オークは更衣室がお好き

作者:紫村雪乃


 ロッカーのドアを開けると、少女は制服を脱ぎ始めた。さらにブラジャーをはずし、パンティをするすると下ろす。瑞々しい裸身が露わとなった。
 が、少女は平然としていた。周囲に十人近い少女がいるのだが、彼女たちも着替えの最中であったからだ。彼女たちは水泳部であった。
 少女は競泳用の水着を身につけはじめた。身体にフィットするタイプのもので、少女のしなやかな肉体が際立って見える。
 少女は股の部分の布を調整した。水着はハイレグであったからだ。アンダーヘアは処理しているが、やはり気になった。それから尻の部分に指を入れ、のばす。
「いこ。練習、はじまるよ」
「うん」
 友人に促され、少女はうなずいた。もうすぐ大会がある。頑張らなければならなかった。
「うん?」
 足に違和感をおぼえ、思わず少女は視線をむけた。そして見た。足に巻き付いている異様なものを。
 それが触手と気づくより先に、少女は悲鳴をあげた。すると他の少女たちが驚いて顔をむけた。
 刹那である。無数の触手が少女たちを襲った。
「きゃあ」
「いやあ」
 少女たちの口から悲鳴が迸り出た。が、それはすぐさま甘い喘ぎ声に変わった。触手の魔力によって。
「ブヒィ」
 ニタリと笑うと、触手の主である豚の顔と人の体躯をもつ異形たちは少女の水着を引きちぎった。


「オーク達が女性達を略奪していく事件が発生するのが予知されました」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)がいった。
 東京近郊にある女子高の更衣室。オーク達は魔空回廊からそこに現れ、着替え中の女子高生を略奪しようとしているのだった。
「襲われる女性を避難させてしまうと、別の場所に出現してしまって被害を防げなくなるので、女性の避難はオーク達が出現してから行う必要があります。女性達の避難が完了していない場合は、戦闘中にオークに悪戯をされてしまう場合があるので、できるだけ避難させてあげるようにしてください」
「今度は女子高の更衣室か」
 凛然とした美少女が腹立たしげに唇を噛み締めた。
 エメラルド・アルカディア(雷鳴の戦士・e24441)。かつてエインへリアルの戦闘奴隷として、数多くの命を奪ってきた過去を持つヴァルキュリアであった。
「許せん」
 エメラルドはぎりぎりと歯を軋らせた。以前の戦いを思い出したのだ。その戦いにおいて、彼女はオークの魔手の虜となった。あろうことか自らオークを求め尻を振ったのである。悔しくてならなかった。
「そうですね」
 うなずくと、セリカはオークの戦闘能力について話し始めた。
「オークの数は十。攻撃方法は触手です。その触手で打つ、締める、貫くなどできるようです。さらに恐ろしいのは触手の魔力。凄まじい快感を与えるようです。気をつけてください」
 セリカは頬を紅潮させると、告げた。
「いやらしいオーク達の略奪を許すことはできません、絶対に女性達を救ってください」


参加者
クヌギ・フォンティーヌ(比翼律動・e00438)
シルキー・ギルズランド(ぱんつはかない系無表情座敷童・e04255)
神籬・聖厳(魔法の鍛冶屋ヒエロファニー・e10402)
ルナ・カグラ(蒼き銃使いの狂想・e15411)
イリュジオン・フリュイデファンデ(堕落へ誘う蛇・e19541)
エメラルド・アルカディア(雷鳴の戦士・e24441)
香河・将司(魔王を宿す者・e28567)
三枝・栞(野良メイド・e34536)

