●蝋人形に会いたくて
「夜桜を見ながら、友達との素晴らしい思い出を披露すると、その思い出を奪いに蝋人形が現れるんだって。面白いよね」
満月の夜。夜桜の舞う公園で、少女は小さくつぶやき辺りを見回した。その息は白いが、顔は興奮のせいかほのかに赤い。
「それにしても、蝋人形現れないなぁ……。せっかく実地調査をしているのに。噂は嘘だったのかな?」
少女は首に巻いたマフラーを、不安そうにギュッと握りしめた。しかし、しばらくすると、また明るく笑い出した。
「そっか、思い出を語るの忘れてた! これじゃ現れるはずなかったね! 失敗失敗♪」
少女は頭をかき、手を前にあわせると目をつむる。その口から友との思いが紡がれる。泣き虫なのに自分を助けてくれた少年との思い出。魔王を倒す冒険で芽生えた思い出。共に鉱石ランプを作った仲間たちとの思い出。他にも……。少女は真偽にこだわらず様々な思い出を語った。
……しかし、不意にその体が前へと倒れた。
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『興味』にとても興味があります」
第五の魔女、アウゲイアスの笑い声が静かに響く。少女の胸には鍵のような何かがつきたてられており、アウゲイアスによって奪われた夢は、『蝋人形』へと姿を変えた。新たに誕生したドリームイーターは、両手をあげてジャンプをすると、公園をさまよいはじめる。そして、悪夢がはじまった――。
●蝋人形型ドリームイーターを退治せよ
「夜桜を見ながら、友達との素晴らしい思い出を披露すると、その思い出を奪いに蝋人形が現れるという噂を聞き、調査をしていた少女がドリームイーターに襲われ、その『興味』を奪われてしまう事件が起こってしまいました。『興味』を奪ったドリームイーターは既に姿を消しているようですが、奪われた『興味』を元にして現実化した蝋人形型のドリームイーターにより、事件が起こされようとしています。被害が出る前に、このドリームイーターを撃破して下さい。このドリームイーターを倒す事ができれば、『興味』を奪われてしまった少女も、目を覚ましてくれるでしょう」
セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)は予言を終えると、事件の概要をケルベロスへと伝えはじめる。
「蝋人形型ドリームイーターは、単独で行動しており仲間はいません。また、ドリームイーターは、自分の事を信じていたり噂している人が居ると、その人の方に引き寄せられる性質があります。うまく誘い出すことができれば、戦いを有利に始めることができるはずです」
セリカは、説明を終えた。
「純粋な少女の興味を化け物にしてしまうなんて許せません! 皆様、生み出されたドリームイーターの退治、よろしくお願い致します」
セリカはそう言うと、お辞儀をしたのだった。
参加者 | |
---|---|
ハンス・ガーディナー(禁猟区・e19979) |
リノン・パナケイア(狂気の道へ・e25486) |
アイリス・フォウン(金科玉条を求め・e27548) |
ルビー・グレイディ(曇り空・e27831) |
天原・俊輝(偽りの銀・e28879) |
ヨル・ヴァルプルギス(グノシエンヌ・e30468) |
十六夜・刃鉄(一匹竜・e33149) |
マリー・ブランシェット(マグメルの落とし子・e35128) |
●語られる思い出
夜桜が舞う公園に、殺気が満ちた。
ゴシック調の服に身を包んだ人形使いの魔女、ヨル・ヴァルプルギス(グノシエンヌ・e30468)は、人払いの殺気を放ちながら口を動かすこともなく呟いた。
「思イ出を奪ウ蝋人形。奪ッタとて人間にナレル訳でもナイデショウニネ……」
ヨルの胸に抱かれた緑色の人形から発せられた言葉に、柔和な空気をまとった初老のイギリス紳士、ハンス・ガーディナー(禁猟区・e19979)が白い息を吐きながら答える。
「まったく……素敵な思い出は大切にしたいものでしょうに。年頃の子供の興味に対する欲求は強いものですね」
眼鏡をかけた穏やかそうな男性、天原・俊輝(偽りの銀・e28879)が頷いた。その手は、ビハインドの『美雨』としっかり繋がれている。
ヨルはウイングキャットの『ケリドウェン』を撫で、ハンスは自身の足に体をこすりつけてくるウイングキャットの『フリージア』を優しげな瞳で見つめていた。囮役を任された3人は、ドリームイーターをおびき寄せるための会話を続けた。
