●音々子かく語りき
「螺旋帝の血族であるイグニスが……いえ、彼と同盟を結んだドラゴンたちが動き始めました」
ヘリポートに集まったケルベロスたちにヘリオライダーの根占・音々子が告げた。
螺旋忍法帖防衛戦の結果、ケルベロスは緋紗雨を保護することに成功した。
だが、当然のことながら、イグニスはこの事態を指をくわえて見ているわけではない。緋紗雨を奪還すべく、同盟勢力であるドラゴンに働きかけたのだ。
「イグニスの依頼を受けて動いたのは智龍『ゲドムガサラ』です。そいつはなんらかの秘術で緋紗雨さんの居場所を特定することができるみたいなんですよ。だから、緋紗雨さんをどこかに隠したりするのは無意味です。奪還に来るゲドムガサラの軍勢を正面から迎え撃つしかありません」
音々子は『軍勢』と言った。そう、ゲドムガサラは単騎で事に臨むようなことはしない。『宝玉封魂竜』なるドラゴンたちを引き連れてくる。
定命化で死に瀕していたドラゴンを『宝玉封魂法』で強引に延命させた存在――それが宝玉封魂竜だ。外見は骸骨のような状態になっているが、戦闘能力は低下していない。ただし、ゲドムガサラの指揮下でなければ、その戦闘能力を発揮することはできないという。
「とても手強い敵ですし、数も多いです。市街地で戦ったりすると、大きな被害が出るでしょう。ですから、ここで迎撃します」
音々子はタブレットを皆に見せた。
そこに表示されているのは宮崎県の飫肥城。エインヘリアルの手で要塞化された名城だ。
「飫肥城なら、ある程度は持ち堪えられるはずです。でも、あくまでも『ある程度』ですから、守りに徹するのではなく、討って出るべきでしょう。先程も言ったように宝玉封魂竜はゲドムガサラが指揮しない限り、本来の力を発揮できません。つまり、敵本陣に切り込み、ゲドムガサラを撃破することができれば、残りの宝玉封魂竜たちの駆逐が容易になるということなんですよ」
とはいえ、敵本陣に切り込むためには、前衛の宝玉封魂竜を倒さなくてはいけないが。
「皆さんが倒すべき宝玉封魂竜は、全身の骨にトゲトゲがついた感じのドラゴンです。対単用の強力な攻撃は有していませんが、状態異常を幾重にも付与して相手を疲弊させる戦法を得意としているようです。上手く立ち回らないと、長期戦に持ち込まれるかもしれませんね。繰り返しますが、そのトゲトゲ野郎を倒さない限り、本陣に切り込むことはできません。それを忘れないでください」
宝玉封魂竜の説明を終えると、音々子はケルベロスたちの顔を見回した。グルグル眼鏡で隠されいるとはいえ、その目に不安の色が浮かんでいることは容易に察しがつく。
だが、不安だけではないだろう。
ケルベロスたちを信じる意志の炎も燃えているはずだ。
その炎を声に託して、音々子は戦士たちに言った。
「敵は強大ですが……大丈夫です! 皆さんなら、できます!」
参加者 | |
---|---|
アイラノレ・ビスッチカ(飛行船乗りの蒸気医師・e00770) |
モモ・ライジング(鎧竜騎兵・e01721) |
玄梛・ユウマ(燻る篝火・e09497) |
パティ・ポップ(溝鼠行進曲・e11320) |
レグルス・ノーデント(黒賢の魔術師・e14273) |
カジミェシュ・タルノフスキー(機巧之翼・e17834) |
椿木・旭矢(雷の手指・e22146) |
瀬入・右院(夕照の騎士・e34690) |
●竜を抉るは八条の槍
エインヘリアルの手で要塞化された飫肥城。
その城壁の一角でレグルス・ノーデント(黒賢の魔術師・e14273)が――、
「来たぜ」
――南の空に浮かぶ黒点を指さした。
もっとも、それが黒点に見えたのはほんの数秒のこと。
