ケルベロス大運動会~跳べ!サバンナの空へ!

作者:青葉桂都

●世界経済を立て直すために
 度重なる『全世界決戦体制(ケルベロス・ウォー)』の発動により、世界経済は大きく疲弊していた。
 経済再生を期して行われるのは、かつてインドで開催されて好評を博した大アトラクション、ケルベロス大運動会!
 超人たちの競演、もっとも危険なアトラクションの祭典が再び行われるのだ。
 第2回の大会が行われるのはケニア。
 アフリカの地にて、世界中のプロモーターたちが危険すぎて実行を断念した『ハイパーエクストリーム・スポーツ』の嵐が吹き荒れる!
 ……そういった内容の説明を石田・芹架(ドラゴニアンのヘリオライダー・en0117)は淡々と語った。
「大会についてはすでに、多くのケルベロスの皆さんがご存知でしょう。螺旋忍軍との戦いでお疲れかとは思いますが、どうかご協力いただけますようお願いします」
 くだんの忍軍との戦いもまた、世界経済を疲弊させた一因となっている。これもまた、後始末の1つと言えるかもしれない。
「ここからが本題になりますが、大運動会では前夜祭のようなイベントが行われます」
 芹架は改めて説明に入った。
 前回の大会でもこういった前夜祭が行われたことを覚えている者もいるかもしれない。
「今回はサバンナの動物たちとケルベロスの皆さんで運動会を行うことになりました」
 ケニアの人々にケルベロスの身体能力を伝えるとともに、大運動会の宣伝を行うのが目的となっている。
 また、当日会場まで行けない市民にも運動会の様子を感じ取ってもらう意図もある。
 実施されるのは前日である8月11日だが、現地の交通機関は運動会に備えて十分に整備されているので翌日の参加にはなんら支障はない。
「部門はいくつかありますが、私からご案内させていただくのはハイパー・ジャンプパフォーマンス競技会になります」
 ジャンプ力で有名なマサイ族の戦士による模範演技に続いて、ケルベロスたちにもそれぞれ趣向を凝らしたジャンプパフォーマンスでケニアの人々にアピールしてもらう。
 膝を曲げずに跳ぶマサイ・ジャンプを参考にすると、現地の人にアピールしやすいかもしれない。もちろん、あえて別の跳び方を選ぶのは自由だ。
「動物と対決するのも、たぶん楽しんでもらえるでしょう」
 たとえばキリンと木の上の葉っぱを取り合ったり、ヒョウとどちらが高いところまで木に登れるかを競うなど。
 インパラと単純なジャンプ力を競うのもいいが、パフォーマンスという点ではちょっと地味かもしれない。
「その他、面白い対決を思いついたら提案していただいて構いません」
 対決の相手はケニアに生息する動物限定だ。
 なお、言うまでもないがあくまでジャンプであって飛行するのは反則である。
「ケニアの人々と交流したり、サバンナの動物と触れ合うのは、皆さんにとっても楽しい経験となるのではないかと思います」
 どうぞ振るってご参加くださいと、芹架は頭を下げた。


