自慢の料理、自慢のボリューム

作者:雨音瑛

●明日、閉店します
 プリントアウトした紙に印刷された「閉店のお知らせ」という文字。大山・雄大は、紙を裏返して両面テープを貼り付けてゆく。
 店内に貼られたポスターは「大食いチャレンジ! 30分以内に完食すれば無料!」の文字に続き、山盛りパスタ、爆弾ハンバーグ、超盛ラーメンなど、見た目もカロリーもすごそうなメニューたちが写真とともに並んでいる。
 そんな迫力満点のビジュアルとはよそに、この店は閉店を迎えようとしていた。大食いチャレンジ用のメニューだけでは、固定客もあまりつかなかったのだ。
「ああ……俺の夢も、ここまでか……」
 再び紙を裏返し、雄大は大きくため息をついた。
 次の瞬間、雄大の心臓が鍵で一突きされる。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『後悔』を奪わせてもらいましょう」
 崩れ落ちる雄大の横で第十の魔女・ゲリュオンが呟くと、彼女の眼前に恰幅の良いコックの姿をしたドリームイーターが現れた。

●ヘリポートにて
 大食いチャレンジ専門店。その言葉がウィズ・ホライズン(レプリカントのヘリオライダー・en0158)から告げられた時、フリューゲル・ロスチャイルド(猛虎添翼・e14892)の目が輝いた。が、すぐにはっとして咳払いをする。
「ボクが警戒していた『大食いチャレンジのお店』、その店主の後悔が奪われたんだね?」
「ああ、そうだ。自身が開いた大食いチャレンジ専門店が潰れて後悔している店主がドリームイーターに襲われ、その後悔が奪われたようだ」
 『後悔』を奪ったドリームイーターは既に姿を消しているが、奪われた『後悔』を元にしてドリームイーターが現実かした。このドリームイーターによる被害が出る前に撃破してほしい、とウィズが続ける。このドリームイーターを撃破すれば、被害者も目を覚ますだろう、とも。
 敵は1体のみ。戦闘となる場所は大食いチャレンジ専門店の店内で、事に当たるケルベロス以外の客はいないという。
「店長型のドリームイーターは、恰幅の良いコック姿をしている。料理やお冷やを使った攻撃を仕掛けてくる他、呪的防御を破壊するグラビティも使用するようだ」
 店に乗り込んですぐに攻撃を仕掛けられる。が、客として入店し、サービスを受けて心から楽しむと、ドリームイーターが満足して戦闘力が減少する。
「今回の場合、制限時間以内に完食できてもできなくても『大食いチャレンジを楽しめた』ということをアピールすれば良いだろう」
 また、敵を満足させてから倒すと、意識を取り戻した被害者の後悔の気持ちが薄れ、前向きに頑張ろうとする効果もあるようだ。
「ってことは、大盛り料理を楽しんでからドリームイーターを倒すのが一番いいのかな? ——料理も、店長の救出も、がんばろうね!」
 虎の尾をぱたぱたさせて、フリューゲルは屈託のない笑みを浮かべた。


参加者
エイダ・トンプソン(夢見る胡蝶・e00330)
暁星・輝凛(獅子座の斬翔騎士・e00443)
不知火・梓(酔虎・e00528)
草火部・あぽろ(超太陽砲・e01028)
睦沢・文香(ブレイクスルービート・e01161)
小早川・里桜(焔獄桜鬼・e02138)
アルテナ・レドフォード(先天性天然系女子・e19408)

