餓鬼は、失われし影と共に

作者:baron

「かつて、この町には餓鬼が居たのかもしれない」
 カメラに向かって呟きながら、男が寺を訪れた。
 そして門にある立像、次いで、本堂の屋根瓦移す。
 いずれも歪な形をした人型……餓鬼のように細身で腹だけが膨れたデフォルメをされていた。
「入口に飾られたこの絵……。まさしく地獄絵図。……どこかの地方で人形のミイラが見つかった事もあるらしいが、餓鬼はどうだったかな……」
 ゴクリと言う音が鳴りそうなほど、男は興奮して唾を呑んだ。
 調査しに来ているのか、単に好事家か知らないが……。
 ここまで揃って居るのだ。
 もしかしたらと思うのも、無理は無いだろう。
 そして、近くで奇妙な音を聞いた。
「誰だ、誰がそこに居る!? 餓鬼か!?」
「いいえ。ですが、私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『興味』にとても興味があります」
 そこに居たのは、暗い顔をした女であった。
 そして、男の胸に鍵を突き刺したのである。
 男がうめく間もなく、彼は倒れ込み、近くに腹の膨れたナニカが……。


「不思議な物事に強い『興味』をもって、実際に自分で調査を行おうとしている人が、ドリームイーターに襲われ、その『興味』を奪われてしまう事件が起こってしまったようです。今回の怪物型はこんな姿をしているようです」
「餓鬼なのかな? 河童にしてはちょっと違うし」
 セリカ・リュミエールの描いた絵を見て、フォトナ・オリヴィエ(マイスター・e14368)は首を傾げた。
 細身で腹が強調された、子供のような、ギリギリ発育の悪い大人にも見えなくもない姿だ。
「被害者の方はそう思ったようですね。『興味』を奪ったドリームイーターは既に姿を消しているようですが、奪われた『興味』を元にして現実化した怪物型のドリームイーターにより、事件を起こそうとしているようです」
 怪物型のドリームイーターによる被害が出る前に、このドリームイーターを撃破して下さい。
 セリカはそういうと、地図と絵をテーブルの上に置いた。
「敵の能力はドリームイーターが良く使うモノですが、噛みついてきたり、すがりついて来る様です。餓鬼や、それに重ねる様なイメージのナニカの話をしていると、寄って来るといいう性質を持って居ます。調査だったのか撮影か判りませんが、被害者以外に近くには人が居ないようなので、上手くやれば見付けるのは難しくないでしょう」
 何者であるかを想像して、答えることができれば後回しになる事もあるという。
 どうやら無関心な者を優先するらしく、混戦になれば無理かもしれないが、最初くらいは誘導できる可能性があるだろう。
「もし本当に餓鬼が居たとしても、ドリームイーターに利用されるのは可哀想だよね」
「そうですね。それに放置すれば移動して人を虐殺するでしょう。倒せば被害者も目を覚ますでしょうし、よろしくお願いします」
 やはり子供のような姿を倒すのは気分が良くないのかもしれない。
 フォトナが少しだけ暗い顔をするとセリカは励まし、無理せず、スケジュールがあえばお願いしますと口添えしたのである。


参加者
ノア・ノワール(黒から黒へ・e00225)
筒路・茜(赤から黒へ・e00679)
ロイ・メイ(荒城の月・e06031)
ブラック・パール(豪腕一刀・e20680)
ノチユ・エテルニタ(夜に啼けども・e22615)
マルガレーテ・ビーネンベルク(天蓋の守護者・e26485)
フィオナ・オブライエン(アガートラーム・e27935)

