五月病事件~今年はダメでも留年すれば

作者:あかつき

●ゴールデンウィーク、明けました。
「…………行く気しねぇなぁ」
 大学一年生、佐々木・真也は布団をかぶって唸った。高校の二年次から今年の頭にかけて、必死に勉強して合格した大学である。その上地方民だった真也は、都内の大学に通うために一人暮らし。新しい大学、新しい生活。彼はここからが俺の新しい人生だ! とばかりに気合を入れていた。バイトを探しながら履修登録をして、新しい友達も出来、ここからが本番というところでやってきたのはゴールデンウィーク。
 長期休みは、彼からやる気を根こそぎ奪っていった。
「大学、怠いなぁ……まぁ別に一年くらい留年しても死にゃしねぇし、ぶっちゃけ今年はサボっても良いんじゃねぇの?」
 1日2日のちょっとしたサボりが、何単位のサボりに変換されて行く。この流れは、かなりやばいと言える。この時点で彼は気付くべきだった。それは最早サボり癖などという生易しいものではなく、五月病という病魔に侵されているという事を。

●五月病、蔓延する。
「ゴールデンウィークも終わったが、世間では五月病が大流行しているらしい」
 ヘリポートに集まったケルベロスに、雪村・葵(ウェアライダーのヘリオライダー・en0249)が重々しい口調で説明を始める。しかし、ケルベロス達の顔からはいまいちピンときていないことが伺える。
「大したこと無いんじゃない、とか思っているんじゃないかと思うのだが……今蔓延しているこの五月病は、ジゼル・クラウンを始めとするケルベロスたちの調査によって、病魔によるものであったことが判明した。よって、この五月病の病魔の撃破を頼みたい」
 葵は真剣な顔でケルベロス達に頭を下げた。
「五月病の病魔に侵されている人……今回みんなに行ってもらいたいのは、佐々木・真也という大学一年生だ。今年から大学で気合を入れていたのに、ゴールデンウィークにこれでもかというほどだらけたらそのまま五月病に侵されてしまったようだ。このままでは、彼は丸々一年大学をサボり続けた挙句、退学し、そのまま社会復帰が出来なくなってしまうかも知れない。その事態だけは避けたい」
 また、部屋に閉じこもってはいるが意識はあるので、普通に家を尋ねれば入れてもらえる。ウィッチドクターがいれば病魔を彼から分離できるが、いない場合は地域の医療機関に協力しているケルベロスのウィッチドクターが臨時に手伝いに来てくれるので、心配は無用だ。
「五月病は再発しやすい病気だ。もし可能ならば、彼の話を聞いてやったり、励ましてやったりして、また元気に大学に行けるようフォローしてもらえると、スムーズに社会復帰することができるだろう」


参加者
柊城・結衣(常盤色の癒し手・e01681)
エフイー・ノワール(遥遠い過去から想いを抱く機人・e07033)
久遠・征夫(静寂好きな喧嘩囃子・e07214)
機理原・真理(フォートレスガール・e08508)
天野・司(陽炎・e11511)
フリードリッヒ・ミュンヒハウゼン(ほら吹き男爵・e15511)
如月・環(プライドバウト・e29408)
瀬入・右院(夕照の騎士・e34690)

■リプレイ


 コンコンコン、と鉄の扉をノックすると、部屋の中からやる気の無さそうな声が聞こえた。
「どなたですか? 宅配の人?」
 布団を被ったまま扉を開けて現れたのは、寝癖そのままの眠そうな顔で、スウェットの下とTシャツ姿の大学生、佐々木・真也。
「こんにちは、私たちはケルベロスです。貴方は今、病魔に侵されて居ます。私たちはそれを倒しにきました」
 真剣な顔で語りかけるのは、柊城・結衣(常盤色の癒し手・e01681)。ざっと見た感じだと、やはり大学生の一人暮らしだけあって、部屋は狭い。ここに来るまでにアイズフォンや目視で探した所、一番戦闘に良さそうなのは隣の住宅建設予定地と看板の立っている空き地。広いし、近隣の住民たちも避難している。
 そこに移動できそうなら、移動してもらおう。
 ケルベロス達は事前にそう決めていた。
「は?」
 怪訝そうに首を傾げる真也に、機理原・真理(フォートレスガール・e08508)が言う。
「五月病の病魔です。佐々木さんはそのせいで、やる気が出なくなっているです」
「まさか、俺が」
 眉間に皺を寄せて俯く真也。
「この部屋の中で病魔と戦っても良いですが、物が壊れる可能性があります。出て貰えるのがベストですが、出たくないのであれば少なくとも、壊したくないものは外に運び出して下さい」
 久遠・征夫(静寂好きな喧嘩囃子・e07214)がそう言うと、真也は目に見えて嫌そうな顔をした。
「外に出るのも面倒だけど、運び出すのも面倒だなぁ……。ほんとはこのまま帰って欲しいところだけど、あんたら、その……病魔ってのをなんとかしない限り、帰ってくれないんだろ?」
 真也は地方から出て来て都内の大学に受かるくらいなので、それなりに頭の回転は良かった。
「そうなりますね」
 頷きながら答えるエフイー・ノワール(遥遠い過去から想いを抱く機人・e07033)に、真也は大きく溜息を吐き、渋々と言った体で布団を玄関に放り捨てた。
「わかったよ。どこに行けば良いんだ? そんな遠くまでは行く気無いぜ」
「隣の空き地まで来てくれれば、それで良いから」
 天野・司(陽炎・e11511)の返事に、真也は安心したように頷いた。

