引き入れ、強制的にストームグラスを見せて殺すような行動をする。
「この時、ストームグラスを見て心の底から嬉しがった場合は見逃してもらえる場合もある。しかし一般受けしない店のため、普通の人ならば殺されることが多いだろうな」
 店内にはさまざまな形をしたストームグラスが置いてあり、自由に見ることができる。この店での戦闘になると、ウィズが説明する。
「君たち以外の客はいないため、人払いは不要だ。また、店に乗り込んですぐに戦闘を仕掛けることもできるが、客として入店し、ストームグラスを心亜kら楽しめば、ドリームイーターは満足して戦闘力が減少する」
 そのほか、満足させてから倒した場合、意識を取り戻した被害者の後悔の気持ちが薄れ、前向きに頑張ろうという気持ちになる、という効果もあるようだ。
「情緒ある天気予報って素敵やと思うんけどね。みんな、協力よろしゅうね」
 と、雪斗は頭を下げた。


参加者
ベルカント・ロンド(医者の不養生・e02171)
ヴィ・セルリアンブルー(青嵐の鎧装騎兵・e02187)
アバン・バナーブ(過去から繋ぐ絆・e04036)
香坂・雪斗(スノードロップ・e04791)
輝島・華(夢見花・e11960)
クララ・リンドヴァル(鉄錆魔女・e18856)
ベラドンナ・ヤズトロモ(ガラクタ山のレルヒェ・e22544)
イヴリン・アッシュフォード(アルテミスの守り人・e22846)

■リプレイ

●硝子の並ぶ店
 ドアの閉まる音で、店内の硝子が揺れる。続けて、中の液体と結晶も。
 ずらりと並べられたストームグラスを前に、アバン・バナーブ(過去から繋ぐ絆・e04036)は目を丸くする。
「マジかよ、こんなちっちぇえのに明日の天気が判るのか!?」
 地底暮らしの長かったアバンは、天気などおかまいなしに育った。地上に出て2、3年経った現在も、テレビや冷蔵庫の無い洞窟暮らし。そのため天気予報を見る機会はなく、無防備に出かけては出先で土砂降りに遭遇したことが何度もある。
 さまざまな大きさのものから、アバンは手のひらサイズのものを見つける。中にある結晶は、一部が沈殿し、一部は星のようにふよふよと漂っている。すかさず店長をつかまえ、質問を。
「なあ、この状態はどんな天気を示してるんだ?」
「雨の予報ですね。この結晶が見えるときは、傘をお持ちになると良いですよ」
 偽の店長に言われつつも。
(「俺、天気予報なんて見ないし……」)
 と、アバンは腕組みをするのだった。
 香坂・雪斗(スノードロップ・e04791)と共に来店したヴィ・セルリアンブルー(青嵐の鎧装騎兵・e02187)は、店内に見知った顔を発見した。
「やぁ、イヴリンこんにちは。どんなの買いに来たの?」
「いや、この店が何の店か知らないんだ。ヴィと雪斗が店に入っていくのを見かけてな。これが全部ストームグラスというものなのか?」
 イヴリン・アッシュフォード(アルテミスの守り人・e22846)は軽く手を上げて挨拶し、店内を見回した。
「イヴリンも来てたんやね。素敵なの沢山あるよ!」
 雪斗が笑みを向け、自身が気に入ったものを指差す。雫型や筒型のほか、天井から釣り下げる球形のものなど。
「ストームグラス、前々から興味あったんよね!」
「ほう、色も形もさまざまなのだな。天気はどのようにして見ればいいんだ?」
 二人に問いかけ、イヴリンは自身の知識を深めてゆく。
 他のケルベロスたちに混ざって、クララ・リンドヴァル(鉄錆魔女・e18856)も感嘆の声を上げる。
「まぁ、お洒落! 色んな形のストームグラスがたくさん……」
 うなずきながら、照明に照らされる硝子を眺めてゆく。微妙な差異こそあるものの、全てが同じような結晶を形作っている様子は、まるで一種の奇跡を見せられているよう。
(「……“嵐の器”ですか。魔術の実験器具みたいなものを想像しましたけど、どうやら純粋な自然科学の産物のようですね。なるほど、興味深いです」)
 考えつつ、クララは近くを通った偽店主へと話しかける。
「底に溜まった結晶みたいな模様、これで明日のお天気がわかりますのね? わたし、はじめてで」
「はい、そうです。ストームグラスを知らない方もまだまだ多いですからね、気になることがあったら遠慮無く聞いてくださいね」
 偽店主がクララに説明するのを横で聞きながら、ベルカント・ロンド(医者の不養生・e02171)は興味深そうに初めてのストームグラスを見てゆく。
「専門知識がなくても天気予報ができるなんて素敵ですよね。……ところで、一番小さい商品を紹介してもらえないでしょうか? 同じ機能を持つなら小さい方が可愛らしいと思いまして」
 穏やかな笑みを浮かべるベルカントにうなずき、偽店主は指先でひとつのストームグラスを摘まんだ。ベルカントの手に落とされたそれは、ビー玉ほどの大きさのストームグラスだ。
 意外なほどの小ささは可愛らしく、また硝子の中で結晶が舞う様子は美しい。
 家で待つ恋人に一つ買って帰ろうか、と考えながら、占い師が持つの水晶玉のようなストームグラスにそっと触れた。