一方、公園の入り口では人払いを担当する5人が動き出していた。妖艶な見た目のアイリス・フォウン(金科玉条を求め・e27548)が、藍色の長髪を揺らしながらキーピングテープを貼っていた。
「奪われたくはないけど、夜桜を見ながら友達との思い出話をするって、何か素敵素敵!」
どこか子供っぽいしぐさで歌うようにしゃべるアイリスに、人気がないか確認していた少年、十六夜・刃鉄(一匹竜・e33149)が、首を左右にふりながら呟いた。
「ったく、蝋人形なんてもん呼んでどうるすつもりだったんだろうな? 絶対不気味だと思うんだけどよ」
エプロンドレスの上に銀朱のケープを纏い、落ち着いた雰囲気のマリー・ブランシェット(マグメルの落とし子・e35128)も呟いた。
「興味を狙うドリームイーターも結構な頻度で出現しますねー……。放置することも出来ませんし、これ以上の被害が出る前に撃破してしまいましょう」
藍色の髪をいじりながら、公園内に人が残っていないか確認するマリー。その耳に無感情な呟きが聞こえた。
「友との素晴らしい思い出か……私には経験がないのでおびき寄せには向かなかっただろうな」
誰に語りかけたというのでも無いのだろう。少年と青年の中間といった雰囲気を持つリノン・パナケイア(狂気の道へ・e25486)は、茶色い髪についた桜の花びらを払うと空を見上げた。悲しいほどに美しく、夜桜は咲き誇っている。
「夜桜の下で語る思い出かー。被害にあった子は、どんな素敵な思い出を披露したのかな……?」
灰色の瞳をした少女、ルビー・グレイディ(曇り空・e27831)は、足元にいるミミックの『ダンボールちゃん』に小首をかしげて見せた。赤毛に結わいた大きな灰色のリボンがピョコンと揺れる。
「……被害者の興味も、素敵な思い出も、早く取り戻してあげないとね!」
ルビーは皆に微笑むのであった。
かくして人払いが完璧に終わり、その最中に見つけた被害者の少女を安全なところに寝かし終えると、ケルベロスたちは合流した。
ドリームイーターはまだ出現しておらず、無表情なヨルが御花見に行った時の思い出を語り終えたところであった。次は誰が話すかというところで、マリーがしみじみとした口調で話し始める。
「友人との思い出話ですかー。他愛ないですけど、かと言って差し出したいものでもないですよね……」
皆が頷く中、今度は刃鉄のうなり声があがった。
「友達との素晴らしい思い出なあー……。うーん友達……。めっちゃ強い剣術の兄弟子……これ友達か? が、居たな。俺が勇者になるの嫌だっつったら自分が代わりになってやるよ、とか。言葉通りに妹のことも守ってくれて、それで……あいつがいたから剣術を磨く気になったんだよなあ」
感傷気味に語った刃鉄に、ハンスは優しく微笑んだ。
「あなたは素晴らしい兄弟子を持たれていたのですね」
刃鉄はハッとした表情を浮かべた。
「ドリームイーターはまだ現れねえのかよ!」
慌てて誤魔化すが、その胸中には苦い思いが渦巻く。今は友達らしい友達がいないことに気付いて愕然としたのだ。
辛い過去を持つケルベロスは多い。仲間たちも過去を思い出したのか、会話が止まる。夜桜を眺めるケルベロスたち……。少しの沈黙が流れた後に、美少女たちが空気を明るく戻した。
「あたしは旅団のお友達と鍋を食べたことが、本当に嬉しくて楽しかったなー。ロールキャベツ入りのトマト鍋ってすごーく美味しいんだよ」
「それは美味しそうですね。私のお店にも仕入れてみましょうか?」
友達との鍋を思い出し、手を両頬に当てて夢見心地な表情を浮かべるルビー。その幸せそうな顔を見ながら、マリーが商人としての顔をのぞかせた。
「それって、素敵素敵!」
可愛らしく語るルビーとマリーにアイリスが笑みを浮かべ、仲間たちも明るい顔になる。
「ところで……、こうして思イ出を話シテいると、蝋人形が現レルそうですね」
「ん、何? 僕のこと呼んだ?」
ヨルの会話に吸い寄せられるように蝋人形が現れた。リノンは現れたドリームイーターを逃がさぬよう、周囲に気を配り始める。
蝋人形が現れても無表情のままなヨル。その腕に抱かれた人形が、蝋人形へ向け静かに語りかけた。
「届カヌ想イごと、融かして差シ上ゲましょう……」
●ドリームイーター討伐
「いやいや……、僕に遠慮しないで思い出話を続けてよ。お花見の話は綺麗だったし、兄弟子の思い出には感動したし、ロールキャベツ入りトマト鍋の思い出では美味しそうな匂いを感じて、ヨダレがでるかと思ったよ!」
