鎌倉ハロウィンパーティー~ぼっちの妖精

作者:水無月衛人

●怒りのゴブリン
 夜の街は暖色の光に包まれ、普段とは違う雰囲気を醸し出していた。
 通りには様々なコスプレをした人たちが行き交い、皆日常を忘れてハロウィンの時間を楽しんでいる。
 そんな煌びやかな光景を自宅の窓から覗き見る男がいた。
「くそっ、どいつもこいつも楽しそうにしやがって……」
 パーティーの空気に相応しくない、憎々しげな視線を街に送る。視線の先では家族連れやカップル、仲間内の集まりが和気藹々と脅かし合い、話に花を咲かせ、笑い合う姿があった。
「別に……羨ましくなんてねぇし……」
 明らかに嘘だった。しかし、そんな嘘を自分に言ってみた所でただ虚しくなるだけ。
 それでも、そんな慰めを自分にするくらいしか、彼には心を埋める方法がなかった。
「あら、貴方もパーティーに参加したいのですか?」
 と、突然後ろから声が掛けられる。
 男が驚いて振り向くと、背後に立っていたのは赤い頭巾を被った少女だった。
「な、なんだお前……!」
 驚く男の質問には答えず、少女は怪しげな微笑を浮かべながら彼にゆっくりと近付く。
「そんな事、ちょっとしたきっかけがあれば簡単に叶えられますよ。例えば……こんな風に……!」
 そう言って、手にした巨大な鍵を男の胸部に突き刺した。
「うっ……!」
 小さな悲鳴を残して、男はその場に力なく崩れる。だが、血液が流れ出る様子はなく、鍵を突き刺されたはずの男の胸にもその痕跡は何も残っていなかった。
「さあ、起きなさい。お祭りの時間に遅れてしまいますよ?」
 少女がそう言うと、男の身体から何かが分離してゆっくりと立ち上った。
 全身をモザイクに包まれた新たなドリームイーター。
 ただ、その出で立ちはパンツ一枚にマントを羽織っただけ、顔には醜いゴブリンのフルフェイスマスク……と、あまりにも酷い姿だった。
「お、おぉ……」
 自分の格好に何とも言えず、男から生まれたドリームイーターは怒りと哀しみの入り交じった唸り声を漏らす。
「ふふっ……寂しさを感じていた分だけ、思い切り心を埋めて来なさい。楽しい楽しいパーティーで……ね」
「うおおおおおッ! 誰も彼もが和気藹々と楽しみやがって! 本来のハロウィンが何たるか、その恐ろしさをとくと味わわせてやるッ!」
 愉快そうに、そして屈託のない笑みで送り出す少女に、男は吹っ切れたように叫びながらその場から姿を消した。
 
●悪しき妖精を追い払え
「カボチャと魔女とおばけくらいしか知らなかったんですけど、ゴブリンみたいな怪物も本来の正式な仮装なんですねー」
 カボチャの飾りが付いたとんがり帽子を被って現れた笹島・ねむ(ウェアライダーのヘリオライダー・en0003)は、いつもと違う格好に対して視線が集まった事に照れ笑いを浮かべた。
「さて、藤咲・うるる(サニーガール・e00086)さんが調査してくれた結果、ハロウィンに合わせて全国でドリームイーターが発生している事が分かりました。これらのドリームイーターはハロウィンの楽しい雰囲気に劣等感を持っている人たちで、パーティーの当日に一気に行動を起こすみたいですね」
 現在確認できている箇所に点を付けた日本地図を広げて見せる。
 それから、ねむは鎌倉を指差した。
「彼らが集うのは鎌倉のパーティー会場です。どうせ狙うなら一番大きくて盛り上がる所を狙おうってわけですね。……パーティが始まってから暴れられてしまうと、とんでもない事になってしまいます。そうなる前に、ドリームイーターの各個撃破をお願いします」
 一行に割り当てられたドリームイーターは寂しさに駆られた独り身の男だと言う。
「みなさんが当たる敵の行動は『知識喰らい』『平静喰らい』『モザイクヒーリング』の三種類です。性格的にかなりしつこい可能性がありますから、確実に叩きのめしてやってくださいね!」
 ぼっちの執念は深い。ねむはさらりとキツい事を口にするが、本人に自覚はなかったようでそのまま話を続けた。
「敵は放っておくとパーティーの開始と同時に現れるので、その前に誘き出す必要があります。ハロウィンの楽しい雰囲気を作れば敵が現れてくれると思いますから、みなさんだけで一足先にパーティーを始めてはどうでしょうか?」
 説明を終えると、ねむは何やらメモを取り出してそれを読みながら最後に激励を掛けた。
「ゴブリンなどの怪物や悪い霊を追い払うのが本来のハロウィンの目的……だそうです。だからみなさん、ここは絶対に負けられませんよ! ハロウィンパーティーの直前に魔除けに失敗するなんて、格好付きませんからね」


