ケルベロス大運動会～サバンナ最速に挑む

■リプレイ

●前夜祭開幕
「さあ、始まるぞ。みんな、出よう」
　アメリア・ウォーターハウス（魔弓術士・en0196）が、幕を上げる。
　目も眩む光を払えば、そこはケニア。サバンナ高地に組み上げられた、競技会場。中央には巨大スクリーンも建てられ、犇めく観客たちが、２３人のケルベロスたちを迎える。
「やっほー！　ギャラリーの皆ーっ、見てるー？　前夜とか関係ナシ！　体力温存も禁止だよっ！　僕達も目いっぱい輝くから、皆も一緒に輝こうっ！」
　暁星・輝凛（獅子座の斬翔騎士・e00443）が意気込みを述べると、観客たちは喝采を送りながら腕を振り上げる。
　共に来た【喧嘩仁義】の、巽・真紀（竜巻ダンサー・e02677）とフィオ・エリアルド（鉄華咲き太刀風薫る春嵐・e21930）も思わず笑みをこぼす熱狂ぶりだ。
　その隣では、尾守・夜野（ライアー・e02885）が細い目を輝かせながら、綾小路・鼓太郎（見習い神官・e03749）の袖を引いている。
「あ、トムくん来てるよぅ！　ムーくんも人がいっぱいで喜んでるねえ！」
「トムさん……流石、サバンナ最速に特化した素晴らしい造形美。全く勝てる気がしませんね！」
　チーターとインパラは目をぱっちりと開き、ケージの中でぴょーんぴょーんと飛び跳ねている。シマウマのみ、気合の鼻息を吐き鳴らして。
（「会場の音響は観客側に向いていて、こちらはそれほどやかましくない。動物たちへの配慮か。ジーナちゃんが漲っているのは、シマウマ生来の気性かな」）
　そんなことを考えていた紗神・炯介（白き獣・e09948）の隣では、リモーネ・アプリコット（銀閃・e14900）が呟いて。
（「一時はローカストと決着をつけるべくケルベロス・ウォーを世界に宣言した私ですが……その私が彼らを受入れ、親交を深める事を改めて宣言すれば、きっと……」）
　その時、にこやかな声が炯介とリモーネを呼び留めた。
「あ、いたいた。二人とも参加するのね！　アタシはハードル走で本気出すけど、応援もさせてもらうわよ！」
　走り寄るのは、リリー・リーゼンフェルト（耀星爛舞・e11348）。猫の耳尾のアクセサリーに、龍柄のコートという派手な出で立ちで。
「ねえ、これ見て！　ジャンプが足りない時はこのネコ耳バッテリーでテールアンカーを動かしてバネにすれば、高いハードルも飛び越えられるわ！　ルールの範囲内なら、勝てばよかろうなのよ！」
　彼女は先の戦で積まれた忍者への悪評を掃うべく、人一倍張り切っている。忍者らしい容赦のなさに満ちて、自信満々に胸を張った。
　ちょうどスクリーンにその笑みが映った時、やってきた職員がにこやかに言う。
「あ、競技中に機械やグラビティで有利を得るのは反則です。身に着けるのみでね」
「あ、はい……」
　始まる前にオチた。
　おかげで会場は沸いたけれど、ルールは無慈悲だった。

