「宇宙……それは人類に残された最後のフロンティア……」
神奈川県相模原市の郊外。照明が消された暗い店の中で、いかにも動きにくそうな古典的な宇宙服を着た男が、うつろな声で呟く。
店……といっても、一見しただけでは、そこが店舗、ましてやレストランだとはとても思えないだろう。そのスペースの内装は、古典的な宇宙船を模して作られており、来訪者は古典的な宇宙服を着せられ、耐G椅子を模した椅子に身体固定されて、チューブに入った粘体状の「宇宙食」を提供されるのである。
……まあ、当然ながら、開店当初に物好きな宇宙マニアが少数訪れた以外には、ほとんど客が来ることはなく『本格宇宙船レストラン ビーグル号』は経営破綻し閉店することになってしまった。
「無限に広がる大宇宙……そこには、あらゆる可能性が存在する……」
経営破綻、閉店という現実を受け入れたくないのか、男……本格宇宙船レストランの店長兼オーナーは、うつろな表情で虚空を見やって呟く。
「……宇宙船ビーグル号の後悔……」
……意外に堪えてないのかもしれない。
すると、いきなり男の胸を、大きな鍵が宇宙服もろとも背中側から貫いた。
「ぐはっ!」
一声呻いて男は倒れ、鍵を手にした女、第十の魔女・ゲリュオンが姿を現す。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『後悔』を奪わせてもらいましょう」
平板な声でゲリュオンが言い放つと、そこに倒れている男そっくりな宇宙服姿の人物……ただしフェイスマスクはモザイクに覆われていて顔が見えない……が出現する。
そして、ゲリュオンの姿は、既にどこにも見当たらなかった。
「宇宙に夢を持つのはいいと思うんだけど……体験イベントじゃないんだから、不便なところや窮屈なところまで、律儀に再現することないと思うのよね。まして、初期宇宙食のまずさまで再現しなくても……」
獅子谷・銀子(眠れる銀獅子・e29902)が溜息混じりに呟き、ヘリオライダーの高御倉・康が、どうにも複雑な表情で続ける。
「えー、神奈川県相模原市で『本格宇宙船レストラン ビーグル号』という謎な店を潰してしまった人が、パッチワークのの魔女の一人、第十の魔女・ゲリュオンに襲われ、『後悔』を奪われて新たなドリームイーターを生み出されてしまう、という事件が予知されました。例によって、新たなドリームイーターは、その店内に店長然として納まっています。姿は、古典的な宇宙服姿です。これは、もともとの店長が、そういう服装で接客をしていたようです」
一同に告げると、康はプロジェクターに地図と画像を出す。
「現場はここです。いわゆる郊外型ファミレスのような立地で駐車場も備えていますが、店の外見はスペースシャトルを模しています。ドリームイーターが出現するのは深夜で、周囲に人通りはほとんどありませんが、車の通行はそこそこあるので、地元警察に連絡して道路封鎖をしてもらった方がいいかもしれません」
そう言って、康は小さく肩をすくめる。
「例によって、客として店に入り、サービスを受け、そのサービスを心から楽しんであげると、ドリームイーターは満足して戦闘力が減少するようですが……宇宙服もどきの服を着せられて、対G椅子を模したごつい椅子に固定されて、チューブに入った粘体状の『宇宙食』を提供されるそうですから、何というか、それなりの覚悟は必要かと思います。なお、開店初期に訪れた物好きな方のブログには、『宇宙食』の味は、即座に吐き出すほどまずくはなかったが、これを『食物』と認識するのは難しい、という微妙な記載があります。また、拘束されるわけですから、戦闘に入るタイミングには注意してください。ドリームイーターのポジションはキャスター、使うグラビティは普通のドリームイーターと特に変わらないようです」
そう言って、康は一同を見回す。
