●ヘリオライダー
ダモクレスによって回収されてしまった二つの弩級兵装。
それらが、同じく『弩級』と呼ばれるダモクレス――すなわち載霊機ドレッドノートに転送されたという知らせは、衝撃をもってケルベロス達に受け止められていた。
不幸中の幸いは、アルシェール・アリストクラット(自宅貴族・e00684)ら幾人かのケルベロス達の警戒によって、ドレッドノートが完全に再起動してしまう前に行動を起こせるという事だろうか。
「先の戦いで、二つの兵装にもかなりのダメージを与える事が出来ました。とはいえ、コマンダー・レジーナが『弩級超頭脳神経伝達ユニット』を修復できますから、いずれドレッドノートは本来の力を取り戻してしまうでしょう」
もっとも、ダモクレスの軍団に占拠されたドレッドノート自体と戦うには、もはやケルベロス・ウォーしかない。だが、敵の準備が整わぬ今ならば、その力を削ぐ事も可能だ。
故に、アリス・オブライエン(シャドウエルフのヘリオライダー・en0109)が告げるのは、ドレッドノートへの強襲作戦。六機の指揮官型ダモクレスとその軍勢を打ち破り、決戦の前に打撃を与える――それこそが、ケルベロス達に求められた戦果だった。
「皆さんには、ヘリオンからドレッドノートへと、直接降下して頂きます」
ますケルベロス達を待ち受けるのは、踏破王クビアラが設置した八台の砲台だ。護衛のダモクレスを倒し、この砲台を除去することで、ドレッドノートへの潜入が可能になるだろう。
「潜入後の攻撃目標は、全部で四つです」
ジュモー・エレクトリシアンの部隊が修復中の、二足歩行ユニット。
ディザスター・キング達がエネルギーを供給する、『弩級外燃機関エンジン』。
コマンダー・レジーナ軍団が修復している、『弩級超頭脳神経伝達ユニット』。
そして、ドレッドノートと融合しようとしているイマジネイター。
いずれの目標も、多数のダモクレスを擁する強大な軍団が相手だ。だが、多数のチームが力を合わせて挑めば、勝機が見えてくるに違いない。
「ケルベロス・ウォーを発動したとしても、きっと、ドレッドノートとの戦いは困難なものになると思います。だからこそ、ここで失敗する訳にはいきません」
よろしくお願いします、と一礼。その声は僅かに揺らぎ――けれど、それを意志の力で押さえつけ、アリスは微笑んだ。
自らも砲弾に曝されるという恐怖は、きっと頼もしい仲間達が取り除いてくれる。そう、彼女は知っていたから。
参加者 | |
---|---|
ティアン・バ(かみさまのゆきはて・e00040) |
鵺咬・シズク(黒鵺・e00464) |
アンノ・クラウンフェイス(ちっぽけな謎・e00468) |
灰木・殯(釁りの花・e00496) |
花凪・颯音(欺花の竜医・e00599) |
クロハ・ラーヴァ(熾火・e00621) |
ブレイ・ディジョン(獄獣武装ヘリオブレイザー・e05435) |
鴻野・紗更(よもすがら・e28270) |
●
一射目を避けられたのは、まさに僥倖だった。
衝撃。けたたましい警報音。ただ一撃で、もう後が無いと思い知らされる。
だから、砲塔が三射目を撃とうとしたその時――彼は、迷わなかった。
ヘリオンの僅か手前で起こる爆発。
そして、爆炎の中から現れる、焔よりなお赤い翼。
「やらせませんよ。私達の生命線ですからね」
身を挺して機体を護った灰木・殯(釁りの花・e00496)は、翼を広げ、滑空する速度を上げる。砲弾の傷は、護りに長けた彼であろうとも決して無視できるものではなかったが――。
「さあ、砲台を手繰る暇など奪い去ってしまいましょう」
