「あなた達に使命を与えます」
暗い空の下、青く光る蝶を遊ばせる女が歌うようにそう囁いた。
「この町に、バスボムを作ることを生業としている人間が居るようです。その人間と接触し、その仕事内容を確認……そうね、可能ならば習得した後に殺しなさい。グラビティ・チェインは略奪してもしなくても構わないわ」
女の足元に跪いて頭を垂れていた少女2人が顔を上げる。
「了解しました、ミス・バタフライ! 一見、意味のないこの事件も!」
「ええ、巡り巡って地球の支配権を大きく揺るがす事になるのですね!」
ショートカットの髪の少女がそう言えば、ロングの髪の少女が続けて答える。
「その通りです。理解したのなら、お行きなさい!」
ミス・バタフライが命じると、鈴の音を転がしたような少女達の了承する声が響いて消えた。
●
「よう来てくれたね、早速なんやけど仕事の話やよ」
信濃・撫子(撫子繚乱のヘリオライダー・en0223)が手帳から顔を上げ、笑みを浮かべてケルベロス達へと向き直る。
「今回動いてるんは、ミス・バタフライっちゅー螺旋忍軍や。本人は出てこやへんけど、その配下の螺旋忍軍がバスボム作家を狙ってやってくるようなんよ」
ミス・バタフライが起こそうとしている事件は、直接的には大した事件ではないが巡り巡って大きな影響が出るかもしれないという厄介なものなのだという。
「まぁ、大した事ない言うたかて、人の命が狙われとるんは確かやからね」
阻止しなければならないのは当然だ。今回狙われるのはとある町の外れに住む、バスボムを作る事を生業としている女性だと撫子が説明する。
「バスボムゆーんは、簡単に言うと発砲入浴剤やね。これを手作りで作ってるんやって。小さい物から野球ボールくらいの大きさの物まで様々や」
アロマ入りだったり、ドライフラワーを入れたりとアレンジ次第では色々なものが作れるのだという。
「作家の女性は30代前半で、名前はショウコさんや」
狙われる彼女を警護し現れた螺旋忍軍と戦う事になるが、事前に説明して避難させてしまうと敵が別の対象を狙うようになってしまう為、被害を防げなくなるのだと撫子が手帳を捲る。
「ショウコさんには事前にウチから説明してあるよってな、皆には螺旋忍軍が現れる3日前に向かってもろて、バスボム作りの修行をしてきてほしいんよ」
もし、この修行によって見習い程度の力量を身に付けれた場合、囮となって螺旋忍軍の狙いを自分達に向けることができるのだという。
「かなり頑張って修行する必要があると思うけど、皆やったら頑張ってきてくれるやろ?」
微笑む撫子にケルベロス達が頷くと、それに頷き返して撫子が話を続ける。
「ショウコさんが住んでるんはログハウスでな、バスボムに使うハーブや花を育てる為に広い庭があるんよ。戦闘にはそこを使わせてもらうんがええと思うわ」
敵である螺旋忍軍は2名で、1人はショートカットの少女で名前はモカ。もう1人はロングの少女で名前はラテと言うらしい。モカが螺旋手裏剣を、ラテが日本刀を使用しておりグラビティもそれに似た物を使ってくるので注意が必要だろう。
「上手いこと囮になれたら、螺旋忍軍に技術を教える修行やとか言うて有利な状態で戦闘を始める事もできるはずやで、色々考えてみるんがええよ」
ぱたんと手帳を閉じて、撫子がケルベロス達に視線を合わす。
「折角の3日間、バスボム作りを楽しんできたらええと思うよ。その後は、ばっちり螺旋忍軍を倒してきてな!」
参加者 | |
---|---|
メリルディ・ファーレン(陽だまりのふわふわ綿菓子・e00015) |
ウォーレン・ホリィウッド(ホーリーロック・e00813) |
リーズレット・ヴィッセンシャフト(最後のワンダーランド・e02234) |
文丸・宗樹(シリウスの瞳・e03473) |
