●赤頭巾からはた迷惑なパーティのお誘い
「はぁ……。あたしってば、どうしてこう……」
ハロウィン一色に彩られた駅前を、とぼとぼ歩く女子高生。
彼女は今日、学校で誘われたハロウィンのパーティーを断ってしまったのだ。
本当は行きたい。
去年も、一昨年も行きたかった。
「せっかく衣装も作ったのに……」
今年の分もまた、タンスの奥で眠り続けることになるのだろうか。
それでも、恥ずかしい。
普通のパーティーでも気後れするのに、まして仮装でなんて。
「はぁ……」
「――ふふっ」
少女が何度目かのため息をついた時。
いつの間にか現れた赤い頭巾を被った少女が、手にした鍵で女子高生の心臓を一突きする。
「ハロウィンパーティーに参加したい……ですか。その夢、かなえてあげましょう。世界で一番楽しいパーティーに参加して、その心の欠損を埋めるのです」
怪我は無く、けれど目覚めることもなく。
倒れ意識を失った女子高生の横に、彼女の夢から作られたドリームイーターが現れる。
頭にはカボチャの被り物、そしてミニスカートの魔女衣装。
全身モザイクの体に少女が作っていたものとそっくり同じの衣装を纏ったハロウィンドリームイーターは、そのまま駅前の騒がしい夜の中へと消えていったのだった。
●これも祭りを盛り上げる余興ナリ
「藤咲・うるる(サニーガール・e00086)が調査してくれたのですが、日本各地でドリームイーターが暗躍しているようです」
集まったケルベロス達に告げるのは、セリカ・リュミエール。
いつも真面目な彼女のそばでハロウィンらしいものといえば、飲み物として用意された期間限定ジュースくらいのものだ。
「今回出現しているドリームイーターは、ハロウィンのお祭りに対して劣等感を持っていた人で、ハロウィンパーティーの当日に一斉に動き出すようです」
ハロウィンドリームイーターが現れるのは、世界で最も盛り上がるハロウィンパーティー会場――つまり、鎌倉のハロウィンパーティーの会場だ。
「みなさんには、ハロウィンパーティーが開始する直前までに、ハロウィンドリームイーターを撃破して欲しいのです」
敵はデウスエクス、ハロウィンドリームイーター一体。
攻撃手段は三つ。
モザイクをぶつけられた者は、仲間がお化けに見えて攻撃してしまうという『イタズラな夢』。
モザイクをぶつけられた者は、標的がお菓子に見えて攻撃の手が鈍るという『お菓子な夢』。
受けた傷を、モザイクのお菓子を食べて癒す『Treat de treatment』
「全て理力を用いた攻撃です。また、どれも対象となるのは一人のみですが、イタズラな夢は遠くまで届きますのでご注意ください」
そこで一息入れようと、秋限定だというかぼちゃジュースを飲んだセリカは――。
濃厚どろりな喉越しと炭酸にむせつつ、それでもなんとか説明を続ける。
「ハロウィンドリームイーターは、ハロウィンのパーティー開始と同時に現れます。
ですので、実際のパーティーが行われるより前に、みなさんでハロウィンパーティーが始まったように振る舞うことで標的をおびき出すことが出来るでしょう」
もちろんパーティなのですから、楽しそうにしなければいけませんよ。
そうセリカの忠告が続く。
「ハロウィンを思いっきり楽しむためにも、ニセモノのパーティーを思いっきり楽しくして――ええと、とにかく、しっかりとキケンは取り除いとかないといけないよね!」