■リプレイ


 女は衣服を脱ぎ始めた。
 女子高の更衣室。女は教育実習生であった。名をクヌギ・フォンティーヌ(比翼律動・e00438)という。
 近くにいた女子高生たちはごくりと唾を飲み込んだ。現れたクヌギの裸身のあまりの凄艶さに。
 こぼれる乳房は大きく柔らかそうに揺れている。腰はきゅっと引き締まっており、尻はむっちりと張っていた。股間の翳りは髪と同じく黄金色に輝いている。
 これが同じ女だろうか。女子校生たちはそう思わざるを得ない。無論、彼女たちよりクヌギは年上であった。が、年齢だけでははかれぬ絶対的な隔たりがクヌギと彼女たちの間にはあった。
 圧倒的な肉をクヌギは窮屈な水着に押し込んだ。胸や尻が圧力に耐えかね、今にもはじけそうであった。
 そのクヌギの隣。転校生の姿があった。シルキー・ギルズランド(ぱんつはかない系無表情座敷童・e04255)という名であるらしいが、水泳部員たちである彼女たちはあまり知らない。ただ表情は乏しいものの、可憐な美少女だとは思っていた。黒地に赤いスカーフという地味なセーラー服が良く似合っている。
 さらに新入部員が二人いた。クヌギに連れてこられた少女だ。
 一人はクヌギと同じく西洋人であった。煌く金髪とダークブルーの瞳。凛然とした美少女であった。名をエメラルド・アルカディア(雷鳴の戦士・e24441)という。現れた裸身は豊満でありながら、よほど鍛えられているのか良く引き締まっていた。
 もう一人は日本人だ。小柄であるものの、乳房は大きい。純情であるのか、頬を紅く染め、恥ずかしそうに手で乳首を隠しながら水着に着替えていた。これは名を三枝・栞(野良メイド・e34536)という。
 そして、彼女たちからやや離れたロッカーの前。
 教師らしき二十歳ほど――実は四十代半ばの女が着替えていた。雪のように白い肌に烏の濡れ羽色の髪が良く似合っている。年齢にしては引き締まった、そして年齢らしくしっとりとした肉体の元主であった。
「オークの被害を一般人の方へ向けさせるわけにはいきませんわね、ルナ……?」
 女――イリュジオン・フリュイデファンデ(堕落へ誘う蛇・e19541)は隣で着替えている娘――ルナ・カグラ(蒼き銃使いの狂想・e15411)をちらりと見やった。
 そのルナはブラジャーをとったところであった。ぷるんと大きな乳房がゆれる。乳首は白人に良くある薄いピンク色であった。
「ええ。いざとなったら体を張って守らないと」
 うなずいたルナであるが。その青の瞳はイリュジオンの裸身に釘付けとなっている。肉感的で近世のとれたイリュジオンの肉体は四十半ばの女性のものとは思えなかった。
 するとイリュジオンは、ふふふ、と微笑んだ。
「ルナのスタイル、良いわね」
「おかあさんこそ」
 恥ずかしそうにルナは頬を赤らめたのだが――彼女とイリュジオンは親子ではなかった。とはいえルナにとってイリュジオンは母といってもよい存在であった。敬慕し、ルナが唯一安心して甘えられる女性がイリュジオンであったのだ。だから、呼ぶ。おかあさん、と。

 同じ時、学校の廊下の陰を伝い、疾風のように疾る者があった。
 小柄で華奢な少女にみえる存在。銀の髪がなびいている。
 と、更衣室の近くに佇む男を見とめ、女は足をとめた。その男であるが、どういう業であるのか、人目につくことはほとんどない。ケルベロスである女にのみ視認可能であった。
「上手く入り込めたようじゃの」
 女が微笑みかけた。少女の姿であるが、口調は老人のそれである。よく見れば妙に貫禄すらあった。
 名は神籬・聖厳(魔法の鍛冶屋ヒエロファニー・e10402)。ドワーフであった。
「そちらこそ」
 男が微笑み返した。中性的な顔立ちの美しい若者である。名を香河・将司(魔王を宿す者・e28567)というのだが――。
「うん?」
 聖厳は訝しげに眉をひそめた。将司の裡に蠢くものを感得したのである。
 それが何かは聖厳にはわからない。が、とてつもなく巨大な何かであることは間違いなかった。
 と、すぐにその巨大な何かの気配が消えた。気のせいか、と聖厳は苦笑した。そして更衣室を見やる。
「そろそろじゃの」
「ええ」
 静かな声音で将司はこたえた。