■リプレイ

●マサイの戦士を越えていけ
 サバンナには多くのケルベロスと観客たちが集まっていた。
 マサイの戦士たちによる模範演技が始まった。
 濃い褐色の顔に笑顔を浮かべ、つま先の力と足首のバネで跳ぶ彼らのジャンプは、一般人としては非常に高いと言っていいだろう。
 ひときわ高く飛びあがった者がいた。
 いや、彼はマサイの戦士ではない。ドールイ・ガモウの跳躍は、マサイの戦士たちよりも頭1つどころか体1つ分以上も高い。
 地獄の炎を両脚から吹き上げ、ひときわ高い跳躍を見せてドールイは演技を終えた。
「さすがはケルベロス、素晴らしいジャンプだ」
「あんた達もなかなかスゲェもんだったぜ。次は仲間たちのジャンプも見てもらおうか」
 ドールイが仲間たちを示す。
 傭兵団である旅団『銀の腕』からは多くのメンバーが参加していた。
「皆の歓声や応援が僕の力になる、良ければ力を貸してほしい」
 ルージュ・ディケイは観客たちへと告げ、動き出した。
 高々と跳躍した彼女は周囲に蒼い炎を撒き散らす。
 あたかも蒼い薔薇の花弁が散るかのように、炎は彼女の周囲から散っていく。
 大きな拍手と共に彼女は着地した。
「ん、ルージュ、すごいの!」
「ありがとう、フォン。君のほうも期待しているよ」
 憧れの眼差しで見上げてくるフォン・エンペリウスにルージュは微笑み返す。
 狐少女もマサイ族にならって膝は曲げなかった。
 代わりに、蒼い炎を灯した尻尾を動かし、反動をつけて跳ぶ。
 回転しながら上昇した少女は、尻尾を振りあげて炎をさらに上空に飛ばし、花火のように炎が舞う中で着地して見せた。
 続いて新体操のリボンを手に跳んで見せたのはフィー・シンクレアだ。
 リボンが輪を描き、あるいはジグザグに折れ曲がり、少女のジャンプに合わせて踊る。
 大きく投げ上げたリボンが空中で美しい幾何学模様を描いたかと思うと、フィーはそれを空中でキャッチして見せた。
「楽しんでもらえたかな? ボクは楽しかったよ!」
 フィーに観客たちがまた大きな拍手で応じた。
 動物たちの準備を待って、いったん『銀の腕』は演技を切り上げた。
 代わって進み出たのは、今度は2人組だ。
 リーズレット・ヴィッセンシャフトと瑞澤・うずまきのコンビは……。
 ……数分後、温まった空気が冷えたのを挽回しようと必死になっていた。
 大木をパチンコに見立てて跳ぼうとしたが、雄大な大地とキスすることになったのだ。
「えへん! おほん! さ、さっきのナシ! もう一回!」
「うんそう! こっちが本番!」
 リーズレットはスプーンのように削りだしておいた大木をシーソー状に岩へ乗せた。
 地面についている側にうずまきが乗る。
「さぁ、いけー! グルグル号ー!」
 別の岩を勢いよく乗せると、てこの原理でうずまきの体が空へと舞い上がる。
「や……ったぁ! 飛んだ!」
 空気は盛り上がったもののの、次の瞬間リーズレットは空中でもがくように腕を動かしているうずまきを受け止めるべく走り出す羽目になったのだった。

●HANABI
 続いて現れた面々は、チーム【岬】のメンバーたちだ。
 最初に跳んだのは鉄・千。
 何の変哲もないジャンプ……と思いきや空中で最終決戦形態に変身して見せた彼女に喝采の声が上がる。
 華麗に着地した彼女は、高らかに叫ぶ。
「熊猫応援団、整列!!」
 パンダとレッサーパンダの幻影たちが仲間を、そして他のケルベロスを応援し始める。
 如意棒を手に進み出たのは盛山・ぴえり。棒高跳びの要領で高々と跳躍する。
 佐久田・煉三らの技でさらに高度を稼ぐことも考えていたが、グラビティは手加減して放てるものではない。
 危険だし、仲間に攻撃したら普通にドン引きされるだろう。
 ただ、ぴえり本人は色とりどりの爆発を起こして自らを彩ると、ダイナマイト変身で空中にポーズを決めた。
「……今、ぴえりんは輝くスタァに……!」
 煌めく星となったぴえりの声が地上に届いた。
「まあ楽しくやろうと思ってたんですが皆さん思ったより本気ですねー……こうなったらこっちも頑張りますか」
 久遠・征夫は呟くと、手に虹色の絵の具をつけた。
 仲間に頼んで、空中で大きな布を広げてもらい、虹の輝きをまとって彼は跳躍した。
 何度も飛びあがり、布に絵を描いていく。
「ふぉ、征夫は絵描くのか、おもしろ……これ、千かっ!?」
 なにを描いているのか分かったところで千が驚きの声を上げ、喜びのあまりまた熊猫応援団を呼び出していた。
 描き終えた布を広げたまま、ドラゴニアンたちが地面に降り立つ。
「どう盛り上げるか悩んでいたが、どうでもよくなった」
 アジサイ・フォルドレイズが神崎・晟に話しかける。
「目立つぞ。ケニアジャンプリスペクトで」
「伝統的なケニアジャンプとは一体……?」
 晟の疑問を後ろに、最初の模範演技を手本にしてアジサイは何度も跳躍を繰り返す。
 十分な高度を稼いだところで、背筋をしっかり伸ばしたまま宙返りや横回転を始めた。
 ケルベロスにはシュールな絵面に見えたかもしれない。けれども、ケニアの人々は手を叩いて喜んでいた。
「なるほど、わからん」
 疑問符を浮かべながら、晟は逆立ちをしてみせる。
 腕の力だけで回転を加えつつ飛び上がり、空中で炎の息を吐き出した。
「これがジャパニーズHANABIだ!」
 力強い断言に、ケニアの人々は歓声を上げた。

