螺旋忍法帖防衛戦~奪う者、守る者

作者:波多蜜花


「螺旋忍軍の拠点に攻め込む作戦があったんは知ってるやろか? 戻ってきてくれた皆が手に入れた多くの情報、それから螺旋忍者にとって重要な意味を持つ『螺旋忍法帖』の奪取。大成功って言うても過言やあらへんね」
 信濃・撫子(撫子繚乱のヘリオライダー・en0223)が集まったケルベロス達に安堵の笑みを見せた。そして手にした手帳を開くと、表情を引き締める。
「せやけど、良い事ばっかりでもないんよ。皆が頑張って奪ってきてくれた螺旋忍法帖を手に入れようと、日本中に散らばる忍軍の刺客が動き出してるんや」
 螺旋忍軍は螺旋忍法帖の場所を探し当てる事ができるらしく、永遠に守り続けるのは困難であると言う結論が出ているのだ。
「でもな、見方を変えたらピンチは絶好のチャンスって言うやろ? 敵が狙いに来てくれるんやったら、逆に螺旋忍法帖を囮にして誘き寄せて倒してしもたらええ……ってな?」
 螺旋忍法帖を狙いにくる多くの螺旋忍軍を倒す事ができれば、ケルベロスから螺旋忍法帖を奪う事はなくなるだろう。
「螺旋忍法帖を創れるのは螺旋帝の血族だけらしいからな、敵が躍起になるんもしゃーないと思うけど、かなりの数の螺旋忍軍が狙いにくると思うわ」
 防衛戦は石川県の金沢城と北海道の五稜郭を拠点として行う事となる、と撫子が手帳を捲って続ける。
「皆には金沢城の防衛を頼みたいんよ。迎え撃ってもらう敵の名前は……フゥトンのシキや」
 高い能力を持つが、少々怠け者のきらいがあり寝ながらグラビティ・チェインを集められないかとフゥトンの術を編み出した快眠衆の頭領なのだという。
「さすがに今回ばかりは怠けとる場合でもないみたいでな、自分の配下を3人ばかり引き連れてくるみたいやわ」
 3人の部下は日本刀を武器としてシキを守るように前に出て、シキは後方から螺旋手裏剣のような武器を使用してくるだろうと撫子が手帳のページを指先でなぞる。
「もし負けてしもた場合は残った敵は本陣へ向かってしまうよってな」
 1チーム程度の敗北であれば持ち堪えるだろうが、複数のチームが敗北するような事になれば、それは本陣を守るチームに著しい負担を強いる事になるだろう。
「シキを倒せても配下の螺旋忍軍が突破してしもたら同じ事やからな、できるだけ突破させんと全員を撃破できるよう頑張って欲しいんや」
 難しいかもしれないけれど、それが最善なのだと撫子が手帳を閉じる。
「今まで謎に包まれとった螺旋忍軍の謎に迫る事ができるチャンスでもあると、ウチは思うんよ。大変かもしれへんけど、皆頑張ってきてや!」
 ひとりひとりに視線を合わせた撫子が、ケルベロス達への信頼を滲ませて微笑んだ。


参加者
アリス・ティアラハート(ケルベロスの国のアリス・e00426)
真暗・抱(究極寝具マクライダー・e00809)
流星・清和(汎用箱型決戦兵器・e00984)
デジル・スカイフリート(欲望の解放者・e01203)
リヴィ・アスダロス(魔瘴の金髪巨乳な露出狂拳士・e03130)
揚・藍月(青龍・e04638)
フェルト・スターチス(染まらぬ白布・e25047)
カテリーナ・ニクソン(忍んでない暴風忍者・e37272)

