雨には和傘を

作者:雨音瑛

●和の彩り
 とある都市の路地裏に、その店はあった。
 店内にぶら下げられたり広げられたりした和傘はどれも手作りの一品物で、お値段もそれなりに張る。傘の表面では、照明が反射してツヤが見える。
 そう、ここは和傘の専門店。しかし、まったくと言っていいほど客足はなく。
「ぜんぜん売れないのは、和傘しかないから? それとも価格のせい? ……ああ、こんなことなら普通の傘専門店にしておけばよかった……」
 頭を抱えて呻く店長の前に、いつしか鍵を手にした女性が立っていた。
「すみません気付かなく――っ!?」
 鍵を手にした女性――第十の魔女・ゲリュオンは、無慈悲に店長へ鍵を突き入れる。店長はその場に倒れ、気を失った。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『後悔』を奪わせてもらいましょう」
 ゲリュオンが、生み出されたドリームイーターを見遣った。

●ヘリポートにて
「傘、それも和傘しかない店がドリームイーターに襲われたようだ」
 ウィズ・ホライズン(レプリカントのヘリオライダー・en0158)の話を聞いて、ヴィ・セルリアンブルー(青嵐の鎧装騎兵・e02187)がうなずく。
「俺が懸念していたとおり、ってことだね」
 自分で開いた和傘の専門店が潰れて後悔している女性が、ドリームイーターに襲われて『後悔』を奪われた。『後悔』を奪ったドリームイーターは既に姿を消しているが、奪われた『後悔』を元にして現実化したドリームイーターが事件を起こそうとしているという。
「この現実化したドリームイーターが一般人に危害を加える前に、撃破を頼みたい。撃破さえすれば、『後悔』を奪われた店長も目を覚ますことだろう」
 では戦闘についての情報を、と、ウィズがケルベロスたちを見渡す。
「戦うことになるドリームイーターは1体。和服を着た女性のような姿をしており、和傘を使ったグラビティの命中率はかなりのものだ」
 戦場となるのは和傘の専門店、その店内。ケルベロス以外の客はいないため、人払いは不要だという。
「店に到着後、すぐに攻撃を仕掛けることもできる。ただし、客として入店した後に和傘を選んだり、友人にも紹介したいなど楽しそうな会話をしたりして心から楽しめば、ドリームイーターは満足して戦闘力が減少するようだ」
 そのほか、満足してから倒した場合、目を覚ました被害者の後悔の気持ちが薄れ、前向きに頑張ろうという気持ちになる効果もあるようだ。
「梅雨時に傘は必須だけど、和傘というチョイスはちょっと冒険しすぎかもしれないね。でも、被害者を放置するわけにもいかないし、何よりまた前向きに頑張って欲しいよね」
 と、集まってくれたケルベロスたちにヴィが笑顔を向けた。


参加者
ヴィ・セルリアンブルー(青嵐の鎧装騎兵・e02187)
茶菓子・梅太(夢現・e03999)
香坂・雪斗(スノードロップ・e04791)
山口・ミメティッキ(満月の夜の夢・e10850)
左潟・十郎(風落ちパーシモン・e25634)
仁王塚・手毬(竜宮神楽・e30216)
唐傘・御化(からかさおばけ・e34080)
雨後・晴天(本日は晴天なり・e37185)