●短距離走
　スポーツウェアに身を包み、スパイクシューズを軋ませて、ミスティアン・マクローリン（レプリカントの鎧装騎兵・e05683）が身構える。見据えるは、しなやかな獣。
（「あれがトムくん……可愛くて大きな猫にしか見えないけれど、その瞬発力は私たちにも劣らない、最速の獣……！　負けませんよ！」）
　その緊張は、張り詰めた糸のように。
『スタート！』
　そしてスタートゲートが開き、番犬たちが一斉に飛び出した。刹那、リードを取ったのはミスティアンら九人。
（「……っ、速い！」）
　チーターが、風の如く先頭へと食い込む。隣を走るは、鼓太郎。
（「先の戦の忍軍たちにも劣らぬ速度……！　しかし、此度はただの遊びに非ず、皆々様が胸に思いを抱き相争うこの時もまた戦……！　全力疾走、やってやりますとも！」）
　応援席からは、夜野が並ぶ一人と一匹に喜びながら声を上げる。
「鼓太郎さんも、トムくんも、全力を出して楽しんでー！　お互いにベストを尽くすんだよぅ！」
「ええ……！　トムさん、勝負です！」
　鼓太郎が無理矢理に速度を上げ、チーターを振り切って先頭に立つ。会場は驚愕の歓声を上げ……そこで、鼓太郎は己の脚に引っかかって、盛大にこけた。
『ああー、惜しい！』
　黒神・狼無（黒狼は愚者へと変わる・e18699）は、オウガメタルで四肢をコーティングし、四足の走りで爆走する。
（「一人脱落……か！　時速１００キロを超える勝負……厳しいな。流石にチーターだけある。四足同士の闘いでは……向こうが有利か……！」）
　だが彼の走りを、応援席に浮かびあがった泳ぐ昇龍の姿が支える。
「頑張れ、狼無ー！」
『おお！　安海・藤子（道化と嗤う・e36211）選手の応援パフォーマンスに、会場からため息が漏れます！』
　その煌めきに合わせ、一人の娘が先頭集団の中で輝きながら、コース脇の樹を足場に鮮やかな三段跳びを決める。その名は、月見里・ゼノア（鏡天花・e36605）。
『これはスタイリッシュだ！　ゼノア選手、まさに風の如く！』
「ええ！　私達はなにかに支配される事なく自由に生き、思うがままに空を翔ける……！　目指すは、遥か遠くのあの地平線！　皆様方本日はご照覧あれ、草原を駆け抜ける自由の風を！」
　先頭集団に段々と速度をあげていく。僅かずつ開く差。逢魔・琢磨（迫りくる三十路の影・e03944）は、それでも叫んだ。
「たとえ負けが確定した試合であっても……俺は！　俺達は絶対に諦めないッ！　皆の応援があれば、俺達は何度でも魂が肉体を凌駕し続けます！」
　無言のままに不屈の意気込みを見せつけるミスティアンも含め、彼らは決して後方集団に呑まれることなく食い下がる。
『トムくんと並ぶ白い猫は……園城寺・藍励（孤高なる白猫・e39538）選手だ！　亡くなった親友の分まで走ると語ったその気持ちが、力となったか！』
（「希望という未来……戦いのない平和な時代を目指して。全力で……！」）
　大声援の中、不利な四足の闘いで藍励は走る。最後まで渾身で挑む番犬たちの闘志に、歓声は高まって。
　遂に、集団から抜け出したのは……。
『三名、抜け出たー！　トムくんさえ追い付けない！　チーターの獣人、チーディ・ロックビル（天上天下唯我独走・e01385）選手！　神門忍者の究極の忍、神門・柧魅（孤高のかどみうむ缶・e00898）選手！　そして、リモーネ選手の三名だ！』
　先頭三人、ぎらつく視線が一瞬の交錯を見せる。これが、最後の数秒だ。
（「へっ……いい舞台だ。ケーザイがどーの大運動会でハシャギてーの、今はそーいうのは全部置け。同胞どもよ。今はただ、俺様の走りをその目と耳に……！　そして俺様の名を魂に焼き付けろ！　俺の名は、チーディ・ロックビル！　これが宇宙最速だッ！」）
（「速いな。音も置き去りの勝負。だがオレは頂点……つまり一位だ。サバンナの猫にも仲間にも、速さで譲るつもりはない！　見ていろ、オレという究極が世界を震撼させるところを！」）
（「アリアンナ、それにローカスト達……！　見ていてください！　今日の私は暴走機関車！　誰にも止めさせません！」）
　空間が縮むかのような一瞬、瞬脚を爆発する。チーヂィは隕石のように足を燃やし、柧魅のマフラーは彗星のように棚引いて。リリーの声援がリモーネの背を押し、ほとんど並んだまま、三人はゴールラインをぶち抜いた。
　振り返った巨大スクリーンには。
　一位、リモーネ・アプリコット。
　二位、神門・柧魅。
　三位、チーヂィ・ロックビル。
　そう、表示されたのだった。