■リプレイ

●来襲、快眠衆
「ざっと見たところだが、この場所ならば真正面から来るだろう」
 地図を手にした揚・藍月(青龍・e04638)が、改めて確認とばかりに周囲を見渡す。足元にいるボクスドラゴン、紅龍も炎を纏わせた尻尾を揺らし、きゅあ! と鳴いて警戒を強める。
「螺旋忍法帖を狙って、多くの螺旋忍軍さん達が集まるなんて……何としても忍法帖を護らなきゃです……!」
 緊張した面持ちで前を向いたアリス・ティアラハート(ケルベロスの国のアリス・e00426)がその覚悟を覗かせると、フェルト・スターチス(染まらぬ白布・e25047)が頷いて隣に並ぶ。
「今回は螺旋忍法帖を守る戦いですものね。私も自分にできることを精一杯やるだけですけど……ここは、絶対に通しません」
 不安に思う心を、自ら発した言葉で押し込めてフェルトが微笑んだ。そんな2人の緊張を解すように、流星・清和(汎用箱型決戦兵器・e00984)が自分の腕の調子を確かめるように腕を回しながら言う。
「頼れる仲間がここにいるんだ、まぁ肩の力抜いて気楽に……は無理でも、力をちょっと抜いてね。深呼吸深呼吸!」
「そうでござる、適度な緊張は大事でござるが、緊張しすぎてもいい事はないでござるよ!」
 HAHAHA! と笑うのはカテリーナ・ニクソン(忍んでない暴風忍者・e37272)で、そんな2人の様子にアリスとフェルトもほんの少しだけ力を抜いて笑う。
「しかし、敵の猛攻を逆手に取り、返り討ちにする作戦を思い付くとは……策士と言うのは、視点が違うのだな……」
「守るばかりでは後手に回るものね、攻撃は最大の防御……よね?」
 リヴィ・アスダロス(魔瘴の金髪巨乳な露出狂拳士・e03130)が感心した様に言えば、デジル・スカイフリート(欲望の解放者・e01203)が好戦的な笑みを浮かべて微笑んだ。
「そろそろ……でしょうか」
 抱き枕カバーを手にした真暗・抱(究極寝具マクライダー・e00809)が強く走った風を受けて、そう呟く。そしておもむろに抱き枕カバーを被った。それは抱にとっての正式な戦闘スタイル、究極寝具(アルティメットシング)マクライダーになる為の重要なプロセスだ。
「斬新だ、だけどそういうのもアリだとおっちゃんは思うよ!」
 宇宙でも戦えそうな巨大ロボットのような鎧に全身を包んだ清和が親指を立てて向けると、抱き枕カバーに身を包んだ抱も同様にして返す。一種異様な光景にも見えるけれど、ケルベロス達の闘志に変わりはない。
「お出ましのようだ」
 薄氷のような鋭さを含んだ藍月の声が響く。きゅあっ! と吠えた紅龍も、警戒の色を濃くしていた。1人も敵を通さない、とばかりにケルベロス達が突破されにくいであろう陣を敷いていく。
「あらまぁ……熱烈な歓迎ねぇ」
 欠伸交じりの声が響いたかと思うと、ケルベロス達の前に妖艶な女が3人の配下を引き連れて現れた。
「貴女が快眠衆の、えっと……おふとんのシキさん、ですね? ――本陣へは、行かせませんっ!」
 身体のラインがしっかり見える、透けたネグリジェを纏う女に向け、そのセクシーな様子に顔を赤くしたアリスが気丈にも言い放つ。
「ふふ、お布団は最高だものねぇ。でも残念、私の名前はフゥトンのシキ……快眠衆の統領よ」
「自分達の快眠の為に、人々の安眠を奪う快眠衆……! 正義の枕(ピロー)、究極寝具マクライダーが相手だ! 寝具は敷布団よりも抱き枕の方が上と証明してやる!」
 前に出て叫んだ抱に、シキが視線を向ける。そうして、口元を笑みの形に歪めた。
「あら、お前……ふふ、敷布団がなければ始まらないでしょう? いいわ、螺旋忍法帖を手に入れるついでに、今度こそお前を私の抱き枕にしてあげましょう!」
 手の動きだけで3人の配下にシキが指示を出す。それは戦いの始まりを意味していた。