「ええ、墜とさせはしませんよ」
そう応えたのは、人派と竜派の装いは違えども同じく翼を持つ、クロハ・ラーヴァ(熾火・e00621)だ。想像を上回る長射程に舌を巻く彼女は、しかし常の冷静さを失わず。
「とはいえ、先鋒とは思えぬ大物ですが――露払いと参りますか」
彼我の距離が不利要因であるならば、零にすればいいだけの事。流星一条、一気に速度を上げて砲台へと迫るクロハ。その後を追い、ケルベロス達が次々と降下していく。
「僕らを信じてくれてありがとう、アリスさん」
気を付けて、と言葉を交わし、花凪・颯音(欺花の竜医・e00599)もまたヘリオンから飛び降りる。
戦闘能力を持たないヘリオライダーにとって、砲火の中飛び続ける事がどれほど危険かは理解していた。だからこそ、自由落下の向こう、機体が遠ざかっていく様子にまずは安堵する。
「さあ、行こうかロゼ」
そして、次の瞬間、彼は凛とした空気を纏う。傍らには花冠の小竜。勝つよ、と相棒に呟いた。
まみえる敵はかの狂信者に非ざれど、いずれ討つべき強敵である事に違いはないのだから。
「クロス・アップ!」
彼は、八人の中で最も遠い位置に着地していた。にも関わらず、砲台へと――その陰より現れた魁偉なる姿へと最初に躍りかかったのもまた彼であった。
ブレイ・ディジョン(獄獣武装ヘリオブレイザー・e05435)。
掛け声と共に身体を包む鋼の鎧は、まさにヒーローという言葉の体現。マスク・オンの叫びで装着されしフェイスは、人々を勇気づける笑顔そのもの。
「ドラグ・ガイストおぉおお!」
迫る。高速で滑走する脚を振り抜けば、迸り敵を打つ炎の鞭。
「御託は要らぬ。さあ、殺し合おうではないか、ケルベロスよ」
なれど、ブレイの殺気を受けて動じる事なく、竜の尾を持つ鋼の巨人は獰猛に笑う。
「退屈しのぎに相手してやるよ、と言いたいところだけどな」
そしてまた、ケルベロスにも獰猛なる剣士が一人。二刀を引っ提げて鵺咬・シズク(黒鵺・e00464)が跳ねれば、羽織に咲く大輪の華が艶なる舞を披露する。
「後がつかえてるんでな。一気に決めさせてもらうぜ!」
縦横に繰り出される、力任せの荒々しい剣。
なれど、その剣は蛮勇にして精緻。派手さの陰に見え隠れする狙い澄ました閃きが、ダモクレスの鎧を食い破って火花を散らした。
そのまま距離を取るシズクを援護するように、颯音の杖から迸る雷撃。同時に、後方より押し寄せる光の波が彼女らを呑み込み、その身体を包む。
「さあ、道を拓くぞ」
それは、ティアン・バ(かみさまのゆきはて・e00040)の齎した輝きだ。灰の様に揺れる彼女の髪も、今は勢いづくオウガメタルの光に照らされて。
「――後に続く者達が、おもうさまに征けるように」
どこか茫漠とした視線。けれど、唇が紡ぐ響きはその印象を裏切った。
それは、奮う心。
それは、誓い。
それは、失われたはずの、背を追った記憶と――。
「――いざ、参りましょうか」
ティアンの想いをも呑み込んで戦いは過熱する。凛としたテノールで告げた鴻野・紗更(よもすがら・e28270)は、方眼鏡越しの視界にその敵を収めていた。
「あれを目にすれば、全力を出さざるを得ませんから」
巨人の向こう、常の笑みも消した紗更が遠くに見やるのは、彼もよく知る載霊機ドレッドノートの巨大な構造体、その僅か一部。
それを再稼働させるなど、絶対に許す訳にはいかないのだ。視線を敵に据え、魔力を、精神力を集中させる。細く。鋭く。
爆ぜよ、と。
「速やかに、あの砲台を叩きましょう」
「あははっ、そういう事!」