途中あやしいところはあったものの、とにかく結論に達した夏川・舞はそう言ってやる気十分な笑顔を見せるのだった。
参加者 | |
---|---|
レクシア・クーン(ふわり舞う姫紫君子蘭・e00448) |
シルフィディア・サザンクロス(この生命尽き果てるまで・e01257) |
シンク・マリス(シャドウエルフの巫術士・e01846) |
春宮・たんぽぽ(夢見るわたぼうし・e02183) |
月影・敬(地球人のウィッチドクター・e04133) |
大首・領(秘密結社オリュンポスの大首領・e05082) |
湖月・カイリ(弾丸舞手・e07699) |
リュコス・リルネフ(肉食系食べ盛り銀狼・e11009) |
●ジュースとお菓子を召し上がれ。ドリームイーターさん以外ね
「多くの人々が楽しみにするハロウィンのためにも、この任務は失敗できませんね」
気を引き締めて、真面目に、思いっきり楽しみます。
そんな風に意気込みを見せるのはレクシア・クーン(ふわり舞う姫紫君子蘭・e00448)。
呪装帯を使い可愛く綺麗なミイラの格好をした彼女が用意したのは、料理を乗せるための大きなテーブルと、地面にかかりそうなくらいの長さのテーブルクロス。
武器を入れておいて、標的が現れたらすぐに取り出し戦闘に入れるように、という配慮がされているのだ。
「ハロウィン、絶対に成功させたいです……」
シルフィディア・サザンクロス(この生命尽き果てるまで・e01257)が小さく、けれど固い意志を見せる。
マカロン、ゼリービーンズ……色とりどりなお菓子を用意し、折り紙で飾りを作りとパーティーを盛り上げるために頑張った彼女は、残念ながら囮のパーティーには参加しない。
見つからないように会場外で物陰に隠れつつ、ドリームイーターがやって来たら奇襲をかけるつもりなのだ。
「これで準備は完了かなっ♪」
「フハハハ……我が名は、世界征服を企む悪の秘密結社オリュンポスが大首領!!
さぁ、ハロウィンパーティーとやらを征服しよう(楽しもう)ではないか」
コック姿のアイドル――の仮装をして飾り付けをしていたリュコス・リルネフ(肉食系食べ盛り銀狼・e11009)。
一仕事終えて満足げな彼女の声に被せるように、常時ハロウィンの仮装をしているような大首・領(秘密結社オリュンポスの大首領・e05082)が高らかに名乗りを上げる。
表向き尊大な彼の発言と共に、ドリームイーターをおびき寄せるためのパーティーが始まったのだった。
「Trick or treat! お菓子をくれないとイタズラしちゃうよ♪」
そう言って手作りのハロウィンクッキーを差し出すのは、リュコス・リルネフ(肉食系食べ盛り銀狼・e11009)。
「自信作です、皆さん食べてくださいっ」
「お家からジュースと、ママの手作りのパンプキンケーキを持ってきたのよ」
レクシアが差し出したのは、リンゴとカボチャのムースケーキ。
食べるのも作るのも好きなレクシア手製の逸品だ。
チャイナ服に、額にお札を貼り付けキョンシーの仮装をした春宮・たんぽぽ(夢見るわたぼうし・e02183)。
彼女が笑顔で差し出すパンプキンケーキは、子供受けのいい可愛らしい形に、大人も楽しめるやさしい甘さである。
「ケーキおいしい~♪ 甘くてふわふわ~♪」
食欲旺盛なリュコスはとろけそうな笑顔を浮かべ、みんなが持ち寄ったお菓子に舌鼓を打つ。
テンションが高まった彼女は、流行のアイドル曲を歌い踊りだす。
