花より夢

作者:雨乃香

 寒さも徐々にかげりを見せ、春らしい陽気の四月の頭。
 春休みの高校に人の姿は少なく、見る者のいない満開の桜が風に吹かれ花弁を散らす。
 美しい薄紅の花が散るその校庭の片隅に、一本だけ花をつけることのない桜が寂しげに孤立していた。
 その桜の前に制服姿の少女が一人、古い手帳を片手に立っている。
「やっぱりこの樹だ、間違いない」
 少女が目を落とす手帳の表紙には、七不思議の文字が躍り、開かれたページには掠れた文字で、呪いの桜、という見出しが見て取れる。
「この桜で……恨みをはらすんだ……」
 ブツブツと誰にともなくつぶやき彼女は、ポケットからカッターを取り出し、自らの指先を傷つけようと刃を伸ばす。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『興味』にとても興味があります」
 指先から溢れる微かな血それに伴う痛みを感じるよりも前に、彼女の胸から大きな鍵の先端が生え出す。それはドリームイーターが人間の夢を得るための行為。
 気を失った少女のすぐ近く、彼女から奪われた興味はドリームイーターとして、この世に具現化する。
 薄紅の着物に身を包む美しいその女性は、生気のない瞳で、花をつけない桜をじっと見上げていた。

「暖かい日が続き桜も花開きはじめ実に春という感じですね。皆さんはお花見の予定などはあったりするのでしょうかね?」
 ニア・シャッテン(サキュバスのヘリオライダー・en0089)はケルベロス達の様々な反応に悪戯っぽい笑みを浮かべ、堪能したあと、そのまま真面目に今回ケルベロス達を招集した件について語り始める。
「桜、身近でかつ美しい花、故に様々な創作に引っ張りだこですが……今回奪われた興味はその桜に関するもの。桜の下には死体が埋まっている等、不穏な話にも事欠かない花ですしね」
 といっても今回のものはそれほど怖くもないですが、と前置きをして、ニアはゆっくりとその噂について語った。
 校庭のなか一本だけ毎年花をつけない桜があり、その桜は呪われた桜であるという。
 桜の噂を知るもの、あるいはその樹に害をなそうとした者の前にだけ桜の精は現れ、命と感情を取り込み、負の感情を取り入れた年の桜は、その一年学校に災いをもたらすのだとか。
「こんないまどき見ない七不思議を知ってわざわざ近づくのは、興味本位か、学校に何かしら恨みがある人だけでしょう……十中八九、被害者の女性の持っていた負の感情をすでにドリームイーターは取り込んでいると予想されます、幸い春休みで校内に人はあまりいませんしここで確実にしとめてしまいましょう」
 信頼していますよ? とニアは笑みを浮かべながら、ドリームイーターについて説明を始める。
「噂によれば桜の精の見た目は和装の大和撫子なのだとか……見た目にだまされて油断しないようにおねがいしますね? 敵の戦闘方法については呪いの桜というだけあって、こちらの行動を阻害してくるようですね、対策はきちんと行っていったほうがよいでしょうね」
 ざっと説明を済ませたニアは何かまだ伝えるべきことはなかっただろうかと思案した後、一つ頷く。
「そうそう、それとその噂の関係上、このドリームイーターは皆さんの感情に敏感なようです。相手がデウスエクスである以上敵意を抱くなというのは無理でしょうが、敵意が大きい人ほど襲われる可能性は高くなるかもしれません、くれぐれもお気をつけて」


参加者
佐藤・みのり(仕事疲れ・e00471)
鈴代・瞳李(司獅子・e01586)
進藤・隆治(布団に引き篭も竜・e04573)
ミカ・ミソギ(未祓・e24420)
一羽・歌彼方(黄金の吶喊士・e24556)