この蝋人形は、友情に強い憧れを持っているようだ。笑いながらマリーを指さした。
「あっそうそう、お店に仕入れるって言ってたよね? お店の名前は何ていうの?」
「Ring-A-Bellと申します」
「Ring-A-Bell。いい名前だなぁ……。店主のセンスが光るね! 絶対に行くから、料理して待っていてね!」
落ち着いて答えたマリーに、蝋人形はご機嫌で話を続ける。その姿は隙だらけだった。
「隙あり!」
喋り続ける蝋人形の顔面に、刃鉄とリノンの蹴りがめりこんだ。蝋人形は桜の木に叩きつけられ落ちてきた花びらに埋もれる。
「戦闘はもう始まっているんだぞ?」
リノンの突っ込みが、蝋人形に突き刺さる。花びらをまき散らしながら起き上がった蝋人形に、眼鏡を外した俊輝が放った一撃と美雨が飛ばした桜の枝が突き刺さった。
「俊さん、素敵素敵!」
ピクピクと震える蝋人形の腹を、アイリスが体重を乗せて踏み潰す。
「グハァ! み、見事な奇襲! 僕としたことが少しフラフラだよ」
血など出るはずもない口元をぬぐい、立ち上がる蝋人形。
「夜空を照らす、星座の加護を」
蝋人形が大げさな動作で立ち上がっている隙に、ルビーは手にした剣で地面に描いた守護星座を光らせ、前衛の耐性を高めた。
「わぁ、綺麗な光だね。凄いや」
のんびりと光を見つめる蝋人形。そのお尻にはダンボールちゃんが噛み付いている。そんな蝋人形に、フリージアは出鼻を挫くように尻尾の輪を飛ばす。体勢を崩した蝋人形にユキヒョウへと変化したハンスが、手にしたドラゴニックハンマーを力いっぱい叩き付けた。
「グフゥ。なんて見事な連携! 息あいすぎだよ。もう!」
凍りついた蝋人形は、パリパリ音をたてながらハンスへと向きをかえた。
「ま、まさか! その奇襲センス! イギリス紳士らしい優雅なたちふるまい! ひょっとして、あなたはホーム――ギュゥ」
有名な名探偵の名を言い切ることなく、隙だらけな蝋人形はマリーに踏み潰された。
「幕、開きまして御座います」
ヨルの静かな宣言と共に歪から漏れでた手が、地面に転がった蝋人形をすくい上げしめつける。身体をきしませる蝋人形の足をケリドウェンが嬉しそうにひっかいた。
「あわわわ、ひっかいちゃ嫌~!」
蝋人形は悲鳴を上げた。拘束する手が消えると同時に、ケリドウェンから距離を取る。
「ちなみに僕は、魔女帽子が似合う彼女の思い出が気に入ってるんだよね」
蝋人形はヨルのほうを向くと、両手をかかげた。
「呼びかけに答えて出てきたんだから、ご褒美ちょうだい!」
蝋人形は人懐っこそうに言うと、顔にかかったモザイクを飛ばしヨルをつつみこんだ。
「てめぇ!」
刃鉄が、はじかれたように飛び出し、手にした斬霊刀を蝋人形の身体へ突き刺す。刃鉄に貫かれ動きのとまった蝋人形へ、リノンが簒奪者の鎌をふりおろし、美雨がさらに動きを拘束し、俊輝がアームドフォートの主砲を一斉発射し吹き飛ばす。転がった蝋人形を、アイリスが手にした日本刀で踊るように斬りさいた。
「み、見事な連携。もう、僕が教えることは何もないようだ……。って、お宝発見!?」
蝋人形はヨロヨロと立ち上がり連携を褒めると、ダンボールちゃんが具現化した偽者の財宝を見つけ、そちらへとかけよった。
「疲れたら、寝るのが一番」
財宝に目を奪われた隙に、ルビーはヨルを回復させる。
「ありがとうございます」
ルビーに膝枕され目覚めたヨル。その顔に表情が浮かぶことは無いが、言葉には感謝の気持ちがこめられていた。
「おお、こんなお宝より素晴らしいものが……。友情って……尊いよね~!!」
財宝に目を奪われていた蝋人形の目が、ルビーに釘づけになる。
「えぇ。また素敵な思い出が出来ました」
ハンスはにこやかにそう言うとフリージアと共にかけだした。獣化したユキヒョウの鋭い爪を、目がハートマークになっている蝋人形へとふりおろし引き裂いた。
のけぞる蝋人形をマリーがチェーンソー剣で切りさき、ヨルが拳から放ったドラゴンの幻影が炎に包みこむ。
「っく、癒し手から崩さないと勝てないみたいだね。そう、これは鉄則。決してやましい感情なんてありません! というわけで、その尊い思い出を僕に頂戴!」
蝋人形はゴロゴロと転がり火を消すと、モザイクを口の形へと変え、ルビーへと踊りかかった。
「女性に手を出すのは、感心しませんね」