「後悔を奪われた本物の店長は、操縦席を模した展望席に寝かされているようです。普通の客は特に希望しなければ展望席には案内されないようですし、戦闘の巻き添えにしないためには、触らない方がいいと思いますが……どうかよろしく、御判断願います」
参加者 | |
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メリルディ・ファーレン(陽だまりのふわふわ綿菓子・e00015) |
佐藤・みのり(仕事疲れ・e00471) |
アルシェール・アリストクラット(自宅貴族・e00684) |
三村・美衣子(美少女探偵・e02815) |
ラプチャー・デナイザ(真実の愛を求道する者・e04713) |
ロア・イクリプス(エンディミオンの鷹・e22851) |
アイシア・ウノ(番犬の往く先を・e31428) |
オルクス・フェニシータ(ヴァルキュリアのブレイズキャリバー・e33133) |
●さあ、宇宙を楽しもう
「……あれね」
神奈川県相模原市郊外。封鎖されて車通りのない幹線道路沿いにスペースシャトルを模した目立つ建物を見つけ、メリルディ・ファーレン(陽だまりのふわふわ綿菓子・e00015)は溜息混じりに呟いた。
「凝ってるというか、お金かかってるわね……何にしても物好きっているんだなぁ」
「初期の宇宙開発は国家プロジェクト、金に糸目をつけないのが特徴だったからな」
なぜかメイド服姿のアルシェール・アリストクラット(自宅貴族・e00684)が、ふっと笑いながら応じる。
「その雰囲気を出すとなれば、チープであっては絶対にいけない。レトロで、武骨で、無駄が多く、『精一杯頑張りました』感を出す必要がある。このオーナーは、なかなか分かってるよ、うん」
「……気持ちは分からんでもないが、それで経営成り立たせるのは、まあ至難だな」
ロア・イクリプス(エンディミオンの鷹・e22851)が、苦笑混じりに突っ込む。
「いずれにしても、無駄な被害は出したくねえな。まさか、客が入ったりはしてねぇよな?」
「……えーと、『閉店しました』という札が、かかったままのようです」
スペースシャトルの搭乗口を模した店の入り口を見やって、佐藤・みのり(仕事疲れ・e00471)が告げる。ちなみに彼女も、メイド服を着ている。
「ここからエスカレーターで店内に入るみたいですけど、それも止まったままですね。店の中には明かりがついてますけど」
「なるほど」
これをわざわざ走破して、店に入ってる一般人がいたら、そりゃもう笑うしかねぇな、と、ロアは肩をすくめる。
「では、行くでござる! 宇宙体験でござるよ!」
何よりも楽しもうとする心、これが大事でござる、と言い放ち、ラプチャー・デナイザ(真実の愛を求道する者・e04713)が止まったエスカレーターを駆けあがる。
「そうね! どうせなら、楽しまなくちゃ!」
個人的には、もう少しスペオペ的な内装やネタの方が好きなんだけど、と小声で付け加えながらも、三村・美衣子(美少女探偵・e02815)が続く。
「そうだね、とても興味深いね、ワクワクするよ」
本気で楽しそうに応じ、オルクス・フェニシータ(ヴァルキュリアのブレイズキャリバー・e33133)がゆっくりとエスカレーターを登る。その横をアイシア・ウノ(番犬の往く先を・e31428)が、勢いよく駆けあがって追い抜く。
「おっ先~!」
「……みんな、元気ねぇ」
メリルディが殿に立ち、エスカレーターの登り口にキープアウトテープを張る。
「他のことはともかく、噂の激マズ宇宙食だけは耐えられそうにないから……戦闘開始まで外で待機させてもらっていい?」
「ああ、問題ないだろ」
応じたロアが、ふと気がついた様子でオルクスに告げる。
「ペット連れ込みは、断られるかもしれないからな。サーヴァント引っ込めるか、メリルディに預けるかしておけや」
「ん? ああ、そうだね」
おっとりとうなずいて、オルクスは足元に従っているサーヴァント、オルトロスの『ヴォール』に告げる。
