ローカスト調査隊~滅亡までの秒読み

作者:流水清風

 飛騨山脈の奥地。
 そこへ、春花・春撫(プチ歴女系アイドル・e09155)を始めとしたケルベロスの集団が訪れていた。
 ローカストがこの地でコギトエルゴスム化し休眠していると推測した春撫達は、その確保を目的とし、遂に秘密基地を発見するに至った。
 現在ローカストはグラビティ枯渇によってコギトエルゴスム化して休眠していると推測しているが、それを裏付けるかのように、基地は静まり返っている。
「ローカストのコギトエルゴスムを集めて持ち帰る事ができれば、ヴァルキュリアのように仲間にする事ができるかもしれないですよね」
 その春撫の言葉に頷きながら、ケルベロス達は調査を開始した。
 基地入り口からは、地下へと螺旋状の通路が続いている。その先には、直径数百メートルにも及ぶ広大な半球状の空間が広がっており、壁面にはまるでコギトエルゴスムを収納するかのような窪んでいた。
 しかしそんな異様な光景よりも目を惹くのは、中央に鎮座する謎の装置だ。
 僅かに振動するその装置を調べたケルベロス達は、各々の所感を口にする。
「推測だが、この装置は自然界に存在するグラビティ・チェインを収集するものではないだろうか?」
「するってーと、この装置で集めたグラビティ・チェインでいずれコギトエルゴスム化した状態から復活するってのか?」
「ですが、仮にそうだとして復活までには途方もない年月を経ることになるのでは」
 そんな会話が為されているところへ、壁面を調べていたメンバーの驚きの声が轟いた。
 何事かと緊張しながら、ケルベロス達が壁面に集まる。
「コギトエルゴスムが……砕けている?」
 驚愕の理由は、壁の窪み内に収まったコギトエルゴスムの無残な状態であった。
「まさか、コギトエルゴスムが自然崩壊などするはずが!」
「デウスエクスは不死の存在であろう? それが何故?」
 困惑するケルベロス達だが、やがて1つの結論に達した。
「おそらく、コギトエルゴスム化する前に定命化してしまっていたんだ。だから、コギトエルゴスム化したまま寿命が尽きて……」
 その場の全員がその意見に納得せざるを得なかった。
 想定外の事態に固まってしまったケルベロス達だったが、無事なコギトエルゴスムを探そうと慌てて探索を再開する。
 しかし、ケルベロス達とほぼ同時に、謎の装置が稼働した。
 装置からグラビティ・チェインが放出拡散し、無事であったコギトエルゴスムが吸収しローカストが蘇生する。
 復活したローカスト達だが、極限の飢餓と定命化により死の淵に瀕し、およそ正常な状態とは言えない様子だ。
「グラビティ・チェインだ……」
「あれを喰らえば、生き延びられる」
「憎しみを、怖れを、この身に浴びなければ滅びを避けられない」
 ケルベロス達の存在に気づいたローカスト達は、ケルベロスを殺すことが己の命を長らえる術であると理解し、襲い掛かって来た。
「まずい。皆、迎え撃つぞ!」
「不本意ですが、話し合いは難しいでしょうね」
 制止の声を上げるケルベロス達もいるが、ローカスト達は躊躇うことなく爪を振るっている。
「気の毒だが、俺たちもやられる訳にはいかないからな」
 なし崩しに戦闘に突入し、ケルベロス達は協力しローカストを迎撃するのだった。


参加者
フィスト・フィズム(白銀のドラゴンメイド・e02308)
槙野・清登(棚晒しのライダー・e03074)
影渡・リナ(シャドウランナー・e22244)
君乃・眸(ブリキノ心臓・e22801)
櫟・千梨(踊る狛鼠・e23597)
黄瀬・星太(火風・e28582)
エルガー・シュルト(クルースニク・e30126)
尾方・広喜(量産型イロハ式ヲ型・e36130)