■リプレイ

●8名様、ご案内
 少しガタつく自動ドアの入り口を抜ければ「お好きな席にどうぞ」の張り紙が。
「ごっはんー、ごっはんー! いっぱい食べるー!」
 フリューゲル・ロスチャイルド(猛虎添翼・e14892)が目を輝かせ、8人が座れるテーブル席へと向かった。
 椅子に座り、メニューを開く。それぞれが注文するものを決めたところで、暁星・輝凛(獅子座の斬翔騎士・e00443)が店長を呼んだ。
「店長さん、注文お願い!」
「はーい、少々お待ちくださいねえ」
 恰幅の良いコック姿の店長——もちろん、ドリームイーターだ——が、お冷やの載ったお盆を手に駆けつけてくる。
「俺は山盛りパスタに挑戦するぜ」
 メニューの写真からやや目を逸らして言うのは、草火部・あぽろ(超太陽砲・e01028)。店長が伝票に書き付けるのを確認してから、アルテナ・レドフォード(先天性天然系女子・e19408)も同じものを注文する。さらにデザートとして、パフェも。
「ハイハイハーイ、私にも背の高いパフェどーんって! くださーい!」
「私にもパフェお願いします!」
 身を乗り出す小早川・里桜(焔獄桜鬼・e02138)と、待ちきれない様子のエイダ・トンプソン(夢見る胡蝶・e00330)が伝えれば、店長は素早く伝票に書き足してゆく。
「はいはい、他の方は?」
「んん……悩むけど最初はお肉がいいなー! ハンバーグくださーい!」
 大盛りメニューに目移りしていたフリューゲルが、店長に告げる。
「私にも爆弾ハンバーグお願いします」
 柔和な笑顔を浮かべ、睦沢・文香(ブレイクスルービート・e01161)が小さく手を挙げる。日夜体脂肪と戦うダイエット戦士であるものの、人助けのためとあれば大食いも辞さない覚悟だ。
「ダイエットを続けていくためにも、心の潤いは大事ですよね」
「おぅ、食いてぇときに食いてぇもん食べるのはいいことだ。店長、俺にもハンバーグひとつだ」
 メニュー内の写真を指先で叩くのは、不知火・梓(酔虎・e00528)。若い頃のように食べられない今日この頃ではあるが、昔に戻ったつもりで挑戦するのも悪くない。そもそも、こういうのは嫌いではないのだ。
「ところで、飲みもんの持ち込みはOKかね?」
「消化促進や下剤みたいなものでなければ許可してますよお」
 んじゃ、と梓はスキットルを取り出し、テーブルの上に置いた。
「おっと、君はどうしますかあ?」
 問われ、輝凛は聞き返す。
「ここ、大食い料理専門店なんだよね? すっごく素敵なコンセプトだよね、僕、一度来てみたかったんだよ! あっ、注文だよね。おすすめは何かな?」
「今日はラーメンですねえ。煮卵がとーっても美味しくできたんですよお」
「じゃあラーメンひとつ! こう見えて僕、隣町の大食いメニューで修行してきたんだ。結構、やるよ?」
 不敵な笑みを浮かべる輝凛に、店長は心底楽しそうに笑い声を上げた。
「それは楽しみですねえ……! 大食いチャレンジはそうでなくては! では少々お待ちくださいねえ。いまから大盛り料理をつくってきますのでえ!」
 小走りで厨房へと向かう店長の背中を、アルテナが見送った。
「どんな料理が来るのか楽しみですね。美味しければいいですけど……」
 呟き、お冷やを口に含んだ。

●お待たせしました
 しっかし、と、良い香りのし始めた店内を見渡すのはあぽろ。壁に貼られた料理のポスターを視界に入れて、眉根を寄せる。
「大食い料理だけで開店なんざ無茶が過ぎるぜ」
「ううん、確かにそうかも。でも、大食いチャレンジって一度やってみたかったんだよね。でっかいパフェとか夢みたい……!」
 勝負事を好む里桜は、期待を胸に何度も厨房の方をちらちらと見ている。
「これだけの人数なら、ちょっとした大会みたいになりそうだね……あっ、料理が来たよ!」
 輝凛が指さした先には、重量級のフードを手にした店長が。お待たせしました、と第一陣。他の方のもすぐにお持ちします、と厨房に戻っての第二陣。
「こんなに背の高いパフェ初めて見ました!」
 目の前に置かれた巨大なパフェを見て、エイダは歓声を上げる。
 全員の前に料理が並べられると、店長はポケットからストップウォッチを取り出した。
「30分以内に食べ切れたら無料ですからねえ、それじゃあ始めますよお……準備はいいですかあ……よーい……スタート!」
 不安に思いながらもフォークでパスタを巻き取り、アルテナは粛々と食べ始める。
(「しかし頼んでおいてアレですけど、時間内に食べ切れるでしょうか?」)
 無理そうであれば余裕のある人たちにお願いしよう。そう決めて、細身の体にどんどんパスタを入れていくのであった。
「いただきまーす!」
 と、パフェにスプーンを差し込むのはエイダ。ちょっと厳しいかもしれないが、こんな機会でもなければ大食いには一生挑戦できないかもしれない。ならばと、いざ目の前のパフェにスプーンを差し込んでは食べてゆく。
「……今日くらいは沢山食べてもいいですよね?? 毎日頑張ってますし! 頑張ってますし!」
 大食い料理の前には、言い訳など些末なことだ。好き嫌いのないエイダではあるが、甘いものは特に好きということもあって、楽しみながらスプーンを進める。
「すごい量のトッピングだね……! うん、全力でいくよ!」
 箸を持ち、輝凛はラーメンを口に運ぶ。麺を、トッピングを、スープを。
「こっちもすげえぞ……うげぇ」
 かなり腹を空かせてきたあぽろではあるが、山盛りのパスタを目の前にして思わず本音が出る。しかしそれはそれ、制限時間のうちは全力で食べるつもりだ。少しでもパスタを腹に入れようと、お冷やはナシで。
「他の料理は肉、脂、糖と消去法にしたけどよぉ……ちくしょうっ、女は度胸! 絶対食い切ってやるからなァ!」
 ミートソースの旨みを噛みしめ、あぽろは叫ぶように宣言する。気分はさながら、冬山登山。頂上で日の出を見るまでは、諦めない。今はパスタの山を制覇するのみ。
「味も結構しっかりしてんだなぁ」
 時折スキットルから酒を飲みながら、付け合わせすら美味しそうに食べる梓。
 見た目に反して、梓はナイフとフォークを綺麗に扱っていた。食器自体も手入れがしっかりしているのか、ナイフの刃を落とせばスムーズに肉が切れる。
「良いお肉使ってますねー! ソースと添えられた野菜も絶品です!」
 付け合わせの野菜に丁寧にソースを絡め、文香が褒め称える。
「ふふ……あと20分ですよお」
 時間を計る店長は、どこか楽しそうに大食いチャレンジの様子を見ていた。