　第一種目は、終わった。
　すがすがしく走り終えたゼノア、ミスティアン、鼓太郎たちがトムくんと触れ合いながら健闘を称えあい、藍励は応援してくれた民衆へ礼を述べる。
　表彰台に乗った三人は、カメラに囲まれてインタビューされていた。
　この勝利をローカストたちにと語るリモーネを中心に、チーヂィと柧魅は誰かの為に走る奴に栄光を譲ってやったんだと笑ってみせる。
　そして競技は、二種目へと移っていく……。

●ハードル走
　これは、空中で魅せる者たちの競技。番犬たちは、ランダムな距離で配された二メートルを超える特殊ハードルを軽々と跳び、跳ねるインパラを追う。
「いいぞ！　上位集団だ！　その調子！」
　応援席で『頑張れ、藤子！』と墨書かれた白旗を振り回すのは、狼無。
　藤子はブーツで花を飛ばしながら華麗に跳ねて手を振って見せる。
「今年、二度の脅威を退けられたのはみんなのお陰よ！　目一杯、楽しんでいってね！　あたしたちもほら、思いっきり楽しむわよ！」
　豪快な応援と麗しいパフォーマンスに、観客は魅入られたように声を上げる。オルトロスのクロスと共に、藤子は応援と息を合わせてハードルを超えていく。
『先頭集団の後方、並走するのはパーフェクトなおきつねさん、神宮司・早苗（御業抜刀術・e19074）選手と、その想い人、ルルド・コルホル（恩人殺し・e20511）選手です！』
　必死に追いすがる早苗に、僅かにリードを取ったルルドが笑みを投げる。
「勝っても負けても盛り上がりゃ良いとは言うけどよ、やっぱり勝負するなら負けるより勝った方が気持ち良いよな？」
「ああ！　こ、こら待て！　ケニアの市民諸君！　わし、恋人と負けた方が罰ゲームって約束しとるから、勝たせてくれ！　絶対じゃ！　なんならルルドのこと妨害しても構わんから！」
「どうした、早苗？　俺に負けたらテレビの前で愛を叫んでもらうんだから、そのつもりでな？」
　慌てふためく早苗に、観客たちははやし立てる感じで声を上げる。
　その先ではリリーが、やけっぱちな表情で飛び跳ねていた。龍の外套は脱ぎ捨て、サーバル柄の迷彩に猫耳尻尾でケニアの自然をリスペクトして。
「ふんっ！　このくらいのハードル、素でも楽勝よ！」
　場を賑わせつつも全力で走り抜く、少しずれた健やかさに声援は多い。
　隣を走る炯介が、口の端を僅かに綻ばせて。
（「完全に面白い人枠だけど、本人は知ってか知らずか忍者への悪印象は払拭出来てるようだね。さて、まさか動物と競争することになろうとは想像だにしなかったけど、これもケルベロスの仕事だ……僕も頑張ろう」）
　炯介は浅葱色の羽織を翻し、鞘走らぬよう刀を押さえて跳ぶ。袴の裾を翻して着地すれば、ブーツから放った花びらと、観客席から黄色い声援が降り注いで。
