星夜の桜

作者:文相重邑

●夜桜
 春から初夏に向けて、季節の変わり目に現れる不意の肌寒さに、スーツ姿の若い男は武者震いをしながら、川沿いの桜並木を見上げた。空は霞み、星は朧げで月明かりは遠い。街灯に照らされ、浮かび上がる夜桜の美しさに息を飲みながらも、人の姿のない川辺に視線を戻し、男は溜息をついた。
「宴の後ってやつだよなぁ……。みんな、もうさすがにいないか」
 携帯を開き、メールでの友人とのやり取りを眺め、肩を落とす。男を待つ友人たちの気遣いの言葉と、それに対して謝り続ける男の言葉がそこには並んでいる。仕事だったら仕方がないよ、という友人から届いた慰めのメッセージに、「だよなー」とひとり言で応じた後、男は携帯を閉じた。
「帰るか」
 男が、桜に背を向けた時だった。
 地面に亀裂が走った。驚いて歩みを止めた男の足元の土を砕いて、根先が突き出す。地面から沸き立つ桜の根が檻となって男を捕らえ、やがてその姿を隠した。

●ヘリオン内部
「リラ・シュテルン(星屑の囁き・e01169)さんが予測されていた、桜の攻性植物が出現しました」
 全員揃ったことを確認したセリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)が、そう言葉を切り出した。
「場所は、市街地から少し、山側の、川沿いにある桜並木です。居合わせた男性を取り込んだ攻性植物は、川に沿って都市部へと侵攻中です」
 配布済みの資料を開いてセリカがその経路を指し示す。
「邂逅予測地点は、川の中州です。戦闘に十分な広さがあり、川はごく浅く、また街灯の明かりが届いているので、光源の心配もする必要はありません。周辺の住民の方々への避難誘導も済んでいます」
 セリカが言葉を続けた。
「討伐対象となる攻性植物は一体のみで、配下はいません。取り込まれた男性は攻性植物と一体化しており、攻性植物を倒すと同時に死亡してしまいます。ですが、攻性植物にヒールをかけながら攻撃を仕掛け、倒すことで男性を助け出すことができます」
 グラビティによる攻撃で相手に与えるダメージは、ヒールで回復可能なダメージと、回復不可能なダメージがある。この回復不可能なダメージを蓄積させることで倒すという方法だ。
「攻性植物は防御に特化した能力を持ち、身体の一部をツルクサの茂みのように変化させる蔓触手形態、戦場を侵食し敵勢を飲み込む埋葬形態、破壊光線を放つ光花形態の三つの形態を使い分け、攻撃を仕掛けてきます」
 少し息をついてから、セリカが口を開いた。
「男性は、学生時代のご友人とお花見の約束をしていたそうです。お仕事の都合で間に合わず、攻性植物の襲撃を受ける結果となってしまいましたが……」
 資料をまとめ、ケルベロス達一人ひとりへと、セリカが視線を向ける。
「目的は、あくまでも攻性植物の討伐です。ですが、できるなら、男性を救って差し上げてください」
 男性のこと、よろしくお願いします。そう言葉を続けた後、セリカはケルベロス達に深く頭を下げ、説明を終えた。


参加者
メリルディ・ファーレン(陽だまりのふわふわ綿菓子・e00015)
エンリ・ヴァージュラ(スカイアイズ・e00571)
アルケミア・シェロウ(罠仕掛け・e02488)
綾崎・渉(光速のガンスリンガー・e04140)
伊佐・心遙(ポケットに入れた飛行機雲・e11765)
黒木・市邨(蔓に歯車・e13181)
ルビー・グレイディ(曇り空・e27831)
リリー・リー(輝石の花・e28999)