■リプレイ

●告げる言葉と伝える思い
 コギトエルゴスム状態から復活したローカスト達は、いずれもが極限の飢餓と死に瀕した恐怖によって平常とは程遠い状態であった。ケルベロスによるヒールも、これといって効果は発揮されなかった。
 ローカスト達が目の前のケルベロス殺害を生き延びる唯一の術と考え襲い掛ったのは、溺れる者が水面に浮かぶ物に縋り付く事と同じ。
 アリア騎士の集団と対峙したケルベロス達は、そんな彼等の窮状を慮り、戦いを避けるための言葉を口にする。
「話を聞いてほしい。あなた達がグラビティ・チェインを奪おうとすれば、私達は全力であなた達を排除しなくてはいけない。それは、あなた達のためには、ならないんだ!」
 強く訴え掛けるフィスト・フィズム(白銀のドラゴンメイド・e02308)は、このまま戦うのは滅びの道をひた走ることと同義であると言い聞かせた。
 その言葉に対して返って来るのは、アリア騎士が携える槍の刺突。
「いきなりこれとは、余裕ないんだな。ま、当たり前か」
 説得を試みる仲間を自らの身体を盾にして庇う櫟・千梨(踊る狛鼠・e23597)は、無表情で軽口を漏らす。その内面に抱える思いは、口調に反して軽いものではないけれど。
「わたし達からの憎しみで生き延びられても、貴方達自身の憎しみが、自分達を滅ぼすんじゃないかな」
 影渡・リナ(シャドウランナー・e22244)は、これが容易には受け入れられないであろう意見であることは自覚している。それでも、いつか滅びを迎えるという事実は決して他人事ではないからと、協調を求めずにはいられない。
 説得を行う間、ケルベロス達は誰1人としてアリア騎士達に僅かの反撃も行いはしなかった。それでも、アリア騎士達はその槍をケルベロスへと突き立てる。分かってはいた事だが、簡単にケルベロス達の言葉が届きはしない。
 可能であるならば、何らかの方法でローカスト達にグラビティ・チェインを提供し、平静な精神状態で話し合いを行いたかった。しかし、デウスエクスにグラビティ・チェインを提供する方法は、ケルベロスや地球人といったグラビティ・チェインを有する知的生命体を目の前で殺害するか、自害することだけだ。
 そんな方法を採れはしない以上、ケルベロス達に出来るのはただひたすらに言葉を紡ぐ事であった。
「不死性は失うけれど、この地球を第二の故郷として次世代へと命を継ぐ事はけして無意味ではない。少なくとも、私個人はそう思っている」
 地球の文化、娯楽、友好関係など、様々なかけがえの無いものに触れた結果、そうした考えを抱いたフィストにとって、必ずローカストもまた自分のこの考えを理解してもらえるものと信じている。だからこそ、種を存続して欲しいのだと。
「憎しみだけが生き延びる為の力じゃない。人々を襲う以外の方法でなら、生き延びられる手段を一緒に見つけたいよ」
 今この時を、ケルベロス達を殺し簒奪したグラビティ・チェインで生き延びたとしても、いずれは己の憎しみがローカストという種族を滅ぼす毒となる。共存という方法こそが、本当の生きる手段なのだと、リナは諭す。
 懸命な説得にも関わらず、アリア騎士達は槍を振るう手を休めることは無かった。
 説得を続ける者も、それ以外の者にも、アリア騎士達は容赦しない。極度の飢餓状態にあって、眼前の食物に手を付けないなど、まず不可能なのだから。
「アポロンがいない今ならローカストも自由になると思ったけど、今度は定命化か……理不尽過ぎるね」
 一方的に傷付けられる仲間達を濃縮した快楽エネルギーで癒しながら、黄瀬・星太(火風・e28582)はローカスト達の置かれた状況に同情を禁じ得なかった。口調が普段のそれと違い子どもらしいものになっているのは、これが本音である証だ。
 何としても助けたいと思い、だからこそ説得する仲間をこうして支えている。しかし、芳しい手応えは無い。
(「このローカスト達は、地球人を襲うことをせずコギトエルゴスム化する事を選び、争いを避けてくれたのだな。……叶うならば、共に生きる未来を」)
 仲間を守りながら、エルガー・シュルト(クルースニク・e30126)はケルベロスの説得が多少なりともアリア騎士に変化を齎してはいないかと観察しているが、そうした兆候は見受けられない。
 そうしている間にも、アリア騎士達の槍がさらに突き出される。
 ケルベロスの中に無傷な者はもはや1人としていないが、とりわけ多くの傷を負っているのは尾方・広喜(量産型イロハ式ヲ型・e36130)であった。
 けれど、その笑顔には一点の曇りもない。
(「こんな時だが、いや、こんな時だからか。眸・エルガー・千梨と一緒に戦えるのが嬉しいぜ」)
 戦いに喜びを見出す気質の広喜だが、この戦いでは少し意味合いが異なる喜びを見出していた。普段から交流があり、信頼できる仲間と共に立っている。それが嬉しく、だからこそ自身が傷付こうとも躊躇なく仲間を護ることが出来るのだ。
 しかし、現実問題としてケルベロス達が少しずつ追い込まれている。このままアリア騎士の攻勢を許し続ければ、誰かが倒れるだろう。
 それでもなお、君乃・眸(ブリキノ心臓・e22801)は説得継続のために仲間を治癒し続ける。
「命を失う恐怖や悲しみは、俺達皆が等しく抱く感情だ。それでも、限りある命でも生きていられるのは、奪うだけでなく、与える事も出来るからだ」
 槙野・清登(棚晒しのライダー・e03074)にとって、命を大事にしない輩は憤慨の対象であり命が傷付けられることは許容できない。その価値観に照らし合わせてみれば、生き延びようと必死なアリア騎士達と自分達の命に、違いなど無い。不死と定命という差はあれど、命の本質は同じであると。
(「あの日の、庄原市の参上を、いつも思いダす。助けられなかっタ悔しさヲ……。その想いはきっと、槙野も同じダろう。しかしそこから、進んで行けル」)
 かつて不退転侵略部隊がローカストの窮状を覆すべく実行した一般市民殺戮作戦に清登と共に対処した眸は、あの時に多くの人々を救えなかった事を今でも悔いている。その時点では対処は間に合わなかったけれど、それ以前にローカストという種族に対する対応が違っていれば、あの惨状は起こらなかったはずだ。
 しかし、その悔恨から始まるものもあるのかも知れない。地球人類とローカスト、互いに二度と取り戻せない犠牲の上に築ける、そんな未来が。
「決して難しいことじゃない」
 清登は懐から菓子を取り出し、それを口にする。そうして、アリア騎士に同じ物を差し出した。
 共に与え分け合って生きる道。それを提示して見せたのだ。