「ちょっと、外で待っていてくれ。何かあったら、ファーレン君の指示に従うんだよ」
●確かに、本格ではあるのだろうけど
「皆様、『本格宇宙船レストラン ビーグル号』へ、ようこそいらっしゃいませ」
店内に入ったメリルディ以外のケルベロス七人を、古典的な宇宙服姿の人物が丁重に出迎える。
声からすると男性らしいが、宇宙服のフェイスマスクはモザイクに覆われていて容貌は見えない。ドリームイーターだ。
(「どうやら、他に客はいないようだな」)
素早く周囲を見回し、ロアが声には出さずに呟く。
その間にも、ドリームイーターは淀みなく告げる。
「当店では、お客様に宇宙飛行の気分と宇宙食を楽しんでいただくために、こちらの宇宙服着用をお願いしております」
「ほいほい」
ケルベロスたちは宇宙服を受け取り、服の上から着用する。凝った丁寧な造りで確かに宇宙気分は出るが、とにかく重くて動きずらい。
(「戦闘に入る前には、脱がにゃいかんな」)
突発的に戦闘になってしまったら、引き裂いて脱ぎ捨てることもできなくはないだろうが、それをやったら本来の持ち主が気の毒だ、とロアは肩をすくめる。
そしてドリームイーターは、宇宙服を着込んだ一同に訊ねる。
「席は、普通席でよろしいですか? 別料金がかかりますが、プラネタリウムを兼ねた展望席や、コールドスリープカプセルを模した寝台席もございますよ?」
「そうでござるね! とても心惹かれるでござるが、今日は初めてなので、普通席にしておくでござる!」
コールドスリープ寝台席はともかく、プラネタリウム展望席は本当に心惹かれるでござるが、たぶん、そこには本物の店長さんが伸びてるんでござろうからな、と、ラプチャーが本気で残念そうに呟く。
「畏まりました。それでは、こちらへどうぞ」
入った店内には、少なくとも外見は古典的宇宙船の耐G椅子としか思えないごつい椅子が、ずらりと並んでいる。
(「おいおい、何人客が来ると想定してるのか知らんが……これだけの数の椅子揃えるのに、いくらかかった?」)
たぶん一つだって安かないぞ、この椅子、と唸りながら、ロアは指定された椅子に座り、ベルトで身体を固定する。重力加速度を吸収する特殊な椅子の座り心地は、座るというよりは、粘度の高い液体に身を沈める感覚に近い。
「凄いな……この座り心地だけでも、体験する価値がある」
アルシェールの感想に、ドリームイーターは嬉しそうな声を出す。
「そう感じていただければ、本格を目指した甲斐があったというものです。本当なら、遠心力で疑似的にGを発生させる装置も揃え、お客様に体験していただきたかったのですが、許可が下りなくて……」
「なるほど、そうだったのか」
言われてみれば、遠心力で疑似G体験とか、自由落下で疑似無重力体験とか、本格ならできてもいいはずだな、と、アルシェールはうなずく。
「やはりそういった許可を得るには、テーマパーク規模でないと難しいのかな」
「そうかもしれません。現状、レストランというコンセプトで宇宙食の提供を中心としておりますが、いずれは本格宇宙テーマパークを立ち上げ、宇宙ファンの皆様に満足していただきたいと志しております」
そう言って、ドリームイーターはモザイクに覆われたフェイスプレートを虚空に向け、両手を妙な具合に広げる。どうやらしばし瞑想しているらしい。
(「いや、でも、レストラン潰しちゃった人が、同じコンセプトでテーマパーク志しても、それは無理なのでは?」)
みのりが、極めて常識的な疑問を覚えたものの、どうもドリームイーターには、この店が潰れているという認識がないようなので、口に出すのは差し控える。
そしてドリームイーターは、我に返ったように告げた。
「それでは、お待ちかねの宇宙食を提供させていただきます。イチゴ味、メロン味、バナナ味、オレンジ味、パイナップル味、チョコレート味がございますが、どれになさいますか?」
「……ならば、チョコレート味を」