■リプレイ

●雨の日の相棒
 曇天から雨粒が降り注ぐ中、ケルベロスたちは和傘の専門店を訪れた。
「梅太、久しぶり! 元気そうで何よりだ」
 見知った姿を見つけ、ヴィ・セルリアンブルー(青嵐の鎧装騎兵・e02187)が声をかける。
「うん、ひさしぶりだね」
 茶菓子・梅太(夢現・e03999)が、楽しげにヴィを見る。
「もしかして、背伸びた? 前より大人っぽくなったね」
「……わ、大人っぽい……ふふ、ありがとう。ヴィさんは前よりもっと頼もしくなったね」
 梅太(夢現・e03999)はどこか嬉しそうに応え、傘を畳んだ。
 一方、山口・ミメティッキ(満月の夜の夢・e10850)の手に、傘はない。代わりに使ったのは、薄手の上着。店の軒下に着くやいなや、軽くはたいて雨を払う。
「もっと素敵な傘を持ちたいなぁ」
 そう呟くのは、香坂・雪斗(スノードロップ・e04791)。
 左潟・十郎(風落ちパーシモン・e25634)も使い古した風合いのビニール傘を畳む。目的地に着いたのがわかったのか、シャツの中からファミリアロッド「白杜」が小動物――フェネックの子供の姿ほんの少し顔をのぞかせた。
 十郎は白杜を指先で撫で、店の引き戸を開いた。
 ずらりと並んだ傘は、和傘というだけあって、ほとんどが渋めの色合いだ。しかし配置のせいか、あるいはその圧倒されるほどの分量のせいか、不思議なまでに店内は賑やかに見える。
「いらっしゃいませ」
 上品な仕草で、和服の女性が出迎える。もちろん店長ではなく、ドリームイーターだ。そんな店長に歩み寄って、ミメティッキが問いかける。
「店主さん? アタシ和傘に興味があるの、和傘の歴史とか良いところとか、教えてもらえないかしら?」
「もちろん、いいですよ。和傘は、もともとは中国から来たもので――」
 店長の話を聞きながら、ミメティッキは目を細める。
(「……売り上げを気にして今でこそ『普通の傘屋がよかった!』なんて言ってるけど、本当は和傘の良さを人に教えたくてお店を始めたんだと思うのよねぇ」)
 指先で、慎重に傘の表面を撫でて。ひとつひとつが、店長の仕入れた手作りの傘。どれもが大切なものに違いない。
「和傘専門店……あっしのようなもんにとっては宝の山でさぁ」
 店内をぐるりと見回し、着流しに草履といった格好の唐傘・御化(からかさおばけ・e34080)がため息をつく。
「和傘、専門で扱ってる店が少なく貴重なんですがねぇ。潰れちまう前に来てみたかった……ほんと、無念でなりやせん」
 がっくりと肩を落とす者の、それはほんの一瞬。
「せっかくだ、新しく買い直しやしょうか。あっしのはもうボロくていけねぇ」
 御化は近場の傘を手に取り、ゆっくりと広げる。
 6月は、雨の季節。外歩きを楽しむための相棒は必須だ。
 タイミングを見計らって、雨後・晴天(本日は晴天なり・e37185)が店長に話しかけた。
「俺もいいだろうか。贈り物に、とっておきの傘を探している」
 和傘には縁がなかったものの、晴天は傘が好きだ。
 不思議そうに首を傾げるシャーマンズゴースト『快晴』に、晴天は小さくうなずく。
「……快晴にな、プレゼントしようかと思ってな。ああ、対になりそうな物はあるだろうか? どれも一点ものだが、お揃いで購入できれば、と思ってな」
 晴天の相談に、店長は笑顔でうなずく。
「でしたら、こちらはいかがでしょう? 紫陽花を図案化した柄なのですが、色違いがありますよ」
 晴天が渡された傘を開き、快晴が紫陽花の図案をじっと見る。どこか真剣な快晴の表情に、晴天は思わず笑みをこぼした。