すぐに大きくなり、ドラゴンのシルエットに変わった。
いや、ドラゴンの骸骨のシルエットに。
宝玉封魂竜だ。
「なんていうか、死神が蘇らちた感じでおぞまちいでちね」
ドブネズミのウェアライダーのパティ・ポップ(溝鼠行進曲・e11320)が顔をしかめている間に宝玉封魂竜はシルエットではなくなった。『おぞまちい』姿をはっきりと視認できる。全身を構成する灰白色の骨、それらから生えている何十本もの棘、そこかしこに埋め込まれている真紅の石。
「あんな姿になってまで延命するなんて……」
医師志望のレプリカントであるアイラノレ・ビスッチカ(飛行船乗りの蒸気医師・e00770)が痛ましげに呟いたが、それは誰の耳にも届かなかった。
瀬入・右院(夕照の騎士・e34690)の叫びにかき消されたからだ。
「ドラゴンの誇りを忘れ、異形に堕ちるとは……笑止!」
宝玉封魂竜の体に埋め込まれた紅石群のうちの二つ――両の眼窩に収まっていた球体がケルベロスに向けられた。
そこに宿るのは憎悪の光。石の瞳でも、感情を示すことはできらしい。
(「うわっ!? 目が合った! ってゆーか、めちゃくちゃ睨んでるぅー!」)
心中で震え上がりながらも、右院は恐怖を押し隠して、ヴァルキュリアの光の翼を雄々しく広げた。
その横にいたアイラノレが地を蹴り、蒸気式のドラゴニックハンマー『クリーヴブレイカー』を振るう。放たれたグラビティはアイスエイジインパクト。
だが、宝玉封魂竜は骨の体を捻って攻撃を躱したかと思うと、咆哮するかのように口を大きく広げた。『するかのように』であり、実際に咆哮したわけではない。口から飛び出したのは叫びではなく、ブレスだ。
そのブレスは叫びと同じように見えなかったが、ダメージはしっかりと与えた。アイラノレを含む前衛陣に。
「チョコがダメになったわ」
前衛の一人であるモモ・ライジング(鎧竜騎兵・e01721)がポケットに手を突っ込み、ブレスの影響で凍結した一口サイズのチョコを放り出して投げ捨てた。余裕の表情を浮かべているが、他の面々よりも大きなダメージを受けている。人派ドラゴニアンの椿木・旭矢(雷の手指・e22146)を庇ったからだ。
その旭矢が翼を広げて飛び、愛用のドラゴニックハンマー『赤日』を振り抜いた。槌の後部からドラゴニック・パワーが噴射され、前部が宝玉封魂竜に打ち込まれる。
灰白色の骨が砕かれ、破片が宙に舞い散った。
無数の紙兵とともに。
紙兵の発生源は、玄梛・ユウマ(燻る篝火・e09497)が突き出した縛霊手だ。
「そちらが見えないブレスで攻めるなら、こちらは見える防壁で守ります」
ユウマだけでなく、モモも『見える防壁』を前衛に展開した。彼女のそれはヒールドローン。更にカジミェシュ・タルノフスキー(機巧之翼・e17834)も光り輝くオウガ粒子を散布し、前衛の傷を癒すと同時に命中率を上昇させた。
もっとも、前衛の数はミミックのボハテルを含めて六人もいるので、ヒールの効力やエンチェントの付与率は少しばかり低下している(同様の理由でブレスのダメージも減少しているはずだが)。
それを補うべく、ジャマーのポジション効果を得た右院が黄金の果実の光を照射した。
続いて、レグルスがライトニングウォールを生み出した。対象は彼自身を含む後衛陣。
その電光の壁に異常耐性を付与されたパティが――、
「アンデッドモドキにやられるわけにはいかないでち!」
――真紅と白灰色の骸骨にグラインドファイアを浴びせ、三つ目の色を加えた。燃える炎の赤。