参加者
文野・丈太郎(ビージェイ・e00055)
天神・世羅(紫唐揚羽師団のセイントマザー・e00129)
バレンタイン・バレット(けなげ・e00669)
相馬・竜人(掟守・e01889)
ユーフォルビア・レティクルス(黒翠往渡雲・e04857)
クリスティア・マーレイ(ぺったんこの妖精・e05505)
照月・朔耶(白鷲陽炎・e07837)
シリル・オランド(パッサージュ・e17815)

■リプレイ

●プレパーティーも全力で
 パーティー当日の昼下がり。
 鎌倉の街中はあちこちに装飾が為され、既に普段の様子とは違った雰囲気が作り出されていた。
 通りではカボチャのランタンを模した街灯や日用品や植木で作られたゴーストなどのオブジェが脇を彩り、そこに面した商店なども電飾や暗幕で飾り付けがされている。
 会場付近は一般の人こそ立ち入れないように人払いがされていたが、多数のケルベロスたちが誘き出しのためのパーティーを始めており、周辺は本番さながらの和気藹々とした空気が出来上がりつつあった。
「まだ見せかけとは言え、良い雰囲気ね。ハロウィンなんて初めてだけど、この空気感だけでも楽しくなってくるわ。やっぱり、パーティーはこうでなくちゃ」
 天神・世羅(紫唐揚羽師団のセイントマザー・e00129)は辺りを見渡して自然と笑顔を浮かべる。
「こういうのはガラじゃねぇんだが……まあ、たまには付き合ってみるのも悪くねぇか」
 その横で文野・丈太郎(ビージェイ・e00055)もまた、取り澄ました表情の中に微かに笑みを見せていた。
「トリック・オア・トリートー!」
 と、彼らの背後から不安定な笛の音と共に元気の良い声が掛かる。
「ほらほら、お菓子はー? 早く出さないとイタズラしちゃうよー?」
 見ると、木の枝の角を付けて子鹿に扮したバレンタイン・バレット(けなげ・e00669)がにやにやとしながらにじり寄って来ていた。
「それとも、わたしたちが全力でイタズラしたらどうなるか試してみる?」
「美味しいお菓子もいいけど、イタズラも……ちょっとしてみたいなぁ」
 一緒に現れたのはセクシークロスやリボンで着飾った照月・朔耶(白鷲陽炎・e07837)と魔女の仮装をしたシリル・オランド(パッサージュ・e17815)。そして可愛らしい魔女姿の丈太郎のビハインド慰撫も少し照れ臭そうにして後に続く。
 三人もバレンタインに便乗して世羅たちを取り囲む。
 彼女らの後ろでユーフォルビア・レティクルス(黒翠往渡雲・e04857)が懸命に吹くのフルートの演奏がふらふらと安定しない音を出し、見た目には可愛らしい四人にどことなくおどろおどろしさを添えていた。
「……いや、勘弁してくれ。お前らに全力で悪戯されたら堪ったもんじゃない。……ほら、菓子はやるから見逃してくれ」
 見るからに悪戯に対してやる気を見せている三人を相馬・竜人(掟守・e01889)は手で制止すると、身を庇うようにして菓子の入った袋を差し出した。
 バレンタインがそれを受け取って高々と掲げる。
「お、やったー! やっぱハロウィンっていったらお菓子だよなー。よーし、みんなで食べるぞー!」
「おー、ボクも色々持ってきたよー。みんなで持ち寄って食べよう食べよう」
 一緒になってユーフォルビアが持参した食べ物と飲み物が詰まった袋を両手で掲げる。
「ボクも料理を持ってきたよ。カボチャパイとアップルパイ、それからマロンパイと──」
 シリルも続いて持ち込んだ様々なパイの山を広げる。
「ふふっ、それじゃみんなで頂きましょうか。ドリームイーターもいつ現れるか分からないしね」
 世羅がそう言うと、一同は集まってお菓子を摘まみ出す。
 すると、朔耶がこの後に現れるであろう敵の事を思い出して膨れっ面を見せた。
「全く、ぼっちの嫉妬でドリームイーターなんてねぇ……。妬む暇があったら、仮装でもして外に繰り出してみんなとはしゃげばいいのにー」
「ま、寂しいからってそれを撒き散らすような迷惑な奴には、説教がてらお灸を据えてやらねェとな」
 丈太郎の言葉に、七人はそれぞれお菓子を頬張りながら頷いた。