「では、病魔を召喚します」
 空き地に移動したものの、未だ不満気な真也に、結衣は病魔召喚を行う。そして、現れたのは。
「くかー……」
「ふむ。また随分とだらけた姿の病魔だね」
 健やかな寝息を立て、部屋着のようなデザインの服を着、どのように移動しているか原理は不明ながら移動する低反発クッションに乗っかった少女のような見た目の病魔の姿に、フリードリッヒ・ミュンヒハウゼン(ほら吹き男爵・e15511)が思わず漏らした。
「うわ、出た!」
 自分から出て来た病魔に慌てて転んだ真也に、瀬入・右院(夕照の騎士・e34690)が手を貸して立ち上がらせる。
「危ないから、逃げててね」
「わ、わかった」
 背を押された真也はそう言って、空き地から出て行く。
「さぁ、行くぜ!」
 気合いを入れ、爆破スイッチを握りしめる如月・環(プライドバウト・e29408)。
 ポチッとボタンを押し込めば、色とりどりの爆発が起こる。
「シハン、仕事くらいはこなしてくれよな!」
 声を合図に環のサーヴァントのシハンは、大きく飛び上がる。そして、味方のケルベロス達へと清浄の翼を施して行く。
「帰ったらスシ食わせてやるからなー!」
 怠そうな顔のシハンは、環のその言葉に、きらりと目を輝かせた。
「んん?」
 賑やかな様子に、病魔が薄く目を開ける。その口元には、だらしなく涎が光っていた。
「日がな一日、ゴロゴロしているっていうのも気楽でいいだろうけど。……人間そればっかりじゃ腐ってしまうからね」
 フリードリッヒは肩を竦める。、
「しかし、君が寝る分には止めはしない。凍え死ぬまで寝ていたまえ!」
 そして、氷結の螺旋を病魔に放つ。
 そこへ、エフイーが走り込み、手にしたゲシュタルトグレイブを病魔に向けた。
「五月病……病魔として現れるとこんなにも厄介な存在になってしまうとは」
 呟きとともに、稲妻を帯びた突きが病魔を貫いた。
「何ぃ?」
 しかし病魔はすぐに体勢を立て直し、口元の涎を拭いながら、少しズレたクッションの位置を直す。
「気だるそーに話しやがって! あんたらと違って人の一生は短いの! 邪魔だから帰った帰った!」
 司は轟竜砲の照準を合わせながら叫ぶ。
「そうそう、一生は短いから……ってあれ、何か忘れてるような」
 司が撃ち込んだ竜砲弾を追うように、右院が走り込み重力を宿した渾身の飛び蹴りを放つ。そして、飛んで行った病魔のクッションのひっくり返った底面を見ながら、気がついた。
「ちょっと待って、俺もだよ」
 定命化した彼自身の命もまた、短いのだ。
「うーん、鬱陶しい……取り敢えず寝よう」
 クッションからずり落ちた病魔だったが、目元をこすりながら少し考えて、瞼を閉じ、ダメージを回復していく。
「怠ける病気、全部が悪いとは言わないですが蔓延させるわけにはいかないのですよ!」
 その隙に真理は味方を援護するためヒールドローンを飛ばして行く。そして、プランドワンを駆り、炎を纏って突撃していく。
「ぎゃんっ!」
 瞼を閉じていた病魔は、その衝撃に微妙な声を上げる。
「ところで五月病ということですが、六月になったらパワーアップとかするんですか?」