宝玉封魂竜がまた口を開いた。今度はブレスではなく、咆哮のつもりらしい。『つもり』が付くのは声が聞こえないからだ。宝玉封魂法の影響で発声器官を喪失したのか。あるいは最初から声を出せないドラゴンなのか。
だが、声は聞こえなくとも、怒りはしっかりと伝わってきた。ただ咆哮するだけでなく、鉤爪で前衛陣に襲いかかってきたのだから。
鉤爪の攻撃はブレスよりも威力が大きかったが、前衛陣は一人を除いて全員が斬撃耐性の防具を装備していたので、ダメージは半減していた。
その『一人』であるところのアイラノレが苦痛に顔を歪めることもなく、金のアラベスク模様が施された愛銃『Dear』を構えた。だが、銃口は宝玉封魂竜ではなく、地面に向けられてる。
モモもリボルバー銃の『竜の爪牙』を構えた。こちらの銃口の先にあるのも地面。
二発の銃声が同時に轟いた。
『Dear』から発射された銃弾はジグザグの軌跡を描いて、宝玉封魂竜に命中した。跳弾射撃だ。
一方、『竜の爪牙』の銃弾は一直線に飛び、地面に小さな弾痕を穿った。そして、そこから解放された力が前衛陣の傷を癒し、キュアを施した。その銃弾はモモが精製した『黄金の弾丸(ゴールデンバレット)』だったのである。『黄金の弾丸』にはいくつかのバリエーションがあるが、前衛陣をキュアしたそれは『幸運と勇気・地(ラックアンドプラック・アース)』と呼ばれるものだ。
地面だけでなく、頭上からもキュアはもたらされた。レグルスのメディカルレイン。
雨に混じって、数条の稲妻が落ちてきた。もちろん、自然の落雷ではない。旭矢のグラビティ『雷の手指(ライノシュシ)』である。
「――!」
指を思わせる動きの稲妻に体を掴まれ、宝玉封魂竜が吠えた。
「……黙れ」
と、聞こえざる声に仏頂面で答える旭矢。
その横にいたユウマが飛び出し、地獄の炎を鉄塊剣『エリミネーター』に纏わせて宝玉封魂竜に叩き込んだ。
「螺旋帝の血族については思うところもありますが……まずはこの戦いを凌がないと……」
骨の体を染める三つ目の色――烈火の赤の範囲が広がっていく様を見ながら、ユウマは言った。
「そうだな」
と、カジミェシュが頷いた。
「この戦いで私たちが守っているのは緋紗雨ではなく、もっと大きなものなんだ」
新月刀型のゾディアックソード『Sloj』が閃き、スターサンクチュアリの光が前衛陣を包み込む。
続いて、右院がまた黄金の果実を使おうとしたが――、
「前衛のヒールはもう充分だ。異常耐性は自分に付与しておけ」
――と、レグルスが制止した。
やがて、戦いの終わりが見えてきた。治癒と防御を重視したことで攻撃の手数が犠牲となったものの、ケルベロス側はボハテル以外に倒れた者はいない。
「誇りを忘れた者に勝利の女神が微笑むことはない!」
右院が(内心ではまだ恐怖に震えながら)『天狼三爪(テンロウサンソウ)』を発動させた。三体の狼の幻影を纏ったパイルバンカーが宝玉封魂竜の骨を抉り抜き、ジグザグ効果で傷口を広げていく。
更にパティが螺旋掌を打ち込み、カジミェシュがスターゲイザーを浴びせ、ユウマが数度目のブレイズクラッシュを叩きつけた。
「――!」
苦しげに身をよじらせ、声なき叫びをあげる宝玉封魂竜。
そこに肉薄するのは、ルーンアックスを手にした旭矢。
あいかわらずの仏頂面だが、もう『黙れ』とは言わなかった。
(「宝玉封魂法による延命か……そこまでして生き延び、種族のために戦おうとする姿勢は尊敬に値する。だが、俺たちも負けるわけにはいかない。定めある命の限りを尽くし――」)
旭矢の背中に電撃が突き刺さった。レグルスのエレキブーストだ。
(――おまえたちを倒す)
電撃の力で強化されたスカルブレイカーが炸裂し、その名の通りにドラゴンの頭蓋を粉砕した。
●城を守るは百帖の盾