●激突
 敵との距離と位置を確認しながら手のひらに収めたスイッチを藍月が押せば、抱と彼の相棒であるライドキャリバーの黒雷、そしデジルの背後に士気を高める色鮮やかな爆煙が上がった。それと同時に、紅龍が炎の属性を抱へと注入する。
「ふむ……その格好は純粋に貴様のナイトウエアというわけか」
 半ば自分と同じ露出道を行く者かと思っていたリヴィがシキに目線を遣りつつも、すぐに配下である3人へ向かい自身の真紅の輝きを放つ竜の尻尾を振るい、ハルとナツを薙ぎ払う。一瞬動きを止めたナツに向け、デジルが迷わず攻撃を仕掛けた。避けた、とナツが唇を笑みの形に歪めた瞬間デジルの声が響く。
「避けられた、なんて思った? 忍法帖は渡さない、その本能だけを再現する。さあ、思い切りやってきてね♪」
 デジルの作り出した疑似ビハインドと言うべき『オルタストライクアナザー』が、回避直後で避ける事もできないナツを奇襲した。
「面倒だけれど、そうも言ってられないみたいねぇ」
 煩わしげに眉間に皺を寄せたシキが組んでいた腕を解く。そして手にした巨大な手裏剣を空へと飛ばすと、それは大量に分裂して抱と黒雷を襲う。
「……ッ!」
 攻撃に耐えながらシキを睨めば、赤と黒の螺旋柄のアイマスクに覆われて見えないはずのシキの瞳が弧を描いたような気がした。
「熱烈だね、そんなに抱き枕が欲しいんやったらオリジナル抱き枕でも作ったらええんちゃうか」
 握り締めたドラゴニックハンマーの柄を軽々と清和が振り被ると、噴射されたドラゴニック・パワーの勢いそのままに加速されたそれをナツへと振り抜いた。
「お願い、ハート・オブ・プラチナ……!」
 アリスの呼び掛けに、彼女の身体を覆っていたオウガメタル『ハート・オブ・プラチナ』が光り輝くオウガ粒子を放出し始める。その輝きが抱と黒雷を包み、癒す。
「汝、輝かぬ瞳よ、我に従え。三つ首の魔犬に光を捧げよ」
 凛とした抱の声が響くと、彼が装備したものに付属する瞳を模したそれらが僅かに光り『三対の魔眼(サーベラス・アイ)』が発動し、抱の傷を癒し防御力を上げていく。黒雷、と声を掛けられたライドキャリバーは瞬時に炎を纏うとナツへと向けて突撃した。その攻撃をハルが庇い、なんとか立て直した体勢のままハルが日本刀を1度納刀し、居合い斬りをデジルに向けて放つ。それに続くように華麗な連携を見せナツとアキの居合い斬りが藍月を襲う。
「連携攻撃、侮れないものがあるな……っ!」
 連続した攻撃のダメージに藍月が眉を顰めると、攻撃をある程度防ぎきったデジルが好戦的な笑みを浮かべた。
「オイタはいけないのでござる!」
 背中や肩からミサイルポッドを出したカテリーナが叫ぶや否や、配下3名に向けて大量のミサイルを発射する。連続して攻撃を受けていたナツの膝が崩れる。好機、とゲシュタルトグレイブを構えたフェルトが駆ける。
「ここを通す訳には行かないんです……!」
 彼女の意思は固い。忍法帖が奪われる事によって起こりえる理不尽な事態に、見知らぬ誰かが巻き込まれぬように――そんな想いを秘めて繰り出される高速の回転斬撃は、ハルとナツを斬り払う。悲鳴を上げ、ナツが地面へ倒れ付す。残るはシキとその配下、2名。