ハンスがルビーをかばい、モザイクの中へと姿を消す。
「進むなら前だぜっ!」
刃鉄は猪の如き突進力を瞬発的に生み出す十六夜天流剣術三の型を発動し、蝋人形の中心を鋭く突き抜きる。リノンが電光石火の蹴りで蝋人形をふきとばし、ハンスと蝋人形の間合いを大きくあけた。
「き、君たちさあ。ちょっと攻撃強すぎない? なんかもう、僕消滅しちゃいそうなんですけど!」
「当然だ。効果的にBSを付与し、レベルの高い者がクラッシャーを受け持っている。隙だらけのお前に対し、私たちは完璧だ」
モザイクがかかっていなければ涙目であろう蝋人形に、若干熱血めな口調でリノンは言い放った。
「ギャー!」
動きを止めた蝋人形に俊輝の強烈な一撃と美雨が飛ばした木の枝を顔面にくらい、後ろへと吹っ飛ぶ。転がる蝋人形をアイリスが流れるような動作で踏みつけ、ダンボールちゃんも具現化した斧をゴツンと頭にヒットさせた。
「任せて。ぱぱっと治すよー」
踏み潰された蝋人形を尻目に、ルビーはハンスを治療する。
「ありがとうございます。助かりました」
フリージアが蝋人形へと尻尾の輪を飛ばすのを見ながら、ハンスはニッコリ微笑む。そして、優雅なしぐさでドラゴニックハンマーを持つとマリーと一緒に飛び上がった。ハンスのハンマーとマリーの足は重力を味方につけ、蝋人形をきつく踏み潰した。
「ちょっと、僕のこと潰しすぎじゃない? いくら効果的な攻撃だからって……」
凍結した身体から、パリパリと音をたてながら愚痴る蝋人形。その身体を、ヨルがドラゴニックハンマーで再度叩き潰す。ケリドウェンが蝋人形をカリカリとひっかく音が公園に響いた。
「……もう誰でもいいもんね! とりあえず当たれ~!」
「!?」
無我夢中で飛ばされたモザイク。その進路上にいたアイリスが身を固くした。
「アイリス、私の後ろに」
「俊さん。ありがとありがと」
しかし、モザイクが届く前に俊輝が割って入る。
「そ、そんな……。僕の攻撃をまたも防ぐなんて。友情って凄い♪」
防がれたのに何故か嬉しそうな蝋人形。その身体を刃鉄が蹴り飛ばす。
「その首に牙を立てろ」
リノンの声が響く。影が悪魔の姿を形どり蝋人形に殺到する。
「もう僕は限界です……、とどめは尊い少女、せめてあなたが……」
桜の木の下に転がり、動くことの出来なくなった蝋人形の声が静かに響く。
「いくよ、ダンボールちゃん!」
ルビーは蝋人形の言葉に頷くと、ダンボールちゃんと走り出す。ルビーの放った強烈な一撃とダンボールちゃんの牙が蝋人形を破壊した。
「ありがとう。友よ……」
蝋人形が呟いた感謝の言葉はすぐに散り、公園は静寂に支配された。夜桜がサワサワと揺れる音だけが響く。砕けた蝋は全て融け、かくしてドリームイーターは退治されたのであった。
●紡がれる思い
「さぁ、急いで少女の元へ向かいましょう」
ハンスの言葉に、ケルベロスたちは手早くヒーリングを済まし駆け出した。少女の下にたどりつくと、ルビーが少女に癒しの光を放った。
「え~と、あなた方は?」
目を覚まし首をかしげる少女に、眼鏡をかけなおした俊輝とアイリスが蝋人形に襲われ倒れたことを伝えた。刃鉄は少女の無事を確認し、ホッと胸をなでおろし後のことは仲間へ任せた。
「大事な友との思い出、大切にするといい」
リノンは抑揚の少ない声で少女をねぎらった。少女は友のことを思い出し、嬉しそうにうなづいた。
「好奇心旺盛なのは素敵なことだけど、夜に一人で出歩くのは程々にね。……さて。せっかくだし、夜桜見物も兼ねてみんなの思い出をもっと聞きたいなー」
自分のことを心配してくれるルビーに、少女は反省した表情を浮かべた。満面の笑みを浮かべるルビーに釣られ、笑顔に戻った少女は言った。
「私の語りたい思い出は……。私を助けてくれた皆さんと、今から作る思い出です♪」
少女は、マリーとヨルの腕をつかむと、ケルベロスたちに満開の笑みを見せた。
花びらが舞う公園。ケルベロスたちは思い出話に花を咲かせたのであった。
作者:ハッピーエンド |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2017年4月19日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 5/キャラが大事にされていた 1
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