■リプレイ

●夜空
 霞む雲が、星明かりを遮っている夜だった。街に近づくにつれて広くなる川を、夜風が渡る。風に乗り届いた桜の香りの先に、ケルベロス達へと近づいてくる、攻性植物の姿があった。低い姿勢のまま、浅い川を這うように進んでいた攻性植物が、その巨体を起こし、舞った水飛沫が街灯の光を受けて輝いた。
「わたしは回復にまわるから、みんな、先にお願い!」
 メリルディ・ファーレン(陽だまりのふわふわ綿菓子・e00015)が皆に声をかけ、道を開ける。黒いドレスが、その動きに合わせて揺れた。
 緊張した面持ちで大きな目を攻性植物に向け、伊佐・心遙(ポケットに入れた飛行機雲・e11765)は大きく息を吸った。
「ぜったい……助けるんだ!」
 戦場の後方より、先陣を切って駆け出し、攻性植物の手前で鋭く踏み込む。勢いを殺すことなく飛び上がったのと同時に放たれた重い蹴りが、相手の身体を捉えた。流星の煌めきが戦場に明るさを一瞬、撒く。
「今晩は、攻性植物さん。良い夜だね。散歩かな」
 ふらり、と、黒木・市邨(蔓に歯車・e13181)が間合いを詰め、攻性植物の前に立った。
「でも、此れ以上は進ませないよ」
 目を細め、表情を消してそう言い放った主人の意を受け、蔓が攻性植物の振り上げていた枝を絡め取り、締め上げていく。蔓に咲く白い花が、街灯の光を吸い、夜の暗さをわずかに払った。
「絶対、助けてあげるのね!」
 リリー・リー(輝石の花・e28999)が纏う流体金属に現れたつぶらな瞳が、まばたきをした。輝く粒子が後衛の味方に向かって放たれ、覚醒を促す。戦場を照らし出した輝きの中、リリーの傍らに控えるウイングキャットのリネットが、清らかな風を送る。
「約束の場所に行ったのは、誰かいるかもって、思ったからだよね」
 エンリ・ヴァージュラ(スカイアイズ・e00571)が、静かにそう言った。
 紙兵が飛び交う。携える鳥籠の形をした洋燈から零れる光を受け、夜の暗さを白さで埋めながら、前線に立つ仲間達に守護の霊力を授けていく。役目を終え、解けるようにして消え去った紙兵達への手向けにも似た炎が、ボクスドラゴンのクルルから放たれた。
「その場所を、僕は、悲しい場所にはしたくない」
 心遙と市邨の攻撃が刻んだ阻害の力を、クルルの炎がさらに拡大し、攻性植物の拘束を強めた。
 不意に、戦場が静かになった。動きを止めたかに見えた攻性植物が、身体を軋ませ、根を中州へと次々に突き立てていく。ケルベロス達が互いに警戒の言葉をかけあった時だった。
 根と同化した中州が裂けた。前衛に立つ者達を飲み込もうと、その顎を開く。敵味方の識別を狂わせる力を紙兵達の守護の力が退け、波立つ中州から全員が離れた。
「あー、びっくりした……ダンボールちゃん、大丈夫ー?」
 頭を飾る灰色のリボンが揺れる。足元で形を崩しているミミックのダンボールちゃんが、主人への攻撃を肩代わりしていたのだった。
 ルビー・グレイディ(曇り空・e27831)が手にしたゾディアックソードで足元に守護星座を描き始めると、ダンボールちゃんも隠れていた足を出し、攻性植物へと走っていく。
「うん、大丈夫そうみたいだねー……夜空を照らす、星座の加護を」
 星座が光り、今しがたの攻撃で受けた味方の傷を癒していく。その横から飛び込んでいったダンボールちゃんが、攻性植物の身体に食らいつき、振り回され、飛んでいく。
「どれだけ硬かろうが知らないね。ちょいと遅いが間引きの時だ」
 ルビーに続き、癒しの力を紙兵に乗せて前衛へ向かわせながら、狐面の少女が攻性植物を見上げた。
「そこ……動くなよ、木偶の坊」
 アルケミア・シェロウ(罠仕掛け・e02488)の紙兵が多重に守護の力を前衛の味方に張り巡らせ、これから長引くことになるであろう、戦いの布石をしっかりと打つ。
「絶対、泣かせてやる」
 次の一手で攻撃を仕掛けるべく、戦場を見渡し、空隙を見つけてそちらへと向かう。そのアルケミアと行き会い、リボルバー銃を手に、正当な訓練を受けたやり方で攻性植物との距離を詰めていく、綾崎・渉(光速のガンスリンガー・e04140)の姿があった。
「何も悪いことはしてない、ただ巻き込まれた人を、助けないわけにはいかないだろう。 絶対、なんとかする!」
 攻撃と回復の連鎖の中、完全な攻撃役を担っている渉が探すのは、優位な条件が一つでも多く見出せる場所だった。
「……ケルス」
 メリルディが手にする攻性植物――ケルスに花が次々に咲き、甘い香りを漂わせた。
「……抱えてるもの、教えて?」
 癒しの力が連鎖を起こし、攻性植物――敵の身体に刻まれた傷を治癒していく。敵の回復役の中心はメリルデイが担っている。その役割の大きさを、メリルディ自身が一番深く、理解していた。緊張の続く戦いを強いられることになる。
 心遙が駆け出す。こはる、ぜったい、助ける。最年少の少女のその言葉が、戦場の全員に届いた。