シア・メリーゴーラウンド(実らぬ王冠・e06321) |
チェレスタ・ロスヴァイセ(白花の歌姫・e06614) |
ノルン・コットフィア(星天の剣を掲げる蟹座の医師・e18080) |
ネリネ・ウァレ(さよならネリネ・e21066) |
●バスボムを作ろう
バスボム作家であるショウコの元を訪れたケルベロス達は事前にヘリオライダーから連絡がされていた事もあり、すんなりとショウコの自宅兼工房であるログハウスにお邪魔していた。
「いらっしゃい、普段は余り人が来ない場所だからお客様がいっぱいで嬉しいわ」
そう言って微笑むショウコはキッチンで淹れた紅茶を配って回る。
「ありがとうございます、頂きます」
優雅な仕草でチェレスタ・ロスヴァイセ(白花の歌姫・e06614)が紅茶のカップを口元に運ぶと、ネリネ・ウァレ(さよならネリネ・e21066)も白い湯気を漂わせるカップを口元に寄せて冷ますように息を吹き掛けた。ボクスドラゴンのリリンが欲しそうに膝に乗ると、
「まだダメだ、熱いからな。冷めたら飲ませてやる」
と、言い聞かせている。
「バスボム作り、教えて頂けると聞いてまいりました。どうぞよろしくお願いしますわね」
「任務とはいえ楽しみにしてきたんだよ、よろしくね」
シア・メリーゴーラウンド(実らぬ王冠・e06321)がカップをソーサーに置いてゆっくりと頭を下げ、お砂糖をたっぷり入れた紅茶を飲んで幸せそうな笑みを浮かべたメリルディ・ファーレン(陽だまりのふわふわ綿菓子・e00015)がショウコに微笑み掛ける。
「ええ、こちらこそよろしくお願いしますね! 紅茶を飲み終えたら、バスボムの基本の作り方を教えますね」
人の良さそうな笑顔を浮かべ、ショウコが言った。それから皆のカップが空になった頃、文丸・宗樹(シリウスの瞳・e03473)がボクスドラゴンのバジルと片付けを手伝いテーブルの上が綺麗になると、ショウコが広いテーブルの上に所狭しと材料を置いていく。
「これがバスボムの基本となる材料、重曹とクエン酸、それからお塩です。お塩の代わりにコーンスターチを使ったりもするわ」
そしてアレンジ用にと置かれたのが人体に無害な着色料やアロマオイル、ドライハーブだ。種類も様々で見ているだけでどこか楽しい気持ちになってくる気がして、ノルン・コットフィア(星天の剣を掲げる蟹座の医師・e18080)が深呼吸をする。すっと入ってきた香りは嫌味がなくて落ち着く香りだ。テレビウムのディアも興味があるのか、桃色のスカートを揺らしてテーブルの上を見ている。
「バスボムって、基本の材料はシンプルなんだね」
のんびりとした口調だったけれど、ウォーレン・ホリィウッド(ホーリーロック・e00813)の声音は興味津々で、わくわくした気持ちが感じられた。
「私、作り方を覚えて家でも作れるようになりたいんだ!」
メモ帳を持ったリーズレット・ヴィッセンシャフト(最後のワンダーランド・e02234)がペンを構えれば、リーズレットの頭に乗ったボクスドラゴンの響もふわふわの尻尾を揺らして楽しそうに鳴いた。その様子を微笑ましく見ていたショウコが頷くと、しっかり覚えて帰ってねとバスボムを作る為の基本の配合や簡単なアレンジ方法のレクチャーを始め、8人のケルベロスは真剣な面持ちで聞き入ったのだった。
●ハンドメイドの温もり
軽量カップにキッチンスケール、ボウルや混ぜる為のスプーン、そしてバスボムを固める為の型を前にしていると、まるでお菓子でも作っているみたいだと宗樹が呟けば、バニラエッセンスやバニラビーンズを入れると甘い香りのバスボムが作れるわとショウコが笑う。
「バニラやシナモンの香りがするバスボム……それもいいな」
「ギャ、ギャ!」