●届かない言葉と伝わらない思い
 差し出した菓子は、アリア騎士の槍によって砕け散った。
 それは、ケルベロス達の説得が遂に実を結びはしなかった事実を象徴するかのようであった。
 ローカスト達は極限の飢餓と死に瀕した状態であり、正常な理性など失ってしまっている。それに対してかくあるべしという言葉が届くのは極めて難しかった。時に万の言葉よりも1つの行動が勝る場合があるが、今がそうであっただろう。
 かくして、ケルベロス達の説得は成就せず、事ここに至り戦闘は避けられなくなった。
「俺は同胞を生かす。その為に敵を屠る。躊躇は無い」
 アリア騎士達を救う事が出来ない以上は、自分達が生き延びなければならない。仲間を護るための立ち位置から、敵を倒すための立ち位置へと移る千梨は静かに決意を口にする。
「まずは態勢を整エる。キリノ、皆を援護しテくれ」
 説得中に仲間を支援するための立ち位置に居た者が移動、ここまでに受けた傷を癒すといった行動が必要であった。キリノには敵の行動を阻害する攻撃を指示し、眸は溜めたオーラで広喜を治療した。
「戦闘は避けられないか。無念だな」
「気の毒だけど、これ以上苦しまないで済むよう、少しでも早く倒してあげましょう」
 エルガーは戦闘時の心構えに、星太も普段の口調に戻り、戦うための態勢に移行する。
「誰にも、何も奪わせない」
 戦いに臨む際の口癖を呟く星太は、アリア騎士を助けたいという願いを振り払い、冷徹に敵を倒すための精神状態に変じていた。
 ここまでの負傷や立ち位置を変えなければならないという不利を背負ったケルベロスだが、それはまだ戦いの趨勢を決するものではない。
 戦場を、一振りの槍が走り抜ける。射抜かれたアリア騎士は、槍に宿った雷に身体の自由を奪われた。それが幻であると知っているのは、この技を編み出した本人のみ。
「戦うのなら、全力で応えるよ。わたしの雷の槍が、その憎しみごと貫いてみせるね」
 投擲したゲシュタルトグレイブを回収しつつ、リナは毅然とアリア騎士達に対峙する。説得は本音であったが、戦いとなってしまってからもそれを引き摺りはしない。
「お互い、仲間を守りたいって気持ちは同じだ。安っぽい同情はしねえ、真っ直ぐぶつかって来い」
 仲間を背に、広喜はアリア騎士に立ちはだかる。胸部から発射するエネルギー光線よりも、アリア騎士にとっては防壁の如きその存在が脅威と映っているだろう。
「私の血、私の肉、我がグラビティ・チェインは『盾』となる……!!」
 さらには、フィストがグラビティ・チェインを媒体として展開した結界が前衛の仲間を守る。
「お前達は、どんな性質のローカストだったんだろうな? 相棒、全力で迎え撃つんだ!」
 これまで清登が戦ったローカストは、仲間の為に一般人を虐殺した者や、作戦の為に使い捨てられた者、正々堂々とケルベロスに勝負を挑んで来た者もいた。
 このアリア騎士がどういった性質のローカストだったのかは、正常ではないこの状態から推し量ることは困難だ。せめて相棒と共に、真っ向からその存在を受け止める。
 ケルベロス達を襲うアリア騎士達は、本来ならば非常に優れた連携を誇るローカストであった。飢餓と死の恐怖によってその連携が発揮されなくなっていたことは、ケルベロス達にとっては幸運であった。
 幾度かの攻防を経て、ケルベロス達が序盤の不利によって劣勢に立っていないのは、アリア騎士の統制が失われていた事が大きいだろう。
「ワタシが援護すル。エルガー、櫟、尾方、存分に暴レろ」
 眸が起爆スイッチを押すと、味方前衛陣の背後にカラフルな爆風が発生した。人数の多さによってややその効果は減少しているが、爆風によって士気を高められた仲間達の攻撃は強まっている。
 味方を癒しつつその戦力を増強させ、かつビハインドのキリノに攻撃と行動阻害を行わせる眸は、アリア騎士にとっては極めて厄介な存在だろう。
「紅に、惑え」
 千梨が張った結界はアリア騎士の1体をその内部に捕えた。結界の内部には紅葉の葉が舞い散っており、戦いの場でなければ風流であると感じさえしただろう。けれど、その葉に視界を覆われた隙に爪による斬撃が襲い来る。まるで、紅葉の葉に鬼が息を潜めて隠れているかのようだ。
「エルガー、黄瀬、頼んだ」
 全身を切り裂かれたアリア騎士に追撃を掛けるよう、千梨はエルガーと黄瀬を促した。
「任せろ。俺が仕留める」
 掌から放ったドラゴンの幻影によってアリア騎士の1体を焼き捨てたエルガーは、自身を遮蔽物としてその最期を仲間の目から隠していた。
(「説得できなかった失意を後悔として抱え苛まないように、な」)
 手を汚すのは、自分が引き受ける。不器用ながら、義に篤いエルガーなりの仲間への気遣いであった。
 仲間を討たれたアリア騎士は、ケルベロスを仕留めようと死に物狂いで槍を投げ放った。
「悪いが、こいつらは壊させる訳にはいかねえんだよ」
 投げ槍に狙われていた星太は目線だけで謝意を告げるが、当の広喜は苦痛に顔を顰めるどころか、笑ってすらいた。戦闘時に加虐や被虐で歪んだ笑顔を浮かべる者はさして珍しくないが、この笑顔はそうした種類の笑いとは無縁のものだ。
「このくらいで壊れやしねえ」
 ともすれば悲嘆に暮れてしまいそうなこの戦いにおいて、広喜の笑顔はケルベロス達の心を支えていた。
「でも、無理して倒れられたら困るからね。……大人しくしてなよ」
 星太の発言の後半は、アリア騎士に向けられたものだ。
 まるでその言葉に強制的に従わされたかのように、星太が投げたダーツに射抜かれたアリア騎士は時間凍結毒によって身動きを封じられ、そしてそのまま永遠に動くことはなくなった。
 そうして1体、また1体とアリア騎士達は倒れ、最後に敵主力と思しき1体を残すのみとなった。