■リプレイ


 暖かな春の陽気に桜の咲き乱れる小さな高校の校庭。
 春休みの校舎に生徒の姿はなく、満開の桜は誰の目にも留まることなくただハラハラとその花弁を散らしていく。
 そんな美しい景色を誰に邪魔されることなく眺める者達がいた。
「見事な桜並木だな」
 咲き乱れる桜を前に鈴代・瞳李(司獅子・e01586)は春風になびくその長髪を抑えながら、見たままの素直な感想を口にする。
「今日がちょうど一番の見頃だそうですよ」
 佐藤・みのり(仕事疲れ・e00471)もまたその風景をゆっくりと眺めながら、どこかで耳にした桜の開花予想を口にし、その光景にただため息を吐く。
「これであの陰鬱な気配がなければ言うことはないでしょうに」
 そんな桜の咲き乱れる校庭の一角、周囲の桜より離れた位置にぽつんと孤立した花のついていない桜を眺め、一羽・歌彼方(黄金の吶喊士・e24556)は落胆するように呟き、
「違いない」
 進藤・隆治(布団に引き篭も竜・e04573)も言葉短く同意し、微かに首を縦に振る。
 一見すればただの樹木であるそれはしかし、ケルベロスとしてこの場へと集まった彼らから見れば人々を脅かすドリームイーターを生み出すこととなった母体そのものだ。
「こんな美しい景色から、あんな噂が生まれたのはなかなか興味深くはあるね」
 ミカ・ミソギ(未祓・e24420)の言う噂、この高校にひっそりと伝わる、人の恨みを汲み、災いをもたらすという呪いの桜とその精。その噂への興味から生まれてしまったドリームイーターを討伐するために彼らはこの場へとやってきたのだ。
「呪いの桜……か」
 その文言を思い出しながらアルスフェイン・アグナタス(アケル・e32634)は、この桜の噂に興味を持ったという少女のことを思いながらボクスドラゴンのメロの頭をやさしく撫でつつ、ふと、景色から目を離し振り返る。
 そこにはちょうど、周囲の人払いや封鎖から戻ってきた他のケルベロス達の姿があった。
「ご苦労様です」
 すぐにそれに気づいたみのりが彼らへと振り返り労いの言葉をかけると、軽く首を横に振りながら クリュー・シルバーベル(骼花・e34165)が口を開く。
「たいした人数がいたわけでもなかったし、手間というほどでもないわ」
 彼女の言葉通り、校舎にいた教職員を避難させ学校内の敷地への立ち入りを封鎖するだけで十分な周囲の安全は確保されていた。もともと関係者以外は立ち入る事のない場所だ、外部からわざわざやってくるような物好きもいない。
「あれが……」
 クリュー同様に周囲の封鎖、避難へと向かっていたアウレリア・ドレヴァンツ(白夜・e26848)も仲間の一段に加わるとただ一本だけ花をつけていない桜へと目を向けて、複雑な表情を浮かべる。
「誰かを恨んで呪いに頼っても……きっと彼女も、誰も……救われない」
「だからこそ、私達がとるべき行動は単純明快です、野暮な呪いは散らすとしましょう」
 歌彼方は力強くアウレリアの言葉を告ぐようにそう、宣言する。いかに力を持つケルベロスとはいえ、他者の心を意のままに癒すことなどできはしない、だからこそ、彼らは自分達に出来ることをしっかりと果たすだけだ。
「だね、美しくないものには早々に退散願おう」
 薄く笑みを浮かべたアルスフェインは小さく頷きつつ、呪いの桜へと向けて一歩を踏み出す。
 桜の舞う景色を名残惜しむことも無く、他のケルベロス達もそれにただ、黙って続いていく。