●連携
 光の届いていない場所から、刃が幾つも閃いた。切り傷が次々と攻性植物に刻まれ、麻痺を引き起こす毒を送り込む。
「次から、回復にまわるね!」
 アルケミアが全員に声をかける。
 戦いが長引く兆しが見え始め、前衛に立ち味方を守る役割を担う者達が、その役割ゆえに目に見えて疲弊し始めた。傷一つひとつは浅くても、重なれば致命的なものになりかねない。
「お願いなの!」
 リネットと背中合わせになって戦場を見渡すリリーから、声が飛ぶ。その声を背中で聴きながら、渉が攻性植物にリボルバー銃を向けた。
「植物といっても、動くからには弱い部分も見えてくるさ」
 立て続けに撃ち出された銃弾が、時を遡り同時に着弾する。足元に落ちた薬莢を数え、新たな銃弾を手早く詰め込む。
 メリルディがケルスに呼びかけ、多重の癒しを攻性植物に放つ。息をつき、周りを見渡せば、疲労を見せてはいても、諦めている者は一人も見当たらない。
「大丈夫」
 メリルディのつぶやきに、全員が、思い思いに笑う。
「ぜったい、大丈夫!」
 心遙の指を飾る指輪から光の刃が生まれ、小柄な身体を活かして攻性植物の足元を潜り抜けるようにして駆け抜けながら、その刃での斬撃を放った。攻撃は、簡単に当たるようになり始めている。今まで全員で積み上げてきたことは、無駄にはなっていない。
「回復は任せる」
 弓を引く構えを見せると、幻のように、桜の花びらがひとひら、ふたひらと舞った。瞬く間に辺りを埋め尽くすほどの花吹雪に変じたかと思うと、弓弦の音が鳴った。花吹雪の中から真っ直ぐに飛ぶ矢が現れ、攻性植物を貫く。弓を下げた市邨が、消えていく花吹雪の中から姿を現した。
「リィはこっち、リネットはあっちなの!」
 リリーとリネットが手際良く、味方を治癒していく。守護の力を潜り抜けまとわりついた炎をかき消し、先の見えない戦いから、敗北の二文字をただただ、遠ざける。
「静寂なる神秘の石よ、竜族の祈りを此処に」
 エンリの周囲に浮かんでいる青い石が、淡い光を宿し、やがて七色の輝きを発した。霞む夜空の暗さを溶かしながら、その輝きが前衛に立ち者達に触れていく。その輝きに触れながら、クルルはエンリに向かい、治癒の力を飛ばした。
「僕らは、まだ、戦える」
 クルルに微笑みかけ、エンリは攻性植物を見据えた。防御に特化した力を持つ攻性植物が受ける傷は、深くはない。メリルディの治癒は十分、行き届いている。
「くるよ!」
 心遙が皆に呼びかけた時、熱線がアルケミアを狙い、放たれた。
「危ない!」
 ルビーが滑り込むようにしてアルケミアの前に立ち、剣を構え応じる。刃が炎を切り裂きはしたものの、浅くはない傷がルビーの腕に刻まれた。
「へ、へへ、へー……」
 ルビーの力ない笑いに気遣いを見せた後、アルケミアは攻性植物を睨みつけ、小声で、前言撤回、と言った。
「回復は、任せられる人に任せる」
 明かりの届いていない戦場の影を飛ぶようにして踏みながら、アルケミアが攻性植物の後方に回った。手にした惨殺ナイフで先ほど、自分の技で付けた裂傷を貫いた。麻痺の毒がさらに深く広がる。
「あたし、一瞬だけ、寝るね……ダンボールちゃんは、」
 ルビーの言葉が終わる前に凄まじい速さで駆け出していったダンボールちゃんが、攻性植物の頭頂部付近に食らいつき、振り回され、そして鋭い牙がその一部を食いちぎった。

●勝利
 夜が深くなり、遠い町明かりは幾つか消えている。戦いに、ようやく終わりが見え始めていた。
「畳みかける」
 冷静にそう言った市邨が、花吹雪の中、弓を引いた。放たれた矢が花びらを巻き上げながら、攻性植物に突き立つ。
「もう、大丈夫なのね」
 何度も仲間達と言いあった大丈夫という言葉を、リリーが気は抜かないながらも安堵した様子で口にした。リネットが、その傍に寄り添う。
「もうすぐだからね」
 捕らわれている男性に声をかけ、エンリが身体の中心を撃ち抜く蹴りを放ち、そして飛びのいた。同じ場所にクルルが炎を吹きかけ、同じように他の攻撃役のための道を素早く開ける。幾度となく、アルケミア主導で繰り返された麻痺を付加する攻撃で、攻性植物は動くことができない。
「どーーーん!」
 ルビーがにこやかな顔をして、爆破スイッチを押した。攻性植物の枝が吹き飛ぶ。偽物の金銀財宝がダンボールちゃんの口から乱れ飛んだが、それに応じる力も攻性植物には残っていないようだった。
「さっさと、散れ」
 攻性植物の身体が真下に投げかける影から、無数の刃が沸き立ち、木肌を削り根を断ち、枝を落とす。狐面の向こうから、しぶとい、という言葉と共に、アルケミアの溜息が聞こえた。
「こっちも、これで終わりだ」
 足元に六発の薬莢が落ちる音がしたのと同時に、攻性植物に同数の銃弾が同時に着弾した。致命的な部位を撃ち抜いたのだろう、攻性植物が身体を傾けていく。
「ようやく、終わりね」
 敵の回復を一手に引き受けていたメリルディが、濡羽色のナイフを抜いた。
「――コル」
 ナイフに呼びかけ、翼を広げて低い位置を駆けるように飛び、攻性植物の側面に回り込んで刃を相手の身体へと滑り込ませる。近づいた時と同じように離れたメリルディの攻撃に続いたのは、心遙だった。
「そろそろ……おやすみなさい」
 重力で攻性植物の周辺が歪む。その歪みの中から淡く零れだすようにして、赤い光が一瞬、輝き、深い夜の風景を夕暮れの景色に変えた。
 辺りが夜に戻った時、攻性植物の姿は既になく、スーツ姿の男がそこには横たわっていた。