●ぼっちの怪物は身も心も醜い
 ひとしきり甘味に舌鼓を打った後、ケルベロスたちは歌えや踊れのミニパレード状態に突入していた。
 楽器を持ち込んだ丈太郎がユーフォルビアと共に合奏を始め、世羅が歌い、バレンタインを初めとしたメンバーが踊り、そんな様子に竜人が茶々を入れている。
 その祭り騒ぎの様子を物陰から覗き見ていた影が一つ。
「パーティーはもう少し後だと聞いていたのに何なんだ……。もう楽しんでるじゃないか……!」
 歯ぎしりをしながら悔しさを噴出させるのは、ゴブリン姿のドリームイーターだ。
「ちくしょう……。あんなに仲良く……楽しそうにしやがって……」
 怒りなのか泣いているのか、声と身体を震わせながら荒い息を吐く。
「決めたぞ、あいつらから滅茶苦茶にしてやる……」
 そう言ってドリームイーターはふらふらと物陰から出て行くと、凄まじい勢いでケルベロスたちに向かって一気に駆け出した。
「トリック・アンド・トリック! 交渉などあり得ない! この俺がパーティーを破壊しに来てやったぞおおおッ!」
「ああ、来ちゃったか……しょうがないわね」
 突撃してくる醜い半裸のゴブリンに、世羅が歌を止めて溜め息を漏らす。
「ジャマなんてさせるもんか! それ、いくぞう!」
 最初に動いたのはバレンタイン。向かってくるドリームイーターに、正面から威勢の良い咆哮をぶつける。
「うおおっ!?」
 攻撃が飛んでくるとは予想していなかったドリームイーターは足下に咆哮の衝撃を喰らい、その場で豪快に転がった。
「くそっ……ケルベロスか!」
 立ち上がったドリームイーターは、相手の正体に気付いて苦々しそうな声を漏らす。
 足を止めて攻撃に警戒しようとするが、その目の前には既に丈太郎が迫っていた。
「どうした、一人で寂しかったんだろ? 遠慮しねェで……一緒に楽しんでいけ!」
「ぬおおぅ……ッ!」
 高速で繰り出された斬撃が弧を描いてドリームイーターの身体を一閃し、深く鋭い裂傷を刻む。
 胸部から腹部に掛けてざっくりと切り裂かれたドリームイーターは慌てて距離を取ると、傷口を押さえながら唸り声を上げた。
「うぐぐぐ……だ、誰であろうと関係あるか! むしろ、お前らのような仲間意識の強い連中こそ俺の敵なのだ!」
 そう叫び、腰を落として構えを取る。と、そのパンツ一枚とマスクだけの姿に、ユーフォルビアが完全に引いた顔で口元を手で押さえた。
「話では聞いてたけど、実物見てもやっぱ酷い……」
「な、何だと! ハロウィンを飾る定番の仮装だぞ!」
 言葉とは裏腹に焦った様子のドリームイーターに、クリスティア・マーレイ(ぺったんこの妖精・e05505)が追い打ちを掛ける。
「そんな気持ち悪い姿じゃ、誰も寄ってくるわけないよね。もっとこう……ロリっ子たちにキャーキャー言われるような愛嬌のある格好じゃないと、ぼっちからは逃れられないよ」
「うぐっ……気にしている事をずけずけと……!」
 しばらくはわなわなと震えて耐えていたドリームイーターだったが、自身が気にしている点を指摘されてやはり我慢できなくなる。
「完全に頭来た! お前らにもぼっちの苦しみをじっくりと教えてやるからな!」
 半裸で怒りを爆発させるゴブリン男を、ケルベロスたちは少々呆れた様子で迎え撃った。