キョンシーらしく両腕を前に伸ばしてぴょんぴょん跳ねていたたんぽぽも、音楽に合わせてくるくる踊る。
楽しそうにしていれば、それだけドリームイーターを引き寄せられるのだ。
しっかりと遊びながらも、本分はけっして忘れてはいない。
「おびき出すなら派手にしなくっちゃねっ♪
踊るだけじゃつまんないし、いっちょここは曲芸撃ちでもしちゃう!?」
たんぽぽママのケーキで腹ごしらえを終えた湖月・カイリ(弾丸舞手・e07699)は、スリットがガッツリ入ったドレスに、お化けカボチャの大きなバレッタという装い。
ドレスの内に仕舞っている二丁拳銃を取り出し、くるくる回しつつ空き缶を宙に浮かし続ける。
準備を手伝ってくれたライゼル・ノアールと佐藤・みのりも、パーティーの賑わいをさらに増すために参加し、ジュースとお菓子を楽しんでいる。
「……お祭りごとを壊されるのは正直腹が立つね。
……しっかり倒してパーティーを楽しみましょうか。
……ね、藍」
「きゅきゅいっ!」
喧騒から少し離れた場所で静かな雰囲気を保っているのは、シンク・マリス(シャドウエルフの巫術士・e01846)。
神楽舞の装束を纏った彼女が傍らのボクスドラゴンに声をかけると、藍の方も心得たとばかりに鳴き声を上げる。
「お嬢様、ジュースのおかわりはいかがですか?」
「……いえ、結構です」
吸血鬼の執事という格好らしく振舞う月影・敬(地球人のウィッチドクター・e04133)に、男性が苦手なシンクは思わず硬い声で返してしまう。
「ご用がございましたら、お気軽にお申し付けくださいね」
そんな彼女に、にっこりと笑顔を向ける敬。
女性陣が多い集まりだから彼女達が楽しく過ごせるようにと頑張る彼は、本物の紳士かもしれない。
「フハハハ……皆なかなかやるではないか!」
負けてはおれぬと張り切るのは領である。
彼はこのパーティーを本気で楽しみ、楽しみ――すぎて、既に『何か本来の目的があったような?』という疑問すら遠い彼方なのである。
「あ~、おいしい物がいっぱいで、歌にダンスに仮装パーティー……。これは毎日でも大歓迎だねっ♪」
うんうん頷く夏川・舞も同様、同類である。
おバカ二人である。
――だが、そんなにまで盛り上がっているのが幸いしたのだろうか。
ようやくお目当てのものがやって来た。
モザイクの体にミニスカ魔女衣装。
頭にはお化けカボチャ――間違いない、ハロウィンドリームイーターだ。
「ギギ、ギ……」
会場に入ったドリームイーターは、楽しそうに踊るリュコスに釣られたのかふらふらとステージへ近付いていく。
「デウスエクスがここに何のようです? まさか、ゴミ屑の分際でお菓子が貰えると思いました?」
そこへ、後ろから近づいたシルフィディアが冷たい声をかける。
その格好は、フルフェイスですっぽりと頭部を隠し、肌も見せない戦闘用。
普段のおどおどとした様子とは真逆の、地獄の業火を思わせる容赦の無さである。
「年に一度のハロウィンだもん! 楽しい時間を邪魔なんてさせないよ!」
「お菓子もお化けも、まとめてゴミ箱直行なんだからっ!」
リュコスがびしっと指を突きつけ、カイリもヒーロー好きらしい勇ましい言葉をぶつける。
「フハハハ……なるほど、これは面白い余興だ。どれ、私も大いに盛り上げてやろうではないか!」
領はあくまでも勘違いしたまま、高らかに宣言する。
このように一部で認識の行き違いはあるものの、兎にも角にもドリームイーター討伐が始まったのだった。
●モザイクのお菓子の味はいかが?