●君を待つ一本、あるいは二本、三本……
 店内に音楽はなく、会話や足音、傘を開く音だけが響く。だというのに、うるさくもなく、静かでもなく。和傘を開けばぽつりと雨が降ってきたような気がして、傘をどけて見上げてみたくなる。
 晴天に傘を案内し終えた店長へ、今度は十郎が問いかける。
「もし傷んでしまったら、張替えなんかの修理も頼めるのか?」
「はい、修理も承っております。お買い上げいただいた傘を制作した方に直接修理を依頼していますので、もともとの傘の印象を損なうことなく修理できますよ」
「そうか、ありがとう」
 店長に例をして、十郎はあらためて傘を見る。不意に値札を見れば、並ぶゼロの数に軽く驚く。
 しかし、作り手の手間と愛情を考えれば、決して高いものではない。それに、丁寧に作られた品は長く愛用できる。
 値札から手を離して落とした視線の先に、紺色の傘を見つける。なんとなしに開けば、シンプルな白い蛇の目。
「……あぁ、そう。こういうものが欲しかったんだ」
 内から外から傘を見る。
 畳んで戻した先で見つけたのは、青紫色の傘。こちらも気になって開けば、蓮の花が白抜きで描かれている。
「袴姿の凛々しい友人によく似合いそうだな。今度、是非連れて来たいな」
 十郎の言葉に、仁王塚・手毬(竜宮神楽・e30216)が微笑みかける。
「袴に和傘は良い取り合わせじゃ。きっとご友人も喜ぶのではないかの」
「だと、いいな。手毬はいい傘見つけたのか?」
 問われ、手毬は肩をすくめる。
「良いものと感じればな。しかし1本と言わず、何本か買って帰りたいほどじゃ。専門店、というだけのことはあるの」
 良いものに触れてきたことのある手毬にとって、和傘の善し悪しは一目瞭然。一つひとつを手にとって、手毬は再び真剣に吟味し始めた。
「種類がたくさんあって、見ているだけでもたのしいね」
 無表情で、梅太が傘を手に取る。
 透明のビニール傘とは違って色鮮やか。素朴な柄でも味わいがあり、同じ柄のように見えても手作りのためか微妙に異なっている。
「そういえば……和傘って和柄以外……とかもあるのかな」
 傘をもどし、梅太は店内をうろうろとさまよう。しかし閉じた状態では柄の判別は難しい。
「ね、ね、店主さん、他の柄も見せてください」
 梅太は店長をつかまえ、和柄以外の柄を見たいと告げた。店長はゆっくりとうなずき、店の一角に案内する。
 そこに置かれた傘は、どれも若い作家がつくったものだという。猫、犬、鳥、タータンチェック、星空、果物、野菜など、通常は見かけない柄ばかり。
「……わ、こんなにあるんだ」
 小さめのリアクションで驚き、梅太はできるだけ軽めのものを探して傘を選び始めた。最終的に選んだのは、星空の描かれたもの。何気なく値段を見れば、3とそれに続く4つのゼロ。高いが贈り物にならと、梅太は傘を開く。そのままくるくる回せば、足元に星型の光が落ちる。
 柄と重さはぴったり。
「……素敵な傘をありがとう」
 店長に次げ、ぺこりと頭を下げる。
「よろこんでもらえるかな……」
 そうつぶやく梅太を、店長が満足げに眺めていた。