●ぼっちの愚痴はまとめて粉砕
「長年積もった寂しさの重みを知れッ!」
 ドリームイーターが宙を舞って手足を広げると、全身を覆うモザイクを次々と飛ばした。
 モザイクが弾幕となって世羅に襲い掛かる。
 ボクスドラゴンのフィムが庇い立てに入るが、その身体に無数の傷を付ける。
「くぅ……! 見た目もポーズも気持ち悪いくせに、攻撃だけは激しいわね……!」
 集中攻撃を受けてさすがに少しダメージが蓄積してきていたが、すかさずシリルがヒールを飛ばして世羅を支援する。
「頑張って。痛いの、痛いの、とーんでけ──だっけ?」
「……ありがと。向こうの攻撃もなかなか……でも、手数だけで思ったほどじゃないわ」
 世羅はシリルに礼を言ってからドリームイーターに向き直ると、挑発的な視線で笑いかけた。
「あなたの寂しさなんて所詮はこの程度なのかしら? まったく、このくらいでぐちぐちと文句垂れて……情けないったらありゃしないわね!」
 腕を突き出してブラックスライムを伸ばす。細い槍状になった先端がドリームイーターに襲い掛かり、その肩口を貫いた。
「ぬぐっ! ……う、上から目線で馬鹿にしやがって! 結局はぼっちを蔑んでるだけじゃないか!」
 もう一度、世羅に攻撃を掛けようとする。だが、飛び込んできた朔耶がそれよりも先に刀を振り下ろした。
「他人を妬むなんて下らない事をしている暇があったら、外ではしゃいででもスッキリなさいっ! いつまでも閉じ籠もってるから変な考えになるんだよっ!」
「……うごぉっ!?」
 思い切り打ち下ろされた斬撃を脳天に受けて、不細工なマスクごと顔が大きくひしゃげる。
「ぐ……くそっ、お前らに……リア充のお前らに何が分かるんだ……! ぼっちの苦しみをお前らなんかに理解されてたまるか!」
 ダメージでふらつきながらも、距離を取ろうとする朔耶に向けてモザイクを飛ばす。
 しかし、それはドリームイーターの目の前に間に割って入った竜人が代わりに全てを受け止めた。
「ちっ……ごちゃごちゃうるせぇな」
 嵐のようなモザイクのつぶてを受けながらも、竜人は明らかに不愉快そうな舌打ちを仮面の下から漏らす。
「自分が変わらず、他人を変えようなんて僻み以外のなんだってんだ。ハロウィンなんだからバケモンは大人しく退散されてろ。地獄に行けるようきっちり殺してやるから、黙って死ね……!」
 高速な跳び蹴り……というよりは乱雑な前蹴りがドリームイーターの腹部にめり込む。
「ぐはぁっ……!」
 押し込まれるようにして身体を大きく折ると、ドリームーターはその場に力なく倒れた。
「はぁっ、はぁっ……! 世界中のぼっちのためにも、こんな所で朽ちるわけには……」
「悪いけど、パーティーの時間が近いんだ。そろそろ終わりにさせてもらいたんだよね!」
「うぎゃっ!」
 うずくまって立ち上がれないドリームイーターを、クリスティアが超速度で突撃して跳ね飛ばす。
 さらにバレンタインが、ゴム鞠のように天高く舞い上がったゴブリン男の身体を狙って足を大きく振り上げる。
「さみしいって言うから、できればいっしょに遊びたかったけど……みんながいる中で悪さをされちゃ困るからな! これでさよならだ!」
 振り抜いた足下から巻き起こった火柱が一直線にドリームイーターに走って行き、その身体を激しい炎が包み込む。
 黒焦げになったドリームイーターは、黒煙を吹きながら路上にどさりと崩れ落ちた。
「うう……これで終わりではないぞ……。この世にぼっちはごまんといる……。そのうち、第二第三のぼっちがお前らを……」
「しつこい! いい加減にご退場願うよ!」
 虫の息で這いつくばりながらもまだぶつぶつと文句を垂らすドリームイーターに、ユーフォルビアが思い切り踏み込んで斬り掛かる。
 まともに動けぬままざっくりと背中を切り裂かれ、ゴブリンは潰れた悲鳴を上げて絶命する。と、同時にぼんっという音と大量の白煙がその遺骸から上がった。
 煙が風に流されて視界が晴れた時、そこにあったのはゴブリンの石像だった。
「……何だ。石像になっちまえば、実物より愛嬌があるじゃねェか」
 石像を見て、丈太郎が皮肉を込めて笑いを漏らす。
 それは可愛らしい顔付きをした、愛嬌に溢れる姿をしていた。