『おお、藤子選手とはまた赴きの異なる美麗な舞です！　さあ、彼らの先を行くのはムーくんと並ぶトップランカー四名です！』
　それは【喧嘩仁義】の三人と、キサナ・ドゥ（イフェルスの信管・e01283）。だが今この場で居並ぶ者は、全員が同志にして好敵手だ。
（「……インパラの速度と瞬発力は、オレのはるか上を行くかもしれん。周囲の三人も、さすがの気迫。だが……仮に劣ったとして、それは勝てないってことをじゃない。オレはここで、それを証明してみせる！」）
　キサナはポニーテールに縛った髪を揺らして、渾身の跳躍を見せ。
（「ケルベロスだとか人間だとか動物だとか関係ねえ！　すげえシャープな脚の形してんな、ムーくんよぉ！　地球生命のタフさを感じるぜ！　さあ、イイ勝負にしようぜ？　単純なバネじゃ負けるなら、オレはオレの土俵で、魅せる勝負よ！」）
　真紀はハードルを飛び越えざまに足技で宙を抜き、観客たちに流し目を送り。
（「敵は四本脚……人が元々持ってる力を引き出して、人ならではの動きで超えてみせる！　ヴォルトに、ツーハンド、そして更にモンキーヴォルト！　ここで最後に……リバースヴォルト！　一人のランナーとして、人の技で……！」）
　フィオは宙に跳ね飛ぶと、身体を捻ってみせる。背中向きにハードルを飛び越え、回転着地を披露して。
（「みんな、見惚れちゃいそう。躍動する姿が、本当に綺麗……だけど！」）
　輝凛も強豪たちの争いの中で笑みをこぼして。
「っへへ、そうじゃなきゃ！　目いっぱい楽しんで走り切るだけだよね！　僕達、今めっちゃ輝いてんじゃない？」
『四名が遂にムーくんを抜いた！　抜きんでるのは、誰だー！』
　決着をもたらしたのは、意外にも応援席からの叫びだった。
「L・O・V・E・キッサッナッ！　ＬＯＶＥＬＯＶＥ、キサナさぁぁぁぁぁぁん！　この応援の一言一句ッ！　届けッ！　キサナさんの力になる為にッ！」
　大スクリーンに映し出されるのは、喉が貼り裂けんばかりに叫ぶ琢磨の姿。突如として画面いっぱいに響いた恋人の声援に、空中にいたキサナが顔も真っ赤に叫ぶ。
「キャーーー琢磨ーーーッ！　大スクリーンで何言ってんだよおおおぉぉぉ！？」
　その激しい愛の叫びに感化された観客が一斉に沸き立つ。
「俺……！　ポニテール萌えだけど……その前にキサナさん萌えなんだッ！」
『だから何だと問うのも無粋な声援に、キサナ選手の速度が上がったー！　今、もつれ合うように……ゴールイン！』
　転がるように着地する四人。
　そして大スクリーンには……。
　一位、キサナ・ドゥ。
　二位、暁星・輝凛。
　三位、フィオ・エリアルド。
　そう、表示されたのだった。

