螺旋忍軍大戦強襲~旗鼓堂々

作者:刑部

「みんなが頑張って、緋紗雨さんを智龍ゲドムガサラから守り切ったから、次に螺旋忍軍の『彷徨えるゲート』が出現する場所を教えて貰えたで」
  集ったケルベロス達を前に、杠・千尋(浪速のヘリオライダー・en0044)が口を開く。
「一気に螺旋忍軍と決着をつけたいところやけど、1つ障害があるんや。
 それは五稜郭の方で螺旋忍法帖を奪っていった『最上忍軍』。奴さんらは螺旋帝の血族・イグニスから新たな指令を受けて、このゲートが現れる地点に、各勢力に潜入しとった奴らを使って戦力を集めようとしとる」
 と千尋が机に広げたのは奈良県の地図だった。
「載霊機ドレッドノートの戦いの残党たるダモクレスや、ザイフリートやイグニスの後釜を狙う王子とその私兵団のエインヘリアル。それに屍隷兵の軍勢も確認できとる。
 彼らは自分に付いていた螺旋忍軍から、魔竜王の遺産である『強大なグラビティ・チェインの塊』が見つかった。これを得れば巨大な功績だが、ケルベロスの襲撃が予想される事などを吹き込まれとって、更に独り占めするか山分けするかは、ケルベロスを撃退してからとか言い含められとるみたいで、集まって来るデウスエクス同士では牽制し合うだけで、戦端を開く事は無いみたいや」
 地図でそれぞれの侵攻ルートを示しつつ千尋が続ける。
「螺旋ドラゴン同盟は奴さんらを、ゲートに防衛兵力を送り込むまでの防衛戦力とするつもりやろう。ケルベロスウォーを発動せんと全部駆逐するっちゅーんは難しいやろうけど、行軍中の部隊を襲って、主だった指揮官を倒せたら、弱体化させる事が出来る筈や。
 一頭の羊に率いられた百頭の狼の群れは、一頭の狼に率いられた羊の群れに敗れる。っちゅー言葉もあるぐらいやしな」
 と、今回の作戦について説明を続ける千尋。

「で、自分らに相手して欲しいんは、三重県の方から伊賀越えしてくる載霊機ドレッドノートの戦いの後、姿を消しとったダモクレスの残党勢力や。
 だいたい伊賀市のあたりで迎え撃つ事になると思うから、もう住民の避難は始まっとる。
 戦いに敗れ、組織の再建の為に大量のグラビティ・チェインを必要としとった奴さんらに、最上忍軍からもたらされたこの情報は垂涎の的やわな」
 とダモクレス側の動きに納得し、
「残党とは言え、指揮官型ダモクレスである『マザー・アイリス』『ジュモー・エレクトリシアン』『ディザスター・キング』を中心に、有力な戦力が残されとる。
 全軍を大きく3つに分けると、先鋒がディザスター・キングとその配下や。
 ディザスター・キングを撃破しようとするんやたら、この強力な先鋒部隊との決戦を行う必要がある。即ち、『メタルガールソルジャー・タイプS』『メタルガールソルジャー・タイプG』『ディザスター・ビショップ』『ダイヤモンド・ハンマー』『ゴルド』といった有力な敵を撃破、撃破できずとも最低ディザスター・キングの援護に向えない様に押さえ込んだ上で、複数チームでディザスター・キングを強襲する必要があるでしょう」
 そこまで行って飲み物を口に運ぶ千尋。
「中央で周囲を多数のダモクレスに囲まれとんのがマザー・アイリスや。
 囲んどるダモクレスは単純な戦闘しかでけへんみたいで、それほど戦闘力が高い訳やないけど、後で説明する後ろにおるジュモー・エレクトリシアンが直接操作しとるらしく、まったくもって付け入る隙が無い。ジュモー・エレクトリシアンを撃破……でけへんでも最悪指揮が取られへん状況にして護衛を混乱させたところを突いて、電撃戦で狙うしかあらへん。
 それでも混乱したダモクレスを引き付け陽動する、突破口を開く、マザー・アイリスを狙うと、幾つかの部隊の連携は必須やな」
 と指を折る千尋。
「で、さっきも言うたジュモー・エレクトリシアンは全軍の後方で護衛ダモクレスの指揮などを行っとる。
 指揮に集中する為か、常に『レイジGGG02』『オイチGGG01』『マザー・ドゥーサ』が護衛しとる。ジュモー・エレクトリシアンを撃破するには、この3体の有力ダモクレスと同時に戦えるだけの戦力が必要になるやろう。
 他にも『導陽天魔』とか、指揮官型では無いけど有力なダモクレスが含まれとるから、こいつらを撃破するのも全体としての戦力を削る上でも重要やで」
 といくつかの有力ダモクレスの名前を上げる千尋が、思い出したかの様に、
「そうそう、何処におるんかわからへんけど、最上忍軍の幻斎がこのダモクレスの軍勢に同行しとるみたいや。上手い事見つけて撃破出来たら、大きな打撃を与えれるんやけどなぁ」
 と付け加える。