●パーティー本番はまだまだこれから
「片付け終わったよー」
 ユーフォルビアがゴミ袋を手に戻ってくる。
 それに続いてクリスティアとシリルも、待っていた仲間たちの所に合流した。
「あの石像は道の脇に飾っておいてあげたよ」
「他のおばけたちと一緒に、少しはパーティーを楽しんでくれるんじゃないかな?」
 見ると、道端には様々なオブジェに紛れてゴブリンの石像が置かれていた。
 石化する前とは違って可愛げのある姿は、周囲の雰囲気と比べてもぱっと見違和感がない光景だった。
「よし、後はパーティーを楽しむぞぉ!」
 作戦を終えて朔耶が大きく伸びをする。
 それを機に、全員が思い思いに一息を吐いた。
「あ、そろそろ立ち入り規制の時間も終わる頃合いだね。じきに人が集まってくると思うけど、どうしよう?」
 シリルが時間を確認して皆に尋ねると、バレンタインがもう一度仮装をし直して元気よく答えた。
「それじゃ、このままやって来るみんなを迎えちゃおう! 歌っておどって変装してさ!」
「あ、それいいわね。地面とかちょっとばかり壊しちゃったし、修復するついでに一曲歌うわ♪」
 バレンタインの提案に世羅が乗っかり、すぐさま歌声を披露し始める。すると、ユーフォルビアとシリルが手拍子でそれに合わせ、バレンタインが踊り出し、その空気は次第に全員に波及していった。
「……しょうがねえな。もう少しだけ付き合ってやるか」
 少し離れた所で残ったお菓子をもしゃもしゃと頬張っていた竜人も、気だるそうにしつつも仲間たちの輪に歩み寄っていく。
 こうして日が傾き始めた鎌倉の街には、パーティーに集まり始めた人々を迎える賑やかなリズムが響き始めた。

作者:水無月衛人 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2015年10月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 5
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