助走をつけて駆け出したアンノ・クラウンフェイス(ちっぽけな謎・e00468)の声に屈託はない。けれど、ドレッドノートを目前にして思うところが無いわけでもなかった。
あの中には、『キング』がいる。
「手が届かないのは残念だけど、それはしょうがないよねー」
最奥近くに居るキングを討つには、作戦に無理がありすぎる。その重い現実を持ち前の明るさで乗り越えて、彼はこの戦場に立ったのだ。
「メインディッシュを最後に残すのも、悪くはないかな……なんてね」
そう独りごち、彼は強く地を蹴った。今、目の前に立つ鋼の雄敵へと襲い掛かる為に。
●
鵺咬・シズクは剣士である。
だが、彼女の修めた鵺咬流剣術は、決して真正面の剣戟だけを追求した流派ではない。
「遅いぜデカブツ、こっちを向きな!」
息をするように煽り立てながら、足を止めずに走り続けるシズク。数の利を活かし死角に入ったと見るや、彼女は二刀を振りかざす。
「さあ、喰らいつけ!」
一閃、続けてもう一撃。刀身より放たれた剣気が、牙の様に鋼を食い破る。
挑発の熱と裏腹の冷めた思考。彼女の剣は、ただ勝利の為に在った。
「お前の相手は俺だ!」
時を置かず畳みかけるブレイ。圧力すら感じさせるダモクレスの巨体に比して、彼の身体は幾分か細身だ。だが、重さの差は、速度と勢い――そして戦意が埋めていた。
「正義は勝つ! そして正義を成す為に俺はいる!」
骨よ砕けよ鋼も折れよ、痛烈なる戦斧は龍を模した敵の肩甲へと叩きつけられる。
だが。
「囀るな、脆弱なるレプリカントよ! その程度では楽しめんぞ!」
黒き龍の尾が鞭の様に周囲を薙ぎ払う。巻き込まれ手痛く打ち据えられる、巨人に殺到していた前衛達。
「……っ、大丈夫。まだ、耐えられるよ」
そう口にする颯音。攻撃をまともに受ければただでは済まなかっただろう。致命傷に至らなかったのは、小竜も含めて多くの前衛が巻き込まれ、衝撃が分散したからに過ぎない。
「ロゼ、僕らに出来る最善を」
だが、まだ倒れていないなら、癒せばいい。それが僕らの役目だ、と呟いて、彼は懐からいくつかの小瓶を取り出した。
栓を抜き宙に振り撒けば、彼と僚友達に降り注ぐ薬剤の雨。その傍らでは、ロゼが直撃を受けたシズクを淡い花弁で包み、その傷を癒している。
「無事で帰らねばなりませんから」
やや距離を置いて立つ紗更が、浅葱の槌に纏わせた流体金属に手を添える。瞬間、眩く輝いたそれが、先に同胞がそうしたように、黄金の粒子を解き放った。
実のところ、彼の光も颯音の薬も、巻き込むべき人数が多すぎて常の効果には及んでいない。だがそれは二人とも承知の上だ。
一人ではなく、仲間と。力を重ね合わせればいいと、そう、知っていた。
「キミに恨みはないよ。でも――」
戦いが始まって数分、アンノ自身は未だ被弾していない。だが、この敵が尋常ならざる相手であると、肌で理解できていた。
「――ボクの仲間の安全がかかっているからね」
細められていた目がゆっくりと開く。ただそれだけで、その中性的なかんばせは大きく雰囲気を変えていた。
「終焉の刻、彼の地に満つるは破滅の歌声」
大きく横に広げた両の手を中心に、空間がぐにゃりと歪んだ。ああ、それこそは相容れぬ二つの真理、陰陽相克する少年が抱いた二つの世界。
「万象の涯にて開闢を射す……さあ、ここは『僕』の領域だ」
塵も残さず消してあげるよ、と嘯くアンノ。
放たれた二つの空間が、反発し、唸りを上げ、蛟のようにダモクレスの胴を食い破る。その一撃が、小さなダメージを積み上げてきた彼らの背を押して。
天秤を傾ける。
「ああ、良い戦場だ。素晴らしい戦場だ」