●硝子の中のお気に入り
 ストームグラスを見るのが初めてではないのは、ベラドンナ・ヤズトロモ(ガラクタ山のレルヒェ・e22544)と輝島・華(夢見花・e11960)。
「ずっと自分でも作ってみたいと思ってたんだけど……やっぱりねぇ、製品ほど素敵な容器の形が自分では揃えられなくてね。やっぱり雫型のガラスのがいいなぁ……」
 言いながら、ベラドンナは雫型のストームグラスを集めたコーナーに移動する。
「今日は雨だから、小さな結晶が沈殿してる。この結晶が雪みたいで、ほんと綺麗」
 天気管という名前も素敵だと、ストームグラスに見入るのだった。
 自身の所有するストームグラスの写真を見せながら、華は偽店主に質問をする。
「この子と一緒に並べたいのですけれどお勧めの品はありますか?」
 写真に写るのは、電球型のストームグラス。名を「Aeonian」といい、去年の誕生日にもらったものだ。
 偽店主はふむ、と考え込んだ後、アンティーク調のランタンを華に手渡した。照明部分がストームグラスとなっているものだ。
「わあ、素敵ですね」
 華は微笑み、喜んで購入する。その後は、ストームグラスの仕組みや、入荷した商品へのこだわりを問う。仕事としてはもちろん、華本人もとても興味があるためだ。
「自分の部屋で天気予報ができると思うとわくわくするね!」
 雪斗が店内のストームグラスに目を輝かせてくるりとその場で回れば、ヴィが微笑んでうなずく。
「グラスの結晶で天気が判るなんて不思議で面白いね」
「俺、インテリア用の大きいのと持ち運びできるサイズのが欲しいなぁ。液体に色付いた物もあるんかな? あ、ヴィくんの部屋にはこれが合うかも?」
 あれもこれもと忙しそうにはしゃぐ雪斗を眺め、ヴィは差し出されたストームグラスを手に取った。
「お、これいいなぁ。一つ買っていこうかな?」
 銀色のフレームに収まった、とてもシンプルなストームグラス。商品につけられたタグには、「安定感もあり、初めてストームグラスを購入する方にもおすすめです」と書かれている。
 それにしても、とヴィは硝子ごしに店内を見る。
「本当、色々あるんだね。
 色んな形や大きさのストームグラスがあって、見ていて飽きない。それは他の仲間も同じようで、無言でストームグラスを眺めている者も多い。そして、そんなケルベロスの様子を満足そうに眺める偽店主の姿も。もう少し満足させておこうと、ヴィは偽店主に問いかける。
「自宅の棚に置くにはどんなものがいいかな?」
 部屋はこんな感じで、と説明し、おすすめを紹介してもらう。でしたら、と、笑顔の店主は店内の一角へヴィを案内した。
 店内をひとめぐりしたイヴリンは、小さく息を吐く。
「なんて浪漫に溢れた品物なのだろう。魔法のようだが魔法じゃない。やはり科学が一番ロマンチックだ」
 イヴリンは地球儀を模したストームグラスをゆっくりと回し、動く結晶に目を細めた。