●動物たちとの共演
 ピンク色の髪を持つ2人の女性が、向かい合って立っている。
 ノーザンライト・ゴーストセインとフィーユ・アルプトラオムだ。
 密着する2人の姿はまるで抱き合っているよう……いや、実際2人は恋人同士なのだ。
「フィー……みんな、見てる」
「ええ。魅せつけて飛びますわよ♪ しっかりお姫様抱っこで私を抱き抱えてくださいね、落としたら駄目ですわ♪」
 抱き合ったまま2人は跳ぶ。
 ジャンプの頂点で、空中を蹴ってさらにジャンプ。そこから、ノーザンライトはフィーユをさらに投げ上げた。
 観客たちがどよめく。
 着地したノーザンライトは、フィーユを受け止めるために両手を広げる……けれど、受け止めた瞬間、彼女は尻もちをついた。
 覆いかぶさる形になった瞬間――フィーユが思わず唇を恋人に重ねる。
 ただ、それ以上のことをする前にノーザンライトは気づいた。ここが昼間のサバンナであり、さらには『銀の腕』のメンバーを始めとした多数の知り合いがいることに。
 声にならない悲鳴を上げ、彼女はフィーユの手を引いて走り去る。
「あらあら、まぁまぁ♪ 恥かしがる事ありませんのに、うふふ♪」
 去っていく2人を観客たちは茫然と見送った。
「ん、あの2人も参加してたんだね」
「そうですね。最後まで見ていけばいいのに。玖々乱さんの挑戦、はじまるみたいです」
 フォンの言葉に、エドワウ・ユールルウェンが言った。
 大会も半ばを過ぎ、動物たちを使った演技が行われ始めていた。
 玖々乱・儚が見据えているのはサバンナのジャンプ王というべき動物、インパラだ。
 走るインパラを指さすと、彼は力強くサーヴァントに声をかけた。
「よし、てれ! 行ってくるのだ」
 本人じゃないのかと、観客たちがつんのめる。
 しかし、テレビウムは主の命令に従って全力でインパラを追いかけて、跳躍してインパラの背に飛び乗って見せた。
 続いてエドワウがゾウの鼻にリンゴを乗せる。
「ゾウさん、急なスカウトでしたが、よろしくおねがいします」
 長い鼻を使って、ゾウはリンゴを高々と持ち上げる。
 エドワウはその場で跳躍して手を伸ばす……が、背の伸び切っていない少年の手は、リンゴまでわずかに届かない。
 けれど、二度目の挑戦で少年はリンゴをしっかり手に取った。
「おれとゾウさんのパフォーマンス成功です」
 観客たちの拍手が少年とゾウに向けられた。
 走ってくるバッファローの群れに突っ込んでいくのはクオン・ライアートだ。
 ジャンプ一番、先頭のバッファローの背に乗ったかと思うと、赤毛の戦乙女はさらに跳躍して次の一頭の背に飛び移る。
「ふっ、はっ、これはっ、思った以上にっ、ヤバイ! なっ、だがっ」
 宙返りを混ぜて跳躍を繰り返すケルベロスの姿に観客たちも盛り上がりを見せていく。
 そこに、黒髪の青年が現れた。
「動物とジャンプ――なんで分ける必要があるのか。動物に協力してもらってジャンプすればいい」
 日影野・燦はキリンに乗って現れると、長い首をうまく利用してアクロバティックに飛び回り始める。
 だが、その活躍を黙って見ている者ばかりではなかった。
 ゾウに乗って現れたのはバン・トールマン。
「目立ちたくは無いですが、舐められっぱなしで終わるってのも嫌いなんですよね」
 高低差も利用した忍ジャンプを披露するバンと、燦の視線が交わって火花を散らした。
 キリンの首を利用して高く飛ぶ燦。
 ゾウの鼻を伸ばして高く飛ぶバン。
 互いに、狙っているのは相手をさらに足場にすることだ。
 少しでも高く伸ばそうとする2人の足と足がぶつかりあい、さらに高く飛んだ2人に観客は歓声を上げた。