死闘。銃火。折れぬ心。今この時、クロハは此処を自らの在処と定めていた。死地となっても構わなかった。
「実に。実に心が躍る」
人と竜の外見には拘りのない彼女だが、今は竜の姿で居る事が有難い。人の姿であれば、浮かべた笑みはもっと露骨だったろう。
自分が死に場所をなくした幽鬼なのだと、彼女は知っている故に。
「ならば、死力を尽くし道を拓くとしましょう」
墨塗りのククリに纏う昏き炎。鉈の如く振り下ろせば、ダモクレスの装甲とて貫くは必定。
「畳みかけましょう。彼も踏破王の一派なれば、こちらのデータを取られかねません」
殯が指摘するのは、クビアラの持つ『魔障』の力。作戦の成功だけではなく、最短時間で倒す事も求められているという命題だ。
「出来る限り迅速に決着を付けねば――後に続く仲間の為にも」
だが、彼は不敵に笑ってみせる。出来ると信じているからだ。やってみせると自らを奮わせているからだ。
「容赦など不要。荒療治の文句は地獄でゆっくり伺いましょう」
拳が掴むは炎の吐息。次の瞬間、瞬く間に距離を詰めた殯の拳が、敵の胴体に突き刺さる。怒れるダモクレス。そして、僚友に続くティアン。
「いいぞ、ティアンを殺すがいい」
ふ、と笑みを浮かべる。それは韜晦であり、自嘲であり、何よりも敵を惑わせる挑発だった。
だが。
ふとポケットに感じる感触。ドレッドノートの最奥へと乗り込む知己がお守り代わりに渡してくれた、紫のアネモネ。
ああ、言うに事欠いて――無事を祈るお守りとは。
「ふ、ふふ。そうか」
大槌を叩きつけ、見届けずに身を翻す。その瞳の光は、少しだけ強くなっていた。
●
「オオオオオ!」
さながら竜種の如く、ドラグ・ガイストが咆哮する。互いに傷つき、しかし八人と一匹は支え合い、確実に敵を追い詰めていた。
「人の業縁には、余り手出しはしたくないのですが」
とはいえ、クロハにこの戦いを投げ出す気などない。ケルベロスとしても。戦士としても。
「なに、我らは死、貴方の死ですから」
事も無げに言い捨てる。無数の死を看取ってきた彼女の瞳、その奥に熾火となって燻る戦場の狂気。
狂え。さもなくば畏れよ。その運命の名は――。
「怖い目してんな、アンタ」
「……いえ、少々歳を取っただけですよ」
ダモクレスすら威圧する眼光。あえて水を差したシズクは、返答に薄く笑みを浮かべた。
「ま、仲間が頼れるってのはいいもんだ」
そうさらりと流し、彼女は愛刀二振りを鞘へと戻す。戦場音楽鳴り響く中、しん、と凍る空気。腰を落とし、手を添えて。
「鵺咬流抜刀術――受けてみな」
跳んで、懐へ。鞘走る白刃。爆発力を加えた必殺の抜き打ちが、強かに胴を捉え、横一文字に斬り裂いた。
「休む暇など与えませんよ」
攻め時と見切り、紗更が死角から続く。オウガメタルを纏わせた拳が、溢れんばかりのグラビティ・チェインを受けて鈍く輝いている。
「手荒なのは好きではありませんが――失礼します!」
裂帛、と評するに値する気合。それだけで、突き入れた拳の威力は幾倍にも跳ね上がる。勝つ、という意志が、鋼の身体を穿ち貫く。
見上げた。交錯する視線。裸眼の右目に、敵の濃紅のアイカメラが写り込む。
「どうぞ、おやすみなさいませ」
「……きさ、ま」
ぶん、と振った腕は間一髪、後に跳び退った紗更の眼前を通り抜ける。なおも追おうとするドラグ・ガイスト。そこに、鮮やかな炎が飛び込んでいく。
「そろそろさよならの時間ですよ」
虐殺を良しとした者に、この先の未来はない、と。そう告げた殯の指先には、蕩ける様に燃え盛る花一輪。
――いや、それこそは氷でできた深紅の花だ。
「これは、せめてもの餞です」