●雨の日の後悔
 店内の傘からお気に入りを選びたい、とヴィは店長へ相談する。
「それで、好みなんだけど……紫陽花みたいに深い青色の傘があったらいいなぁ。柄の部分は濃い色で木の質感が綺麗な物だと嬉しい。雨の日の外出が楽しくなりそうな一本を紹介してほしいな」
 店長はなるほどとうなずき、店内をぐるりと巡った。店長が選んだのは、しっとりとした質感のある深い青色の傘。どこも濡れていないのに、雨にあたったようにつややかだ。
 ヴィは、店長から受け取った傘を差し出した。
「ね、雪斗、これさしてみて?」
 渡された傘を鏡の前で開き、雪斗はくるりと回ってみせる。
「……どうかな? 似合うー?」
「うん、とっても似合うよ」
「ありがとう! 俺もヴィくんに似合う傘探したいな、どんなのが似合うかなぁ」
 青色の傘をいったん畳み、近場の傘を手にとっては開く。
 ぶら下がる値札には、どれも数万円という結構なお値段が書かれている。それほど凝った造りなのだろうと、雪斗は納得する。そう考えれば安いもんだと、別の傘をまた開く。
「……あ、この緑のどうやろ? 新緑って感じで爽やか。きっと似合うと思う!」
 雪斗に渡され、ヴィが鮮やかな緑の傘を開いた。
「雪斗、どうかな?」
「うん、ええやん」
 褒め合えば、自然と笑顔に。それぞれにもうひとつ、たからものが増えそうだ。
 そしてお互いが選んだ一本を手に、レジへ。
「……ね、こんなに素敵なお店やのに『後悔』なんて、してほしくないな」
 会計をする店長に聞こえないよう、雪斗がつぶやいた。
 そろそろ頃合いだと判断した十郎が、店の入り口にキープアウトテープを貼る。一般客が入って来ないようにするためだ。
 怪訝そうにする店長を横目に、雪斗とヴィがハイタッチする。
「今回も気合い入れていこか!」
「今回も、頼りにしている!」
 各々が武器を構え、店長へと向かう。真っ先に攻撃を仕掛けたのは、手毬。舞うような動きで店長に肉薄し、纏わせたオウガメタル"竜神様"で強かな一撃を叩き込む。重ねて、テレビウムの『御芝居様』は、手毬の指示のもとまばゆい光を顔から放つ。
 店長はようやく武器となる傘を手にし、臨戦態勢となる。だが時間にしてほんの数秒早く、十郎が隼を呼び出していた。
「少し、静かにしてもらえないか?」
 淡い光を抱くハヤブサが、鳴き声を上げながら旋回している。やがてそれは一筋の光線となり、店長を貫いた。
「ケルベロスだったのですね……」
 店長は顔をしかめ、手にした傘を十郎に向ける。店長が雨雫を飛ばすより早く、御化が二人の間に割り込んだ。御化もまた傘を手に、弾丸のように撃ち込まれた雨粒を受ける。
「傘にも傘の矜持ってもんがありまさぁ」
 御化は傘を閉じ、店長を見遣る。その隙に、ヴィが店長の背後から鉄塊剣を振り下ろした。
 続く雪斗はエアシューズに星屑の輝きを宿す。駆け出し、店長の胴体に撃ち込めば、逆方向から梅太も同じ攻撃を喰らわせた。
 跳躍した御化がまとうのは七色の虹。そのまま急降下して蹴り技で急襲する。が、直前で店長が身体をひねり、回避してしまう。
 直後、晴天は入店時に閉じていた紺色の傘を開く。そこに仕込まれていたのはバスターライフル。傘の内側に描かれた青空模様が、収束する光線に照らされる。一瞬ののち放たれた魔法光線は、確かに店長を貫いた。
 勢いに乗じて、快晴も霊体の爪で店長を斬りつける。
 素早く仲間を見渡し、ミメティッキは御化へと桃色の霧を放った。
「店主さんも弱体化したみたいだし、アタシは回復に専念させてもらうわね」
 ビハインドの『アメちゃん』が店長を金縛りにするのを見遣りながら、ミメティッキは仲間の様子をつぶさに観察した。