●硝子の外の戦闘
 緑色の液体の中に、結晶が沈殿している。同じ色をした目にその様子を映しながら、雪斗はため息をついた。
「閉店してまうの残念やけど……『後悔』で終わって欲しくないな」
「後悔で終わっちゃうなんて、もったいないよね」
 同意するヴィに、クララもうなずく。
「ストームグラス専門店『天象』……折角素敵な名前のお店ですのにこのまま終わって欲しくはありませんわ」
「実際に触れれば魅力を感じる人は沢山おるんちゃうかな?」
 雪斗の言葉に身を乗り出すのは、ベラドンナ。
「うんうん! せっかく専門店に出会えたのに! ほんとワークショップして、カフェしてくれたら通うし! あと、ストームグラスはもちろん。その原理がわかるような本とか、気象学の本とか? そういうのも置いてあると、素敵だと思うんだけど……。店長さん、本気で考えてくれないかなぁ……」
 ストームグラスは本当に憧れだったと、ベラドンナも盛大にため息をつく。
「うちのお店でも扱いたい……」
 そうつぶやいたところで、ベラドンナは思い出したように偽店主を探して挙手した。
「あ、あと小さなガラス瓶のストームグラスペンダント欲しいのですが、ありませんか」
「はい、ありますよ。少々お待ちくださいね」
 応える店長の顔には、満面の笑み。戦闘を仕掛けるにはちょうど良い頃合いだろう、雪斗とヴィは拳をつきあわせた。
「今回も皆を守ってね!」
「もちろん。雪斗、今回も頼りにしている!」
 ヴィと視線を交わし、雪斗は店長の背中に向けて砲弾を撃ち込む。しっかりと狙いを定め、店内のストームグラスを壊してしまわないように。
「気ぃつけて戦わんとね」
 振り返った偽店主は、ようやく事態に気付く。客として招き入れた彼ら彼女らがケルベロスである、ということに。
「ならば、こうです!」
 偽店主が指し示すは、イヴリン。しかしイヴリンの前にヴィが立ち塞がる。
「誰も倒れさせはしないぞ!」
 腕に纏わり付く氷をそのままに、ヴィは両手の鉄塊剣で偽店主を斬りつける。偽店主の傷口からこぼれると同時に、イヴリンがヒールドローンを展開する。
「ありがとう、ヴィ」
「今回の俺は盾役だからね。任せてよ」
 応え、ヴィは大きくうなずく。
 続いてアバンが拘束で回転し、偽店主へと体当たりをする。
「”不変”のリンドヴァル、参ります……悪夢よ、蔓延れ」
 クララが手繰るは魔導書のページ、呼び出すは混沌なる緑色の粘菌。偽店主に浸食させ、魔導書を閉じる。
 静謐に満ちた所作をするクララとは対照的に、ベラドンナは偽店主への怒りを露わにしていた。
 店に被害を出さないように、商品に攻撃をぶち当てないように。なぜならば。
「ヒールできるって言っても、なんか嫌だ! ていうか暴れんな! 商品割ったら、呪うからね!」
 言い切り、魔法の矢を大量に放つ。そんな主をちらりとだけ見て、ボクスドラゴン「キラニラックス」は光と熱の属性をヴィにインストールした。
 さらに、華の展開する雷壁が前衛の前で輝く。
「さぁ、共に夢の中へ」
 口元に手を寄せてそっと息を吐くのは、ベルカント。歌うような囁きは風を喚び、白い薔薇の花弁を舞い散らす。夢のような光景と芳香は、前衛を守るものとして作用する。
 効果のほどを確認するベルカントの視線の先には、数枚のポスターが。晴れ、雨、曇、嵐を示すストームグラスの様子が、まるで絵画のように並んで貼られている。
「あまり嵐は来てほしくないですけれど、嵐の予報はとても綺麗なんですねぇ」
 ベルカントは微笑み、視線を似せ店主へと戻した。