■リプレイ


「ここか、らしくはあるがな」
「……」
 日に薫るではなく、陽が薫る。
 その寺に入った時、カビ臭さと、太陽の香りを嗅ぎ取る。
 二本三本と、陽光だけが闇を切り払う銀の剣であるかのように差し込んで居た。
「餓鬼かぁ……昔は飢えて死んじゃう子も多かったし、そういう存在になるって思われてたのかな」
「ビーネンベルクは良い子だな。……いや、馬鹿にしてる訳じゃないぞ」
 マルガレーテ・ビーネンベルク(天蓋の守護者・e26485)が詠うように覗きこむと、後ろから陰鬱な声が掛った。
「確かにそういう見方もあるな。息子か娘が万が一にも成って欲しくは無いと……だが、多くの見方は違う。ソレは三途の河を越えはし無い」
 気だるげなノチユ・エテルニタ(夜に啼けども・e22615)は、慌てるでなく、ゆっくりと否定を否定する。
 否定するのは事象の善性と個人の悪性、肯定するのは個人の善性と事象の悪性。
「どういう事なの? 恵まれている今の時代だと少し想像し難いけど……」
 要するに、マルガレーテは性善説に生きている。
 その生き方を否定はしないが、ここで語られている物語は別物ということだ。
「餓鬼道って、贅沢した人間が死んだら堕ちる地獄の一種だっけか。強欲で嫉妬深いとどれだけ食べても飢えに苦しむとか」
「確か何も食べられないんだったっけ? ……贅沢をした罪で食べれなくなるんだね、なるほど」
 ノチユの言葉をフィオナ・オブライエン(アガートラーム・e27935)が補足する。
 ……ろくでも無いな生き方すんなって話か、仏教らしいな。
 煉獄で焼かれるキリスト教の死者とどっちが苦しいんだろう?
 そう言って二人は顔を見合わせる。
「つまりね。餓鬼というのは、死んだ人を悼む思いから来るのではなく、悪い人が陥る破滅を示しているのよ。オン・ザ・グリードってこと」
 フィオナは二歳だけお姉さんであることを示した。
 要するに判り易く教えてあげたのである。

 そして、ようやく待ち人が現われる。
 噂をすれば影と言うが、随分とぷっくりお腹だけが膨れて居る。
 まるでその姿は、先ほどまで話していたアレの様ではないか。
『だ、だ、誰だ~』
 掛けられたのは問い。
 侵入者の名前を問うのではない。
 その質問が意味するのは、発生源たる、被害者が持つ謎解きなのだ。
「……」
 突如現れた姿に対し、最初に部屋に侵入した者たちが相対する。
 ただし、問いには答え無い。
 先ほどまでの話題に、相槌やら視線だけを送っていたかのように、静かに燃える炎の様に佇んだ。
 あるいは、太陽のように黄金の煌めきを示した。


『ア、アア!!』
 無残な子供の様な、成長できてない大人の様な。
 その奇妙な姿は、激昂する。
 後方で色々な言葉を発し、関心を装う仲間達に対し、二人は無関心を装って居たからだ。
 その意味は一つ。
「――さぁ、黄金騎使がお相手しよう」
「此方だ。来いよ」
 アンゼリカ・アーベントロート(黄金騎使・e09974)とロイ・メイ(荒城の月・e06031)はナニカを挟み込むように武装を展開。
 餓鬼のようなドリームイーターを挟み込むように挑みかかった。
 その役目は、壁役として敵の目を引きつけるため。
 無関心な者を優先し、感心のある者を後回しにする性質を利用する為である。
『クイテエ!』
「(ああ、こいつらの顔。私か。……まあ、敵となってしまえば敵でしかない。行くぞっ)」
 ロイは迫りかかって来る敵に、無言で自分の腕を喰いつかせながら周囲を爆散させる。
 グラビティは花火の様に周囲を高揚させる。
「よく見ろ。私を、全てを。欲しいなら食らい付け!」
 そしてロイはメドゥーサが眼光で石化する逸話の様に、餓鬼の瞳を凝視した。
 あるいは……単純に挑発し、自分に喰いつかせることで、過去の自分に重ねた餓鬼に代償を与えようとしたのかもしれない。
「目を覚ますのだ!こんな夢喰い等に――惑わされてはならない! ここで叩き潰す!」
 アンゼリカは時間を凍らせながら、動きを止めた仲間に声を掛ける。
 そしてライフルで殴りつけて距離を離しながら、冷凍光線のカートリッジを装填した。