●いつか、雨の日に
 本来ならばかなりの命中精度を誇っていた店長の攻撃、その命中力は半減している。戦闘は、終始ケルベロス側が優勢であった。
 梅太が叩き込んだ攻撃で、店長の傘に氷が張り付く。晴天もまた、バスターライフルから凍結光線を放ち、店長の体表に氷を纏わり付かせてゆく。
「くっ、この程度……!」
 そこに加わるは、晴天の召喚した原始の炎。肩口に灯る炎をそのままに、店長は忌々しそうにケルベロスたちを見遣った。
「さて、お次は誰の回復を……うん?」
 ミメティッキの目に、1本の傘が映る。それは、ミメティッキの目と同じ色をした紫色の傘。ミメティッキはその傘を急ぎ手に取り開いては、舞を踊るようにしてヒールを振りまく。攻性植物「白濁靫蔓」に実らせた果実の光が、前衛を癒やしてゆく。
 アメちゃんはその様子をちらりとだけ見て、店長の背後から攻撃を加えた。
「傘ってぇのは持ち主に降りかかる災いを弾くためにあるもんでさぁ。……それが例え『後悔』であっても、店主から生まれた傘が店主に危害を加えちゃダメでしょうが」
 御化はゲシュタルトグレイブ――和傘「螺旋槍」に稲妻を纏わせ、店長を貫いた。
 とうに貫かれているが、店長はそれを振り払うようにヴィへと一撃を加える。トラウマを見せる攻撃は、御芝居様が応援動画を流したことですぐに消え去る。
「良いぞ、御芝居様」
 手毬が声をかけ、硬化した爪で店長を背後から貫いた。ぐらりと揺れる店長を見て、十郎は素早くファミリアロッド「白杜」を構えた。先端から放たれる魔法の矢が、傘を持ってしても防げない矢の雨として店長へと降り注ぐ。
「あと少しかな……それじゃあ――計画ヲ実行スル」
 立ち往生する店長を見定め、ヴィが極小ブラックホールを生成して店長のエネルギーを取り込む。
「続けていくで!」
 雪斗が駆け出し、チェーンソー剣を構える。重さと勢いに任せて斬りつければ、それが店長への与える最後の攻撃となった。
 店長の傷口から雨のようなしぶきが上がり、消えてゆく。店長の持っていた傘も含め、あとには何も残らなかった。
 気付け戦闘の余波で傘が散らばり、破損した箇所もいくつか。
 ヴィが傘を戻し、晴天が随所にヒールグラビティを使用して修復していく。
「そういえば本物の店主さん、大丈夫かな?」
 首をかしげるのは梅太。ケルベロスたちはバックヤードへと向かい、目をさましたばかりの本物の店主――雨川・翠を見つけた。
 まだどこかぼんやりした様子の翠を介抱する。今回の事件について説明すれば、翠がケルベロスたちに丁寧に頭を下げた。
「そんなことがあったのですね……お手数をおかけして、申し訳ありません」
「ううん、これもケルベロスの仕事やし、気にせんといて。それより、お店、是非続けてほしいなぁ」
「うん、俺はこの店、いい店だと思うよ」
 雪斗に続けて、ヴィが翠に微笑みかける。さらに十郎がうなずき、同意を示す。
「友人にも是非ここの傘を見せたい。無くなってしまうには惜しい店だ」
「ありがとうございます。……そうですね。店の規模はちょっと小さくなるかもしれませんが、別の場所で店を続けていきたく思います」
「ふふ、アタシも賛成よ。ところでこの傘を購入したいんだけど、いいかしら?」
 ミメティッキが紫色の傘を差しだすと、翠は満面の笑みを浮かべた。
「もちろんです! お買い上げ、ありがとうございます!」
 前向きに頑張ろうとし始めた翠を後に、ケルベロスたちは店を出る。
「また遊びに来るね!」
 雪斗が告げ、翠に大きく手を振る。もう片方の手には、深い青色の傘。
「……いい店だったね」
「ほんまに、ずっと続けてほしいくらい素敵なお店やった。ねえ、次の雨の日、この傘さしてお散歩しよか?」
 雪斗は傘を目線まで持ち上げ、提案する。
「そうだね。いつかこの傘を差して、出かけたいな」
 同じように緑色の傘を目線まで持ち上げ、ヴィが微笑む。
 雨は既に上がっている。しかし、それぞれの手にはそれぞれの和傘の彩りが。
「……たまには、和傘も良いものだ」
 晴天は快晴と色違いの傘に視線を落とし、次いで店の看板を見上げた。

作者:雨音瑛 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年6月16日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 6/キャラが大事にされていた 0
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