アルシェールが告げ、他の者もそれぞれ味を選ぶ。するとドリームイーターは、色とりどりのチューブを運んできて配る。
「ヘルメットの口に当たるところにチューブ挿入口がありますので、チューブの蓋を取り、そこに嵌めこんでください。そうすると内側に吸い口が出ますから、それを咥えてチューブの中身を吸っていただければと思います」
(「ヘルメット取らずに食べるわけね……まあ、そういう機能が必要な事態もあるかもしれないけど」)
意を決して、ケルベロスたちはそれぞれチューブを挿入口に嵌めこむ。その際に、アルシェールとみのりは、メイド服の防具効果『おいしくなあれ』のおまじないを使う。
(「……お? 美味い?」)
吸い口から出てきた粘体を味わい、アルシェールは目を見張る。『おいしくなあれ』の効果か、チョコレート味宇宙食は、高級ショコラシェイクのような味になっていた。
(「やっぱり『おいしくなあれ』が効いたのですね」)
爽やかなストロベリーシェイク味の粘体を啜って、みのりは、ふう、と安堵の息をつく。
そして『おいしくなあれ』を使わなかった他の五人は、期せずして全員共通の認識を得ていた。
(「……甘味料と香料。子供用の歯磨き粉みたいな味」)
確かに吐いてしまうほど不味くはないけど、歯磨き粉っぽいだけに、呑みこむのに抵抗あるわね、と美衣子が苦笑する。
予想していたほど個性の強い味じゃないな、むしろ懐かしい感じがする、と、オルクスは呟く。
これが宇宙の味かといわれると微妙だけど、充分、人間の食べ物の範疇内の味だわ、とアイシアは勝利の笑みを浮かべる。
駄菓子と思えばどうってことない、と、ロアはしれっと呑みこむ。
ま、一回食べて話のタネにする程度なら、笑って許せる味でござるね。毎食コレだと早々に嫌になるかもしれんでござるが、とラプチャーはけっこう冷静に論評する。
こうして、恐れていたような惨事は起きず、ケルベロスたちは見事宇宙食をクリアしたた。
●漆黒の宇宙に消える
「充分に宇宙を堪能させてもらったよ。僕の楽しむ心に一点の曇りもない」
脱いだ宇宙服をドリームイーターに手渡し、アルシェールは淡々と告げる。
「左様でござるな。お主なら、いつか必ず、本格宇宙テーマパークも実現できると思うでござるよ」
ヘルメットだけ外した宇宙服姿の記念写真を撮りまくっていたラプチャーも、しみじみとした口調で言う。
「そうね。宇宙を愛する心が、びんびんに伝わってくるわ!」
ラプチャーと一緒に写真を撮りまくっていたアイシアが、テンション高く言い放つ。
すると入口のドアが開き、『ヴォール』を従えたメリルディが入ってきた。
「ようこそいらっしゃいませ、『本格宇宙船レストラン ビーグル号』へ。お一人様でございますか?」
寄ってくるドリームイーターを無言で制し、メリルディは静かな口調で仲間に訊ねる。
「終わった?」
「ああ、どうにか無事にね」
ロアが返答し、一同はドリームイーターを取り囲む。
「そう……無事なら何よりだわ」
ダメージ受けてるかと思って用意したけど、と、微笑し、メリルディは攻性植物『Quelque chose d'absorbe』を収穫形態に変形、黄金の果実を宿して治癒と状態異常耐性強化の光を放つ。
「ケルス、お願いね」
「な……?」
たおやかなメリルディの細腕に攻性植物が出現するのを、ドリームイーターは凝然と見やる。
「お客様、その植物は……?」
「デウスエクスです。そして自覚はないようですが、貴方も歴としたデウスエクス……ドリームイーターなのです」
淡々と宣告し、みのりが目にも止まらぬ速さで光弾を放つ。攻撃は、ドリームイーターのモザイク部分……顔面を容赦なく襲い、宇宙服のヘルメットに穴が穿たれる。
「ぐわあっ!」
「楽しませてもらった返礼がコレってのは、正直ヒドいと思うでござるが。お主を倒さないと、本物の店長殿が起きられないのでござるよ。ご容赦!」
ちょっと弁解がましく言いながら、ラプチャーが妖精弓を二つ重ね、強力な漆黒の矢を放つ。胸部を宇宙服もろとも射抜かれ、ドリームイーターはよろめく。