飫肥城を攻める敵軍を巨大な生物に見立てるなら、宝玉封魂竜の群れは手足であり、智龍ゲドムガサラは頭脳だろう。
頭脳を破壊すれば、手足は戦線を維持することができなくなるはずだ。とはいえ、すべてのケルベロスがゲドムガサラの元に向かうと、城が無防備になってしまう。この戦いでは攻め手と同じくらい(あるいは、それ以上に?)守り手の存在も重要なのである。
棘だらけの宝玉封魂竜を打ち破った八人は守り手となることを選び、城に留まった。守りが薄い場所に陣取ったので、周囲に他のケルベロスの姿はない。
ほどなくして、敵軍の第二波が襲いかかってきたが……。
「めんどくさい連中ね。一匹目の時のほうが楽だったわ」
『黄金の弾丸』を精製しながら、モモが嘆息した。
今、彼女たちが相手にしているのは三体目の宝玉封魂竜。つまり、棘だらけの宝玉封魂竜とこの宝玉封魂竜の間に二体目の宝玉封魂竜がいたということだ。
だが、二体目との戦いに勝ったわけではない。負けたとも言い切れない。決着がつく前に二体目は撤退し、それと入れ替わるようにして三体目が現れたのである。いずれ、この三体目も二体目と同じように退き、四体目が現れることだろう。
「さすがはゲドムガサラでち」
三体目の宝玉封魂竜にパティがグラインドファイアを放った。
「第一波が敗れたと知った途端、作戦を変えてきたでちね」
「いえ、予定通りなのかもしれません」
と、敵の反撃からパティを守りながら、ユウマが言った。盾となったその体をモモの『黄金の弾丸』が癒していく。
「生きた破城槌とも言える第一波でダメージを与えた後、連携重視の第二波でじわじわと攻めて疲弊させる――そういう作戦なんじゃないでしょうか?」
「敵の意図がなんであれ、私たちにとって厳しい状況であることは確かですね」
アイラノレが『クリーヴブレイカー』を振り上げた。槌の部分に炎を纏っているが、それは婚約者であるカジミェシュがグラビティ『Modlitwa - Swiety Michal(モドリトヴァ・シュヴィエンティ・ミハウ)』で付与したものだ。
『クリーヴブレイカー』が唸り、アイスエイジインパクトが宝玉封魂竜に打ち込まれた。炎によって攻撃力が増した氷の一撃。
間を置かずに二発目が放たれた。今度は純粋な氷の一撃。旭矢のアイスエイジインパクト。
「ウォォォーッ!」
宝玉封魂竜が身を仰け反らせ、苦悶に吠えた。一体目と違い、声を発することができるらしい。
その悲鳴を聞きつつ、アイラノレは周囲に注意を向けた。他のチームからの合図を見逃さないために。窮地に陥ったチームは赤い信号弾を打ち上げる手筈になっているのだ。
幸い、赤い煙はどこにも見当たらない。
「もっとも、信号弾が上がったとしても、救援に行く余裕は……」
「敵がまた後退かつ交代するみたいだぞ」
アイラノレの独白を旭矢の声が遮った。
右院の『天狼三爪』を浴びて、三体目の宝玉封魂竜が後方に退き始めたのだ。もちろん、その撤退を支援すべく、四体目が飛来している。
四体目は挨拶とばかりに爪を振り下ろした。
それをイガルカストライクで相殺する右院。
「ええい! キリがない!」
眉間に皺を寄せて吐き捨てながらも、彼は心の中で悲鳴をあげていた。
(「また睨まれたよー! もうやだぁーっ! ……あれ?」)
右院の目があるものを捉えた。
「……訂正します。キリはありますね」
「どういうことだ?」
と、旭矢が尋ねた。
「あれを見てください」
宝玉封魂竜の体の一点を右院は指し示した。そこにあるのは星形の刻印。いや、傷跡だ。
「フォーチュンスターの傷跡です」
それ以上、右院は説明しなかった。説明するまでもなかった。