「奴等の略奪を許す訳には参りません。しかし前回は不覚を取りましたし、気を引き締めて挑まなければなりませんね」
 生真面目そうに栞はいった。すると同じように真顔でエメラルドがうなずいた。彼女もまた幾度もオークと戦い、そして屈してきたからだ。感じすぎる肉体が恨めしかった。
「夢に向かって努力する者達をどんな目で見ているのか……奴らの頭には劣情しかないな」
 エメラルドがごちた。
 その時だ。突如悲鳴が響いた。
 はじかれたようにケルベロスたちが視線をはしらせた。そして、見た。悲鳴をあげている水着姿の女子高生を。
 その足には異様なものが絡みついていた。触手である。
「オーク!」
 エメラルドと栞が跳んだ。偶然だが二人共着替え途中のためか、上半身は裸であった。エメラルドの場合はぷるんと、栞の場合はぶるんと乳房が揺れた。
「我は高潔なる騎士、貴様らオークの下劣な野望を打ち砕きに来た」
 光が閃いた。エメラルドの手に握られた巨槍である。ぷつりと触手が断ち切れた。
 それが合図であったかのように一斉に女子高生たちが逃げ出した。すると、その女子校生たちを追ってオークたちが動き出した。その前にエメラルドと栞が立ちはだかる。あえてエメラルドは胸を突き出してみせた。そして凛として告げる。
「心して来るが良いオーク共! 私の肌に貴様らの下賤な触手が触れるのは、高くつくぞ!」
「私が相手になりますっ」
 身構えると、栞は叫んだ。すると触手がうねった。幾つもの触手が鞭のように疾る。
「はっ」
 エメラルドの繊手が視認不可能な速度で閃いた。触手をはじく。
 栞は巨槍で空間を薙ぎ払った。刃風が幾つもの触手が断ち切る。が、触手の数が多い。蛇の素早さで触手が栞に絡みついた。
「いや、離してぇ」
 悲鳴をあげ、栞はもがいた。が、触手は離れるどころか栞のたっぷりと肉のつまった乳房を嬲り始めた。他の触手は水着の隙間から入り込み、股間にのびる。
「はぁん、離しなさい、ああん」
 抵抗する栞の声に甘い響きが混じった。貞淑な考えの彼女を、サキュバスとしての淫蕩な本能が裏切り始めている。
 その時、触手が栞の中に入り込んだ。恐怖や痛みよりも、まだ知らぬ快感に栞は酔い痴れた。
「ああん。うねっちゃ駄目、だめですぅ。はぁん、そこ擦られるの好きぃ」
 淫らに喘ぎながら、オークに栞はしがみついた。
「栞殿!」
 エメラルドの注意が栞にむいた。それが間違いであった。
「あっ」
 エメラルドの口から愕然たる呻きがもれた。彼女の隙をついて触手が絡みついたのだ。
 と、触手が水着を引き裂いた。エメラルドの瑞々しい裸身が露わとなる。
「や、やめ――んぅっ!?」
 エメラルドの抵抗の声がやんだ。口に触手をねじ込まれたためだ。口の中に生臭い粘液が溢れる。
 ごきゅ。
 エメラルドが粘液を嚥下した。
「ああん。好きでもない相手の粘液、飲んじゃったぁ」
 その時だ。エメラルドの肉体を這い回る触手の動きが激しくなった。快感が全身を駆け巡る。
「嫌、なのに……! あ、んん! キモチ、イイよぉ……」
 触手を追って、エメラルドはくねくねと尻を振った。


「来たぞ」
 更衣室に聖厳は飛び込んだ。後に将司が続く。
「こっちじゃ」
 聖厳が叫んだ。すると少女たちが駆けてきた。聖厳と将司がバスタオルを手渡す。
「私達はケルベロスです。避難してください」
 将司が告げると、少女たちはうなずいた。そしてバスタオルを受け取ると走り出した。