「指揮官型ダモクレスを1体でも討ち取る事が出来れば、後の作戦がだいぶと楽になるはずだ。みんな頑張ろう!」
 一人のケルベロスがそう声を上げると皆も拳を突き上げ気勢を上げ、具体的な作戦について議論し始めたのである。


参加者
ドルフィン・ドットハック(蒼き狂竜・e00638)
リーズレット・ヴィッセンシャフト(アルペジオは甘く響いて・e02234)
天海・矜棲(ランブルフィッシュ海賊団船長・e03027)
エフイー・ゼノ(希望と絶望を司る機人・e08092)
鍔鳴・奏(弱モフリスト・e25076)
鍋島・美沙緒(神斬り鋏の巫女・e28334)
ペル・ディティオ(破滅へ歩む・e29224)
安海・藤子(道化と嗤う・e36211)

■リプレイ


 援護していた友軍がジュモー・エレクトリシアン目掛けて攻撃を開始し、マザー・アイリスの周囲を整然と囲んでいたポーン・デヴァイス、サーボウォーカー、オプションくん、ショベルパワード、量産型ダス等で構成された大群の動きが乱れたのを見て、顔を見合わせるケルベロス達。
「敵の動きが乱れたな」
 金色の瞳を細めた鍔鳴・奏(弱モフリスト・e25076)が、オウガ粒子を前衛陣に放出すると、
「さぁ、綻びが繕われる前にこじ開けるぜ!」
「既に向こうに支援攻撃しているのだから、奇襲はできんわな。ここは押し通させて貰うまでじゃ」
 天海・矜棲(ランブルフィッシュ海賊団船長・e03027)が気勢を上げ、剣を構えて駆け出し、奏のボクスドラゴン『モラ』の属性インストールを受け、両腕に嵌めた竜輝甲【亢竜】を打ち鳴らしたドルフィン・ドットハック(蒼き狂竜・e00638)が、
「カカッ、挨拶代りの一撃というやつよ!」
 ダイヤモンドブレスを身近にいたダモクレス達に叩き付けると、
「ならば重ねよう。古き氷精達よ、集え。狂乱の舞をこの場に」
 爆発を起こそうとしていた安海・藤子(道化と嗤う・e36211)は、軍列に穴を開けるのが先と判断し、余勢を駆る形で氷河期の精霊を暴れさせる。
「さぁ短期決戦だ……リーズレット、後ろを任せても良いか?」
「おう、任された! バッチリ暴れてくれて構わん、しっかり回復するからな!」
 笑顔で頷き合ったエフイー・ゼノ(希望と絶望を司る機人・e08092)とリーズレット・ヴィッセンシャフト(アルペジオは甘く響いて・e02234)。
 リーズレットの黄金の果実に背中を照らされ彼女のボクスドラゴン『響』や、藤子のオルトロス『クロス』やエフイー達前衛陣も、ドルフィンのブレスと藤子の攻撃によって穿たれた楔を押し広げる様に突っ込んでゆく。
「にゃはは、この日の為に用意してきた取って置きなんだよ!」
 そこににんまりと笑った鍋島・美沙緒(神斬り鋏の巫女・e28334)が、おかっぱ髪を揺らして特性の護符を投じると、次々と猫の幻影が現れ指揮が混乱しているダモクレスに、更なる混乱を巻き起こす。
「おぉ……」
 だが、モフリストである奏もその猫の動きに釣られてついていきそうになるのを、リーズレットが慌てて止める。
「クク……随分と子沢山な母だな。少子化の中、大家族ではないか。まぁ、放置してれば子供どころか人類が減るのが目に見えるからな、一家纏めて消えるといい」
 フードの下でククと笑ったペル・ディティオ(破滅へ歩む・e29224)が、その混乱したダモクレスの内、よろよろと味方を攻撃しようとしたサーボウォーカーに跳び蹴りを見舞って破壊した。
 マザー・アイリスを囲むダモクレス達はたいして強くはなかったが、その雲霞の如き数は脅威であった。ケルベロス達は後続の部隊の刃がマザー・アイリスに届く様、敵をこちらに引き付ける為、攻撃を繰り返してゆく。