●夜散歩
 気を失ったままの男性を、アルケミアが引っ張り起こした。狐面は外して、背中の方に回している。
「場所を変えようよ。ここじゃ、気の毒」
 重い……と言ったアルケミアを、渉と市邨が手伝う。程なくして対岸の車道へと男性を運び出すと、メリルディが治癒の力を使い始めた。
「お目覚めみたいなの」
 リネットを抱きかかえ、リリーが男性の顔を覗き込む。目覚めた男性に、リネットが、にゃ、と挨拶をした。クルルとダンボールちゃんも寄ってくる。
「あ、あぁ、えーと、君達は……そうか。俺、化け物に」
 男性を、渉が助け起こす。
「大丈夫みたいだな。怪我は?」
「どうにか、無事みたいだ」
「大丈夫? 今年は残念だったけど来年はお友達とお花見、できるといいね」
 メリルディが立ち上がり、男性も一人で立ち上がる。
「俺は辺りの被害状況を見てくる」
 渉がそういい置いて、その場を離れたとしたその時。
「なら、このまま上流の方に歩いてみるか。街の方はしばらく通行止めだ。君の迎えも」
 市邨が男性を見た。
「この先に来てるだろう」
 星空を見上げ、市邨が歩き出す。
「次はお友達と予定が合うように、お兄さんが元気になるように、あたしも応援してるね」
 ルビーが、守護星座を足元に描いていく。
「お星様の、ご加護がありますように」
 淡い光が男性に降り注いでいく。
「ありがとう」
 男性は少しだけ笑って、前を歩く市邨と同じように、夜空を見上げた。空は、いつのまにか晴れていた。

 男性を警察に送り届けた後、ケルベロス達はそのまま、川沿いの桜並木を歩いた。橋が幾つか破壊されており、それを、治癒の技を使える者達が修復していく。発端となった花見の区画には、まだ多くの桜が残っている。メリルディは夜桜を見上げながら、右手で左手の薬指を飾る指輪に、そっと触れた。
「来年は、夜桜もいいなぁ」
 その様子をじっと見つめていた心遙が、不思議そうに尋ねた。
「メリルディさん、そのゆびわはなーに?」
 これ? と驚いたように指輪を見つめた後、嬉しそうにメリルディは笑った。
「大切な人からもらったものなの」
「大切なひと?」
「そう。大切な人」
「へー、こはるにもいるよ! 大切なひと!」
「そうなの?」
「うん。お兄ちゃん!」
 周りを見上げて嬉しそうにそう言った心遙を見て、少し離れたところにいたエンリが笑う。
「良かった。みんな、無事だったし」
「ほんと……良かったの」
「ここが、悲しい場所にならなくて、本当に良かった」
 夜風はまだ、少し冷たい。風に吹かれ散った花びらを、市邨が掴んだ。
「そろそろ、帰ろうか」
 背を向けた市邨を、リリーが追う。
「あ!」
 腕の中から飛び出したリネットに、クルルとダンボールちゃんが合流する。
「わたしたちも帰ろう」
 瞼の降り始めた心遙の手をメリルディが引く。修復を終えた橋に寄りかかっていた渉が加わり、ひとりでふらふらと桜を見上げていたらアルケミアを、ルビーが呼び止めた。
「帰りましょう、アルケミアさん」
「そうだね」
 頷いて、夜影に沈む桜を見つめ、帰宅の途に就く仲間達の列の、一番後ろに加わる。背中の狐面が、遠ざかっていく桜を、じっと見つめていた。

作者:文相重邑 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年5月21日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 4
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