 この時。
 クヌギとシルキーはむしろ更衣室の奥にむかっていた。逃げるふりをし、オークたちを誘き寄せているのだった。
「先生」
 怯えたような声を発し、シルキーがクヌギに抱きついた。
「……怖い」
「シルキーさん」
 毅然とした態度でクヌギがシルキーを抱きしめた。乳房がつぶれ、形を変える。
 安心させるかのようにクヌギは微笑んだ。そしてシルキーに口付けする。
 裸同然の女教師と女子生徒が抱き合い、接吻する。それは禁断的な構図であるだけに、凄まじいまでに官能的な眺めであった。
「心配しないで……わたくしが付いておりますわ。二人で気持ち良くなれば怖くないですから……」
「ありがとう先生……怖くなくなった……」
 唇をはなし、クヌギとシルキーは見つめ合った。演技であるはずなのに、何故か二人の胸は高く鳴っている。そして、二人は手を繋いで尻を突き出した。
「ブヒィ」
 興奮してオークが吼えた。そして、一斉に襲った。
 まず触手がのびたのはクヌギの大きな尻だ。むっちりとはった尻肉を揉みしだく。
「お尻、弱いの。だめぇ――あっ」
 クヌギの喘ぎは悲鳴に変わった。触手が競泳水着の股布をずらしたからだ。
 まるで五指のように器用に触手がクヌギの尻の肉を割った。クヌギのすべてが白日のものに晒され、にちゃりといやらしい音がした。
「だめ、そこは。されたら、だめになっちゃいますぅ」
 刹那である。触手がクヌギの中に押し入った。淫らに蠢く。
「ああん。いい。だめなのに、いいのぉ」
「せ、先生……」
 クヌギと同じように尻を可愛がられていたシルキーは、自ら水着の股布をずらした。
「わたしも……先生と同じにして……」
 くばぁ。シルキーは自らを開いて、オークにねだった。
「ブヒィ」
 たまらなくなったオークが触手をのばした。あらゆるところからシルキーの中に侵入する。
「ああん」
 表情は変わらないものの、切なそうにシルキーは喘いだ。触手に肉をえぐられ、理性が崩壊しつつある。
「せ、先生……いけないのにぃ、わたし、気持ちいいですぅ」
「いいのよ……あんっ……先生も気持ちいいの……あっ……いやらしいことされたら女は……だから……ああん……一緒に気持ちよくなろ……ああん」
「は、はい。はあん……一緒に……一緒にぃ」
 手を繋ぎ、クヌギとシルキーは夢中になって尻を振った。


「来ないで、化物」
 ショーツ一枚の姿。胸を左腕で隠し、ルナはリボルバー拳銃をかまえた。それはあまりに可憐な抵抗にみえる。むしろオークたちは興奮した。
 無数の触手がルナにのびた。いや、ルナの傍らで怯えたように立ちすくむイリュジオンにも。イリュジオンの切れ長の目がきらりと光った。
「んっ…あぁ、やめてぇ」
 イリュジオンが身悶えた。しっとりと濡れたような彼女の肉体を触手が楽しむように這っている。それだけで凄まじい快感がイリュジオンの中に流れ込んできた。
「こ、これが……あんっ……オークのぉ、魔力ぅなのねぇん」
 イリュジオンの口から抑えきれぬ喘ぎがもれた。オークの魔力は彼女の想像を超えて強力であったのた。これではルナはもたないだろう。
 イリュジオンが気遣うように目をむけた。ルナはすでに全裸だ。触手に手足を拘束され、足を大きく広げさせられている。
「あっ! やぁ……そんなこと、したら……恥ずかしいとこ、全部見えちゃう……ああっ!」
 羞恥にルナは泣きながら尻を振った。その行為を要求と受け取ったのか、オークは触手を股間に這わせた。
 それがルナの限界であった。淫欲の虜となったルナは自ら彼女の秘密の箇所を広げて見せた。
「ルナの恥ずかしい姿見てください……触手でスケベな穴を虐めて!」
 冷然とした美しい娘が蕩けた顔でオークにねだった。すると嗜虐的に笑いながら、オークは触手をルナの中に侵入させた。ああん、ルナが鳴く。
「おかあさんも見てる……恥ずかしいのに……きもち、いい……」
 ルナは自ら快感を得ようと腰を動かした。もうどうなってもよかった。手は幾つもの触手を掴み、美味しそうに舌を這わせている。
「ルナ……だ、だめよ。あっ……負けちゃ……あぁ、そんなところ、いけません…んぅっ」
 とうとうイリュジオンの中にも触手が押し入ってきた。たまらずイリュジオンがオークにしがみつく。
「こ、これは、あんっ、え、演技なのよ。だ、だからぁ、ああん」
 イリュジオンはオークにキスした。首に手をまわし、腰を振りながら舌をもとめる。
「上も下も飲みたいの。ああん。お願い」
 オークの口の中でイリュジオンの舌がいやらしく蠢いた。