「ま、そういうことだ。ヘタに抵抗しない方が早く済むと思うが……そうもいかんか」
苦笑しながらロアが念爆破をぶつけると、ドリームイーターは顔面のモザイクを飛ばして自分の傷を塞ぐ。
「こ、これは……いったい……」
「君は、幻の存在なのだよ。そして、立派に接客の使命を果たした。あとはオリジナルに任せ、安んじて消えたまえ」
オリジナルの店長氏には、この見事な施設をいったん整理しなくてはならないという苦難が待っているのだから、と、痛ましげに告げながら、アルシェールは爆発を起こして仲間の攻撃力を上げる。
一方、戦闘開始に応じて出現した彼のサーヴァント、ビハインドの『執事』は、ドリームイーターに容赦なく金縛りをかける。
そして美衣子は、早々とオリジナル必殺技『三村流飛翔連激(ミムラリュウヒショウレンゲキ)』を炸裂させる。
「行くわよっ! 秘奥義っ!! 三村流っ!!! 飛翔っ!!!! 連激っっっ!!!!!!!!」
ドワーフならではの低身長を生かし、ドリームイーターの懐に飛び込んだ美衣子は、強烈なアッパーを連続で炸裂させ、相手を物理的に宙へ浮かす。
するとドリームイーターは、空中で叫ぶ。
「おおお……身体が浮き上がる、無重力の拳……これが噂に聞く激殺宇宙拳、銀河昇竜の型か!?」
(「残念だけど、ちょっと違う……私のこれもね」)
呟いて飛び込んだアイシアが、連続でオリジナル必殺技『《対不滅者・制圧闘法》(サプレッション・コマンド・フォー・イモータル)』を発動させる。
「掴んで! 投げてっ! 抑えるッ!!」
「ぐわっ!」
アイシアに捕捉され、大きな隙が生じたドリームイーターの胴中に、オルクスが遠慮も会釈もなく、地獄の炎をまとわせたゲシュタルトグレイブを叩きつける。続いて『ヴォール』が飛び込み、口に咥えた神器の剣で斬り裂く。
一巡して二回目のアクションとなったメリルディは、治癒回復の必要がないのを確かめたうえで、石化光線を撃つ。
宇宙服着用のためか、もともと相当に動きに難のあるドリームイーターが、更にぎくしゃくした動きになる。
そこへみのりが、オリジナル必殺技『【肉喰い山鼬】(アーミン・バイト)』を発動させる。
「おいで、グラリナ。今日の遊び相手はあの人ですよ」
召喚されたのは、地気を纏うオコジョのエネルギー体。凄まじい勢いでドリームイーターに襲いかかり、喉笛を咬み裂く。
(「ひょえー、こんな遊びは怖いでござるぅ」)
知り合いも多かったことだし、どうせ楽しむならもっと平和な店でワイワイしたかったでござるぅ、などと能天気に呟きながら、ラプチャーもオリジナル必殺技『妄想具現(イメージクリエクト)』を発動させる。
「人が創り出した文化の結晶、それをその身で体感出来るなんて幸せな事でござるよ?」
宇宙とくれば、やっぱり脅威のメテオブラックホール第三惑星でござるね、と嘯き、ラプチャーは攻撃的グラビティの塊を形成、ドリームイーターに叩きつける。
「お、案外出来るもの」
「ぐわあああああああああああっ!」
ドリームイーターの顔面に、ブラックホール級の高圧壊グラビティ塊が衝突、モザイクが盛大に飛び散る。
「潰れたか? まだか? じゃ、とどめな」
気のない口調で言い放ち、ロアがオリジナル必殺技『ホーミングスラッシュ』を放つ。
「ほーれ、避けないと危ないぜ? ……避けれるかどうかは知らねえけど」
呟きとともに放たれた大鎌が、瀕死のドリームイーターを、既にぼろぼろの宇宙服もろとも縦に両断した。
作者:秋津透 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2017年4月21日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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