普段からお菓子も作れば自炊もする宗樹からすれば、落ち着く匂いになるのではと考える。いい匂いがしすぎて、バジルがバスボムを齧らないかだけが心配だけれど、そこはよく言い聞かせる事にして材料に手を伸ばした。
初日はノーマルなバスボムの作り方をしっかりとレクチャーされたので、アレンジを加える手も淀みない。
「ショウコ、わたしジャーマンカモミールが使ってみたいな」
「いいわね、丁度先日ドライフラワーにしたばかりの物があるわ」
この時期に咲いている物だから、きっとあるだろうと思っていたメリルディの顔が綻ぶ。出されたドライフラワーは綺麗に乾燥していて、黄色い花托が目立つ。
「いい香り……青りんごみたい」
そうだ、とメリルディが小さめのりんごの形をした型へと手を伸ばす。丸いカプセルの形も豪華でいいけれど、少し小さめの型で作ってみようと材料を混ぜ始めた。
「元々お風呂は好きだけど、こういうアイテムを自分で作れるのは楽しいね」
どの香りがいいかと並べられた精油の匂いを確かめていたウォーレンがグレープフルーツの香りがする物に手を伸ばす。瑞々しいその香りに、これに決めたとウォーレンが微笑んだ。
「それだけでもいい匂いだけれど、レモンかゼラニウムを足しても素敵な香りになるわ。試香紙で試してみてね」
ショウコの言葉通りに試してみれば、レモンはより爽やかに、ゼラニウムはほんのりと甘い匂いになる。自分の好みはゼラニウムだと告げると、白いゼラニウムのドライフラワーがウォーレンの前に置かれた。どんなバスボムを作ろうかと、橙色の瞳が楽しげに揺れている。
バスボムに色を付けようと試行錯誤しているのはシアだ。どの程度入れれば丁度よくなるのか、見た目も楽しくなるのかと試している真っ最中。
「緑に紫、青……も素敵、ですわ」
朝にお風呂に入る者も居るだろうけれど、基本的には夜に入るもの。夜ならば月か星、お風呂に入れるならばお星様が丁度いいだろうか。眠る前に使うなら、安眠できるようなバスボムがいいとシアは考える。
「ショウコ様、安眠を促すアロマなら何が適していますの?」
「安眠系なら代表的なのはラベンダーかしら。あとはオレンジやカモミールもいいと思うわ」
ラベンダーをベースにするなら、オレンジよりもカモミールが相性がいいとアドバイスを受け、シアの手元にラベンダーとカモミールの精油瓶が置かれる。丁度よい配合を探ろうと、試香紙で調合を始めるシアの顔はどこか楽しそうだ。
「ローズ系のバスボムが作りたいなぁ。ショウコさん、薔薇の花弁入れて溶けたら花弁が散っていく感じにしたいんだ! どうするのがいいだろう?」
「私も薔薇の香りと花びらがふわっと広がるようなものを作りたいです」
リーズレットとチェレスタがショウコにアドバイスを求めると、ドライフラワーにした薔薇の花びらと薔薇の精油を持ってきてくれる。薔薇の精油瓶には2種類あって、ショウコが1つずつ説明してくれた。
「ローズ・オットーとローズ・アブソリュート、違いは精製方法ね。でも使う薔薇の種類も違うから、好みの方を使うといいと思うわ」
香りを比べてみると、確かにフルーティな香りとほんのりスパイシーさを感じる香りがあってリーズレットとチェレスタが交互にその匂いを確かめる。
「では、私はこのフルーティな方にします」
「私はこっちのちょっぴり刺激的な方!」
ローズの精油と相性がいい他の精油と合わせれば、香りの可能性は無限大だ。オリジナルの香りに、ドライフラワーにした薔薇の花びらを合わせればきっと素敵なバスボムになるはず。
「ローズマリーにカモミール……効能から考えるとこの2つがいいかしら?」
ケルベロスでもあり医者としても活動するノルンが、バスボムにした時に人体に作用する効果を考えながら精油を選ぶ。様々な効果があるけれど、ローズマリーには血行促進、カモミールには冷え性を改善したりリラックスを促す効能が期待できる。