 上から聞こえた声に、病魔は不思議そうな顔をして、視線を上げる。
「なんて訳、ないですよね! 凍てつけ、鳴瀧っ!」
 壁を蹴りそのまま翼で飛び上がった征夫は、落下の勢いそのままに氷を纏った刀身を叩きつける。
「んぎゃあ!」
 潰れた蛙のような声を出す病魔。
「つーかさ、五月病なら五月病らしくぼーっとだらけててくれよ!!」
 その仕草はだらけているが、回復はしっかりしてるし言うほどだらけてないじゃねぇか! という渾身のツッコミを込め、戦術超鋼拳を放つ。
「えぇ〜、私はいつでもだらけたいよぉ〜」
「では早めにやっつけられてもらえると、助かりますが!」
 着地と同時に地を蹴って飛び上がり、電柱の側面を踏みつけ征夫が妖刀亀斬りを振りかぶる。斬撃は緩やかな弧を描き、病魔のクッションを斬り裂いた。
「あぁっ! クッションが〜!」
 叫ぶ病魔に、右院のニートヴォルケイノが炸裂する。
「俺の明日から頑張る誓いは、本物だからなぁ!!」
 そんな叫び声をあげる右院の瞳には、現実を直視してしまった悲しみと覚悟が秘められていた。
「んもぉっ! 私だって、来年から頑張れば大丈夫なんだから!!」
 病魔の言葉の威力と、半ば潰れたクッションの打撃は案外凄まじく、ケルベロス達を薙ぎ払っていく。
「危ないッス!」
 その打撃から自らの仲間達を庇うように、環は武器で手にクッションを受ける。その横では、寿司の為かどうかは定かでないがシハンも仲間達の盾になるよう動く。
「くっ……大丈夫ッスか?!」
 がくりと膝をつく環や、僅かに逸れた打撃を受けた仲間達に対し、真理が飛ばすヒールドローンによる回復が施されていく。
「誰も倒れさせないです!」
 回復に専念する真理を守るように、プライド・ワンはスピンしながら病魔に突進していき、病魔の足を轢き潰した。
「うわぁっ!」
 その隙に、結衣は仲間達に黄金の果実を施していく。
「皆さん、やる気を無くしてる場合じゃありません! 病魔に人生を狂わせるわけにはいきません!」
 結衣の鼓舞に、フリードリッヒは頷き、そして。
「さあ、とびきりの悪夢を見せてあげよう」
 フリードリッヒは煙草の煙をふぅ、と吐き出して、笑う。すると、彼の姿を隠すように煙草の煙が辺りに立ち込め、次の瞬間。
「さぁ行くぞ! サークルに! 合宿に! 海にバーベキューに水着にスキーに……! 大学生に寝ている時間なんてないっ!」
 煙草の煙の中から現れたのは、爽やかなシャツと黒いベスト姿の大学生……じゃなくて、フリードリッヒ。
「そんなに?!」
 その姿はさる事ながら、フリードリッヒの語る大学生の多忙さに驚いた病魔を、フリードリッヒは力一杯蹴り飛ばした。
 勢いよく病魔はクッションと共に転がっていく。そこへ走り込んだのはエフイー。
「トドメ、です!」
 雷の破壊エネルギーを星穿烈槍【プラネットバンカー】に纏わせ、大きく振りかぶる。エフイーの振り抜いた星穿烈槍【プラネットバンカー】は、空の霊気を帯び病魔を正確に斬り裂く。
 そして、五月病の病魔は、雷光と共に消滅した。