●城下の決着
 幾度かの剣戟のあと、よろめいたハルに清和が狙いを定める。
「全パーツ射出っ超合金合体! いくぞ必殺、フォートレススラーッシュ!」
 清和の叫びを合図としたように、グラビティで形成された巨大ロボットのパーツが合体していく。まるでどこかの玩具を髣髴とさせる合体をみせた清和はその手に握り締めた大剣をローラーダッシュの勢いに任せて斬り付ける『超合金DX要塞斬(チョウゴウキンデラックスフォートレススラッシュ』をハルへと放った。
「申し訳ございません、シキ様……!」
 口惜しげな表情を浮かべたハルが倒れると、アリスの髪に白い薔薇が咲き乱れる。
「お願い、白い薔薇さん達……女王様に染められる前に、みんなを癒して……!」
 アリスの心からの願いを聞き入れるように咲いた白い薔薇は同種の薔薇が咲き乱れる女王の庭園を召喚する。それは傷付いた仲間を癒す『プリンセス・アリスと女王の庭園(プリンセス・アリス・イン・クイーンズガーデン)』となって癒しと共にシキの放った足止めの術を解除していく。
「高まれ、我がグラビティ・チェイン……っ!」
 体内のグラビティ・チェインを破壊力に変換し、抱がバトルガントレットに纏わせる。そしてそのまま、アキへと叩き込む。黒雷も、主に合わせる様に激しいスピンでアキの足を轢き潰した。それでも我らが統領の為に忍法帖をとアキが前へ出ると、カテリーナがそうはさせないとばかりに螺旋の軌跡を描く手裏剣を放った。
「その心意気やよし、されどここを通す事は出来ぬでござる!」
 カテリーナの気合と共に、螺旋力を帯びた手裏剣はアキの手元を武器ごと攻撃する。
「その通り、ですっ!」
 フェルトがくるりと回したゲシュタルトグレイブに、アキが警戒の色を浮かべる。突破させまいという気迫のまま、稲妻を帯びたゲシュタルトグレイブをアキに向け、超高速の突きを繰り出した。
「その様子ではもうここを突破することもできないだろう、引導を渡してやろう」
 藍月が紅龍に僅かな視線を遣ると、心得たとばかりに紅龍が翼を羽ばたかせる。
「八卦炉招来! 急急如律令! 行くぞ紅龍! 今こそ俺達の力を見せる時だ!」
 息を荒くするアキを中心にして、8つの符が展開する。それは結界となって敵を閉じ込めた。藍月が高く掲げた指を下ろせば、それを合図として上空から紅龍が神火と呼ばれる炎弾を発射する『神火八卦陣(シンカハッケジン)』がアキの身体を燃やし尽くし、紅龍が炎のブレスを放射すれば跡形も無く消え去った。
「残るは貴様だけだ! 怒涛の雷撃、その身で受けろ!」
 バチバチと激しい音が弾け、リヴィが雷撃を拳に集め、魔方陣を展開していく。彼女が今までに討ち取ってきたデウスエクス達の怒りから生まれた雷撃、『レイジング・ヴォルティックストーム』がシキに向けて叩き込まれる。
「私達から逃げられると思わないことね」
 その動きは正しく電光石火。デジルが鋭い蹴りをシキの急所を目掛けて繰り出すと、シキが欠伸をするように手を口元へ寄せる。そして、まるで投げキッスでもするかのように手をリヴィへ向けると、無数の氷の礫が彼女を襲った。上がりそうになる悲鳴を堪えたリヴィの後ろから、清和がドラゴニック・パワーの勢いもそのままにシキに向かって叩き潰すかのようにハンマーを振り下ろす。
「眠いなら、そのまま眠ってもらってもかまわないですよ!」
 それは素敵ねと笑いながら、それでもその衝撃に僅かに顔を歪めたシキが突破する隙がないかケルベロス達を見る。
「逃げる隙があるとお思いですか?」
 白兎の綿毛を連ねた様な扇をひらりと翻し、リヴィを癒す為に妖しく蠢く幻影を付与するアリスがシキに言い放つ。
「全くだ、このマクライダーから逃れる事などできるものか!」
 抱が全身をバネのようにしならせ、卓越した技量からなる一撃を繰り出せば、黒雷が炎を纏ったままシキに向かって加速した。ダメージを負ってなお、逃げるよりも突破する隙を伺うのはそれ程に忍法帖に価値があるからなのだろう。