「ペパーミントをアクセントにしてもいいかもしれないわね」
ペパーミントは少量でもその香りが勝ってしまうようで、どうすればいいかノルンが考えているとショウコがペパーミントのドライハーブを持ってきてくれた。それは丁度いい香りを放っていて、ローズマリーとカモミールのドライフラワーと合わせればお風呂も華やぎそうだとノルンが笑みを浮かべる。
「あとは配合だけね」
納得のいく香りになるまで、また材料を混ぜ合わせだすノルンの横で、ネリネがノートに纏めた配合方法を確認している。
「使う時の色合いや驚き、それを考えるのは楽しいな。沢山の泡と甘い香り、うん。ネリネはこれに決めた」
初日にショウコが大事にしている庭を見せてもらい、素材におすすめの花を聞いたりと構想はできているのだが、固める前に素材が反応して発泡したりと少々苦戦気味なのだ。それでも根気よく作業を続け、時にショウコに聞いたりと完成を目指している。
「アトマイザーでほんの少しずつ水を加えて……ええ、いいと思うわ」
「ありがとう、ショウコ。ネリネは頑張る」
無表情ながらもバスボム作りを楽しむネリネにリリンが鼻先を擦り付けて励ました。
修行を開始してから3日目、出来上がった皆のバスボムは頑張った甲斐もあってショウコのお墨付きを貰う事ができたのだった。
●花咲く庭で
螺旋忍軍がやって来ると言われていた当日、ショウコには安全な場所に隠れていてもらうという事で、2階にある自室で隠れていてもらう事にした。付き添っているのはリーズレットと響、それにノルンに命じられたディアで、螺旋忍軍が戦闘場所に移動するまではショウコの安全の為に一緒に居る事にしたのだ。残る6名のケルベロスと3体のサーヴァントは庭に身を潜め、螺旋忍軍が庭に誘き出されるのを待ち、気配を殺している。
チリン、と木製のドアに付けられたベルが鳴ると2人組みの女の子が訪れるのが見えた。
「こんにちは! 私はモカ、こちらでバスボムの作り方を教えて頂けると聞いたのですけども!」
「こんにちは! 私はラテ、ぜひ教えて欲しいのです!」
ショートカットとロングの女の子がにこにこと笑っている。聞いていた通りの風貌だと、囮役として待ち構えていたウォーレンが笑顔で迎え入れた。
「バスボム作りを習いたいの? 良いよ」
初日に教わった基本の材料を紹介し、他の材料は庭にあるのだとウォーレンが花咲く庭を指で示す。
「一緒に材料を採りに行こうか」
「はい!」
「ええ、行きましょう!」
疑う事無く付いてくる2人を庭に案内し、同じ花ではつまらないし別々の花を選んでおいでと促せば、モカとラテの2人が離れてお互い違う花壇へと歩き出した。それは襲撃のチャンス、すかさず隠れていたメリルディが動く。
「ケルス、出番だよ」
共棲する攻性植物『Quelque chose d'absorbe』に声を掛け、その形態を捕食するに相応しい形へと変化させるとモカの背後から襲い掛からせる。声を上げる間も持たせないまま、宗樹が魔術目録の第一項に記載された魔法を発動した。
「武装《セット》……これを使うのは癪だが、仕方ない」
ラテから、と考えたがモカを先に潰してしまう方が間違い無さそうだと狙いを定めれば、青い雷が迸る。駆ける雷撃と共に、バジルがボクスブレスを放った。ラテがモカの援護に向かわないようにと、その直線上に立ったウォーレンが氷結の螺旋をモカにぶつければ、ネリネがアームドフォートの主砲を一斉に発射し、封印箱に入ったリリンが体当たりを決めた。
「く……っ、ケルベロスなの!?」
「素敵な技術を持つ職人さんをお守りすることも、私たちの大切な使命ですから」
振り向いたモカに向かってチェレスタがそう答え、宗樹とノルンに向かって雷の壁を構築すれば、蒼い炎を揺らめかせたシアが鉄塊剣を軽々と振り回す。できるだけ庭のハーブや咲き誇る花を傷付けないように気を付けながらその一撃をモカへと振り下ろせば、武器を構える暇もなくモカの身体が地面へと崩れ落ちた。