戦場に在って、有り得ざる程穏やかに。殯からそっと渡された離別の華は、溶け去るまでの僅か数秒でエネルギーを吸い上げていく。
「お前達の様な、脆弱な者共に……!」
「所詮バケモノですよ、私も貴方も」
ある者は動、ある者は静。それぞれの戦いを繰り広げていく中、ティアンもまた彼女の戦いを続けていた。
(「ティアンの前を行く皆も、こんなきもちだったのだろうか」)
自らが道を拓く戦い。それは、過去の記憶という寄る辺を失った少女を、新鮮な感動へと導いていた。
そして彼女は今こそ理解する。征く果てにあるのは野辺送りの無ではなく、未だ容定まらぬ何か、なのだと。
「さあ、誰の背を見る事もないさきがけだ」
大槌の先が割れ、砲門が現れる。抱え込むように柄を構えた。赤熱。轟音。解き放たれた竜の炎が、レーザーの如く敵を貫く。
圧倒。
今や勝利は目前だった。
だが。
「認めよう、貴様らは強い。しかし――」
ドラグ・ガイストの胸、昏く輝く宝玉が二つに割れた。開いた装甲から顔を覗かせるのは、巨大なる砲塔だ。
「これで、終わりだ!」
瞬間。
世界が白く染まる。荒れ狂うエネルギーの奔流。そして再び傾く天秤。呑み込まれたケルベロス達が、吹き飛ばされ、転がっていく。
「ここが正念場だよ、支えきってみせよう!」
だが、颯音は、そしてケルベロス達は諦めない。僚友に呼びかけ、ロゼをクロハに向かわせながら、彼はいくつかの素材を取り出すのだ。
「深淵なる叡智、稀有なる魔材――」
それらは溶け、交じり、そして一つになる。それこそが賢者の石。不完全なれども真理へと踏み込んだ妙なる霊薬。
「――用いて此処に神威を精製せん」
砕け、塵となり、最も傷ついたブレイの頭上へと降り注ぐ。鋼の身体すらも、錬金術の秘術は修復してしまうのだ。
「助かったぜ!」
「適切な治療の提供は僕の職務でね」
再び立ち上がるブレイ。その胸の紅玉は、今や眩いばかりに光り輝いていた。エネルギーを振り絞り、一点に集め――そして実体化する、光の剣。
「コアブラスターブレード!」
それは、彼の魂そのものとも言える存在だ。漏れ出る剣気からも容易に察せられる、圧倒的なパワー。
「悪を許さぬ俺の正義の魂は、次元も超えるぜ!」
最後まで、自分はレプリカントとしか呼ばれなかった。そういう事なのだろう、と思う。それでもいい。これで、決着をつけよう。
ぐん、と加速した。全ての力を注ぎ、ブレイは一撃に全てを賭ける。
「いくぜドラグ! ディメンジョン・ブレイク!」
激突。再び視界が塗り潰され、そして色を取り戻す。
しかし。
「……まだ、だ! まだ……!」
「これでも届かない、だと……!」
驚愕するブレイ。その前には、ボロボロになりながらも、未だ巨人が立ち続けていた。
だが、その時。
「いーや、届いたよー、あははっ」
一条のレーザーが伸びて、ドラグ・ガイストの胸を穿った。それが止め。振り向けば、ライフルを構えたアンノの姿。
「……届いたよ。『ボク達』ケルベロスは」
かくして、一つの砲台を巡る戦いは終わる。
空には、緑の発光弾が輝いていた。
作者:弓月可染 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2017年4月14日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 6/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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