 ケルベロス達は呪いの桜の周囲を囲んでいた。
 不思議とその桜の周りは手入れされた様子も無いのに他の動植物の姿は殆ど見られない。
「さて、どうしたら桜の静とやらはでてきてくれるんだろうね?」
 木の幹に触れながらミカが辺りを見回し、興味深そうにそう呟く。
 自分達以外の気配は一切感じられない、その桜の樹の周り、いったいどの様な敵が現れるのか値踏みするように。
「声すらかける必要もないようだな」
 それにいち早く気づいたのは瞳李だった。ふと視線を上げた樹上、いつの間にかその枝に腰掛け、辺りを囲むように散らばるケルベロス達を楽しげに眺める女性が一人現れていた。
 春の暖かな風に彼女の長い黒髪と、薄紅色の和装の裾が静かに揺れる。舞い散る桜の花弁を幻視しそうになるその美しい姿は、噂に聞く桜の精そのもの。
 噂の具現であるそのドリームイーターは、枝から優雅に地へと降り立つと、ケルベロス達に対し、優雅に一度頭を下げる。
「見目麗しくあろうとも、その成り立ち、実に醜いな。災いの噂などお前もろとも消えるがいいよ」
 先ほどまでとは打って変わってアルスフェインの敵に対する態度は酷く手厳しい。
 人の感情に敏感だという桜の精は、彼の思惑通りその穏やかな表情をアルスフェインへと向ける。
 ドリームイーターの見た目に意味などありはしない、ケルベロス達は気配も音も発さないそれに対し、ただ黙って武器を構える。
 ただ、その見た目に自らの記憶を重ねたものも少なからずは居た。
 瞳李はほんの一時だけ、息を詰まらせ、すぐに表情を引き締め、対照的に隆治は感情を隠すことなく、忌々しげにその姿を睨み付ける。
 その視線に気づいたのか、桜の精はアルスフェインに向けたのと同じ表情を隆治へと向け、どこからとも無く取り出した扇を、ばっと開いてみせる。
 敵の動きに警戒していたケルベロス達は、その動作に対し機敏に反応を見せた。
 誰よりも早く反応したアウレリアが踏み出し、桜の精との距離を詰め、敵の攻撃に備えミカは仲間を守るために展開した守護星座が光を放つ。
 桜の精が何かしらの行動を起こすよりも早く、アウレリアの放った蹴りがその体を捕らえる。重力を宿すその一撃に動きを制限された敵に対し、精神を集中させていたみのりの放った爆風が容赦なく襲い掛かる。
 微かに地が揺れ、爆炎と粉塵が巻き上がったかと思うと、その衝撃に巻き上げられるかのように、ぶわりと無数の桜の花弁がとこからとも無く現れ、視界を埋め尽くすほどの桜吹雪を巻き起こす。
 吹き荒れる桜色の中、桜の精はそれに紛れ翻弄するようにケルベロス達へと近づき、その扇による一閃を見舞う。
 受ける傷はそれほど痛手ではないものの、桜吹雪に身を晦ませどこからとも無く襲い来るその攻撃を放置することもできない。
「そこか……」
 舞い上がる桜の花弁が視界を埋め尽くす中、瞳李は敵の姿をめがけ立て続けに引き金を引く。
 グラビティによって形作られた無数の弾丸は目標をめがけ雨の如く降りかかる。
 確かに目標をめがけ放たれたと思った弾丸、しかし、その敵の姿は一瞬にして掻き消え、代わりにそこに現れるのは歌彼方の姿。
 桜吹雪の幻惑による同士討ちを狙った敵の攻撃、瞳李の放った弾丸を無防備な歌彼方がまともに受ければ、その片腕くらいは楽に飛ばされてしまうだろう。
 しかしその弾丸の雨は歌彼方に届くことなく、割り入ったアルスフェインが銃弾を叩き落とし、打ちもらした数発をその身に受けつつも、歌彼方へと通すことなく、守りきって見せた。
「――ッす」
「なに、たいしたことはないよ。事前に防げなかったことが歯がゆいくらいだ」
 瞳李がすまない、と、そう声を上げるのを遮るように、アルスフェインは言葉を発し、むしろ自分を責める様な言葉は吐きながら敵のほうを見据える。その気負いのない彼の態度に、瞳李は軽く笑い視線を外す。
「頼らせてもらおうじゃないか」
 言葉と共に散開した二人のいた場所へと再び桜吹雪が荒れ狂う。それをひきつけるように二人が距離をとることによって、無防備な桜の精の姿が晒される。
「咲けよ血花、舞えよ紅!」
 歌彼方が手にした槍を回し、敵を指し示すと同時、青白く輝くルーン文字がその力を発揮し、敵の周囲を一瞬で冷却し、その体を凍てつかせ、破砕する。
 ドリームイーターの凍りついた右腕が砕け、地に落ちる。人の身であればそこから文字通り血の花が咲いたであろう。しかし、目の前の敵はデウスエクスだ。
 桜の精の傷口から紅の花弁がぶわりと噴出したかと思うと、先ほどより色の薄くなった新たな袖と腕が生えだしている。ダメージを回復したというよりは単純にグラビティで失ったからだの一部を補っているだけといったところか、際限なく繰り返せるものではないだろう。
「地獄の翼を受けてみろ!」
 間髪入れず地獄と化した炎の翼を広げ隆治は桜の精へと攻撃を仕掛ける。戦闘開始時から展開されていたその翼は、彼の感情を映すかの様に時と共に火勢を荒げ、攻撃を避けようと飛び退る桜の精をその射程に捕らえ、炎の海に沈める。
「さすがにこの程度では沈まない、わね。レーシィ」
 炎にまかれながらも、笑みを崩すことなく隆治に目を向ける敵に驚くでもなく、クリューは冷静に、テレビウムのレーシィへと攻撃支持を出しつつ、仲間達を守るために守護の力を展開し、敵の出方を伺う。
 クリューの足元から躍り出たレーシィを扇の一振りで退けた精の体をめがけ、更なる炎が弧を描いて襲い掛かる。
 火の粉と光の粒子を振りまきながらミカの放った炎を纏う蹴り。精はそれを扇で受け止めるものの、炎までは防ぐことはできない。
 その身を更なる火に焼かれながらも、彼女は涼しい顔で地を蹴り、仕切りなおすようにケルベロス達から距離をとる。その足元に迫る朱い色にも気づかず。
「――その花は、あなたを逃がさない」
 ささやかなアウレリアの呟きと共に、地に落ちた無数の花弁の薄紅を塗り替え、侵すように、禍々しい血の色を思わせる花が、一斉に咲き乱れ、その芳香が桜の精を捕らえ、逃がさない。
 くらむようなその香りに膝をついた桜の精をめがけ、容赦なく攻めの手を緩めることなく、ケルベロス達が迫る。
「今です」
 言葉とともにみのりの投げ放った大鎌が桜の精の体を深く切り裂き、続く瞳李の放った炎を纏う蹴りを受け、燃える桜の花びらがぶわりと散り、それに紛れて桜の精が姿をくらまそうとする。
「斬り、開く!」
 そうはさせまいと踏み込んだ歌彼方の握るナイフの一撃が敵を切り裂き、幻影の桜はふっと虚空へと掻き消える。
 だが、桜の精も一方的にやられてばかりではいない、なんとかその場に踏みとどまった彼女は、扇を広げ、大きくそれを振るい、その動きに追従するように無数の桜の花弁が隆治の体を切り裂き、その感情と生命力を吸い上げる。
 怖気の走る感覚とともに、隆治は自らの抱く嫌悪感が薄れていくのを感じる。忌々しきその思いが消えるのであれば、彼にとってそれは喜ばしいことであろうはずなのに、不思議と変わりに湧き上がる感情があった。
「この嫌悪、この忌々しき想い、それは我輩のものだ。貴様ごときに譲ってやれる代物ではない!」
 怒りとともに彼は如意棒を手に桜の精へと攻撃を仕掛ける。扇でその一撃を受けた瞬間、鎖でつながれた如意棒は半ばから折れ曲がり、桜の精のその顔に痛烈な一撃を見舞う。
 それでも彼女はその顔から笑みを絶やすことなく立ち上がる。むしろ隆治の怒りに呼応するようにその笑みはよりいっそう深く、怪しく、美しくなったようにケルベロスたちの目には映った。