「モカ! よくもやってくれましたね!」
ラテの長い髪が揺れ、日本刀を構えてケルベロス達を睨み付ける。
「罪もない人を狙っておいて、よく言うよ。ケルス!」
メリルディの呼び掛けに、『Quelque chose d'absorbe』が応えてラテの身体を縛り付けるように絡み付く。
「ちょっと出遅れたけど、行くよ! 響!」
ショウコの部屋から駆け付けたリーズレットがその手を振るう。
「見えなき鎖よ、汝を束縛せよ」
リーズレットの手から放たれた見えざる鎖『黒影縛鎖(シャドウチェイン)』がラテを拘束するかのように絡み付くと、響が封印箱に入りそのまま体当たりをしてみせた。
「バジル、俺に続け」
「ギャ!」
掌を敵に向けたまま、宗樹がバジルへ声を掛ける。その瞬間、掌から放たれた猛きドラゴンの幻影が放たれ、合わせるようにバジルがブレスを吐いた。ウォーレンが氷の魔力を秘めたチェーンソー剣『Ice shaver』でラテを切り裂けば、ネリネの放つ蹴りが流星の残像を描く。
「リリン、やれ」
短いその言葉にリリンがひと声鳴いて敵に向かってボクスブレスを放った。
「十八番、いくわよっ。――颯壊旋撃っ!!」
体内のグラビティ・チェインを放出し、それを乱雑に回転、そして圧縮させた高密度の球状を形成したノルンが裂帛の気合を込めて『颯壊旋撃(サッカイセンゲキ)』を敵へと放つと、小さく悲鳴を上げたラテに向かいディアが手にした凶器を振りかざした。
「この……っ!」
ラテが日本刀を一閃させ、メリルディへと斬り掛かると蒼い炎がオーロラのように揺れ、シアがそれを防いだ。すかさずチェレスタが生命を賦活する電気ショックを飛ばして傷を癒せば、シアがふわりと手を揺らす。
「真夜中の一分前 雨の影 嘘の色 真実や幻想を どうか 語れぬようにしておくれ」
幻想によって作り出されたメリーゴーランド状の檻が回る。『幻惑の檻(ラ・カージュ・イルゾワール)』に囚われたラテを、メリルディのケルスが包んだ。
「……もう、終わらせよっか。夢が褪めたら次に行くだけ、戻れないんだ。……ケルス」
その言葉を合図に『夜の静寂に揺蕩う夢(スティルネス・オブ・ザ・ナイト)』が発動する。それはラテの気力全てを奪い去り、息の根を止めたのだった。
●幸せなバスタイムを!
庭に残る戦いの傷跡を癒し終えると、お礼だと言ってショウコが訪れた日に淹れてくれた紅茶をケルベロス達に振舞ってくれた。
「そうだわ、皆さんが作ったバスボムは良かったら持って帰ってお家で使ってみてくださいね」
綺麗に出来上がったバスボムを楽しそうに眺めていたリーズレットが、
「皆とバスボムを交換したいな! 折角だし、色んな種類を楽しんでみたいぞ!」
と、瞳をキラキラと輝かせて提案する。それならば、とショウコがラッピング用品を出してくれたのでそれぞれが思うままに試作品も含めて作ったバスボムをラッピングしていく。
「お風呂が楽しみになるね」
「元々お風呂好きだけど、いっそう幸せになれそうー」
メリルディが言えば、ウォーレンがそれぞれの個性が出たバスボムを手に目を細める。きっと今夜は幸せなバスタイムになる――そんな予感を全員が感じて微笑むのだった。
作者:波多蜜花 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2017年3月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 5/キャラが大事にされていた 1
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