　激しい闘いが、また一つ終わる。表彰台の傍では【喧嘩仁義】の三人がそれぞれの健闘をたたえ合い、キサナは照れながらも琢磨へ向けてピースをして。藤子やリリー、炯介は、微笑みながら拍手を送る。
　……ちなみに。
　早苗は結局はカメラに囲まれ、ルルドへの愛を叫ぶ羽目になったという。

●長距離走
　それは短・中距離を雌伏し、力を温存した者たちの輝く場。気性の荒い草食獣、シマウマとの長距離走。
　会場を出て長距離コースを折り返す番犬たちを、ジープのカメラが追跡する。
『さあ、後半です！　短・中距離で力を出し尽くした選手たちから抜きんでて、ジーナちゃんの周囲に残っているのは四人！　並んで走る、マサムネ・ディケンズ（乙女座ラプソディ・e02729）選手とシャルフィン・レヴェルス（モノフォビア・e27856）選手は、恋人であるお互いの為に走るとのことです！』
「イエーイ群衆の皆さん見てるうー？」
　マサムネは、汗を拭ってカメラに手を振った。その様子を見て、シャルフィンがふっと笑みを漏らして。
「マサムネ。お前はいつも明るくて、輪の中心にいるよな……俺はそれを遠くから眺めているだけでよかった。たまに頼ってくれればそれだけで十分だった。けど……」
　息を切らして、シャルフィンが俯く。マサムネは苦しい中でも肘でつついて、彼の視線を自分に向けて。
「……シャルフィン。俺は君のことが好きだ。愛してる、世界中の誰よりも。世間知らずでぼんやり屋さんで天然ボケ。それでいて年上のパパみはカンスト！　いつも自分よりもオレの事を考えてくれている君が……俺は一番好きなんだ！」
　じゃあ、君は？　その瞳が、問い掛ける。
「……こんな事、こういう時しか恥ずかしくて言えないがな。誰が何と言おうと、俺の世界にはマサムネしかいない。愛してる、マサムネ」
　二人は、はにかんで拳を付き合わせ、並走する。当然、会場は黄色い悲鳴で埋め尽くされ、大いに盛り上がっていく。
　そして遂に、エニーケ・スコルーク（鎧装女武・e00486）を筆頭に、先頭集団が会場まで戻ってきた。
『圧倒的な強さを見せ付けるエニーケ選手！　その脚が今、ジーナちゃんを抜き去った！　逃げ切りなるか！』
（「私は……自分の人生を駆け抜けようと亡き父に誓いました。見ていてください。貴方の娘が駆け抜ける姿を……！」）
　だが食い下がる、小さな影もある。尾守・夜野。シマウマの隣で、もはや息も絶え絶えながら。
（「ああ、もうちょっとのはずのゴールが、あんなに遠い……みんな、限界が近いのに、頑張って走ってる……ぼくは……もう」）
「夜野さん！　ゴールはもうすぐです！　まだいけます！」
　その声は、鼓太郎。はらはらしつつも、会場から全力で声を張り上げる。
（「鼓太郎さん……そうだね。ぼく、ジーナちゃんに負けるんじゃなくて、弱い自分に負けそうだった。そんなのは……嫌。後一歩……足を出せば、まだ……」）
　少年の全霊の走りが、観客たちの胸を打つ。そこに追い付いてきたシャルフィンが、隣のマサムネの背を叩いて。
「俺は……限界だ。でも、お前はまだ行ける……走るんだ！」
　声援に応え、ラストスパートをかけるマサムネと夜野。ゴール前でシマウマを抜き去り、エニーケともつれ合う。
（「負けません……！　今までの戦いで身に着けた経験、敏捷性、持てる体力全てを出しきります！　馬と人間は長い歴史で紡いできた絆で繋がっていますのよ！」）
　エニーケが、小さな馬の姿で駆け抜ける。その矜持を見せつけるように。
　息を切らした三人がゴールし、膝を付いて振り返る。
　一位、エニーケ・スコルーク。
　二位、尾守・夜野。
　三位、マサムネ・ディケンズ。
　スクリーンには、そう表示された。

　完走のため息を落として、エニーケは倒れた夜野を抱き起こし、マサムネはシマウマに続いてゴールするシャルフィンを抱き留めるのだった。

●閉会
　番犬たちは力を尽くし、ケニアのサバンナを駆け抜けた。
　動物たちの順位は『トムくん五位。ムーくん五位。ジーナちゃん四位』であったという。
　そして最後に動物たちとの触れ合いの時間が設けられ、惜別の熱狂の中でサバンナ運動会は幕を閉じる。
　これが、ケルベロスの運動会。
　次に待ち受けるのは……本番だ。

作者：白石小梅	重傷：なし 死亡：なし 暴走：なし
種類： 公開：2017年8月12日 難度：易しい 参加：22人 結果：成功！
得票：格好よかった 0／感動した 0／素敵だった 7／キャラが大事にされていた 7
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