「さぁさ! 景気づけだ。発破ぁ!」
 藤子の起したカラフルな爆発が、否応にも士気を高め敵の注目を引き付け、次々とポーン・デヴァイスや量産型ダスが寄って来る。
「そら、反抗期だぞ。躾けてみろ」
 ペルが白雷を宿した拳の一撃で量産型ダスを沈め、
「にゃんにゃお! 蹂躙するのにゃ!」
 美沙緒が再び猫群の幻影を放つと、混乱したオプションくんが、ショベルパワードに突っ込んだ。
「混乱の大海原へと出港だ。抜錨、ズィーガーレオン! 全速前進!」
「そらそら、ぼーとしとると丸焦げじゃぞ」
 その様子を見た矜棲が剣を掲げて咆えると、次元の狭間から汎用人型決戦鎧装『ズィーガーレオン』が現れて矜棲と合体し、ドルフィンの吐くドラゴンブレスがその混迷を更に広める。
 そこにリーズレットの援護を受けたエフイーが深く切り込み、クロスと響が拓いた道を閉じさせまいと、ダモクレスを防ぐ。
「道は開いた。ここは押さえる、頼んだぞ!」
 振り返りつつ叫ぶエフイーの声に後続部隊が駆け出した。
「精一杯、頑張ります」
 羽鳥・紺(まだ見ぬ世界にあこがれて・e19339)が水晶の首飾りに手をやりながら、そう返す間に、
「こちらが先行します。ついてきてください。来るべき戦いの為、この星の未来の為――必ずや道を切り拓きます」
 ベルノルト・アンカー(傾灰の器・e01944)が駆け抜け、軍司・雄介(豪腕エンジニア・e01431)が、
「任せろ、絶対にぶっ壊してくっからな!」
 とこちらの班を一瞥して、続いてゆく。
 マザー・アイリスは彼らに任せ、彼らの退路を確保しつつ、彼らの戦闘の邪魔にならぬ様、群がるダモクレス達を屠ってゆくケルベロス達。
「ゆけー、奏! 息つく間も与えず撃ち落とすのだ!」
「はいはい。リズもしっかりな。フォローは任せたよ」
 黄金の果実で味方を照らしながらリーズレットが声を上げると、奏が大きく振り被って投じた槍が空中で分裂して、仕寄るダモクレス達に降り注いだ。