「はしたないんだよ。食べモノがないなら愛を食べればいいじゃないか?」
 筒路・茜(赤から黒へ・e00679)は喰いつこうとしている敵に、投げキッスのように竜炎を放った。
 幻覚の竜が周囲に現われ、彼女のモーションと共に炎を吐いて行く。
「―――、それだけで人は生きていけるんだ。ホントだよ。でも、なんで餓鬼ってお腹だけ膨れてるんだろ……」
「確か――クワシオルコル、と言ったかな」
 茜が首を傾げ、食べられないなら全部ガリガリに成りそうなのに……。
 と呟くと、ふわりと髪に手が掛った。
 指が揺れ動く具合で、誰だか容易に悟れる。
「栄養失調の症状の1つでね、たんぱく質が足りないとお腹に水が溜まって膨れるのさ。昔の人もそういう所からイメージを膨らませたんじゃないかな、きっと」
「ふーん、さっすが物知りなんだね。それはそれとして、ノア。もし、お腹が空いてる人が助けを求めて来たら私『達』はどしよか?」
 ノア・ノワール(黒から黒へ・e00225)の感触に、茜は笑って次なる質問を重ねた。
 可愛い彼女のおねだりに、ノアは笑って答える……いや応えるのさ。
「……ふふ、茜のお腹さえ満たされていればそれでいいんだけど。折角目の前にいるなら、施餓鬼の真似事でもしてみようか」
 ノアは指先を髪から肩に回しながら、茜の背中に魔法陣を描いた。
 くすぐったそうに嬌声を上げると、鼠や蝙蝠のような大量の使い魔に混じって、茜の分身が吸血鬼のように突撃して行く。
「あげられるものはないけど――ボク達の愛、見ているだけでも十分だよね?」
「やん……昼間っから恥ずかしいぃ」
 昼間じゃなきゃ良いのかというツッコミを置き去りにして、ノアはペット達を敵にまとわりつかせる。
 幾らかは喰われても、所詮はグラビティの塊だ。
 茜をイメージした個体だけ気を付けながら、今度は金属生命体を巨大な腕の様に隆起させて行った。
「―――、さてと被害者見とかなきゃ目覚め悪いし、ボクらはイクけど君はどうする? 」
「悪いけど、どっちにも……特に不思議な出来事にはあまり興味ないわ。というか、ケルベロスの時点で不思議の方から歩いてやってくるしね」
 茜が使い魔に紛れて蹴ってやろうと準備運動してると、ブラック・パール(豪腕一刀・e20680)は面倒くさそうに大刀を引き抜いた。
 片手一本で動かし、肩や腰を経由する事で、舞のようにダイナミックに動きを変える。
「ああ、そうそう。先に謝っておくわ、もし催眠にかかって斬り抜いたらごめんなさいね」
 そう言ってブラックは仲間達を追いこすほどのスピードで、強烈な刺突を掛けるのであった。
 勿論、巻き込むことに対する抗議なんて聞く耳持ちませんけどね。