●楽しい音楽と共に
『銀の腕』の面々に続いて、ひときわ大きなキリンを神白・鈴が連れてきた。
「サンキュー、姉ちゃん。それじゃ、サポートも頼むぜ!」
 弟の神白・煉が如意棒を手に不敵な笑みを見せた。
 頷いた鈴は炎を身にまとった弟を見送る。
「レンちゃん、自信満々だったけどほんとに飛び越せるのかな。如意棒まで使ってるしいけるよね?」
 ちょっと不安にかられつつも走っていく弟を見やる。
「いくぜ、これが俺の最高のジャンプだ! 伸びろ蒼星狼牙棍っ」
 ケルベロスの棒高跳びは、キリンの高さをやすやすと越えて見せた。
 だが、煉のジャンプはそれだけでは終わらない。二段ジャンプでキリンを眼下に見下ろすほどの高さへ少年は跳ぶ。
 とはいえ飛行できるわけではない彼にはこれが限界だ。重力にひかれて落ちていく。
 その前方に氷の華が現れた。鈴が空中に放ったグラビティの氷壁だ。
「はぁぁっ! おらっおらっおらぁっ! これがケルベロスの力だっ!」
 蒼い炎が狼の姿となり、少年の拳と蹴りが氷の華を空中で打ち砕いた。
 サバンナに降る氷の雨に、観客たちが感嘆の息を吐いた。
 天狼姉弟に続いて、ギターを手に現れたのは、マサムネ・ディケンズだ。
「前夜祭は楽しくいかなきゃね!」
 ギターをかき鳴らして注目を集めると、彼はジャンプし始める。
 踊りながらのジャンプは高さこそ他の者たちにかなわないものの、興奮した観客たちは曲に合わせて体を動かし始める。
「ゾウにはファンファーレっぽくパオーンって鳴いてもらおうかな?
 アフリカンバッファローは貫禄があるね。
 イボイノシシも一緒にジャンプしよ。
 イワハラックスは動きが素早い!
 カバは……動きが遅そうだけど、まぁそこで見てて。
 そしてケニアといえばやっぱりシマウマ!
 一緒にジャンプしないとシマウマの縞をぐるぐる取っちゃうぞ!
 ライオンは……なんかちょっと怖そう」
 楽しげな歌詞に合わせて、ゾウが高らかに鳴き声を上げた。
 跳ねまわりながら、マサムネは一緒に来ているはずの恋人を目で探した。
「シャルフィンはジャンプって上手だったっけ?」
 目が合ったシャルフィン・レヴェルスは、おそらく必死に跳んでいるようだった。
「俺のジャンプが上手かって? 見ての通りだが?」
 真剣な顔で魚のように跳ねている恋人を、マサムネはなんとフォローすべきか迷った。