 最初の内こそ敵のかく乱に手を焼いていたケルベロス達であったが、戦いが長引くにつれ、その優劣ははっきりとしていく。
 幾重にも張り巡らされた守護の陣、その力を盾にケルベロスは敵の攻撃を突破し、ダメージを蓄積させていく。
 隆治とアルスフェインの二人が率先して攻撃を受け止め、クリューやレーシィ、メロが彼らのバックアップを着実にこなし、他のケルベロス達が着実にダメージを重ねる。気づけば鮮やかな薄紅色の和装もつややかな黒髪も色を失い、白く透けそうなほどに桜の精の姿は変わっていた。
「もう少し、ね……このまま押し切りましょう」
「ここが攻め時、ね」
 荒れ狂う桜の花弁を華麗に避け、踏み込むアウレリアの後方で、クリューは色を失う敵とは対照的な色とりどりの爆発を起こし、仲間達を鼓舞する。
 迫りくるアウレリアの蹴りを扇で受け、続くミカの攻撃を防ぎ切れず桜の精は足を止める。
 しかし、ケルベロス達の足は止まらない。
 いっせいに遅い来る彼らを迎撃しようと、桜の精は足を止め、呪いを振りまく。
 それは地中から伸びる無数の手。掴み、触れたものを離すことなくその生命力を吸い取る、桜の呪い。
 体勢を立て直そうと敵の放ったその攻撃をアルスフェインは一手に引き受けつつ、腰を落とす。
「礼は返させてもらうぞ」
 その肩を足場とし、無数の手を飛び越した瞳李の振り上げた縛霊手が桜の精の体を捉え、霊力の網にとらわれた精はその場から動くことも許されない。
「これで、終わりです」
 迫りくるみのりのふりあげた鎌が花を落とすかの如く、精の首を一刀の元に切り伏せる。
 首が地に落ちるよりも早く、そのドリームイーターは色を失い、モノクロのモザイクとなって、虚空へと消えていった。