『だあれ、だあ!』
「ったく、同じ事しか言えないのかしら。まあ、餓鬼ってことでいいわね」
 ブラックは切りつけた反動で一回転を掛けると、仲間達の攻撃に合わせる為に、一度地面を滑らせた。
 白き刃は刃零れする事無く、大地を抉り、跳ね上げると同時に空間自体を切り裂いていく。
「その姿、欲にまみれて生きた結果か? 渇きと飢えがつらいのか。だとしたら話通りの『餓鬼』そのものだなっ」
 ここでノチユは飛び蹴りを掛け、餓鬼の頭を抑える。
 直撃の瞬間に流し込むグラビティで、敵をその場に縫い留めたのだ。
「餓鬼って言っても、要するに飢えで死んじゃった人だよね? 気にするまでもないと思うな」
 そしてマルガレーテは傷付いた壁役と入れ替わる様に、後方への視線を爆裂で遮りながら最前線に出た。
 体全体で銀十字の大楯を支え、決して折れない勇気で心を支える。
「そりゃあ、餓鬼なんでしょ? ってね。えっと……『なうぼう、ぼぼり、りゃりたり、たたーぎゃたや』これで、解呪とか、成仏してくれたりしない?」
「解呪はされてないな。キュアは最悪無くても良い。このまま出る」
 フィオナは一応、真言を唱えて見るが替わりないらしい。
 目線で御礼を言いつつ、ロイは胸元のタグを握った。
 それが彼女にとっての御守りであり、キュアの替わりだ。足元から延びる影で少々体が重くとも、大したことでは無い。
「……やっぱしないよね。僕、クリスチャンだし。ドリームイーターがこんなんでいなくなったり、被害が消えるなら苦労しないし。ちょっと心配だから助けてあげてね王様」
 フィオナは薬剤の雨では治癒し切れなかったことも踏まえ、王冠を被った白猫にお願いした。
 そのニャンコはマントを翻し……尻尾はないけど豊かな心意気で頷いた(と思う)。
「体が軽い……? このまま押し込む」
 ロイはふっと負荷が消えて行くのに合わせて、自然と手元のタグを離した。
 きっと恋人が勇気をくれたのだろう(まあ、猫さんがお祈りしたのだが)。
 軽くなった体で箱竜のカレと共に宙を舞い、ダイナミックな飛び蹴りを仕掛ける。

 一人と一匹が流星のように戦場を切り割く。
 そこに合わせたという訳でもないが、みなの攻撃が殺到。
 外れる事もあった攻撃が、次々に直撃して連打と成った。
「ざっとこんなものかしらね。見たくない物を見ても気分悪いだけだし、さっさと倒してしまいましょ」
「そうするとしようか。まあ……明け無い夜も無いとは思うがな」
 その効果をもたらしたのはブラックの一撃。
 彼女の攻撃が敵に与えた負荷を増大させたのを見て、アンゼリカは武装を入れ換える。
 体には機動戦を仕掛けるユニットを、そして心には明日へと延ばす手のような希望を刻んだ。

「求め続けるものはあるさ。――だが、見失いはしない。求めるあまりに非情な手段を取らない、でも立ち止まりはしない!!」
 それは願いかなう光。
 アンゼリカがかつて、失われし大切な人と約束した言葉。
 五里霧中の暗い未来に、届けと儚く延ばした手である。
 さあ悪夢の使徒よ、見るが良い! 諦めない限り、東方に昇る朝日のように希望は燃えている!
「―――、目が、目が!? なんちゃって」
「良い子だから専念してね。怖くも恥ずかしくもないけど、独占したいから」
 茜が冗談めかして甘えて来たので、ノアは瞼にキスをしてから、軽く突き離した。
 我儘ぶって見ても、根は正直なのだ(少なくともノアに取っては)。
「ちぇっ仕方無いなあ。いってきまーす」
 と、茜は杭を持って疾走した。
 そして餓鬼にあるかどうか判らない心臓に杭を打ち立て、魔力を充填し、血の華を咲かせようとするのである。
「手が掛るな」
「そこが良いんだよね。まあ誰でも良いわけじゃないけどさ」
 ノチユは気だるげに口に舌が、大変だなとは言わなかった。
 何が言いたいかを理解して、ノアは羨ましいでしょと微笑んだ。
 既に失われた大切な人との絆を、ノチユは言葉短く眺めていた。だが、それはもう失われたものだ。
「邪魔をした」
 ノチユは振り切る様に籠手の霊威を最大化させた。
 厚い前衛陣に阻まれて、彼の元に攻撃は届かない。
 だがしかし、何も感じないわけではないのだ。やるせない思いをこそ、振り切る様に霊威の拳で抑えつけて行く。
 抑えつけるのは、敵か、自分か。
「さてと。さっさと終わらせようと言ったんだ。ボクも少しは本気を出すかな」
 ノアはそう言って溜息を付くと、最初に茜がしたように投げキッスで使い魔を呼び寄せる口笛を吹いた。
 途中で本物の茜が振り向いたが、笑って援護に向かわせたのである。
 あ、コレール? あの箱竜なら前衛で手を振ってるよ。 お馬さんに蹴られたら嫌だからね。