「もう少し手応えが欲しいもんじゃが……」
 叩き込まれた拳の一撃で煙を上げて動かなくなったオプションくんを見て、ドルフィンが不満げに口をへの字に曲げる。数は多いのだが、殆どのダモクレスが多くても2~3回の攻撃で沈んで行く。
「手応えのある敵は別の機会に……だよ。この数も結構な手応えだと思うけどね」
 そのドルフィンの前を『神斬り鋏・陽』『神斬り鋏・陰』を組み合わせ、巨大な鋏と化した得物を振るう美沙緒が、幻惑をもたらす桜吹雪を散らしながら敵軍を斬り伏せてゆく。
「確かに数も脅威じゃな。おっと死闘を尽くす彼らの退路、塞いでくれるなよ。これぞドラゴンアーツの真骨頂じゃ!」
 確かに次の攻撃に移る間に、最低でも3発の攻撃を受ける現状を鑑み、その言葉に頷いたドルフィンは、マザー・アイリスとをつなぐラインを埋め尽くそうとするショベルパワードや量産型ダスに、光輝く白い炎の息を吐く。
 その間に突っ込んだ2班は、マザー・アイリスを挟む様な形で展開し、マザー・アイリスの足元からの一斉掃射が派手な音を上げていた。
「にゃはは。そして……にゃんにゃお!」
 美沙緒が巨大な鋏をくるっと片手で回すと、懐から取り出した護符を叩き付け、駆け回る猫達がダモクレス達を混乱に陥れてゆく。

「おい、ボンクラ共! お前達の敵はここだ! 大将首を取られたくなければオレ達を止めてみろ!」
 マザー・アイリスの方に行こうとするポーン・デヴァイスに向かって、サイコフォースを放って矜棲が啖呵を切ると、穿たれたポーン・デヴァイスが踵を返し、オプションくんらと突っ込んで来る。
「思ったより脆い様だな。これなら広範囲の攻撃も持ってくれば良かったな」
 そのダモクレス達を潰しながら、バッドステータスを重ねるまでもなく、3撃も与えれば崩れるダモクレスを見てペルがごちると、その背後で上がるカラフルな爆煙。
「天海、クロスに援護させるから、あの左の狙ってくれ」
 その爆煙を起こした藤子は、クロスを矜棲に援護に向かわせ声を上げる。
「了解したぜ」
 矜棲は一瞬だけ視線を送り、藤子の指す個体……マザー・アイリスを攻撃する仲間に、横撃を加えようと動くサーボウォーカーを確認すると、あらぬ方向に放った銃弾が跳ねて、そのサーボウォーカーを撃ち抜いた。
 その刹那、マザー・アイリスが出した複数の小型砲台。それが放った光線で仲間の一人崩れ落ちたのが視界の端に映る。
「流石は……この声、届く限り、私は唄い続ける」
 その光景に緑色の瞳を細めた藤子は、どこか異国の言葉で綴られた唄をその透き通るような歌声で紡ぎ、彼らの退路を確保すべく善戦する前衛陣の活力を補って支え続け、クロスが加えた剣で裂いた量産型ダスを、
「視界を灼き、白き光景を刻み、瞬間に砕けろ!」
 ペルの白雷を宿した拳が穿ち、量産型ダスは体中をスパークさせ、白煙を上げながら崩れ落ち、その白煙を跳び越えたペルは、手近に居たポーン・デヴァイスに重い跳び蹴りを見舞う。