 戦いの余波に巻き込まれ、呪いの桜もその周辺も、とてもまともといえる状況ではなかった。
 とはいえ、校庭の片隅、その一角だけで被害が収まったのであれば十分に御の字と言えるだろう。
「それじゃあ後片付けを始めないとね」
「このまま放っておいて本とに災いなんてあったら、たまったものじゃないですしね」
 ミカの言葉に冗談交じりに歌彼方は返し、他のケルベロス達もその言葉に笑みを浮かべながら周辺の修復にかかる。
 それほど広い範囲でもない、作業はすぐに終わり、ケルベロス達はそそくさと引き上げる準備を始める。その最後尾、クリューはレーシィにかるく足をひかれ、何事かと立ち止まる。
「どうかしたの?」
 振り返った先、クリューの視界に飛び込むのは、幻想的な濃い紅色の花をつけた呪いの桜。
「桜はすぐに散ってしまうから、あまり好きではないのだけれど……お花見も悪くはないかしらね、レーシィ」
 彼女達の様子に振り返った他のケルベロス達も、すぐにその桜に気づき、足を止め、しばしその姿に目を奪われる。
 ヒールの影響なのか、それとも、偶然か、はたまた、彼らケルベロスの感情を受けて花をつけたのか、それは定かではないものの、その美しさを前に理由などというのは些細な物だろう。
「負ではなく正の感情を取り入れた桜はどうなるんだろうな」
「災いではなく福をもたらしてくれるではないかしら?」
 他愛のないそんな会話をしながら、ケルベロス達はそうしてしばらくの間、その桜を見上げ続けた。

作者:雨乃香 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年4月13日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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