『アー、ぁーァー!?』
「けっこう痛い……かも。でも、このくらいなら……」
 マルガレーテは足元から延びる影を振り切りながら歌を紡ぐ。
 傷は意外と深かったが、翼猫のルドルフくんが即座に治療に入る。
 まだ若い彼女には、突かれて困る思い出は無い。それを寂しいとは思うが、悲しいとも急いで大きくなろうとも思えない。
 今も治療してくれる、周囲の人々と共にゆっくり成長して行こうと思った。
『其は勇者スレンによりて奪われしもの。其はディーアン・キェーフトによりて齎されしもの。しろがねの右腕よ、癒やしの力を!』
 フィオナは右手のガントレッドから光を放ち、仲間の足元に迫る影を打ち消して行く。
 傷はサーヴァント達の援護もあり、完治は無理だが、癒せない傷以外は治癒出来た様だ。
「昔、アイルランドで8人に1人が餓えて死んだ凄い飢饉があってさ。知ってる?」
 君の事を嫌いになれないけど、苦しみのまま放っておく事も出来ない。
 フィオナは左手で星の剣を握ると、最後の一手を導く為に走り出す。
 輪廻があるかは別として、苦しみはここで置いていけば良い。そう思って刃を振るう。
「知らないよね……餓えるのはごめんだよね。僕はそりゃ聞いただけだけど、そういうの知ってるとどうしても、ね」
 その昔、奪われていく食料の代わりに、収穫量に勝るジャガイモで補った事があった。
 循環している時は良い、だが世間が頼り切った時、ジャガイモは病でほぼ全滅したのだ。奪い合うモノさえ無い世界。そんなのはごめんだと、フィオナは輪廻のサイクルが切り避ければ良いと思った。

「餓鬼なら餓鬼らしく、地獄に堕ちろ」
 ノチユはバールを床に叩きつけると、冥府への扉を開く。
 炸裂する力と共に、床板がめくれあがり、闇の手ごと彼方へと連れ去ろうとする。
 抗う力を根こそぎ切り伏せる様に、翼は炎を持って周囲を弔って行く。
「桃の花じゃなくて悪いけど、せめて花ぐらい……ね」
 ブラックは穴から登ろうとする敵の元へ、無数の斬撃と共に体力を活性化させるグラビティを叩き込んだ。
 合わせて餓鬼の体が膨れ上がり皮膚を破って血の花が咲く。
「あと少しだ。油断だけはしないように行こう」
 ロイは最後まで餓鬼の顔を見詰めたまま、見送ることにした。
 視線に載せてグラビティを叩き込むが……自分の表情に重なったあの顔に見えないのだ不思議だった。
「―――、さあフィナーレだ。二度と醒めない夢に漬けこんであげる。漬けられたくは無いけどね」
「もし反射されてたしても、ボクが起こしてあげるさ」
 茜は天井いっぱいに飛び上がると、術を展開して床全体に撃ちこんだ。
 仲間達は一斉に飛びのき、ただノアだけが流体金属をまとって駆け付ける。
「外したら頼む。余計だとは思うんだけど」
「良いんじゃない? 外したら私がなんとかしてあげる」
 アンゼリカは餓鬼の腹に向けて、凍結光線を狙い撃った。
 一説によれば、食べ物を見付けても炎と替わるらしい。マルガレーテはそんな事は知らなかったが、善意だろうと笑ってバックアップに回った。

 その一撃の結果はあえて言うまい。
 餓鬼はただの夢、興味へと帰還したのである。

作者:baron 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年3月28日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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