「貴方から出てきた病魔は、撃破しましたよ」
 戦いの後をヒールで治した後、空き地から出たところの道路脇でへたり込んでいた真也をなんとか立たせる。そして、一息ついた所で結衣が真也に目線を合わせ、優しくその肩をぽんと叩いた。
「ありがとう……」
 しかし、真也の表情は晴れない。
 ケルベロス達はお互い顔を見合わせ、そして肩を竦めた。
「折角倒してくれてなんだけどさ……、ここまで休んじゃったし、今更だよ」
 ぽつりと零すように言う真也。
「頑張って入った大学だけどさ、もう、無理かなって」
 その言葉に、真理が目を細め、口を開く。
「私はまだ高校生で、ケルベロスで、受験の本当の大変さとか分からないですけど……必死に頑張って何かをやってる人って素敵だと思うです。たまには休む事も必要だと思うですけど、頑張ってる姿を見せて欲しいですよ……先輩」
 続いて、同じくまだ高校生の環も声をかける。
「正直、俺もあんたより年下ッスし、大学も行くかどうかわかんねーッスから上から何か言うことはできねーッス! というか、大学に行けてるってだけでも尊敬ッスからね!」
「でも、俺はもう……」
 それでもまだ下を向いたままの真也に、征夫が小さく溜息を吐く。
「このままグダッてると故郷に帰らないとですね。中途半端に辞めて帰って、故郷の人はどんな目で貴方を見ますかね? そしてそんな目で見られた人はただでさえ都会より就ける仕事が少ない地方で何とかなるんですかね?」
 その言葉に、真也はうっと一言呻き、胸元を押さえた。
「そそれもそうだ……な……」
「まぁ、入る前の頑張りを知ってる人達だから無下にはしないと思いますけど。その人達や自分の友達との思い出を、悪い方で塗りつぶさないでくださいよ」
 そこでゆっくりと、真也は顔を上げた。その顔には、生来持っていたのであろう明るさが、少しだけ戻ってきていた。後もう一息、とケルベロス達は互いに顔を見合わせた。
「受験やら色々あって疲れたんだろうけど、このままじゃせっかく抱いた心意気が無下になって、必ず後悔するよ? ずっと頑張り続けろって話じゃないんだ。友達と馬鹿な事したり、勉強以外にちょいと寄り道しても良い。まずはちょろっと大学に顔を出すトコから始めないか?」
「一時のお休みで後の人生を無駄にしては勿体ないですよ? 今をしっかり頑張って、頑張った分時折大学の知り合いや友人と一緒に遊んだりして、学生ライフを謳歌した方が、人生楽しく過ごせると思いますよ」
 司とエフイーの励ましに、真也はぐっと唇を噛みしめて、頷く。
「そ、そっか……そうだよな」
 目線を合わせて話を聞いていた結衣も、優しく語りかける。
「頑張りすぎて疲れた時は休まないといけませんが、ずっと休んでいたら今までの頑張りが無駄になってしまいますよ。今ならまだ大丈夫ですから、また頑張ってみましょうか」
 結衣の激励に、真也は感極まったように鼻をすすり、頷く。
「ありがとう……」
 そんな真也の肩をぽんぽんと、右院が叩いた。
「そうそう。多分、そういうもんだ。……いや、知らんけど」
 軽い調子で頷くが、彼自身殆ど学校に行ってないのでよく分からない。よく分からないが、多分そうなのだろう。
「えー、俺からは金銭面でのお話を」
 そう前置きし、右院が表計算ソフトを起動して、見せながら説明する。
「留年したっていいけど、その余計に支払う一年分の学費があればほら、今流行りの某ソシャゲのガチャがこんなに」
「え、まじで?」
「つまり留年しなければ、実質無料でガチャが浴びるように回せる訳だ!」
「すげぇ!」
 それはちょっとどうだろう。しかしまぁ、本人が納得しているなら何も言うまい。ケルベロス達は、黙って見守る。
「それに加えバイトもすると、収入は増える。つまり留年しつつバイトをするとバイトしないけど留年もしないの間には超えられない壁があり、もっとベストなのは留年しないでバイトをする、なんだ。つまり、留年しない方がバイトをしようがしまいが圧倒的にコスパは良いんだよ!」
 表計算ソフトの画面を丁寧に指差しながら説明していた右院は、最後にバァンと画面を叩く。
「な、なるほど……わかりやすい!」
「それにほら、国公立と私立でこんなに学費も違うし、学費を支払う親御さんを考えると……」
「いち、じゅう、ひゃく……うっ……ごめん父さん、母さん……」
 うっ、と涙を拭く真也。故郷で暮らす父と母を思い出したらしい。
「それに、君は受験勉強やバイト探しと、今まで頑張って来たんだ。ゴロゴロしていたら、その報酬を受け取りそびれてしまうよ。君が夢に見ていた新しい土地での生活っていうのは、今のその生活なのかい? もしもそうだとしたら……、いやぁ残念。酒もタバコも、悪い遊びも、成人したら教えてあげられたのに」
 フリードリッヒの言葉に、真也ははっとする。涙を雑にぬぐい、そして叫ぶ。
「違う! こんなんじゃない……! もっとやりたいことがあったんだ」
 そして真也は、今日一番の真剣な顔で、頭を下げた。
「俺、みなさんのおかげで目が覚めました! 明日からちゃんと大学行って、沢山大学生らしい事してきます!」
「もしまた会う機会があるんなら大学であった事とかを教えてくれると嬉しいッスよ!」
 立ち直った様子の真也に、環が笑顔を向ける。
「はい! 次もし会った時には、絶対ガチャでレアキャラ引き当てた後、合コンとかバーベキューとか海とか行って、そんで勉強して大学ライフを謳歌したって報告したいです!! みなさん、ありがとうございました!!」
 勉強の比率少なくないかな? とケルベロス達は、無言のままに首を傾げる。しかし、何はともあれ無事五月病は脱することが出来、そして、しっかり大学にも行く様子。
 あとは、本人が楽しいことだけじゃなくて辛い事も経験して、学んでいくだろう。
 あとは彼次第。自分たちが出来るのは、此処まで。ケルベロス達は、何と無く悟ったような気持ちで目を細める。
 それになにより、彼が望むような楽しい大学ライフも、将来社会に出た時に、心の支えになるだろうし。多分。
 そんな事を思いながら、彼らは軽やかな足取りで自宅へと帰っていく真也を見守るのだった。

作者:あかつき 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年5月23日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。