「おおっと、動くなでござる。動いたら、お主のベッドの下の秘密のアレをバラすでござるよ?」
 どちらかと言えば悪役のセリフを吐いたカテリーナは、どこからともなく何かを取り出しシキに向かってちらつかせる。それは敵がひた隠しにしたい何かを見せる事によって色々な意味でダメージを与えるカテリーナの『忍法虚仮威しの術(ニンポウコケオドシノジュツ)』である。何を見せられたのかはわからないが、確かに一瞬シキの足が止まった。
「螺旋忍法帖は奪わせません! 覚悟してください!」
 ゲシュタルトグレイブを頭上で回転させながらフェルトが駆けた。その回転斬撃は更にシキの足止めをするようにその身体を薙ぐ。
「しかし気になるね……貴殿は基本寝てるのが好きそうな御仁だというのにそうまでしてその忍法帖とやらが欲しいのかね? 出世なんぞしても更に多くの仕事を課せられるだけだろうに?」
 さりげなく探るようにそう藍月が問い掛ければ、配下を3名失ったというのにシキは気だるげに髪を掻き上げる。
「そう、とても面倒……けれどそうも言っていられないのよ。こればかりは譲れないわ」
 お喋りはそこまでとばかりにシキの殺気が膨らめば、藍月が縛霊手で覆われたその腕でシキを殴り付け、紅龍が封印箱に入り体当たりを仕掛けた。
「譲れないのは、こちらも同じ事でな!」
 リヴィが仕掛けようとした手を使えない事に瞬時に気が付き、咄嗟に『凶斧【黒死】』を握り締める。数多のデウスエクスを屠ってきたそれはリヴィの手によく馴染み、高く跳び上がった反動にもぶれないままシキの頭上へと落とされた。
「そうね、渡す訳にはいかないから――ここできっちり仕留めさせてもらうわね」
 デジルが『オルタストライクアナザー』を仕掛ければ、シキがたたらを踏んで堪える。そして口元で何か唱えると、シキの背後に布団一式の幻影が浮かび上がり、更には幸せそうに眠るシキの姿までもが浮かぶ。それが傷を癒す術なのだと気付いたけれど、蓄積したダメージが全て癒される訳ではない。ならば追い込むなら今だと清和が動く。
「今ここで、キミを倒します!」
 清和が放った『超合金DX要塞斬』がいつも以上の威力を発揮すると、アリスがリボンや羽で装飾した可愛いらしいショートブーツで爪先を蹴った。それは星型のオーラを纏ってシキへと蹴り込まれる。
「シキ、貴様に抱き枕の真髄を見せてやる! いくぞ、黒雷!」
 エンジン音を響かせて黒雷が応えると、抱がグラビティ・チェインを再び高めてエアシューズにその破壊力を乗せた。気合と共に跳躍すると、落下する勢いのままシキ目掛けてマクライダー・キックを浴びせ、それと同時に黒雷のエンジンが唸り、容赦なくシキを蹂躙する。それは、快眠衆頭領の最後となったのだった。

●守ったその先
「良かった、突破されずに倒す事ができましたね……!」
 心底ほっとした表情でフェルトが唇を震わせると、快眠衆から受けた傷を癒しながらアリスも微笑んで応える。
「他チームの戦闘も終わった感じでござるな」
 幾度か試したアイズフォンは繋がらなかったが、周囲の物音を確認すれば激しい戦闘を思わせるような音は僅かしか聞こえないとカテリーナが金沢城を仰ぐ。
「それじゃ、本陣に向かうわよ」
 現在居る場所から本陣へ向かうには数分は掛かるけれど、もし戦闘が続いているなら何かしらの力になれるかもしれないとデジルが言う。
「そうだな、終わっていたとしても状況を確認するのは大事だと思うしな」
 リヴィが行こう、と金沢城に足を向けるとケルベロス達は本陣の無事を願いながらそれに続いたのだった。

作者:波多蜜花 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年6月21日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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