●腹ごなしのメニューもご用意しております
「食べても食べても減らないってホントだね、楽しい!」
 食べ進めるごとに変わっていくパフェの味に驚きを覚える里桜。だが、食べるペースは低速気味だ。そうして里桜は、フリューゲルの方を見る。
「でも、お腹膨れてきたかも……リュー、良ければ分けっこしない?」
 フリューゲル自身は、ハンバーグを食べきってパスタを食べ終えそうになり、既にラーメンを追加注文しているという有様である。
「えっ、里桜いいの? やったー、食べる!ありがとー!」
 食べるそばから口の端にクリームがつく、フリューゲル。お腹にたまりそうなものを優先的に食べるのは、きっと気遣い。もしくは、単に食べたいだけ。
 何にせよ、とても美味しそうに食べるフリューゲルを見て、里桜はほころんだ。
「こうやって、シェアするのも楽しいね!」
「うん、一緒に食べるのおいしいね! おいしいものいっぱいでうれしい!」
 そんな風景が、エイダには微笑ましく見える。ふと真横からパフェの容器を見れば、フルーツの種類やゼリーの色が上下でグラデーションのように変化しているのがわかる。
「この手の大盛りメニューは中盤から飽きが来て辛くなるのですが、味や食感をガラリと変え新鮮さで飽きさせない工夫……とても素晴らしいです! コックさんはお料理自体を愛しているのですね」
「ありがとねえ。おっと、あと5秒……はい、3、2、1……終了でーす!」
「あとちょっとだったのになあ……! でも楽しかったよ、ごちそうさまでした!」
 箸を置き、輝凛は一息ついた。
「ご馳走様でした。美味しかったです」
 30分ぴったりで完食した文香が、手を合わせる。
「俺もまだまだいけるなぁ。ごちそうさまでした、と」
 空になった鉄板の上に、フォークとナイフを揃えて置く梓。見事、完食だ。フリューゲルは言うまでもなく、そしてアルテナも。
「意外と大食いなんだなぁ」
 梓が感心したような声を上げれば、アルテナが首を傾げる。
「そんなことないですよ?」
 言いつつ、パスタだけでなくパフェも食べきった上、食後のお茶も楽しんでいる。
「それでは、食後の運動といきましょうか」
 湯飲みを置き、アルテナは立ち上がった。
「だな。時間はたっぷりあったから、剣気も練上がり済みだ」
 斬霊刀「Gelegenheit」を手に、梓もゆらりと席を立つ。輝凛も椅子を蹴飛ばすように立ち上がり、店長と相対する。
「食後の運動にはもってこい! というワケで、夢喰いはとっとと消え失せなァ!」
「なんと、お客様はケルベロスでしたかあ。なら、こいつをどうぞお!」
 毒の入ったお冷やを浴びせられ、梓は笑みを深めた。
「我が剣気の全て、その身で味わえ」
 刀身を正中に構え、剣気を飛ばす。身構える店長の体表には傷ひとつつかず浸透し、急所で一気に弾けた。仰け反る店長に、あぽろが迫る。日本刀「GODLIGHT」が緩やかな弧を描けば、アルテナがウイルスカプセルを投げつける。
 エアシューズ「AL009 エアレイダー」で加速するのは、輝凛。食事もそうであったが、戦闘も全力だ。全力の跳び蹴りを叩きつけられた店長が体勢を立て直す隙に、エイダが「紅瞳覚醒」を歌い上げ、里桜が豊かな色彩の爆発を起こした。
「光れ、奔れ、降り注げ。言葉なき声を、響かせ歌え」
 さらに、フリューゲルの歌声が雷の調べを呼び起こす。店長への落雷が止むが早いか。
「響け!」
 文香の歌声が店内に響き、愛の歌が店長の動きを鈍らせる。
「失敗も、後悔も、きっと大山さんにとって大事なものだと思います。だから、返していただきます!」
 大山が寝かせられている厨房を一瞥して、文香は声を張り上げた。