●騎士の矜持
「お前の槍の重さ、鋭さ、確かに受け取った。俺は忘れないだろう」
 アリア騎士の槍を受け止めた清登は、そう口にした。気のせいかも知れないが、アリア騎士から狂気が薄れ、この敵の本来の太刀筋が繰り出されたように思えたのだ。
 そして、奇跡的にケルベロス達の総攻撃に耐えたアリア騎士は、複数の相手を対象とする大振りの攻撃を仕掛けた。
 その対象となったのは、フィストとリナ。
「これがあなたの、答えなのか?」
「そっか。最後まで、自分を貫き通したんだ。かっこいいよ」
 蝋燭の炎が消える直前に強く輝くように、アリア騎士は死の直前に己を取り戻したのだろうか。正々堂々にして強烈な、騎士の称号に相応しい槍撃であった。
 攻撃の対象を説得を行った3人に定めたのは、アリア騎士なりの矜持を示したかのようだ。
「介錯じゃないが、これで楽にしてやる」
 千梨による半透明の御業に鷲掴みにされたアリア騎士は、遂に力尽きた。
「皆、無事デ何よりだ」
 殊更に明るくでもなく、気遣いを含めるでもなく、眸はごく平常な声音で全員の無事と勝利を喜んだ。戦いに苦みは付き物であり、特別視するような事ではないのだから。
「……」
 エルガーの短い黙祷も、感傷ではなく敵への敬意の顕れだろう。
「どうやら、他もそろそろ決着みたいです」
 星太が言うように、周囲の戦いも終局が近いようだ。助太刀に行く余裕はないが、その必要はなさそうだ。
「なんだ、この光は?」
 一瞬、この空間全体が緑の光に包まれた。その正体を問う広喜に答えを返せる者は、このメンバーにはいなかった。
 それが何であったのかを知るのは、この場の戦い全ての結末を見届けてからになるだろう。

作者:流水清風 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年6月13日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 5
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