第二波の宝玉封魂竜たちは満身創痍になる度に撤退し、ヒールを施され、また前線に戻ってくる。しかし、ヒール不能のダメージは累積しているのだろう。星形の傷はその証拠。
そして、ここにいる八人の中にフォーチュンスターを用意してきた者はいない。星形の傷は他のチームの誰かによって付けられたのだ。
そう、この広い戦場のあちこちで他のチームも自分たちと同様に敵と戦い、着実にダメージを与えている。
そのあたりまえの事実を改めて認識することで、八人の闘志は燃え上がった。
もしかしたら、星形の傷を与えた者は力尽きて戦闘不能になっているかもしれないが、彼もしくは彼女が与えたダメージは決して無駄ではない。いや、無駄にするわけにはいかない。
「こいつぁ、負けちゃいられねえな」
レグルスがニヤリと笑い、メディカルレインを降らせた。
「ああ、負けてはいられない。味方にも。敵にも」
治癒の雨の飛沫を撒き散らしてカジミェシュが跳躍し、『Sloj』の破鎧衝を宝玉封魂竜に食らわせた。
戦いが始まってから二十五分ほどが過ぎた頃、変化が起きた。
何体目かの宝玉封魂竜が深手を負い、撤退するかと思われたが――、
「あら?」
――モモが首をかしげた。
宝玉封魂竜がきびすを返して戻ってきたのだ。その後方からは新たな宝玉封魂竜が飛来してくるが、撤退を援護する様子はなく、傷ついた仲間にヒールを施す素振りも見せない。
新手が行動を起こすよりも早く、モモは深手の宝玉封魂竜にフォートレスキャノンを浴びせた。
「連携が崩れたみたいね。と、いうことは――」
「――ゲドムガサラが倒されたんですね」
後を引き取ったのはユウマ。フォートレスキャノンの砲煙の残滓を払い除けるように『エリミネーター』を振るい、宝玉封魂竜の足や翼に連続攻撃『チェイントリガー・リタード』を叩き込む。
「虚空を開け、水霊の門!」
レグルスが詠唱を始めた。ずっと回復役に徹してきたが、今回のそれは攻撃用の魔法『Icicle disaster(アイシクルディザスター)』だ。
「今、新たなる契りによる氷雪の力束ねん。心冷たき王妃よ、天すら凍てつかさんとする裁きの力にて我が敵を蹂躙せよ!」
呪文に応じて、何本もの氷の槍が降り注いだ。『チェイントリガー・リタード』で機動力を削がれた宝玉封魂竜にそれらを躱す術はない。あちこちの骨を刺し貫かれて、無様に倒れ伏した。
その死体を踏み台にして、アイラノレが飛んだ。新手の宝玉封魂竜に攻撃を加えるために。
(「死に瀕して苦しむ命に種族の別はありません。しかし……」)
医師としての想いを戦士の責任感で抑えつつ、アイスエイジインパクトを見舞う。
骨と氷の破片が舞い散る中、彼女は見た。宝玉封魂竜の足下に付いた傷を。あきらかに刀剣によるものではない、尖った石かなにかで斬り付けられた傷。星形の傷がそうであったように、これも他のチームの者が付けた傷なのだろう。
誰かが、どこかで、今も、戦っている。
だから、負けるわけにはいかない。
「守るのはここまで。こっからは――」
レグルスが腕を上げ、勢いよく振り下ろした。
「――掃討戦だ」
そして、ケルベロスたちは次々と斬り込んでいった。
見えぬ場所で激闘を繰り広げている三百人の同士を想いながら。
作者:土師三良 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2017年7月6日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
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