「リュコスさん!」
「うん、いくよ!」
頷いたリュコスが、満月のような光の玉をレクシアへ放つ。
光を浴びたレクシアは、裂帛の気合と共に攻性植物の蔓触手をドリームイーターへ伸ばす。
浅い。その体を捕らえるには至らなかったものの、強化された触手の一撃はむき出しのモザイク腕にぶつかり、確かな痛手を与える。
「……続きます」
巫術服の上に白衣を羽織り、戦闘準備の整ったシンクがケルベロスチェインを伸ばす。
「……無慈悲なる白銀の抱擁を、その身に受けなさい」
初撃から全力。
白銀の絶対零度が作り出す冷気がドリームイーターの足元から立ち昇り、回避も許さず氷柱へと閉じ込める。
「素晴らしい衣装がそれでは台無しです。
変わることはできるのですから、紛い物には退場してもらいましょう」
仮装の影響で伊達男化している敬が、氷から抜け出したかぼちゃ頭の動きをおさえようと雷をほとばしらせる。
「ギッギギギィッ!」
激しい連続攻撃を受けたドリームイーターが苦し紛れに、近付いてくるケルベロスへ向かってモザイクを放る。
「お、お化けっ!? ――大丈夫、殴って倒せないものはこの世に無いっ!!」
「悪者の洗脳に負けちゃダメだよっ!」
『イタズラな夢』の餌食になった舞が味方に向かって攻撃を仕掛けようとするのを、カイリがオーラによる治療でなんとか止める。
「貴様には鉛玉のほうがお似合いだ……死ね!」
これ以上はやらせない。
デウスへクスへの恨みをこめた、シルフィディアの主砲一斉発射。
容赦の無いその攻撃は、躱されこそしたものの、相手の体勢を大きく崩すことに成功する。
「今のうちに攻撃力を上げていくのよ」
ドリームイーターの意識がこちらに向いていないうちにと、たんぽぽがチャイナな衣装の袖から取り出した魔導書を広げて脳細胞強化の詠唱を行う。
「フハハハ……我がサーヴァントのミミックよ
ディフェンダーにて、『ガブリング』で捕縛せよ!」
高らかな笑い声と共に領が指示を下し、それを受けたミミックが噛み付き攻撃を仕掛ける。
「並びに、『オリュンポス戦闘員』よ!
ハロウィンパーティーの食卓などに被害が及ばないよう迷惑かけずに、この出し物を足止めせよ!」
オリュンポス戦闘員。
領がそう呼ぶ黒い人型のエネルギー塊が無数に現れ、ドリームイーターへと向かっていく。
「ギィィィィイイ!!」
ドリームイーターが金切り声を上げて威嚇する。
いくらかの痛手は与えたものの、このパーティーの主賓はまだまだ満足してはいないらしい。
戦いは第二ラウンドへと進んでいく。
●お菓子は食べるもので、殴るものじゃないからっ
「フハハハ……中々やるではないか! 面白いぞ!」
領はモザイクを受けたことによる悪影響を、高笑によって消し飛ばす。
「癒しの雨だよ、頑張ってね」
さらに治りきらなかった傷は、駆けつけたベルフェゴール・ヴァーミリオンが回復してくれる
だが、そうこうしている内に次弾の準備を終えたらしく、ドリームイーターはさらなるモザイクを飛ばしてくる。
「危ないっ!」
レクシアを狙ったモザイク塊。
彼女の回避が間に合わないと感じたリュコスは、その身を挺して盾となる。
「……ん? んん! おっきなカボチャプリン! いただきまーす!」
ドリームイーターのモザイク攻撃『お菓子な夢』を受けたリュコスは、攻撃態勢に入っていたことも忘れ無防備にドリームイーターへと近付いていく。
「リュコスさんっ!」
破鎧衝。
レクシアがドリームイーターの魔女衣装に傷をつけ、その注意と敵意を自分に引き付けることでリュコスへの追撃を阻止しようとする。
「……藍!」
「きゅいっ」
シンクの指示を受け、ボクスドラゴンの藍がブレスによって服の傷を広げてさらに標的を変更させようとする。
「させないのよっ!」
さらに動きを止めようと放ったシンクの猟犬縛鎖に重ね、たんぽぽが時空凍結弾を撃ち込む。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
そうして稼いだ時間を使い、駆け寄った敬が緊急手術によってリュコスの治療を行う。
「ウイルスだよっ!」
ケルベロスによる攻撃の手は止まらない。
傷を重ねたドリームイーターの回復を抑えようと、カイリが殺神ウイルスを散布したのに合わせ。
「お菓子のかわりに地獄の炎を喰らえ!」