 唸るショベルパワードの振り下ろされたアームを受け止めたのは響。
「ナイスだ、響。ほらゼノさんトドメ刺して」
 後ろから響を褒めたリーズレットが、オーロラに様な光で前衛陣を包みながら声を上げると、反応したエフイーが振り下ろす『ハヴォックストライカー』の槌頭が、そのショベルパワードを叩き潰す。
「リーズレット、あまり無茶はしないようにな」
 そのまま逆方向から突き掛って来たポーン・デヴァイスの穂先を、『スティールピアサー』で弾いたエフイーは、身をよじる様にしてリーズレットにそう声を掛けると、体を回転させて前に向き直り、そのままポーン・デヴァイスに突き掛る。
 そのエフイーの隣で、矜棲に属性をインストールしたモラが舞い上がって後退すると、
「流石に余裕と遊びは無いねぇ。質より量とはよく言ったものだ」
 マザーの援護に向かおうとするオプションくんを視えざる鎖で引き寄せる奏。そのオプションくんの動きに釣られる様に、仲間の残骸を踏み潰し新たなダモクレス達が、波濤の如く押し寄せて来る。
「くっ……」
 それを裂帛の気合いを以って迎え撃ったエフイーだったが、突き入れた穂先がショベルパワードの体から抜けなくなった隙を突かれ、次々と攻撃を叩き込まれる。
「むー。何してくれてるのよ。よーし、ここはきにくきゅうぷにぷに、癒しの時間だねー」
 ボコボコにされるエフイーの様子に頬を膨らませたリーズレットが、肉球グローブをはめて癒しに掛り、響とクロスが割って入ってダモクレスを防ぎ、その2体をモラが回復でサポートする。
「いいなぁもふもふ。……っと、今はそれどころじゃなかったね」
 その様子に少し目を細めた奏が振り被り投擲した槍が、分裂してダモクレス達に降り注いだ。
「あれは……」
 その一撃で崩れ落ちるダモクレスの向こう、マザー・アイリス戦の状況にエグイーが声を上げる。


 咆哮と共に放たれる黒龍のオーラ。その余勢を駆る様に皆のグラビティが飛び、マザー・アイリスが崩れていく。
「やったか?」
「分からないわね。けど、どちらにしても潮時だろ、撤退を援護するぞ」
 背伸びをするドルフィンに回復を飛ばした藤子の声。周囲に展開するダモクレス達はその様子を受けて変化はなく、今までと同じ様に闇雲に殺到してきていた。
「さぁ、道を開けてもらおうか。邪魔するなら容赦しない……今までもしてないけどな」
 白いローブの裾をはためかせ、ペルが回転しながら次々と蹴りを見舞って『道』をこじ開け、
「裁断、裁断、大裁断だよー!」
 美沙緒がそのこじた部分から、大鋏を持って布を裁断する様に貫き、マザー・アイリスと死闘を演じた2班までの道を拓いた。
「さて、正念場だ。支えてみせるぞ」
「あぁ、あと一息だ」
 その拓いた道を奏と、返り血ならぬ返り油の様なもので張り付いた長髪を、後ろに流したエフイーそしてクロスと響がダモクレスを押し留めて確保すると、2班が撤退してくる。
「急げ!」
「すまないね、助かる。あとは頼んだよ」
 銃をぶっ放しながら声を上げる矜棲に、戦闘不能者を抱えたメイザース・リドルテイカー(夢紡ぎの騙り部・e01026)が声を掛けて駆け抜け、
「後を、宜しく頼む」
 螺堂・セイヤ(螺旋竜・e05343)も傷ついた仲間達と共に後事を託して駆け抜けていく。
 彼らが撤退した道を埋める様に殺到してくるダモクレス達。
「さぁ、敵をいなしながら後退するわよ。ドルフィンさん!」
 藤子と共に回復を飛ばしたリーズレットの声に、
「退くには押せじゃ、掛れぃ!」
 ドルフィンが吐いたドラゴンブレスと共に上げた鬨の声で、一気に攻勢に出た一行は、ダモクレス達の足が鈍ったのを確認すると、一気に離脱を図る。
「どうだ! そんなのだから他のデウスエクスに出し抜かれるんだよ、三下」
「決着はまた今度付けてあげるわね」
 混乱から立ち直りつつある軍勢に奏が咆え、それを睥睨した藤子がそう結ぶ。
 見れば他の部隊も撤退に移っており、ディザスター・キング、ジュモー・エレクトリシアンも健在の様だ。
 ケルベロス達はきたる決戦への決意を胸に、行軍するダモクレスに背を向け現場を後にしたのだった。

作者:刑部 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年7月21日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 4/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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