●硝子に見る明日
 偽店主の繰り出す攻撃に合わせ、ベルカントと華がヒールを施す。懸念されていた状態異常も、その数は微々たるもの。ケルベロスたちが、心からストームグラスを楽しんだおかげだ。
 仲間の様子をつぶさに確認していた華も攻撃に移ろうと、偽店主の位置を確認。次いで、華の掌の中に、花弁が生まれた。
「さあ、よく狙って。逃がしませんの!」
 花弁たちが動きだし、偽店主を切り裂く。
 身構える偽店主にクララが駆け寄り、魔導書を両手で開いて突き出した。
「あの……これ、お返しします」
 クララが言うが早いか、突如魔導書に牙が生え、歯音を立てては偽店主に食らいつく。
 その隙に味方を癒すのは、ベルカント。白いローブが翻り、癒しの薬液が後衛に降り注ぐ。
「手厚い回復、痛み入る」
 イヴリンが礼を述べ、素早く竜語魔法を詠唱した。偽店主に竜の幻影が襲いかかり、身体の端々に炎が灯される。
「滅びの王国より、記憶を呼び起こす。火刑台の主。狂気の松明よ」
 ベラドンナの言葉に呼応して、竜の尾が現れた。黒煙に乗って訪れる災厄は、容赦なく偽店主へと襲い掛かる。
 よろめいて立ち上がる店主は、嵐を呼び起こす。
 前衛のケルベロスを切り裂く嵐。しかしヴィは雪斗を、華はアバンを守り切る。
「ほんま頼りになるなあ、ヴィくんは。でも、無理は禁物やからね?」
 返答を待たず、雪斗は偽店主の正面へと出た。
「降ってくるよ。キミを切り裂く、冷たい雨が」
 瞬間、偽店主の頭上に無数の氷柱が現れる。容赦なく降り注ぎ、斬りつける氷柱の雨。
 身体の端々を氷柱に撃たれる偽店主を、ヴィの青い目が捉えた。
「計画ヲ実行スル」
 起動、実行は一瞬。極小のブラックホールが偽店主の背後に生成され、取り込まれたエネルギーがヴィの体力へと変換される。
「見せてやるぜ、俺達の絆!」
 アバンも畳みかけようと、拳を青白く輝かせた。叩き込んだ一撃で偽店主は吹き飛び、バックヤードへと続くドアに背を打ち付けた。ずるりと落ちた偽店主はそのまま動き出す事無く、輝く結晶となって砕け散った。
「俺たちの勝利だな。さて……できれば記念に買って帰りたいな」
 アバンが店内のストームグラスをちらりと見て、つぶやく。
 ケルベロスたちの配慮のおかげで、店内のストームグラスは無事だ。
 クララは長手袋を脱ぎ、ふわりと落とした。
「罪のない道具……羨ましいです。ええ、本当に」

 ヒールを終えたケルベロスたちは、寝かせられている本物の店主、城島・涼を起こした。
 華が抱き起こすと、涼はゆっくりと瞼を開いた。
「良かった、涼さんは無事やね」
 と、雪斗が安堵の息を漏らす。
「あれ、僕は……?」
 戸惑う涼に、ケルベロスたちはドリームイーターが起こした事件であることを説明した。
「そう、だったんですね……ケルベロスのみなさん、ありがとうございました」
「こちらこそ、素敵なもの沢山見させてくれてありがとう! ストームグラス、好きになったよ!」
 雪斗がぺこりと頭を下げると、柊の花が揺れた。
「このストームグラス、大事にしますね」
 ランタン型のストームグラスを見せながら、華が優しく言葉をかける。
「ストームグラス、とっても興味がわきました、ありがとうございます。もしお店を再開されるならガラス細工やアクセサリーを一緒に置いても素敵かもしれませんね。応援しています」
 笑顔で告げるのは、ベルカント。華も同意し、提案する。
「こんなに沢山のストームグラスが見られて私、とても感激致しましたの。このストームグラス達が日の目を見ないのは勿体ないですの。例えばネット通販とかで今後も売る事は出来ませんか?」
「私はストームグラスというものがあるのを知らなかった。再開するなら宣伝などに協力したいものだ」
「うん。いつか、店を再開して欲しいな」
 イヴリンとヴィも、涼を励ます。
「あのさ、あのさ」
 と、仲間たちの間から顔をのぞかせるのはベラドンナ。
「ストームグラスって自分でも作れるものだけど……薬品を手に入れるの面倒なんだよね。だから、月一とかでいいから体験教室とか開けないかなぁ。あとストームグラスはインテリアとしても素敵なんだから。店内の一角でちょっとしたカフェとかあったらきっと流行ると思うよ」
 励まされ、さまざまな提案を受け。涼は、ゆっくりとうなずいた。この店はいったん閉店になるが、またどこかでストームグラスの店を開きたい、と。
 気付けば、店内に置かれたストームグラスは、いつしか晴れの予報を示していた。

作者:雨音瑛 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年8月19日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 3
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