●またのご来店を
 ケルベロスたちの大食いチャレンジに満足したドリームイーター店長の攻撃は、本来のそれよりも大幅に威力が下がっている。時間を重ねるごとに、ケルベロス側が有利になっていくのを誰もが感じていた。
「店と同時に人生も終わり、なんて、笑えねぇ話だ。夢喰いはきっちり片して、被害者にはやり直しの機会をってなぁ」
 口角を上げ、梓は攻撃に専念する。店長の傷を大きく広げようと、Gelegenheitを大きく振るう。
 一方、文香は溜めたオーラで自らをの傷を塞ぐ。同時に自身に巻き付いたパスタを口に運んだ。
「大した技ですが……料理の美味しさが仇となりましたね!」
 唇についたミートソースをそのままに、文香は店長をびしりと指差す。戒めは解かれたものの、文香を含めた前衛には傷ついた者が何人かいる。それに気付いた里桜が「呪符:桜鬼の呪」で癒やせば、フリューゲルが視線を送り、にかっと笑った。勢いのままにエアシューズで蹴り上げて店長に炎を灯した直後、アルテナの手にした二本の斬霊刀が衝撃波を放つ。
 もはや、回復は不要。エイダも攻撃に転じる。
「さぁ踊りましょう、蝶のように」
 魔力から生まれ出た無数の紅い蝶たちが店長に纏わり付き、確実に体力をうばってゆく。
「ううーっ、これはどうですかあ!」
 店長は呻くように叫ぶと、前衛のケルベロスの前に大盛りメニューの幻影が現れる。
「運動したから、また食べられそうだよ! ——今からこの手で——『時』を欺く!」
 輝凛とその周囲で、膨大なグラビティ・チェインが収束する。手には、漆黒の光剣。一度だけ振り下ろされた太刀筋のあと、店長には無数の傷が刻み込まれる。
 好機と踏んだあぽろが店長に肉薄、右手に太陽光を溜めて大きく息を吸い込んだ。
「陽の深奥を見せてやるよ——パスタ分のカロリー籠めて! 喰らって消し飛べ、『超太陽砲』!!」
 放たれたのは、極太の焼却光線。店長を吹き飛ばした光線は、店の天井も屋根ごと吹き飛ばした。
 それでも、轟音と共に伸びる光の柱は勝利の祝砲であった。

 文香とエイダが店内をヒールしている間に、アルテナが大山を助け起こして店内の椅子に座らせる。やがて目を覚ました大山に今回の事件を説明し終えたフリューゲルは、ずずいと顔を近づけた。
「あのね、あのね。いっぱい食べれないよって人もいるし、色んな人が楽しく食べられるようになったらもっといいなーって思ったよ。だって、あんなにおいしいんだもん! おいしいって知ってもらえないのは勿体ないよ?」
「ええ。このお店のお料理はどれも大変美味しかったですし、また違った形でお店を再起して欲しいですね」
 ヒールを終えたエイダがうなずくと、あぽろが同意を示す。
「次来る時までにメニュー増やしといてくれよ? もちろん量は普通でさ」
 いつの間にか食べきれなかったパスタを口に運ぶあぽろに、大山がぽかんとしている。
「だって勿体ねーだろ? 味は良いんだから……と、ごちそうさま。美味かったぜ店長。そーだな……次はイカ墨パスタが食いてえな」
「イカ墨パスタ、ですか……」
 呆ける店長にあぽろは苦笑し、ケルベロスカードを渡す。
「オイオイ。『またのご来店をお待ちしてます』、だろ?」
「そうですよ。お料理、美味しかったです。敵に勝てたのも、美味しい料理で百万馬力が出たからかもしれません」
 文香もケルベロスカードを差し出し、丁寧に礼をする。カードを手に大山は数秒沈黙し、大きくうなずいた。
「……ありがとうございます。あの、俺、もうちょっと頑張ってみようと思います」
「おぅ、営業再開、楽しみにしてるからなぁ」
「うん、またやろうね!」
「がんばってくださいね。次は普通の人でも楽しめそうな大盛りのお店にしてみたらどうでしょうか?」
 梓、輝凛、アルテナの励ましに、大山は元気よく頭を下げる。
「はいっ! 『またのご来店をお待ちしてます』!」
 大山と、ケルベロスたちの笑い声が店内に響いた。

作者:雨音瑛 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年4月25日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 9/キャラが大事にされていた 0
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