●インプロ・ライフの楽しいジャンプ
 次の演技が始まる前に、マサイの戦士たちへ1人の少女が近づいた。
 金色の髪を持つ少女は大きく両手を広げている。
「抱っこ! Hug! Umarmung! Piga! Abbraccio! Etreinte! Omhelzing! えっと、ぎゅー!」
 マー語でどう言えばいいかわからず、ミルティ・レイリスは様々な言葉でアピール。
 戦士は意を察し、満面の笑みを浮かべて頷くと少女の前にひざまずいた。
「光栄です、偉大な戦士よ」
 少女の体をしっかりと抱きしめる。こめた力の分だけ親愛の情が伝わると考えているのか、その腕には力がこもっていた。
「次はミルティたちの番だから、楽しみにしてね!」
 元気よく告げた少女の背後では即興演劇を楽しむ人々が集まった旅団『インプロ・ライフ』のメリーナ・バクラヴァが準備をしていた。
「太陽の笑顔でピース♪ お次は獲物を仕留める鷹の荒々しさでーー!!」
 彼女はその場でジャンプして見せた。
 これで終わりかと観客たちが戸惑う中、近づいてきた付喪神・愛畄がメリーナへと2本のロープを投げる。
「ミュージック、スタート♪ 本番開始でーすよ!」
 鳴り響く音楽に合わせて、ロープの一端を手にしたまま愛畄が手拍子を始める。
 観客たちも手拍子に加わったところで、メリーナと愛畄は2本のロープを回し始めた。
 呼び声に答えて、軽快にロープの中へ飛び込んだのは虎丸・勇だ。
 それは、ダブルダッチと呼ばれる縄跳びだった。ジャンプの中に様々な動きを取り入れることもあるが、ケルベロスがやるとなればそれもただ事では終わらない。
 ライドキャリバーの協力も得て高く跳び、あるいはバック転を決めて見せる。
 猫に変身したフワリ・チーズケーキがその頭上に飛び乗った。
「フワリをのっけてジャンプしてほしいにゃあ」
「ああ。ほーら、行くよ!」
 フワリも加えた3段ジャンプに、猫の少女が大はしゃぎ。
 さらに蓮月・莉音が加わって跳び始めたその上を、ミルティがボクスドラゴンと共に高々と跳んで越えていく。
 ぐるぐると回転しながら、ミルティもまた縄跳びのメンバーに加わった。
 激しい動きでも縄に引っかかることがないのは、ケルベロスたちの運動能力はもちろんのこと愛畄がうまく調整していることも大きい。
「世界にはただ跳ぶ以外にも、こういうジャンプ遊びがあるんですよー! ほらほら!」
 メリースが縄を回しながら観客たちに呼びかけた。
「スピードアップでーすよ♪ 皆さん、ついて! これるかなー!!」
 加速する縄の間を跳びながら、彼らは莉音のボクスドラゴンを次々にパスし始めた。
「トルゥティ、虹さんゴーゴー♪」
 主の言葉に答えて、ドラゴンが水属性のブレスを吐くと、虹が周囲に浮かぶ。
 勇と交代した愛畄が高速連続ジャンプを披露すると、次はメリーナが莉音と交代した。
「メリーナおねーちゃーん!」
 フワリが、ミルティが、メリーナに抱き着く。
 2人の少女を抱えたまま、回転しながらジャンプして、観客たちへアピールする。
 少し趣は違ったものの、彼らのジャンプは人々に受け入れられたようだった。
 愛畄の呼びかけに答えて、ケニアの人々もダブルダッチに加わり始める。
 別の場所では、晟の持ち込んだ線香花火を楽しんでいる人もいた。
 楽しげな声が響く中、大運動会の前夜祭は続いていった。

作者:青葉桂都 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年8月12日
難度:易しい
参加:29人
結果:成功!
得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 2
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