 女子高生たちを逃し、聖厳と将司が更衣室に戻った時、仲間は惨憺たる有様となっていた。
「あまり時はかけられぬぞ」
 聖厳が目をむけると。将司はうなずいた。
「あまり使いたい力ではありませんが……数が多いなら有効ですね」
 将司は己の裡に眠るデウスエクスの力をほんのわずか開放した。ニヤリとデウスエクスが笑う感覚。
 いいだろう。使うがいい。
「おおっ」
 将司が叫んだ。すると数体のオークの動きがとまった。まるで時がとまったかのように。
 次の瞬間、将司が動いた。颶風とかしてオークを襲う。
 彼の手のチェーンソー剣が閃いた。旋回する刃がオークの肉体を切り刻む。動けぬオークを屠ることなど魔王の力をもつ将司にとっては造作もないことであった。
「恐ろしいのう」
 ふふん、と笑うと、聖厳は抜剣と叫んだ。すると驚くべき変化が彼女の身に起こった。下着を突き破り、剣が雄々しく屹立したのである。
「フヒヒッ」
 哄笑を発し、楽しそうに聖厳はオークを襲った。乱れ舞う触手をくぐり抜け、オークを剣で貫き、あるいは切り裂く。その様は魔物よりもさらに魔物に近い魔女に見えた。

「……終わったようですね」
 まみれたオークの血肉をぬぐい、将司はためていた息を吐いた。すでにオークは肉片と化している。
「いや」
 聖厳は首を振った。その視線の先、いまだ淫欲の魔力から逃れることのかなわない者がいる。ルナとイリュジオンだ。
「おかあさん、ルナ……もっと気持ちよくなりたいの。一緒に続き、してくれる?」
 ルナがねだった。股間が疼いてたまらない。慈母のように微笑むと、イリュジオンはルナの股間に指を這わせた。
「いいわよ、ルナ。イヴと三人で……続きをしましょうか、ね……うふふ」
「まだ……触手の魔力が抜けてないみたい……」
 将司にしがみついた者がいた。シルキーだ。
「憐れな」
 将司は衣服を脱ぎ捨てた。欲望を昇華させなければならない。
 将司はシルキーを押し倒し、一つとなった。ものすごい快感の波に二人がのまれる。
「……あとはおぬしじゃな」
 聖厳がクヌギを見下ろした。いまだ淫欲の虜となったままのクヌギは一人で身悶えている。介抱するべく聖厳は身を屈め――。
 その時だ。股間の魔剣が再び屹立した。暴走したのである。
「こんな時に……し、鎮まって……! う、うわぁぁぁぁぁ」
 聖厳の意思を裏切り、魔剣がクヌギを貫いた。
「ああん、いい。私が鎮めてさしあげますぅ」
 馬乗りになると、聖厳の上でクヌギは動き始めた。

作者:紫村雪乃 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年6月8日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 1/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 6
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