シルフィディアが、生命力を奪い取る地獄の炎弾を撃ち出し追い打ちをかける。
苦痛に叫びを上げるドリームイーターの動きは、戦闘開始時に比べて明らかに鈍い。
どうやら、この悪趣味な余興の幕引きもそう遠くはないようだ。
●Trick → treat
「私の怒りをその身に刻め……」
シルフィディアは地獄と化した両腕を晒し、禍々しい刃に変えての斬撃によってドリームイーターを追い込んでいく。
「フハハハ……私直々の一撃を喰らうがいい!」
そこへ領による達人の一撃が襲いかかり。
たんぽぽが放つオーラの弾丸、シンクによる熾炎業炎砲と藍のブレスが勝負を決めにかかる。
地味に舞も、螺旋の力を溜めた掌打を命中させている。
「踊れ弾丸舞い散れ命!」
回復を行おうとしたドリームイーターの動きに先んじ、カイリがかぼちゃ頭へと銃弾を撃ち込む。
「――はい、これで治療完了ですね」
「あ、ありがとうございます」
ついさっきまで『お菓子を攻撃するなんて私にはとても……!』などと言っていたのを思い出したのか、少し恥ずかしそうに礼を言ったレクシアは。
「リュコスさん!」
傍らのリュコスへと声をかける。
「うん! 二人ならどんな相手にだって負けないよッ!」
「ええ、力をお借りしますッ!」
頭のかぼちゃも魔女衣装もぼろぼろとなり、自身も倒れる寸前。
それでも他者の夢を奪おうとするのをやめないドリームイーターに、二人が間合いを詰める。
「噛み砕け雷獣の顎、汝は怒れる暴虐の覇王。堕天の鉄槌。神を卑に落とす雷速の牙。打ち穿て! 雷天鎚衝ッ!」
リュコスの雷天鎚衝――雷化した体による音速超えの突きと、上空からの落雷の同時攻撃という大技に合わせてレクシアが放つのは、地獄の炎。
獄炎で再現した『リュコスの大型バトルガントレットとウェアライダーの身のこなし』で、ハロウィンドリームイーターへ襲い掛かる。
二人の攻撃が決定打となり、ついにドリームイーターはその動きを止める。
「わぁ……っ」
崩壊していくモザイクの最後の一欠片が消えた時、ぽむっと弾ける音とカラフルな紙吹雪が周囲に舞う。
そうして現れたのは、中に色とりどりのキャンディがいっぱい詰まった大きなお化けかぼちゃのオブジェ。
「これ、は……」
「食べられるんでしょうか?」
恐る恐る、あるいは嬉々としてキャンディを口に運ぶケルベロス達……。
「……美味しい、です」
シルフィディアの顔が思わずほころぶ。
どうやらこれで、今回の騒動は一段落を迎えたようだった。
●さぁ、パーティの始まりだ
「せっかく作ったパーティ会場、できればお姉さまも一緒に楽しみたかったのよ。
お姉さまの素敵な衣装を眠らせるのはもったいないの!」
たんぽぽが残念そうに言うが、こればかりは仕方ない。
これから被害者の所へ行って、この鎌倉まで連れ出すというのはさすがに難しい。
せめて自分達だけでも楽しみ、被害者の女子高生にはハロウィンのお菓子などをお土産にするのがいいだろう。
「お、美味しいお菓子……渡します」
シルフィディアも控えめに声を上げる。
手作りのお菓子に加え、彼女の夢から生まれたお化けかぼちゃのオブジェとキャンディを土産話と一緒に渡すのも悪くない。
「フハハハ……それでは、私達の作り上げたパーティーを心ゆくまで堪能しようではないか!」
結局、最後までドリームイーターとの戦いをパーティーの出し物だと思い込んでいた領は、内心の後悔を隠しつつ普段通りに尊大に振舞う。
会場内は戦闘により荒れてしまったが、敬をはじめとした面々によりしっかりと修復済みである。
ヒールの際に少々ファンタジックになってしまったが……ハロウィンにはむしろ相応しいかもしれない。
こうして、騒がしく楽しいハロウィンパーティーの灯りが十月最後の夜を鮮やかに照らすのだった。
作者:紫堂空 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2015年10月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 6/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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